JP2002173298A - 軌道走行型高所作業車 - Google Patents

軌道走行型高所作業車

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JP2002173298A
JP2002173298A JP2000372959A JP2000372959A JP2002173298A JP 2002173298 A JP2002173298 A JP 2002173298A JP 2000372959 A JP2000372959 A JP 2000372959A JP 2000372959 A JP2000372959 A JP 2000372959A JP 2002173298 A JP2002173298 A JP 2002173298A
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Masahiko Umeyama
昌彦 梅山
Takaaki Oba
孝明 大葉
Satoshi Sasaki
聡 佐々木
Atsushi Kubo
淳 久保
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌陸作業車による標準軌作業の作業効率を向
上させ、且つカントを有する軌道上で車体支持が安定し
た状態で高所作業を行なう。 【解決手段】 軌陸作業車1は、狭軌道R1と標準軌道
R2上を走行可能な鉄輪35と、鉄輪35が狭軌道R1
又は標準軌道R2上を走行可能なトレッドを有した位置
にあるか否かを検出する第1ロックセンサ及び第2ロッ
クセンサと、ブーム17の作動を規制する作動規制制御
装置を有して構成する。作動規制制御装置は、第1ロッ
クセンサ又は第2ロックセンサにより鉄輪35が狭軌道
R1上又は標準軌道R2上を走行可能なトレッドを有す
る位置にあると検出されている状態に応じてブーム17
の先端に取り付けられた作業台23が移動可能である狭
軌移動可能範囲NA又は標準軌移動可能範囲LAに切り
換えて設定し、設定した移動可能範囲を越えるブーム1
7の作動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌道走行型高所作
業車に関し、更に詳細には、狭軌道及び広軌道の両軌道
上を走行可能な軌道走行用車輪と、車体に設けられた高
所作業装置と、車体に作用する転倒モーメントと許容転
倒モーメントとの大きさを比較して高所作業装置の作動
規制を行なう作動規制制御装置とを有した軌道走行型高
所作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】軌陸車の一例である軌陸作業車は、車体
前後に配設された道路走行用の前輪及び後輪(以下、こ
れらをまとめて「道路走行用車輪」と記す。)と、車体
前後に配設されて軌道上を走行する鉄輪(以下、これを
「軌道走行用車輪」と記す。)と、車体上に配設されて
作業台を有した高所作業装置とを備えているものがあ
る。
【0003】この軌陸作業車を軌道上の作業現場に移動
させるには、一般に軌道走行用車輪を張り出して軌道上
に当接させるとともに、道路走行用車輪を軌道上に当接
させる。そして、道路走行用車輪の後輪を回転駆動させ
て車両を軌道に沿って移動させる。軌陸作業車が作業現
場の近くに移動すると、高所作業装置を使用して作業台
を所望の高所位置に移動させ、作業台に搭乗した作業者
により高所作業が行なわれる。尚、軌陸作業車には軌道
に沿って架線の保守点検を行なう作業等が要求される場
合が多いので、軌陸作業車は軌道上を走行しながら高所
作業装置による保守点検作業を行なう。
【0004】このように、作業台を高所に移動させる
と、車体を転倒させようとする方向の転倒モーメントが
増大して車体支持が不安定となり易い。そこで、従来の
軌陸作業車には転倒モーメントが過度に大きくなるのを
防止する作動規制制御装置が一般的に設けられている。
この作動規制制御装置は、高所作業装置の作動に伴って
変化する転倒モーメントが許容転倒モーメントを越えず
に移動可能な作業台の移動可能範囲を予め設定してお
き、作業台がこの移動可能範囲を越える高所作業装置の
作動を規制するように構成されている。尚、この移動可
能範囲の設定は車体が水平状態にある状態を基準にして
行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軌陸作
業車は狭軌道上における架線の保守点検作業と標準軌道
上の架線の保守点検作業の両作業が要求される場合があ
り、この場合、軌陸作業車で標準軌道上の架線の保守点
検作業を行なう場合、作動規制制御装置は狭軌道上の作
業台の移動可能範囲をそのまま標準軌道上の移動可能範
囲として使用しているので、作業台は、本来狭軌道の移
動可能範囲よりも広い範囲で移動できるはずであるが、
狭い狭軌道の移動可能範囲内でだけ移動が許容されてお
