JP2002138394A - 防湿性紙塗工用共重合体エマルジョン - Google Patents

防湿性紙塗工用共重合体エマルジョン

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JP2002138394A JP2000334562A JP2000334562A JP2002138394A JP 2002138394 A JP2002138394 A JP 2002138394A JP 2000334562 A JP2000334562 A JP 2000334562A JP 2000334562 A JP2000334562 A JP 2000334562A JP 2002138394 A JP2002138394 A JP 2002138394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防湿性、特に折れ割れ耐湿性、耐ブロッキング
性、ワックスブリード耐性等に優れると同時に、離解性
にも優れる防湿紙を与える紙塗工用エマルジョンの提
供。 【解決手段】ワックス(1)5〜15重量%の存在下
に、エチレン系不飽和カルボン酸単量体(2)5〜15
重量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体(3)6
5〜90重量%、およびスチレン系単量体(4)0〜2
5を含んでなる単量体混合物を水系媒体中で乳化重合さ
せて得られるコア部、および(1)の不存在下に、
(2)10〜30重量%、(3)10〜40重量%、
(4)50〜80重量%を含んでなる単量体混合物を水
系媒体中で乳化重合させて得られるシェル部からなるコ
ア・シェル構造の粒子を含んでなる防湿性紙塗工用共重
合体エマルジョンが前記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿性紙塗工用共
重合体エルマジョンに関するものである。すなわち、本
発明は、紙、例えば、上質紙、再生紙、グラフト紙、ロ
ール紙、グラシン紙、段ボール原紙、白板紙などに防湿
性層を形成させる際、防湿性が優れるとともに古紙回収
に必要な離解性にも優れ、再利用が可能である防湿性紙
を製造するための紙塗工用共重合体エルマジョンを提供
するものである。
【0002】
【従来の技術】防湿紙の需要は包装紙をはじめとして、
バッグ、段ボール箱など多岐に亘り、近年その需要も伸
びてきている。従来より、合成ゴム及びワックスを含有
する防湿層を有する防湿性紙は知られている(特公昭5
5ー22597、特開平07―279093)。この防
湿性紙は、合成ゴムラテックスとワックス系エマルジョ
ンを配合したゴムラテックス組成物を原紙表面に塗工
し、乾燥することにより得られる。しかし、この合成ゴ
ムラテックス組成物により得られた防湿紙は、保存時に
防湿性紙同士がブロッキングを起こしたり、包装時に内
容物と防湿性紙がブロッキングを起こすなどの問題があ
った。
【0003】このブロッキングを回避するため、重合体
ラテックスのガラス転移温度(Tg)を高くすると、防
湿性に劣るという問題があった。また、耐ブロッキング
性を向上させるため、シリカ変性樹脂を併用する方法
(特開平8―302592)も提案されているが、この
方法では耐ブロッキング性は向上するものの、防湿性は
不十分である。一方、最近では、省資源、環境汚染防止
等の面から、資源再利用、即ち、古紙回収可能な防湿性
紙が強く要求されている。古紙として回収可能なものと
は、紙を形成するパルプが容易に単繊維に離解するもの
である。
【0004】しかし、ポリエチレン、ポリプロピレン、
又はポリ塩化ビニリデンなどの高分子化合物を原紙上に
塗工して得た防湿性紙は充分な防湿性を有するものの、
パルプが単繊維に十分に離解せず、束繊維状フロックの
ままで古紙紙料中に存在したり、皮膜の子片が残存した
りするので古紙として、回収することはできない。これ
らの問題に対して、特定の組成のパラフィンワックスを
含むエマルジョンを塗布して防湿性紙を製造する方法
(特開昭50−36711号)が提案されている。しか
しながら、これらの技術では、まずまずの防湿性を有す
るものの、離解性は不十分であり、そのため、古紙回収
可能な防湿性紙を提供するには至っていない。また、特
定範囲のTgを有するアクリルエマルジョンにワックス
系エマルジョンを加えて塗布する方法(特開平06−2
87890)、及び特定範囲のゲル分率を有するアクリ
ルエマルジョンにワックス系エマルジョンを加えて塗布
する方法(特開平07−133600)などが知られて
いる。これらの技術では、防湿性をワックスの有する撥
水性層に依存してるため、紙をロール状に巻き取った
り、防湿性紙で包装した紙束を棒積みする際、防湿性紙
