JP2000248140A - 防湿加工用樹脂組成物及びそれを用いた防湿紙 - Google Patents
防湿加工用樹脂組成物及びそれを用いた防湿紙Info
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Abstract
用いた防湿紙を提供する。 【解決手段】 防湿加工用樹脂組成物が、ワック
ス類(A)と乳化分散剤(B)の水分散液中において、
(メタ)アクリル酸エステルを主要成分とするモノマー
混合物(C)を乳化重合して得られるアクリル系エマル
ジョンで、該防湿加工用樹脂組成物を紙の表面に塗工す
ることにより、優れた防湿性を有し、古紙の離解が容易
で、特に塗工層中ワックスの非塗工面への転移及び滑り
を防止し、耐ブロッキング性を有する。
Description
成物及びそれを用いた防湿紙に関し、更に詳しくは該防
湿加工用樹脂組成物を紙の表面に塗工することにより、
優れた防湿性を有し、古紙の離解が容易で、特に塗工層
中ワックスの非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブ
ロッキング性を有する防湿紙を提供するものである。
は、製品の吸湿を防ぐためにポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニルなどの高分子化合物を紙の表面に塗
工、ラミネートを施して防湿性を付与した包装紙が広く
使用されている。
回収され再生されているが、前記のような高分子化合物
を用いた塗工紙が増えてきており、これらを再生する場
合には離解が非常に困難であり、また古紙を廃棄や埋め
立てした場合には環境汚染の原因となり、処理に困って
いるのが現状である。
クスと各種合成樹脂エマルジョンとを混合して紙に塗工
することにより、防湿紙を得るという提案がなされてい
る。例えば、合成ゴム系ラテックスとワックス系エマル
ジョンからなる水性エマルジョンを用いて防湿包装紙を
製造する方法(特開昭53−41511号公報)、合成
炭化水素樹脂又は合成炭化水素樹脂のα,β−不飽和多
塩基酸付加物及びワックスをスチレン−マレイン酸共重
合物又はスチレン−マレイン酸モノアルキルエステル共
重合物及び界面活性剤を用い、少なくともケン化当量の
アルカリの存在下に水中に分散させて得られたエマルジ
ョンと熱可塑性アクリル系エマルジョンとの混合物より
なる紙の防湿加工用組成物(特開昭56−148997
号公報)、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び芳
香族不飽和単量体からなる群から選ばれた、疎水性α,
β−モノエチレン性不飽和単量体と(メタ)アクリルア
ミドとの乳化共重合物にワックス系エマルジョンを配合
した、紙の防湿、防水被覆用樹脂組成物(特開平3−2
79492号公報)、スチレン−(メタ)アクリル酸共
重合体及び/又はエチレン・(メタ)アクリル酸共重合
体にワックス系エマルジョンを配合した塗液を塗布した
防湿紙(特開平6−200498号公報)、ゲル分率
(エマルジョン粒子内橋架け率)が90〜100%の範
囲にあるアクリル系エマルジョンとワックス系エマルジ
ョンとの混合液により表面処理した防湿紙(特開平7−
133600号公報)などが提案されている。
樹脂エマルジョンにワックスを配合した防湿剤は、古紙
の離解性には優れているが、多くの場合、紙の塗工層中
ワックスの非塗工面への転移により、製品を包装した場
合に非塗工面の滑りが問題となったり、加工紙がブロッ
キングを生じやすくなるなど、多くの問題を生じてい
る。また、防湿性についても未だ不充分である。
題点の解決を技術課題として鋭意研究の結果、紙の表面
に特定の防湿加工用樹脂組成物を塗工することにより、
優れた防湿性を有し、古紙の離解が容易で、特に塗工層
中ワックスの非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブ
ロッキング性を有する防湿紙を提供するに至ったもので
ある。
クス類(A)と乳化分散剤(B)の水分散液中におい
て、(メタ)アクリル酸エステルを主要成分とするモノ
マー混合物(C)を乳化重合して得られるアクリル系エ
マルジョンからなる防湿加工用樹脂組成物という構成の
ものである。
分散剤(B)が、(メタ)アクリル酸及び/又はスチレ
ン類と、アニオン性モノマーを含むモノマーを共重合し
て得られるアニオン性共重合体である防湿加工用樹脂組
成物という構成である。
分散剤(B)が、ワックス類(A)の存在下に、(メ
タ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン類と、アニ
オン性モノマーを含むモノマーを共重合して得られるワ
ックス含有アニオン性共重合体である防湿加工用樹脂組