り、標準軌作業の作業効率を低下させている。
【0006】また、移動可能範囲は軌陸作業車の車体が
水平状態にある状態を基準にして設定されているので、
軌道のカーブ部においては軌道は幅方向に傾斜した状態
で敷設されており(即ち、カントを有しており)、この
ようにカントを有した位置において軌陸作業車は傾いた
状態となり、従来のような車体が水平状態にされている
という前提で設定されている移動可能範囲では車体支持
が不安定となり、安定した車体支持の状態で高所作業を
行なうことができない虞がある、という問題が生じる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、軌陸作業車が標準軌道上で高所作業を行
なう場合における標準軌作業の作業効率を向上させ、且
つ軌道上のカントを有する位置で高所作業を行なう場
合、安定した車体支持の状態で高所作業を行なうことが
できる軌道走行型高所作業車を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の軌道走行型高所作業車は、車体の前後に配設
され、トレッドを車体幅方向に変化させて調整可能に構
成されて軌道幅が広狭相違する狭軌道及び広軌道(例え
ば、実施形態における標準軌道R2)上を走行可能な軌
道走行用車輪(例えば、実施形態における鉄輪35)
と、軌道走行用車輪が狭軌道上又は広軌道上を走行可能
なトレッドを有した位置にあるか否かを検出する軌道走
行用車輪の軌間検出手段(例えば、実施形態における第
1ロックセンサ59、第2ロックセンサ61)と、車体
に配設されて高所作業を行なう高所作業装置(例えば、
実施形態におけるブーム17)と、車体に作用する転倒
方向モーメントと許容転倒モーメントとを考慮して高所
作業装置の作動を規制する作動規制制御手段とを有し、
作動規制制御手段は、軌間検出手段により軌道走行用車
輪が狭軌道上又は広軌道上を走行可能なトレッドを有し
た位置にあると検出されている状態に応じて高所作業装
置の作動規制条件を可変設定するように構成されてい
る。
【0009】上記構成の軌道走行型高所作業車によれ
ば、軌間検出手段により軌道走行用車輪が狭軌道上又は
広軌道上を走行可能なトレッドを有した位置にあると検
出されている状態に応じて作動規制制御手段が高所作業
装置の作動規制条件を可変設定する。
【0010】このため、車両が広軌道上で走行可能な状
態にある場合、高所作業装置の作動規制条件が狭軌道の
作動規制条件から広軌道の作動規制条件に切り換えられ
るので、車両が広軌道上にある場合に高所作業装置の作
動規制条件が狭軌道の作動規制条件で規制されていた従
来技術と比較して、狭軌道よりも規制条件が緩和された
広軌道の作動規制条件に従って高所作業装置を作動させ
ることができ、標準軌作業の作業効率の向上を図ること
ができる。
【0011】また、上記構成の軌道走行型高所作業車に
おいて、軌道走行用車輪が狭軌道上又は広軌道上を走行
可能なトレッドを有した位置にあるときに車体の傾斜角
度を検出する傾斜角検出手段(例えば、実施形態におけ
る車体傾斜センサ73)と、車体の傾斜角度を考慮して
警報及び軌道走行用車輪の回転停止の少なくとも一方を
行なう警報手段(例えば、実施形態における警報ブザー
75、ブレーキ36)とを設ける。ここで、警報手段は
軌道走行用車輪が狭軌道上又は広軌道上を走行可能なト
レッドを有した位置にあるときに車体の許容傾斜角度を
設定し、この許容傾斜角度は、軌道走行用車輪が狭軌道
上を走行可能なトレッドを有した位置にあるときの狭軌
許容傾斜角度と軌道走行用車輪が広軌道上を走行可能な
トレッドを有した位置にあるときの広軌許容傾斜角度の
少なくとも2種類から構成する。また、警報手段は、軌
道走行用車輪が狭軌道上を走行可能なトレッドを有した
位置にあるときに傾斜角検出手段により検出された検出
値が狭軌許容傾斜角度を越えようとするとき、及び軌道
走行用車輪が広軌道上を走行可能なトレッドを有した位
置にあるときに傾斜角検出手段により検出された検出値
が広軌許容傾斜角度を越えようとするときに警報及び軌
道走行用車輪の回転停止の少なくとも一方を行なうよう
に構成してもよい。
【0012】上記構成の軌道走行型高所作業車によれ
ば、軌道走行用車輪が狭軌道上を走行可能なトレッドを
有した位置にあるときに、傾斜角検出手段により検出さ
れた検出値が狭軌許容傾斜角度を越えようと警報手段が
警報及び軌道走行用車輪の回転停止の少なくとも一方を
行なう。また、軌道走行用車輪が広軌道上を走行可能な
トレッドを有した位置にあるときに、傾斜角検出手段に
より検出された検出値が広軌許容傾斜角度を越えようと
警報手段が警報及び軌道走行用車輪の回転停止の少なく
とも一方を行なう。ここで、本明細書において、警報と
は警報ブザーや警告灯を使用して行なわれる作動を意味
し、この結果、作業者は車体が大きく傾斜していること
