JPH1142662A - 樹脂成形体の製造方法ならびにそのための製造装置 - Google Patents

樹脂成形体の製造方法ならびにそのための製造装置

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JPH1142662A
JPH1142662A JP20119897A JP20119897A JPH1142662A JP H1142662 A JPH1142662 A JP H1142662A JP 20119897 A JP20119897 A JP 20119897A JP 20119897 A JP20119897 A JP 20119897A JP H1142662 A JPH1142662 A JP H1142662A
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JP
Japan
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small
fixed mold
core member
diameter
mold
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Application number
JP20119897A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Watari
充 渡
Takashi Kimura
村 孝 志 木
Naoyuki Yazaki
崎 尚 行 矢
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Grand Polymer Co Ltd
Original Assignee
Grand Polymer Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 樹脂基材の一部分にメッシュ形状の小径多孔
部が形設された樹脂成形体を、平面的なバリが発生せ
ず、一体的に簡単に成形することが可能な樹脂成形体の
製造方法及びそのための成形装置を提供する。 【解決手段】 複数の小径柱状部材22が一定間隔離間
して下方に突設されたコア部材24を、小径柱状部材に
対応して固定金型上面に形成された複数の小径孔部21
aに、その小径柱状部材が嵌合して、コア部材の下面と
固定金型上面との間に間隙Sを有するように固定金型上
に載置し、固定金型11と可動金型13の間に形成され
る空隙19に溶融樹脂を供給して、可動金型を固定金型
に対して閉止して、溶融樹脂をプレス成形するととも
に、プレス成形の際に、プレス圧によりコア部材を固定
金型上に保持しつつ、溶融樹脂をプレス成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂基材の少なく
とも一部分にメッシュ形状の小径多孔部が形設された樹
脂成形体を得るための熱可塑性樹脂のプレス成形方法な
らびに成形装置に関し、より詳細には、一対の固定金型
と可動金型との間に溶融樹脂を供給して、可動金型を固
定金型に対して閉止することによって、溶融樹脂をプレ
ス成形する樹脂成形体の製造方法及びそのための製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車に対するニーズの多様化に
伴って、例えば、自動車内の音響システムのスピーカを
自動車のドアに埋設することが行われている。
【0003】このため、従来より、図13に示したよう
に、アームレスト61の下方などのスピーカー埋設部分
に相当する部分にメッシュ形状の小径の複数の孔部が形
成された円形状の小径多孔部(スピーカグリル)62を
備えた樹脂製のドアトリム60が使われ、これを金属製
のドアの内側に取り付けて内装部材とすることが行われ
ている。特に、最近では、このドアトリム60の一部分
に、高級感を付与するために、部分的に塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、合成ゴム等から製造され
た合成皮革などの表皮部材63を貼着することが行われ
ている。
【0004】このようなドアトリムを製造する方法とし
ては、射出成形によって、メッシュ形状の小径の複数の
孔部が形成された小径多孔部を備えた樹脂成形体を製造
した後、または樹脂成形体と小径多孔部とを別々に製造
してから組み合わせた後、この樹脂成形体の表面に接着
剤を介して部分的に皮革などの表皮部材を貼着して、ド
アトリムを製造する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今では、
一対の固定金型と可動金型との間に溶融樹脂を供給し
て、可動金型を固定金型に対して閉止することによっ
て、溶融樹脂をプレス成形する射出プレス成形方法(ス
タンピング成形と呼ぶこともある)(以下、これらの方
法を総称して「射出プレス」と言う)が開発されてきて
いる。
【0006】すなわち、このような射出プレスでは、わ
ずかに開いた固定金型と可動金型との間に低圧で供給さ
れた溶融樹脂を型締め圧力によって均一に流動させて成
形するので、通常の射出成形法に比較して残留歪が少な
くかつ成型品の変形が小さい等のメリットがあることか
ら現在広範に用いられている。
