JPH07323432A - 樹脂成形体の脱型方法およびその成形装置 - Google Patents

樹脂成形体の脱型方法およびその成形装置

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JPH07323432A
JPH07323432A JP11941994A JP11941994A JPH07323432A JP H07323432 A JPH07323432 A JP H07323432A JP 11941994 A JP11941994 A JP 11941994A JP 11941994 A JP11941994 A JP 11941994A JP H07323432 A JPH07323432 A JP H07323432A
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molding
mold
molded body
press molding
mold press
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Kazuhisa Yoshioka
和久 吉岡
Hiromitsu Harada
浩光 原田
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂成形体をモールドプレス成形したのち、
金型から脱型する樹脂成形体の脱型方法ならびにそれに
使用する成形装置において、上型と樹脂成形体との離型
性を高め、生産性ならびに成形精度を高めることを目的
とする。 【構成】 所望の型面形状を備えたモールドプレス成形
用下型30と、所望の型面形状を備え、上下動可能なモ
ールドプレス成形用上型40と、モールドプレス成形用
上下型30,40にそれぞれエジェクタ機構60,70
を設置することにより、モールドプレス成形後、上型4
0の上昇時、下型30に設置したエジェクタ機構60
と、上型40に設置したエジェクタ機構70をそれぞれ
動作させることにより、樹脂成形体Aが上型40と密着
することなく、上型40と樹脂成形体Aとを確実に離型
させる樹脂成形体Aの脱型方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
等の自動車用内装部品に好適な樹脂成形体の成形に係
り、樹脂成形体の脱型方法およびそれに使用する成形装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体パネルに内装される
自動車用ドアトリム,リヤコーナートリム等の自動車用
内装部品の構成について、図10に示す自動車用ドアト
リムを例示して説明すると、自動車用ドアトリム1は、
所望の曲面形状を備えるように成形された樹脂芯材2
と、この樹脂芯材2の表面側に積層一体化され、クッシ
ョン性を備える表皮材3との積層成形体から構成されて
いる。
【0003】そして、樹脂芯材2の成形方法としては、
近時、造形上複雑な立体形状が要求されることから、成
形性の優れたモールドプレス成形工法が多用される傾向
にある。
【0004】この場合、工程を短縮化する意味合いか
ら、樹脂芯材2のモールドプレス成形時に、表皮材3を
樹脂芯材2に対して一体化している。
【0005】このモールドプレス成形方法の概要を、図
11ないし図13を基に説明すると、まず、成形用金型
は、固定側のモールドプレス成形用下型4と、下型4に
係合可能で、上下動可能なモールドプレス成形用上型5
とから構成されており、樹脂成形体の材料である溶融樹
脂Mを下型4の型面所定箇所に分配供給するために、通
常、下型4内にはホットランナ,ゲート等の材料供給通
路が形成されている。
【0006】そして、上型5が上方位置にあるとき、上
下型4,5間に表皮材3を保持した状態で、上型5を下
降動作させて、上下型4,5を係合圧締めすることによ
り、図12に示すように、樹脂芯材2と表皮材3とを所
定形状に一体プレス成形する。
【0007】その後、所定の冷却時間を経て、上型5を
上昇させるとともに、下型4に設けられたエジェクタピ
ン6により成形体Aを、図13に示すように脱型すると
いうものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モールドプレス成形工法においては、例えば、樹脂芯材
2と表皮材3とをモールドプレス成形により一体化する
場合について説明すると、図14に示すように、モール
ドプレス成形後、上型5が上昇する際、表皮材3がパー
ティングライン(図中符号Bにて示す部位)の隙間を塞
ぐため、エアが金型内に流入することがなく、疑似真空
状態となるため、成形体Aが上型5の型面に付着した状
態で上型5が上昇し、成形体Aに変形が生じるという不
具合がある。
【0009】また、樹脂芯材2にアンダーカット部2a
が設定されている場合、アンダーカット部2aを形成す
るためのスライドコア(図示せず)のスライド動作が行
