JP2002172641A - 樹脂成形体の成形用金型 - Google Patents

樹脂成形体の成形用金型

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JP2002172641A JP2000369079A JP2000369079A JP2002172641A JP 2002172641 A JP2002172641 A JP 2002172641A JP 2000369079 A JP2000369079 A JP 2000369079A JP 2000369079 A JP2000369079 A JP 2000369079A JP 2002172641 A JP2002172641 A JP 2002172641A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダーカット状のインナーシール用フラン
ジと上方に突出するコーナーカバーとを備えたドアトリ
ム等に好適な成形用金型であって、円滑な脱型操作を可
能にした成形用金型を提供する。 【解決手段】 直上げコア44のエジェクタピン43a
及び成形体1の本体部を突き上げるエジェクタピン43
をエジェクタプレート42に連結するエジェクタプレー
ト駆動方式とし、直上げコア44より外方に位置する樹
脂成形体1の突出部分3を突き上げるエジェクタピン4
5をスプリング46のバネ力により上昇動作させるスプ
リング駆動方式とし、これら2系統のエジェクタピン4
3,45を採用することにより、直上げコア44から樹
脂成形体1のアンダーカット部2を剥ぎ取る際、樹脂成
形体1の突出部3とスプリング駆動方式のエジェクタピ
ン45との間に回動操作スペースSを確保して円滑な脱
型操作を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンダーカット
部を有する樹脂成形体の成形用金型に係り、特に、端末
部分の変形、白化等の不具合がなく、しかも、樹脂成形
体を円滑に脱型操作できる樹脂成形体の成形用金型に関
する。
【0002】
【従来の技術】図8,図9は乗用車の運転席側のドアパ
ネルに内装されるドアトリム1を示すもので、自動車用
ドアトリム1のウエスト部には、上端縁に沿ってアンダ
ーカット状のインナーシール用フランジ2が形成され、
このインナーシール用フランジ2に昇降式ドアウインド
ウガラスを摺接シールすると共に図示しないドアインナ
ーシールが取り付けられている。
【0003】また、ドアトリム1のフロント側ウエスト
部に上方に向けてコーナーカバー3が形成され、このコ
ーナーカバー3は、ドアミラーの取付部が室内側に露出
するのを防ぐオーナメント機能を備えている。
【0004】そして、ドアトリム1が量産部品であり、
かつ大型部品であるため、スタンピングモールド工法が
多用されている。このとき、ドアトリム1に木目込み用
溝部1aが形成される場合には、アンダーカットとなる
インナーシール用フランジ2を成形するためのスライド
コアをスペース的に設定できず、図10に示すように、
直上げコアを備えた成形金型構造が採用されている。
【0005】すなわち、成形金型4は、相互に型開き、
型締め可能な成形用上下型4a,4bと樹脂成形体であ
るドアトリム1のエジェクタ機構5とから構成されてい
る。
【0006】従来のエジェクタ機構5は、上下動作する
エジェクタプレート6にエジェクタピン7がこれと連繋
して上昇し、ドアトリム1を突き上げるが、ドアトリム
1にアンダーカット状のインナーシール用フランジ2及
びコーナーカバー3が形成されていることから、インナ
ーシール用フランジ2を成形するためにエジェクタピン
7の先端に直上げコア8が取り付けられている。
【0007】そして、成形用上下型4a,4bの型締め
により、ドアトリム1を成形した後、成形用上型4aの
型開きと同時にエジェクタピン7が上昇し、ドアトリム
1が成形用下型4bから脱型される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動車用
ドアトリム1をスタンピングモールド工法を使用して、
特にアンダーカット状となるインナーシール用フランジ
2を直上げコア8により成形した場合、ドアトリム1の
