JP4940718B2 - 電池モジュールおよび電池モジュールの組み立て方法 - Google Patents

電池モジュールおよび電池モジュールの組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、電池モジュールおよび電池モジュールの組み立て方法に関する。
複数の電池モジュールを配列するとともに各電池モジュールを電気的に直列および/または並列に接続することにより、高出力および高容量の組電池とすることが行われている(特許文献1参照)。電池モジュールは、組電池を組み立てる単位ユニットをなし、電気的に接続された複数の単電池がケース内に収納されている。なお、電池モジュールは、電気的に接続された複数の単電池を備える点において組電池の一種であるが、本明細書においては、「組電池」を組み立てる際の単位ユニットであって、単電池をケース内に収納してなるユニットを「電池モジュール」と称することとする。
特開2004−71173号公報(図7)
複数の単電池における板状をなす電極端子同士を接合する形態には、特許文献1に記載されるようにボルトやナットを用いて接合する形態や、電極端子同士を超音波溶接によって接合する形態がある。
前者の形態にあっては、ボルトやナットの締結作業が煩雑で、組み立てに時間を要するという問題がある。また、電極端子同士の界面に酸化物が存在していると、内部抵抗が大きくなって電池性能の低下を招くことから、締結作業に先立って、電極端子を磨いて酸化物を除去する作業が必要となる。
後者の形態にあっては、接合しようとする電極端子同士のみを超音波溶接機のヘッドによって挟まなければならないため、接合しようとする電極端子の形状や位置によって、溶接作業性が大きく左右される。このため、電極端子同士を超音波溶接によって接合する場合には、電極端子を異なる形状に切断する作業が必要となる。
本発明の目的は、組み立ての簡素化を図り得る電池モジュールおよび電池モジュールの組み立て方法を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、発電要素を外装材で封止するとともに板状をなす電極端子を前記外装材から外部に導出してなる電池と、
複数の前記電池を積層する方向に沿う前記電極端子の両面側から当該電極端子を挟持する対をなす保持プレートと、
前記対をなす保持プレートに設けられ、前記対をなす保持プレートを相対的に押圧することによって前記電極端子を塑性変形させて、前記対をなす保持プレートと前記電極端子とを接続する押圧部と、を有し
前記対をなす保持プレートは、前記電極端子を塑性変形させるときの位置を規制するためのロケート孔を有することを特徴とする電池モジュールである。
また、上記目的を達成するための請求項に記載の発明は、発電要素を外装材で封止するとともに板状をなす電極端子を前記外装材から外部に導出してなる電池を準備する工程と、
対をなす保持プレートによって、複数の前記電池を積層する方向に沿う前記電極端子の両面側から当該電極端子を挟持する工程と、
前記対をなす保持プレートに設けられたロケート孔にロケートピンを挿通させて前記対をなす保持プレートの位置を規制しつつ、前記対をなす保持プレートを相対的に押圧することによって、前記対をなす保持プレートに設けられた押圧部により前記電極端子を塑性変形させて、前記対をなす保持プレートと前記電極端子とを接続する工程と、を有してなる電池モジュールの組み立て方法である。
電極端子は対をなす保持プレートによって挟持される際に塑性変形されるので、この塑性変形によって、電極端子には新生面が現れる。電極端子を磨いて酸化物を除去する作業が不要となり、電池モジュールの組み立ての簡素化に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1(A)は、第1の実施形態に係る電池モジュール11を示す平面図、図1(B)は、図1(A)の1B−1B線に沿う断面図、図2(A)(B)は、電池モジュール11のセルユニット20を示す左側面図および右側面図、図3(A)は、図1(A)の3A−3A線に沿う断面図、図3(B)は、図1(A)の3B−3B線に沿う断面図、図4は、電池30の一例を示す斜視図、図5は、保持プレート40の一例(第1保持プレート41)を示す斜視図である。
なお、図1に示されるX軸方向を電池モジュール11、セルユニット20および電池30などの長手方向といい、Y軸方向をこれらの短手方向という。また、保持プレート40における図1(B)において上側の面を上面とし、下側の面を下面とする。
図1(A)(B)を参照して、第1の実施形態の電池モジュール11は、概説すれば、発電要素を外装材30aで封止するとともに板状をなすタブ30t(電極端子に相当する)を外装材30aから外部に導出してなる扁平型電池30(電池に相当する)と、複数の扁平型電池30を積層する方向(図1(B)において上下方向)に沿うタブ30tの両面側から当該タブ30tを挟持する対をなす保持プレート40と、対をなす保持プレート40に設けられ、対をなす保持プレート40を相対的に押圧することによってタブ30tを塑性変形させて、対をなす保持プレート40とタブ30tとを接続する押圧部と、を有している。
本実施形態では、押圧部は、タブ30tに電池積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部60から構成されている。以下詳述する。なお、扁平型電池30を、単に、「電池30」と略称する。
電池モジュール11は、複数枚(図示例では8枚)の電池30(31〜38の総称)を含むセルユニット20がケース70内に収納されている。図示例のセルユニット20は、8枚の電池30を積層するとともに各電池30を直列に接続して構成されている。電池モジュール11は、電池30に伝達される振動を生じる車両、例えば、自動車や電車などに搭載される。
なお、説明の便宜上、8枚の電池31〜38を、電池30を積層する方向に沿って上から下に向けて順に、第1電池31〜第8電池38と言う。タブ30tは、プラス側タブ30pと、マイナス側タブ30mとの総称である。プラス側タブ30pは、各電池31〜38のプラス側タブ31p、32p、33p、34p、35p、36p、37p、38pの総称、マイナス側タブ30mは、各電池31〜38のマイナス側タブ31m、32m、33m、34m、35m、36m、37m、38mの総称である。保持プレート40は、図1においてX軸方向に沿って左側に示される第1保持プレート41〜第5保持プレート45、およびX軸方向に沿って右側に示される第6保持プレート46〜第11保持プレート51の総称である。
ケース70は、開口部71aが形成された箱形状をなすロアケース71と、開口部71aを閉じる蓋体をなすアッパーケース72と、を含んでいる。ロアケース71およびアッパーケース72は、比較的薄肉の鋼板またはアルミ板から形成され、プレス加工によって所定形状が付与されている。