の塗工層と非塗工層の間で、滑りが発生しやすく、運搬
などの際、包装物が互いにずれて、包装の破損、包装物
の荷崩れなどの事故が生ずることがある。
【0005】さらに、ワックスブリード現象(防湿層内
部に存在するワックスが時間経過或いは温度変化により
防湿層表面に移行する現象)により、防湿性紙の塗工層
表面の接着性が低下したり、例えばコピー用紙などを包
装した際、コピー用紙表面にワックスが移行し、鮮明に
印刷されなかったり、或いは、塗工表面にラベルなど添
付しても直ぐに剥がれたりするなど弊害がある。また、
コア・シェル構造を有する粒子を含むエマルジョンの調
製時に、シェル部、またはコア部とシェル部の両方にワ
ックス類を添加し、防湿加工用樹脂組成物とする方法
(特開平12−119528)なども開示されている。
これらの技術では、防湿性及び離解性は十分であるが、
最外層にワックス成分が存在するため、依然としてワッ
クスブリード現象による摩擦係数の低下が見られる。ま
た、最外層の占める比率が高く、組成のガラス転移点が
低いために、ブロッキングを起こしやすいなどの問題が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、古紙回収に
必要な離解性が非常に優れ、防湿性が高く、防湿性紙折
り曲げ時の防湿性の低下も殆どなく、ブロッキングを生
じることなく、さらに、ワックスエマルジョンなどを添
加してもワックスブリード現象による弊害を生じること
のない防湿紙を製造するための紙塗工用防湿剤を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
ような従来の防湿性紙における問題を解決するために鋭
意研究した結果、コア部にワックスを含み、シェル部に
はワックスを含まないコア・シェル構造を有する粒子を
含んでなり、シェル部に比してコア部の占める率が高
く、かつコア部のガラス転移点を低く、シェル部のガラ
ス転移点を高くした紙塗工用エマルジョンが防湿性、折
れ割れ耐透湿性、耐ブロッキング性、ワックスの耐ブリ
ード性、離解性などの性能を充分に満足させることを知
見し、さらに検討を重ね本発明を完成した。すなわち本
発明は、 ワックス(1)5〜15重量%の存在下に、エチレン
系不飽和カルボン酸単量体(2)5〜15重量%、(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体(3)65〜90重量
%、およびスチレン系単量体(4)0〜25重量%を含
んでなる単量体混合物を水系媒体中で乳化重合させて得
られるコア部、および(1)の不存在下にを含まず、
(2)10〜30重量%、(3)10〜40重量%、
(4)50〜80重量%を含んでなる単量体混合物を水
系媒体中で乳化重合させて得られるシェル部からなるコ
ア・シェル構造の粒子を含んでなる防湿性紙塗工用共重
合体エマルジョン、 ワックス(1)6〜13重量%の存在下に、エチレン
系不飽和カルボン酸単量体(2)6〜13重量%、(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体(3)70〜85重量
%、スチレン系単量体(4)5〜20重量%を含んでな
る単量体混合物を水系媒体中で乳化重合させて得られる
コア部、および(2)12〜25重量%、(3)12〜
35重量%、(4)55〜75重量%を含んでなる単量
体混合物を水系媒体中で乳化重合させて得られるシェル
部からなるコア・シェル構造の粒子を含んでなる前記
記載の共重合体エマルジョン、 コア部のガラス転移温度(Tg)が−70〜−5℃、
であり、シェル部のTgが10〜100℃である前記
記載の共重合体エマルジョン、 コア・シェル構造粒子が55〜85重量%のコア部
と、15〜45重量%のシェル部で構成されている前記
記載の共重合体エマルジョン、 最低成膜温度が0〜50℃である前記記載の共重合
体エマルジョン、および 共重合体エルマジョンを構成する粒子の平均粒子径が
0.05〜0.3μmである前記記載の共重合体エマ
ルジョン、である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明による共重合体エマ
ルジョンの製造方法を詳細に説明する。本発明に用いら
れるワックス(1)としては、例えば、パラフィンワッ
クス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライ
スワックス、モンタンワックス、セレシンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム、フィッ
シャー・トリブッシュワックス、ポリエチレンワック
ス、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリス
