JP2007125759A - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用内装部品の製造方法であって、軽量化及びコストダウンを図るとともに、外周端末部の端末処理作業を簡素化する。
【解決手段】ドアトリム10におけるドアトリム本体20は、軽量でかつ保形性を有する発泡樹脂基材21と、その内面側に一体化される樹脂リブ22と、発泡樹脂基材21の表面に積層される加飾材23とから構成する。そして、成形上下型41,42の型締めにより、発泡樹脂基材21を成形する際、成形下型42にシャーブロック50を配置し、シャーブロック50と成形上型41とで発泡樹脂基材21の端材Saをカット除去し、その際、シャーブロック50として樹脂素材、あるいは軽金属素材を使用することでシャークリアランスのバラツキを吸収でき、発泡樹脂基材21の精度の良いトリムカット処理を発泡樹脂基材21の成形と同一工程で行なうことにより端末処理作業を簡素化する。
【選択図】図10

Description

この発明は、ドアトリム、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、トランクトリム、ラゲージトリム、ルーフトリム、リヤサイドトリム等の自動車用内装部品の製造方法に係り、特に、軽量でかつ低コストであり、製品外周に沿う端末処理が簡単かつ廉価に行なえる自動車用内装部品の製造方法に関する。
例えば、自動車用内装部品の構成について、ドアトリムを例示して図16,図17を基に説明する。ドアトリム1は、保形性及び車体パネルへの取付剛性を備え、製品面のほぼ全面にゆきわたっている樹脂芯材2の表面に、表面外観に優れた表皮3を積層一体化して構成されている。上記樹脂芯材2としては、タルクを混入したポリプロピレン系樹脂を素材としており、また、表皮3は、それ自体保形性を備えておらず、塩ビシート等の合成樹脂シート裏面にポリエチレンフォーム等のクッション材が積層された積層シート材料が使用され、最近では、環境面やリサイクル面を考慮して、サーモプラスチックオレフィン(以下TPOという)シート等のエラストマーシートが多用される傾向にある。
次に、上記ドアトリム1の成形方法における従来例について図18を基に説明する。まず、ドアトリム1を成形する成形金型4は、所定ストローク上下動可能な成形上型5と、成形上型5と対をなす固定側の成形下型6と、成形下型6と接続される射出機7とから大略構成されている。そして、成形上下型5,6を型締めした際、ドアトリム1の製品形状を形造るために成形上型5にはキャビティ部5aが形成され、成形下型6にはコア部6aが設けられている。更に、上記成形上型5を所定ストローク上下動作させるために、昇降シリンダ5bが連結され、成形下型6には射出機7からの溶融樹脂の通路となるマニホールド6b、ゲート6cが設けられている。また、上下動作する成形上型5は、適正姿勢を維持させるために、成形下型6の4隅部にガイドポスト6dが設けられ、このガイドポスト6dに対応して成形上型5にはガイドブッシュ5cが設けられている。
従って、成形上下型5,6が型開き状態にある時、表皮3を金型内にセットし、その後、成形上下型5,6を型締めする直前か、又は型締めした後のいずれかのタイミングで両金型間の製品キャビティ内に射出機7からマニホールド6b、ゲート6cを通じて溶融樹脂Mを射出充填することにより、樹脂芯材2を所要の曲面形状に成形するとともに、樹脂芯材2の表面に表皮3を一体成形している(例えば、特許文献1参照。)。尚、図18では、説明の便宜上、コア部6aの型面にオープン状態で溶融樹脂Mが供給されているが、実際は、溶融樹脂Mは成形上下型5,6の型締め後にキャビティ内に射出充填されても良い。
更に、ドアトリム1の製品の外周端末の処理については、図19に示すように、芯材2の表面に表皮3を同時プレス成形した後、型内の型刃でカット処理されるか、あるいは成形後、別工程でピアスカット処理が行なわれている。また、図20に示すように、芯材2のプレス成形後、表皮3を別工程で真空圧着、プレス圧着等により一体化した後、表皮3の端末3aを芯材2の裏面側に巻込み処理することも従来から行なわれている。
特開平10−138268号公報 (第2頁、図3、図4)
しかしながら、従来のドアトリム1においては、樹脂芯材2の投影面積が大きいため、材料コストが高く、かつ製品が重量化するという問題点が指摘されている。また、樹脂芯材2の投影面積が大きいことから、成形時における射出圧を高く設定せざるを得ず、高い射出圧に耐え得る金型構造が必要となり、金型の作製費用も嵩み、しかも、大量の溶融樹脂を冷却固化させるため、成形サイクルが長期化し、生産性を低下させる大きな要因となっている。