脱型時、図11中a方向にドアトリム1を回動操作し
て、アンダーカット状のインナーシール用フランジ2を
直上げコア8から外そうとした場合、コーナーカバー3
を突き出すエジェクタピン7aとコーナーカバー3とが
干渉して、コーナーカバー3が変形するか、あるいはコ
ーナーカバー3の基部に白化等の表面不良が生じる等の
不具合が指摘されている。
【0009】単に干渉を回避するために、コーナーカバ
ー3にエジェクタピン7aを設定しない場合は、成形用
下型4bとの脱型不良による不具合(変形)がある。
【0010】また、直上げコア8を2段ストロークに設
定して、エジェクタピン7aとコーナーカバー3との干
渉を回避することも考えられるが、そうした場合、構造
が複雑化し、型費用が嵩むという不具合がある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、例えば、ドアミラー用コーナーカバーを有
するドアトリムの成形に好適な成形用金型であって、コ
ーナーカバーの変形や白化等の不具合が生じることがな
く、しかも、円滑な脱型操作を実現できる樹脂成形体の
成形用金型を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、アンダーカット部を有する樹脂成形体の
成形用金型であって、相互に型締め、型開き可能な成形
用上下型と、成形用上下型の型開き時、樹脂成形体を突
き上げるエジェクタ機構とから構成されるとともに、上
記エジェクタ機構は、エジェクタプレートの上下駆動に
より上昇するエジェクタピンと、スプリングのバネ力に
より上昇するエジェクタピンの2系統駆動方式のエジェ
クタピンから構成され、エジェクタプレート駆動方式の
エジェクタピンの上昇ストロークに対してスプリング駆
動方式のエジェクタピンの上昇ストローク量が小さく設
定され、樹脂成形体におけるアンダーカット部の脱型
時、樹脂成形体とスプリング駆動方式のエジェクタピン
との間の干渉を回避したことを特徴とする。
【0013】ここで、成形用金型は、モールドプレス成
形用金型、あるいは射出成形用金型に適用できる。例え
ば、モールドプレス成形用金型においては、成形用上型
は、昇降用シリンダの動作により所定ストローク上下動
可能であり、成形用上型が下死点まで下降した際、成形
用上下型内に供給されている溶融樹脂は製品キャビティ
内にゆき渡り、所望形状の樹脂成形体の成形が可能とな
る。そして、成形用下型は、射出成形機から供給される
溶融樹脂をマニホールド、ゲートを通じて成形用下型の
所定箇所に供給する。
【0014】一方、射出成形用金型においては、成形用
上下型の型締め後に製品キャビティ内に溶融樹脂が射出
充填される。
【0015】更に、成形用下型に内装されているエジェ
クタ機構は、2系統のエジェクタピンが備わっており、
エジェクタプレート駆動方式のエジェクタピンとスプリ
ング駆動方式のエジェクタピンである。
【0016】エジェクタプレート駆動方式のエジェクタ
ピンとしては、樹脂成形体を上方に突き上げるためにエ
ジェクタプレートに複数のエジェクタピンが連結され、
このうち、アンダーカット部に相当するエジェクタピン
の先端に直上げコアが取り付けられている。
【0017】また、スプリング駆動方式のエジェクタピ
ンは、例えば、ドアトリムにおけるコーナーカバーなど
のように、直上げコアより外側に位置する部分に設定さ
れている。
【0018】以上の構成から明らかなように、本発明に
係る成形用金型は、エジェクタ機構として2系統のエジ
ェクタピンが設置され、エジェクタプレートにより駆動
される直上げコアより外側の部分はスプリング駆動方式
のエジェクタピンが設定され、このスプリング駆動方式
のエジェクタピンの上昇ストロークは、エジェクタプレ
ート駆動方式のエジェクタピン(直上げコアも含む)よ
りも小さくそのストローク量が調整されている。
【0019】従って、成形後、成形用上型が上昇するの
に伴ないエジェクタプレートが上昇して、エジェクタピ
ン及び直上げコアにより樹脂成形体が上方に突き上げら
れる。そして、このとき、スプリングのバネ力により、
直上げコアの外方に位置するエジェクタピンも上昇する
が、スプリングのバネ力によるエジェクタピンの上昇ス
トロークが小さいため、突上げ完了時においては、樹脂