【0007】また、この射出プレスでは、固定金型と可
動金型との間に表皮部材を予め装着しておき、その後、
樹脂を射出することによって樹脂成形体の表面に表皮層
を溶着によって同時に形成できる。しかし、この方法
は、上記したようなメッシュ形状の小径の複数の孔部が
形成された小径多孔部を備えた樹脂成形体を製造する方
法としては、適していない。
【0008】従来方法によれば、図14に示したよう
に、可動金型113の一部分に固定金型111側に突設
する複数の小径柱状体112を一定間隔離間して設けて
おき、可動金型113を固定金型111に対して降下
(閉止)させて、両金型の間に空隙119を形成した
後、押出機102などから、ホットランナーブロック1
16の通路117を介して、固定金型の上面に開口した
ゲート部115より溶融樹脂Bを両金型の間の空隙11
9に射出して、さらに可動金型を閉止することによっ
て、溶融樹脂を型締め圧力によって均一に流動させて成
形することが考えられる。
【0009】しかしながら、このような方法では、射出
された溶融樹脂Bが、可動金型113の降下にともなっ
て、図15に示したように、可動金型113の小径柱状
体112の下端と固定金型111の上面114との間に
溶融樹脂B’が流延してしまう(入り込む)ので、その
部分が平面的ないわゆるバリとなってしまい、成形後に
メッシュ形状の小径の複数の孔部が閉塞してしまうおそ
れがあり、このような方法で孔部を形成することは実際
上難しい。
【0010】従って、現状では、このようなドアトリム
を製造する方法としては、スピーカー埋設部分に相当す
る部分を欠落部分とした樹脂成形体本体を射出プレスに
よりあらかじめ成形しておき、別途メッシュ形状の小径
の複数の孔部が形成された小径多孔部を射出成形で成形
して、両者を組み合わせて(取り付けて)、ドアトリム
を製造するのが通常である。このような方法では、工程
が煩雑で手間がかかり、製造コストが高くなっていた。
【0011】さらに、ドアトリムを製造する方法とし
て、射出成形によって一体又は別々に成形して、メッシ
ュ形状の小径の複数の孔部が形成された小径多孔部を備
えた樹脂成形体を製造した後、この樹脂成形体の表面に
接着剤を介して部分的に皮革などの表皮部材を貼着する
方法では、接着剤塗布作業、表皮部材貼着作業が必要で
あり、工程が煩雑で手間がかかり、製造コストが高くな
っていた。
【0012】本発明は、このような現状に鑑みて、樹脂
基材の少なくとも一部分にメッシュ形状の小径多孔部が
形設された樹脂成形体を、小径多孔部において平面的な
バリが発生せず、射出プレスにより一体的に簡単に成形
することが可能な樹脂成形体の製造方法およびそのため
の製造装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
されたものであって、本発明の樹脂成形体の製造方法
は、一対の固定金型と可動金型との間に溶融樹脂を供給
して、可動金型を固定金型に対して閉止することによっ
て、溶融樹脂をプレス成形する成形方法において、複数
の小径柱状部材が一定間隔離間して下方に突設されたコ
ア部材を、前記小径柱状部材に対応して固定金型上面に
形成された複数の小径孔部に、その小径柱状部材が嵌合
して、前記コア部材の下面と固定金型上面との間に間隙
を有するように固定金型上に載置し、前記固定金型と可
動金型の間に形成される空隙に溶融樹脂を供給して、前
記可動金型を固定金型に対して閉止して、前記溶融樹脂
をプレス成形するとともに、前記プレス成形の際に、プ
レス圧により前記コア部材を固定金型上に保持しつつ、
溶融樹脂をプレス成形して、部分的にメッシュ形状の小
径多孔部が形設された樹脂成形体を得ることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明の樹脂成形体の製造方法は、
一対の固定金型と可動金型との間に溶融樹脂を供給し
て、可動金型を固定金型に対して閉止することによっ
て、溶融樹脂をプレス成形する成形方法において、複数
の小径孔部が一定間隔離間してその下面に形成されたコ
ア部材を、前記小径孔部に対応して固定金型上面より突
設された複数の小径柱状部材が、その小径孔部に嵌合す
るようにして、前記コア部材の下面と固定金型上面との
間に間隙を有するように固定金型上に載置し、前記固定
金型と可動金型の間に形成される空隙に溶融樹脂を供給
して、前記可動金型を固定金型に対して閉止して、前記
溶融樹脂をプレス成形するとともに、前記プレス成形の
際に、プレス圧により前記コア部材を固定金型上に保持
しつつ、溶融樹脂をプレス成形して、部分的にメッシュ
形状の小径多孔部が形設された樹脂成形体を得ることを
特徴とする。
【0015】さらに、本発明の樹脂成形体の製造装置
は、一対の固定金型と可動金型との間に溶融樹脂を供給
して、可動金型を固定金型に対して閉止することによっ
て、溶融樹脂をプレス成形する成形装置において、複数
の小径柱状部材が一定間隔離間してその下方に突設され
たコア部材を有し、前記固定金型上面に、前記小径柱状
部材に対応して複数の小径孔部が形成され、前記コア部
材をその小径柱状部材が小径孔部に嵌合するように固定
金型上面に載置した際に、前記コア部材の下面と固定金
型上面との間に間隙を有するように、前記小径柱状部材
の突出長さが、前記小径孔部の孔深さよりも大きく構成
