JP2000507652A - セルロース系製品の表面サイジング - Google Patents

セルロース系製品の表面サイジング

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、セルロース系製品の表面サイジング方法および水性サイズ組成物に関する。この方法は、セルロース系製品の表面に、スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1つのモノマー、エチレン不飽和カルボン酸及びアルカノールのエステル群から選ばれる少なくとも1つのモノマー並びにエチレン不飽和カルボン及びスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つのモノマー、これらに他のエチレン不飽和共重合性モノマーを任意に組み合わせて、を含有するモノマー混合物のフリーラジカル乳化重合によって得られるコポリマーの水性分散液を塗布することを含む。また水性サイズ組成物は、このようなモノマー混合物のフリーラジカル乳化重合によって得られるコポリマーの分散液及び電解質を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 セルロース系製品の表面サイジング 発明の分野 本発明はセルロース系製品の表面サイジングに関し、より詳しくは、このよう な製品の表面に乳化重合したモノマーの水性分散液を塗布することを含むサイズ 方法に関する。本発明はさらに、乳化重合したモノマーの分散系を含有する水性 サイズ組成物に関する。発明の背景 当分野では、紙、ボール紙(board)及び板紙(paper board)等のセルロース系製 品の製造において、ポリマー分散系をサイズ剤として利用することが知られてい る。サイズ剤は、水溶液がサイズされた製品中に吸収して広がるのを遅らせたり 防いだりする。従来技術には多種多様なポリマー分散系が開示されており、例と して、生成する分散系に安定性を与える保護コロイド及び/又は乳化剤の存在下 でエチレン不飽和のモノマーを乳化重合することによって得られるものが挙げら れる。分散系は、サイズすべき製品の表面に分散系を塗布することを含む表面サ イジングに用いることができる。この目的に使われるモノマーの例として、スチ レン及びアルキル(メタ)アクリレートがある。これら表面サイズは、現在使用 されている最も効果的なものの例であり、通常高いサイジング反応を与える。 例えば印刷用インクや書き物用インク等の水性液によるしみ込みに対して望み の耐性度を有するセルロース系製品を製造する能力を有する他に、表面サイジン グに用いられるポリマー分散系は、適用の観点からも有益であるべきである。表 面サイズは通常、サイズプレス内にあるセルロース系製品の表面に塗布される。 続いての塗布、乾燥又は変換工程の間に増加する静電気を防ぐ為に、サイズプレ ス内にあるサイズ溶液に電解質を添加することが知られている。しかし、低濃度 の電解質でも、サイズ分散液に含まれるポリマー粒子が凝集して沈殿を形成する 原因となり得ることが経験により分かった。これは、サイズ分散液を投与する難 しさ、サイズ性能の悪化、紙がうまくサイズされない等の適用上の問題につなが る。従って、表面サイジングで最良の結果を得る為には、ポリマー分散系は塩基 及び電解質の存在下で良好な安定性を有することが望まれる。ポリマー分散系は 低発泡性で有利な粘度特性及び流動特性を有することが、塗布工程にとってさら に有益である。 従って、本発明の目的は、セルロース系製品を表面サイズする改良した方法を 提供することである。本発明の別の目的は、改良した表面サイジング結果が得ら れる乳化重合したモノマーを含む水性分散液を提供することである。本発明の別 の目的は、表面サイジングにおいて有益な利用特性、特に電解質及び塩基の存在 下で高い性能を有する、乳化重合したモノマーの分散系を含有する水性サイズ組 成物を提供することである。本発明の他の目的は以降で明らかになる。本発明 本発明は概して、セルロース系製品の表面に、乳化重合したモノマーの分散系 を含有する水性サイズ組成物を塗布することによって該製品をサイズする方法に 関し、そしてこのような分散系を含有する水性サイズ組成物に関する。より具体 的には、本発明の方法は、セルロース系製品の表面に、以下の(a)〜(c)を 含むモノマー混合物のフリーラジカル乳化重合によって得られるコポリマーの水 性分散液を塗布することを含む: (a)70〜99.5重量%の (a1)スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1 つのモノマー、および (a2)エチレン不飽和のカルボン酸及びアルカノールのエステル群か ら選ばれる少なくとも1つのモノマー、 (b)0.5〜15重量%の、エチレン不飽和のカルボン酸及びそれらの塩、 エチレン不飽和のスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる 少なくとも1つのモノマー、並びに (c)0〜15重量%の、他のエチレン不飽和の共重合性モノマー。 