JP3261067B2 - プレスモールド製品の製造装置とその製造方法 - Google Patents

プレスモールド製品の製造装置とその製造方法

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JP3261067B2
JP3261067B2 JP11602897A JP11602897A JP3261067B2 JP 3261067 B2 JP3261067 B2 JP 3261067B2 JP 11602897 A JP11602897 A JP 11602897A JP 11602897 A JP11602897 A JP 11602897A JP 3261067 B2 JP3261067 B2 JP 3261067B2
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molding
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哲行 大田
正彦 原
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Kasai Kogyo Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアトリム
にようなプレスモールド製品の製造装置とその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用ドアトリムAとしては、
図6、図7の(1)に示すように示すように樹脂製(例
えば、ポリプロピレン、ポリプロピレン複合材、ABS
等)の芯材1と、この芯材1の表面を被覆する樹脂製
(例えば、裏面に基布をラミネートした発泡PVCシー
ト、裏面にポリプロピレンフォーム又はエチレンフォー
ムをラミネートしたPVCシート又はTPOシート等)
の表皮材2とからなるトリム本体3を備え、このトリム
本体3の芯材1の裏面側に、外側からドアに加わる衝撃
を吸収し、乗員の保護を図る目的で側突緩衝部5が設け
てある。
【0003】そして、従来の車両用ドアトリムAにあっ
ては、図7の(1)に示すように側突緩衝部5を、芯材
1とは別に、例えばウレタン発泡体もしくはプロピレプ
レン樹脂製ビーズ発泡品のブロックで製作し、この緩衝
用ブロック30を、トリム本体3の芯材1の裏面側にホ
ットメルトで接着するか、また、図7の(2)に示すよ
うにベース31に複数のリブ32を一体に樹脂成形した
緩衝部材33をトリム本体3の芯材1に超音波等で溶着
していた。
【0004】また、特開平8−142080号公報に開
示された車両用ドアトリムのように、芯材の表面を被覆
する表皮材の一部を、芯材に設けた孔を介してこの芯材
の外方に膨出させてガスを封入する緩衝部を成形して構
成したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような緩衝用ブロック30をウレタン発泡体で製作す
ることはコスト高になっていたし、緩衝用ブロック30
をトリム本体3の芯材1の裏面側にホットメルトで接着
した場合、接着力が小さい場合があり、また、緩衝ブロ
ック30がトリム本体3とは別体であって、この緩衝ブ
ロック30をトリム本体3に取り付けるために、工数が
嵩み、コスト高になるという問題点があった。
【0006】また、ベース31に複数のリブ32を一体
に樹脂成形した緩衝部材33をトリム本体3の芯材1に
超音波等で溶着する場合も、緩衝部材33がトリム本体
3とは別体であって、この緩衝部材33をトリム本体3
に取り付けるために、工数が嵩みコスト高になるし、ま
た、緩衝部材33をトリム本体3の芯材1と同じ樹脂で
且つ芯材1と同じ工程で製作する場合、リブ32の高さ
が高い(50mm以上)ために、このリブ32の成形部
の表面側にヒケが生じて見栄えが低下していた。さら
に、プレスモールド法で緩衝部材33を成形する場合、
射出成形(射出圧300Kg/cm2 )に比べて樹脂に
加える圧力が1/3〜1/4程度と低いために、リブ3
2の厚さも薄い(通常、根元で1〜1.5mm程度)こ
とからリブ32の先端まで充填しきらず、寸法足らず
(ショートショット)となるという問題点があった。
【0007】また、特開平8−142080号公報に開
示された車両用ドアトリムでは、表皮材の一部を、芯材