タリンワックス及びその誘導体、硬化ひまし油、流動パ
ラフィン、ステアリン酸アミドなどが挙げられ、特に、
融点が50〜100℃のパラフィンワックスが好ましく
用いられる。これらワックスを用いてワックスエマルジ
ョンを調製する方法は公知の方法でよく、例えば、ワッ
クス、樹脂、及び流動化剤などを混合加熱するなどして
溶融し、これに乳化剤を加えて乳化すればよい。ワック
スの使用量としては、コア部の5〜15重量%、好まし
くは6〜13重量%である。5重量%よりも少ないとき
には防湿性紙の防湿性に劣り、特に折り曲げ時の防湿性
が大きく低下することがある。15重量%よりも多いと
きには、防湿性向上効果が飽和し、経済的にも不利にな
り、ワックスのブリード現象による弊害が生じる場合が
ある。
【0009】本発明において用いるエチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体(2)としては、例えば、(メタ)アク
リル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸、例えば、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸などのジカルボン酸
や、それらの無水物、例えば、マレイン酸メチル、イタ
コン酸メチルなどのジカルボン酸のモノエステル、すな
わち半エステルなどを挙げることができる。これらのエ
チレン系不飽和カルボン酸単量体(2)は、エチレン系
不飽和ジカルボン酸および(メタ)アクリル酸を含んで
いることが望ましい。エチレン性不飽和ジカルボン酸及
び(メタ)アクリル酸以外のエチレン系不飽和カルボン
酸単量体も、エチレン系不飽和ジカルボン酸及び(メ
タ)アクリル酸に1種以上を組み合わせて用いることが
できる。本発明におけるこれらエチレン系不飽和カルボ
ン酸単量体(2)の使用量は、コア部重量の5〜15重
量%、好ましくは、6〜13重量%の範囲である。コア
部におけるエチレン系不飽和カルボン酸単量体(2)の
使用量が5重量%よりも少ないときは、得られる共重合
体ラテックス及び本発明による塗工組成物の機械的安定
性が十分でなく、また、15重量%を越えるときは、防
湿性紙の防湿性が低下することがある。
【0010】また、シェル部においては、エチレン系不
飽和カルボン酸単量体(2)は10〜30重量%、好ま
しくは、12〜25量%の範囲である。シェル部におけ
る(2)の使用量が10重量%よりも少ないときは、得
られる共重合体ラテックス及び本発明による塗工組成物
の機械的安定性が十分でなく、また、30重量%を越え
るときは、防湿性紙の防湿性が低下することがある。前
記エチレン系不飽和ジカルボン酸および(メタ)アクリ
ル酸を併用する場合のエチレン系不飽和ジカルボン酸と
(メタ)アクリル酸との使用割合は通常、エチレン系不
飽和ジカルボン酸/(メタ)アクリル酸=10/90〜
90/10(重量%)、好ましくは25/75〜75/
25(重量%)程度である。(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体(3)としては、各種の単量体が使用でき、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、t−イソブチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラ
ウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アク
リレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレートなどが挙げられる。特にメチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレートが好ましい。また、
(メタ)アクリル酸エステル系単量体(3)使用量が単
量体混合物(a)において通常65〜90重量%であ
り、好ましくは70〜85重量%である。65重量%よ
りも少ないときは、防湿性紙の防湿性に劣り、特に折り
曲げ等の防湿性が大きく低下することがある。90重量
%よりも多いときには古紙回収に必要となる離解性が劣
ると同時に防湿性紙の耐ブロッキング性が劣ることがあ
る。また、シェル部においては(3)は通常10〜40
重量%、好ましくは12〜35重量%である。10重量
%よりも少ないときは、防湿性紙の防湿性に劣り、特に
折り曲げ等の防湿性が大きく低下することがある。40
重量%よりも多いときには古紙回収に必要となる離解性
が劣ると同時に防湿性紙の耐ブロッキング性が劣ること
がある。
【0011】スチレン系単量体(4)としてはスチレ
ン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、4−ヒドロ