図4を参照して、電池30は、例えば、扁平なリチウムイオン二次電池であり、正極板、負極板およびセパレータを順に積層した積層型の発電要素(図示せず)がラミネートフィルムなどの外装材30aによって封止されている。電池30は、発電要素に一端が電気的に接続されるとともに板状をなすタブ30tが外装材30aから外部に導出されている。タブ30tは、電池30の長手方向の両側に延びている。積層型の発電要素を備える電池30にあっては、電極板間の距離を均一に保って電池性能の維持を図るために、発電要素に圧力を掛けて押さえる必要がある。このため、各電池30は、発電要素が押さえつけられるようにケース70に収納されている。
第1電池31〜第8電池38は、同形状の扁平型電池から構成される。プラス側タブ30pおよびマイナス側タブ30mは、板状を有している。プラス側タブ30pはアルミプレートから形成され、マイナス側タブ30mは銅プレートから形成されている。第1電池31のプラス側タブ31pは、下位側の第2電池32のマイナス側タブ32mに重なるように下方側に曲げられ(フォーミングされ)ている(図1(B)参照)。第2電池32〜第7電池37のプラス側タブ32p、33p、34p、35p、36p、37pも同様に下方側に曲げられている。
保持プレート40は、略板形状を有している。図1(A)に示すように、保持プレート40のY軸方向に沿う長さは、タブ30tのY軸方向に沿う長さよりも長く、電池30の短手方向の長さとほぼ等しい長さを有する。保持プレート40のX軸方向に沿う長さは、タブ30tのX軸方向に沿う長さとほぼ等しい長さを有する。
図1(B)に示すように、対をなす保持プレート40、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42は、電池積層方向に沿う両側から、第1電池31のプラス側タブ31pおよび第2電池32のマイナス側タブ32mを挟持する。
同様に、対をなす第2と第3の保持プレート42、43は、プラス側タブ33pおよびマイナス側タブ34mを挟持し、対をなす第3と第4の保持プレート43、44は、プラス側タブ35pおよびマイナス側タブ36mを挟持し、対をなす第4と第5の保持プレート44、45は、プラス側タブ37pおよびマイナス側タブ38mを挟持する。また、対をなす第6と第7の保持プレート46、47は、マイナス側タブ31mを挟持し、対をなす第7と第8の保持プレート47、48は、プラス側タブ32pおよびマイナス側タブ33mを挟持し、対をなす第8と第9の保持プレート48、49は、プラス側タブ34pおよびマイナス側タブ35mを挟持し、対をなす第9と第10の保持プレート49、50は、プラス側タブ36pおよびマイナス側タブ37mを挟持し、対をなす第10と第11の保持プレート50、51は、プラス側タブ38pを挟持する。
対をなす保持プレート40、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42には、当該対をなす第1と第2の保持プレート41、42を相対的に押圧することによってプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mに積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部60が設けられている。図3(A)に示すように、第2保持プレート42の上面には凸部42aが所定距離を隔てて一対設けられている。これら凸部42aによって、対をなす第1と第2の保持プレート41、42に設けられるピアス部60が構成されている。第1保持プレート41の下面には凸部42aが嵌まり込む凹所41bが前記所定距離を隔てて一対設けられている。凸部42aの径は、当然ながら、タブ30tの幅(図1(A)のX軸方向に沿う長さ)よりも小さい。
同様に、対をなす第2と第3の保持プレート42、43には、プラス側タブ33pおよびマイナス側タブ34mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第3と第4の保持プレート43、44には、プラス側タブ35pおよびマイナス側タブ36mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第4と第5の保持プレート44、45には、プラス側タブ37pおよびマイナス側タブ38mにピアス加工を行うピアス部60が設けられている。ピアス部60のそれぞれは、第3保持プレート43の凸部43a、第4保持プレート44の凸部44a、第5保持プレート45の凸部45aによって構成されている。第2、第3および第4の保持プレート42、43、44の下面には、それぞれ、凸部43a、44a、45aが嵌まり込む凹所42b、43b、44bが設けられている。また、対をなす第6と第7の保持プレート46、47には、マイナス側タブ31mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第7と第8の保持プレート47、48には、プラス側タブ32pおよびマイナス側タブ33mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第8と第9の保持プレート48、49には、プラス側タブ34pおよびマイナス側タブ35mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第9と第10の保持プレート49、50には、プラス側タブ36pおよびマイナス側タブ37mにピアス加工を行うピアス部60が設けられ、対をなす第10と第11の保持プレート50、51には、プラス側タブ38pにピアス加工を行うピアス部60が設けられている。
ピアス部60のそれぞれは、第7保持プレート47の凸部47a、第8保持プレート48の凸部48a、第9保持プレート49の凸部49a、第10保持プレート50の凸部50a、第11保持プレート51の凸部51aによって構成されている。第6、第7、第8、第9および第10の保持プレート46、47、48、49、50の下面には、それぞれ、凸部47a、48a、49a、50a、51aが嵌まり込む凹所46b、47b、48b、49b、50bが設けられている。
対をなす保持プレート40同士は、タブ30tを貫通したピアス部60を介して連結されている。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42は、第2保持プレート42の凸部42aがプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを貫通して第1保持プレート41の凹所41bに嵌まり込むことによって連結されている。
