JP2000119528A - 防湿加工用樹脂組成物及びそれを用いた防湿紙 - Google Patents

防湿加工用樹脂組成物及びそれを用いた防湿紙

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JP2000119528A
JP2000119528A JP10306327A JP30632798A JP2000119528A JP 2000119528 A JP2000119528 A JP 2000119528A JP 10306327 A JP10306327 A JP 10306327A JP 30632798 A JP30632798 A JP 30632798A JP 2000119528 A JP2000119528 A JP 2000119528A
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styrene
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wax
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JP10306327A
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English (en)
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Masabumi Asano
正文 浅野
Kazuhiro Hidaka
和弘 日高
Takeyoshi Hamada
武嘉 浜田
Kazuo Miyahana
和男 宮花
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Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防湿加工用樹脂組成物及び該樹脂を用いた防
湿紙の提供である。 【解決手段】防湿加工用樹脂組成物が、ワックス類
(A)と乳化分散剤(B)の水分散液中において、スチ
レン類(イ)及び(メタ)アクリル酸エステル(ロ)を
主要成分とするモノマー混合物(C)を乳化重合して得
られるスチレンーアクリル系エマルジョンで、該樹脂を
紙表面に塗工した紙が、優れた防湿性を有し、古紙の離
解が容易で、特に塗工層中ワックスの非塗工面への転移
及び滑りを防止し、耐ブロッキング性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿加工用樹脂組
成物及びそれを用いた防湿紙に関し、更に詳しくは該防
湿加工用樹脂組成物を紙の表面に塗工することにより、
優れた防湿性を有し、古紙の離解が容易で、特に塗工層
中ワックスの非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブ
ロッキング性を有する防湿紙を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種紙製品、食品などの包装に
は、製品の吸湿を防ぐためにポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニルなどの高分子化合物を紙の表面に塗
工、ラミネートを施して防湿性を付与した防湿紙が防湿
性を充分に発揮するために広く用いられている。
【0003】近年、資源の有効利用及び公害対策の面か
ら、古紙を回収し、リサイクル使用することが強く求め
られている。前記高分子化合物を紙に塗工、ラミネート
を施した防湿紙は、これを古紙として再生する場合に非
常に離解が困難で、再生が難しく、又使用済の防湿紙を
廃棄や埋め立てた場合環境汚染の問題が惹起しているの
が現状である。
【0004】最近これらの問題を解決するために、ワッ
クスと各種合成樹脂エマルジョンとを配合し、紙に塗工
することにより防湿紙を得る提案がなされている。例え
ば、合成ゴムラテックスにワックスを配合し、塗工した
防湿紙の製造方法(特開昭53−41511号公報)、
合成炭化水素樹脂又は合成炭化水素樹脂のα,β−不飽
和多塩基酸付加物及びワックスをスチレン−マレイン酸
系共重合体又はスチレン−マレイン酸モノアルキルエス
テル共重合物及び界面活性剤を用いて少なくともケン化
当量のアルカリの存在下に水中に分散させて得られたエ
マルジョンと熱可塑性アクリル系エマルジョンとの混合
物からなる紙の防湿加工用樹脂組成物(特開昭56−1
48997号公報)、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル及び疎水性α,β−モノエチレン性不飽和単量体−
(メタ)アクリルアミドの乳化共重合物とワックス系エ
マルジョンを配合した防湿、防水被覆用樹脂組成物(特
開平3−279492号公報)、スチレン−(メタ)ア
クリル酸共重合体及び/又はエチレン(メタ)アクリル
酸共重合体とワックス系エマルジョンを配合した塗液を
塗工した防湿紙(特開平6−200498号公報)、ゲ
ル分が90〜100%の範囲にあるアクリル系エマルジ
ョンとワックス系エマルジョンとの混合液により表面処
理した防湿紙(特開平7−133600号公報)などが
