JP2996433B2 - 積層成形体の成形方法ならびに成形装置 - Google Patents

積層成形体の成形方法ならびに成形装置

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    • B29C70/78Moulding material on one side only of the preformed part
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3041Trim panels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用内装部品に
好適な積層成形体の成形方法および成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体パネルに内装される
自動車用内装部品の構成としては、所要形状に成形さ
れ、保形性ならびに車体パネルへの取付剛性を備えた樹
脂芯材と、樹脂芯材の表面側に積層一体化され、クッシ
ョン性を備える表皮材との積層成形体から構成されてい
る。
【0003】そして、樹脂芯材の成形方法としては、近
時、造形上複雑な立体形状が要求されることから、成形
性の優れたモールドプレス成形工法が多用される傾向に
ある。
【0004】この場合、工程を短縮化する意味合いか
ら、樹脂芯材のモールドプレス成形時に表皮材を一体成
形している。
【0005】すなわち、図12に示すように、まず、モ
ールドプレス成形用上型1の表皮保持枠2に表皮材3を
セットして、モールドプレス成形用上型1を下降させ、
図13に示すように、モールドプレス成形用上型1とモ
ールドプレス成形用下型4との間が所定クリアランスに
到達した状態で、モールドプレス成形用下型4と接続す
る射出成形機5を通じて、樹脂芯材の素材である溶融樹
脂Mを下型4の型面所定箇所に分配供給し、図14に示
すように、モールドプレス成形用上下型1,4の型締め
により、樹脂芯材6を所要形状にモールドプレス成形す
るとともに、この樹脂芯材6の表面に表皮材3を一体化
するというものである。
【0006】このように、樹脂芯材6と表皮材3との積
層成形体をモールドプレス成形する際、積層成形体の端
末ラインがほぼ同一平面上に位置する場合には、型のパ
ーティングラインはほぼ一定であるが、近年、製品の多
様化が進み、複雑な製品形状が要求されることから、パ
ーティングラインが、図15に示すように、同一平面上
に位置しない仕様のものも多くなってきている。
【0007】この場合、図16に示すように、モールド
プレス成形に際し、一般部のパーティングラインaに対
して、変化部のパーティングラインbとの間には、鉛直
方向にhの距離が生じることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、製品の端
末ラインが同一平面上に位置する場合は問題ないが、モ
ールドプレス成形用上下型1,4のパーティングライン
が、一般部のパーティングラインに対して変化部のパー
ティングラインが形成される場合には、表皮保持枠2は
同一平面上に位置しているため、変化部のパーティング
ラインにおいては、表皮材3の展開形状がきつくなり、
表皮材3に切れが生じたり、また過度に伸ばされ、薄肉
化し、クッション性能が著しく低下したり、また表皮材
3に白化現象等の成形不良が多発するという不具合が指
摘されている。
【0009】また、上記のような成形不良を招かないま
でも、表皮材3に過度のテンションが加わるため、表皮
材3の戻り応力により、積層成形体に反り等の変形が生
じやすく、車体パネルに取付ける際に隙間が発生した
り、相手部品に干渉する等の問題点があった。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、パーティングラインを変化させたモールド
プレス成形用上下型を使用して、樹脂芯材と表皮材とを
一体成形してなる積層成形体の成形方法ならびに成形装
置において、パーティングラインの変化部における表皮
材の切れや薄肉化,白化現象等の表皮材の成形不良をお
さえるとともに、良好なクッション性を確保し、成形体
の変形等も防止するようにした積層成形体の成形方法お
よびその成形装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、パーティングラインを変化させたモール
ドプレス成形用上下型により、樹脂芯材と表皮材とを所
要形状に一体成形してなる積層成形体の成形方法におい