キシスチレンなどが挙げられるが、特にスチレンが好ま
しく用いられる。コア部におけるスチレン単量他の使用
量は0〜20重量%、好ましくは5〜20重量%であ
り、シェル部においては、50〜80重量%、好ましく
は55〜75重量%である。シェル部において50重量
%よりも少ないときには古紙回収に必要となる離解性が
劣ると同時に防湿性紙の耐ブロッキング性が劣ることが
あり、80重量%よりも多いときには防湿性紙の防湿性
に劣り、特に折り曲げ等の防湿性が大きく低下すること
がある。本発明の共重合体エマルジョンは、公知である
乳化重合の方法、例えば、水のような水性媒体中に単量
体混合物、重合連鎖移動剤、重合開始剤、乳化剤などを
加えて乳化重合をすることにより製造することができ
る。
【0012】重合連鎖移動剤は、一般に乳化重合におい
て知られている通常の連鎖移動剤を用いることができ
る。このような連鎖移動剤としては、例えば、2−メル
カプトプロピオン酸、等のメルカプトカルボン酸または
その塩(例えば、メルカプト酢酸アンモニウムなど)、
例えば、メルカプトこはく酸などのメルカプタンジカル
ボン酸またはその塩(例えば、メルカプタンジカルボン
酸塩など)、例えば、2−メルカプトエタノール、など
の分子内に水酸基を有するメルカプタン類、例えば、2
−メルカプトエチルアミンなどの分子内にアミノ基を有
するメルカプタン類、例えば、チオグリコール酸、3,
3’−チオジプロピオン酸などの分子内にカルボキシル
基を有するモノスルフィド類またはその塩、例えば、β
−チオジグリコールなどの分子内に水酸基を有するモノ
スルフィド類、例えば、チオジエチルアミンなどの分子
内にアミノ基を有するモノスルフィド類、例えば、ジチ
オジグリコール酸、2,2’−ジチオジプロピオン酸、
などの分子内にカルボキシル基を有するジスルフィド類
またはその塩、例えば、チオジグリコール酸無水物など
のようにモノスルフィド類およびジスルフィド類の酸無
水物、例えば、D−,L−またはDL−シスチンなどの
ように分子内にカルボキシル基とアミノ基を有するジス
ルフィド類、例えば、クロロメタノール、2−クロロエ
タノール、などの分子内に水酸基を有するハロゲン化炭
化水素類、例えば、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、ク
ロロフマル酸、クロロマレイン酸、クロロマロン酸など
の分子内にカルボキシル基を有するハロゲン化炭化水素
類またはその塩、例えば、クロロマレイン酸無水物など
のようにハロゲン化炭化水素類の酸無水物、例えば、ヘ
キシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、n−ドデ
シルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、などの
モノチオール類、例えば、1,10−デカンジオール、
トリグリコールジメルカプタンなどのジチオール、トリ
メチロールプロパントリスチオグリコレートなどのトリ
チオール、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコ
レート、などのテトラチオールなど、分子内に少なくと
も2つのメルカプト基を有するポリチオール、例えば、
ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジエチルキサント
ゲンジスルフィド、などのキサントゲンジスルフィド、
例えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、などのチ
ウラムジスルフィド、例えば四塩化炭素、四臭化炭素、
などのハロゲン化炭化水素、例えば、メルカプト酢酸2
−エチルヘキシルエステル、メルカプトプロピオン酸ト
リデシルエステルなどのメルカプトカルボン酸アルキル
エステル、例えば、メルカプト酢酸メトキシブチルエス
テル、メルカプトプロピオン酸メトキシブチルエステル
などのメルカプトカルボン酸アルコキシアルキルエステ
ル、例えば、オクタン酸2−メルカプトエチルエステル
などのカルボン酸メルカプトアルキルエステルおよびα
−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α−テル
ピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、アニソール、ア
リルアルコール等を挙げることができる。
【0013】これらの連鎖移動剤は、単独で又は2種以
上を組み合わせて用いられる。これら連鎖移動剤のう
ち、本発明においては、モノチオール、ポリチオール、
キサントゲンジスルフィド、チウラムジスルフィド、メ
ルカプト酢酸2−エチルヘキシルエステル、オクタン酸