提案されている。
【0005】これらの各公報に開示している各種合成樹
脂エマルジョンとワックスを配合した防湿剤は、古紙の
離解性には優れているが、多くの場合、紙の塗工層中ワ
ックスの非塗工面への転移により、製品を包装した場合
に非塗工面の滑りが問題になったり、加工紙がブロッキ
ングを生じやすくなる等多くの問題を生じている。又、
防湿性はかなり高くなるが、未だ不充分である。
【0006】
【問題を解決しようとする課題】本発明らは、前記問題
点の解決を技術課題として鋭意研究の結果、特定の防湿
加工用樹脂組成物を塗工することにより、優れた防湿性
を有し、古紙の離解が容易で、特に塗工層中ワックスの
非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブロッキング性
を有する優れた防湿紙を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワッ
クス類(A)と乳化分散剤(B)の水分散液中におい
て、スチレン類(イ)及び(メタ)アクリル酸エステル
(ロ)を主要成分とするモノマー混合物(C)を乳化重
合して得られるスチレン−アクリル系エマルジョンから
なる防湿加工用樹脂組成物という構成のものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1における乳化
分散剤(B)が、スチレン類(イ)、(メタ)アクリル
酸エステル(ロ)及びアニオン性モノマー(ハ)を含む
モノマーを共重合して得られるアニオン性スチレン−ア
クリル系共重合体からなる防湿加工用樹脂組成物という
構成である。
【0009】請求項3の発明は、請求項1における乳化
分散剤(B)が、ワックス類(A)の存在下に、スチレ
ン類(イ)、(メタ)アクリル酸エステル(ロ)及びア
ニオン性モノマー(ハ)を含むモノマーを共重合して得
られるワックス含有アニオン性スチレン−アクリル系共
重合体からなる防湿加工樹脂組成物という構成である。
【0010】請求項4の発明は、請求項2又は3の乳化
分散剤(B)であるアニオン性スチレン−アクリル系共
重合体又はワックス含有アニオン性スチレン−アクリル
系共重合体におけるモノマーが、スチレン類(イ)30
〜80重量%、(メタ)アクリル酸エステル(ロ)10
〜35重量%及びアニオン性モノマー(ハ)10〜35
重量%である防湿加工用樹脂組成物という構成である。
【0011】請求項5の発明は、請求項1〜4における
モノマー混合物(C)が、スチレン類(イ)20〜70重
量%及び(メタ)アクリル酸エステル(ロ)30〜80
重量%である防湿加工用樹脂組成物という構成である。
【0012】請求項6の発明は、請求項1〜5における
ワックス類(A)の使用量が、乳化分散剤(B)とスチ
レン−アクリル系エマルジョンに用いるモノマー総重量
に対して1〜10重量%である防湿加工用樹脂組成物と
いう構成である。
【0013】請求項7の発明は、請求項1〜6における
乳化分散剤(B)とモノマー混合物(C)との配合割合
が、(B):(C)=50:50〜10:90であると
いう防湿加工用樹脂組成物という構成である。
【0014】請求項8の発明は、請求項1〜7における
防湿加工用樹脂組成物を紙に塗工した防湿紙という構成
のものである。
【0015】本発明におけるワックス類(A)として
は、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、酸化パラフィンワックス、ポリオレフィン系ワック
ス、天然ワックスなどが挙げられ、特に融点30〜80
℃のパラフィンワックスが好ましい。
【0016】本発明における乳化分散剤(B)として
は、各種低分子界面活性剤、高分子系乳化分散剤が使用
でき、これらの単独あるいは二種以上組み合わせて使用
してもよい。各種低分子界面活性剤としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルキルア
リル硫酸塩、アルキル又はアルキルアリルスルホン酸
塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアニオン性乳化
剤、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アル
キルベンジルアンモニウムクロライド等のカチオン性乳
化剤、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンカ
ルボン酸エーテル等のノニオン性乳化剤を例示する。
【0017】又、高分子系乳化分散剤としては、疎水
性、非イオン性又はイオン性基を有する合成高分子ある
いは一般の天然高分子系乳化分散剤が使用でき、一例を
挙げれば、スチレン−アクリル系共重合体、(メタ)ア
クリルアミド系共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体又はこれらの完全中和物などが例示できる。
【0018】特に、本発明における乳化分散剤(B)
が、スチレン類(イ)、(メタ)アクリル酸エステル
(ロ)及びアニオン性モノマー(ハ)を含むモノマーを
共重合して得られるアニオン性スチレン−アクリル系共
