JP3862952B2 - 軌道走行車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌道走行車両に関し、更に詳細には、車体の前後に配設されトレッドを車体幅方向に変化させて調整可能に構成されて軌道幅が広狭相違する軌道上を走行可能な軌道走行用車輪を有した軌道走行車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌陸車の一例である軌陸作業車は、車体前後に配設されトレッドを車体幅方向に変化させて調整可能に構成されて狭軌道及び標準軌道上を走行可能な鉄輪と、鉄輪を回転自在に保持し車体の前後に配設され車体への格納位置及び張り出し位置間を上下方向に揺動可能で且つ車体幅方向に移動可能な鉄輪保持フレームと、車体を持ち上げ支持して回動可能な転車台と、転車台及び鉄輪保持フレームの駆動を操作する操作装置とを有して構成されているものがある。
【0003】
この軌陸作業車において、標準軌道上に載置された車両を道路上で走行させるには、まず、標準軌道と道路が交差した場所に車両を停止させ、作業者が操作装置を操作して転車台により車体を持ち上げ支持させる。そして、鉄輪が張り出された状態のままで鉄輪保持フレームを車体内側へ移動させ、鉄輪が狭軌道上を走行可能な位置に鉄輪保持フレームが移動したところで鉄輪保持フレームを上方へ揺動させて鉄輪を格納位置に格納させる。そして、転車台を回転中心として車両を標準軌道と略直交する方向に回転させた後に、転車台を縮小動させて車体を降下させ、道路走行用の前輪と後輪を標準軌道と道路が交差した場所に接地させる。そして、後輪を回転駆動させて車両が道路上を走行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、操作装置は手動で操作する油圧式のマニュアルバルブが使用され、その操作装置の操作内容に応じて鉄輪保持フレームが揺動するように構成されているので、鉄輪が標準軌上を走行可能な位置に鉄輪保持フレームがある場合、操作装置の操作内容が鉄輪保持フレームを上方へ揺動させた後に車体内側へ移動させる操作が行なわれると、鉄輪保持フレームが車体下部に設けられた車体付属物等に当接する虞があってもその移動を規制することができない。その結果、鉄輪保持フレームが車体付属物等に当接し、鉄輪保持フレームを移動させる移動装置を破損させる虞がある。
【0005】
また、軌陸作業車を道路上で走行させる場合、鉄輪が標準軌道上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレームがある状態(即ち、鉄輪が車体外側に突出している状態)のままで車両を走行させると、鉄輪保持フレームが道路上の建造物等に当接して建造物や鉄輪保持フレーム等を損傷させる虞がある、という問題が生じる。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、鉄輪が標準軌道上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレームがある状態から鉄輪を車体内側に格納させる場合に移動装置を破損させる虞が無く、また、鉄輪が車体外側に突出している状態のままで車両が走行する虞を未然に防止する軌陸作業用車両を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の軌道走行車両は、車体の前後に配設され、トレッドを車体幅方向に変化させて調整可能に構成されて軌道幅が広狭相違する軌道(例えば、実施形態における狭軌道R1、標準軌道R2)上を走行可能な軌道走行用車輪(例えば、実施形態における鉄輪35)と、軌道走行用車輪を回転自在に保持して車体の前後に配設され、車体への格納位置及び張り出し位置間を上下方向に揺動可能で且つ車体幅方向に移動可能に構成された軌道車輪保持部材(例えば、実施形態における鉄輪保持フレーム33)と、軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があるか否かを検出する保持部材位置検出手段(例えば、実施形態における第1ロックセンサ59)と、保持部材位置検出手段により軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があると検出されているときに軌道車輪保持部材の揺動を規制制御する揺動規制制御手段(例えば、実施形態における揺動規制制御装置70)とを有して構成する。
【0008】