なわれる前に、成形体Aが上型5とともに上昇した場
合、アンダーカット部2aが破損するという不具合があ
る。
【0010】このように、成形体Aの良好な脱型が行な
われず、成形体Aの変形や、破損という成形不良が多発
するという問題点が指摘されている。
【0011】この対策として、上型5と成形体Aとの脱
型を図る上で、図15に示すように、上型5にエアブロ
ー機構7を設けて、上型5と成形体Aとの間の疑似真空
状態を解除する方法も考案されているが、通常のエア圧
力(2〜3kgf /cm2 )では脱型力が弱く、特に、大き
な成形体Aに適用するにはエアブロー機構7では不十分
であり、大型の量産品に対しては成形信頼性に欠けると
いう問題点があるとともに、表皮材3を使用しない樹脂
成形体単体を成形する場合には、エアブロー機構7で
は、エアブロー孔内に溶融樹脂Mが成形時逆流し、その
結果、エアブロー孔を塞ぎ、脱型能力が大幅に低下する
ため、大型の成形体Aや、樹脂成形体単体の場合、この
方法は採用することができない。
【0012】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、モールドプレス成形により所要形状に成形
された樹脂成形体を円滑に脱型でき、成形体の変形,破
損を未然に防止できる樹脂成形体の脱型方法ならびにそ
れに使用する成形装置を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、モールドプレス成形用型内で溶融樹脂を
所要形状に成形してなる樹脂成形体の脱型方法におい
て、前記モールドプレス成形用型にそれぞれエジェクタ
機構が付設され、モールドプレス成形後、モールドプレ
ス成形用上型の上昇に伴い、モールドプレス成形用下型
のエジェクタ機構が樹脂成形体を上方に持ち上げるとと
もに、モールドプレス成形用上型に設けられたエジェク
タ機構が樹脂成形体の表面側を下側に押圧することを特
徴とする。
【0014】上記樹脂成形体の表面に表皮材を貼着する
場合には、特に、モールドプレス成形用上型との間の密
着力が強いため、樹脂成形体表面に表皮材を適用した場
合に有効である。
【0015】さらに、本発明に係る成形装置は、溶融樹
脂が分配供給される所望の型面を備えたモールドプレス
成形用下型と、所望の型面を備え、上下動可能なモール
ドプレス成形用上型と、モールドプレス成形用下型内に
設置され、樹脂成形体を上方に持ち上げるエジェクタ機
構と、モールドプレス成形用上型に設置され、モールド
プレス成形後、上型の上昇に伴い、樹脂成形体を下側に
押圧するエジェクタ機構とから構成されていることを特
徴とする。
【0016】上記モールドプレス成形用下型に設けられ
るエジェクタ機構としては、下型内に上下動可能に内装
されているエジェクタプレートの所定箇所に複数のエジ
ェクタピンが取付けられ、エジェクタプレートの上下動
により、エジェクタピンの上端で成形体を上方に持ち上
げる。
【0017】一方、モールドプレス成形用上型に設置さ
れるエジェクタ機構としては、油圧シリンダ,エアシリ
ンダ等の駆動シリンダにエジェクタピンが連結され、上
型の上昇に伴い、駆動シリンダを動作させて、エジェク
タピンの先端で成形体の表面を下方向に押圧する構成で
ある。
【0018】また、駆動シリンダに代えて、コイルスプ
リングによりエジェクタピンを下方向に押圧付勢しても
よい。
【0019】さらに、エジェクタピンの先端にウレタン
フォーム,不織布等の緩衝部材を取付けて、成形体表面
に痕跡が付かないようにしてもよい。
【0020】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明に係る
樹脂成形体の脱型方法は、モールドプレス成形後、上型
の上昇に伴い、樹脂成形体を下型のエジェクタ機構によ
り上方に持ち上げるとともに、上型に設置されたエジェ
クタ機構により、樹脂成形体の表面側を下側に押圧する
というものであるから、樹脂成形体は、上型と密着して
上昇するおそれがなく、樹脂成形体の変形や、破損を可
及的に防止できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る樹脂成形体の脱型方法な
らびにそれに使用する成形装置の実施例について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は本発明方法の対象となる自動車用ド
アトリムの正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成
を示す断面図である。さらに、図3は本発明方法に使用
する成形装置の一実施例の構成を示す断面図、図4ない
し図7は図3に示す成形装置を使用してドアトリムを製
造する各工程を示す断面図、図8ないし図9は本発明に
係る成形装置の別実施例の構成を示す要部断面図であ
る。
【0023】図1,図2において、本発明方法の対象と