重合体又はワックス類(A)の存在下にスチレン類
(イ)、(メタ)アクリル酸エステル(ロ)及びアニオ
ン性モノマー(ハ)を含むモノマーを共重合して得られ
るワックス含有アニオン性スチレン−アクリル系共重合
体のカリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩、ア
ンモニウム塩、アミン塩などのアルカリ塩の水溶液を用
いた場合、本発明の効果がよりよく発揮されるので好ま
しい。
【0019】本発明における乳化分散剤(B)であるア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体又はワックス含
有アニオン性スチレン−アクリル系共重合体におけるス
チレン類(イ)としては、下記一般式(I):
【0020】
【化1】
【0021】で示される少なくとも一つのスチレン類が
挙げられる。これらスチレン類(イ)中でも、R1、R
2がHであるスチレンの利用が好ましい。
【0022】本発明の乳化分散剤(B)であるアニオン
性スチレン−アクリル系共重合体、又はワックス含有ア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体における(メ
タ)アクリル酸エステル(ロ)としては、一般式(I
I): CH2=CR3−COOR4 で表わされる。(ただし、R3は水素又はメチル基を示
し、R4は炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基を
示す)。(メタ)アクリル酸エステル中でもR4が炭素
数1〜12のアルキル基である(メタ)アクリル酸エス
テルが好ましい。
【0023】本発明の乳化分散剤(B)であるアニオン
性スチレン−アクリル系共重合体又はワックス含有アニ
オン性スチレン−アクリル系共重合体におけるアニオン
性モノマー(ハ)としては、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマー、スチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸ス
ルホエチル、(メタ)アリルスルホン酸等のスルホン酸
系モノマー、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルの
硫酸エステル(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルの硫
酸エステル等の硫酸エステル系モノマー、或いはこれら
のアニオン性モノマーのカリウム塩、ナトリウム塩等の
アルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などが例示
できる。これら単独、或いは二種以上を組み合わせて使
用することができる。これらアニオン性モノマー(ハ)
中でもカルボキシル基含有モノマーの利用が好ましい。
【0024】本発明におけるワックス類(A)の使用量
は、乳化分散剤であるアニオン性スチレン−アクリル系
共重合体又はワックス含有アニオン性スチレン−アクリ
ル系共重合体とスチレン−アクリル系エマルジョンを構
成するモノマーの総重量に対して1〜10重量%が好ま
しい。
【0025】本発明における乳化分散剤(B)であるア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体、又はワックス
含有アニオン性スチレン−アクリル系共重合体を構成す
る各モノマーの好ましい重量%は、スチレン類(イ)3
0〜80重量%、(メタ)アクリル酸エステル(ロ)1
0〜35重量%及びアニオン性モノマー(ハ)10〜3
5重量%の範囲である。前記アニオン性モノマー(ハ)
が10重量%未満であるとスチレン−アクリル系エマル
ジョンの乳化性能が悪く、逆にアニオン性モノマー
(ハ)が35重量%を超えると防湿性が阻害される。
【0026】本発明のスチレン−アクリル系エマルジョ
ンにおけるモノマー混合物(C)たるスチレン類(イ)
及び(メタ)アクリル酸エステル(ロ)としては、前記
乳化分散剤(B)であるアニオン性スチレン−アクリル
系共重合体に用いられるモノマーと同じものが使用でき
る。
【0027】本発明のスチレン−アクリル系エマルジョ
ンにおけるモノマー混合物(C)を構成する各モノマー
の好ましい重量%は、スチレン類(イ)20〜70重量
%、及び(メタ)アクリル酸エステル(ロ)30〜80
重量%の範囲である。
【0028】本発明における乳化分散剤(B)とモノマ
ー混合物(C)との配合割合は(B):(C)=50:
50〜10:90重量部の範囲が好ましい。
【0029】本発明のスチレン−アクリル系エマルジョ
ン、或いは乳化分散剤(B)であるアニオン性スチレン
−アクリル系共重合体とワックス含有アニオン性スチレ
ン−アクリル系共重合体等に用いるモノマー以外に、本
発明の効果を損なわない範囲で、これらのモノマーと共
重合可能な他のモノマーを使用できる。例えば、アクリ
ルアミド、メタアクリルアミド等のアクリルアミド類、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基
を含有するビニルモノマー、ジビニルベンゼン、ジビニ
ルナフタレン等の芳香族ジビニル化合物と次の一般式