に設けた孔を介してこの芯材の外方に膨出させてガスを
封入する緩衝部を成形しており、プレスモールド法によ
る車両用ドアトリムの成形ではなく、コスト高になると
いう問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、モー
ルド本体に一体にリブを成形することができてコストを
低減することができるばかりか、リブの成形時に、樹脂
が十分に充填できて、寸法足らず(ショートショット)
となることなく、ヒケの無い良好なプレスモールド製品
を成形することができるプレスモールド製品の製造装置
を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的とするところ
は、プレスモールド法により、リブを有するヒケの無い
良好なプレスモールド製品を成形することができるプレ
スモールド製品の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1の発明に係るプレスモールド製品
の製造装置は、モールド本体にリブを形成して構成され
たプレスモールド製品の前記モールド本体を、第1の溶
融樹脂供給手段により供給された溶融樹脂を用いて成形
するプレスモールド手段と、前記プレスモールド手段に
より成形された前記モールド本体に、前記第1の溶融樹
脂供給手段とは別個に設けられた第2の溶融樹脂供給手
段により供給された溶融樹脂を用いて前記リブを成形す
るリブ成形手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】かかる構成により、プレスモールド手段に
より、プレスモールド製品のモールド本体を成形した後
に、リブ成形手段により、モールド本体にリブを成形す
ることができるために、工数を減じ得てコストを低減す
ることができる。また、リブをモールド本体と同じ樹脂
で製作する場合、プレスモールド手段でモールド本体を
成形して、モールド本体が出来上がった後にリブを成形
するので、ヒケが無くなる。その上、リブの成形時に、
樹脂の供給をリブ成形型部に直接供給するので、樹脂が
十分に充填できて、寸法足らず(ショートショット)と
なるという不具合を解消することができて良好なプレス
モールド製品を成形することができる。
【0012】また、上記の第1の目的を達成するため
に、請求項2の発明に係るプレスモールド製品の製造装
置は、モールド本体にリブを形成して構成されたプレス
モールド製品の、前記モールド本体を成形するプレスモ
ールド手段を、前記プレスモールド製品の表側を成形す
る表側成形面を有する上側成形型と、前記プレスモール
ド製品の裏側を成形する裏側成形面、および前記裏側成
形面と前記表側成形面との間に溶融樹脂を供給するよう
に構成した第1の溶融樹脂供給手段を有する下側成形型
で構成し、前記プレスモールド手段により成形され
た前記モールド本体にリブを成形するリブ成形手段を、
前記下側成形型の前記裏側成形面に設けられて前記リブ
を成形するためのリブ成形型部と、前記リブ成形型部に
溶融樹脂を供給するために前記第1の溶融樹脂供給手段
とは別個に設けられた第2の溶融樹脂供給手段と、前記
リブ成形型部内に移動可能に挿入された入れ子と、前記
入れ子を移動させる入れ子移動手段とで構成した。
【0013】かかる構成により、入れ子の端面を裏側成
形面と同一面内に位置させた状態で、上側成形型を下降
した後に上側成形型を一時停止して、第1の溶融樹脂供
給手段により表側成形面と裏側成形面との間に溶融樹脂
の供給を開始し、再び、上側成形型の下降を開始してそ
の開始前から開始後の中で溶融樹脂の供給を停止し、そ
の後、上側成形型の下降により表、裏側成形面間に溶融
樹脂が完全に行き渡らせて閉型し、次に、入れ子移動手
段により入れ子を下降させてリブ成形型部内部を空ける
と共に、第2の溶融樹脂供給手段によりリブ成形型部内
に溶融樹脂の供給を開始し、所定時間後に溶融樹脂の
を終了して、冷却・固化する。
【0014】このように、プレスモールド手段により、
プレスモールド製品のモールド本体を成形した後に、モ
ールド本体にリブを成形することができるために、工数
を減じ得てコストを低減することができる。また、リブ
をモールド本体と同じ樹脂で製作する場合、モールド本
体の成形においては、表、裏側成形面間に溶融樹脂を行