電池積層方向に沿って上側に位置する第1と第6の保持プレート41、46の上端部はアッパーケース72の通孔を通って外部に突出している。電池積層方向に沿って下側に位置する第5と第11の保持プレート45、51の下端部はロアケース71の通孔を通って外部に突出している。第1と第6の保持プレート41、46の上面には連結用凸部41a、46aが形成され、第5と第11の保持プレート45、51の下面には連結用凹所45b、51bが形成されている。連結用凸部41a、46aおよび連結用凹所45b、51bは、複数個の電池モジュール11を積層するために用いられる(後述する図9を参照)。上位の電池モジュール11における連結用凹所45b、51bに、下位の電池モジュール11における連結用凸部41a、46aが嵌まり込むことによって、上位の電池モジュール11と下位の電池モジュール11とが位置決めされて積層される。
第6と第11の保持プレート46、51を除いた他の保持プレート41〜45、47〜50は、電気絶縁性を有している。これら保持プレート41〜45、47〜50の形成材料は、電気絶縁性を備え、タブ30tを挟持するに足りる強度を備える限りにおいて限定されないが、例えば、電気絶縁性の樹脂材料を用いることができる。ともに電気絶縁性を有する対をなす保持プレート41と42、42と43、43と44、44と45、47と48、48と49、49と50は、複数個(図示例では2個)のタブ30tを挟持することによって、複数個のタブ30t同士を電気的に接続している。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42は、ともに電気絶縁性を有し、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを挟持することによって、これらプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32m同士を電気的に接続している。
第6と第11の保持プレート46、51は、導電性を有している。これら保持プレート46、51の形成材料は、導電性を備え、タブ30tを挟持するに足りる強度を備える限りにおいて限定されないが、例えば、金属材料を用いることができる。一方の保持プレート47、50が電気絶縁性を有し、他方の保持プレート46、51が導電性を有する対をなす保持プレート46と47、50と51は、タブ30tを挟持することによって、タブ30tと他方の保持プレート46、51とを電気的に接続している。例えば、対をなす第6と第7の保持プレート46、47は、一方の第7保持プレート47が電気絶縁性を有し、他方の第6保持プレート46が導電性を有し、マイナス側タブ31mを挟持することによって、マイナス側タブ31mと他方の第6保持プレート46とを電気的に接続している。同様に、対をなす第10と第11の保持プレート50、51は、一方の第10保持プレート50が電気絶縁性を有し、他方の第11保持プレート51が導電性を有し、プラス側タブ38pを挟持することによって、プラス側タブ38pと他方の第11保持プレート51とを電気的に接続している。
第6保持プレート46は、導電性を有し、かつ、上端部がアッパーケース72から外部に突出している。これにより、第6保持プレート46の上端部を、マイナス側出力端子として機能させている。第11保持プレート51は、導電性を有し、かつ、下端部がロアケース71から外部に突出している。これにより、第11保持プレート51の下端部を、プラス側出力端子として機能させている。
タブ30tを保持プレート40によって挟持することによって、電池モジュール11に振動が入力した際に、タブ30tの振動が抑制され、タブ30tに応力が集中することがなくなる。このため、タブ30tの耐久性、ひいては、電池モジュール11の耐久性を向上させることができる。さらに、電気絶縁性を備える保持プレート41〜45、47〜50によってタブ30tを挟持するため、電池30間の距離つまりタブ30t間の距離を小さくしても、タブ30t同士の短絡を防止することができる。このため、電池30間の距離を可及的に小さくすることによって、電池モジュール11全体のコンパクト化を図ることができる。よって、耐振動強度を向上させて振動の入力に対して影響を受け難く、コンパクト化を図り得る電池モジュール11を提供することができる。
前述したように、対をなす保持プレート40は、相対的に押圧することによって、タブ30tに積層方向に沿うピアス加工を行っている。このピアス加工を行うときには、対をなす保持プレート40の位置を規制する必要がある。このため、対をなす保持プレート40は、タブ30tを塑性変形させるとき、具体的には、ピアス加工を行うときの位置を規制するためのロケート孔61を有している。ロケート孔61は、タブ30tに臨まないように、Y軸方向に沿って保持プレート40の両端寄りに貫通して形成されている。セルユニット20の組み立て後においては、ロケート孔61は、ケース70に挿通される通しボルト(図示せず)が挿通されるボルト孔として用いられる。
次に、電池モジュール11のセルユニット20の組み立てについて説明する。図6(A)(B)および図7は、セルユニット20を組み立てる様子を示す平面図、正面図、および側面図である。図8(A)(B)は、対をなす保持プレート40を相対的に押圧することによってタブ30tに電池積層方向に沿うピアス加工を行う様子を示す断面図である。
電池モジュール11の組み立て手順を概説すれば、まず、発電要素を外装材30aで封止するとともに板状をなすタブ30tを外装材30aから外部に導出してなる電池30を準備する。次いで、対をなす保持プレート40によって、複数の電池30を積層する方向に沿うタブ30tの両面側から当該タブ30tを挟持する。そして、対をなす保持プレート40を相対的に押圧することによって、対をなす保持プレート40に設けられた押圧部によりタブ30tを塑性変形させて、対をなす保持プレート40とタブ30tとを接続している。
上述したとおり、押圧部は、タブ30tに電池積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部である。以下詳述する。
セルユニット20は、図示するジグ80および図示しないプレス機を用いて組み立てられる。ジグ80は、4個のロケートピン83が立設された下ジグ81と、ロケートピン83に挿通される2個の上ジグ82とを有している。下ジグ81の短手方向の端部には、積層する電池30の短手方向の端縁に当接する規制板84が取り付けられている。各上ジグ82には、ロケートピン83を挿通するためのピン孔82aと、第1と第6の保持プレート41、46の連結用凸部41a、46aが入り込む通孔82bとが形成されている。上ジグ82は、下ジグ81の長手方向の端部に位置する一対のロケートピン83に挿通される。上下のジグ81、82は、図示しないプレス機に挟まれて加圧される。