上記構成の軌道走行車両によれば、軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があることを保持部材位置検出手段が検出しているときに、軌道車輪保持部材が揺動しようとすると揺動規制制御手段がこの揺動を規制する。その結果、軌道走行用車輪を車体内側に格納させる場合、従来の軌道走行車両では、格納操作の順序を誤っても軌道車輪保持部材の揺動が規制されず、車体下部に設けられた車体付属物等に軌道車輪保持部材等が当接して軌道走行用車輪を移動させる装置を破損させる虞があったが、本発明では、格納操作が誤操作されると軌道車輪保持部材の揺動が規制されるので作業者は誤操作したことに気づき正常な操作を行なう。このため、軌道走行用車輪を移動させる装置の破損を未然に防止することができる。尚、本明細書において、トレッドとは軌道走行用車輪のうち軌道の幅方向に配設された一対の軌道走行用車輪間の距離を意味する。
【0009】
また、上記構成の軌道走行車両において、揺動規制制御手段の規制を解除する規制解除手段(例えば、実施形態における解除スイッチ71)を有してもよい。標準軌道上に載置された軌道走行車両を短時間で道路上に移動させたい場合、軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があり且つ軌道走行用車輪を上方へ移動させた状態で車両を移動させると、軌道走行車両を短時間で道路上に移動させることができる。しかしながら、前述したように軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があるときには軌道車輪保持部材の揺動が規制され、軌道走行用車輪を上方位置に移動させることができない。そこで、規制解除手段により軌道車輪保持部材の揺動規制を解除させることで、軌道走行用車輪を上方位置に移動させることが可能になる。
【0010】
また、上記構成の軌道走行車両において、車体の前後に配設され回転可能な道路走行用車輪(例えば、実施形態における前輪7、後輪9)と、道路走行用車輪の回転を制動させる制動手段(例えば、実施形態におけるパーキングブレーキPB)と、制動手段により道路走行用車輪が制動状態にあるか否かを検出する制動状態検出手段(例えば、実施形態における制動センサ72)と、車体を持ち上げ支持して回動可能な転車手段(例えば、実施形態における転車台11)と、転車手段が張り出されて車体が持ち上げ支持されている状態にあるか否かを検出する転車張出検出手段(例えば、実施形態における転車張出センサ73)と、軌道走行用車輪が車体の張り出し位置にあるか否かを検出する張出位置検出手段(例えば、実施形態における鉄輪張出センサ74)と、規制解除手段により揺動規制制御手段の作動規制を解除している状態において、張出位置検出手段により軌道走行用車輪が車体の張り出し位置にあると検出されず、保持部材位置検出手段により軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置にあると検出され、転車張出検出手段により転車手段が張り出した状態にあると検出されず、制動状態検出手段により道路走行用車輪が制動状態にあると検出されていないときに警報作動する警報手段(例えば、実施形態における警報ブザー76)とを有して構成してもよい。尚、本明細書において、警報作動とは警報ブザーや警報ランプの作動の他、車両の走行規制を含んだ意味である。
【0011】
上記構成の軌道走行車両によれば、軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があり、軌道走行用車輪が上方に移動した状態で軌道走行車両が道路上で走行しようとすると(即ち、規制解除手段により揺動規制制御手段の作動規制が解除されている状態で、張出位置検出手段により軌道走行用車輪が車体の張り出し位置にあると検出されず、保持部材位置検出手段により軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置にあると検出され、転車張出検出手段により転車手段が張り出した状態にあると検出されず、制動状態検出手段により道路走行用車輪が制動状態にあると検出されていない状態のときに軌道走行車両が道路上で走行しようとすると)、警報手段が警報作動する。
【0012】
その結果、車両を運転する運転手は道路走行用車輪が車体の側端から突出した状態にあることを認識し、道路走行用車輪を車体内に格納させてから車両を道路上で走行させることになる。このため、道路上において、車両を安全に走行させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施の形態は、狭軌道及び標準軌道の両軌道上を走行可能であり、これらの軌道上を走行する場合に道路走行用車輪(前輪及び後輪)を軌道から離反させ、軌道走行用車輪を軌道に当接させた状態で回転駆動させる軌陸作業車の態様を示す。軌陸作業車1は、図1に示すように、道路上を走行するトラックをベースとして構成されており、車体3の前側に運転キャビン5を有し、運転キャビン5の下方両側部に道路走行用の一対の前輪7を回転自在に有し、車体後部の両側部に道路走行用の一対の後輪9を回転自在に有している。後輪9は図示しないエンジンの駆動力を受けて回転駆動する駆動輪である。