成物という構成である。
ワックス類(A)の使用量が、乳化分散剤(B)とアク
リル系エマルジョンに用いるモノマー総重量に対して1
〜10重量%である防湿加工用樹脂組成物という構成で
ある。
乳化分散剤(B)とモノマー混合物(C)との配合割合
が(B):(C)=10:90〜50:50である防湿
加工用樹脂組成物という構成である。
防湿加工用樹脂組成物を紙に塗工した防湿紙という構成
のものである。
は、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、酸化パラフィンワックス、ポリオレフィン系ワック
ス、天然ワックスなどが挙げられ、特に融点30〜80
℃のパラフィンワックスが好ましい。
は、各種低分子界面活性剤、高分子系乳化分散剤が使用
でき、これらの単独あるいは2種以上を組み合わせて用
いる。低分子界面活性剤としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキル又はアルキルアリル硫酸塩、アル
キル又はアルキルアリルスルホン酸塩、ジアルキルスル
ホコハク酸塩等のアニオン性乳化剤、アルキルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルアンモニ
ウムクロライド等のカチオン性乳化剤、ポリオキシエチ
レンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンカルボン酸エーテル等の
非イオン性乳化剤が例示できる。
イオン性基又はイオン性基を有する合成高分子あるいは
一般の天然高分子系乳化分散剤が使用でき、一例を挙げ
れば、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、スチレ
ン−アクリル系共重合体、(メタ)アクリルアミド系共
重合体、又はこれらの完全中和物などが例示できる。
(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン類と、
アニオン性モノマーを含むモノマーを共重合して得られ
るアニオン性共重合体、又はワックス類(A)の存在下
に(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチレン類
と、アニオン性モノマーを含むモノマーを共重合して得
られるワックス含有アニオン性共重合体のカリウム塩、
ナトリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、ア
ミン塩などのアルカリ塩の水溶液を用いた場合、本発明
の効果がよりよく発揮されるので好ましい。
性共重合体又はワックス含有アニオン性共重合体におけ
る(メタ)アクリル酸エステルとしては、下記一般式
(1): CH2=CR1−COOR2 で表わされる。(ただし、R1は水素又はメチル基を示
し、R2は炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基を
示す)。(メタ)アクリル酸エステルの中でもR2が炭
素数1〜12のアルキル基である(メタ)アクリル酸エ
ステルが好ましい。
性共重合体又はワックス含有アニオン性共重合体におけ
るスチレン類としては、下記一般式(2):
CH2CH3、CH(CH 3)2、又はC(CH3)3を表わ
す。)で示される少なくとも1つのスチレン類が挙げら
れる。これらのスチレン類中でも、R3、R4がHである
スチレンの利用が好ましい。
性共重合体又はワックス含有アニオン性共重合体におけ
るアニオン性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸等のカルボキシル基含有モノマー、スチレンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリル酸
スルホエチル、(メタ)アリルスルホン酸等のスルホン
酸系モノマー、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル
の硫酸エステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル
の硫酸エステル等の硫酸エステル系モノマー、又はこれ
らのアニオン性モノマーのカリウム塩、ナトリウム塩等
のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などが例
示できる。これら単独、あるいは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。これらアニオン性モノマーの
中でもカルボキシル基含有モノマーの利用が好ましい。
は、乳化分散剤(B)であるアニオン性共重合体、又は
ワックス含有アニオン性共重合体とアクリル系エマルジ