に気づくので、車体が転倒する虞を未然に防止して、安
定した車体支持の状態で高所作業を行なうことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図6に基づいて説明する。本実施の形態
は、狭軌道上及び標準軌上の両軌道上を走行可能であ
り、軌道上を走行する場合に、軌道走行用車輪を軌道上
に接触させるとともに道路走行用の前輪及び後輪を軌道
上に当接させて後輪を回転駆動させる軌陸作業車の態様
を示す。軌陸作業車1は、図1に示すように、道路上を
走行するトラックをベースとして構成されており、車体
3の前側に運転キャビン5を有し、運転キャビン5の下
方両側部に一対の前輪7を回転自在に有し、車体後部の
両側部に一対の後輪9を回転自在に有している。後輪9
は図示しないエンジンの駆動力を受けて回転駆動する駆
動輪である。
【0014】車体3の略中央下部には軌陸作業車1自体
を持ち上げ支持するためのセンタジャッキ11が取り付
けられている。センタジャッキ11よりも上方の車体上
部には上方へ突出し旋回動自在な旋回台13が取り付け
られ、この旋回台13の下方の車体内には旋回台13を
旋回動させる旋回モータ15が内蔵されている。旋回台
13の上部にはブーム17の基端部が上下方向に揺動自
在に枢結されている。旋回台13の中央部とブーム17
の下面間には起伏シリンダ19が枢結され、この起伏シ
リンダ19の伸縮動に応じてブーム17が起伏動するよ
うに構成されている。ブーム17は複数のブーム部材を
入れ子式に構成し、内部に伸縮シリンダ21を内蔵して
いる。この伸縮シリンダ21の伸縮動によりブーム17
が伸縮動するように構成されている。ブーム17の先端
には作業台23が上下方向に揺動自在に枢結され、ブー
ム17の起伏角度に拘わらず作業台23は常時水平状態
に保持されている。
【0015】前輪7よりも車両後方側の車体両側部と後
輪9よりも車両後方側の車体両側部には軌道走行装置3
0が取り付けられている。軌道走行装置30は支持フレ
ーム31と鉄輪保持フレーム33と鉄輪35と昇降シリ
ンダ37と図2に示す鉄輪トレッド切替装置39とを有
して構成している。支持フレーム31は車体両側部の下
部に下方へ突出して取り付けられている。鉄輪保持フレ
ーム33は支持フレーム31の下部に上下方向に揺動自
在に枢結され、鉄輪保持フレーム33の下端部には円盤
状の鉄輪35が回転自在に取り付けられている。鉄輪保
持フレーム33の上部と支持フレーム31の上部間には
これらに跨った昇降シリンダ37が枢結されている。
【0016】図2及び図3に示すように、鉄輪保持フレ
ーム33の上部には鉄輪トレッド切替装置39が取り付
けられている。鉄輪トレッド切替装置39は、鉄輪保持
フレーム33の上部に形成されたスライダ33aと、車
体3のサブフレーム3aに形成されてスライダ33aを
車体幅方向に摺動自在に保持するガイドレール41と、
一端が車体3のサブフレーム3aに枢結され他端が鉄輪
保持フレーム33の上部に枢結された切替シリンダ43
とを有して構成している。その結果、切替シリンダ43
が伸縮動するとガイドレール41に対してスライダ33
a(鉄輪保持フレーム33)が車体幅方向(図2紙面の
上下方向)に移動するように構成されている。
【0017】ガイドレール41の先端側(図2紙面の下
側)にはスライダ33aをガイドレール41に対して固
定するため所定の離間寸法を有して配置された第1ロッ
ク孔45と第2ロック孔47が形成されている。尚、第
1ロック孔45はガイドレール41の先端に設けられた
第2ロック孔47よりも車両外側(図2紙面の上側)に
配設されている。スライダ33aの先端部(図2紙面の
下側)には第1ロック孔45及び第2ロック孔47と連
通してロックピン49を挿通させる挿通孔51が設けら
れている。第1ロック孔45は図6(b)に示す標準軌
道R2上を車両が移動する場合に使用され、一方第2ロ
ック孔47は図6(a)に示す狭軌道R1上を車両が移
動する場合に使用される。
【0018】挿通孔51が形成されたスライダ33aの
下面には下方へ突出した有底筒状のばねケース53が取
り付けられている。ばねケース53内には圧縮された状
態の圧縮ばね55が内蔵され、この圧縮ばね55により
常時ロックピン49を上方へ付勢している。ロックピン
49は上方へ突出する棒状の本体部49aと本体部49
aの下部に接続された環状の把持部49bとを有して構
成されている。本体部49aの先端部には水平方向へ突
出した鍵部49cが設けられ、本体部49aの中間部に
は左右方向へ突出した一対のストッパ57が設けられて
いる。鍵部49cはロックピン49を下方へ移動させて
ストッパ57がばねケース53の底板53aの上面に当
接したところでロックピン49を約90度捻ることによ
り、鍵部49cがばねケース53の底板53aの下面に
当接してロック解除状態を維持できるようになってい