本発明によれば、スチレン、アルキルアクリレート及びカルボキシ及び/又は スルホ基含有モノマーをベースにしたモノマー混合物を乳化重合の形で含有する コポリマーの微細粒子の水性分散液によって、紙及び同様のセルロース系製品を 表面サイズすることにより、水性液によるしみ込みに対して非常に高い抵抗力を 有するこのような製品を提供できることが見出された。本発明は、従来のスチレ ン及びアルキルアクリレートをベースとするコポリマーの水性分散液を用いる方 法に比べ、改良したサイジング効果のセルロース系製品の製造を可能にする。驚 くべきことに、コポリマー中にカルボキシ及び/又はスルホ基含有モノマーを加 えることにより改良が達成されることが見出された。従って、本発明ではより少 ない量のポリマーを用いて同じサイジング効果を与えることができ、それにより コスト削減および経済的利益につながる。本明細書で用いる「サイジング」とい う用語は、水性液によるしみ込みに対する高い抵抗力または高い疎水性を達成す る為のセルロース系製品の処理のことをいう。 本発明に係る分散系は、電解質及び塩基の存在下で非常に効果的であり、かつ 低発泡性で有利な粘度特性及び流動特性を有する。それにより、高いサイジング 反応を有するセルロース系製品を非常に有利な仕方で製造することが可能である 。本分散系を電解質の存在下で用いたときに見られる改良された性能によってか なりの利用的利益が得られ、これにより従来技術の分散系で見られた凝集と析出 に関連する問題が緩和または除去され得る。本発明に係る分散系は、安価で容易 に入手できる乳化剤または分散助剤を低濃度用いて調製することができ、にもか かわらずこの分散系は広いpH範囲にわたって電解質の存在下で高い安定性と性 能を示す。それにより、付加的な安定剤及び/又は保護コロイドを本質的に使わ なくて済み、これは当然さらなる経済的利益を生む。 本明細書で規定するグループ(a)、(b)及び(c)のモノマーは、本分散 系の調製に用いられ、モノマーをフリーラジカル機構によって重合可能にする少 なくとも1つのエチレン不飽和結合を有する。 グループ(a)のモノマーは、スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれ る少なくとも1つのモノマー(a1)を含有する。スチレンが好ましい。好まし くはスチレン誘導体は無電荷であり、グループ(a1)に包含される適当なスチ レン誘導体としては、α−メチルスチレン及びビニルトルエン等のC1〜C4の アルキルで置換したスチレンが挙げられるが、他のタイプの誘導体も使用でき、 例えばクロロスチレン等のハロゲン置換スチレンである。 グループ(a)のモノマーはさらに、エチレン不飽和カルボン酸及びアルカノ ールのエステル群から選ばれる少なくとも1つのモノマー(a2)を含有する。 モノエチレン不飽和のエステルが好ましい。エステルは、3〜6、好ましくは3 〜4の炭素原子を有するカルボン酸、および1〜18、適切には1〜8そして好 ましくは1〜4の炭素原子を有するアルカノールから適切に誘導される。アルカ ノールは好ましくは一価飽和アルコールである。適切なエステルとしては、十分 にエステル化したカルボン酸、例えばアルキルアクリレートやアルキルメタクリ レート等のモノカルボン酸のモノエステル、ジアルキルマレエート、ジアルキル フマレート等のジカルボン酸のジエステル、そしてアコニット酸のトリアルキル エステル等のトリカルボン酸のトリアルキルエステルが挙げられる。これらの中 でも、アルキルアクリレートとアルキルメタクリレートが好ましい。 適切なアルキルアクリレート及びアルキルメタクリレートは、C1〜C18のも の、適切にはC1〜C8そして好ましくはC1〜C4のアルキルを含む。適切なアル キルアクリレートの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、 イソブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、2 −エチルヘキシル、オクチル、デシル、パルミチルおよびステアリルアクリレー トが挙げられる。ブチルアクリレート及びブチルアクリレートを含む混合物が特 に好ましい。適切なアルキルメタクリレートの例としては、メチル、イソプロピ ル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルメタクリレートが挙げられる。 