ョンを構成するモノマーの総重量に対して1〜10重量
%が好ましい。
ニオン性共重合体、又はワックス含有アニオン性共重合
体を構成する各モノマーの好ましい比率は、(メタ)ア
クリル酸エステル及び/又はスチレン類65〜95重量
%、アニオン性モノマー5〜35重量%の範囲である。
前記アニオン性モノマーが5重量%未満であるとアクリ
ル系エマルジョンの乳化性能が悪く、逆にアニオン性モ
ノマーが35重量%を超えると防湿性が阻害される。
モノマー混合物(C)たる(メタ)アクリル酸エステル
としては、前記乳化分散剤(B)であるアニオン性共重
合体に用いられる(メタ)アクリル酸エステルと同じも
のが使用できる。
ー混合物(C)との配合割合は(B):(C)=10:
90〜50:50重量部の範囲が好ましい。
化分散剤(B)であるアニオン性共重合体とワックス含
有アニオン性共重合体等に用いるモノマー以外に、本発
明の効果を損なわない範囲で、これらのモノマーと共重
合可能な他のモノマーを使用できる。例えば、アクリル
アミド、メタアクリルアミド等のアクリルアミド類、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を
含有するビニルモノマー、ジビニルベンゼン、ジビニル
ナフタレンなどの芳香族ジビニル化合物と下記一般式
(3):
れる。ここで、Xは(CH2)m−O又は(CH2CH
2O)nであり、m及びnはそれぞれ独立して1〜20、
好ましくは4〜15の整数であり、R5はそれぞれ独立
して水素原子又は低級アルキル基である。
ニオン性共重合体又はワックス含有アニオン性共重合体
の製造法としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の
各種公知の方法を採用でき、溶液重合による場合には、
イソプロピルアルコール、メチルエチルケトン、トルエ
ン、キシレン、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のグ
リコールエーテル類等の溶媒が使用できる。
に限定されず、各種の界面活性剤を使用でき、例えば強
化ロジンのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫
酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸モノエ
ステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ルスルホコハク酸モノエステル塩、ポリオキシエチレン
モノ及びジスチリルエーテルスルホコハク酸モノエステ
ル塩などのアニオン性界面活性剤やポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンモノ及びジスチリルフ
ェニルエーテル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン等の非イオン性界面活性剤が使用で
き、これらの単独あるいは2種以上を併用して用いる。
その使用量は、全仕込み単量体に対して0.5〜10重
量%程度である。
限定されず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物、レド
ックス系開始剤などの各種公知のものを使用でき、又分
子量を調整するために公知の連鎖移動剤であるイソプロ
ピルアルコール、四塩化炭素、クメン、チオグリコール
酸エステル、アルキルメルカプタン、2−メルカプトエ
タノール、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペン
テン等を適宜使用することが出来る。
性共重合体の分子量は、通常は、重量平均分子量が30
00〜50000、より好ましくは15000〜350
00の範囲が塗工適性において有効である。
製造法としては、ワックス類(A)と乳化分散剤(B)
の水分散液中に、又はワックス類(A)と乳化分散剤
(B)とをホモジナイザー等の乳化機であらかじめ乳化
分散させた水分散液中に、あるいは乳化分散剤(B)で
ある前記ワックス含有アニオン性共重合体の水分散液中
に、各モノマーを加え、充分に攪拌混合した後、常法に
従って重合することにより得られる。又、あらかじめワ
ックス類(A)と乳化分散剤(B)とを乳化分散する場
合、その乳化分散剤(B)としてアニオン性共重合体の
アルカリ塩と低分子のアニオン性界面活性剤とを併用す
るとより好ましい結果が得られる。
されず、過硫酸塩類、過酸化物、アゾ化合物、レドック
ス系開始剤等の各種公知のものを使用でき、又分子量を
調整するために公知の各種連鎖移動剤を適宜使用するこ
とができる。
エマルジョンの外観を有し、これらを紙に塗工する場
合、塗布原紙への付着量は紙の要求する品質により決定