る。その結果、第1ロック孔45と第2ロック孔47と
挿通孔51には鍵部49cを移動させるための鍵溝45
a、47a,51aが上下方向に形成されている。
【0019】連通状態にある挿通孔51と第1ロック孔
45若しくは第2ロック孔47にロックピ49ンの本体
部49aを挿通すると、その先端はガイドレール41の
上面から上方へ突出するように構成されている。第1ロ
ック孔45及び第2ロック孔47の上部開口部周辺にお
けるガイドレール41の上面には第1ロックセンサ59
及び第2ロックセンサ61が取り付けられている。第1
ロックセンサ59及び第2ロックセンサ61はリミット
スイッチであり、本体部49aの先端部がガイドレール
41の上面から突出すると第1ロックセンサ59又は第
2ロックセンサ61のスイッチ部59a、61aに接触
して揺動させてリミットスイッチをON作動させるよう
な位置に配設されている。
【0020】次に、図1に示す軌陸作業車1が狭軌道R
1又は標準軌道R2上に載置されている状態でブーム1
7を作動させたときに車両が転倒する虞が無いようにブ
ーム17の作動を規制する作動規制制御装置について説
明する。作動規制制御装置70は、図4に示すように、
ブーム操作装置71と作業台位置センサ72と第1ロッ
クセンサ45と第2ロックセンサ61と車体傾斜センサ
73とコントローラ74と警報ブザー75とを有して構
成されている。
【0021】ブーム操作装置71は、図1に示す作業台
23に取り付けられており、ブーム操作装置23の操作
内容に応じたブーム17の操作信号を出力する。作業台
位置センサ72は図1に示す車体3に対する作業台23
の位置を検出する機能を有する。更に詳述すると、作業
台位置センサ72は、ブーム17の起伏角度とブーム1
7の旋回角度とブーム17の伸長量から作業台23の位
置を検出する。第1ロックセンサ59及び第2ロックセ
ンサ61は前述したのでその説明は省略する。車体傾斜
センサ73は車体3の傾斜角度を検出する機能を有す
る。尚、ここでいう車体3の傾斜角度とは車体幅方向の
傾斜角度であるが、車体3の前後方向の車体傾斜角度を
検出するように構成してもよい。
【0022】コントローラ74はブーム操作装置71の
操作内容に応じてブーム17の作動を制御するととも
に、車両が転倒する虞がないようにブーム17の作動を
規制する機能を有する。コントローラ74は作動制御回
路75と位置算出回路76と軌道判定回路78と位置判
定回路79とメモリI80とセンサ故障判定駆動回路8
1と傾斜判定回路82とメモリII83と作動規制回路
84とを有して構成されている。
【0023】作動制御回路75はブーム操作装置71の
操作内容に応じて旋回モータ15、起伏シリンダ19及
び伸縮シリンダ21の作動を制御する作動制御弁85の
作動をコントロールする機能を有する。位置算出回路7
6は作業台位置センサ72により検出された検出値に基
づいて作業台23の位置を算出する機能を有する。軌道
判定回路78は第1ロックセンサ59及び第2ロックセ
ンサ61からのON信号及びOFF信号に応じて鉄輪3
5が図1に示す狭軌道R1上又は標準軌道R2上を走行
可能なトレッドを有した位置にあるか否かを判定する機
能を有する。位置判定回路79は、軌道判定回路78に
より図5に示す鉄輪35が狭軌道R1上を走行可能なト
レッドを有した位置にあると判定されると、ブーム17
の作動に伴って変化する転倒モーメントが許容転倒モー
メントを越えずに移動可能な作業台23の狭軌移動可能
範囲NA(図5中の左斜線で示した領域)をメモリI8
0から読み出し、位置算出回路76により算出された作
業台23の位置が狭軌移動可能範囲NAのいずれかの位
置にあるか否かを判定する。また、位置判定回路79
は、軌道判定回路78により鉄輪35が図1に示す標準
軌道R2上を走行可能なトレッドを有した位置にあると
判定されると、転倒モーメントが許容転倒モーメントを
越えずに移動可能な作業台23の標準軌移動可能範囲L
A(図5中の右斜線で示した領域)をメモリIから読み
出し、位置算出回路79により算出された作業台23の
位置が標準軌移動可能範囲LAのいずれかの位置にある
か否かを判定する。その結果、メモリI80には狭軌移
動可能範囲NAと標準軌移動可能範囲LAが設定されて
いる。
【0024】尚、図4に示す作動規制回路84を作動さ
せる条件として、車両に作用する転倒方向モーメントの
大きさが許容転倒モーメントを越えようとするときを条
件とすることができる。この場合、転倒方向モーメント
を検出するモーメント検出センサを車両に設け、モーメ
ント検出センサにより検出された検出値が許容転倒モー
メントを越えるか否かを判定するモーメント判定回路を
コントローラ74内に設ける。そして、モーメント判定
回路により検出された転倒方向モーメントが許容転倒モ
ーメントを越えると判定されると、モーメント判定回路