2−メルカプトエチルエステル、メルカプト酢酸メトキ
シブチルエステル、メルカプトプロピオン酸メトキシブ
チルエステル、α−メチルスチレンダイマー、ターピノ
ーレン等が好ましく用いられる。本発明において、これ
ら連鎖移動剤の使用量は、コア部及びシェル部の単量体
混合物の合計量100重量部に対して、通常、0.05
〜20重量部、好ましくは0.1〜15重量部の範囲で
あり、最も好ましくは0.2〜10重量部である。重合
開始剤は、特に制限されるものではなく、例えば、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等
の無機過硫酸塩、例えば、クメンハイドロパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド、などの有機過酸化物、
例えば、アゾイソブチロニトリルなどのアゾ系の開始剤
等を用いることができる。これらは単独で又は2種以上
を組み合わせて使用することができる。これらのうち、
過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩などが重合安定性の面から好ましく用い
られる。また、本発明において、上記した重合開始剤
は、重亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄などの還元剤と組
み合わせてなるいわゆるレドックス系重合開始剤として
も用いることができる。本発明において、重合開始剤の
使用量は、全単量体混合物100重量部当り、通常、
0.1〜5重量部程度であり、好ましくは0.2〜3重
量部程度である。
【0014】本発明において、乳化重合の際に用いられ
る乳化剤も特に制限されるものではなく、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
リウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナト
リウム、等のアニオン系界面活性剤、例えば、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル等のノニオン系界面活性剤、両性
界面活性剤としては、例えば、ラウリルベタイン、ステ
アリルベタインの塩などのアルキルベタイン型の塩、ラ
ウリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グ
リシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシンなどのア
ミノ酸型のものなどを挙げることができる。これらは単
独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。本
発明においては、これらの乳化剤のうち、特にドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムまたはドデシルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸ナトリウム等が好ましく用いら
れる。このような乳化剤の使用量は、用いる全単量体混
合物100重量部当り、通常、0.05〜2.5重量部
程度であり、好ましくは0.1〜1.5重量部程度であ
る。
【0015】また、本発明の重合体エマルジョンの製造
においては、必要に応じて、ポリマーの架橋を意図して
少量の多官能性モノマーを用いることが出来る。この例
としては、ジビニルベンゼンアリル(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリル
アミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グ
リセロール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0016】本発明の共重合体エマルジョンを製造する
には、最初の仕込段において、重合反応器内にコア部形
成単量体混合物の全量とワックスエマルジョンを水系媒
体中で乳化重合してガラス転移温度が−70℃〜−5
℃、好ましくは−60℃〜−10℃、で平均粒子径が通
常0.01〜0.25μm、好ましくは、0.05〜
0.20μmのコア部としての共重合体エマルジョンを
得、引き続き、最初の仕込段によって得られた共重合体
をシード粒子として、シェル部形成単量体混合物を添加
乳化重合させて、ガラス転移温度が10℃〜100℃、
好ましくは20℃〜90℃で平均粒子径が通常0.05
〜0.3μm、好ましくは、0.1 〜0.25μmの
シェル部で構成される共重合体ラテックスを得る。この
乳化重合の方法としては、2段目から最終段までを複数
段に分割して添加する分割添加方式、2段目から最終段