セルユニット20を組み立てる際には、まず、第5と第11の保持プレート45、51を、ロケート孔61にロケートピン83を挿通させて、下ジグ81にセットする。第8電池38を、第5と第11の保持プレート45、51上にセットする。このとき、マイナス側タブ38mを第5保持プレート45上に載置し、プラス側タブ38pを第11保持プレート51上に載置する。
第10保持プレート50をプラス側タブ38p上にセットし、第7電池37を第8電池38および第10保持プレート50上にセットする。このとき、プラス側タブ37pをマイナス側タブ38m上に載置し、マイナス側タブ37mを第10保持プレート50上に載置する。
第4保持プレート44をプラス側タブ37p上にセットし、第6電池36を第7電池37および第4保持プレート44上にセットする。このとき、プラス側タブ36pをマイナス側タブ37m上に載置し、マイナス側タブ36mを第4保持プレート44上に載置する。
第9保持プレート49をプラス側タブ36p上にセットし、第5電池35を第6電池36および第9保持プレート49上にセットする。このとき、プラス側タブ35pをマイナス側タブ36m上に載置し、マイナス側タブ35mを第9保持プレート49上に載置する。
第3保持プレート43をプラス側タブ35p上にセットし、第4電池34を第5電池35および第3保持プレート43上にセットする。このとき、プラス側タブ34pをマイナス側タブ35m上に載置し、マイナス側タブ34mを第3保持プレート43上に載置する。
第8保持プレート48をプラス側タブ34p上にセットし、第3電池33を第4電池34および第8保持プレート48上にセットする。このとき、プラス側タブ33pをマイナス側タブ34m上に載置し、マイナス側タブ33mを第8保持プレート48上に載置する。
第2保持プレート42をプラス側タブ33p上にセットし、第2電池32を第3電池33および第2保持プレート42上にセットする。このとき、プラス側タブ32pをマイナス側タブ33m上に載置し、マイナス側タブ32mを第2保持プレート42上に載置する。
第7保持プレート47をプラス側タブ32p上にセットし、第1電池31を第2電池32および第7保持プレート47上にセットする。このとき、プラス側タブ31pをマイナス側タブ32m上に載置し、マイナス側タブ31mを第7保持プレート47上に載置する。
最後に、第1保持プレート41をプラス側タブ31p上にセットし、第6保持プレート46をマイナス側タブ31m上にセットする。
各上ジグ82を、下ジグ81の長手方向の端部に位置する一対のロケートピン83に挿通する。そして、上下のジグ81、82を、図示しないプレス機に挟んで加圧する。すると、図8(A)(B)に示すように、対をなす保持プレート40、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42が相対的に押圧され、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mは、第2保持プレート42のピアス部60をなす凸部42aによって、電池積層方向に沿うピアス加工が施される。プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを貫通した凸部42aは、第1保持プレート41の下面の凹所41bに嵌まり込む。これにより、対をなす第1と第2の保持プレート41、42同士は、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを貫通した凸部42aを介して連結される。他の対をなす保持プレート40についても同様に、タブ30tにピアス加工を施し、タブ30tを貫通したピアス部60を介して連結される。
ともに電気絶縁性を有する対をなす保持プレート、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート41、42は、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを挟持する。これにより、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32m同士が電気的に接続される。
一方の保持プレートが電気絶縁性を有し、他方の保持プレートが導電性を有する対をなす保持プレート、例えば、対をなす第6と第7の保持プレート46、47は、マイナス側タブ31mを挟持する。これにより、マイナス側タブ31mと他方の第6保持プレート46とが電気的に接続される。
プレス機による加圧を解除し、ジグ80をプレス機から取り出す。そして、下ジグ81のロケートピン83から上ジグ82および保持プレート40を引き抜くと、セルユニット20の組み立てが完了する。
このように、タブ30tは対をなす保持プレート40によって挟持される際にピアス加工が施されるので、このピアス加工によって、タブ30tに新生面が現れる。タブ30tを磨いて酸化物を除去する作業が不要となり、電池モジュール11の組み立ての簡素化に寄与することができる。また、内部抵抗の低減を図って、電池性能を高めることができる。さらに、タブ30tに予め下孔を形成する作業を行う必要がなく、この点からも電池モジュール11の組み立ての簡素化を図ることができる。
また、タブ30tを貫通したピアス部60がタブ30tを係止することになるため、電池モジュール11に振動が入力した際に、タブ30tに対する保持プレート40の位置がずれることがなくなり、ずれに伴うタブ30t同士の短絡を防止することができる。
さらに、対をなす保持プレート40によってタブ30tにピアス加工を行いつつ挟持することによって、タブ30tの固定、タブ30t同士の電気的な接続、および出力端子として機能する第6と第11の保持プレート46、51とタブ30tとの電気的な接続を、同時に確立することができる。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る組電池12を示す断面図である。
第2の実施形態に係る組電池12は、第1の実施形態に係る電池モジュール11を、任意の個数(図示例では、3個)積層するとともに各電池モジュール11を直列に接続したものである。なお、図示省略するが、直列に接続した電池モジュール11同士をさらに、バスバーのような適当な接続部材を用いて並列に接続することもできる。複数個の電池モジュール11を直並列に接続することによって、所望の電流、電圧、容量に対応した組電池12を形成することができる。
上位の電池モジュール11における第5と第11の保持プレート45、51の連結用凹所45b、51bに、下位の電池モジュール11における第1と第6の保持プレート41、46の連結用凸部41a、46aが嵌まり込むことによって、上位の電池モジュール11と下位の電池モジュール11とが位置決めされて積層される。第6と第11の保持プレート46、51は導電性を有している。このため、上位の電池モジュール11における第11保持プレート51と下位の電池モジュール11における第6保持プレート46とが連結されることによって、上位の電池モジュール11と下位の電池モジュール11とが直列に接続される。