されるが、塗工濃度は40〜50重量%で塗布されるの
が好ましく、その防湿加工用樹脂組成物の塗工量は5〜
25g/m2である。本発明における防湿加工用樹脂組
成物を含む塗工液は常法に従って、ロールコーター、バ
ーコーター、エアナイフコーター、ブレードコーター、
ゲートロールコーター、サイズプレスなどの各種塗工設
備にて紙に塗工、含浸することができる。
工した場合に優れた防湿性を有し、古紙の離解が容易
で、特にワックス粒子をポリマー粒子中に取り込むこと
により、塗工層中ワックスの非塗工面への転移および滑
りを防止し、耐ブロッキング性を有する防湿紙を提供す
るものである。
工液中に、必要に応じて、更にポリオレフィン、PV
A、カゼイン等の水溶性樹脂、増粘剤、増強剤、保水
剤、消泡剤、スライムコントロール剤などを適宜添加す
ることができ、乾燥温度は特に限定されるものではない
が、一般に90〜150℃で乾燥すればよい。又、本発
明により製造される防湿紙の原紙としては特に限定され
ず、上質紙、段ボール原紙、カートン紙、片艶クラフト
紙、両更クラフト紙、クラフト伸張紙などが用いられ
る。
ある。
合体又はワックス含有アニオン性共重合体の調製:温度
計、攪拌機、冷却管及び窒素ガス導入管を備えた反応容
器に、溶媒の所定量、又は溶媒とワックス類(A)の所
定量を加え、その溶媒の還流下、各モノマーの所定量及
び重合開始剤の所定量の混合物を窒素気流下に滴下し
て、7時間重合させた後、脱溶媒してアニオン性共重合
体又はワックス含有アニオン性共重合体を得た。
エマルジョンの調製:温度計、攪拌機、冷却管及び窒素
ガス導入管を備えた反応容器に、ワックス類(A)、乳
化分散剤(B)のアルカリ塩の水溶液の所定量、又はワ
ックス類(A)と乳化分散剤(B)をホモジナイザーで
乳化した乳化分散液の所定量、又は乳化分散剤(B)で
ある前記ワックス含有アニオン性共重合体の水分散液及
び水の所定量を仕込み、次にモノマー混合物(C)の所
定量を加えて、窒素気流下に、重合開始剤の所定量を加
え、温度30〜80℃で1〜6時間乳化重合を行い、濃
度約40%のアクリル系エマルジョンを得た。
られた防湿加工用樹脂組成物について性能評価を行っ
た。
2になるように、原紙にバーコーターを用いて片面に塗
工し、温風乾燥機を用いて110℃で2分間乾燥した。
試験方法(カップ法)に準じて測定。 温湿度条件:B法(40℃/90%RH・24時間) 試験片の向き:コート面 外側 試験片の処理:十字に折ったもの(十字折)と折らない
もの(平面)*数値が小さいほど透湿性よい。 ロ)摩擦係数:JIS P8147紙及び板紙の摩擦係
数試験方法に準じて測定。 塗工面/非塗工面の摩擦係数を測定。 コート剤塗工面と非塗工面を重ね合わせ25℃、60
%RH、0.2kg/cm2の荷重で24時間プレス
後、非塗工面/非塗工面の摩擦係数を測定。数値が大き
い程滑りにくい。 ハ)離解性:家庭用ミキサー(電圧60V)を使い、2
5℃の水500mlに1cm角片にした塗工紙1.2g
を入れ、120秒間攪拌して離解し、手抄き試験機で手
抄きして紙片にし、離解状態を観察する(ミキサーの刃
は繊維を切断しないように、ヤスリで丸めたものを使
用)。 ニ)耐ブロッキング性:塗工面と非塗工面を重ね合わ
せ、40℃、90%RHの雰囲気中で500g/cm2
の荷重をかけ、24時間放置後、室温でブロッキング程
度を判定。 判定基準 ◎:ブロッキング無し ○:剥がす時抵抗があるがブロッキング無し △:部分的にブロッキングする ×:全面ブロッキングする
明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお、各例中、部及び%は特記しない限
り全て重量基準(有効成分)である。
えた反応容器に、PGM−A(プロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート)1000部を加え、その
溶媒の還流下にメチルメタクリレート700部、ブチル
アクリレート220部、アクリル酸80部、とジターシ
ャリブチルパーオキサイド0.1部の混合物を窒素気流
下に滴下して、7時間重合させた後、脱溶媒してアニオ
ン性共重合体の乳化分散剤(B)を得た。その組成と性
状を表1に示す。
溶媒PGM−A1000部とパラフィンワックス−15
5(商品名:日本精蝋(株)製パラフィンワックス、融
点69℃)100部を仕込み、その溶媒の還流下に、メ
チルメタクリレート700部、ブチルアクリレート22
0部、アクリル酸80部及びジターシャリブチルパーオ
キサイド0.1部の混合物を窒素気流下に滴下して、7
時間重合させた後、脱溶媒してワックス含有アニオン性
共重合体の乳化分散剤(B)を得た。その組成と性状を
表1に示す。
マーの使用を表1のように代えた以外は製造例1と同様
の方法でアニオン性共重合体の乳化分散剤(B)を得