なる自動車用ドアトリム10は、所要形状に成形された
樹脂芯材11と、この樹脂芯材11の表面側に積層一体
化された表皮材12とから大略構成されている。
【0024】さらに詳しくは、上記樹脂芯材11は、タ
ルクを混入したポリプロピレン樹脂を使用し、所望の曲
面形状を備えたモールドプレス成形用型内に溶融状態で
分配供給したのち、モールドプレス成形により複雑な曲
面形状を備えた形状に成形されている。
【0025】そして、表皮材12としては、用途により
各種仕様のものが用いられてよいが、例えば、スチレン
系TPE,オレフィン系TPE等のサーモプラスチック
エラストマ、あるいはポリ塩化ビニルシート裏面にポリ
エチレンフォーム等を裏打ちした積層シートが好まし
い。
【0026】また、ドアトリム10には、インサイドハ
ンドルエスカッション13,スピーカグリルエスカッシ
ョン14,ポケットエスカッション15等が付設される
関係で、所定箇所にこれらエスカッション類13,1
4,15を取付けるための開口13a,14a,15a
がそれぞれ開設されている。
【0027】次いで、本発明方法を説明する前に、本発
明方法に使用する成形装置20の構成について、図3を
基に説明する。
【0028】図3において、成形装置20は、所望の型
面を備えたモールドプレス成形用下型30と、この下型
30の上方に位置し、ほぼ同一の型面を有し、下型30
と係合可能なように上下動可能に構成されたモールドプ
レス成形用上型40と、下型30に接続され、下型30
の型面上所定箇所に、樹脂芯材11の素材である溶融樹
脂Mを供給する射出成形機50と、下型30に設置され
るエジェクタ機構60、上型40に設置されるエジェク
タ機構70とから大略構成されている。
【0029】さらに詳しくは、モールドプレス成形用下
型30には、射出成形機50から供給される溶融樹脂M
を供給する通路として、ホットランナ31,バルブ32
を通じて、ゲート33が開設されているとともに、下型
30に設置されるエジェクタ機構60として、所定箇所
にエジェクタピン61が設置され、このエジェクタピン
61は、上下動可能なエジェクタプレート(図示せず)
に接続されており、モールドプレス成形後、エジェクタ
プレートが上昇することにより、エジェクタピン61が
それに対応して、成形体を上方に持ち上げる機能をす
る。
【0030】一方、モールドプレス成形用上型40は、
昇降装置41により、所定ストローク上下動可能に構成
されており、この上型40に設置されるエジェクタ機構
70としては、本実施例では、エアシリンダ71とその
ピストンロッドからなるエジェクタピン72とから構成
されており、モールドプレス成形後、上型40が上昇す
る際、エアシリンダ71が動作して、エジェクタピン7
2を下方向に突き出し、上型40の型面から下方位置に
エジェクタピン72の先端72aが来るようにして、樹
脂成形体を上型40から離型させる機能をもつ。
【0031】上記エアシリンダ71としては、設定部位
や樹脂成形体の外形寸法に左右されるが、通常、エア圧
力として、5〜50kg/cm2 のものが好適であり、エジ
ェクタピン72の径寸法は、10〜30mmが適切であ
り、このエジェクタピン72は、通常その先端面72a
が上型40の型面を構成するとともに、最大突出時に
は、50mm上型40の型面より下方に突出する。
【0032】次に、本発明方法について説明するが、図
1,図2に示す自動車用ドアトリム10の脱型工程を含
めた成形工程全体について説明する。
【0033】まず、図4に示すように、モールドプレス
成形用上型40が上方位置にあるとき、モールドプレス
成形用上下型30,40間に表皮材12をクランプ装置
80により周縁を保持した状態で位置させる。
【0034】その後、図5に示すように、モールドプレ
ス成形用上型40が昇降装置41の駆動により下方向に
下降して、モールドプレス成形用上下型30,40の型
間クリアランスが10〜20mmに到達したとき、上型4
0が一旦停止して、射出成形機50,ホットランナ3
1,ゲート33を通じて、下型30の型面所定箇所に溶
融樹脂Mが分配供給される。
【0035】次いで、溶融樹脂Mの分配供給が完了すれ
ば、モールドプレス成形用上型40がさらに下降を継続
し、図6に示すように、モールドプレス成形用上型40
が下死点に到達し、モールドプレス成形用上下型30,
40間で溶融樹脂Mを賦形して、樹脂芯材11を所要形
状に成形するとともに、表皮材12を樹脂芯材11の表
面側に一体化する。
【0036】このように、モールドプレス成形が完了し
たのち、図3に示す成形装置20が有効に機能する。以
下、樹脂芯材11と表皮材12との積層成形体を成形体
Aとして説明する。
【0037】すなわち、図7に示すように、モールドプ
レス成形後、モールドプレス成形用上型40が上昇し
て、型開きが行なわれるが、その際、下型30に設置さ
れたエジェクタピン61が上昇して、成形体Aを上方に
持ち上げるとともに、上型40の上昇に伴い、上型40