て、モールドプレス成形用上型に付設された固定式表皮
保持枠ならびに可動式表皮保持枠を同一平面上に位置さ
せて、表皮材を固定式表皮保持枠および可動式表皮保持
枠にセットしたのち、可動式表皮保持枠を可動させて、
表皮材の端末を上下型のパーティングラインに追随させ
て、樹脂芯材と表皮材とをモールドプレス成形用上下型
により一体成形することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、モールドプレス成形用
上型の表皮保持枠に、その周縁をセットした表皮材と、
パーティングラインを変化させたモールドプレス成形用
上下型内に溶融樹脂を供給し、所要形状に成形させた樹
脂芯材とからなる積層成形体の成形装置において、前記
表皮保持枠は、一般部のパーティングラインに対応設置
される固定式表皮保持枠と、変化部のパーティングライ
ンに対応設置される可動式表皮保持枠とから分割構成さ
れ、上記可動式表皮保持枠は、表皮材のセット時には、
固定式表皮保持枠と同一平面上に位置し、モールドプレ
ス成形時には、変化部のパーティングラインに移行する
ように駆動手段により、上下動可能としたことを特徴と
する。
【0013】可動式表皮保持枠の駆動手段としては、モ
ールドプレス成形用上型の上下動作に連繋して、可動式
表皮保持枠を上下動作させるエアシリンダを用いてもよ
く、また、上下動可能で、上型と連繋動作する支持シャ
フトの下端に可動式表皮保持枠を取付けてもよい。
【0014】
【作用】以上の構成から明らかなように、表皮保持枠
は、一般部のパーティングラインに対しては上型に固定
された固定式表皮保持枠が設置され、変化部のパーティ
ングラインに対しては可動式表皮保持枠が対応設置さ
れ、固定式表皮保持枠と可動式表皮保持枠とにより、分
割構成されており、表皮材のセット時には、固定式表皮
保持枠と可動式表皮保持枠とは同一平面上に位置してい
るため、表皮材のセット作業が円滑に行なわれる。
【0015】更に、モールドプレス成形時には、固定式
表皮保持枠は、上型の下降ストロークと同一ストローク
下降するが、可動式表皮保持枠は、駆動手段の動作によ
り、固定式表皮保持枠とは異なる平面である変化部のパ
ーティングラインに位置することになるため、変化部の
パーティングライン部において、表皮材が過度に伸ばさ
れることがない。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る積層成形体の成形方法お
よび成形装置の実施例について、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明方法を適用して製作したラゲ
ージサイドトリムを示す正面図、図2は同ラゲージサイ
ドトリムの構成を示す断面図、図3ないし図4は本発明
方法に使用する成形装置の一実施例の構成を示す断面図
ならびに側面図、図5ないし図9は本発明方法の各工程
を示す断面図である。
【0018】また、図10,図11は、本発明方法に使
用する成形装置の動作を示す各断面図である。
【0019】図1,図2において、本発明に係る積層成
形体の一実施例であるラゲージサイドトリム10は、自
動車の後部荷物室両側の車体パネルに装着される内装部
品であり、所望の曲面形状に成形された樹脂芯材11
と、この樹脂芯材11の表面に一体貼着された表皮材1
2とから大略構成されている。
【0020】さらに詳しくは、樹脂芯材11としては、
ポリプロピレン樹脂90重量部に対してタルクを10重
量部混入した複合樹脂材料を、後述するモールドプレス
成形工法により図示する曲面形状に成形されており、こ
のモールドプレス成形時、塩ビシート等のトップ層12
a裏面に、ポリエチレンフォーム等の発泡層12bを積
層した表皮材12が一体化されている。
【0021】さらに、ラゲージサイドトリム10は、そ
の端末13は、同一平面上に位置しておらず、一般部端
末13aに対して、変化部端末13bが、車室内側に突
出しており、図2中hに示す距離だけ変化部端末13b
が一般部端末13aに対して室内側に突出している。
【0022】このように、上述したラゲージサイドトリ
ム10に代表される積層成形体は、製品の周縁端末が2
次元形状ではなく3次元形状を有することが前提となっ
ている。
【0023】次いで、ラゲージサイドトリム10をモー
ルドプレス成形する際に使用する成形装置20の一実施
例について、図3,図4を基に説明する。
【0024】まず、成形装置20は、所望の型面を備え
たモールドプレス成形用下型30と、このモールドプレ
ス成形用下型30の上方に位置し、ほぼ同一の型面を有
