JP2000220094A - 防湿紙の防湿層形成用組成物 - Google Patents

防湿紙の防湿層形成用組成物

Info

Publication number
JP2000220094A
JP2000220094A JP1723299A JP1723299A JP2000220094A JP 2000220094 A JP2000220094 A JP 2000220094A JP 1723299 A JP1723299 A JP 1723299A JP 1723299 A JP1723299 A JP 1723299A JP 2000220094 A JP2000220094 A JP 2000220094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
composition
wax
proof
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1723299A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Osumi
辰也 大隅
Yoshiyuki Ueno
義之 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP1723299A priority Critical patent/JP2000220094A/ja
Publication of JP2000220094A publication Critical patent/JP2000220094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐滑り性及び耐ブロッキング性が良好で、防
湿性に優れた防湿層を形成する低粘度の防湿層形成用組
成物を提供する。 【構成】 アクリロイルポリオキシプロピレン硫酸エス
テルNa塩を乳化剤として用いて合成したSBRラテッ
クスと、ワックスエマルションと、真密度1.11g/
cm3,平均粒子径35μmのシラスバルーンとからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防湿紙の防湿層形成
用組成物に関し、さらに詳しくは、耐滑り性及び耐ブロ
ッキング性が良好で、防湿性に優れた防湿層を形成する
防湿層形成用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙などの包装等に用いられる防湿
紙としては、紙等の支持体上にポリエチレン等のフィル
ムをラミネートしたものが使用されている。しかしなが
ら、ポリエチレンラミネートした紙は、紙の再生工程に
おいて蒸解できないため、パルプとしての再使用が不可
能であった。しかし、近年の紙のリサイクルの気運の高
まりに伴いパルプとして再使用可能な防湿紙が強く求め
られてきており、このような蒸解可能な防湿紙としてブ
タジエン系ラテックスにワックスをブレンドした配合物
を塗工して防湿紙を得る技術が提案されている(特公昭
55−22597号公報)。また、アクリル系エマルシ
ョン、ワックス系エマルションおよび無機系顔料を含有
する塗工層を設けた防湿紙が提案されている(特開平8
−226096号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
ブタジエン系ラテックスにワックスをブレンドした配合
物を塗工して得られる防湿紙は、ワックスが防湿層表面
あるいは裏面に偏在するため、紙同士が滑り易く、裏面
に防滑剤を塗工する必要があった。また、アクリル系エ
マルション、ワックス系エマルションおよび無機系顔料
を含有する塗工層を設けた防湿紙では、顔料の粒子径を
大きくすることによって耐ブロッキング性および耐滑り
性が改良されているものの、防湿性を高めるためにワッ
クスの量を増やした場合には耐滑り性が不十分になり、
逆に耐滑り性を高めるために顔料の量を増やした場合に
は防湿性が不十分になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み、良好な耐滑り性を与える顔料について検討し
た結果、真密度が小さく粒子径が大きい顔料を用いるこ
とによって、ワックスが表面に偏在するのを効果的に抑
制し、優れた防湿性を有しかつ耐滑り性が良好な防湿紙
が得られることを見いだし、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、紙基体上に防湿層を設
けてなる防湿紙の防湿層形成用組成物であって、真密度
が0.01〜2g/cm3で平均粒子径が5〜200μ
mの顔料(A)、樹脂ラテックス(B)およびワックス
(C)を含んでなることを特徴とする防湿紙の防湿層形
成用組成物;ならびに該組成物から形成された防湿層を