組電池12は空冷式であり、複数個の電池モジュール11は、空間を隔てて積層される。空間は、電池モジュール11のそれぞれを冷却するための冷却風が流下する冷却風通路として利用される。冷却風を流して各電池モジュール11を冷却することにより、電池温度を下げ、充電効率などの特性が低下することを抑制する。
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る電池モジュール13を示す断面図、図11(A)(B)は、セルユニット20の要部を示す断面図であり、図11(A)はタブ30tにピアス加工を行う前の状態を示し、図11(B)はタブ30tにピアス加工を行った後の状態を示している。第1の実施形態と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
第3の実施形態は、すべての対をなす保持プレートは一方の保持プレートが電気絶縁性を有し、他方の保持プレートが導電性を有している点で、ともに電気絶縁性を有する対をなす保持プレート(例えば、第1と第2の保持プレート41、42)をも含んでいる第1の実施形態と相違している。
第3の実施形態の電池モジュール13は、第1の実施形態の電池モジュール11と同様に、発電要素を外装材30aで封止するとともに板状をなすタブ30tを外装材30aから外部に導出してなる電池30と、複数の電池30を積層する方向(図10において上下方向)に沿うタブ30tの両面側から当該タブ30tを挟持する対をなす保持プレート100と、対をなす保持プレート100に設けられ、対をなす保持プレート100を相対的に押圧することによってタブ30tを塑性変形させて、対をなす保持プレート100とタブ30tとを接続する押圧部と、を有している。この押圧部も、タブ30tに電池積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部60から構成されている。
なお、説明の便宜上、保持プレート100は、図10において左側に示される第1保持プレート101〜第9保持プレート109、および右側に示される第10保持プレート110〜第18保持プレート118の総称である。
第1電池31〜第8電池38は、同形状の扁平型電池から構成される。第1の実施形態と異なり、プラス側タブ30pは下方側に曲げられていない。このため、プラス側タブ30pや電池30自体が損傷する虞が低減する。
対をなす保持プレート100、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート101、102は、電池積層方向に沿う両側から、第1電池31のプラス側タブ31pを挟持する。
他の対をなす保持プレートも同様に、1つのプラス側タブ30pまたは1つのマイナス側タブ30mを挟持する。
対をなす保持プレート100、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート101、102には、当該対をなす第1と第2の保持プレート101、102を相対的に押圧することによってプラス側タブ31pに積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部60が設けられている。第2保持プレート102の上面に設けた凸部102aによって、対をなす第1と第2の保持プレート101、102に設けられるピアス部60が構成されている。第1保持プレート101の下面には凸部102aが嵌まり込む凹所101bが設けられている。他の対をなす保持プレートも同様にピアス部60が設けられている。
対をなす保持プレート100同士は、タブ30tを貫通したピアス部60を介して連結されている。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート101、102は、第2保持プレート102の凸部102aがプラス側タブ31pを貫通して第1保持プレート101の凹所101bに嵌まり込むことによって連結されている。
第1と第10の保持プレート101、110の上面には連結用凸部101a、110aが形成され、第9と第18の保持プレート109、118の下面には連結用凹所109b、118bが形成されている。
第1、第3、第5、第7、第9、第11、第13、第15、および第17の保持プレート101、103、105、107、109、111、113、115、117は、電気絶縁性を有している。これら保持プレートの形成材料は、電気絶縁性を備え、タブ30tを挟持するに足りる強度を備える限りにおいて限定されないが、例えば、電気絶縁性の樹脂材料を用いることができる。第2、第4、第6、第8、第10、第12、第14、第16、および第18の保持プレート102、104、106、108、110、112、114、116、118は、導電性を有している。これら保持プレートの形成材料は、導電性を備え、タブ30tを挟持するに足りる強度を備える限りにおいて限定されないが、例えば、金属材料を用いることができる。
一方の保持プレート101、103、105、107、109、111、113、115、117が電気絶縁性を有し、他方の保持プレート102、104、106、108、110、112、114、116、118が導電性を有する対をなす保持プレート101と102、102と103、103と104、104と105、105と106、106と107、107と108、108と109、110と111、111と112、112と113、113と114、114と115、115と116、116と117、117と118は、タブ30tを挟持することによって、タブ30tと他方の保持プレート102、104、106、108、110、112、114、116、118とを電気的に接続している。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート101、102は、一方の第1保持プレート101が電気絶縁性を有し、他方の第2保持プレート102が導電性を有し、プラス側タブ31pを挟持することによって、プラス側タブ31pと他方の第2保持プレート102とを電気的に接続している。第10保持プレート110は、導電性を有し、かつ、上端部がアッパーケース72から外部に突出している。これにより、第10保持プレート110の上端部を、マイナス側出力端子として機能させている。第18保持プレート118は、導電性を有し、かつ、下端部がロアケース71から外部に突出している。これにより、第18保持プレート118の下端部を、プラス側出力端子として機能させている。