するモールドプレス成形用上型40と、モールドプレス
成形用下型30に接続され、樹脂芯材11の素材である
溶融樹脂Mを供給する射出成形機50とから大略構成さ
れている。
【0025】さらに、本発明に係る成形装置20は、ラ
ゲージサイドトリム10の周縁端末が3次元形状を備え
ていることから、上下型30,40のパーティングライ
ンは、一般部パーティングライン41に対して、変化部
パーティングライン42が、図2中hで示す寸法分だけ
上方位置に設定されている。
【0026】そして、本発明に係る成形装置20におい
ては、変化部パーティングライン40における表皮材の
成形不良、あるいは成形体の変形等を未然に防止するた
めに、表皮材12をセットする表皮保持枠として、固定
式表皮保持枠60と、可動式表皮保持枠70との分割構
成とし、可動式表皮保持枠70を上下動可能に構成した
ことが特徴である。
【0027】次に、成形装置20の細部構成について以
下に説明すると、モールドプレス成形用下型30内に
は、射出成形機50と接続するマニホールド31が配設
されており、このマニホールド31と連通して、下型3
0にゲート32が数箇所(通常3,4箇所)に穿設加工
されている。
【0028】したがって、射出成形機50から供給され
る溶融樹脂Mは、マニホールド31を通じて、ゲートバ
ルブ33の開閉操作により、ゲート32を通じて下型3
0の所定箇所に分配供給される。
【0029】一方、モールドプレス成形用上型40は、
昇降機構43の動作により所定ストローク上下動可能に
構成されているとともに、上型40の下面周縁部に沿っ
て、固定式表皮保持枠60および可動式表皮保持枠70
が付設されている。
【0030】固定式表皮保持枠60は、一般部パーティ
ングライン41に対応して設置され、先端が下方向に向
く鋭利な突き差しピン61が複数箇所に設置されてお
り、上型40に対してボルト62を締め付けることによ
り、堅固に固定されている。
【0031】また、可動式表皮保持枠70は、変化部パ
ーティングライン42に対応して設けられており、固定
式表皮保持枠60と同様に、先端を下方向に向けた突き
差しピン71が複数箇所に設置されているとともに、エ
アシリンダ72のピストンロッド73の下端と連結して
いる。
【0032】そして、エアシリンダ72の動作により、
可動式表皮保持枠70は、図4中、実線で示す位置と破
線で示す位置との間を、エアシリンダ72の伸縮作用に
より上下動作できる構成である。
【0033】次に、図5ないし図9を用いて、本発明に
係る積層成形体の成形方法の実施例について、図1,図
2に示すラゲージサイドトリム10を適用して説明す
る。
【0034】まず、図5に示すように、モールドプレス
成形用上型40が上方位置にあるとき、表皮材12を固
定式表皮保持枠60および可動式表皮保持枠70のそれ
ぞれの突き差しピン61,71に突き差して、表皮材1
2のセット作業を行なう。
【0035】このとき、図6に拡大して示すように、エ
アシリンダ72は伸長状態であり、固定式表皮保持枠6
0と可動式表皮保持枠70とは同一平面上に位置してお
り、表皮材12の投入セット作業を表皮投入装置80を
使用して自動化するについても何等支障がない。
【0036】次いで、表皮材12のセット作業が完了す
れば、図7に示すように、エアシリンダ72が収縮動作
を行ない、可動式表皮保持枠70は、距離h上昇し、変
化部パーティングライン42側に移行する。その後、昇
降機構43が動作して、図8に示すように、モールドプ
レス成形用上型40が所定ストローク下降して、モール
ドプレス成形用上下型30,40の型間クリアランスが
10〜50mmに達した段階で、モールドプレス成形用上
型40が一旦停止する。
【0037】そして、射出成形機50からマニホールド
31を通じて、ゲート32から下型30の所定箇所に溶
融樹脂Mが分配供給される。
【0038】その後、図9に示すように、モールドプレ
ス成形用上型40がさらに下降動作して下死点に至り、
モールドプレス成形用上下型30,40の型締めによ
り、溶融樹脂Mをモールドプレス成形して、樹脂芯材1
1を所要形状に成形するとともに、樹脂芯材11の表面
に表皮材12を一体貼着する。
【0039】このとき、可動式表皮保持枠70は変化部
パーティングライン42に位置することになる。
【0040】したがって、従来のように、変化部パーテ
ィングライン42において、表皮材12が過度に引き伸
ばされることがなく、表皮材12の切れや、白化現象が
生じることがなく、また、発泡層12bが引き伸ばさ
れ、薄肉化することによりクッション性能が低下すると