され、前記固定金型に、前記コア部材が嵌合するコア部
材収容凹部が設けられ、前記コア部材をその小径柱状部
材が小径孔部に嵌合するように固定金型上面に載置した
後、前記固定金型と可動金型の間に形成される空隙に溶
融樹脂を供給して、前記可動金型を固定金型に対して閉
止して、前記溶融樹脂をプレス成形するとともに、前記
プレス成形の際に、前記コア部材収容凹部の底壁が、前
記コア部材に当接して、前記コア部材を固定金型上に保
持しつつ溶融樹脂がプレス成形され、部分的にメッシュ
形状の小径多孔部が形設された樹脂成形体を得るように
構成されていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の樹脂成形体の製造装置
は、一対の固定金型と可動金型との間に溶融樹脂を供給
して、可動金型を固定金型に対して閉止することによっ
て、溶融樹脂をプレス成形する成形装置において、複数
の小径孔部が一定間隔離間してその下面に形成されたコ
ア部材を有し、前記固定金型上面に、前記小径孔部に対
応して固定金型上面より突設された複数の小径柱状部材
が形成され、前記コア部材をその小径柱状部材が小径孔
部に嵌合するように固定金型上面に載置した際に、前記
コア部材の下面と固定金型上面との間に間隙を有するよ
うに、前記小径柱状部材の突出長さが、前記小径孔部の
孔深さよりも大きく構成され、前記固定金型に、前記コ
ア部材が嵌合するコア部材収容凹部が設けられ、前記コ
ア部材をその小径柱状部材が小径孔部に嵌合するように
固定金型上面に載置した後、前記固定金型と可動金型の
間に形成される空隙に溶融樹脂を供給して、前記可動金
型を固定金型に対して閉止して、前記溶融樹脂をプレス
成形するとともに、前記プレス成形の際に、前記コア部
材収容凹部の底壁が、前記コア部材に当接して、前記コ
ア部材を固定金型上に保持しつつ溶融樹脂がプレス成形
され、部分的にメッシュ形状の小径多孔部が形設された
樹脂成形体を得るように構成されていることを特徴とす
る。
【0017】このように構成することによって、コア部
材を固定金型上に載置して、コア部材と固定金型の間に
おいて、小径柱状部材が小径柱状部材に対応して形成さ
れた小径孔部に嵌合した状態で、コア部材と固定金型の
間に間隙が形成されており、この状態で、固定金型と可
動金型の間に形成される空隙に供給された溶融樹脂が、
金型の閉止にともなって、空隙全体に流延してプレスさ
れ、このプレスの際に、コア部材がプレス圧によって固
定金型上に保持されるので、溶融樹脂をプレスできると
ともに、コア部材と可動金型の間に介在する複数の小径
柱状部材によって、部分的にメッシュ形状の小径多孔部
が形設された樹脂成形体が一体的に得られる。
【0018】また、コア部材がある程度重量を有するの
で、固定金型の上面と可動金型の下面の間の空隙に射出
される溶融樹脂の射出圧力によって、コア部材が上昇し
ても僅かである。従って、小径柱状部材が小径孔部から
脱落して、小径柱状部材と固定金型の間に空隙が形成さ
れないので、このような空隙に溶融樹脂が入り込み、平
面的なバリが発生して成形後にメッシュ形状の小径の複
数の孔部が閉塞することがなく、確実にメッシュ形状の
小径多孔部を形設することができる。
【0019】しかも、コア部材を固定金型上に載置し
て、コア部材と固定金型の間において、小径柱状部材が
小径柱状部材に対応して形成された小径孔部に嵌合した
状態で、溶融樹脂を供給し、プレス圧力によってコア部
材を固定金型上に保持するようになっているので、溶融
樹脂の射出圧によって、小径柱状部材が小径孔部から脱
落して小径柱状部材と固定金型または可動金型の間に空
隙が形成されないので、このような空隙に溶融樹脂が入
り込み、平面的なバリが発生して成形後にメッシュ形状
の小径の複数の孔部が閉塞することがなく、確実にメッ
シュ形状の小径多孔部が形設され、成型品の外観も良好
であり、しかも高い機械的強度を保持することができ
る。
【0020】この場合、前記小径柱状部材が、コア部材
の下面に形成され、小径孔部が固定金型の上面に形成さ
れていてもよく、また、逆に、小径柱状部材が固定金型
の上面に形成され、小径孔部がコア部材の下面に形成さ
れていても良いが、小径柱状部材の磨耗などによって、
万一メッシュ形状の小径多孔部の周囲にバリが発生した
としても、バリが樹脂成形体の表面に発生せず、樹脂成
形体の裏面に発生することになるので、小径柱状部材
が、コア部材の下面に形成され、小径孔部が固定金型の
上面に形成されているのが好ましい。
【0021】また、この場合、前記可動金型には、プレ
ス成形の後に、可動金型を固定金型より離反させる際
に、可動金型に前記コア部材を係止して、コア部材を固
定金型より可動金型とともに離反させる係脱自在な係止
装置が設けられているのが好ましい。このように構成す
ることによって、コア部材と固定金型との間において、
小径柱状部材が小径孔部からその嵌合状態が容易に解除
することが可能となり、また、コア部材を固定金型に載
置する際にも正確な位置に載置することができるので、
高価な金型及びコア部材、およびこれらに形成した小径
柱状部材が小径孔部が損傷することなく、そのためバリ
の発生を防止することが可能となる。
【0022】さらに、前記固定金型と可動金型との間
に、メッシュ形状の小径多孔部予定部分以外の箇所に、