た。その組成と性状を表1に示す。
管を備えた反応容器に、製造例1の乳化分散剤(B)で
あるアニオン性共重合体300部に25%アンモニア水
14部とトリエチルアミン13部、水1159部を加え
て調製した水溶液に、n−ブチルメタクリレート490
部、エチルアクリレート140部、ブチルアクリレート
70部、パラフィンワックス−155(商品名:日本精
蝋(株)製パラフィンワックス、融点69℃)30部を
加えて攪拌混合し、窒素気流下に40℃で過硫酸アンモ
ニウム1.8部、亜硫酸水素ナトリウム1.8部を加え
て重合し、75〜85℃で3時間乳化重合して、アクリ
ル系エマルジョンの防湿加工用樹脂組成物を得た。
に、製造例1の乳化分散剤(B)であるアニオン性共重
合体300部に25%アンモニア水14部と、トリエチ
ルアミン13部、水1159部を加えて調製した水溶液
とネオゲンS−20(商品名:第一工業製薬(株)製、
アニオン性界面活性剤)50部及びHi−mic204
5(商品名:日本精蝋(株)製マイクロクリスタリンワ
ックス、融点64℃)30部をホモジナイザーで乳化し
た乳化分散液にn−ブチルメタクリレート490部、エ
チルアクリレート140部、ブチルアクリレート70部
を加えて攪拌混合し、窒素気流下に40℃で過硫酸アン
モニウム1.8部、亜硫酸水素ナトリウム1.8部を加
えて重合を開始し、75〜85℃で3時間乳化重合し
て、アクリル系エマルジョンの防湿加工用樹脂組成物を
得た。その組成を表2に、性状を表3に示す。
ス類(A)、乳化分散剤(B)、モノマー混合物(C)
の使用を表2のように代えた以外は実施例1と同様の方
法でアクリル系エマルジョンの防湿加工用樹脂組成物を
得た。その組成を表2に、性状を表3に示す。
剤(B)、モノマー混合物(C)の使用を表2のように
代えた以外は、実施例1と同様の方法で得られた濃度4
0%のアクリル系エマルジョンにパラフィンワックスエ
マルジョン(変性石油樹脂を保護コロイドとして調製し
たパラフィンワックス−155のエマルジョン、濃度5
0%)60部(有効成分30部)を加えて、攪拌混合し
てワックスを含むエマルジョンの防湿加工用樹脂組成物
を得た。その組成と性状を表2、表3に示す。
類(A)、乳化分散剤(B)、モノマー混合物(C)を
表2のように代えた以外は比較例1と同様の方法で防湿
加工用樹脂組成物を得た。その組成と性状を表2、表3
に示す。
実施例1〜8、比較例1〜2、参考例1〜2に示す防湿
加工用樹脂組成物について、性能評価を
その結果を表4に示す。
μmでコート) 参考例2:未晒クラフト紙 坪量75g/m2 未塗工
紙
それを用いた防湿紙は、実施例に示すように、優れた防
湿性を有し、古紙の離解が容易で特に塗工層中ワックス
の非塗工面への転移及び滑りを防止し、耐ブロッキング
性を有する。
Claims (6)
- 【請求項1】ワックス類(A)と乳化分散剤(B)の水
分散液中において、(メタ)アクリル酸エステルを主要
成分とするモノマー混合物(C)を乳化重合して得られ
るアクリル系エマルジョンからなる防湿加工用樹脂組成
物。 - 【請求項2】乳化分散剤(B)が、(メタ)アクリル酸
エステル及び/又はスチレン類と、アニオン性モノマー
を含むモノマーを共重合して得られるアニオン性共重合
体である請求項1に記載の防湿加工用樹脂組成物。 - 【請求項3】乳化分散剤(B)が、ワックス類(A)の
存在下に、(メタ)アクリル酸エステル及び/又はスチ
レン類と、アニオン性モノマーを含むモノマーを共重合
して得られるワックス含有アニオン性共重合体である請
求項1に記載の防湿加工用樹脂組成物。 - 【請求項4】ワックス類(A)の使用量が、乳化分散剤
(B)とアクリル系エマルジョンに用いるモノマー総重
量に対して1〜10重量%である請求項1〜3のいずれ
かに記載の防湿加工用樹脂組成物。 - 【請求項5】乳化分散剤(B)とモノマー混合物(C)
との配合割合が(B):(C)=10:90〜50:5
0重量部である請求項1〜4のいずれかに記載の防湿加
工用樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の防湿加工
用樹脂組成物を紙に塗工することを特徴とする防湿紙。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5564999A JP2000248140A (ja) | 1999-03-03 | 1999-03-03 | 防湿加工用樹脂組成物及びそれを用いた防湿紙 |
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JP (1) | JP2000248140A (ja) |
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