(III)で表わせるジアクリレート化合物等の架橋剤
が挙げられる。
【0030】
【化2】
【0031】本発明における乳化分散剤(B)であるア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体又はワックス含
有アニオン性スチレン−アクリル系共重合体の製造法と
しては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の各種公知の
方法を採用でき、溶液重合による場合には、イソプロピ
ルアルコール、メチルエチルケトン、トルエン、キシレ
ン、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート等のグリコールエ
ーテル類等の溶媒を使用できる。
【0032】乳化重合による場合に使用する乳化剤は特
に制限されず、各種の界面活性剤を使用でき、例えば、
強化ロジンのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸モノ
エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テルスルホコハク酸モノエステル塩、ポリオキシエチレ
ンモノ及びジスチリルエーテルスルホコハク酸モノエス
テル塩等のアニオン性界面活性剤や、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンモノ及びジスチリル
フェニルエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン等の非イオン性界面活性剤が使用で
き、これらの単独あるいは二種以上を併用して用いる。
その使用量は、全仕込み単量体に対して0.5〜10重
量%程度である。
【0033】前記各重合法で使用する重合開始剤は特に
限定されず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物、レド
ックス開始剤等の各種公知のものが使用でき、又、分子
量を調整するために公知の連鎖移動剤であるイソプロピ
ルアルコール、四塩化炭素、クメン、チオグリコール酸
エステル、アルキルメルカプタン、2−メルカプトエタ
ノール、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン等を適宜使用することもできる。
【0034】又、前記乳化分散剤(B)であるアニオン
性スチレン−アクリル系共重合体の分子量は、通常は、
重量平均分子量が3000〜50000、より好ましく
は、15000〜35000の範囲が塗工適性において
有効である。
【0035】本発明におけるスチレン−アクリル系エマ
ルジョンの製造法としては、ワックス類(A)と乳化分
散剤(B)の水分散液中に又はワックス類(A)と乳化
分散剤(B)とをホモジナイザー等の乳化機で予め乳化
分散させた水分散液中に、あるいは乳化分散剤(B)で
ある前記ワックス含有スチレン−アクリル系共重合体の
水分酸液中に、各モノマーを加え、充分に撹拌混合した
後、常法に従って重合することにより得られる。又、あ
らかじめワックス類(A)と乳化分散剤(B)とを乳化
分散する場合、その乳化分散剤(B)としてアニオン性
スチレン−アクリル系共重合体のアルカリ塩と低分子の
アニオン性界面活性剤とを併用するとより好ましい結果
が得られる。
【0036】前記乳化重合させる重合開始剤は特に限定
されず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物、レドック
ス系開始剤などの各種公知のものを使用でき、又、分子
量を調整するために公知の各種連鎖移動剤を適宜使用す
ることができる。
【0037】本発明の防湿加工用樹脂組成物は、乳白色
エマルジョンの外観を有し、これらを紙に塗工する場
合、塗布原紙への付着量は紙の要求する品質により決定
されるが、塗工濃度は40〜50重量%で塗布されるの
が好ましく、そして、その防湿加工用樹脂組成物の塗工
量は、5〜25g/平方メートルである。本発明におけ
る防湿加工用樹脂組成物を含む塗工液は常法に従って、
ロールコーター、バーコーター、エアナイフコーター、
ブレードコーター、ゲートロールコーター、サイズプレ
スなどの各種塗工設備にて紙に塗工、含浸することがで
きる。
【0038】本発明の防湿加工用樹脂組成物は、優れた
防湿性を有し、古紙の離解が容易であり、特にワックス
粒子をポリマー粒子中に取り込むことにより塗工層中ワ
ックスの非塗工面への転移を防ぎ、滑りを防止し、耐ブ
ロッキング性を有する防湿加工用樹脂組成物及び防湿紙
を提供するものである。
【0039】本発明における防湿加工用樹脂組成物の塗
工液中に、必要に応じて、更にポリオレフィン、PV
A、カゼイン等の水溶性樹脂、増粘剤、増強剤、保水
剤、消泡剤、スライムコントロール剤などを適宜添加す
ることができ、乾燥温度は特に制限されるものではない
が、一般に90〜150℃で乾燥すればよい。又、本発
明により製造される防湿紙の原紙としては、特に限定さ
れず、上質紙、段ボール原紙、カートン紙、片艶クラフ