設けてなる防湿紙である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において顔料(A)の真密
度は、通常0.1〜2g/cm3、好ましくは0.5〜
1.5g/cm3である。(A)の真密度が0.1g/
cm3未満では、同一添加量で防湿層形成用組成物に添
加したときの防湿層の強度が下がり、防湿性も不良にな
り、2g/cm3を越えると、顔料が防湿層の表面に効
率的に出ないために耐滑り性が不良になる。
【0007】本発明でいう真密度とは、たとえばピクノ
メーターによって測定される値であり、具体的な測定操
作の例は次の通りである。該ピクノメーターには、バル
ブで連結された2つのチャンバー、すなわちセルチャン
バーとエクスパンションチャンバーとがあり、それぞれ
の体積はVc、Veで示す。セルチャンバー内で、試料質
量(W)を量り(体積をVとする)、エクスパンション
チャンバーにつながるバルブは閉じ、セルチャンバー内
の圧力はP1に固定する。またその時のエクスパンショ
ンチャンバーの圧力はPaである。そしてエクスパンシ
ョンチャンバーにつながるバルブを開栓し両方のチャン
バーに行き渡った圧力P2を測定する。バルブを開く前
後のそれぞれのチャンバーの体積と圧力から試料体積が
求まり、次式によって真密度が算出されるものである。 真密度=W÷V=W÷[Vc+Ve×(Pa−P2)÷(P
1−P2)]
【0008】(A)の平均粒子径(算術平均;コールタ
ーカウンター法による)は通常5〜200μm、好まし
くは10〜100μmである。平均粒子径が5μm未満
の場合、顔料が防湿層に沈み込んでしまい耐滑り性が不
良となり、200μmを越える場合、防湿層が不均一に
なりすぎ防湿性が不良になる。また該(A)の粒度分布
としては5μm未満の粒子径のものおよび200μmを
越える粒子径のものの含有量がそれぞれ10重量%以
下、とくに7重量%以下であるものが好ましい。
【0009】(A)の材質としては無機および有機系の
ものが挙げられ、水に不溶性で塗工後の乾燥工程で軟化
あるいは溶融しないものが用いられる。無機系顔料の例
としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸
化チタン、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウムなどを主成分とするものが挙げられ、有機系
顔料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリ−p−キシリレン、ポリメチルメタク
リレート、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポ
リスルホン、ポリウレア樹脂等およびこれらの樹脂を構
成する単量体を2種以上共重合して得られるものも挙げ
られる。これらは2種以上を併用してもよい。
【0010】本発明における顔料(A)としては酸化ケ
イ素および酸化アルミニウムを主成分としてなる中空状
の球状無機顔料がとくに好ましく、具体例としては、シ
ラスバルーン(三機工業株式会社製の「サンキライ
ト」、宇部マテリアルズ株式会社製の「テラバルーン」
等)などが挙げられる。
【0011】本発明に用いられる樹脂ラテックス(B)
の樹脂の種類には特に制限はなく、例えば、アクリル系
樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエ
ン系樹脂、ブタジエン−アクリル系樹脂、ブタジエン−
アクリロニトリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エチレン
−酢酸ビニル系樹脂、エチレン/プロピレン系樹脂、ポ
リブタジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂等の樹脂ラテックスが挙げられる。これらのう
ち、防湿性が優れるという点でスチレン−ブタジエン系
樹脂(スチレン単位含量20〜60重量%)ラテックス
およびブタジエン−アクリル系樹脂(ブタジエン単位含
量40〜80重量%)ラテックスが好ましい。
【0012】樹脂ラテックス(B)の固形分は、通常5
〜70重量%、好ましくは30〜60重量%である。
【0013】(B)の樹脂の平均粒子径は、通常500
nm以下、好ましくは50〜300nmである。平均粒
子径が500nmを超えると樹脂の造膜性が不良となり
防湿性が低下する傾向となる。
【0014】(B)の樹脂のガラス転移温度(Tg)
は、通常−100〜100℃、好ましくは−50〜50
℃である。Tgが−100℃よりも低いと防湿層の耐ブ
ロッキング性が低下する傾向となり、100℃を超える
と樹脂の造膜性が不良となり防湿性が低下する傾向とな
る。
【0015】また、(B)の水相の乳化剤量が0.01
mmol/g(樹脂)以下、特に0.002mmol/