更に、ドアトリム1の外周縁においては、図19に示すように、表皮同時プレス成形を行なった場合、外周の端末処理が困難で、表皮3の木口や、積層シート材料仕様の表皮3の場合、フォーム層の木口が外部に露出する等、見栄えが悪く、外観性能を低下させる欠点があるとともに、図20に示すように、別工程で表皮3を巻込み処理する方法では、工数が多く、コストアップが避けられない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量化を促進でき、高剛性でコストダウンを図れる自動車用内装部品を提供でき、特に、製品外周端末部の見栄えを高めることができるとともに、端末処理作業も簡単に行なえる自動車用内装部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究の結果、従来から表皮として使用していた発泡樹脂シートに保形性を付与することで、芯材としての機能をもたせ、より以上に剛性が必要な箇所、すなわち製品の周縁部分やパネル、相手部品との合わせ部で密接可能、又は一定クリアランスを確保する箇所、あるいは部品取付箇所、並びに荷重が加わる部分には、剛性に優れた樹脂リブを配置することで、従来の投影面積の広い樹脂芯材に比べ、製品の軽量化を図るとともに、製品の外周端末処理については、有用なシャーブロックを設けることにより、端末処理を簡単かつ迅速に行なえることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法は、所要形状に成形され、軽量でかつ保形性を有する発泡樹脂基材と、この発泡樹脂基材の裏面に一体化される所定パターン形状の樹脂リブと、上記発泡樹脂基材の表面に貼付される加飾材とからなる積層構造体を全体、あるいは一部に採用してなる自動車用内装部品の製造方法において、前記積層構造体は、成形上下型の型開き時、加飾材並びに加熱軟化処理した発泡樹脂シートを成形上下型内にセットする素材のセット工程と、成形上下型を型締めして、発泡樹脂シートを成形金型のキャビティ形状に沿って所望の曲面形状にプレス成形するとともに、成形下型のキャビティ外周に配置した樹脂材、あるいは軽金属材からなるシャーブロックと、成形上型の内壁面との間のシャー作用により、発泡樹脂シートを所定寸法でトリムカット処理し、その後、成形上下型の型締め直前、又は型締め後のいずれかのタイミングで成形下型の溝部内に溶融樹脂を射出充填することにより、発泡樹脂基材の裏面側に樹脂リブを一体化して、積層構造体を成形する積層構造体の成形工程と、成形上下型を型開きした後、積層構造体を脱型し、次いで、発泡樹脂基材の裏面側に加飾材の巻込みシロを巻込み処理する加飾材の巻込み処理工程と、からなる工程により製作されることを特徴とする。
ここで、自動車用内装部品としては、ドアトリム、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、トランクトリム、ラゲージトリム、ルーフトリム、リヤサイドトリム等に適用できる。そして、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材は、フラット形状に近い場合は、加熱軟化工程を省略して、成形型により所望形状に成形するが、三次元形状の製品に適用する場合は、発泡樹脂シートを加熱軟化処理した後、成形金型内で所要の曲面形状に成形することで、その形状を保持する。尚、ここでいう「保形性」とは、リブ等の補強材がなくても、成形後、脱型した時、その形状を保持する程度の剛性を備えていることである。また、製品形状が高展開率部分を含む場合には、発泡樹脂シートを加熱軟化処理した後、成形金型に真空吸引機構を配設して成形金型の内面に沿って発泡樹脂シートに真空吸引力を作用させるようにしても良い。
上記発泡樹脂シートとしては、熱可塑性樹脂に発泡剤を添加した素材を使用する。尚、熱可塑性樹脂は、1種類の熱可塑性樹脂でも2種類以上の熱可塑性樹脂からなっても良い。好ましくは、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等が使用できる。また、発泡剤としては、アゾ化合物、スルホヒドラジド化合物、ニトロソ化合物、アジド化合物等の有機発泡剤、あるいは重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤の使用が可能である。上記発泡樹脂シートの加熱軟化処理後、所要形状に成形して得た発泡樹脂基材は、製品の重量と強度とのバランスを考慮した場合、2〜10倍の発泡倍率が好ましい。その時の発泡樹脂基材のセル径は、0.1μm〜2.0mmの範囲であることが好ましく、厚みは0.5〜30mm、好ましくは1〜10mmのものが良い。
一方、樹脂リブとして使用する熱可塑性樹脂材料は、広範な熱可塑性樹脂から適宜選択することができる。通常好ましく使用できるものとして、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等が使用できる。また、これら熱可塑性樹脂中に各種充填剤を混入しても良い。使用できる充填剤としては、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子等がある。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、低収縮剤等の各種の添加剤が配合されても良い。