グループ(a)のモノマーは、重合に用いるモノマーの重量に基づいて、約7 0〜99.5重量%、適切には少なくとも約80重量%、好ましくは少なくとも 約85重量%そして最も好ましくは約90〜約99重量%の量で用いうる。グル ープ(a)のモノマーは、モノマー(a1)対モノマー(a2)重量比が約10 :1から約1:10そして適切には約7:1から約1:3で用いうる。本発明の 好ましい態様においては、グループ(a)のモノマーの少なくとも50重量%を グループ(a1)のモノマーが構成し、そして好ましい(a1)対(a2)重量 比は約5:1から約1:1、最も好ましくは約4:1から2:1である。 グループ(b)のモノマーは、エチレン不飽和カルボン酸及びそれらの塩並び にエチレン不飽和スルホン酸及びそれらの塩を含み、モノエチレン不飽和モノマ ーが好ましい。グループ(b)のモノマーは従って、少なくとも1つのカルボキ シ基又はスルホ基を遊離酸又は塩のいずれかの形で有し、即ち、カルボン酸、カ ルボン酸塩、スルホン酸およびスルホン酸塩である。一般に、遊離酸の形でモノ マーを用いるのが好ましい。カルボン酸塩およびスルホン酸塩は、モノマーを水 酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア又はアミン等の塩基の溶液で処理 することによって対応する酸から調製でき、完全に又は部分的に中和したモノマ ーが得られる。これらの中でも、アンモニアが一般的に好ましい。 適切なカルボン酸モノマーの例としてC3〜C6、好ましくはC3〜C4のカルボ ン酸が挙げられ、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びジ−及びトリカルボン酸 の半エステル、例えばマレイン酸及びフマル酸のC1〜C4アルキルモノエステル 、等のモノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸及びイタコン酸等のジカルボン酸 、アコニット酸等のトリカルボン酸並びにそのC1〜C4アルキルモノ−及びジエ ステルである。適切なスルホン酸モノマーの例としてC2〜C10のスルホン酸が 挙げられ、例えばビニルスルホン酸(エチレンスルホン酸)、アリルスルホン酸 、スチレンスルホン酸、2−スルホエチルメタクリレート、2−アクリルアミド プロパンスルホン酸、および2−アクリルアミドエタンスルホン酸である。一般 に、カルボン酸及びそれらの塩がグループ(b)の好ましいモノマーである。な ぜなら、特に、これらは通常、スルホン酸よりも容易に入手可能で安価だからで ある。 グループ(b)のモノマーは、重合に用いるモノマーの重量に基づいて、約0 .5〜15重量%、適切には少なくとも約1%から約10%、好ましくは7%未 満、好ましい範囲は約1%〜5重量%の量で用いうる。 グループ(a1)、(a2)及び(b)の必須モノマーに加え、本分散系は、 乳化重合した形で、グループ(c)の他のエチレン不飽和の共重合性モノマーを 含んでも良い。グループ(c)に包含される適切なモノマーの例として、エチレ ン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1−ヘキセン及び1−オクテン等の オレフィン、1,3−ブタジエン及びイソプレン等の脂肪族共役ジエン、ビニル アセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルラウレート及び ビニルステアレート等のカルボン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アク リルアミド、メタアクリルアミド、C1〜C18ルキルアクリルアミド及びC1〜C18 アルキルメタアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド、並びにヒドロキシ 官能性モノマーが挙げられる。 グループ(c)に含まれる好ましいモノマーは、ヒドロキシ官能性モノマー、 即ち、少なくとも1つの水酸基を有するモノマーである。グループ(c)のモノ マーは、1以上のヒドロキシ官能性モノマー並びに1以上のヒドロキシ官能性モ ノマーと他のエチレン不飽和共重合性モノマー(例えば上で規定したグループ( c)のいずれかのモノマー)との組み合わせからなってもよい。一般に適切なヒ ドロキシ官能性モノマーは、モノエチレン不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキ ルエステル及びN−アルカノールアミドから選ばれ、ここでN−アルカノール基 及びヒドロキシアルキル基は適切には1〜18の炭素原子、好ましくはC1〜C4 を有する。