g(樹脂)以下であるものが、後述の感温ゲル化剤
(D)を併用したときの塗料の感温ゲル化性がより効果
的に発現できる点で好ましい。なお、該「水相の乳化剤
量」は、樹脂ラテックス(B)中の樹脂分の重量に対し
て表される数値であり、樹脂1gあたりの乳化剤の量で
ある。水相の乳化剤量は、樹脂ラテックスから樹脂分
を、円心分離法、塩析法等により除いて得た液相を、液
体クロマトグラフィー等で分析し定量することによって
求められる。
【0016】水相中の乳化剤量が0.01mmol/g
(樹脂)以下の樹脂ラテックス(B)を製造する方法と
しては、例えば、水への溶解度が低い乳化剤を用いて
ラジカル重合性モノマーを公知の方法で乳化重合する方
法;ラジカル重合性基を有する乳化剤(a)を使用し
てラジカル重合性モノマーを公知の方法で乳化重合する
方法;保護コロイドを使用してラジカル重合性モノマ
ーを公知の方法で乳化重合する方法;有機溶剤中で親
水基(カルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基、水酸
基、ポリオキシエチレン基等)を有するポリマーを公知
の方法で合成し、必要により中和し水を加えて乳化後
に、溶剤を除去する方法等が挙げられる。これら方法の
なかでは、樹脂ラテックスが通常の条件で容易に得られ
る点で、およびの方法が好ましく、の方法が特
に好ましい。
【0017】上記ラジカル重合性基を有する乳化剤
(a)としては、例えば、 (1)アニオン系(メタ)アクリル酸エステル類、次式
で示されるもの等: CH2=C(R1)CO2(CH2)mOSO3M CH2=C(R1)CO2CH2C(R1)(OCOR2)C
2SO3M CH2=C(R1)CO2CH2CH2OCOArCO2CH
2CH2OSO3M CH2=C(R1)CO(AO)pOSO3M (式中R1は水素原子またはメチル基、mは1〜4の整
数、Mはアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンまた
はアミニウムイオン、R2は炭素数4〜21のアルキル
基、アルケニル基またはアラルキル基、Arは芳香族
環、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、pは2
〜200の整数を示す。); (2)アニオン系アリル化合物類、次式で示されるもの
等: CH2=CHCH2OCOCH(SO3M)CH2CO22 CH2=CHCH2OCH2CH(OH)CH2OCOCH
(SO3M)CH2CO22 (R2)(R3)Ar(CH2CH=CH2)(AO)pO
SO3M (式中Mはアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンま
たはアミニウムイオン、R2は炭素数4〜21のアルキ
ル基、アルケニル基またはアラルキル基、R3は水素原
子または炭素数1〜21のアルキル基、アルケニル基ま
たはアラルキル基、Arは芳香族環、AOは炭素数2〜
4のオキシアルキレン基、pは2〜200の整数を示
す。); (3)アニオン系マレイン酸エステル類、次式で示され
るもの等: R2OCOCH=CHCO2CH2CH(OH)CH2SO
3M R3(AO)pOCOCH=CHCO2(CH2)nCH
(R3)SO3M R3(AO)pOCOCH=CHCO2M (式中R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニル
基またはアラルキル基、Mはアルカリ金属イオン、R3
は水素原子または炭素数1〜21のアルキル基、アルケ
ニル基またはアラルキル基、AOは炭素数2〜4のオキ
シアルキレン基、pは2〜200の整数、nは0〜3の
整数、Mはアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンま
たはアミニウムイオンを示す。); (4)アニオン系イタコン酸エステル類、次式で示され
るもの等: CH2=C(CH2CO22)CO2(CH2)mOSO3M CH2=C(CH2CO22)CO2CH2CH(OH)C
2OSO3M (式中R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニル
基またはアラルキル基、mは1〜4の整数、Mはアルカ
リ金属イオン、アンモニウムイオンまたはアミニウムイ
オンを示す。); (5)カチオン系(メタ)アクリル酸エステル類、次式
で示されるもの等: [CH2=C(R1)COOCH2CH(OH)CH2
(R23]X [CH2=C(R1)CO(AO)pN(R23]X (式中R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数4〜
21のアルキル基、アルケニル基またはアラルキル基、
Xはハロゲン原子、pは2〜200の整数を示す。); (6)カチオン系アリル化合物類、次式で示されるもの