そして、外観意匠性を高めるために、発泡樹脂基材の表面に加飾材が一体化されている。この加飾材としては、TPO、サーモプラスチックウレタン(TPU)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の熱可塑性樹脂シート、あるいは織布、不織布、編布等の布地シートが使用できる。また、これら熱可塑性樹脂シート、織布、不織布、編布等の布地シートの裏面にポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム等の発泡シートをクッション層として積層一体化することもできる。尚、加飾材の材料として、TPOシート、ポリエチレンフォームを使用するとともに、発泡樹脂基材、樹脂リブの素材として、オレフィン系樹脂を使用すれば、全ての材料をオレフィン系樹脂に統一できることからリサイクル上好ましい。
そして、本発明方法により製作される自動車用内装部品は、保形性を有する発泡樹脂基材の表面側に加飾性を有する加飾材が積層され、かつ裏面側に剛性を強化する樹脂リブが積層一体化されるという構成であるため、従来の樹脂芯材を廃止することができる。よって、従来の投影面積の非常に広い樹脂芯材を廃止できることで製品の軽量化を図ることができ、しかも樹脂材料を節約できることから、材料コストの低減化も同時に達成できる。
更に、積層構造体の製品外周に沿う端末部においては、成形下型に配置されたシャーブロックと成形上型の内壁面との間のシャー作用で、発泡樹脂シートの端材を発泡樹脂基材の成形と同時にカット除去することができる。従って、発泡樹脂基材のカットラインを基に加飾材を発泡樹脂基材の裏面側に巻込み処理すれば良いため、切断木口が外部に露出することがないことから、外観見栄えが良好なものとなる。また、発泡樹脂基材の多孔質吸音機能により、吸音性能に優れた内装部品が得られるとともに、樹脂リブのリブ厚みは、例えば、製品に外力が大きく加わる部位等はリブ厚みを厚く設定し、比較的外力が加わりにくい部位はリブ厚みを薄肉にするなど、リブ厚みを適宜可変させることができる。従って、必要最小限度の樹脂材料を使用すれば足り、製品の軽量化やコストダウンに寄与できる。また、樹脂リブにクリップ座、あるいは各種エスカッション部品を取り付けるための取付座を一体に形成することもできる。
次に、本発明方法に使用する成形金型は、可動側金型、固定側金型、射出機と、多機能型ブロックとからなる。例えば、所定ストローク上下動可能な成形上型と、この成形上型の下方側に位置する成形下型と、成形下型に連結される射出機と、成形上型に配設される多機能型ブロックとから構成される。そして、成形上下型を使用した場合、射出機から供給される溶融樹脂は、成形下型に設けられたマニホールド、ゲート等の樹脂通路を通じて成形下型の型面、詳しくは成形下型の型面上に形成される溝部内に供給されるが、成形上型が下死点まで下降して、成形上下型を型締めした後、溶融樹脂を所定の射出圧で成形下型の型面に設けられた溝部に射出充填しても良いが、溶融樹脂の射出充填のタイミングとして、型締め前に行なうようにしても良い。
更に、成形下型のキャビティ部の外周に沿って配設されるシャーブロックは、素材としては、ポリアミド樹脂(ナイロン等)、フッ素樹脂(テフロン(登録商標)等)、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料か、アルミ、亜鉛等の比較的軟らかい軽金属材料が使用されている。また、シャーブロックと成形上型の内壁面との間のシャークリアランスとしては、0.4〜0.5mmの基準値が設定されるが、この基準値は、加飾材の厚みに左右される。更に、本発明に使用するシャーブロックを採用した場合は、基準値±0.2mm程度のバラツキを吸収することができる。
従って、本発明方法によれば、従来の投影面積の広い樹脂芯材に比べ、樹脂リブだけを成形すれば良いため、射出圧力を従来に比べて低く設定できることにより、成形金型の負荷が少なくて済むとともに、樹脂材料を節約でき、しかも、従来の樹脂芯材に比べ冷却時間も短縮化できるため、製品の成形サイクルを短縮化できる。
更に、積層構造体の製品外周に沿う端末部については、発泡樹脂基材の成形時に成形下型とシャーブロックとの間のシャー作用により、トリムカットラインに沿うカット処理が行なわれるため、成形と同時に発泡樹脂基材の端材のカット処理が完了し、成形後、成形金型から脱型して、加飾材の巻込みシロを発泡樹脂基材裏面に巻込み処理すれば良いことから、巻込み工程を簡単かつ体裁良く行なうことができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態においては、前記成形下型のキャビティ外周に配置されるシャーブロックは、外側面に段部が形成された段付きシャーブロックで構成され、成形上下型の型締め時、段付きシャーブロックにおける上段コーナー部と、成形上型の内壁面との間で発泡樹脂シートのトリムカット処理を行なうとともに、段付きシャーブロックにおける下段コーナー部と、成形上型の内壁面との間で加飾材のトリムカット処理を行ない、発泡樹脂基材と加飾材のトリムカット処理を同一のプレス工程で行なうことを特徴とする。