ト紙、両更クラフト紙、クラフト伸張紙などが用いられ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】・乳化分散剤(B)であるアニオ
ン性スチレン−アクリル系共重合体又はワックス含有ア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体の調製:温度
計、撹拌機、冷却管及び窒素ガス導入管を備えた反応容
器に、溶媒の所定量、或いは溶媒とワックス類(A)の
所定量を加え、その溶媒の還流下、各モノマーの所定量
及び重合開始剤の所定量との混合物を窒素気流下に滴下
して、7時間重合させた後、脱溶媒してアニオン性スチ
レン−アクリル系共重合体又はワックス含有アニオン性
スチレン−アクリル系共重合体を得た。
【0041】・防湿加工用樹脂組成物であるスチレン−
アクリル系エマルジョンの調製:温度計、撹拌機、冷却
管及び窒素ガス導入管を備えた反応容器に、ワックス類
(A)、乳化分散剤(B)のアルカリ塩の水溶液の所定
量又はワックス(A)と乳化分散剤(B)をホモジナイ
ザーで乳化した乳化分散液の所定量、或いは乳化分散剤
(B)である前記ワックス含有スチレン−アクリル系共
重合体の水分散液及び水の所定量を仕込み、次にモノマ
ー混合物(C)の所定量を加えて、窒素気流下に、重合
開始剤の所定量を加え、温度30〜80℃で、1〜6時
間乳化重合を行い、濃度約40%のスチレン−アクリル
系エマルジョンを得た。
【0042】・防湿加工用樹脂組成物の評価:前記で得
られた防湿加工用樹脂組成物について性能評価を行っ
た。 (1)防湿紙用原紙 ・未晒クラフト紙 坪量 75g/平方メートル (2)塗工方法 各防湿加工用樹脂組成物付着量が有効成分で13g/平
方メートルになるように原紙にバーコーターを用いて片
面に塗工し、温風乾燥機を用いて、110℃で2分間乾
燥した。
【0043】(3)防湿紙の紙質評価 イ)透湿度;JIS Z0208防湿包装材料の透湿度
試験方法(カップ法)に準じて測定。 温湿度条件: B法(40℃/90%RH・24時間) 試験片の向き: コート面 外側 試験片の処理: 十字に折ったもの(十字折)と折らな
いもの(平面)数値が小さいほど透湿性よい。 ロ)摩擦係数;JIS P8147紙及び板紙の摩擦係
数試験方法に準じて測定。 塗工面/非塗工面の摩擦係数を測定。 コート剤塗工面と非塗工面を重ね合せ25℃、60%
RH、0.2kg/平方センチメートルの荷重で24時
間プレス後、非塗工面/非塗工面の摩擦係 数
を測定。数値が大きいほど滑りにくい。 ハ)離解性;家庭用ミキサー(電圧60V)を使い、2
5℃の水500mlに1cm角片にした塗工紙1.2g
を入れ、120秒間撹拌して離解し、手抄き試験機で手
抄して紙片にして離解状態を観る。(ミキサーの刃は繊
維を切断しないように、ヤスリで丸めたものを使用) 判定基準 ○ :離解性良い × :離解性不良 ニ)耐ブロッキング性;塗工面と非塗工面を重ね合わ
せ、40℃、90%RHの雰囲気で500g/平方セン
チメートルの荷重を掛け24時間放置後、室温でブロッ
キング程度を判定 判定基準 ◎ブロッキング無し ○剥がす時抵抗があるがブロッキング無し △部分的にブロッキングする ×全面ブロッキングする
【0044】
【実施例】以下、実施例、比較例、製造例を挙げて、本
発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。なお、各例中、部及び%は特記しない
限り全て重量基準である。 ・乳化分散剤(B)の調製 [製造例1]温度計、撹拌機、冷却管及び窒素ガス導入
管を備えた反応容器に、PGM−A(プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート)1000部を加
え、その溶媒の還流下に、スチレン550部、2−エチ
ルヘキシルアクリレート240部、アクリル酸210部
とジターシャリブチルパーオキサイド0.1部の混合物
を窒素気流下に滴下して、7時間重合させた後、脱溶媒
してアニオン性スチレン−アクリル系共重合体の乳化分
散剤(B)を得た。その組成と性状を表1に示す。 [製造例2]製造例1と同様の反応容器に溶媒PGM−
A1000部と、パラフィンワックス−155(商品
名:日本精蝋(株)製パラフィンワックス 融点69
℃)100部を仕込み、その溶媒の還流下にスチレン5
50部、2−エチルヘキシルアクリレート240部、ア
クリル酸210部及びジターシャリブチルパーオキサイ
ド0.1部の混合物を窒素気流下で滴下して、7時間重
合させた後、脱溶媒してワックス含有アニオン性スチレ
ン−アクリル系共重合体の乳化分散剤(B)を得た。そ
の組成と性状を表1に示す。 [製造例3〜6]製造例1において、モノマーの使用を
表1のように代えた以外は製造例1と同様の方法でアニ
オン性スチレン−アクリル系共重合体の乳化分散剤
(B)を得た。その組成と性状を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】・防湿加工用樹脂組成物の調製; [実施例1]温度計、撹拌機、冷却管及び窒素ガス導入
管を備えた反応容器に、製造例1の乳化分散剤(B)で
あるアニオン性スチレン−アクリル系共重合体300部
に25%アンモニア水48部とジメチルエタノールアミ