いう不具合を有効に解決することができる。
【0041】同様に、表皮材12が変化部パーティング
ライン42において、過度に引き伸ばされ戻り応力が発
生することによる反り変形等も皆無となる。
【0042】このように、成形不良,外観不良,ソフト
感の低下あるいは変形等の問題点がなく、外観性能,ク
ッション性能の優れた積層成形体が得られる。
【0043】なお、上述実施例では、可動式表皮保持枠
70の動作タイミングをモールドプレス成形上型40の
下降動作前に設定したが、上型40の動作と連動して行
なっても良い。
【0044】次に、図10,図11は本発明に係る成形
装置20の別実施例の要部構成を示すもので、この実施
例では、エアシリンダ72に代えて、スプリングを使用
して、廉価構成としたことが特徴である。
【0045】すなわち、可動式表皮保持枠70の上面
に、支持シャフト74の下端が連結され、この支持シャ
フト74は、モールドプレス成形用上型40の側面に、
溶接等により固着された軸受サポート部材75に上下動
可能に挿通されており、支持シャフト74回りにコイル
スプリング76を介挿することにより、支持シャフト7
4は、常時下方向にバネ付勢されており、支持シャフト
74上端のストッパー77により、可動式表皮保持枠7
0は、固定式表皮保持枠60と同一平面に位置してい
る。
【0046】そして、下型30の下側テーブル34に突
き当てポスト35が設置されており、この突き当てポス
ト35は、支持シャフト74と対応する箇所に設定さ
れ、この突き当てポスト35の高さは、突き当てポスト
35の上端面が上型40の下死点における変化部パーテ
ィングライン42近くに設定されている。
【0047】したがって、表皮材12のセット作業を行
なう場合には、可動式表皮保持枠70は、コイルスプリ
ング76のバネ力により、最下方位置に来ており、固定
式表皮保持枠60と同一平面上にある。
【0048】そして、モールドプレス成形時には、図1
1に示すように、上型40が下降するが、上型40が下
死点までに至る途中に、突き当てポスト35の上端面と
可動式表皮保持枠70とが当接し、この突き当てポスト
35がストッパー機能をもつため、可動式表皮保持枠7
0が突き当てポスト35上端位置で停止し、その後の上
型40の下降ストロークをコイルスプリング76のバネ
力により吸収することになり、図示するように、可動式
表皮保持枠70は、変化部パーティングライン42近傍
位置に停止した状態となり、第1実施例同様、変化部パ
ーティングライン42における表皮材12に過度のテン
ションが加わることがなく、表皮材12の成形不良,外
観不良等を未然に防止できるという第1実施例同様の作
用効果を有する。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
【0050】(1)本発明によれば、表皮材をセットす
る表皮保持枠として、固定式表皮保持枠と可動式表皮保
持枠とに分割構成するとともに、表皮材セット時には、
固定式表皮保持枠と可動式表皮保持枠とを同一平面上に
位置させ、円滑な表皮材のセット作業を保証するととも
に、可動式表皮保持枠を可動させて、モールドプレス成
形時、変化部パーティングラインに可動式表皮保持枠を
位置させるというものであるから、変化部パーティング
ラインにおける表皮材の展開率を低く抑えることが可能
となり、表皮材の切れ,白化等の成形不良,外観不良を
防止することができるとともに、表皮材が薄肉化するこ
とにより、クッション性能が低下することがなく、外観
性能,クッション性能の優れた積層成形体を提供するこ
とができるという効果を有する。
【0051】(2)本発明によれば、一般部パーティン
グラインにおける上型に固定式表皮保持枠を固定すると
ともに、変化部パーティングラインにおける上型に可動
式表皮保持枠を設定し、表皮保持枠として固定式表皮保
持枠と可動式表皮保持枠とに分割構成するとともに、可
動式表皮保持枠を可動させて、変化部パーティングライ
ンにおける表皮材に過度のテンションが加わることがな
いようにしたため、表皮材に過度の戻り応力が作用する
ことがなく、反り等の変形が生じない積層成形体を提供
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して製作したラゲージサイド
トリムを示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明に係る成形装置の一実施例の構成を示す
断面図。
【図4】図3中A矢視図。
【図5】本発明方法における表皮材のセット工程を示す
断面図。