ここで、シャーブロックの外側面に段部が形成された段付きシャーブロックにおいて、上段コーナー部におけるシャークリアランスは0.4mm程度、下段コーナー部におけるシャークリアランスは0.2mm以下で、上段コーナー部と下段コーナー部との相間距離は、5mm以上の巻込みシロ寸法が確保されるように設定されている。
そして、この実施の形態によれば、段付きシャーブロックの上段コーナー部と成形上型の内壁面との間のシャー作用により、発泡樹脂シートのトリムカット処理が行なえ、段付きシャーブロックの下段コーナー部と成形上型の内壁面との間のシャー作用により、加飾材のトリムカット処理が行なわれるため、発泡樹脂基材と加飾材のトリムカット処理が同一のプレス工程で行なえる。
以上説明した通り、本発明方法により得られる自動車用内装部品は、軽量で、かつ保形性を有する発泡樹脂基材と、この発泡樹脂基材の裏面で、かつ製品の外周縁等、剛性が要求される部位に積層一体化される樹脂リブと、発泡樹脂基材の表面に積層される加飾材とから構成されるため、従来の重量の嵩む樹脂芯材を廃止できることから、軽量で低コスト、しかも多孔質素材であるため、吸音性能に優れるという効果を有する。
更に、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法によれば、成形金型のキャビティ形状に沿って、発泡樹脂基材を所要形状に成形すると同時に発泡樹脂基材の裏面側に樹脂リブを成形するという工程を採用しており、樹脂成形体である樹脂リブの投影面積が少ないため、従来の樹脂芯材に比べ、成形金型にかかる負荷も少なく、かつ冷却時間も短縮化でき、歩留まりを高めることができることから、作業能率を高めることができることに加え、大幅なコストダウンを招来できるという作用効果を有する。
また、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法によれば、成形上下型を型締めする際、成形下型に配置されたシャーブロックと成形上型の内壁面との間のシャー作用により、発泡樹脂基材の成形と同時にトリムカット処理が行なわれ、特に、シャーブロックの素材として、樹脂材料か、あるいは軽金属材料を使用することで、シャークリアランスのバラツキを吸収することができるため、発泡樹脂基材が確実にカット処理されるとともに、加飾材が誤ってカットされることがなく、加工精度を高めることができることに加えて、シャークリアランスのチューニング作業を簡素化できるという効果を有する。
以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造方法における好適な実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を示すものに過ぎない。
図1乃至図12は本発明の第1実施例を示すもので、図1は本発明方法を適用して製作したドアトリムを示す正面図、図2は同ドアトリムの構成を示す断面図、図3は同ドアトリムにおける樹脂リブのパターン形状を示す説明図、図4は同ドアトリムにおける端末処理部の構成を示す断面図、図5,図6は同自動車用ドアトリムの製造方法に使用する成形金型をそれぞれ示すもので、図5は成形金型の全体図、図6は成形金型におけるドアトリムの端末処理部に対応する部位を示す断面図である。また、図7乃至図12は同自動車用ドアトリムの製造方法における各工程を示すもので、図7は発泡樹脂シートの予熱工程を示す説明図、図8は加飾材及び発泡樹脂シートの型内セット工程を示す説明図、図9は、発泡樹脂基材のプレス成形工程を示す説明図、図10は発泡樹脂基材におけるトリムカット工程を示す説明図、図11は樹脂リブの成形工程を示す説明図、図12は同ドアトリムにおける加飾材の巻込み工程を示す説明図である。
図1,図2において、自動車用ドアトリム10は、所望の曲面形状に成形されたドアトリム本体20に各種機能部品を取り付けて構成されている。具体的には、ドアトリム本体20の中接部分にインサイドハンドルエスカッション30が取り付けられており、ドアトリム本体20のほぼ中央部に、室内側に膨出する乗員が肘を掛けて休めるアームレスト31が膨出形成されており、このアームレスト31の上面にプルハンドルユニット32やパワーウインドウスイッチエスカッション33が取り付けられており、アームレスト31の下方には、備品を収容できるドアポケット34が設けられており、そのフロント側にドアトリム本体20と一体、あるいは別体にスピーカグリル35が取り付けられている。