ン16部、水1159部を加えて調製した水溶液に、ス
チレン400部、2−エチルヘキシルアクリレート30
0部、パラフィンワックス−155(商品名、日本精蝋
(株)製パラフィンワックス 融点69℃)30部を加
えて撹拌混合し、窒素気流下に40℃で、過硫酸アンモ
ニウム1.8部、亜硫酸水素ナトリウム1.8部を加え
て重合を開始し、75〜85℃で、3時間乳化重合し
て、スチレン−アクリル系エマルジョンの防湿加工用樹
脂組成物を得た。その組成と性状を表2に示す。
【0047】[実施例2]実施例1と同様の反応容器に
製造例1の乳化分散剤であるアニオン性スチレン−アク
リル系共重合体300部に25%アンモニア水48部と
ジメチルエタノールアミン16部、水1159部を加え
て調製した水溶液とネオゲンS−20[商品名、第一工
業製薬(株)製、アニオン性界面活性剤]50部及びHi-
mic-2045[商品名、日本精蝋(株)製 マイクロクリス
タリンワックス 融点64℃]30部をホモジナイザー
で乳化した乳化分散液にスチレン400部、2−エチル
ヘキシルアクリレート300部を加えて撹拌混合し、窒
素気流下に40℃で、過硫酸アンモニウム1.8部、亜
硫酸水素ナトリウム1.8部を加えて重合を開始し、7
5〜85℃で、3時間乳化重合してスチレン−アクリル
系エマルジョンの防湿加工用樹脂組成物を得た。その組
成と性状を表2に示す。
【0048】[実施例3〜12]実施例1においてワッ
クス類(A)、乳化分散剤(B)、モノマー混合物
(C)の使用を表2のように代えた以外は実施例1と同
様の方法でスチレン−アクリル系エマルジョンの防湿加
工用樹脂組成物を得た。その組成と性状を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】[比較例1]実施例1において、乳化分散
剤(B)、モノマー混合物(C)の使用を表2のように
代えた以外は、実施例1と同様の方法で得られた濃度4
0%のスチレン−アクリル系エマルジョンにパラフィン
ワックスエマルジョン(変性石油樹脂を保護コロイドと
して調製したパラフィンワックス−155のエマルジョ
ン、濃度50%)60部(有効成分30部)を加えて、
撹拌混合してワックスを含むエマルジョンの防湿加工用
樹脂組成物を得た。その組成と性状を表2に示す。
【0051】[比較例2〜3]比較例1において、ワッ
クス類(A)、乳化分散液(B)、モノマー混合物
(C)を表2のように代えた以外は比較例1と同様の方
法で防湿加工用樹脂組成物を得た。その組成と性状を表
2に示す。 [防湿加工用樹脂組成物の性能評価]前記実施例1〜1
2、比較例1〜3、参考例1〜2に示す防湿加工用樹脂
組成物について、性能評価を
【発明の実施の形態】に記載した方法に準じて行った。
その結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】本発明に係る防湿加工用樹脂組成物及び
それを用いた防湿紙は、実施例に示すように、優れた防
湿性を有し、古紙の離解性が容易で特に塗工層中ワック
スの非塗工面への転移を防ぎ、滑りを防止し、耐ブロッ
キング性を有する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月29日(1999.3.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
発明が解決しようとする課題】本発明らは、前記問
題点の解決を技術課題として鋭意研究の結果、特定の防
湿加工用樹脂組成物を塗工することにより、優れた防湿
性を有し、古紙の離解が容易で、特に塗工層中ワックス
の非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブロッキング
性を有する優れた防湿紙を提供するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】又、高分子系乳化分散剤としては、疎水
性、非イオン性又はイオン性基を有する合成高分子あ
るいは一般の天然高分子系乳化分散剤が使用でき、一例
を挙げれば、スチレン−アクリル系共重合体、(メタ)
アクリルアミド系共重合体、(メタ)アクリル酸エステ
ル系共重合体又はこれらの完全中和物などが例示でき
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】で示される少なくとも一つのスチレン類が
挙げられる。これらスチレン類(イ)中でも、
がHであるスチレンの利用が好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】本発明の乳化分散剤(B)であるアニオン
性スチレン−アクリル系共重合体、又はワックス含有ア
ニオン性スチレン−アクリル系共重合体における(メ
タ)アクリル酸エステル(ロ)としては、一般式(I
I): C =C −COO で表わされる。(ただし、 は水素又はメチル基を示
し、 は炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基を
示す)。(メタ)アクリル酸エステル中でも が炭素
数1〜12のアルキル基である(メタ)アクリル酸エス