による判定結果を作動規制回路84に出力し、この判定
結果を受け取ると作動規制回路84が作動するように構
成する。
【0025】図4に示す作動規制回路84は、車両が狭
軌道R1上にある場合に位置判定回路79により作業台
23の位置が狭軌移動可能範囲NAを越えると判定され
たときに、作動制御回路75から出力され転倒モーメン
トを増加させる方向の作動制御信号の作動制御弁85へ
の伝達を遮断する機能を有する。また、作動規制回路8
4は、車両が標準軌道LA上にある場合に位置判定回路
79により作業台23の位置が標準軌移動可能範囲LA
を越えると判定されたときに、転倒モーメントを増加さ
せる方向の作動制御信号の作動制御弁85への伝達を遮
断する機能を有する。
【0026】センサ故障判定駆動回路81は、OR回路
(論理和)を有し、第1ロックセンサ59と第2ロック
センサ61からのON信号及びOFF信号に応じて故障
しているロックセンサ59、61を判定する機能を有す
るとともに、第1ロックセンサ59及び第2ロックセン
サ61の少なくともいずれかが故障していると判定した
とき及び傾斜判定回路82により車体3の傾斜角度が所
定値よりも大きいと判定されたときに警報ブザー75を
鳴らす機能を有している。
【0027】傾斜判定回路82は、軌道判定回路78に
より鉄輪35が狭軌道R1上を走行可能なトレッドを有
した位置にあると判定されたときにメモリII83から
車両が転倒する虞がない車体3の狭軌許容傾斜角度を読
み出し、車体傾斜センサ73による検出値が狭軌許容傾
斜角度を越えているか否かを判定する。また、傾斜判定
回路82は、軌道判定回路78により鉄輪35が標準軌
道R2上を走行可能なトレッドを有した位置にあると判
定されたときにメモリII83から車両が転倒する虞が
ない車体3の標準軌許容傾斜角度を読み出し、車体傾斜
センサ73からの検出値が標準軌許容傾斜角度を越えて
いるか否かを判定する。その結果、メモリII83には
狭軌許容傾斜角度と標準軌許容傾斜角度が設定されてい
る。
【0028】尚、作動規制回路84には作動制御弁85
が電気的に接続され、センサ故障判定駆動回路81には
警報ブザー75が電気的に接続されている。
【0029】次に、本発明に係わる実施の形態である軌
陸作業車1の作用に関し、狭軌道R1及び標準軌道R2
上で架線の保守点検作業を行なう場合について説明す
る。最初に、狭軌道R1上で架線の保守点検作業を行な
う場合について説明する。まず、図1に示すように、軌
陸作業車1を図示しない踏切内において狭軌道R1を横
切るようにして停止させる。そして、センタジャッキ1
1を下方へ伸長動させて車体3を上方へ持ち上げ支持さ
せた後に、センタジャッキ11を中心として車体3が狭
軌道R1と平行になるように旋回動させる。そして、図
2に示すように、ロックピン49を下方へ引き、連通状
態の第1ロック孔45及び挿通孔51からロックピン4
9の本体部49aを脱抜する。そして、切替シリンダ4
3を伸長動させてスライダ33aを内側(図2紙面の下
側)へ移動させ、挿通孔51と第2ロック孔47が連通
した状態で切替シリンダ43の伸長動が停止する。尚、
切替シリンダ43は切替装置(図示せず)の操作により
駆動し、切替コントローラ(図示せず)によりその作動
が制御されている。
【0030】挿通孔51と第2ロック孔47が連通した
状態になると、ロックピン49の本体部49aをこの連
通した孔に挿入し、スライダ33a(鉄輪保持フレーム
33)をガイドレール41に固定する。ロックピン49
が第2ロック孔47に挿通されると、本体部49aの先
端が図3に示す第2ロックセンサ61のスイッチ部61
aに当接して上方へ揺動させて第2ロックセンサ61が
ON信号を出力する。また、ロックピン49が第1ロッ
ク孔45から脱抜されると、図3に示す第1ロックセン
サ59のスイッチ部59aが下方へ揺動して第1ロック
センサ59がOFF信号を出力する。そして、これら第
1ロックセンサ59及び第2ロックセンサ61の信号が
図4に示す軌道判定回路78に送られる。尚、鉄輪35
は図1に示す車体3の4カ所に配設されているので、ロ
ックピン49の脱抜作業、スライダ33aの移動・固定
作業は各鉄輪35毎に行なわれる。その結果、4つの鉄
輪35に対応して配設された図3に示す第1ロックセン
サ59と第2ロックセンサ61からON信号又はOFF
信号がそれぞれ出力される。
【0031】図4に示すように、第1ロックセンサ59
及び第2ロックセンサ61から出力された信号は軌道判
定回路78に送られ、軌道判定回路78は4つの第2ロ
ックセンサ61のそれぞれから出力されたON信号と4
つの第1ロックセンサ59のそれぞれから出力されたO
FF信号とを受け取り、図1に示す鉄輪35が狭軌道R
1上を走行可能なトレッドを有した位置にあると判定す
る。また、第1ロックセンサ59及び第2ロックセンサ
61から出力された信号はセンサ故障判定駆動回路81