成形体とスプリング駆動方式のエジェクタピンとの間に
はスペースが形成され、樹脂成形体を回動操作して、直
上げコアから脱型する際、樹脂成形体とスプリング駆動
方式のエジェクタピンとが干渉することがないことか
ら、樹脂成形体の端末部分に変形や白化等が生じること
なく、かつ樹脂成形体の脱型操作が円滑に行なえる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る樹脂成形体の
成形用金型の実施形態について、従来例で示したドアミ
ラー用のコーナーカバー3を一体に設けた自動車用ドア
トリム1の成形に適用した具体例に従い説明する。
【0021】図1は本発明に係る成形用金型の一実施形
態の全体構成図、図2は同成形用金型におけるエジェク
タ機構の要部を示す構成説明図、図3は同エジェクタ機
構の動作説明図、図4乃至図7はドアトリムの成形工
程、脱型工程を示す説明図で、図4は溶融樹脂の供給工
程、図5はモールドプレス成形工程、図6は成形後の突
き上げ途中の状態、図7は突き上げ完了時の状態をそれ
ぞれ示す説明図である。
【0022】図1において、本発明に係る成形用金型1
0は、相互に型締め、型開き可能な成形用上下型(成形
用上型20、成形用下型30とする)と成形用下型30
に内装されるエジェクタ機構40とから大略構成されて
いる。
【0023】更に詳しくは、成形用上型20は、昇降用
シリンダ21の動作により、所定ストローク上下動可能
であり、成形用上型20が下死点に到達したとき、成形
用下型30との間で溶融樹脂を冷却固化して所要形状に
プレス成形がなされ、ドアトリム1が成形される。
【0024】一方、成形用下型30は、図示はしないが
隣接設置される射出成形機に連結され、射出成形機から
供給される溶融樹脂は、マニホールド31、ゲート32
を通じて成形用下型30の型面上に分配供給される。
【0025】次に、成形用上下型20,30の型締めに
より、所要形状に成形されるドアトリム1を突き上げる
エジェクタ機構40について、本発明では2系統駆動方
式を採用したことが特徴である。
【0026】すなわち、エジェクタロッド41により所
定ストローク上下動作されるエジェクタプレート42に
複数のエジェクタピン43が取り付けられており、これ
らエジェクタプレート42と連繋するエジェクタピン4
3は、通常時(エジェクタプレート42が下方位置にあ
るとき)その先端が成形用下型30の型面上に位置し、
エジェクタプレート42が上昇した際、ドアトリム1を
上方に突き上げる。
【0027】そして、ドアトリム1に形成されるアンダ
ーカット状のインナーシール用フランジ2を成形するた
めに、エジェクタピン43の一部のピン(43aで示
す)先端に直上げコア44が取り付けられており、この
直上げコア44によりインナーシール用フランジ2を一
体成形する。
【0028】このように、エジェクタプレート42の上
下動作により駆動するのは、ドアトリム1の本体部分を
突き上げ動作するエジェクタピン43とアンダーカット
状のインナーシール用フランジ2を突き上げ動作する直
上げコア44のエジェクタピン43aである。
【0029】一方、ドアトリム1のフロント側上縁に上
方に向けて突出するコーナーカバー3を成形用下型30
の型面から脱型させるために使用するエジェクタピン4
5は、エジェクタプレート42により駆動されるのでは
なく、専用のスプリング46のバネ力により上昇動作す
る。
【0030】更に、このスプリング46駆動方式のエジ
ェクタピン45は、ドアトリム1の成形前及び成形時に
おいては先端45aが成形用下型30の型面と一致する
ように、エジェクタプレート42によりスプリング46
のバネ力が働かないように押え付けられている。そし
て、エジェクタプレート42の上昇時には、図2に示す
ように、スプリング46のバネ力によりエジェクタピン
45が上昇する。
【0031】この2系統のエジェクタ機構40の動作に
ついて、図3を基に説明すると、まず、(a)に示すよ
うに、成形前の状態、及び成形時、エジェクタプレート
42が下方位置にあるとき、エジェクタプレート42に
取り付けられているエジェクタピン43及びスプリング
46により上方にバネ付勢されているエジェクタピン4
5の双方共下方位置に位置決めされている。
【0032】次いで、成形後、成形用上型20が上昇動