【0014】
車体3の略中央下部には軌陸作業車1自体を持ち上げ支持して回動させ伸縮動自在に構成された転車台11が取り付けられている。転車台11内にはセンタシリンダ12が内蔵され、センタシリンダ12の伸縮動により転車台11が伸縮動するように構成されている。転車台11よりも上方の車体上部には上方へ突出し旋回動自在な旋回台13が取り付けられ、この旋回台13の下方の車体内には旋回台13を旋回動させる旋回モータ(図示せず)が内蔵されている。旋回台13の上部には伸縮動可能なブーム17の基端部が上下方向に揺動自在に枢結されている。旋回台13の中央部とブーム17の下面間には起伏シリンダ19が枢結され、この起伏シリンダ19の伸縮動に応じてブーム17が起伏動するように構成されている。ブーム17の先端にはブーム17の起伏角度に拘わらず常時水平状態に保持される作業台21が取り付けられている。
【0015】
前輪7よりも車両後方側の車体両側部と後輪9よりも車両後方側の車体両側部には軌道走行装置30が取り付けられている。軌道走行装置30は支持フレーム31と鉄輪保持フレーム33と鉄輪35と昇降シリンダ37と図2に示す鉄輪トレッド切替装置39とを有して構成している。支持フレーム31は車体両側部の下部に下方へ突出して取り付けられている。支持フレーム31の下部には鉄輪保持フレーム33が上下方向に揺動自在に枢結され、鉄輪保持フレーム33の下端部には円盤状の鉄輪35が回転自在に取り付けられている。図2に示すように、鉄輪保持フレーム33には鉄輪35を回転駆動させる鉄輪モータ40が取り付けられている。図1に示すように、鉄輪保持フレーム33の上部と支持フレーム31の上部間にはこれらに跨った昇降シリンダ37が枢結されている。昇降シリンダ37が伸縮動すると鉄輪保持フレーム33が上下方向に揺動し、鉄輪保持フレーム33を上方へ揺動させた位置(以下、この位置を「鉄輪格納位置」と記す。)及び鉄輪保持フレーム33を下方へ揺動させた位置(以下、この位置を「鉄輪張出位置」と記す。)に移動させることができるように構成されている。尚、鉄輪張出位置は、鉄輪35が狭軌道R1又は標準軌道R2上に当接している位置の他、転車台11により車体3が上方に引き上げられて鉄輪35が狭軌道R1又は標準軌道R2の上方にある場合の位置(鉄輪格納位置を除く)も含まれる。
【0016】
図2及び図3に示すように、鉄輪保持フレーム33の上部には鉄輪トレッド切替装置39が取り付けられている。鉄輪トレッド切替装置39は、鉄輪保持フレーム33の上部に形成されたスライダ33aと、車体3のサブフレーム3aに形成されてスライダ33aを車体幅方向に摺動自在に保持するガイドレール41と、一端が車体3のサブフレーム3aに枢結され他端が鉄輪保持フレーム33の上部に枢結された切替シリンダ43とを有して構成している。その結果、切替シリンダ43が伸縮動するとガイドレール41に対してスライダ33a(鉄輪保持フレーム33)が車体幅方向(図2紙面の上下方向)に移動するように構成されている。
【0017】
ガイドレール41の先端側(図2紙面の下側)にはスライダ33aをガイドレール41に対して固定するため所定の離間寸法を有して配置された第1ロック孔45と第2ロック孔47が形成されている。尚、第1ロック孔45はガイドレール41の先端に設けられた第2ロック孔47よりも車両外側(図2紙面の上側)に配設されている。スライダ33aの先端部(図2紙面の下側)には第1ロック孔45及び第2ロック孔47と連通してロックピン49を挿通させる挿通孔51が設けられている。第1ロック孔45は図1に示す標準軌道R2上を車両が移動する場合に使用され、一方、第2ロック孔47は図1に示す狭軌道R1上を車両が移動する場合に使用される。
【0018】
挿通孔51が形成されたスライダ33aの下面には下方へ突出した有底筒状のばねケース53が取り付けられている。ばねケース53内には圧縮された状態の圧縮ばね55が内蔵され、この圧縮ばね55により常時ロックピン49を上方へ付勢している。ロックピン49は上方へ突出する棒状の本体部49aと本体部49aの下部に接続された環状の把持部49bとを有して構成されている。本体部49aの先端部には水平方向へ突出した鍵部49cが設けられ、本体部49aの中間部には左右方向へ突出した一対のストッパ57が設けられている。鍵部49cはロックピン49を下方へ移動させてストッパ57がばねケース53の底板53aの上面に当接したところでロックピン49を約90度捻ることにより、鍵部49cが底板53aの下面に当接してロック解除状態を維持できるようになっている。このため、第1ロック孔45と第2ロック孔47と挿通孔51には鍵部49cを移動させるための鍵溝45a、47a,51aが上下方向に形成されている。