そして、ドアトリム本体20は、図2に示すように、所望の曲面形状に成形され、保形性を有する発泡樹脂基材21と、この発泡樹脂基材21の裏面側に一体化される樹脂リブ22と、発泡樹脂基材21の表面側に成形される加飾機能をもつ加飾材23とから大略構成されている。上記発泡樹脂基材21は、保形性を有するように発泡樹脂シートを加熱軟化処理後、所要形状に熱成形、例えば、所望の型面を有する成形金型でコールドプレス成形されるが、高展開率部分については、真空成形を併用して発泡樹脂基材21を賦形しても良い。
上記発泡樹脂シートは、汎用の熱可塑性樹脂に発泡剤を添加した構成であり、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等が使用でき、発泡剤としては、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤や重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤が使用できる。この実施例では、ポリプロピレン系樹脂に発泡剤として重炭酸ナトリウムを適宜添加した発泡樹脂シートを使用している。また、この発泡樹脂基材21の発泡倍率は、2〜10倍に設定され、厚みは0.5〜30mm、特に1〜10mmの範囲に設定されている。
次いで、樹脂リブ22は、発泡樹脂基材21の裏面側に配設され、特に、図3に示すように、交差状に延びる所定パターンに設定されている。尚、このパターンは、縦横方向、斜め方向、あるいはその組み合わせ等、交差状であれば任意のパターン形状が選択されて良い。この樹脂リブ22は、汎用の合成樹脂成形体からなり、通常好ましく使用できる合成樹脂として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等から適宜選択されて良く、本実施例では、環境面、リサイクル面を考慮してポリプロピレン系樹脂が使用されている。また、この樹脂リブ22には、上記熱可塑性樹脂中に適宜フィラー、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維や、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子等の充填剤が混入されていても良い。
このように、図1乃至図3に示すドアトリム10におけるドアトリム本体20は、保形性を有する発泡樹脂基材21と、発泡樹脂基材21の裏面に一体化される樹脂リブ22と、加飾性を有する加飾材23とから構成されているため、従来のように製品の全面に亘り占有していた樹脂芯材を廃止でき、かつ軽量な発泡樹脂基材21を使用することに加えて、樹脂リブ22は骨状であり、荷重が加わる部位、例えば、クリップ座、ウエスト部上面、アームレスト部上面等を除いた部位は、肉抜き構造となっているので、製品の重量について、従来例に比し40%以上の軽量化を図ることができるとともに、樹脂材料も大幅に節約でき、コストダウンにも貢献できる。
更に、発泡樹脂基材21が多孔質構造であるため、ドアトリム本体20は、吸音性能に優れ、車室内の騒音を低減することができる。また、発泡樹脂基材21の吸音性を維持するために、発泡樹脂基材21の表面に予めラミネートされるか、又は成形時に一体化されて積層される加飾材23は、織布、不織布、編布等の通気性を備えたシート材料が好ましい。尚、加飾材23は、織布、不織布、編布等の通気性シート以外にも塩ビシートやTPOシート等の合成樹脂シート、合成樹脂フィルム、発泡体、網状体、又は、布地シート、合成樹脂シートの裏面にポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等のクッション層を裏打ちした積層シート材料を使用することもできる。この実施例では、クロス23a、ポリウレタンフォーム23b、裏面不織布23cからなる積層シート材料が使用されている。また、このように、TPOシートを使用した場合、オレフィン系樹脂材料で統一すれば、リサイクル面で有利である。
そして、ドアトリム10におけるドアトリム本体20の外周端末構造について、図4を基に説明する。すなわち、ドアトリム本体20は、上述したように、保形性を有する軽量な発泡樹脂基材21の裏面に、剛性を強化する所定パターン形状の樹脂リブ22が一体化され、かつ発泡樹脂基材21の表面には、加飾性を有する加飾材23が積層一体化されている。更に、ドアトリム本体20の製品外周部に沿って、製品に立体感を現出させるための縦壁部24が段付きフランジ状に形成されるとともに、外周端末部分は加飾材23の巻込みシロ25が発泡樹脂基材21の裏面側に巻込み処理されており、発泡樹脂基材21の切断木口が露出しないため、外観見栄えが良好に維持され、この製品端末部分が図示しない車体パネルに対して面当て状態で当接している。
次に、ドアトリム本体20の外周端末部の端末処理工程を含めたドアトリム10の製造方法の概要について、以下に説明する。まず、図5で成形金型40の全体構造について説明し、図6でドアトリム本体20における外周部に対応する成形金型40の要部について説明する。図5において、ドアトリム10の成形に使用する成形金型40は、所定ストローク上下動可能な成形上型41と、成形上型41と対をなす固定側の成形下型42と、成形下型42に接続される射出機43とから大略構成されている。