までを連続して添加する連続添加方式、またはこれらの
組み合わせのいずれでもよい。本発明による共重合体エ
マルジョンの製造において、重合転化率は、好ましくは
約90重量%程度以上、さらに好ましくは約95重量%
程度以上である。
【0017】本発明の共重合体エマルジョン粒子のコア
部とシェル部の重量比は通常、55〜85対15〜4
5、好ましくは60〜80対20〜40であり、さらに
好ましくは、65〜75対25〜35である。コア部が
全体の55重量%未満の場合は、防湿性紙の防湿性が劣
ることがあり、85重量%を越える場合は古紙回収に必
要な離解性が劣ることがある。エマルジョンの製造にp
H調整剤が用いられるときは、例えばアンモニア、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性物質が
用いられ、特にアンモニアが好ましい。共重合体エマル
ジョンのpHは通常4〜10、好ましくは5〜9の範囲
である。このpH値が4より低いときは、得られる共重
合体ラテックス及び、本発明による塗工組成物の機械的
安定性が十分でないことがあり、9を越えると防湿性が
劣ることがある。
【0018】また、本発明において、共重合体エマルジ
ョンの最低成膜温度(MFT)も重要であり、通常0〜
50℃、好ましくは5〜40℃の範囲である。最低成膜
温度が0℃より低い時は、離解性に劣ることがあり、5
0℃より高い場合はフィルムの形成能力が低下し、均一
なフィルムが形成されず、そのため防湿性が劣ることが
ある。本発明の紙塗工用防湿性組成物中の固形分濃度
は、一般的に30〜70重量%、好ましくは35〜60
重量%である。原紙に対する紙塗工用防湿性組成物の塗
工量は通常、3〜30g/mで、好ましくは、5〜2
5g/mである。塗工量が3g/m未満であると、
原紙表面繊維の被覆が不十分となり、十分な防湿効果が
得られないことがあり、反対に30g/mを越える
と、離解性に劣ることがある。塗工方法は、公知の方法
で行われる。例えば、塗工液をロールコーター、ブレー
ドコーター、エアナイフコーターなどの方法で行われ
る。塗工後、乾燥工程により、原紙上に防湿層が形成さ
れ、防湿性紙が得られる。この際、乾燥温度は通常80
℃以上である。
【0019】本発明の紙塗工用防湿性組成物に公知の無
機顔料を使用することが出来る。例えば、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、タルク、カオリン、水酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウムなどが挙げられ、これ
らの無機系顔料より選ばれた1種、または2種以上使用
することが出来る。このようなの無機系顔料の使用量
は、用いる全単量体混合物100重量部当り、通常、5
〜200重量部程度であり、好ましくは10〜150重
量部程度である。さらに、本発明の紙塗工用防湿性組成
物には必要に応じて増粘剤、消泡剤、防腐剤、可塑剤、
造膜助剤、粘性調整剤、分散剤、凍結防止剤などを本発
明の効果を損なわない範囲で使用することが出来る。
【0020】
【実施例】以下に実施例および比較例をあげて、本発明
を具体的に説明する。なお、実施例において、「%」お
よび「部」はすべて重量基準である。 実施例1 窒素置換した1リットル容量のビーカーに、脱イオン水
350部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3.
5部(商品名:ネオペレックスF−25、有効成分25
% 花王(株)製)ワックスエマルジョン25部(商品
名:セロゾール428、固形分50% 中京油脂(株)
製)を仕込み、撹拌しながら60℃に昇温して窒素置換
した。これに過硫酸ナトリウム1部、硫酸第1鉄0.0
1部を添加し、エチルアクリレート305部、アクリル
酸20部を2時間かけて滴下し、反応させた。滴下終了
後、同温度で2時間熟成した。このコア部重合終了時の
エマルジョンの固形分、pH、粘度、平均粒子径を測定
したところ、49.5%、3.9、200mPa・s、
150nmであった。
【0021】続いて60℃の温度条件で、ビーカーに脱
イオン水150部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム1.5部、過硫酸ナトリウム0.5部、硫酸第1鉄
0.01部を添加し、スチレン90部、エチルアクリレ
ート40部、アクリル酸20部を2時間かけて滴下し、
反応させた。滴下終了後、同温度で2時間熟成させた
後、室温に冷却し、アンモニア水を用いてpH7.0に
調製し、目的とする紙塗工用防湿性組成物を得た。この
シェル部重合終了時のエマルジョンの固形分、pH、粘
度、平均粒子径を測定したところ、48.9%、7.