予め表皮材を挟装して成形を行うことによって、部分的
に二層ないし多層の成形体を得ることができ、例えば、
スピーカグリルを備えたドアトリムなど自動車用内装材
など種々の用途に使用可能である。
【0023】このような本発明の樹脂成形体の製造方法
および成形装置を用いて製造した樹脂成形体は、樹脂基
材の一部分に厚さ方向に欠切した空洞部が形成され、該
空洞部の樹脂基材表面側に、前記樹脂基材と一体的に形
成されたメッシュ形状の小径多孔部が形設されるととも
に、前記樹脂基材の前記小径多孔部を除いた表面の少な
くとも一部分に、表皮層部材が前記樹脂基材の溶着によ
り一体的に固着されているので、接着剤塗布作業、表皮
部材貼着作業が不要で、工程が簡単であり、製造コスト
も安価となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の樹脂成形体の製造装置を具備した製造装置の全体
の概略図、図2は、本発明の樹脂成形体の製造装置の第
1の実施例を示す断面図である。
【0025】図1において、1は全体で本発明の樹脂成
形体の製造装置3を具備した製造装置を示している。製
造装置1は、溶融樹脂を樹脂成形体の製造装置3に射出
供給するための射出機を備えた射出ユニット部2と、射
出ユニット部2より射出供給された溶融樹脂を成形する
ための樹脂成形体の製造装置3を備えている。
【0026】図1に示したように、樹脂成形体の製造装
置3は、下方に固定的に配置された下金型を構成する固
定金型11と、固定金型11の上方に配置され、プレス
機12のプラテン12aの作動によって上下動自在に構
成されて、固定金型11に対して閉止可能となっている
上金型を構成する可動金型13を備えている。なお、図
1中、27は、表皮層部材30を使用する必要がある場
合に、表皮部材を保持するための表皮部材保持装置であ
る。
【0027】図2において、可動金型13は、その周縁
部が下方に突設した周縁部13aが形成されており、こ
の周縁部13aで囲撓されて内部空間13bが形成さ
れ、この内部空間13b内に固定金型11が嵌合するよ
うになっている。
【0028】固定金型11の可動金型側13側の表面で
ある上面14には、溶融樹脂を固定金型11の上面に射
出するためのゲート部15が開設され、このゲート部1
5には、固定金型11内に設けられたホットランナーブ
ロック16の通路17と連通されており、ホットランナ
ーブロック16の通路17は、射出ユニット部2に接続
されている。これにより、射出ユニット部2から、一定
量の溶融樹脂が、ホットランナーブロック16の通路1
7、およびゲート部15を介して、固定金型11の上面
14と可動金型13の下面18の間の空隙19に射出さ
れるようになっている。
【0029】なお、図示しないが、ゲート部15には、
一定量の溶融樹脂を供給した後に自動的にゲート部15
を閉じるための開閉部材が備えられているのが望まし
い。このような開閉部材としては、例えば、特公平4−
69046号公報に開示されているような開閉部材を備
えたホットノズルを、ホットランナーブロック16のゲ
ート部15側の端部に設けてもよい。
【0030】また、可動金型13の固定金型11側の表
面である下面18には、樹脂成形品として、例えば、図
15に示したような、メッシュ形状の小径の複数の孔部
が形成された円形状の小径多孔部(スピーカグリル)6
2を備えたドアトリム60を成形する場合に、小径多孔
部に対応する箇所に、コア部材収容凹部23が形成され
ており、このコア部材収容凹部23の底部23aには、
開口部23bが穿設されている。そして、このコア部材
収容凹部23に、コア部材24のコア部材本体24aが
挿脱自在に嵌着され、コア部材本体24aの上部に形成
されたコア部材係止部24bが、開口部23bを貫通し
て可動金型13の上面13cに突出できるように構成さ
れている。
【0031】また、可動金型13の上面13cには、コ
ア部材24を可動金型13に係止するための係止装置を
構成する油圧、空気圧などで作動するピストンシリンダ
機構25が付設されるとともに、このピストンシリンダ
機構25のピストンロッド25aの先端が係止する係合
孔26aが形成された突設部26が突設されている。そ
して、コア部材24をコア部材収容凹部23に嵌着し
て、コア部材係止部24bをコア部材収容凹部23の開
口部23bを貫通させて、可動金型13の上面13cに
突出させた状態で、ピストンシリンダ機構25のピスト
ンロッド25aが突出し、コア部材24のコア部材係止
部24bに形成された係止用孔24cを貫通して、突設
部26の係合孔26aに係合することによって、コア部
材24を可動金型13に係止固定できるようになってい
る。なお、本実施例の場合、係止装置として、ピストン
シリンダ機構25としたが、これに何ら限定されるもの
ではなく、例えば、モータ駆動でロッドが突出動する機
構とすることも可能である。
【0032】さらに、このコア部材24のコア部材本体
24aの下面には、一定間隔離間して配設され且つ固定
金型11側に突設する複数の小径の円柱部材である小径
柱状部材22、22が、円形状に配置されて形成されて
いる。
【0033】一方、固定金型11の可動金型13側の表
面である上面14には、コア部材24のコア部材本体2
4aに対応する位置に、小径多孔部形成部21が円形に
上面14よりも全体的に僅かに突設するように形成され