【0019】
連通状態にある挿通孔51と第1ロック孔45若しくは第2ロック孔47にロックピ49ンの本体部49aを挿通させると、その先端はガイドレール41の上面から上方へ突出するように構成されている。第1ロック孔45及び第2ロック孔47の開口部周辺におけるガイドレール41の上面には第1ロックセンサ59及び第2ロックセンサ61が取り付けられている。第1ロックセンサ59及び第2ロックセンサ61はリミットスイッチであり、本体部49aの先端部が、ガイドレール41の上面から突出した状態になると、第1ロックセンサ59又は第2ロックセンサ61のスイッチ部59a、61aに接触して揺動させ、リミットスイッチをON作動させる。
【0020】
次に、図1に示す軌陸作業車1に設けられた鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレーム33がある場合に、鉄輪保持フレーム33の揺動を規制制御する揺動規制制御装置について説明する。揺動規制制御装置70は、図4に示すように、操作装置77と第1ロックセンサ59と解除スイッチ71と制動センサ72と転車張出センサ73と鉄輪張出センサ74とコントローラ75と警報ブザー76とを有して構成している。操作装置77は図1に示す車体中央下部の側部に取り付けられており、操作装置77の操作内容に応じて図2に示す鉄輪トレッド切替装置39の切替シリンダ43、図1に示す軌道走行装置30の昇降シリンダ37、及び転車台11のセンタシリンダ12の駆動を操作する操作信号を出力するように構成されている。尚、第1ロックセンサ59は前述したのでその説明を省略する。
【0021】
解除スイッチ71は昇降シリンダ37の作動規制を解除した場合に操作されるスイッチである。制動センサ72は図1に示す運転キャビン5内に設けられ前輪7及び後輪9を制動状態にさせるパーキングブレーキPBが作動している(制動状態にある)か否かを検出する機能を有する。転車張出センサ73は図1に示す転車台11が張り出された状態である否かを検出する機能を有する。鉄輪張出センサ74は図1に示す鉄輪35が鉄輪張出位置にあるか否かを検出する機能を有する。コントローラ75は操作装置77の操作内容に応じて図2に示す鉄輪トレッド切替装置39、図1に示す軌道走行装置30及び転車台11の作動を制御するとともに、軌道走行装置30の昇降シリンダ37の作動を規制して警報ブザー76を作動させる機能を有している。
【0022】
コントローラ75は作動制御回路79と作動規制回路80と警報作動回路81とを有して構成されている。作動制御回路79は操作装置77の操作内容に応じて昇降シリンダ37、切替シリンダ43及びセンタシリンダ12(以下、これらをまとめて単に「アクチュエータ12、37、43」と記す。)の作動を制御する電磁式の油圧バルブ83の作動をコントロールする機能を有する。
【0023】
尚、従来、図4に示すアクチュエータ12、37、43の作動をコントロールするバルブは手動式の油圧バルブであり、この手動式の油圧バルブにアクチュエータ12、37、43が油圧管路を介して接続されていた。このため、手動式のバルブが操作されて、例えば切替シリンダ37の作動を規制したい状態が発生した場合(例えば、図1に示す鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレーム33があり、且つ鉄輪35が格納位置にある状態で鉄輪保持フレーム33を車体内側へ移動させた場合)、切替シリンダ43の作動により、鉄輪保持フレーム33が車体内側へ移動して車体下部に設けられ車体付属物に鉄輪保持フレーム33が衝突して鉄輪トレッド切替装置39を破損させる虞があった。そこで、図4に示すように、アクチュエータ12、37、43の作動をコントロールするバルブを手動式から電磁式の油圧バルブ83とし、コントローラ75内に所定条件の基で昇降シリンダ37の作動を規制する作動規制回路80を設け、また、作動が規制されていることを作業者に知らせる警報ブザー76をコントローラ75に接続させた。
【0024】