テルが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】本発明の乳化分散剤(B)であるアニオン
性スチレン−アクリル系共重合体又はワックス含有アニ
オン性スチレン−アクリル系共重合体におけるアニオン
性モノマー(ハ)としては、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等のカルボキシル基含有モノマー、スチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸ス
ルホエチル、(メタ)アリルスルホン酸等のスルホン酸
系モノマー、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルの
硫酸エステル(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルの
硫酸エステル等の硫酸エステル系モノマー、或いはこれ
らのアニオン性モノマーのカリウム塩、ナトリウム塩等
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などが例
示できる。これら単独、或いは二種以上を組み合わせて
使用することができる。これらアニオン性モノマー
(ハ)中でもカルボキシル基含有モノマーの利用が好ま
しい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明におけるワックス類(A)の使用量
は、乳化分散剤(B)であるアニオン性スチレン−アク
リル系共重合体又はワックス含有アニオン性スチレン−
アクリル系共重合体とスチレン−アクリル系エマルジョ
ンを構成するモノマーの総重量に対して1〜10重量%
が好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】本発明におけるスチレン−アクリル系エマ
ルジョンの製造法としては、ワックス類(A)と乳化分
散剤(B)の水分散液中に又はワックス類(A)と乳化
分散剤(B)とをホモジナイザー等の乳化機で予め乳化
分散させた水分散液中に、あるいは乳化分散剤(B)で
ある前記ワックス含有スチレン−アクリル系共重合体の
水分液中に、各モノマーを加え、充分に攪拌混合した
後、常法に従って重合することにより得られる。又、あ
らかじめワックス類(A)と乳化分散剤(B)とを乳化
分散する場合、その乳化分散剤(B)としてアニオン性
スチレン−アクリル系共重合体のアルカリ塩と低分子の
アニオン性界面活性剤とを併用するとより好ましい結果
が得られる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】本発明の防湿加工用樹脂組成物は、乳白色
エマルジョンの外観を有し、これらを紙に塗工する場
合、塗布原紙への付着量は紙の要求する品質により決定
されるが、塗工濃度は40〜50重量%で塗布されるの
が好ましく、そして、その防湿加工用樹脂組成物の塗工
量は、5〜25g/ である。本発明における防湿加
工用樹脂組成物を含む塗工液は常法に従って、ロールコ
ーター、バーコーター、エアナイフコーター、ブレード
コーター、ゲートロールコーター、サイズプレスなどの
各種塗工設備にて紙に塗工、含浸することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】・防湿加工用樹脂組成物の評価:前記で得
られた防湿加工用樹脂組成物について性能評価を行っ
た。 (1)防湿紙用原紙 ・未晒クラフト紙 坪量 75g/ (2)塗工方法 各防湿加工用樹脂組成物付着量が有効成分で13g/
になるように原紙にバーコーターを用いて片面に塗工
し、温風乾燥機を用いて、110℃で2分間乾燥した。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】(3)防湿紙の紙質評価 イ)透湿度;JIS Z0208防湿包装材料の透湿度
試験方法(カップ法)に準じて測定。 温湿度条件: B法(40℃/90%RH・24時間) 試験片の向き: コート面 外側 試験片の処理: 十字に折ったもの(十字折)と折らな
いもの(平面)数値が小さいほど透湿性よい。 ロ)摩擦係数;JIS P8147紙及び板紙の摩擦係
数試験方法に準じて測定。 塗工面/非塗工面の摩擦係数を測定。 コート剤塗工面と非塗工面を重ね合せ25℃、60
%RH、0.2kg/cm の荷重で24時間プレス
後、非塗工面/非塗工面の摩擦係数を測定。数値が大き
いほど滑りにくい。 ハ)離解性;家庭用ミキサー(電圧60V)を使い、2
5℃の水500mlに1cm角片にした塗工紙1.2g
を入れ、120秒間攪拌して離解し、手抄き試験機で手
抄して紙片にして離解状態を観る。(ミキサーの刃は繊
維を切断しないように、ヤスリで丸めたものを使用) 判定基準 ○:離解性良い ×:離解性不良 ニ)耐ブロッキング性;塗工面と非塗工面を重ね合わ
せ、40℃、90%RHの雰囲気で500g/cm
荷重を掛け24時間放置後、室温でブロッキング程度を
判定 判定基準 ◎ブロッキング無し ○剥がす時抵抗があるがブロッキング無し △部分的にブロッキングする ×全面ブロッキングする