に送られる。センサ故障判定駆動回路81は軌道判定回
路78を介して送られてきた第1ロックセンサ59及び
第2ロックセンサ61の出力信号を論理和して第1ロッ
クセンサ59及び第2ロックセンサ61の故障の有無を
判定する。
【0032】ここで、4つの第2ロックセンサ61のう
ちの3つがON信号を出力し、残りの1つがOFF信号
を出力し、4つの第1ロックセンサ59の全てがOFF
信号を出力している場合には、OFF信号を出力した第
2ロックセンサ61が故障していると判定する。そし
て、センサ故障判定駆動回路81は警報ブザー75を鳴
らす。このように、警報ブザー75が鳴ることで、車両
に搭乗した作業者はロックセンサの故障を認識すること
ができる。尚、警報ブザー75の代わりに警告灯を点灯
させたり、故障したロックセンサを特定できるように故
障したロックセンサを表示するモニターを車両に設けて
もよい。
【0033】図2に示すロックピン49が第2挿通孔4
7に挿通されて鉄輪保持フレーム33がガイドレール4
1に固定された状態になると、図1に示すように、揺動
シリンダ37を伸長動させて鉄輪保持フレーム33を下
方へ揺動させ、そして、センタジャッキ11を縮小動さ
せる。その結果、鉄輪33は狭軌道R1上に張り出され
るとともに、前輪7及び後輪8が狭軌道R1に当接した
状態に維持される。そして、後輪9を回転駆動させて車
両が狭軌道R1上を走行し、作業現場の近くで停止す
る。
【0034】作業現場に車両が到着すると、図示しない
作業者が作業台23に搭乗し、ブーム操作装置71を操
作して作業台23を上昇移動させて架線の保守点検作業
を行なう。尚、架線の保守点検作業は車両を走行させな
がら行なわれる。ここで、架線の保守点検作業を行なう
ため作業台23を上昇移動させると、図4に示すよう
に、作業台位置センサ72により検出された検出値に応
じて位置算出回路76が作業台23の位置を算出し、こ
の算出された位置情報が位置判定回路79に送られる。
位置判定回路79は軌道判定回路78により図1に示す
鉄輪35が狭軌道R1上を走行可能なトレッドを有した
位置にあるとの判定結果に応じてメモリI80から図5
に示す狭軌移動可能範囲NAを読み出し、位置算出回路
76により算出された作業台23の位置が狭軌移動可能
範囲NAのいずれかの位置にあるか否かを判定する。そ
して、位置判定回路79により作業台23の位置が狭軌
移動可能範囲NAを越えようとする位置にあると判定さ
れると、作動規制回路84は、作動制御回路75から送
り出される作動制御信号のうち車両を転倒させる方向の
作動制御信号の作動制御弁85への伝達を遮断する。そ
の結果、車両が狭軌道R1上に載置された状態で作業台
23を移動させても、車体3が安定支持された状態に維
持しながら架線の保守点検作業を安全に行なうことがで
きる。
【0035】次に、軌陸作業車1により標準軌道R2上
において架線の保守作業を行なう場合について説明す
る。尚、標準軌道R2の上方位置において鉄輪35の位
置を変え、鉄輪35と前輪7及び後輪9を標準軌道R2
に当接させる作用の説明は前述した狭軌道R1の場合に
準じるので省略する。
【0036】図1に示すように、車両が標準軌道R2上
を走行して作業現場の近くに到着すると、図示しない作
業者が作業台23に搭乗し、ブーム操作装置71を操作
して作業台23を上昇移動させて架線の保守点検作業を
行なう。尚、架線の保守点検作業は車両を走行させなが
ら行なわれる。ここで、架線の保守点検作業を行なうた
め作業台23を移動させると、図4に示すように、作業
台位置センサ72により検出された検出値に応じて位置
算出回路76が作業台23の位置を算出し、この算出さ
れた位置情報を位置判定回路79に送る。位置判定回路
79は軌道判定回路78により鉄輪35が標準軌道R2
上を走行可能なトレッドを有した位置にあるとの判定結
果に応じてメモリI80から図5に示す標準軌移動可能
範囲LAを読み出し、位置算出回路79により算出され
た作業台23の位置が標準軌移動可能範囲LAのいずれ
かの位置にあるか否かを判定する。そして、位置判定回
路79により作業台23の位置が標準軌移動可能範囲L
Aを越えようとする位置にあると判定されときに、作動
規制回路84は、作動制御回路75から送り出される作
動制御信号のうち車両を転倒させる方向の作動制御信号
の作動制御弁85への伝達を遮断する。
【0037】このように、鉄輪35が標準軌道R2上で
走行可能なトレッドを有した位置にある場合には、作業
台23の移動可能範囲は狭軌移動可能範囲NAから標準
軌移動可能範囲LAに切り換えられ、標準軌移動可能範
囲LAを越えるブーム17の作動が規制される。このた
め、鉄輪35が標準軌道R2上で走行可能な状態にある
場合、作業台23の移動可能範囲が狭軌移動可能範囲N
Aよりも広い範囲で作業が可能であったにも拘わらず作
業台23が狭軌移動可能範囲NAを越えるブーム17の