0、250mPa・s、 250nmであった。この水
性エマルジョン組成物を米坪75gのクラフト紙の片面
にメイヤーバーを用いて、塗工量13g/mになるよ
うに塗工し、100℃で1分間乾燥し、防湿性紙を作成
した。得られた防湿性紙の物性を測定し、その結果を
〔表1−1〕および〔表1−2〕に示した。
【0022】実施例2〜4 実施例1と同様にして表1に示されるコア部、シェル部
に使用するモノマー、乳化剤の種類、量で重合し、コア
シェル型エマルジョンを製造し、同様に防湿紙を作製し
て評価した。その結果を〔表1−1〕および〔表1−
2〕に示した。
【0023】比較例1 窒素置換した1リットル容量のビーカーに、脱イオン水
500部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5.
0部(商品名:ネオペレックスF−25、有効成分25
% 花王(株)製)、ワックスエマルジョン25.0部
(商品名:セロゾール428、固形分50% 中京油脂
(株)製)を仕込み、撹拌しながら60℃に昇温した。こ
れに過硫酸ナトリウム2.0部、硫酸第1鉄0.02部
を添加し、エチルアクリレート100部、ブチルアクリ
レート150部、スチレン175部、アクリル酸50部
を4時間かけて滴下し、反応させた。滴下終了後、同温
度で2時間熟成した。この重合終了時のエマルジョンの
固形分、pH、粘度、平均粒子径を測定したところ、4
9.0%、7.0、200mPa・s、204nmであ
った。
【0024】比較例2 比較例1と同様にして表1に示されるように、使用する
モノマー、乳化剤の種類、量で重合し、コアシェル型エ
マルジョンを製造し、同様に防湿紙を作製して評価し
た。その結果を〔表1−1〕および〔表1−2〕に示し
た。
【0025】比較例3〜6 実施例1と同様にして表1に示されるように、使用する
モノマー、乳化剤の種類、量で重合し、コアシェル型エ
マルジョンを製造し、同様に防湿紙を作製して評価し
た。その結果を〔表1−1〕および〔表1−2〕に示し
た。
【0026】
【表1】
【0027】比較例7〜8 ワックスエマルジョンの量を変更した以外は実施例1と
同様にしてエマルジョンを得た。同様に防湿紙を作製し
て評価した。その結果を〔表1−1〕および〔表1−
2〕に示した。なお、実施例における各種物性は、以下
の方法にて測定し、評価した。 (1) ガラス転移温度(Tg) 得られた共重合体ラテックスをガラスモールドに流し、
厚さ1.5mmのフィルムを作成し、このフィルムにつ
いて走査示差熱計を用いて、測定した。
【0028】(2) 最低成膜温度(MFT) ASTM D―2354―65Tに準じ、東洋精機製作
所製、白化点温度試験装置を用いて測定した。 (3) 平均粒子径 コールターカウンターMODEL N4+(コールター株)を用
いて測定した。 (4)透湿度 JIS Z―0208(カップ法)B法に準じて、塗工
面を外側にして測定した。透湿度の基準として、50g
/m2.24hr以下であれば十分実用性がある。 (5)離解性 800mlの水に対して、1cmx1cmに裁断した防
湿性紙16gを投入し、家庭用ミキサ―に入れ1分間攪
拌後、スラリーを取り出し、未離解物(フィルム片、紙
片)の有無を目視で次の基準により評価した。 未離解物を含まず、完全に離解するもの ;○ 1mm以上のポリマーが存在するもの ;△ 2mm以上のポリマーはフィルム状で存在するも ;X
【0029】(6)ブロッキング性 10cm角の大きさの防湿性紙の塗工面と塗工面を合わ
せて接触させ、温度40℃、圧力15kg/cm2で2
0分圧着した後、取り出し、その2枚の紙片の接着状態
を観察し次の基準で評価した。 塗工面と塗工面が容易に剥がれた場合 ○ 塗工面および塗工面の面積の20〜39%が紙層破壊した場合 △ 塗工面および塗工面の面積の40%以上が紙層破壊した場合 X
【0030】(7)ワックスブリード性 防湿性紙の塗工面と非塗工面を重ね合わせ、40℃、線
圧10Kg/cm下において、スーパーカレンダーに1
回通し、非塗工面の摩擦係数をJIS P8147の方法
に準じて測定した。但し、測定速度は100mm/分の
条件にて測定した。標品となる原紙そのものの摩擦係数
は0.50であった。そこで次の基準に従ってワックス
ブリード性を評価した。 摩擦係数0.40以上 ; ○ 摩擦係数0.3〜0.4 ; △ 摩擦係数0.3未満 ; X