作するのに伴ない、エジェクタロッド41が動作して、
エジェクタプレート42が上昇すれば、このエジェクタ
プレート42と連結されているエジェクタピン43が上
昇するが、(b)に示すように、スプリング46により
バネ付勢されているエジェクタピン45もスプリング4
6のバネ力が働き、エジェクタピン45もまた上昇す
る。
【0033】そして、このスプリング46駆動方式のエ
ジェクタピン45は、スプリング46が伸びきった状態
で上昇が停止する。
【0034】次いで、(c)に示すように、スプリング
46が伸びきって上昇が停止したエジェクタピン45に
対して更にエジェクタプレート42が上昇し、エジェク
タプレート42が最上方位置にきたとき、エジェクタピ
ン43の先端とスプリング駆動方式のエジェクタピン4
5の先端との間に図中符号dで示す寸法分のストローク
の差異が生じる。そして、このストロークの差異から生
じるスペースをドアトリム1の脱型操作時に有効に利用
したことが特徴である。
【0035】すなわち、この成形用金型10を使用して
ドアトリム1の成形並びに脱型操作手順について説明す
る。まず、図4に示すように、成形用上型20が昇降用
シリンダ21の動作により下降動作を始め、成形用上下
型20,30の型間クリアランスが10〜30mmに到
達したとき、図示しない射出成形機からマニホールド3
1、ゲート32を通じてタルクを混入したPP(ポリプ
ロピレン)樹脂等の溶融樹脂Mが成形下型30の型面上
に供給される。
【0036】その後、図5に示すように、成形用上型2
0が下死点まで下降して、溶融樹脂Mを成形用上下型2
0,30の型間クリアランス(2〜3mm程度)に充填
させて、所望の曲面形状にドアトリム1を成形する。
【0037】このとき、直上げコア44によりドアトリ
ム1と一体にアンダーカット状のインナーシール用フラ
ンジ2が成形され、更に、ドアトリム1のフロント側上
縁に上方に突出する略三角形状のコーナーカバー3も一
体成形される。
【0038】そして、ドアトリム1の成形が完了すれ
ば、成形用上型20が昇降用シリンダ21の動作により
上昇を始め、それに伴ないエジェクタ機構40において
はエジェクタロッド41が動作して、エジェクタプレー
ト42が上昇し、それに伴ないエジェクタピン43及び
エジェクタピン43aに連結されている直上げコア44
が上昇し、ドアトリム1の本体部を上方に突き上げる。
【0039】同様に、エジェクタプレート42が上昇動
作することにより、スプリング46の拘束が解除され、
スプリング46のバネ力が作用して、コーナーカバー3
に対応しているエジェクタピン45が上昇して、コーナ
ーカバー3がエジェクタピン45により成形用下型30
から脱型される(図6参照)。尚、コーナーカバー3を
突き上げるエジェクタピン45は、スプリング46のバ
ネが伸びきった地点で停止する。
【0040】次いで、図7に示すように、コーナーカバ
ー3を突き上げるエジェクタピン45が停止しても、エ
ジェクタプレート42がエジェクタロッド41の動作に
より更に上昇を続けるため、エジェクタピン43や直上
げコア44を上昇させるエジェクタピン43aが更に上
昇するため、ドアトリム1がエジェクタピン43及び直
上げコア44により上方に突出する。
【0041】そして、エジェクタプレート42の上昇が
停止し、突き上げが完了した状態においては、エジェク
タプレート42駆動方式のエジェクタピン43とスプリ
ング46駆動方式のエジェクタピン45とのストローク
量に差異が設定されているため、図示するように、コー
ナーカバー3とエジェクタピン45の先端45aの間に
スペースSが設定され、このことによりドアトリム1の
インナーシール用フランジ2を直上げコア44から剥ぎ
取る際、図中P1方向にドアトリム1を回動操作して、
その後、P2方向に剥ぎ取れば、ドアトリム1を簡単に
脱型操作できるが、その際、P3方向にコーナーカバー
3を回動させるスペースSが確保されているため、ドア
トリム1を円滑に脱型操作することができる。
【0042】このとき、コーナーカバー3は、エジェク
タピン45と干渉することがないため、コーナーカバー
3の変形やコーナーカバー3の基部に白化等の表面不良
が生じるこことなく、外観意匠性を損なうことなく、円
滑な脱型操作が期待できる。