ている。この小径多孔部形成部21の表面には、コア部
材24の小径柱状部材22、22に対応して、一定間隔
離間して複数の小径の(小径柱状部材22の直径より僅
かに大きい寸法の)小径孔部21a、21aが円形状に
配置されて形成されている。
【0034】なお、この場合、小径柱状部材22の突出
長さが、小径孔部21aの孔深さよりも大きく構成され
ており、これによって、コア部材24のコア部材本体2
4aの下面に形成された小径柱状部材22、22が、固
定金型11の上面14に形成された小径孔部21a、2
1aに嵌合するように、コア部材24を固定金型11の
上面に載置した際に、固定金型11とコア部材24との
間に空隙S(図4参照)が形成されるようになってい
る。
【0035】なお、この実施例では、小径柱状部材2
2、22を小径の円柱部材とし、円形状に配置するとと
もに、これに対応するように小径孔部21aを形成した
が、小径柱状部材22、22および小径孔部21aは、
メッシュ形状の小径の複数の孔部の形状に応じて、例え
ば、四角柱状とするなど適宜変更可能であり、そのサイ
ズ、配置状態も、孔部の大きさ、目的とする小径多孔部
の形状に応じて適宜変更可能である。
【0036】また、この場合、小径孔部21aを形成し
た小径多孔部形成部21を固定金型11と一体的に形成
しても良いが、図3に示したように、コア部材24に対
応する位置にガイド孔28を設け、このガイド孔28内
に、略円柱形状の小径多孔部形成部材29を脱着自在に
嵌着して固定するようにすれば、種々の形態の小径多孔
部を形成できるとともに、小径柱状部材22、22が磨
耗損傷しても取り替えることができるので、バリの発生
を防止することができる。
【0037】さらに、本実施例の場合、下方に固定金型
11を配置し、その上方に可動金型13を上下動自在に
配置した構成、すなわち、成型機を縦型で示したが、固
定金型11と可動金型13を左右に配置して、可動金型
13を固定金型に対して左右方向(横方向)に移動可能
として閉止できるように構成、すなわち、横型の成型機
を用いてもよい。
【0038】このように構成される本発明の樹脂成形体
の製造装置を用いて、樹脂成形体を成形する方法につい
て、図4〜図8に基づいて説明する。図4に示したよう
に、プラテンを上昇することによって、予め可動金型1
3を、固定金型11から一定間隔離間した位置(待機位
置)まで上昇させておく。この状態で、コア部材24の
コア部材本体24aの下面に形成された小径柱状部材2
2、22が固定金型11の上面14に形成された小径孔
部21a、21aに嵌合するようにして、コア部材24
を固定金型11の上面に載置しておく。この場合、小径
柱状部材22の突出長さが、小径孔部21aの孔深さよ
りも大きく構成されており、これによって、固定金型1
1とコア部材24との間に空隙Sが形成されている。
【0039】この際、図9に示したように、例えば、塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、合成ゴム等
から製造した合成皮革などの表皮部材31とその下方に
貼着したポリエチレ、ポリプロピレンなどの発泡合成樹
脂層32からなる表皮層部材30を、固定金型11と可
動金型13との間に、メッシュ形状の小径多孔部予定部
分以外の箇所に、部分的に予め、表皮部材保持装置27
にその両端を保持して(図4の紙面に対して垂直方向の
両端部を保持して)挟装しておく。
【0040】その後、プラテンを下降させて、図5に示
したように、可動金型13に形成されたコア部材収容凹
部23内にコア部材24のコア部材本体24aが僅かに
嵌合する位置まで可動金型13を降下させる。この状態
で、射出ユニット部2より一定量の溶融樹脂Aを、ホッ
トランナーブロック16の通路17、およびゲート部1
5を介して、固定金型11の上面14と可動金型13の
下面18の間の空隙19に射出する。射出された溶融樹
脂は、ゲート部15の周囲に塊状となり盛り上がるが、
溶融樹脂Aは流延(流動)して、固定金型11の上面1
4と可動金型13の下面18の間の空隙19全体に流動
して、小径柱状部材22、22の間の間隙Sにも流動し
ていく。
【0041】その後、図6に示したように、ゲート部1
5を介して固定金型11と可動金型13との間で一定量
の溶融樹脂の射出が完了する少し前に、プラテンを下降
することによって、可動金型13を固定金型11方向に
さらに下降させ、両金型の閉止を開始すれば、可動金型
13の下面18によって溶融樹脂が押圧されて成形が開
始される。
【0042】この場合、可動金型13が固定金型11方
向に下降するにつれて、コア部材収容凹部23の底部2
3aが、コア部材24のコア部材本体24aの肩部23
dに当接するようになるので、プレスによる溶融樹脂の
圧力がかかったとしても、コア部材24が上昇すること
がなく、固定金型11の上面に保持される。従って、小
径柱状部材22が小径孔部21aから脱落して、小径柱
状部材と固定金型の間に空隙が形成されないので、この
ような空隙に溶融樹脂が入り込み、平面的なバリが発生
して成形後にメッシュ形状の小径の複数の孔部が閉塞す
ることがなく、確実にメッシュ形状の小径多孔部を形設
することができる。
【0043】その後、可動金型13を固定金型11に対
して完全に閉止することによって、プレス成形が完了す