この電池モジュール13にあっても、第1の実施形態と同様に、タブ30tは対をなす保持プレート100によって挟持される際にピアス加工が施されるので、このピアス加工によって、タブ30tに新生面が現れる。タブ30tを磨いて酸化物を除去する作業が不要となり、電池モジュール13の組み立ての簡素化に寄与することができる。また、内部抵抗の低減を図って、電池性能を高めることができる。さらに、タブ30tに予め下孔を形成する作業を行う必要がなく、この点からも電池モジュール13の組み立ての簡素化を図ることができる。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係る組電池14を示す断面図である。
第4の実施形態に係る組電池14は、第3の実施形態に係る電池モジュール13を、任意の個数(図示例では、3個)積層するとともに各電池モジュール13を直列に接続したものである。
上位の電池モジュール13における第9と第18の保持プレート109、118の連結用凹所109b、118bに、下位の電池モジュール13における第1と第10の保持プレート101、110の連結用凸部101a、110aが嵌まり込むことによって、上位の電池モジュール13と下位の電池モジュール13とが位置決めされて積層される。第10と第18の保持プレート110、118は導電性を有している。このため、上位の電池モジュール13における第18保持プレート118と下位の電池モジュール13における第10保持プレート110とが連結されることによって、上位の電池モジュール13と下位の電池モジュール13とが直列に接続される。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態に係る電池モジュール15を示す平面図、図14は、図13の14−14線に沿う断面図、図15(A)(B)は、対をなす保持プレート200を相対的に押圧することによってタブ30tにかしめ加工を行う様子を示す断面図である。第1の実施形態と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一部省略する。
押圧部がピアス部60から構成されている第1〜第4の実施形態について説明したが、押圧部は、タブ30tを塑性変形させて、対をなす保持プレートとタブ30tとを接続する限りにおいて適宜改変できる。例えば、かしめ加工を行うかしめ部から押圧部を構成することもできる。第5の実施形態は、押圧部をタブ30tにかしめ加工を行うかしめ部から構成した点で、第1〜第4の実施形態と相違している。
第5の実施形態の電池モジュール15は、第1の実施形態の電池モジュール11と同様に、発電要素を外装材30aで封止するとともに板状をなすタブ30tを外装材30aから外部に導出してなる電池30と、複数の電池30を積層する方向(図14において上下方向)に沿うタブ30tの両面側から当該タブ30tを挟持する対をなす保持プレート200と、対をなす保持プレート200に設けられ、対をなす保持プレート200を相対的に押圧することによってタブ30tを塑性変形させて、対をなす保持プレート200とタブ30tとを接続する押圧部と、を有している。第5の実施形態の押圧部は、タブ30tにかしめ加工を行うかしめ部220から構成されている。
なお、説明の便宜上、保持プレート200は、図14において左側に示される第1保持プレート201〜第5保持プレート205、および右側に示される第6保持プレート206〜第11保持プレート211の総称である。
第1電池31〜第8電池38は、同形状の扁平型電池から構成される。第1の実施形態と同様に、第1電池31〜第7電池37のプラス側タブ31p、32p、33p、34p、35p、36p、37pは下方側に曲げられている。第1電池31のマイナス側タブ31mには、マイナス側出力端子231に接続された端子板232が重ね合わされ、第8電池38のプラス側タブ38pには、プラス側出力端子233に接続された端子板234が重ね合わされる。プラス側タブ30pはアルミプレートから形成され、マイナス側タブ30mおよび端子板232、234は銅プレートから形成されている。
対をなす保持プレート200、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート201、202は、電池積層方向に沿う両側から、第1電池31のプラス側タブ31pおよび第2電池32のマイナス側タブ32mを挟持する。
同様に、対をなす第2と第3の保持プレート202、203は、プラス側タブ33pおよびマイナス側タブ34mを挟持し、対をなす第3と第4の保持プレート203、204は、プラス側タブ35pおよびマイナス側タブ36mを挟持し、対をなす第4と第5の保持プレート204、205は、プラス側タブ37pおよびマイナス側タブ38mを挟持する。また、対をなす第6と第7の保持プレート206、207は、マイナス側タブ31mと端子板232とを挟持し、対をなす第7と第8の保持プレート207、208は、プラス側タブ32pおよびマイナス側タブ33mを挟持し、対をなす第8と第9の保持プレート208、209は、プラス側タブ34pおよびマイナス側タブ35mを挟持し、対をなす第9と第10の保持プレート209、210は、プラス側タブ36pおよびマイナス側タブ37mを挟持し、対をなす第10と第11の保持プレート210、211は、プラス側タブ38pと端子板234とを挟持する。
対をなす保持プレート200、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート201、202には、当該対をなす第1と第2の保持プレート201、202を相対的に押圧することによってプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられている。第1保持プレート201の下面に設けた凸部201aと、第2保持プレート202の上面に設けられ凸部201aが嵌まり込む凹所202bとによって、対をなす第1と第2の保持プレート201、202に設けられるかしめ部220が構成されている。