作動を規制していた従来技術と比較して、作業台23が
狭軌移動可能範囲NAよりも広い範囲の標準軌移動可能
範囲LA内で移動可能となり、標準軌作業の作業効率の
向上を図ることができる。
【0038】次に、カントを有した狭軌道R1及び標準
軌道R2上を軌陸作業車1が走行しながら架線の保守点
検作業を行う場合について説明する。まず、狭軌道R1
の場合について説明する。軌陸作業車1が図6(a)に
示す傾斜角度αのカントを有した狭軌道R1上を走行す
ると、図4に示すように、傾斜判定回路82が車体傾斜
センサ73により検出された検出値がメモリII83内
に設定された狭軌許容傾斜角度よりも大きいと判定し、
センサ故障判定駆動回路81を介して警報ブザー75を
鳴らす。その結果、図6(a)に示す作業台23に搭乗
している作業者は警報ブザー75の音により車両が大き
く傾斜していると認識することができる。このため、作
業者は高所作業を中断したり、作業台23を安全側へ移
動させて車体3を安定支持した状態で高所作業を行なう
ことができる。尚、傾斜判定回路82は、軌道判定回路
78による鉄輪35が狭軌道R1上を走行可能なトレッ
ドを有した位置にあるとの判定結果を受けているので、
この判定結果に応じてメモリII83から狭軌許容傾斜
角度を選択して読み出した状態にある。
【0039】一方、軌陸作業車1が図6(b)に示す傾
斜角度βのカントを有した標準軌道R2上を走行する
と、図4に示すように、傾斜判定回路82が車体傾斜セ
ンサ73により検出された検出値がメモリII83内に
設定された標準軌許容傾斜角度よりも大きいと判定し、
センサ故障判定駆動回路を81介して警報ブザー75を
鳴らす。その結果、作業台23に搭乗している作業者は
警報ブザー75の音により車両が大きく傾斜していると
認識して高所作業を中断したり作業台23を安全側へ移
動させることができる。尚、傾斜判定回路82は、軌道
判定回路78による鉄輪35が標準軌道R2上を走行可
能なトレッドを有した位置にあるとの判定結果を受けて
いるので、この判定結果に応じてメモリII83から標
準軌許容傾斜角度を選択して読み出した状態にある。
【0040】このように、車両がカントを有した軌道R
1、R2上を走行する場合、車両の傾斜角度が軌道の種
類(狭軌道又は標準軌道)に応じた許容傾斜角度を越え
たときに警報ブザー75が鳴るので、作業者は車体3が
大きく傾斜していることに気づき、車体3が転倒する虞
を未然に防止して、安定した車体支持の状態で高所作業
を行なうことができる。
【0041】尚、前述した実施の形態では、車両の傾斜
角度が許容傾斜角度を越えたときに警報ブザー75が鳴
るように構成した例を示したがこれに限るものではな
く、鉄輪35の回転を停止させ、又は警報ブザー75と
ともに鉄輪35の回転を停止させるように構成すること
ができる。鉄輪35の回転を停止させるには、図4に示
す傾斜判定回路82により車両の傾斜角度が許容傾斜角
度を越えたと判定されたときに、センサ故障判定駆動回
路81を介して図2に示すブレーキ36を作動させるよ
うに構成する。このように、車両を停止させることで、
安全の確保を確実にすることができる。
【0042】また、前述した実施の形態では、ブーム1
7が車体3に格納された状態にあるか否かに拘わらず、
車両の傾斜角度が許容傾斜角度を越えたときに警報ブザ
ー75が鳴るように構成したが、ブーム17が車体3に
非格納状態にあり、且つ車両の傾斜角度が許容傾斜角度
を越えたときに警報ブザー75を鳴らすように構成して
もよい。この場合、ブーム17が車体3に格納されたか
否かを検出する格納センサ(図示せず)を車両に設け、
この格納センサが非格納の状態を検出し、且つ図4に示
す車体傾斜センサ73により検出された検出値が許容傾
斜角度を越えていると傾斜判定回路82が判定したとき
に警報ブザー75が鳴るように構成する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における軌
道走行型高所作業車によれば、軌間検出手段により軌道
走行用車輪が狭軌道上又は広軌道上を走行可能なトレッ
ドを有した位置にあると検出されている状態に応じて作
動規制制御手段が高所作業装置の作動規制条件を可変設
定することで、車両が広軌道上で走行可能な状態にある
場合、高所作業装置の作動規制条件が狭軌道の作動規制
条件から広軌道の作動規制条件に切り換えられるので、
車両が広軌道上にある場合に高所作業装置の作動規制条
件が狭軌道の作動規制条件で規制されていた従来技術と
比較して、狭軌道よりも規制条件が緩和されている広軌
道の作動規制条件に従って高所作業装置を作動させるこ
とができ、標準軌作業の作業効率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の正