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】[比較例2〜3]比較例1において、ワッ
クス類(A)、乳化分散(B)、モノマー混合物
(C)を表2のように代えた以外は比較例1と同様の方
法で防湿加工用樹脂組成物を得た。その組成と性状を表
2に示す。 [防湿加工用樹脂組成物の性能評価]前記実施例1〜1
2、比較例1〜3、参考例1〜2に示す防湿加工用樹脂
組成物について、性能評価を
【発明の実施の形態】に記載した方法に準じて行った。
その結果を表3に示す。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【発明の効果】本発明に係る防湿加工用樹脂組成物及び
それを用いた防湿紙は、実施例に示すように、優れた防
湿性を有し、古紙の離解が容易で特に塗工層中ワックス
の非塗工面への転移を防ぎ、滑りを防止し、耐ブロッキ
ング性を有する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【化2】 [但し、Xは(CH−O又は(CHCHO)
であり、m及びn、それぞれ独立して1〜20、好
ましくは4〜15の整数であり、R は水素原子又は低
級アルキル基である。]
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表2】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月28日(1999.9.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 19/20 D21H 19/20 A (72)発明者 浜田 武嘉 兵庫県明石市立石1丁目1番1号 星光化 学工業株式会社内 (72)発明者 宮花 和男 兵庫県明石市立石1丁目1番1号 星光化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4L055 AG51 AG63 AG71 AG89 AG97 AH23 AH33 AJ02 BE08 EA32 FA30 GA47

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックス類(A)と乳化分散剤(B)の水
    分散液中において、スチレン類(イ)及び(メタ)アク
    リル酸エステル(ロ)を主要成分とするモノマー混合物
    (C)を乳化重合して得られるスチレン−アクリル系エ
    マルジョンからなることを特徴とする防湿加工用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】乳化分散剤(B)が、スチレン類(イ)、
    (メタ)アクリル酸エステル(ロ)及びアニオン性モノ
    マー(ハ)を含むモノマーを共重合して得られるアニオ
    ン性スチレン−アクリル系共重合体である請求項1記載
    の防湿加工用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】乳化分散剤(B)が、ワックス類(A)の
    存在下に、スチレン類(イ)、(メタ)アクリル酸エス
    テル(ロ)及びアニオン性モノマー(ハ)を含むモノマ
    ーを共重合して得られるワックス含有アニオン性スチレ
    ン−アクリル系共重合体である請求項1記載の防湿加工
    用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】乳化分散剤(B)であるアニオン性スチレ
    ン−アクリル系共重合体、又はワックス含有アニオン性
    スチレン−アクリル系共重合体におけるモノマーが、ス
    チレン類(イ)30〜80重量%、(メタ)アクリル酸
    エステル(ロ)10〜35重量%及びアニオン性モノマ
    ー(ハ)10〜35重量%である請求項1〜3のいずれ
    かに記載の防湿加工用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】モノマー混合物(C)が、スチレン類(イ)
    20〜70重量%及び(メタ)アクリル酸エステル
    (ロ)30〜80重量%である請求項1〜4記載の防湿
    加工用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】ワックス類(A)の使用量が、乳化分散剤
    (B)とスチレン−アクリル系エマルジョンに用いるモ
    ノマー総重量に対して1〜10重量%である請求項1〜
    5のいずれかに記載の防湿加工用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】乳化分散剤(B)とモノマー混合物(C)
    との配合割合が、(B):(C)=50:50〜10:
    90である請求項1〜6のいずれかに記載の防湿加工用
    樹脂組成物。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の防湿加工
    用樹脂組成物を紙に塗工することを特徴とする防湿紙。
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