に設置されたエジェクタ機構70におけるエアシリンダ
71が動作して、エジェクタピン72が下方向に延び
て、その先端72aが成形体Aを下方向に押圧して、成
形体Aが上型40と密着することなく、円滑な離型が促
進されることになる。
【0038】したがって、従来のように、成形体Aが上
型40と密着して上昇することにより、変形やアンダー
カット部の破損という不具合を有効に解決することがで
き、成形精度を大幅に向上させることができるという効
果を有する。
【0039】さらに、上型40に設置されるエジェクタ
機構70におけるエジェクタピン72の設置箇所として
は、外観品質に余り影響しない部位、例えば、インサイ
ドハンドルユニット13やスピーカグリルエスカッショ
ン14,ポケットエスカッション15等を取付けるため
の開口13a,14a,15aを形成する箇所、あるい
は、中接部材等に覆われる箇所に設定すれば、外観品質
に悪影響を与えない。
【0040】なお、離型時、真空状態になりやすい部位
に設定すれば、離型性をさらに促進させることができ
る。
【0041】また、上述実施例は、成形体Aとして、樹
脂芯材11表面に表皮材12を貼着した積層成形体の離
型方法について説明したが、樹脂成形体単体の場合に
も、上型40と樹脂成形体の離型に効果があり、従来の
エアブロー機構のように、樹脂成形体単体の場合に使用
できないタイプのものに比べ、樹脂成形体単体でも積層
成形体でも、同様に良好な離型効果が得られるという実
用的価値がある。
【0042】さらに、積層成形体の離型効果を高めるた
めに、本発明による脱型方法にエアブロー機構を併用す
れば、さらに良好な脱型性能が得られる。
【0043】このように、本発明に係る脱型方法によれ
ば、成形体Aの変形やアンダーカット部の破損という従
来不具合が有効に解決でき、量産の信頼性が向上し、タ
クトおよびコスト面も有利であり、加えて、大型の成形
体Aに対しても充分な脱型効果が得られるとともに、表
皮材を使用しない樹脂成形体単体の場合でも、有効な脱
型性能が得られるという有利さがある。
【0044】次いで、本発明による成形装置の別実施例
について、図8ならびに図9を基に説明する。
【0045】まず、図8に示す成形装置20は、上型4
0に設置されるエジェクタ機構70のエジェクタピン7
2の先端72aに、天然ゴム,合成ゴム,樹脂発泡体
等、弾性体からなる緩衝部材73を貼着した実施例であ
り、本実施例によれば、製品表面にエジェクタピン72
押圧時の痕跡が残らず、外観品質性能を良好に維持でき
るという作用効果がある。
【0046】したがって、本実施例を採用すれば、成形
体の外観表面を傷付けることがないため、エジェクタ機
構70におけるエジェクタピン72の設置箇所を任意箇
所に設定することができ、上型40の型加工も容易に行
なえるという利点がある。
【0047】さらに、図9に示すように、エアシリンダ
71に代えて、コイルスプリング74を使用してもよ
く、コイルスプリング74を使用した場合、上述したエ
アシリンダ71のように、微妙な動作タイミングを設定
する必要がなく、その結果、金型破損の心配も皆無とな
る。
【0048】また、単純構造のため、型加工コストがさ
らに廉価に行なえ、シリンダの動作不良等、故障が少な
く、メインテナンス上も有利である。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
【0050】(1)本発明方法ならびに成形装置によれ
ば、上下型にそれぞれエジェクタ機構を採用し、モール
ドプレス成形後、個々のエジェクタ機構により、成形体
を上型と密着することなく確実に離型させるというもの
であるから、成形体の脱型が連続して確実に行なわれる
ため、モールドプレス成形における信頼性が著しく向上
するという効果を有する。
【0051】(2)本発明方法ならびに成形装置によれ
ば、大型の成形体に対しても、上下型に設置したエジェ
クタ機構の動作により充分な脱型効果が得られ、従来生
じていた成形体の変形やアンダーカット部の破損という
従来不具合を有効に解決でき、成形精度を著しく高める
ことができるという効果を有する。
【0052】(3)本発明方法ならびに成形装置によれ
ば、上下型にエジェクタ機構をそれぞれ採用することに
より、モールドプレス成形後、個々のエジェクタ機構に
より成形体と上型との離型を確実に行なうことができる
ため、エアブロー機構を利用した脱型方法のように、積
層成形体のみに限定されることなく、積層成形体、なら
びに樹脂単体物にも有効に適用でき、適用対象を大幅に
拡大させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の対象となる自動車用ドアトリムを
示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係る成形装置の一実施例の構成を示す
断面図。
【図4】自動車用ドアトリムの成形工程における表皮材