き渡らせていて、板厚が一定になって、溶融樹脂はヒケ
なく均一に収縮し、モールド本体が出来上がり、このモ
ールド本体が出来上がった後にリブを成形するので、ヒ
ケが無い上、リブの成形時に、樹脂の供給をリブ成形型
部に直接供給されることとなって、リブの成形時に樹脂
が十分に充填でき、寸法足らず(ショートショット)と
なるという不具合を解消することができ、良好なプレス
モールド製品を成形することができる。また、リブとモ
ールド本体とを別の樹脂材料とし、それぞれ最適な組み
合わせを採用することも可能である。
【0015】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項3の発明に係るプレスモールド製品の製造方
法は、モールド本体にリブを形成して構成されたプレス
モールド製品の記モールド本体を、第1の溶融樹脂供
給手段により供給された溶融樹脂を用いてプレスモール
ド法により成形した後、前記モールド本体にリブを、
記第1の溶融樹脂供給手段とは別個に設けられた第2の
溶融樹脂供給手段により供給された溶融樹脂を用いて
形するようにしたことを特徴とする。
【0016】したがって、プレスモールド手段により、
プレスモールド製品のモールド本体を成形した後に、モ
ールド本体にリブを成形することができるために、工数
を減じ得てコストを低減することができる。また、リブ
をモールド本体と同じ樹脂で製作する場合、モールド本
体の成形して、モールド本体が出来上がっているため
に、モールド本体が出来上がった後にリブを成形するの
でヒケが無くなる。その上、リブの成形時に、樹脂の供
給をリブ成形型部に直接供給するので、樹脂が十分に充
填できて、寸法足らず(ショートショット)となるとい
う不具合を解消することができて良好なプレスモールド
製品を成形することができる。
【0017】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項4の発明に係るプレスモールド製品の製造方
法は、リブを有するプレスモールド製品の表側を成形す
る表側成形面を有する上側成形型と、前記プレスモール
ド製品の裏側を成形する裏側成形面、および前記裏側成
形面と前記表側成形面との間に溶融樹脂を供給するよう
に構成した第1の溶融樹脂供給手段前記裏側成形面に
設けられて前記リブを成形するためのリブ成形型部と、
前記リブ成形型部に溶融樹脂を供給するために前記第1
の溶融樹脂供給手段とは別個に設けられた第2の溶融樹
供給手段、前記リブ成形型部内に移動可能に挿入され
た入れ子、および前記入れ子を移動させる入れ子移動手
段を有する下側成形型とを備え、前記入れ子の端面を前
記裏側成形面と同一面内に位置させた状態で、前記上側
成形型を下降した後に前記上側成形型を一時停止して、
前記第1の溶融樹脂供給手段により前記表側成形面と前
記裏側成形面との間に溶融樹脂の供給を開始し、再び、
前記上側成形型の下降を開始して、その開始前から開始
後の中で溶融樹脂の供給を停止し、その後、前記上側成
形型の下降により前記表、裏側成形面間に溶融樹脂を完
全に行き渡らせて閉型し、次に、前記入れ子移動手段に
より前記入れ子を下降させて前記リブ成形型部内部を空
けると共に、前記第2の溶融樹脂供給手段により前記リ
ブ成形型部内に溶融樹脂の供給を開始し、所定時間後に
溶融樹脂の供給を終了して、冷却・固化するようにした
ことを特徴とする。
【0018】したがって、プレスモールド手段により、
プレスモールド製品のモールド本体を成形した後に、モ
ールド本体にリブを成形することができるために、工数
を減じ得てコストを低減することができる。また、リブ
をモールド本体と同じ樹脂で製作する場合、モールド本
体の成形においては、表、裏側成形面間に溶融樹脂を行
き渡らせていて、板厚が一定になって、溶融樹脂はヒケ
なく均一に収縮し、モールド本体が出来上がり、このモ
ールド本体が出来上がった後にリブを成形するので、ヒ
ケが無い上、リブの成形時に、樹脂の供給をリブ成形型
部に直接供給されることとなって、リブの成形時に樹脂
が十分に充填でき、寸法足らず(ショートショット)と
なるという不具合を解消することができ、良好なプレス
モールド製品を成形することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は車両用ドアトリムの斜視
図、図2は図1のF−F線に沿う断面図、図3の(1)