このようにして設けられた作動規制回路80は、第1ロックセンサ59がON作動している状態で作動制御回路79により昇降シリンダ37を伸縮作動させる作動制御信号が出力されたときに、この作動制御信号を昇降シリンダ37に連通した油圧バルブ83に伝達するのを遮断する機能を有するとともに、警報ブザー76を鳴らす機能を有している。警報作動回路81は、解除スイッチ71が操作されて作動規制回路80の作動規制が解除されている状態のときに、鉄輪張出センサ74により図1に示す鉄輪35が鉄輪張出位置にあると検出されず、第1ロックセンサ59により鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置にあると検出され、転車張出センサ73により図1に示す転車台11が張り出した状態にあると検出されず、制動センサ72により図1に示すパーキングブレーキPBが非作動状態にあると検出されているときに、警報ブザー76を鳴らす機能を有している。
【0025】
次に、本発明の実施の形態である軌陸作業車1の作用に関して、標準軌道R2上に軌陸作業車1が載置されている状態から鉄輪35を車体3に格納させる場合及び鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレーム33が移動し且つ鉄輪35が鉄輪格納位置にある状態で車両を道路上で走行させようとする場合について説明する。最初に、標準軌道R2上に載置されている軌陸作業車1において鉄輪35を車体3に格納させる場合について説明する。
【0026】
まず、図1に示すように、標準軌道R2上に載置されている軌陸作業車1を停止状態にさせる。そして、図示しない作業者が操作装置77を操作して転車台11を伸長動させる。転車台11が伸長動するとその下端が接地して車体3が上方へ持ち上げ支持されるとともに、鉄輪35が標準軌道R2上から上方へ離反して所定の高さ位置で停止する。尚、鉄輪35を保持する鉄輪保持フレーム33は車体側端から車体幅方向の外側に突出した状態にある。
【0027】
そして、作業者は鉄輪35を車体3に格納させるため操作装置77を操作する。ここで、鉄輪35を車体内側へ移動させた後に鉄輪35を上方へ移動させる操作をしなければならないのに、作業者が操作装置77の操作を誤操作し、最初に鉄輪35を上方へ移動させる操作を行なうと、図4に示すように、作動規制回路80が作動して作動制御回路79から鉄輪35を上方へ引き上げるための作動制御信号が昇降シリンダ37に連通した油圧バルブ83に伝達されるのを遮断するとともに、警報ブザー76を鳴らす。
【0028】
ここで、作動規制回路80が作動するのは、図2に示すように、スライダ33aはガイドレール41の車体外側方向(図2紙面の上方側)に移動した状態にあり、連通状態にある第1ロック孔45と挿通孔51にロックピン49が挿通され、図3に示す第1ロックセンサ59はON信号を出力し、このON信号と鉄輪35を上方へ引き上げるための作動制御信号を図4に示す作動規制回路80が受け取ったからである。
【0029】
このように、作業者が操作装置77を誤操作した場合、鉄輪35の揺動が規制されるとともに警報ブザー76が鳴るので、作業者は誤操作を認識して正常な操作を行なうことになる。また、従来の操作装置では誤操作がされても鉄輪35の移動は規制されず、車体下部に設けられた車体付属物に鉄輪保持フレーム33等が当接して鉄輪トレッド切替装置39を破損させる虞があったが、本発明に拘わる軌陸作業車1では鉄輪格納操作が誤操作されると鉄輪35の揺動を規制して鉄輪35の格納作動が停止するので、鉄輪トレッド切替装置39の破損を未然に防止することができる。
【0030】
次に、図1に示すように、標準軌道R2上に軌陸作業車1が載置されている場合において、鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレーム33が移動し且つ鉄輪35が上方へ揺動した状態で車両を道路上で走行させようとする場合について説明する。尚、転車台11を伸長動させて鉄輪35を標準軌道R2から離反させる作動は前述したので、その説明は省略する。
【0031】
ここで、鉄輪35が標準軌道R2上を走行可能にする位置に鉄輪保持フレーム33が移動した状態で鉄輪35を上方へ揺動させようとすると、前述したように図4に示す作動規制回路80により鉄輪35の上方への揺動が規制される。このため、作業者は図4に示す解除スイッチ71をON操作して作動規制回路80の作動規制を解除させた後に、操作装置77を操作して鉄輪35を上方へ揺動させる。
【0032】
そして、作業者が転車台11を回転中心として車体3を押し、車体3の向きを標準軌道R2と略直角方向に変え、操作装置77を操作して転車台11を縮小動させて車体3を下方へ移動させ、道路走行用の前輪7と後輪9を道路上に当接させる。そして、車両のエンジンを始動させパーキングブレーキPBを解除させる。このとき、図4に示すように、警報作動回路81は、解除スイッチ71のON信号と第1ロックセンサ59のON信号と転車張出センサ73からの非張出信号と鉄輪張出センサ74からの非張出信号を既に受け取っており、更にパーキングブレーキPBが解除された旨の解除信号を受け取ったときに警報ブザー76を鳴らす。