同様に、対をなす第2と第3の保持プレート202、203には、プラス側タブ33pおよびマイナス側タブ34mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第3と第4の保持プレート203、204には、プラス側タブ35pおよびマイナス側タブ36mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第4と第5の保持プレート204、205には、プラス側タブ37pおよびマイナス側タブ38mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられている。また、対をなす第6と第7の保持プレート206、207には、マイナス側タブ31mおよび端子板232にかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第7と第8の保持プレート207、208には、プラス側タブ32pおよびマイナス側タブ33mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第8と第9の保持プレート208、209には、プラス側タブ34pおよびマイナス側タブ35mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第9と第10の保持プレート209、210には、プラス側タブ36pおよびマイナス側タブ37mにかしめ加工を行うかしめ部220が設けられ、対をなす第10と第11の保持プレート210、211には、プラス側タブ38pおよび端子板234にかしめ加工を行うかしめ部220が設けられている。かしめ部220のそれぞれは、第2保持プレート202の凸部202aと第3保持プレート203の凹所203b、第3保持プレート203の凸部203aと第4保持プレート204の凹所204b、第4保持プレート204の凸部204aと第5保持プレート205の凹所205b、第6保持プレート206の凸部206aと第7保持プレート207の凹所207b、第7保持プレート207の凸部207aと第8保持プレート208の凹所208b、第8保持プレート208の凸部208aと第9保持プレート209の凹所209b、第9保持プレート209の凸部209aと第10保持プレート210の凹所210b、第10保持プレート210の凸部210aと第11保持プレート211の凹所211bによって構成されている。
凹所202b、203b、204b、205b、207b、208b、209b、210b、211bのそれぞれには、タブ30t同士、あるいは、タブ30tと端子板232、234とをかしめ加工したときに、タブ30tや端子板232、234の材料の流入を許容する窪み212が形成されている(図15を参照)。
対をなす保持プレート200同士は、タブ30tをかしめ加工したかしめ部220を介して連結されている。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート201、202は、第1保持プレート201の凸部201aがプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mをかしめて第2保持プレート202の凹所202bに嵌まり込むことによって連結されている。
保持プレート201〜211は、電気絶縁性を有している。保持プレート201〜211の形成材料は、電気絶縁性を備え、タブ30tを挟持するに足りる強度を備える限りにおいて限定されないが、例えば、電気絶縁性の樹脂材料を用いることができる。対をなす保持プレート201と202、202と203、203と204、204と205、207と208、208と209、209と210は、複数個(図示例では2個)のタブ30tを挟持することによって、複数個のタブ30t同士を電気的に接続している。例えば、対をなす第1と第2の保持プレート201、202は、ともに電気絶縁性を有し、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mを挟持することによって、これらプラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32m同士を電気的に接続している。対をなす保持プレート206と207は、マイナス側タブ31mおよび端子板232を挟持することによって、これらを電気的に接続する。対をなす保持プレート210と211は、プラス側タブ38pおよび端子板234を挟持することによって、これらを電気的に接続する。複数個の電池モジュール15を電気的に接続する場合には、バスバーのような適当な接続部材を用いて、マイナス側出力端子231とプラス側出力端子233とが接続される。
前述したように、対をなす保持プレート200は、相対的に押圧することによって、タブ30tにかしめ加工を行っている。このかしめ加工を行うときには、対をなす保持プレート200の位置を規制する必要がある。このため、対をなす保持プレート200は、タブ30tを塑性変形させるとき、具体的には、かしめ加工を行うときの位置を規制するためのロケート孔221を有している。図示例のロケート孔221は、かしめ部220を貫通して形成されている。タブ30tには、ロケート孔221の位置に対応して、下孔30bが予め形成されている。端子板232、234にも同様に、下孔232a、234aが予め形成されている。かしめ加工の後においては、ロケート孔221は、積層されたかしめ部220を締結するボルト240が挿通されるボルト孔として用いられる。
線膨張係数が異なる異種材料をかしめ加工した場合には、温度変化が繰り返されることによって、かしめられた部分に緩みが生じる虞がある。電気的に接合された部位に緩みが生じると、接触不良が発生し、内部抵抗が大きくなって電池性能の低下を招いてしまう。
そこで、第5の実施形態の電池モジュール15にあっては、タブ30t、端子板232、234およびかしめ部220に挿通され、積層されたかしめ部220を締結するボルト240をさらに有している。図示例では、ボルト240をケース70にも挿通してナット241によって締結することにより、アッパーケース72、セルユニット20、およびロアケース71を固定している。積層されたかしめ部220をボルト240によって締結することによって、温度変化が繰り返されても、かしめられた部分に緩みが生じる虞がない。電池モジュール15を長期間使用しても、電気的に接合された部位に接触不良が発生することがなく、電池性能の低下を招くことがない。
電池モジュール15のセルユニット20は、第1の実施形態と同様に、ジグ80およびプレス機を用いて組み立てられる(図6および図7参照)。下ジグ81のロケートピン83を、保持プレート200のロケート孔221、タブ30tの下孔30b、端子板232、234の下孔232a、234aに挿通させながら、保持プレート200、電池30、および端子板232、234を定められた順番にセットする。上ジグ82をロケートピン83に挿通した後、上下のジグ81、82を、図示しないプレス機に挟んで加圧する。すると、図15(A)(B)に示すように、対をなす保持プレート200、例えば、対をなす第1と第2の保持プレート201、202が相対的に押圧され、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mは、かしめ部60をなす凸部201aおよび凹所202bによって、かしめ加工が施される。対をなす第1と第2の保持プレート201、202同士は、プラス側タブ31pおよびマイナス側タブ32mをかしめ加工したかしめ部220を介して連結される。他の対をなす保持プレート200についても同様に、タブ30tにかしめ加工を施し、かしめ部220を介して連結される。プレス機による加圧を解除し、ジグ80をプレス機から取り出す。そして、下ジグ81のロケートピン83から上ジグ82および保持プレート200を引き抜いて、セルユニット20を得る。