等: [CH2=CHCH2CH(OH)CH2N(R23 ]X [CH2=CHCH2N(R23]X (式中R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニル
基またはアラルキル基、Xはハロゲン原子を示す。) (7)ノニオン系(メタ)アクリル酸エステル類、次式
で示されるもの等: CH2=C(R1)CO(AO)pOR3 (式中R1は水素原子またはメチル基、R3は水素原子ま
たは炭素数1〜21のアルキル基、アルケニル基または
アラルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン
基、pは2〜200の整数を示す。); (8)ノニオン系(メタ)アクリル酸アミド類、次式で
示されるもの等: CH2=C(R1)CONHR4(AO)pOR3 CH2=C(R1)CON[R4(AO)pOR32 (式中R1は水素原子またはメチル基、R4は炭素数1〜
4のアルキレン基、R3は水素原子または炭素数1〜2
1のアルキル基、アルケニル基またはアラルキル基、A
Oは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、pは2〜20
0の整数を示す。); (9)ノニオン系スチレン誘導体類、次式で示されるも
の等: CH2=C(R1)Ar(AO)pOR3 (式中R1は水素原子またはメチル基、Arは芳香族
環、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、pは2
〜200の整数、R3は水素原子または炭素数1〜21
のアルキル基、アルケニル基またはアラルキル基を示
す。); (10)ノニオン系アリル化合物類、次式で示されるも
の等: (R2)(R3)Ar(CH2CH=CH2)(AO)pO
3 (式中、R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニ
ル基またはアラルキル基、R3は水素原子または炭素数
1〜21のアルキル基、アルケニル基またはアラルキル
基、Arは芳香族環、AOは炭素数2〜4のオキシアル
キレン基、pは2〜200の整数を示す。); (11)ノニオン系マレイン酸エステル類、次式で示さ
れるもの等: R2(AO)pOCOCH=CHCO(AO)pOR2 (式中、R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニ
ル基またはアラルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基、pは2〜200の整数を示す。); (12)ノニオン系イタコン酸エステル類、次式で示さ
れるもの等: CH2=C[CH2CO(AO)pOR2]CO(AO)p
OR2 (式中、R2は炭素数4〜21のアルキル基、アルケニ
ル基またはアラルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基、pは2〜200の整数を示す。);等が
挙げられる。
【0018】これらのなかでは、ラジカル重合性モノマ
ーとの共重合性が高く、重合安定性が良好であるという
点で、(1)、(5)、(7)が好ましく、より安定な
樹脂ラテックスを与えるという点で(1)が特に好まし
い。
【0019】該ラジカル重合性基を有する乳化剤(a)
の使用量は、樹脂分に対して通常0.1〜20重量%、
好ましくは1〜10重量%である。
【0020】樹脂ラテックス(B)を乳化重合によって
製造するに際し、公知の重合開始剤が使用される。重合
開始剤としては、有機系重合開始剤[パーオキシド類
(クメンハイドロパーオキシド、ジイソプロピルベンゼ
ンハイドロパーオキシド、パラメンタンハイドロパーオ
キシド、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキ
シド等)、アゾ化合物類(アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリル等)]、無機系重合開
始剤[過硫酸塩(過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム等)、過酸化水素等]等が挙げられ
る。重合開始剤の使用量は、単量体混合物全量に対し
て、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重
量%である。
【0021】また、樹脂の分子量、ラテックスのゲル含
有量等を調整する目的で公知の連鎖移動剤を用いること
ができる。連鎖移動剤としては、α−メチルスチレンダ
イマー(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン等)、ターピノーレン、テルピネン、ジペンテン、炭