る。プレス成形の完了後に、図7に示したように、ピス
トンシリンダ機構25を作動させてピストンロッド25
aを突出させて、コア部材24のコア部材係止部24b
に形成された係止用孔24cを貫通して、突設部26の
係合孔26aに係合することによって、コア部材24を
可動金型13に係止固定する。その後、図8に示したよ
うに、プラテンを上昇させることによって、可動金型1
3を最初の待機位置まで上昇させることにより、可動金
型13をコア部材24とともに固定金型11から離反さ
せて、樹脂成形体40を取り出す。なお、この場合、コ
ア部材と固定金型との間において、小径柱状部材が小径
孔部からその嵌合状態が容易に解除することが可能とな
り、高価な金型及びコア部材、およびこれらに形成した
小径柱状部材が小径孔部が損傷することなく、そのため
バリの発生を防止できる樹脂成形体を容易に製造でき
る。
【0044】以上のサイクルを繰り返すことによって、
本発明の樹脂成形体の製造方法が確実に実施される。こ
のように得られた樹脂成形体40は、図10に示したよ
うに、樹脂基材41の一部分に厚さ方向に欠切した空洞
部42が形成され、この空洞部42の樹脂基材表面側
に、樹脂基材41と一体的に形成されたメッシュ形状の
小径の孔44が設けられた小径多孔部43が形設されて
いる。また、樹脂基材41の小径多孔部43を除いた表
面の少なくとも一部分に、表皮層部材30が樹脂基材4
1の溶着により一体的に固着されている。また、小径多
孔部43において、平面的なバリが発生せず、成形後に
メッシュ形状の小径の複数の孔部が閉塞することがな
く、確実にメッシュ形状の小径多孔部43が形設されて
いる。
【0045】さらに、樹脂基材41の溶着により表皮層
部材30が樹脂基材に一体的に固着されているので、接
着剤塗布作業、表皮部材貼着作業が不要で、工程が簡単
であり、製造コストも安価となる。
【0046】なお、本実施例の場合には、部分的に表皮
層部材が固着された樹脂成形体を得る方法について説明
したが、本発明の樹脂成形体の製造方法およびそのため
の成形装置は、表皮部材が固着されていない部分的にメ
ッシュ形状の小径多孔部が形設された単層の樹脂成形体
を得る場合にも適用可能である。
【0047】また、表皮層部材30としては、本実施例
では、二層のものを用いたが、三層以上の多層のもの又
は単層のものも使用可能である。さらに、本実施例の場
合には、射出ユニット部2から、一定量の溶融樹脂が、
ホットランナーブロック16の通路17、およびゲート
部15を介して、固定金型11の上面14と可動金型1
3の下面18の間の空隙19に射出されるように構成し
たが、図11に示したように、ホットランナーブロック
16の通路17、およびゲート部15を設けずに、射出
ユニット2の代わりに、押出機51を備えた注型ユニッ
ト50として、注型ユニット50にX−Y方向に移動可
能な移動機構52を備えるようにして、注型ユニット5
0の先端に配置したTダイ53を介して、固体金型11
の上面14に溶融樹脂を注湯するようにすることも可能
である。
【0048】図12は、本発明の樹脂成形体の製造装置
のさらに別の実施例を示す断面図である。この実施例の
樹脂成形体の製造装置3は、コア部材24のコア部材本
体24aの下面に小径柱状部材22、22を突設する代
わりに、固定金型11の上面14の小径多孔部形成部2
1に一定間隔離間して配設され且つ可動金型13側に突
設する複数の小径柱状部材22’、22’が形成されて
おり、コア部材24のコア部材本体24aの下面にこの
小径柱状部材22’、22’に対応する位置に小径孔部
21a’、21a’が形成されている点が、前述した第
1の実施例と相違する。従って、その他の構成は、第1
の実施例と同様であるので、同一構成部材には同一の参
照番号を付し、その説明は省略する。
【0049】このような構成を有する樹脂成形体の製造
装置を用いて樹脂成形体を得る方法についても、固定金
型11の小径柱状部材22’、22’を、コア部材本体
24aの下面に形成された小径孔部21a’、21a’
に嵌合させた後、固定金型11と可動金型13の間に形
成される空隙19に溶融樹脂を供給する以外は、前述し
た第1の実施例と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂成形
体の製造方法及びそのための成形装置によれば、コア部
材を固定金型上に載置して、コア部材と固定金型の間に
おいて、小径柱状部材が小径柱状部材に対応して形成さ
れた小径孔部に嵌合した状態で、コア部材と固定金型の
間に間隙が形成されており、この状態で、固定金型と可
動金型の間に形成される空隙に供給された溶融樹脂が、
金型の閉止にともなって、空隙全体に流延してプレスさ
れ、このプレスの際に、コア部材がプレス圧によって固
定金型上に保持されるので、溶融樹脂をプレスできると
ともに、コア部材と可動金型の間に介在する複数の小径
柱状部材によって、部分的にメッシュ形状の小径多孔部
が形設された樹脂成形体が一体的に得られる。
【0051】また、コア部材を固定金型上に載置して、
コア部材と固定金型の間において、小径柱状部材が小径
柱状部材に対応して形成された小径孔部に嵌合した状態
で、溶融樹脂を供給し、プレス圧力によってコア部材を
固定金型上に保持するようになっているので、溶融樹脂