適切なヒドロキシ官能性モノマーとしては、2−ヒドロキシエチルア クリレート及び3−ヒドロキシプロピルアクリレート等のヒドロキシアルキルア クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート及び3−ヒドロキシプロピル メタクリレート等のヒドロキシアルキルメタクリレート、N−メチロールアクリ ルアミド等のN−アルカノールアクリルアミド、並びにN−メチロールメタクリ ルアミド等のN−アルカノールメタクリルアミドが挙げられる。これらモノマー の中でも、ヒドロキシアルキルアクリレート及びヒドロキシアルキルメタクリレ ートが好ましい。 グループ(c)のモノマーは、重合に用いるモノマーの重量に基づいて、約1 5重量%まで、適切には0.5%から約10%、好ましくは約5%まで、そして 好ましい範囲は1%〜約5重量%の量で用いることができ、(a)+(b)+( c)の百分率の合計は100である。少なくとも1つのヒドロキシ官能性モノマ ーを含有するグループ(c)モノマーを使うとき、その量は重合に用いるモノマ ーの重量に基づいて、適切には0.5から5重量%そして好ましくは1.0から 5.0重量%である。 本発明に係る分散系は、グループ(a)、(b)及び(c)のモノマーを従来 の仕方で共重合することにより調製できる。乳化重合プロセスは当分野で公知で あり、参考文献としてポリマー科学および工学百科事典、第6巻、乳化重合、第 1〜51ページ、John Wiley & Sons,Inc.,1986を本明細書に含める。重合は 、モノマー、乳化剤およびフリーラジカル開始剤を任意の順番で加えた水性層中 で、酸素の非存在下かつ不活性ガス雰囲気、例えば窒素下で適切に開始する。乳 化重合は、撹拌しながら20℃から100℃の間、好ましくは60℃から90℃ の間で適切に起こる。 適切なフリーラジカル重合開始剤は、フリーラジカル重合を開始できる全ての ものであり、例としては、従来の熱開始剤である例えば過硫酸カリウム及びアン モニウム、有機過酸化物及びヒドロペルオキシド、及び過酸化水素、並びに酸化 還元系である例えば鉄(II)/過酸化物、鉄(II)/過硫酸塩、過酸化物/ メタ重硫酸塩及び過硫酸塩/メタ重硫酸塩がある。連鎖移動剤、例えば従来のア ルキルメルカプタンやアルカンチオールは、重合プロセスにおいて公知の仕方で コポリマーの分子量を調整するために適切に使用される。 重合は、バッチ工程として若しくは供給工程の形で、又はこれらの組み合わせ で行うことができる。適切には使用するモノマーの一部を最初に重合し、続いて 残りのモノマーを、連続的に又は数段階で、任意に追加のフリーラジカル開始剤 と合わせて、重合域に供給する。 ポリマー分散系は、好ましくは次の工程: (i)グループ(a)の少なくとも1つのモノマーの初期重合、および (ii)グループ(a)、(b)及び(c)のモノマーの続いての重合 により得られる。 この好ましい態様において、初期重合工程(i)は実質的にグループ(b)及 び(c)のモノマーなしで行い、グループ(a)の使用するモノマーの総重量の 少なくとも一部は、続いての重合工程(ii)において存在する。続いての重合 工程(ii)で使用するグループ(a)モノマーの量は、全重合プロセスで用い るグループ(a)モノマーの総重量に基づき、5%〜95%そして適切には10 %〜75重量%とすることができる。本発明のこの初期及び続いての重合工程に より調製したポリマー分散系を用いる態様によれば、はっきりした核/殻構造( 核がより疎水性で殻がそれに比べて疎水性でない、即ちより親水性である)のポ リマー粒子が得られる。得られる核/殻構造の程度は、当業者が容易に認識する 様に、特に、使用するモノマーのタイプ及びその重量比並びにモノマー及び開始 剤の重合域への導入の仕方に依存する。重合を終えた後、得られる分散系中のコ ポリマー微粒子の平均粒子直径は普通約400nm未満である。適切には、平均 粒子サイズは約40から200nmの間、好ましくは約50nmから100nm の範囲内である。得られた適切なコポリマーのガラス転移温度Tgは、約20℃ 〜約80℃、好ましくは約40℃〜約70℃である。 ポリマー分散系は、適切には少なくとも1つの乳化剤または分散助剤を含み、 その量は、重合に用いるモノマーの重量に基づき、0.25〜20重量%、好ま しくは0.5〜10重量%そして最も好ましくは0.75〜5重量%である。ア ニオン性、カチオン性、両性及び非イオン性の乳化剤を使うことができ、好まし いのはアニオン性乳化剤、例えばアニオン性分散系又は乳濁液用に普通用いられ るタイプのものである。