素数8〜18のアルキルメルカプタン、炭素数8〜18
のアルキレンジチオール、チオグリコール酸アルキル、
ジアルキルキサントゲンジスルフィド、テトラアルキル
チウラムジスルフィド、クロロホルム、四塩化炭素等が
挙げられる。これらは、単独あるいは2種以上を組み合
わせて使用できる。連鎖移動剤の使用量は、単量体混合
物全量に対して、通常0〜15重量%、好ましくは0〜
5重量%である。
【0022】さらに必要により、還元剤[ピロ重亜硫酸
ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、
硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒドナトリウム
スルホキシレート、L−アスコルビン酸(塩)]、キレ
ート剤(グリシン、アラニン、エチレンジアミン四酢酸
ナトリウム等)、pH緩衝剤(トリポリリン酸ナトリウ
ム、テトラポリリン酸カリウム等)等の添加剤を併用し
てもよい。これら添加剤の使用量は、単量体混合物全量
に対して、通常0〜5重量%、好ましくは0〜3重量%
である。
【0023】該樹脂ラテックス(B)の樹脂のGPC法
による重量平均分子量は通常10,000以上、好まし
くは100,000〜1,000,000またはそれ以
上である。また、該樹脂中のゲル含有量は通常5〜95
重量%、好ましくは30〜80重量%である。該ゲル含
有量は、乾燥させた樹脂中のトルエン不溶分の含有率と
して求められる。
【0024】本発明におけるワックス(C)としては、
重量平均分子量が200〜50,000、好ましくは
1,000〜10,000の、天然ワックス[植物系ワ
ックス(キャンデラワックス、カルナウバワックス、ラ
イスワックス等)、動物径ワックス(みつろう、ラノリ
ン等)、鉱物系ワックス(モンタンワックッス、オゾケ
ライト等)、石油ワックス(パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス等)等];合成ワックス[合
成炭化水素(フィッシャー・トロピッシュワックス、ポ
リエチレンワックス等)、変性ワックス(モンタンワッ
クス誘導体、パラフィンワックス誘導体、ポリエチレン
ワックス誘導体等)等]等およびこれらの2種以上の混
合物が挙げられる。該ワックス(C)の融点は、通常3
0〜200℃、好ましくは40〜100℃である。融点
が30℃未満であると防湿紙の耐ブロッキング性が悪く
なる傾向になり、200℃を超えると防湿性が悪くな傾
向になる。該(C)としては5〜300mgKOH/
g、好ましくは10〜100mgKOH/gの酸価を有
するものが特に好ましく用いられる。
【0025】本発明の組成物に供する該ワックス(C)
の形態としては、微粉状、溶融液状およびエマルション
状が挙げられる。これらのなかでは、(C)の粒子径が
小さく、安定な組成物が得られるという点でエマルショ
ン状が好ましい。(C)をエマルションとして供する場
合、その固形分濃度は通常5〜70重量%、好ましくは
15〜50重量%である。
【0026】ワックス(C)のエマルションの水相の乳
化剤量は前記樹脂ラテックス(B)の場合と同様に、
0.01mmol/g(ワックス)以下、特に、0.0
02mmol/g(ワックス)以下であることが、後述
の感温ゲル化剤(D)が効果的に作用する点から好まし
い。なお、水相の乳化剤量は(C)の固形分の重量に対
して表され、(C)の固形分1gあたりの水相の乳化剤
量である。該水相の乳化剤量は前記樹脂ラテックス
(B)の場合と同様の方法で測定できる。
【0027】水相の乳化剤量が0.01mmol/g
(ワックス)以下のワックスエマルションを製造する方
法としては、例えば、5〜300mgKOH/g、好
ましくは10〜100mgKOH/gの酸価を有するワ
ックス[酸化パラフィンワックス、酸化減成ポリエチレ
ン、酸変性ポリエチレン(たとえば熱減性ポリエチレン
にオゾンもしくは酸素を反応させたもの、(無水)マレ
イン酸等の不飽和カルボン酸を反応させたもの等)、酸
化減成ポリプロピレン、酸変性ポリプロピレン(たとえ
ば熱減性ポリプロピレンにオゾンもしくは酸素を反応さ
せたもの、(無水)マレイン酸等の不飽和カルボン酸を
反応させたもの等)等]を必要に応じてアルカリ(アル
カリ金属水酸化物またはアミン類)で中和し、水あるい
は分散剤(ポリビニルアルコール等)の水溶液を加えて
機械的に乳化する方法;上記酸価を有するワックスを
必要に応じてアルカリ(アルカリ金属水酸化物またはア
ミン類)で中和し、溶剤で溶解後、水あるいは分散剤
(ポリビニルアルコール等)の水溶液をを加えて乳化し
た後に、必要に応じて溶剤を除去する方法などが挙げら
れる。
【0028】本発明の防湿紙の防湿層形成用組成物にお
いて、(A)、(B)および(C)の固形分重量比
(A):(B):(C)は、通常(1〜70):(10