のセット工程を示す断面図。
【図5】自動車用ドアトリムの成形工程における溶融樹
脂の分配供給工程を示す断面図。
【図6】自動車用ドアトリムの成形工程におけるモール
ドプレス成形工程を示す断面図。
【図7】自動車用ドアトリムの成形後の脱型工程を示す
断面図。
【図8】本発明に係る成形装置の別実施例の構成を示す
要部断面図。
【図9】本発明に係る成形装置の別実施例の構成を示す
要部断面図。
【図10】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図11】従来のモールドプレス成形方法における素材
のセット工程を示す断面図。
【図12】従来のモールドプレス成形方法におけるモー
ルドプレス成形工程を示す断面図。
【図13】従来のモールドプレス成形方法における型開
き工程を示す断面図。
【図14】従来のモールドプレス成形に使用する成形装
置の不具合点を示す説明図。
【図15】従来のエアブロー機構を採用した成形装置を
示す断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 樹脂芯材 12 表皮材 20 成形装置 30 モールドプレス成形用下型 40 モールドプレス成形用上型 50 射出成形機 60,70 エジェクタ機構 71 エアシリンダ 72 エジェクタピン 73 緩衝部材 74 コイルスプリング M 溶融樹脂 A 成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29C 45/40 7639−4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールドプレス成形用型(30,40)
    内で溶融樹脂(M)を所要形状に成形してなる樹脂成形
    体(11)の脱型方法において、 前記モールドプレス成形用型(30,40)にそれぞれ
    エジェクタ機構(60,70)が付設され、モールドプ
    レス成形後、モールドプレス成形用上型(40)の上昇
    に伴い、モールドプレス成形用下型(30)のエジェク
    タ機構(60)が樹脂成形体(11)を上方に持ち上げ
    るとともに、モールドプレス成形用上型(40)に設け
    られたエジェクタ機構(70)が樹脂成形体(11)の
    表面側を下側に押圧することを特徴とする樹脂成形体の
    脱型方法。
  2. 【請求項2】 モールドプレス成形用型(30,40)
    内で溶融樹脂(M)を所要形状に成形してなる樹脂成形
    体(11)の表面側に、モールドプレス成形時、表皮材
    (12)が貼着一体化されることを特徴とする請求項1
    記載の樹脂成形体の脱型方法。
  3. 【請求項3】 溶融樹脂(M)を所要形状にモールドプ
    レス成形して樹脂成形体(11)を成形する樹脂成形体
    の成形装置において、 前記成形装置(20)は、溶融樹脂(M)が分配供給さ
    れる所望の型面を備えたモールドプレス成形用下型(3
    0)と、所望の型面を備え、上下動可能なモールドプレ
    ス成形用上型(40)と、モールドプレス成形用下型
    (30)内に設置され、樹脂成形体(11)を上方に持
    ち上げるエジェクタ機構(60)と、モールドプレス成
    形用上型(40)に設置され、モールドプレス成形後、
    上型(40)の上昇に伴い、樹脂成形体(11)を下側
    に押圧するエジェクタ機構(70)とから構成されてい
    ることを特徴とする樹脂成形体の成形装置。
  4. 【請求項4】 モールドプレス成形用上型(40)に設
    置されるエジェクタ機構(70)におけるエジェクタピ
    ン(72)は、樹脂成形体(11)の開設予定箇所に設
    定されていることを特徴とする請求項3記載の樹脂成形
    体の成形装置。
  5. 【請求項5】 モールドプレス成形用上型(40)に設
    置されるエジェクタ機構(70)は、シリンダあるいは
    コイルスプリングにより上下動可能に設置されたエジェ
    クタピン(72)の先端に緩衝部材(73)が貼着され
    ていることを特徴とする請求項3,4記載の樹脂成形体
    の成形装置。
JP11941994A 1994-05-31 1994-05-31 樹脂成形体の脱型方法およびその成形装置 Withdrawn JPH07323432A (ja)

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JP2002316358A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Asano Laboratories Co Ltd クランプ装置および樹脂成形シートのクランプ方法
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