〜(4)は本発明に係るプレスモールド製品の製造方法
の説明図である。
【0020】プレスモールド製品としての車両用ドアト
リムAは、モールド本体としての樹脂製(例えば、ポリ
プロピレン、ポリプロピレン複合材、ABS等)の芯材
1と、この芯材1の表面を被覆する樹脂製(例えば、裏
面に基布をラミネートした発泡PVCシート、裏面にポ
リプロピレンフォーム又はエチレンフォームをラミネー
トしたPVCシート又はTPOシート等)の表皮材2と
から成るトリム本体3を備えている。そして、トリム本
体3には芯材1の裏面側に位置させて側突緩衝部5が形
成してある。この側突緩衝部5は複数枚のリブ4を上下
方向に間隔をおいて形成して構成してある。
【0021】上記のように構成された車両用ドアトリム
Aは、図3の(1)に示す製造装置としてのプレスモー
ルド成形装置Bにより製造されるものである。このプレ
スモールド成形装置Bは、車両用ドアトリムAのトリム
本体3の表面3aを成形する表側成形面6aを有する上
側成形型6と、トリム本体3の裏面3bを成形する
成形面7aを有する下側成形型7とを備えており、下側
成形型7の裏側成形面7aの中央部にはゲート8が開口
しており、このゲート8は樹脂注入孔9に連通してい
て、樹脂注入孔9は芯材用樹脂ノズル10に連なってお
り、これらで第1の溶融樹脂供給手段を構成している。
【0022】また、下側成形型7にはリブ成形手段を構
成するリブ成形型部11形成してある。このリブ成形
型部11は、側突緩衝部5の複数枚のリブ4を成形する
ための複数の溝型12を有しており、これらの溝型12
は、それぞれ樹脂注入孔13に通じており、樹脂注入孔
13はリブ用樹脂ノズル14に連なっており、これらで
第2の溶融樹脂供給手段を構成している。
【0023】また、下側成形型7の下部には、入れ子移
動手段を構成する油圧シリンダ15のシリンダ部(油
室)16が形成してあり、このシリンダ部16の上端か
ら各溝型12にロッド用孔17が形成してある。そし
て、溝型12には、入れ子18が上下方向に摺動可能に
挿入してあり、シリンダ部16にはピストン19が上下
方向に摺動可能に挿入してあって、ピストン19に連結
されたロッド20はロッド用孔17を介して溝型12に
挿入してあり、ロッド20は入れ子18に連結してあ
る。
【0024】次に、車両用ドアトリムAの製造方法を、
図3の(1)〜(4)及び図4に示すフローチャートに
基づいて説明する。
【0025】図3の(1)に示すようにプレスモールド
成形装置Bを開型状態にして、表皮材2を上側成形型6
にセットする(ステップS1)。この場合、油圧シリン
ダ15のピストン19はシリンダ部16内において最上
位にあって、各入れ子18は最上位にあり、入れ子18
の上端面18aは裏側成形面7aと同一面内に位置して
いる。
【0026】次に、上側成形型6を下降し(ステップS
2)、この上側成形型6を一時停止する(ステップS
3)。この状態で、図3の(2)に示すように芯材用樹
脂ノズル10から樹脂注入孔9を介してゲート8から下
側成形型7の裏側成形面7aと表皮材2との間に溶融樹
脂Kの供給を開始し(ステップS4)、再び、上側成形
型6に下降を開始し(ステップS5)、その開始前から
開始後の中で溶融樹脂Kの供給を停止する(ステップS
6)。そして、上側成形型7の下降により、裏側成形面
7aと表皮材2との間に溶融樹脂Kが完全に行き渡る
と、図3の(3)に示すように閉型する(ステップS
7)。次に、油圧シリンダ15のピストン19を下降動
することにより、ロッド20を介して各入れ子18を下
降させて、溝型12を空ける(ステップS8)。
【0027】なお、ステップS7では、各入れ子18は
最上位にあり、入れ子18の上端面18aは裏側成形面
6aと同一面内に位置しているために、芯材1の板厚は
一定であり、ステップS7からステップS8で、溶融樹
脂Kはある程度固まり始め、ヒケなく均一に収縮する。
【0028】次に、リブ用樹脂ノズル14から樹脂注入
孔13を介して各溝型12内に溶融樹脂K−1の供給を
開始し(ステップS9)、所定時間後に溶融樹脂K−1
の供給を終了し(ステップS10)、冷却・固化(ステ
ップS11)を待って、上側成形型6を上昇させて開型
し(ステップS12)、製品(車両用ドアトリムA)を
取り出す(ステップS13)。