面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における鉄輪トレッド切
替装置の正面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における鉄輪トレッド切
替装置の部分断面図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の作
動規制制御装置のブロック図を示す。
【図5】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の作
用を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の作
用を説明するための図であり、同図(a)は狭軌道上に
軌陸作業車がある場合を示し、同図(b)は標準軌道上
に軌陸作業車がある場合を示す。
【符号の説明】
1 軌陸作業車(軌道走行型高所作業車) 3 車体 17 ブーム(高所作業装置) 35 鉄輪(軌道走行用車輪) 36 ブレーキ(警報手段) 59 第1ロックセンサ(軌間検出手段) 61 第2ロックセンサ(軌間検出手段) 70 作動規制制御装置(作動規制制御手段) 73 車体傾斜センサ(傾斜角検出手段) 75 警報ブザー(警報手段) R1 狭軌道 R2 標準軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 聡 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 久保 淳 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AA09 AA15 AB01 BA12 BB03 BB08 BB23 BB26 BD02 BE02 CA06 CA14 CA15 CA24 FA09 FA17 FA34 FA36 FD03 FD04 FD07 FD09 FE09 FG09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後に配設され、トレッドを前記
    車体幅方向に変化させて調整可能に構成されて軌道幅が
    広狭相違する狭軌道及び広軌道上を走行可能な軌道走行
    用車輪と、 前記軌道走行用車輪が前記狭軌道上又は前記広軌道上を
    走行可能な前記トレッドを有した位置にあるか否かを検
    出する前記軌道走行用車輪の軌間検出手段と、 前記車体に配設されて高所作業を行なう高所作業装置
    と、 前記車体に作用する転倒方向モーメントと許容転倒モー
    メントとを考慮して前記高所作業装置の作動を規制する
    作動規制制御手段とを有し、 前記作動規制制御手段は、前記軌間検出手段により前記
    軌道走行用車輪が前記狭軌道上又は前記広軌道上を走行
    可能な前記トレッドを有した位置にあると検出されてい
    る状態に応じて前記高所作業装置の作動規制条件を可変
    設定するように構成されていることを特徴とする軌道走
    行型高所作業車。
  2. 【請求項2】 前記軌道走行用車輪が前記狭軌道上又は
    前記広軌道上を走行可能な前記トレッドを有した位置に
    あるときに前記車体の傾斜角度を検出する傾斜角検出手
    段と、前記車体の傾斜角度を考慮して警報及び前記軌道
    走行用車輪の回転停止の少なくとも一方を行なう警報手
    段とを有し、 前記警報手段は前記軌道走行用車輪が前記狭軌道上又は
    前記広軌道上を走行可能な前記トレッドを有した位置に
    あるときに前記車体の許容傾斜角度を設定し、前記許容
    傾斜角度は、前記軌道走行用車輪が前記狭軌道上を走行
    可能な前記トレッドを有した位置にあるときの狭軌許容
    傾斜角度と前記軌道走行用車輪が前記広軌道上を走行可
    能な前記トレッドを有した位置にあるときの広軌許容傾
    斜角度の少なくとも2種類から構成され、 前記警報手段は、前記軌道走行用車輪が前記狭軌道上を
    走行可能な前記トレッドを有した位置にあるときに前記
    傾斜角検出手段により検出された検出値が前記狭軌許容
    傾斜角度を越えようとするとき、及び前記軌道走行用車
    輪が前記広軌道上を走行可能な前記トレッドを有した位
    置にあるときに前記傾斜角検出手段により検出された検
    出値が前記広軌許容傾斜角度を越えようとするときに警
    報及び前記軌道走行用車輪の回転停止の少なくとも一方
    を行なうように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の軌道走行型高所作業車。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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