の圧力によって、小径柱状部材が小径孔部から脱落して
小径柱状部材と固定金型または可動金型の間に空隙が形
成されないので、このような空隙に溶融樹脂が入り込
み、平面的なバリが発生して成形後にメッシュ形状の小
径の複数の孔部が閉塞することがなく、確実にメッシュ
形状の小径多孔部が形設され、成型品の外観も良好であ
り、しかも高い機械的強度を保持することができる。
【0052】さらに、可動金型に、プレス成形の後に、
可動金型を固定金型より離反させる際に、可動金型に前
記コア部材を係止して、コア部材を固定金型より可動金
型とともに離反させる係脱自在な係止装置が設けられて
いる構成のものでは、コア部材と固定金型との間におい
て、小径柱状部材が小径孔部からその嵌合状態が容易に
解除することが可能となり、また、コア部材を固定金型
に載置する際にも正確な位置に載置することができるの
で、高価な金型及びコア部材、およびこれらに形成した
小径柱状部材が小径孔部が損傷することなく、そのため
バリの発生を防止することが可能となる。
【0053】また、前記固定金型と可動金型との間に、
メッシュ形状の小径多孔部予定部分以外の箇所に、予め
表皮材を挟装して成形を行うことによって、部分的に二
層ないし多層の成形体を得ることができ、例えば、スピ
ーカグリルを備えたドアトリムなど自動車用内装材など
種々の用途に使用可能である。
【0054】さらに、本発明の樹脂成形体の製造方法お
よび成形装置を用いて製造した樹脂成形体は、上述した
本発明の樹脂成形体の製造方法および成形装置によって
製造できるものであって、樹脂基材の溶着により表皮層
が樹脂基材に一体的に固着されているので、接着剤塗布
作業、表皮部材貼着作業が不要で、工程が簡単であり、
製造コストも安価となる。
【0055】従って、本発明によれば、部分的にメッシ
ュ形状の小径多孔部が形成された樹脂成型品、例えば、
スピーカグリルを備えたドアトリムなど自動車用内装
材、換気口を有する天井材、冷暖房のパネル部材など種
々の用途に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の樹脂成形体の製造装置を具備
した製造装置の全体の概略図である。
【図2】図2は、本発明の樹脂成形体の製造装置の第1
の実施例を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の樹脂成形体の製造装置の小径
柱状部材を設ける別の実施例を説明する断面図である。
【図4】図4は、本発明の樹脂成形体の製造装置を用い
た樹脂成形体の製造方法を説明する概略図である。
【図5】図5は、本発明の樹脂成形体の製造装置を用い
た樹脂成形体の製造方法を説明する概略図である。
【図6】図6は、本発明の樹脂成形体の製造装置を用い
た樹脂成形体の製造方法を説明する概略図である。
【図7】図7は、本発明の樹脂成形体の製造装置を用い
た樹脂成形体の製造方法を説明する概略図である。
【図8】図8は、本発明の樹脂成形体の製造装置を用い
た樹脂成形体の製造方法を説明する概略図である。
【図9】図9は、本発明に用いる表皮層部材の一例を示
す部分拡大断面図である。
【図10】図10は、本発明で得られる樹脂成形体の部
分拡大断面図である。
【図11】図11は、本発明の別の実施例の樹脂成形体
の製造装置を具備した樹脂成形体の製造装置全体の概略
図である。
【図12】図12は、本発明の樹脂成形体の製造装置の
さらに別の実施例の断面図である。
【図13】図13は、本発明で得られる樹脂成型品の一
例を示すドアトリムの斜視図である。
【図14】図14は、従来のスタンピングモールド法を
用いて小径多孔部を備えた樹脂製の樹脂成形体を製造す
る場合の方法を説明する概略図である。
【図15】図15は、従来のスタンピングモールド法を
用いて小径多孔部を備えた樹脂製の樹脂成形体を製造す
る場合の方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1・・・・樹脂成形体の製造装置 2・・・・射出ユニット部 3・・・・樹脂成形体の製造装置 11・・・・固定金型 13・・・・可動金型 15・・・・ゲート部 16・・・・ホットランナーブロック 21・・・・小径多孔部形成部 22・・・・小径柱状部材 24・・・・コア部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の固定金型と可動金型との間に溶融
    樹脂を供給して、可動金型を固定金型に対して閉止する
    ことによって、溶融樹脂をプレス成形する成形方法にお
    いて、 複数の小径柱状部材が一定間隔離間して下方に突設され
    たコア部材を、前記小径柱状部材に対応して固定金型上
    面に形成された複数の小径孔部に、その小径柱状部材が
    嵌合して、前記コア部材の下面と固定金型上面との間に
    間隙を有するように固定金型上に載置し、 前記固定金型と可動金型の間に形成される空隙に溶融樹
    脂を供給して、前記可動金型を固定金型に対して閉止し
    て、前記溶融樹脂をプレス成形するとともに、 前記プレス成形の際に、プレス圧により前記コア部材を
    固定金型上に保持しつつ、溶融樹脂をプレス成形して、
    部分的にメッシュ形状の小径多孔部が形設された樹脂成