【0029】上記した実施の形態例によれば、プレスモ
ールド法によりトリム本体3を成形した後に、リブ4を
成形することができるために、工数を減じ得てコストを
低減することができる。また、リブ4を芯材1と同じ樹
脂で製作する場合、芯材1の成形においては、表、裏側
成形面6a、7a間に溶融樹脂Kを行き渡らせていて、
板厚は一定になって溶融樹脂Kはヒケなく均一に収縮
し、モールド本体が出来上がった後にリブ4を成形する
ので、ヒケが無い上、リブ4の成形時に、樹脂の供給を
リブ成形型部11に直接供給するので、樹脂が十分に充
填できて、寸法足らず(ショートショット)となるとい
う不具合を解消することができて良好なプレスモールド
製品を成形することができる。
【0030】なお、トリム本体3とリブ4とを種類の異
なる合成樹脂を使用して成形してもよいし、複数の溝型
12のそれぞれに第2の溶融樹脂供給手段を接続して、
リブ4を種類の異なる合成樹脂で成形してもよい。
【0031】また、図5に示すように側突緩衝部5がト
リム本体3の芯材1側の上下にある場合には、上側の側
突緩衝部5と下側の側突緩衝部5とにそれぞれの溶融樹
脂供給手段を設けて、上側の側突緩衝部5のリブ4と下
側の側突緩衝部5のリブ4とを種類の異なる合成樹脂を
使用して成形してもよい。また、表皮材2の無い製品を
製造する際は、表皮材2が無いとヒケが有る場合に比べ
て目立つので、余計に有利になる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、プレスモールド製
品の製造装置によれば、プレスモールド手段により、プ
レスモールド製品のモールド本体を成形した後に、リブ
成形手段により、モールド本体にリブを成形することが
できるために、工数を減じ得てコストを低減することが
できる。また、リブをモールド本体と同じ樹脂で製作す
る場合、プレスモールド手段でモールド本体を成形し
て、モールド本体が出来上がった後にリブを成形するの
で、ヒケが無くなる。その上、リブの成形時に、樹脂の
供給をリブ成形型部に直接供給するので、樹脂が十分に
充填できて、寸法足らず(ショートショット)となると
いう不具合を解消することができて良好なプレスモール
ド製品を成形することができる。また、リブとモールド
本体とを別の樹脂材料とし、それぞれ最適な組み合わせ
を採用することも可能である。
【0033】また、本発明に係るプレスモールド製品の
製造方法によれば、プレスモールド手段により、プレス
モールド製品のモールド本体を成形した後に、モールド
本体にリブを成形することができるために、工数を減じ
得てコストを低減することができる。また、リブをモー
ルド本体と同じ樹脂で製作する場合、モールド本体の成
形においては、表、裏側成形面間に溶融樹脂を行き渡ら
せていて、板厚が一定になって、溶融樹脂はヒケなく均
一に収縮し、モールド本体が出来上がり、このモールド
本体が出来上がった後にリブを成形するので、ヒケが無
い上、リブの成形時に、樹脂の供給をリブ成形型部に直
接供給されることとなって、リブの成形時に樹脂が十分
に充填でき、寸法足らず(ショートショット)となると
いう不具合を解消することができ、良好なプレスモール
ド製品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ドアトリムの斜視図である。
【図2】図1のF−F線に沿う断面図である。
【図3】図3の(1)〜(4)は本発明に係るプレスモ
ールド製品の製造方法の説明図である。
【図4】本発明に係るプレスモールド製品の製造方法の
フローチャートである。
【図5】側突緩衝部がトリム本体の芯材側の上下にある
場合の車両用ドアトリムの構成説明図である。
【図6】従来の車両用ドアトリムの斜視図である。
【図7】(1)は図6のG−G線に沿う断面図である。
(2)は別の側突緩衝部を備えた車両用ドアトリムの断
面図である。
【符号の説明】
A 車両用ドアトリム(プレスモールド製品) 1 芯材(モールド本体) 2 表皮材 3 トリム本体 4 リブ 5 側突緩衝部 6 上側成形型 6a 表側成形面 7 下側成形型 7a 裏側成形面 11 リブ成形型部 12 溝型 18 入れ子 K 溶融樹脂 K−1 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 31:58 B29L 31:58 (56)参考文献 特開 平8−142080(JP,A) 特開 平8−132491(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/00 - 43/58 B29C 45/00 - 45/84