その後、アッパーケース72、セルユニット20、およびロアケース71にボルト240を挿通し、ナット241によって締結し、積層されたかしめ部220を締結すれば、電池モジュール15の組み立てが完了する。
この電池モジュール15にあっても、第1の実施形態と同様に、タブ30tは対をなす保持プレート200によって挟持される際にかしめ加工が施されるので、このかしめ加工によって、タブ30tに新生面が現れる。タブ30tを磨いて酸化物を除去する作業が不要となり、電池モジュール15の組み立ての簡素化に寄与することができる。さらに、積層されたかしめ部220をボルト240によって締結することによって、温度変化が繰り返されても、かしめられた部分に緩みが生じる虞がなく、信頼性を高めることができる。
図1(A)は、第1の実施形態に係る電池モジュールを示す平面図、図1(B)は、図1(A)の1B−1B線に沿う断面図である。 図2(A)(B)は、電池モジュールのセルユニットを示す左側面図および右側面図である。 図3(A)は、図1(A)の3A−3A線に沿う断面図、図3(B)は、図1(A)の3B−3B線に沿う断面図である。 電池の一例を示す斜視図である。 保持プレートの一例(第1保持プレート)を示す斜視図である。 図6(A)(B)は、セルユニットを組み立てる様子を示す平面図、および正面図である。 セルユニットを組み立てる様子を示す側面図である。 図8(A)(B)は、対をなす保持プレートを相対的に押圧することによってタブに電池積層方向に沿うピアス加工を行う様子を示す断面図である。 第2の実施形態に係る組電池を示す断面図である。 第3の実施形態に係る電池モジュールを示す断面図である。 図11(A)(B)は、セルユニットの要部を示す断面図であり、図11(A)はタブにピアス加工を行う前の状態を示し、図11(B)はタブにピアス加工を行った後の状態を示している。 第4の実施形態に係る組電池を示す断面図である。 第5の実施形態に係る電池モジュールを示す平面図である。 図13の14−14線に沿う断面図である。 図15(A)(B)は、対をなす保持プレートを相対的に押圧することによってタブにかしめ加工を行う様子を示す断面図である。
符号の説明
11、13、15 電池モジュール、
12、14 組電池、
20 セルユニット、
30 電池、
31〜38 第1〜第8の電池、
30a 外装材、
30t タブ(電極端子)、
30p プラス側タブ、
30m マイナス側タブ、
31p〜38p プラス側タブ、
31m〜38m マイナス側タブ、
40 保持プレート、
41〜51 第1〜第11の保持プレート、
42a、43a、44a、45a、47a、48a、49a、50a、51a 凸部(ピアス部)、
41b、42b、43b、44b、46b、47b、48b、49b、50b 凹所、
41a、46a 連結用凸部、
45b、51b 連結用凹所、
60 ピアス部(押圧部)、
61 ロケート孔、
80 ジグ、
81 下ジグ、
82 上ジグ、
83 ロケートピン、
100 保持プレート、
101〜118 第1〜第18の保持プレート、
102a 凸部(ピアス部)、
101b 凹所、
101a、110a 連結用凸部、
109b、118b 連結用凹所、
200 保持プレート、
201〜211 第1〜第11の保持プレート、
201a、202a、203a、204a、206a、207a、208a、209a、210a 凸部、
202b、203b、204b、205b、207b、208b、209b、210b、211b 凹所、
212 窪み
220 かしめ部(押圧部)、
221 ロケート孔
231、233 出力端子、
232、234 端子板、
240 ボルト、
241 ナット。

Claims (9)

  1. 発電要素を外装材で封止するとともに板状をなす電極端子を前記外装材から外部に導出してなる電池と、
    複数の前記電池を積層する方向に沿う前記電極端子の両面側から当該電極端子を挟持する対をなす保持プレートと、
    前記対をなす保持プレートに設けられ、前記対をなす保持プレートを相対的に押圧することによって前記電極端子を塑性変形させて、前記対をなす保持プレートと前記電極端子とを接続する押圧部と、を有し
    前記対をなす保持プレートは、前記電極端子を塑性変形させるときの位置を規制するためのロケート孔を有することを特徴とする電池モジュール。
  2. 前記押圧部は、前記電極端子に前記電池積層方向に沿うピアス加工を行うピアス部であることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記対をなす保持プレート同士は、前記電極端子を貫通した前記ピアス部を介して連結されることを特徴とする請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記対をなす保持プレートは、ともに電気絶縁性を有し、
    前記対をなす保持プレートによって複数個の前記電極端子を挟持し、複数個の前記電極端子同士を電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  5. 前記対をなす保持プレートは、一方の保持プレートが電気絶縁性を有し、他方の保持プレートが導電性を有し、
    前記対をなす保持プレートによって前記電極端子を挟持し、前記電極端子と前記他方の保持プレートとを電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  6. 前記押圧部は、前記電極端子にかしめ加工を行うかしめ部であることを特徴とする請求項1に記載の電池モジュール。
  7. 前記対をなす保持プレート同士は、前記電極端子をかしめ加工したかしめ部を介して連結されることを特徴とする請求項に記載の電池モジュール。
  8. 前記電極端子および前記かしめ部に挿通され、積層された前記かしめ部を締結するボルトをさらに有することを特徴とする請求項に記載の電池モジュール。
  9. 発電要素を外装材で封止するとともに板状をなす電極端子を前記外装材から外部に導出してなる電池を準備する工程と、
    対をなす保持プレートによって、複数の前記電池を積層する方向に沿う前記電極端子の両面側から当該電極端子を挟持する工程と、
    前記対をなす保持プレートに設けられたロケート孔にロケートピンを挿通させて前記対をなす保持プレートの位置を規制しつつ、前記対をなす保持プレートを相対的に押圧することによって、前記対をなす保持プレートに設けられた押圧部により前記電極端子を塑性変形させて、前記対をなす保持プレートと前記電極端子とを接続する工程と、を有してなる電池モジュールの組み立て方法。
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