【図6】表皮材のセット工程における可動式表皮保持枠
の構成を示す拡大断面図。
【図7】本発明方法における可動式表皮保持枠の動作を
示す拡大断面図。
【図8】本発明方法における溶融樹脂の供給工程を示す
断面図。
【図9】本発明方法におけるモールドプレス成形工程を
示す断面図。
【図10】本発明に係る成形装置の別実施例の要部構成
を示す断面図。
【図11】図10に示す可動式表皮保持枠の動作状態を
示す断面図。
【図12】従来のモールドプレス成形工法における表皮
材のセット工程を示す断面図。
【図13】従来のモールドプレス成形工法における溶融
樹脂の供給工程を示す断面図。
【図14】従来のモールドプレス成形工法におけるプレ
ス成形工程を示す断面図。
【図15】従来のモールドプレス成形装置の側面図。
【図16】図15中XVI −XVI 線断面図。
【符号の説明】
10 ラゲージサイドトリム 11 樹脂芯材 12 表皮材 13 周縁端末 13a 一般部端末 13b 変化部端末 20 成形装置 30 モールドプレス成形用下型 35 突き当てポスト 40 モールドプレス成形用上型 41 一般部パーティングライン 42 変化部パーティングライン 50 射出成形機 60 固定式表皮保持枠 70 可動式表皮保持枠 72 エアシリンダ 74 支持シャフト 76 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 31:58

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーティングラインを変化させたモール
    ドプレス成形用上下型(30,40)により、樹脂芯材
    (11)と表皮材(12)とを所要形状に一体成形して
    なる積層成形体の成形方法において、 モールドプレス成形用上型(40)に付設された固定式
    表皮保持枠(60)ならびに可動式表皮保持枠(70)
    を同一平面上に位置させて、表皮材(12)を固定式表
    皮保持枠(60)および可動式表皮保持枠(70)にセ
    ットしたのち、可動式表皮保持枠(70)を可動させ
    て、表皮材(12)の端末を上下型(30,40)のパ
    ーティングライン(41,42)に追随させて、樹脂芯
    材(11)と表皮材(12)とをモールドプレス成形用
    上下型(30,40)により一体成形することを特徴と
    する積層成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】 モールドプレス成形用上型(40)の表
    皮保持枠に、その周縁をセットした表皮材(12)と、
    パーティングラインを変化させたモールドプレス成形用
    上下型(30,40)内に溶融樹脂(M)を供給し、所
    要形状に成形させた樹脂芯材(11)とからなる積層成
    形体の成形装置において、 前記表皮保持枠は、一般部のパーティングライン(4
    1)に対応設置される固定式表皮保持枠(60)と、変
    化部のパーティングライン(42)に対応設置される可
    動式表皮保持枠(70)とから分割構成され、上記可動
    式表皮保持枠(70)は、表皮材(12)のセット時に
    は、固定式表皮保持枠(60)と同一平面上に位置し、
    モールドプレス成形時には、変化部のパーティングライ
    ン(42)に移行するように駆動手段により、上下動可
    能としたことを特徴とする積層成形体の成形装置。
  3. 【請求項3】 可動式表皮保持枠(70)の駆動手段
    は、エアシリンダ(72)により構成され、エアシリン
    ダ(72)の伸縮動作により、可動式表皮保持枠(7
    0)は、所定ストローク上下動可能であることを特徴と
    する請求項2記載の積層成形体の成形装置。
  4. 【請求項4】 可動式表皮保持枠(70)は、スプリン
    グ(76)により常時下方向にバネ付勢され、上下動可
    能な支持シャフト(74)の下端に固定され、モールド
    プレス成形用上型(40)の下降動作に応じて、支持シ
    ャフト(74)が下降するとともに、下型(30)の側
    方に設置された突き当てポスト(35)上端位置で可動
    式表皮保持枠(70)が停止することにより、変化部の
    パーティングライン(42)に可動式表皮保持枠(7
    0)が位置することを特徴とする請求項2記載の積層成
    形体の成形装置。
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