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド本体にリブを形成して構成され
    たプレスモールド製品の前記モールド本体を、第1の溶
    融樹脂供給手段により供給された溶融樹脂を用いて成形
    するプレスモールド手段と、 前記プレスモールド手段により成形された前記モールド
    本体に、前記第1の溶融樹脂供給手段とは別個に設けら
    れた第2の溶融樹脂供給手段により供給された溶融樹脂
    を用いて前記リブを成形するリブ成形手段とを備えたこ
    とを特徴とするプレスモールド製品の製造装置。
  2. 【請求項2】 モールド本体にリブを形成して構成され
    たプレスモールド製品の、前記モールド本体を成形する
    プレスモールド手段を、 前記プレスモールド製品の表側を成形する表側成形面を
    有する上側成形型と、 前記プレスモールド製品の裏側を成形する裏側成形面、
    および前記裏側成形面と前記表側成形面との間に溶融樹
    脂を供給するように構成した第1の溶融樹脂供給手段を
    有する下側成形型と で構成し、前記プレスモールド手段により成形された前記モールド
    本体にリブを成形する リブ成形手段を、 前記下側成形型の前記裏側成形面に設けられて前記リブ
    を成形するためのリブ成形型部と、前記リブ成形型部に
    溶融樹脂を供給するために前記第1の溶融樹脂供給手段
    とは別個に設けられた第2の溶融樹脂供給手段と、前記
    リブ成形型部内に移動可能に挿入された入れ子と、前記
    入れ子を移動させる入れ子移動手段とで構成した ことを特徴とする プレスモールド製品の製造装置。
  3. 【請求項3】 モールド本体にリブを形成して構成され
    たプレスモールド製品の記モールド本体を、第1の溶
    融樹脂供給手段により供給された溶融樹脂を用いてプレ
    スモールド法により成形した後、 前記モールド本体にリブを、前記第1の溶融樹脂供給手
    段とは別個に設けられた第2の溶融樹脂供給手段により
    供給された溶融樹脂を用いて成形するようにしたことを
    特徴とするプレスモールド製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 リブを有するプレスモールド製品の表側
    を成形する表側成形面を有する上側成形型と、 前記プレスモールド製品の裏側を成形する裏側成形面、
    および前記裏側成形面と前記表側成形面との間に溶融樹
    脂を供給するように構成した第1の溶融樹脂供給手段
    前記裏側成形面に設けられて前記リブを成形するための
    リブ成形型部と、前記リブ成形型部に溶融樹脂を供給
    ために前記第1の溶融樹脂供給手段とは別個に設けら
    れた第2の溶融樹脂供給手段、前記リブ成形型部内に移
    動可能に挿入された入れ子、および前記入れ子を移動さ
    せる入れ子移動手段を有する下側成形型とを備え、 前記入れ子の端面を前記裏側成形面と同一面内に位置さ
    せた状態で、前記上側成形型を下降した後に前記上側成
    形型を一時停止して、前記第1の溶融樹脂供給手段によ
    り前記表側成形面と前記裏側成形面との間に溶融樹脂の
    供給を開始し、再び、前記上側成形型の下降を開始し
    て、その開始前から開始後の中で溶融樹脂の供給を停止
    し、その後、前記上側成形型の下降により前記表、裏側
    成形面間に溶融樹脂を完全に行き渡らせて閉型し、次
    に、前記入れ子移動手段により前記入れ子を下降させて
    前記リブ成形型部内部を空けると共に、前記第2の溶融
    樹脂供給手段により前記リブ成形型部内に溶融樹脂の
    を開始し、所定時間後に溶融樹脂の供給を終了して、
    冷却・固化するようにしたことを特徴とするプレスモー
    ルド製品の製造方法。
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