適切なアニオン性乳化剤は、硫酸、スルホン酸、エーテ ル硫酸、りん酸及びエーテルリん酸アルキル及びアルキルアリール、並びにスル ホコハク酸ジアルキルから選ぶことができ、適切にはアルカリ金属塩又はアンモ ニウム塩の形であり、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルスルホン酸ナト リウム及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。ポリアクリル 酸及びその塩も使うことができる。非イオン性乳化剤は、エトキシル化された脂 肪族アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール又は脂肪酸アミド、エトキシル化 又は非エトキシル化グリセロールエステル、及び脂肪酸のソルビタンエステルか ら選ぶことができる。分散系は、他の添加剤、例えば防腐剤、蛍光増白剤、消泡 剤、および保護コロイドを含むこともできる。このような添加剤は好ましくは非 イオン性またはアニオン性であるべきである。使用できる保護コロイドとしては 、水溶性のセルロース誘導体、デンプン誘導体、ゼラチン、ガーゴム、キサンタ ンガム、及びポリビニルアルコールが挙げられる。 本分散系は、たとえ低濃度の乳化剤そしてまた保護コロイドの非存在下で調製 しても、塩基及び電解質の存在下並びに長期保存において高い安定性を有する。 従って本ポリマー分散系は、重合プロセスで通常高濃度で普通使われるデンプン 及びそれらの誘導体等の保護コロイドの非存在下で、調製することができる。 本発明に係る分散系は、水性分散系に基づき、固形分を0.01〜60重量% 、適切には10〜50重量%有することができる。高固形分の分散系は、もちろ ん使用前に水で希釈したり水溶液と混合する事ができ、この水溶液は例えばデン プン及び/又はその誘導体の水溶液であり、そして表面サイズするのに適切なコ ポリマー固形分量は約0.01〜10.0重量%の範囲内である。 本発明に係るサイジングの方法は、水性ポリマー分散液を紙、ボール紙および 板紙等のセルロース系製品の表面に塗布することを含み、そしてポリマー分散液 はもちろんデンプン及びその誘導体等の従来から表面サイジングに使われてきた 成分と一緒に塗布することができる。分散液のセルロース性表面への塗布は、通 常サイズプレスによってなされる。もちろんスプレーや浸漬によって分散液をセ ルロース系表面に塗布することも可能である。ポリマー分散液によって処理した 製品は通常高温で乾燥する。適切には表面に塗布する分散液の量は、乾燥セルロ ース系製品上の乾燥ポリマーとして計算して、0.05〜5重量%、好ましくは 0.1〜1重量%である。 表面サイジングにおいて、サイズプレス中にある水性サイジング組成物に添加 しうる電解質としては、無機電解質、好ましくは塩化ナトリウム及び硫酸ナトリ ウム等のアルカリ金属の塩が挙げられる。普通、電解質の含有量は、サイズ組成 物基準で、0.1〜2重量%そして適切には約0.3〜1重量%である。本発明 に係る水性サイズ組成物は、上記で規定した水性ポリマー分散液、および電解質 を含有する。サイズ組成物はコポリマー固形分を約0.01〜10.0重量%有 することができる。デンプン及び/又はその誘導体もサイズ組成物中に存在して よく、デンプン系物質の適切な固形分量は約1〜10重量%、好ましくは3〜8 重量%である。本発明は故に請求の範囲にさらに規定した水性サイズ組成物に関 する。 本発明を以下の実施例中でさらに説明するが、これら実施例は本発明を限定す る為のものではない。全ての部およびパーセンテージは、他に指示しない限り重 量基準である。実施例1 本発明に係る水性分散液を以下の様に調製した: 撹拌器、還流冷却器および付加手段を取り付けた撹拌された反応器に、アルキ ルスルホン酸ナトリウム1部と脱イオン水50部を最初に導入し、反応器の中身 を80℃に加熱し、そしてスチレン25部、n−ブチルアクリレート8部および n−ドデカンチオール0.2部を含む混合物(I)の20%を、反応器を窒素ガ スでパージしながら続いて導入した。共重合は、過硫酸カリウム0.1部の脱イ オン水溶液の添加により開始した。15分後、混合物(I)の残りと脱イオン水 中に過硫酸カリウム0.2部を含む混合物(II)の添加を開始した。これら混 合物を、混合物(I)は100分間、混合物(II)は120分間、反応器に連 続的に供給した。混合物(I)および(II)の添加を開始してから45分後、 アクリル酸0.9部(重合に用いるモノマーの重量に基づいて2.9重量%)お よび2−ヒドロキシエチルアクリレート0.9部を脱イオン水中に含む混合物( III)の添加を開始し、55分間連続的に添加した。モノマーの全添加を終え た後、反応器の中身をさらに60分間80℃で撹拌し、次に室温にまで冷却し、 そして水酸化アンモニウムを添加して分散液をpH6.5に調節した。