【0031】実施例および比較例から、本発明により得
られる防湿性紙は、防湿性に優れ、ブロッキングを生じ
ることなく、さらに適度な摩擦係数が得られることによ
り、ワックスブリード性による弊害もないことが予想さ
れ、かつ、古紙として回収可能である、離解性が優れる
ことは明らかである。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法によって得られた防湿性紙
は、防湿性、折れ割れ防湿性に優れ、ブロッキングを生
じることなく、かつ、離解性が優れ、ワックスのブリー
ドによる問題もなく、古紙として回収可能できる防湿性
紙を提供できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/02 C09D 5/02 151/00 151/00 D21H 19/18 D21H 19/18 19/20 19/20 A (72)発明者 足立 広幸 兵庫県氷上郡柏原町下小倉960 ガンツ化 成株式会社内 Fターム(参考) 4J011 PA56 PB06 PB23 PB33 PC02 4J026 AA17 AA43 AA45 AA53 AA54 AA55 BA05 BA25 BA27 BA34 BA35 BA36 BB04 BB07 BB10 DA04 DB04 FA04 GA01 GA06 GA08 4J038 CP131 GA06 LA02 MA08 MA10 MA12 MA13 MA14 NA04 NA10 NA27 PC10 4J100 AB02Q AB03Q AB07Q AB08Q AJ01R AJ02R AJ08R AJ09R AK31R AK32R AL03P AL04P AL05P AL36R CA05 EA07 FA20 JA13 4L055 AG51 AG63 AG70 AG71 AG89 AG94 AG97 AH23 AH37 AH50 AJ03 BE08 EA16 EA20 EA29 EA32 FA11 FA20 GA05 GA47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックス(1)5〜15重量%の存在下
    に、エチレン系不飽和カルボン酸単量体(2)5〜15
    重量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体(3)6
    5〜90重量%、およびスチレン系単量体(4)0〜2
    5重量%を含んでなる単量体混合物を水系媒体中で乳化
    重合させて得られるコア部、および(1)の不存在下
    に、(2)10〜30重量%、(3)10〜40重量
    %、(4)50〜80重量%を含んでなる単量体混合物
    を水系媒体中で乳化重合させて得られるシェル部からな
    るコア・シェル構造の粒子を含んでなる防湿性紙塗工用
    共重合体エマルジョン。
  2. 【請求項2】ワックス(1)6〜13重量%の存在下
    に、エチレン系不飽和カルボン酸単量体(2)6〜13
    重量%、(メタ)アクリル酸エステル系単量体(3)7
    0〜85重量%、スチレン系単量体(4)5〜20重量
    %を含んでなる単量体混合物を水系媒体中で乳化重合さ
    せて得られるコア部、および(1)の不存在下に、
    (2)12〜25重量%、(3)12〜35重量%、
    (4)55〜75重量%を含んでなる単量体混合物を水
    系媒体中で乳化重合させて得られるシェル部からなるコ
    ア・シェル構造の粒子を含んでなる請求項1記載の共重
    合体エマルジョン。
  3. 【請求項3】コア部のガラス転移温度(Tg)が−70
    〜−5℃、であり、シェル部のTgが10〜100℃で
    ある請求項1記載の共重合体エマルジョン。
  4. 【請求項4】コア・シェル構造粒子が55〜85重量%
    のコア部と、15〜45重量%のシェル部で構成されて
    いる請求項1記載の共重合体エマルジョン。
  5. 【請求項5】最低成膜温度が0〜50℃である請求項1
    記載の共重合体エマルジョン。
  6. 【請求項6】共重合体エルマジョンを構成する粒子の平
    均粒子径が0.05〜0.3μmである請求項1記載の
    共重合体エマルジョン。
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