    形体を得ることを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一対の固定金型と可動金型との間に溶融
    樹脂を供給して、可動金型を固定金型に対して閉止する
    ことによって、溶融樹脂をプレス成形する成形方法にお
    いて、 複数の小径孔部が一定間隔離間してその下面に形成され
    たコア部材を、前記小径孔部に対応して固定金型上面よ
    り突設された複数の小径柱状部材が、その小径孔部に嵌
    合するようにして、前記コア部材の下面と固定金型上面
    との間に間隙を有するように固定金型上に載置し、 前記固定金型と可動金型の間に形成される空隙に溶融樹
    脂を供給して、前記可動金型を固定金型に対して閉止し
    て、前記溶融樹脂をプレス成形するとともに、 前記プレス成形の際に、プレス圧により前記コア部材を
    固定金型上に保持しつつ、溶融樹脂をプレス成形して、
    部分的にメッシュ形状の小径多孔部が形設された樹脂成
    形体を得ることを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の固定金型と可動金型との間に溶融
    樹脂を供給して、可動金型を固定金型に対して閉止する
    ことによって、溶融樹脂をプレス成形する成形装置にお
    いて、 複数の小径柱状部材が一定間隔離間してその下方に突設
    されたコア部材を有し、前記固定金型上面に、前記小径
    柱状部材に対応して複数の小径孔部が形成され、前記コ
    ア部材をその小径柱状部材が小径孔部に嵌合するように
    固定金型上面に載置した際に、前記コア部材の下面と固
    定金型上面との間に間隙を有するように、前記小径柱状
    部材の突出長さが、前記小径孔部の孔深さよりも大きく
    構成され、前記固定金型に、前記コア部材が嵌合するコ
    ア部材収容凹部が設けられ、前記コア部材をその小径柱
    状部材が小径孔部に嵌合するように固定金型上面に載置
    した後、前記固定金型と可動金型の間に形成される空隙
    に溶融樹脂を供給して、前記可動金型を固定金型に対し
    て閉止して、前記溶融樹脂をプレス成形するとともに、 前記プレス成形の際に、前記コア部材収容凹部の底壁
    が、前記コア部材に当接して、前記コア部材を固定金型
    上に保持しつつ溶融樹脂がプレス成形され、部分的にメ
    ッシュ形状の小径多孔部が形設された樹脂成形体を得る
    ように構成されていることを特徴とする樹脂成形体の製
    造装置。
  4. 【請求項4】 一対の固定金型と可動金型との間に溶融
    樹脂を供給して、可動金型を固定金型に対して閉止する
    ことによって、溶融樹脂をプレス成形する成形装置にお
    いて、 複数の小径孔部が一定間隔離間してその下面に形成され
    たコア部材を有し、前記固定金型上面に、前記小径孔部
    に対応して固定金型上面より突設された複数の小径柱状
    部材が形成され、 前記コア部材をその小径柱状部材が小径孔部に嵌合する
    ように固定金型上面に載置した際に、前記コア部材の下
    面と固定金型上面との間に間隙を有するように、前記小
    径柱状部材の突出長さが、前記小径孔部の孔深さよりも
    大きく構成され、前記固定金型に、前記コア部材が嵌合
    するコア部材収容凹部が設けられ、前記コア部材をその
    小径柱状部材が小径孔部に嵌合するように固定金型上面
    に載置した後、前記固定金型と可動金型の間に形成され
    る空隙に溶融樹脂を供給して、前記可動金型を固定金型
    に対して閉止して、前記溶融樹脂をプレス成形するとと
    もに、前記プレス成形の際に、前記コア部材収容凹部の
    底壁が、前記コア部材に当接して、前記コア部材を固定
    金型上に保持しつつ溶融樹脂がプレス成形され、部分的
    にメッシュ形状の小径多孔部が形設された樹脂成形体を
    得るように構成されていることを特徴とする樹脂成形体
    の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記可動金型には、プレス成形の後に、
    可動金型を固定金型より離反させる際に、可動金型に前
    記コア部材を係止して、コア部材を固定金型より可動金
    型とともに離反させる係脱自在な係止装置が設けられて
    いることを特徴とする請求項3または4に記載の樹脂成
    形体の製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012018972A2 (en) * 2010-08-06 2012-02-09 Graphic Packaging International, Inc. Injection-molded composite container
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KR101282787B1 (ko) * 2010-12-20 2013-07-05 한일이화주식회사 차량용 내장트림 제조장치와 차량용 내장트림 제조방법

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