得られた コポリマー粒子の分散液(以下、分散液1という)は、Malvern Zetasizer 3の 方法で測定すると、固形分が約37%、平均粒子直径が約65nmであった。実施例2 本発明に従って用いる分散液および比較目的で用いる分散液を、実施例1の操 作に従って調製した。但し、混合物(III)のモノマーを、表Iに示すモノマ ー及び量(重量%、重合に用いるモノマーの総重量に基づいて)で置き換えた。表 I 分散液 混合物(III)に含まれるモノマー No. モノマー(b)(重量%) モノマー(c)(重量%) 2 AA 2.5 − − 3 AA 5.0 − − 4 IA 2.5 HEA 2.5 5 AA 2.5 HAM 2.5 6 MAA 2.5 HEA 2.5 7(比較) − − HEA 5.0 8(比較) − − − − 表中、AA=アクリル酸 IA=イタコン酸 MMA=メタクリル酸 HEA=2−ヒドロキシエチルアクリレート HAM=2−ヒドロキシエチルアクリルアミド実施例3 実施例1の分散液1を本発明の方法に従って紙の表面サイジングに用い、得ら れた紙の液体浸透性質を試験した。比較を、保護コロイドとしてデンプンを存在 させてスチレン及びn−ブチルアクリレートの乳化重合により調製したコポリマ ーの水性分散液(以下、分散液9という)と行った。 坪量(基本重量)が80g/m2の紙を、希釈分散液(固形分約0.2重量% )で処理し、2ロールサイズプレスに通し、そしてドラム乾燥機で105℃で乾 燥した。 紙のサイジング反応をCobb法によって測定した。以下の表IIは、TAPPI標準T 441 OS-63に従って測定したCobb値を示す。表II 使用した 乾燥ポリマー投与量でのCobb(60)値(g/m2) 分散液 0.05% 0.10% 0.15% 0.20 % 0.25% 0.30% 1 >50 25 18 17 − − 9(比較) >50 >50 50 21 18 − 表IIから明らかな様に、本発明に係る分散液1で処理した紙は、比較目的で 用いた分散液9で処理した紙と対応するポリマー投与量で比較して、かなり低い Cobb値、故に高いレベルのサイジングを示した。実施例4 実施例2に係る分散液1〜8を試験し、これらの表面サイジング効率を評価し た。分散液に塩化ナトリウム水溶液を加え続いて水で希釈して調製した、電解質 を含む分散液についても試験をした。塩化ナトリウム含有量は分散液基準で2重 量%であった。 紙を実施例3に従って、0.20重量%の乾燥ポリマーを塗布する事により処 理した。紙のサイジング反応、即ち疎水性を、Hercules Size Test(HST)を用い て試験溶液no.2(1%ギ酸)で80%反射率で測定した。結果を表IIIに示す 。表III 使用した NaCI含有量におけるHST値(秒) 分散液 0重量% 2重量% 1 302 329 2 299 256 3 239 na 4 297 135 5 291 273 6 317 277 7(比較) 308 49 8(比較) 301 29 表中、na=分析されず この表から、本発明に係る分散液には電解質の存在による悪影響はなかったこ とが明らかである。しかし、比較分散液は、塩化ナトリウム添加によりサイジン グ性能を本質的に失った。実施例5 分散液の様々なpH値における能力を、実施例1に従って分散液を調製しそし て様々な量の水酸化アンモニウムを添加することにより試験した。紙を実施例3 の様に表面サイズして評価した。表IV 分散液のpH 4 5 6 7 8 9 HST(秒) 320 330 310 320 350 260 この結果から、本発明に従って使用した分散液は、pHの4から9の範囲の変 化に本質的に無感応である事が分かる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年3月26日(1998.3.26) 【補正内容】 請求の範囲 1.セルロース系製品の表面に、モノマー混合物のフリーラジカル乳化重合に よって得られるコポリマーの水性分散液を含有するサイズ組成物を塗布すること によって、該製品を表面サイズする方法であって、モノマー混合物が以下のもの を含有することを特徴とする: (a)70〜99.5重量%の (a1)スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1 つのモノマー、および (a2)エチレン不飽和のカルボン酸及びアルカノールのエステル群か ら選ばれる少なくとも1つのモノマー、 (b)0.5〜15重量%の、エチレン不飽和のカルボン酸及びそれらの塩及 びエチレン不飽和のスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる 少なくとも1つのモノマー、並びに (c)0〜15重量%の、他のエチレン不飽和の共重合性モノマー。 