更に詳しくは、成形上型41は、製品形状に合致したキャビティ部411が形成されており、成形上型41の上面に連結された昇降シリンダ412により所定ストローク上下駆動される。また、成形上型41の4隅部には、ガイド機構となるガイドブッシュ413が設けられている。一方、成形下型42には、成形上型41のキャビティ部411に対応するコア部421が設けられている。また、このコア部421の型面に溶融樹脂を供給するために、マニホールド422、ゲート423が設けられており、このマニホールド422、ゲート423を経て射出機43から供給される溶融樹脂Mがコア部421の上面に形成された溝部424内に供給される。また、成形下型42の4隅部には、ガイド機構となるガイドポスト425が突設され、このガイドポスト425は、成形上下型41,42が型締めされる際、ガイドブッシュ413内に案内されることで成形上型41のプレス姿勢を適正に維持できる。尚、成形下型42には、素材をセットするためのセット枠44が配置されており、このセット枠44は成形上型41の上下動作と連繋して昇降する。
次に、図6は成形金型40におけるドアトリム本体20の外周端末部に相当する箇所を示すもので、成形下型42のコア部421の外周に沿ってシャーブロック50が配置されており、このシャーブロック50は、成形上型41の内壁面との間で適切なシャークリアランスを確保できるように設定されているとともに、特に、本発明においては、このシャーブロック50の材質として、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂材料か、あるいはアルミ、亜鉛等の軟らかな軽金属を素材としたことが特徴である。そして、この実施例においては、図6中符号dで示すシャークリアランスは0.4〜0.5mmを基準値として設定されており、本実施例では加飾材23としては、クロス23a、ポリウレタンフォーム23b、裏面不織布(目付量30g/m2 )23cからなり、厚みが3.5mmに設定された積層シート材料が使用されており、そのために、本実施例では、シャークリアランスdが上述した0.4〜0.5mmの範囲に設定されている。特に、シャーブロック50の素材として、樹脂素材や軽金属素材を使用したため、発泡樹脂シートのトリムカット時におけるシャークリアランスのバラツキを吸収することができる。尚、シャーブロック50は、ビス孔51内にビス52を挿入して成形下型42のビス孔内に締め付け固定することで、簡単に成形下型42にシャーブロック50を取付固定することができる。また、シャークリアランスdは、シャーブロック50のコーナー部53と成形上型41の内壁面との間で設定されている。
そして、本実施例では、厚み3.5mm程度の加飾材23を使用したが、加飾材23の材質、厚みに応じて、シャークリアランスdの寸法を可変することができる。特に、本実施例のように、シャーブロック50に軟質素材を設定した場合には、基準値±0.2mm程度の比較的ラフな精度で対応することができる。
次いで、図7乃至図12に基づいて、上記ドアトリム10の製造方法における各工程について説明する。まず、図7に示すように、ヒーター装置60により、発泡樹脂シートSを160〜220℃の高温状態に加熱軟化処理する。この発泡樹脂シートSとしては、ポリプロピレン製発泡シート(住化プラステック製、商品名:スミセラー発泡PPシート、発泡倍率=3倍、厚み3mm)が使用されている。続いて、図8に示すように、加飾材23と上述の加熱軟化処理した発泡樹脂シートSとを成形上下型41,42が型開き状態にある時、型内に投入する。具体的には、加飾材23は、成形上型41の下段に図示しないセットピンか、あるいは成形上型41に付設されている真空吸引機構による真空吸引力により保持するのが好ましいが、発泡樹脂シートSの上面に載置しても良い。一方、発泡樹脂シートSについては、コア部421の外周に一定間隔の距離をおいて周設されているセット枠44の上面に図示するように載置すれば良い。
その後、成形上型41の昇降シリンダ412が動作して、成形上型41が所定ストローク下降して、図9に示すように、成形上下型41,42が型締めされて発泡樹脂シートSが所望の型面形状に沿って賦形され、発泡樹脂基材21が所要形状に成形される。この時、図10に示すように、ドアトリム本体20の外周端末部においては、シャーブロック50と成形上型41の内壁面とのシャー作用により、発泡樹脂シートSの端材Saがカット除去されるため、トリムカット処理がプレス成形と同一工程で行なわれる。更に、上述した通り、シャーブロック50については、樹脂素材かあるいは軽金属素材を使用しているため、シャーブロック50のコーナー部53と成形上型41の内壁面との間のシャークリアランスdは、基準値±0.2mm程度の誤差を吸収できるため、発泡樹脂シートSの端材Saを確実にカット除去できるとともに、加飾材23が誤ってカットされることがなく、精度の良いカット処理が行なわれる。