【0033】
その結果、車両を運転する運転手は鉄輪35が車体3の側端から突出した状態にあることを認識することができ、鉄輪35を車体3内に格納させてから車両を道路上で走行させることになる。このため、安全に車両を道路上で走行させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における軌道走行車両によれば、軌道走行用車輪が広い軌道幅の軌道上を走行可能にする位置に軌道車輪保持部材があることを保持部材位置検出手段が検出しているときに、軌道車輪保持部材が揺動しようとすると揺動規制制御手段がこの揺動を規制することで、軌道走行用車輪を車体に格納させる場合、従来の軌道走行車両では格納操作の順序を誤まっても軌道車輪保持部材の揺動が規制されず、車体下部に設けられた付属物等に軌道車輪保持部材等が当接して軌道走行用車輪を移動させる装置を破損させる虞があったのと比較して、格納操作が誤操作されると軌道車輪保持部材の揺動が規制されて作業者は誤操作したことに気づき正常な操作が行う。このため、軌道走行用車輪を移動させる装置の破損を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の一実施の形態における鉄輪トレッド切替装置の正面図を示す。
【図3】本発明の一実施の形態における鉄輪トレッド切替装置の部分断面図を示す。
【図4】本発明の一実施の形態における軌陸作業車の揺動規制制御装置のブロック図を示す。
【符号の説明】
1 軌陸作業車(軌道走行車両)
3 車体
7 前輪(軌道走行用車輪)
9 後輪(軌道走行用車輪)
11 転車台(転車手段)
33 鉄輪保持フレーム(軌道車輪保持部材)
35 鉄輪(軌道走行用車輪)
59 第1ロックセンサ(保持部材位置検出手段)
70 揺動規制制御装置(揺動規制制御手段)
71 解除スイッチ(規制解除手段)
72 制動センサ(制動状態検出手段)
73 転車張出センサ(転車張出検出手段)
74 鉄輪張出センサ(張出位置検出手段)
76 警報ブザー(警報手段)
R1 狭軌道(軌道)
R2 標準軌道(軌道)
PB パーキングブレーキ(制動手段)

Claims (3)

  1. 前記車体の前後に配設され、トレッドを前記車体幅方向に変化させて調整可能に構成されて軌道幅が広狭相違する軌道上を走行可能な軌道走行用車輪と、
    前記軌道走行用車輪を回転自在に保持して前記車体の前後に配設され、前記車体への格納位置及び張り出し位置間を上下方向に揺動可能で且つ前記車体幅方向に移動可能に構成された軌道車輪保持部材と、
    前記軌道走行用車輪が広い軌道幅の前記軌道上を走行可能にする位置に前記軌道車輪保持部材があるか否かを検出する保持部材位置検出手段と、
    前記保持部材位置検出手段により前記軌道走行用車輪が広い軌道幅の前記軌道上を走行可能にする位置に前記軌道車輪保持部材があると検出されているときに前記軌道車輪保持部材の揺動を規制制御する揺動規制制御手段と
    を有することを特徴とする軌道走行車両。
  2. 前記揺動規制制御手段の規制を解除する規制解除手段を有することを特徴とする請求項1記載の軌道走行車両。
  3. 前記車体の前後に配設され回転可能な道路走行用車輪と、
    前記道路走行用車輪の回転を制動させる制動手段と、
    前記制動手段により前記道路走行用車輪が制動状態にあるか否かを検出する制動状態検出手段と、
    前記車体を持ち上げ支持して回動可能な転車手段と、
    前記転車手段が張り出されて前記車体が持ち上げ支持されている状態にあるか否かを検出する転車張出検出手段と、
    前記軌道走行用車輪が前記車体の前記張り出し位置にあるか否かを検出する張出位置検出手段と、
    前記規制解除手段により前記揺動規制制御手段の作動規制を解除している状態において、前記張出位置検出手段により前記軌道走行用車輪が前記車体の前記張り出し位置にあると検出されず、前記保持部材位置検出手段により前記軌道走行用車輪が広い軌道幅の前記軌道上を走行可能にする位置にあると検出され、前記転車張出検出手段により前記転車手段が張り出した状態にあると検出されず、前記制動状態検出手段により前記道路走行用車輪が制動状態にあると検出されていないときに警報作動する警報手段と
    を有することを特徴とする請求項2記載の軌道走行車両。
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