2.前記水性コポリマー分散液を含有する前記サイズ組成物が、サイズプレス の手段によって前記セルロース系製品の表面に塗布されることを特徴とする、請 求項1に係る方法。 3.モノマー混合物が、グループ(a)のモノマーを約90〜約99重量%、 グループ(b)のモノマーを約1〜約5重量%およびグループ(c)のモノマー を0〜約5重量%含有することを特徴とする、請求項1または2に係る方法。 4.グループ(a1)のモノマーがスチレンであり、グループ(a2)のモノ マーがC1〜C4アルキルアクリレート、C1〜C4アルキルメタクリレート及びそ れらの混合物から選ばれ、そしてグループ(b)のモノマーがアクリル酸、メタ クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸およびそれらの混 合物からなる群から選ばれるエチレン不飽和カルボン酸であることを特徴とする 、請求項1、2または3に係る方法。 5.グループ(a)のモノマーが、(a1)対(a2)重量比が5:1から1 :1で使用されることを特徴とする、請求項1、2、3または4に係る方法。 6.モノマー混合物が、グループ(c)のモノマーを約1〜5重量%含有する ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに係る方法。 7.グループ(c)のモノマーが、水酸基を有する少なくとも1つのモノマー を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに係る方法。 8.グループ(a1)のモノマーがスチレンであり、グループ(a2)のモノ マーがアクリル酸ブチルであり、グループ(b)のモノマーがアクリル酸又はメ タクリル酸であり、そしてグループ(c)のモノマーが2−ヒドロキシエチルア クリレートであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに係る方法。 9.前記モノマー混合物の重合が、以下の工程 (i)グループ(a)の少なくとも1つのモノマーの初期重合、および (ii)グループ(a)、(b)及び(c)のモノマーの続いての重合 によって行われることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに係る方法。 10.セルロース系製品が、紙、ボール紙および板紙を含むことを特徴とする 、請求項1または2に係る方法。 11.水性サイズ組成物であり、これは (a)70〜99.5重量%の (a1)スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1 つのモノマー、および (a2)エチレン不飽和のカルボン酸及びアルカノールのエステル群か ら選ばれる少なくとも1つのモノマー、 (b)0.5〜15重量%の、エチレン不飽和のカルボン酸及びそれらの塩及 びエチレン不飽和のスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる 少なくとも1つのモノマー、並びに (c)0〜15重量%の、他のエチレン不飽和の共重合性モノマー、 を含有するモノマー混合物のフリーラジカル乳化重合によって得られるコポリマ ーの水性分散液(A)、無機電解質(B)、並びにデンプン及び/又はその誘導 体(C)を含有することを特徴とする。 12.モノマー混合物が、(a)(a1)スチレン及び(a2)C1〜C4アル キルアクリレート及びC1〜C4アルキルメタクリレートから選ばれる少なく とも1つのモノマーを約90〜約99重量%、但しモノマー(a1)対モノマー (a2)の重量比が5:1から1:1、(b)アクリル酸又はメタクリル酸を約 1〜約5重量%、並びに(c)水酸基を有する少なくとも1つのモノマーを含有 する他のエチレン不飽和共重合性モノマーを0〜約5重量%含有することを特徴 とする、請求項11に係るサイズ組成物。 13.電解質の含有量が0.1〜2重量%であることを特徴とする、請求項1 1または12に係るサイズ組成物。 14.電解質が塩化ナトリウム又は硫酸ナトリウムであることを特徴とする、 請求項13に係るサイズ組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CA,C N,CZ,FI,HU,JP,KR,MX,NO,NZ ,PL,RO,RU,SI,SK