そして、発泡樹脂基材21の成形後には、図11に示すように、射出機43からマニホールド422、ゲート423を通じて溝部424内に溶融樹脂Mが射出充填され、樹脂リブ22が発泡樹脂基材21の裏面所定箇所に所定パターン形状に一体化されて、ドアトリム本体20の成形が完了する。その後、成形上型41が上昇して、型開きが行なわれた後、ドアトリム本体20を脱型し、図12(a)に示すように、加飾材23の巻込みシロ25を所定寸法確保できるように加飾材23の端材23dをカット処理した後、図12(b)に示すように、巻込みシロ25を発泡樹脂基材21の裏面側に巻込み操作して、熱溶着、超音波溶着、接着止め等により固着することで端末処理を完了させる。
従って、従来のように、別途発泡樹脂基材21のカット工程を必要とすることなく、発泡樹脂基材21の成形と同時に端材Saをカット除去できることから、能率良く端末処理作業を行なうことができる。尚、この第1実施例では、発泡樹脂基材21の成形工程と、樹脂リブ22の射出充填工程とを上述した成形上下型41,42を使用して行なったが、別個の成形金型でそれぞれ発泡樹脂基材21と樹脂リブ22とを成形した後、圧着金型で両者を圧着固定するようにしても良い。また、第1実施例においては、一体型のドアトリム10におけるドアトリム本体20に本発明方法を適用したが、上下二分割タイプのドアトリムにおけるドアトリムアッパーに本発明を適用することもできる。
図13乃至図15は本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例と重複する部分の説明は省略する。第2実施例は第1実施例とシャーブロック50の形状を相違させることで、発泡樹脂基材21の成形と同時に発泡樹脂基材21のトリムカット処理と加飾材23のトリムカット処理とを同一の工程で行なうことが特徴である。すなわち、図13に示すように、第2実施例においては、成形下型42のコア部421の外周に配置されるシャーブロック50は、外側面に上段コーナー部53Aと、下段コーナー部53Bの二つのコーナー部53A,53Bを備えた段付きシャーブロック50Aが使用されている。
この段付きシャーブロック50Aの素材としては、第1実施例同様、軟らかな素材、すなわち、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の樹脂材料か、アルミ、亜鉛等の軽金属素材が使用されており、特に、図13に示すように、上段コーナー部53Aと成形上型41の内壁面との間のシャークリアランスd1が0.4mmで、下段コーナー部53Bと成形上型41の内壁面との間のシャークリアランスd2が0.2mm以下に設定され、上段コーナー部53Aと下段コーナー部53Bとの相間距離(図中符号hで示す)が5mm以上に設定されている。この相間距離hは、加飾材23における巻込みシロ25の寸法に相当する。
従って、この段付きシャーブロック50Aを成形下型42側に配置した場合、図14に示すように、ドアトリム本体20の成形時には、発泡樹脂シートSが所望の曲面形状に成形されると同時に、段付きシャーブロック50Aの上段コーナー部53Aと成形上型41の内壁面との間で余剰の発泡樹脂シートSaがカット除去される。更に、段付きシャーブロック50Aの下段コーナー部53Bと成形上型41の内壁面との間で加飾材23の端材23dがカット除去されることになる。この場合においても、段付きシャーブロック50Aは、軟質材で構成されているため、シャークリアランスd1,d2の管理を比較的ラフに行なえるという第1実施例と同様の作用効果が期待できる。また、下段コーナー部53Bについては、成形下型42を延長形成して鋼材で対応することもできる。
従って、第2実施例においては、ドアトリム本体20を成形した後、成形上下型41,42を型開きし、更に、ドアトリム本体20を成形上下型41,42から脱型し、巻込みシロ25を発泡樹脂基材21の裏面側に巻込み操作した後、接着剤、あるいは熱溶着、超音波溶着等により固着することで、端末処理を行なうことができ、加飾材23のカット処理についても廃止できることから、端末処理作業をより簡素化できるという利点がある。
以上説明した実施例1、実施例2は、自動車用ドアトリム10におけるドアトリム本体20の製造方法に本発明を適用したが、上下二分割タイプのドアトリムにおけるドアトリムアッパーに本発明方法を適用することができるとともに、ドアトリム10以外の内装部品として、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、トランクトリム、ラゲージトリム、ルーフトリム、リヤサイドトリム等、自動車用内装部品全般に適用することができる。