【0043】上述した実施形態は、本発明に係る成形用
金型10をモールドプレス成形に適用したものである
が、射出成形に適用する場合には、成形用上型20をキ
ャビティ型(固定側)、成形用下型30をコア型(可動
側)としてキャビティ型とコア型の型締め後、溶融樹脂
Mをキャビティ型のスプルから製品キャビティ内に射出
充填すれば良く、成形後の操作についてはモールドプレ
ス成形工法と同様である。
【0044】従って、射出成形用金型に適用することが
できるとともに、樹脂成形体についてもドアトリム1に
限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る成形用
金型は、突き上げ機構としてエジェクプレート駆動方式
のエジェクタピンとスプリング駆動方式のエジェクタピ
ンの2系統のエジェクタピンを採用するとともに、エジ
ェクタピン駆動方式のエジェクタピンのストローク量に
対してスプリング駆動方式のストローク量を小さく設定
することにより、アンダーカット状部を有する樹脂成形
体を回動操作して剥ぎ取る際、成形体とエジェクタピン
との干渉を回避することができ、樹脂成形体を回動操作
してもエジェクタピンとの干渉問題が生じないため、外
観性能を損なうことなく円滑な脱型操作が期待できると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形用金型の一実施形態を示す全
体構成図である。
【図2】図1に示す成形用金型におけるエジェクタ機構
の要部を示す断面図である。
【図3】本発明に係る成形用金型におけるエジェクタ機
構の動作を示す説明図である。
【図4】本発明に係る成形用金型を使用した溶融樹脂の
供給工程を示す説明図である。
【図5】本発明に係る成形用金型を使用したモールドプ
レス成形工程を示す説明図である。
【図6】本発明に係る成形用金型を使用した突き上げ途
中の状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る成形用金型を使用した成形体の突
き上げ完了時の状態を示す説明図である。
【図8】コーナーカバーを設けた自動車用ドアトリムを
示す正面図である。
【図9】図8中IX−IX線断面図である。
【図10】従来の自動車用ドアトリムの成形用金型を示
す構成説明図である。
【図11】従来の成形用金型を使用した樹脂成形体の脱
型時の不具合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動車用ドアトリム 2 インナーシール用フランジ 3 コーナーカバー 10 成形用金型 20 成形用上型 21 駆動用シリンダ 30 成形用下型 31 マニホールド 32 ゲート 40 エジェクタ機構 41 エジェクタロッド 42 エジェクタプレート 43,43a エジェクタピン(エジェクタプレート駆
動方式) 44 直上げコア 45 エジェクタピン(スプリング駆動方式) 46 スプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンダーカット部(2)を有する樹脂成
    形体(1)の成形用金型(10)であって、相互に型締
    め、型開き可能な成形用上下型(20,30)と、成形
    用上下型(20,30)の型開き時、樹脂成形体(1)
    を突き上げるエジェクタ機構(40)とから構成される
    とともに、上記エジェクタ機構(40)は、エジェクタ
    プレート(42)の上下駆動により上昇するエジェクタ
    ピン(43)と、スプリング(46)のバネ力により上
    昇するエジェクタピン(45)の2系統駆動方式のエジ
    ェクタピンから構成され、エジェクタプレート(42)
    駆動方式のエジェクタピン(43)の上昇ストロークに
    対してスプリング(46)駆動方式のエジェクタピン
    (45)の上昇ストローク量が小さく設定され、樹脂成
    形体(1)におけるアンダーカット部(2)の脱型時、
    樹脂成形体(1)とスプリング駆動方式のエジェクタピ
    ン(45)との間の干渉を回避したことを特徴とする樹
    脂成形体の成形用金型。
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