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.セルロース系製品の表面に、モノマー混合物のフリーラジカル乳化重合に よって得られるコポリマーの水性分散液を塗布することによって、該製品をサイ ズする方法であって、モノマー混合物が以下のものを含有することを特徴とする (a)70〜99.5重量%の (a1)スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1 つのモノマー、および (a2)エチレン不飽和のカルボン酸及びアルカノールのエステル群か ら選ばれる少なくとも1つのモノマー、 (b)0.5〜15重量%の、エチレン不飽和のカルボン酸及びそれらの塩及 びエチレン不飽和のスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる 少なくとも1つのモノマー、並びに (c)0〜15重量%の、他のエチレン不飽和の共重合性モノマー。 2.モノマー混合物が、グループ(a)のモノマーを約90〜約99重量%、 グループ(b)のモノマーを約1〜約5重量%およびグループ(c)のモノマー を0〜約5重量%含有することを特徴とする、請求項1に係る方法。 3.グループ(a1)のモノマーがスチレンであり、グループ(a2)のモノ マーがC1〜C4アルキルアクリレート、C1〜C4アルキルメタクリレート及びそ れらの混合物から選ばれ、そしてグループ(b)のモノマーがアクリル酸、メタ クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸およびそれらの混 合物からなる群から選ばれるエチレン不飽和カルボン酸であることを特徴とする 、請求項1または2に係る方法。 4.グループ(a)のモノマーが、(a1)対(a2)重量比が5:1から1 :1で使用されることを特徴とする、請求項1、2または3に係る方法。 5.モノマー混合物が、グループ(c)のモノマーを約1〜5重量%含有する ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに係る方法。 6.グループ(c)のモノマーが、水酸基を有する少なくとも1つのモノマー を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに係る方法。 7.グループ(a1)のモノマーがスチレンであり、グループ(a2)のモノ マーがアクリル酸ブチルであり、グループ(b)のモノマーがアクリル酸又はメ タクリル酸であり、そしてグループ(c)のモノマーが2−ヒドロキシエチルア クリレートであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに係る方法。 8.前記モノマー混合物の重合が、以下の工程 (i)グループ(a)の少なくとも1つのモノマーの初期重合、および (ii)グループ(a)、(b)及び(c)のモノマーの続いての重合 によって行われることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに係る方法。 9.セルロース系製品が、紙、ボール紙および板紙を含むことを特徴とする、 請求項1に係る方法。 10.水性サイズ組成物であり、これは (a)70〜99.5重量%の (a1)スチレン及びその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1 つのモノマー、および (a2)エチレン不飽和のカルボン酸及びアルカノールのエステル群か ら選ばれる少なくとも1つのモノマー、 (b)0.5〜15重量%の、エチレン不飽和のカルボン酸及びそれらの塩及 びエチレン不飽和のスルホン酸及びそれらの塩からなる群から選ばれる 少なくとも1つのモノマー、並びに (c)0〜15重量%の、他のエチレン不飽和の共重合性モノマー、 を含有するモノマー混合物のフリーラジカル乳化重合によって得られるコポリマ ーの水性分散液(A)、無機電解質(B)、並びにデンプン及び/又はその誘導 体(C)を含有することを特徴とする。 11.モノマー混合物が、(a)(a1)スチレン及び(a2)C1〜C4アル キルアクリレート及びC1〜C4アルキルメタクリレートから選ばれる少なくとも 1つのモノマーを約90〜約99重量%、但しモノマー(a1)対モノマー(a 2)の重量比が5:1から1:1、(b)アクリル酸又はメタクリル酸を約1〜 約5重量%、並びに(c)水酸基を有する少なくとも1つのモノマーを含有する 他のエチレン不飽和共重合性モノマーを0〜約5重量%含有することを特徴 とする、請求項10に係るサイズ組成物。 12.電解質の含有量が0.1〜2重量%であることを特徴とする、請求項1 0または11に係るサイズ組成物。 13.電解質が塩化ナトリウム又は硫酸ナトリウムであることを特徴とする、 請求項12に係るサイズ組成物。
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