本発明方法を適用して製作した自動車用ドアトリムを示す正面図である。 図1中II−II線断面図である。 図1に示す自動車用ドアトリムにおける発泡樹脂基材を省略した樹脂リブのパターン形状を示す正面図である。 図1中IV−IV線断面図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法に使用する成形金型を示す全体図である。 図5に示す成形金型におけるドアトリム本体の端末処理部に対応する部位を示す断面図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法における発泡樹脂シートの予熱工程を示す説明図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法における加飾材及び発泡樹脂シートの成形金型へのセット工程を示す説明図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法における発泡樹脂基材の成形工程を示す説明図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法における発泡樹脂基材のトリムカット工程を示す説明図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法における発泡樹脂基材及び樹脂リブの成形工程を示す説明図である。 図1に示す自動車用ドアトリムの製造方法におけるドアトリム本体の端末処理工程を示す説明図である。 本発明の第2実施例に使用する成形金型を示す要部断面図である。 本発明の第2実施例におけるドアトリム本体の成形工程を示す説明図である。 本発明の第2実施例におけるドアトリム本体の端末処理工程を示す説明図である。 従来の自動車用ドアトリムを示す正面図である。 図16中XVII−XVII線断面図である。 従来のドアトリムを成形する成形金型を示す概要図である。 プレス成形による自動車用ドアトリムにおける端末部分の従来例を示す説明図である。 表皮巻込みタイプの自動車用ドアトリムにおける端末部分の従来例を示す説明図である。
符号の説明
10 自動車用ドアトリム
20 ドアトリム本体
21 発泡樹脂基材
22 樹脂リブ
23 加飾材
24 縦壁部
25 巻込みシロ
40 成形金型
41 成形上型
42 成形下型
43 射出機
50,50A シャーブロック
51 ビス孔
52 ビス
53 コーナー部
53A 上段コーナー部
53B 下段コーナー部
S 発泡樹脂シート
M 溶融樹脂

Claims (2)

  1. 所要形状に成形され、軽量でかつ保形性を有する発泡樹脂基材(21)と、この発泡樹脂基材(21)の裏面に一体化される所定パターン形状の樹脂リブ(22)と、上記発泡樹脂基材(21)の表面に貼付される加飾材(23)とからなる積層構造体(20)を全体、あるいは一部に採用してなる自動車用内装部品(10)の製造方法において、
    前記積層構造体(20)は、成形上下型(41,42)の型開き時、加飾材(23)並びに加熱軟化処理した発泡樹脂シート(S)を成形上下型(41,42)内にセットする素材のセット工程と、
    成形上下型(41,42)を型締めして、発泡樹脂シート(S)を成形金型(40)のキャビティ形状に沿って所望の曲面形状にプレス成形するとともに、成形下型(42)のキャビティ外周に配置した樹脂材、あるいは軽金属材からなるシャーブロック(50)と、成形上型(41)の内壁面との間のシャー作用により、発泡樹脂シート(S)を所定寸法でトリムカット処理し、その後、成形上下型(41,42)の型締め直前、又は型締め後のいずれかのタイミングで成形下型(42)の溝部(424)内に溶融樹脂(M)を射出充填することにより、発泡樹脂基材(21)の裏面側に樹脂リブ(22)を一体化して、積層構造体(20)を成形する積層構造体の成形工程と、
    成形上下型(41,42)を型開きした後、積層構造体(20)を脱型し、次いで、発泡樹脂基材(21)の裏面側に加飾材(23)の巻込みシロ(25)を巻込み処理する加飾材(23)の巻込み処理工程と、
    からなる工程により製作されることを特徴とする自動車用内装部品の製造方法。
  2. 前記成形下型(42)のキャビティ外周に配置されるシャーブロック(50)は、外側面に段部が形成された段付きシャーブロック(50A)で構成され、成形上下型(41,42)の型締め時、段付きシャーブロック(50A)における上段コーナー部(53A)と、成形上型(41)の内壁面との間で発泡樹脂シート(S)のトリムカット処理を行なうとともに、段付きシャーブロック(50A)における下段コーナー部(53B)と、成形上型(41)の内壁面との間で加飾材(23)のトリムカット処理を行ない、発泡樹脂基材(21)、加飾材(23)双方のトリムカット処理を同一のプレス工程で行なうことを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品の製造方法。
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