〜98):(1〜45)、好ましくは(A):(B):
(C)=(5〜50):(30〜90):(5〜30)
である。(A)および(C)の比率を上記範囲とするこ
とで、防湿性および耐滑り性の良好な防湿紙が得られ
る。
【0029】本発明の防湿層形成用組成物には、さらに
感温ゲル化剤(D)を含有させることによって、防湿性
がさらに良好な防湿層を形成できる、また防湿層の塗工
量を低減することができる。
【0030】感温ゲル化剤(D)としては、例えば、
(イ)アルキルナフタレンホルマリン縮合物のアルキレ
ンオキシド付加物(特開昭63−193901号公報に
記載のもの等);(ロ)アルキレンオキシド変性ポリオ
ルガノシロキサン(特開平6−256617号公報に記
載のもの等);(ハ)セルロース系感温ゲル化剤(メチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等);
(ニ)ポリビニルアルキルエーテル(ポリビニルメチル
エーテル等);(ホ)N−アルキル(メタ)アクリルア
ミドを必須単量体とする(共)重合体(N−イソプロピ
ルアクリルアミド重合体、N−メトキシプロピルアクリ
ルアミド重合体等特開平1−14276号公報に記載の
もの等);(ヘ)N,N−ジアルキル(メタ)アクリル
アミドを必須単量体とする(共)重合体(N,N−ジエ
チルメタクリルアミド重合体、N−アクリロイルピロリ
ジン重合体等特開昭60−233184号公報に記載の
もの等);(ト)環状アミンのアルキレンオキシド付加
物の(メタ)アクリル酸エステルを必須単量体とする
(共)重合体(モルホリノエチルメタクリレート重合体
等特開平6−9848号公報に記載のもの等);(チ)
炭素数5以上の非環状アミンのアルキレンオキシド付加
物の(メタ)アクリル酸エステルを必須単量体とする
(共)重合体(ジイソプロピルアミノエチルアクリレー
ト重合体等);(リ)アルコールまたは水のアルキレン
オキシド付加物の(メタ)アクリル酸エステルを必須単
量体とする(共)重合体(メトキシエトキシエチルメタ
クリレート重合体等特公平6−23375号公報に記載
のもの等);(ヌ)アルコールまたは水のアルキレンオ
キシド付加物の(ビニルフェニル)エーテルを必須単量
体とする(共)重合体[テトラエチレングリコールモノ
メチルモノ(ビニルフェニル)エーテル重合体等];お
よび、(ル)酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体等
の、一定の温度を境界にして、疎水性と親水性とが可逆
的に変化してその水溶液の粘度を急激に変化させる特性
を有するものが挙げられる。
【0031】これらのうち、(ホ)〜(ヌ)の感温ゲル
化剤が、防湿剤層が支持体に浸透し難いという点で好ま
しく、なかでも(ト)の環状アミンのアルキレンオキシ
ド付加物の(メタ)アクリル酸エステルを必須単量体と
する(共)重合体、および(チ)の炭素数5以上の非環
状アミンのアルキレンオキシド付加物の(メタ)アクリ
ル酸エステルを必須単量体とする(共)重合体が特に好
ましい。
【0032】該感温ゲル化剤(D)は、一定の温度を境
界にして親水性と疎水性が可逆的に変化するが、この親
水性から疎水性に変化する温度(転移温度)は、通常1
5〜100℃、好ましくは40〜80℃である。なお、
転移温度は、(D)の1%水溶液を徐々に加温してゆ
き、その水溶液が白濁またはゲル化し始める温度を測定
することによって求められる。
【0033】本発明の防湿層形成用組成物に感温ゲル化
剤(D)を含有させる場合の該(D)の重量割合は、
(A)と(B)と(C)の固形分合計100重量部に対
して、通常0.01〜10重量部である。(D)の割合
が0.01重量部未満では、(D)を併用した効果が十
分発現せず、10重量部を超えると該組成物の粘度が高
くなりすぎ、作業性を損なう場合がある。
【0034】本発明の防湿層形成用組成物は、例えば、
前記顔料(A)、樹脂ラテックス(B)、微紛状もしく
はエマルション状のワックス(C)および必要により感
温ゲル化剤(D)単独もしくは該(D)の水溶液を、
(D)を併用する場合は該(D)の転移温度よりも低い
温度で、混合分散機(ディスパー等)で分散混合するこ
とによって得られる。このようにして得られる防湿層形
成用組成物の固形分濃度は、通常1〜80重量%、好ま
しくは20〜60重量%である。また、該組成物の粘度
(25℃)は通常10〜5000mPa・sである。
【0035】本発明の防湿層形成用組成物には、本発明
の効果を損なわない範囲で必要に応じて、表面サイズ剤
[合成樹脂系サイズ剤{スチレン−マレイン酸共重合物
のソーダ塩、(メタ)アクリル酸アルキルエステル−
(メタ)アクリル酸共重合物のソーダ塩等}、デンプン
系サイズ剤(酸化デンプン、リン酸エステル化デンプン
等)、カゼイン系サイズ剤(カゼイン、大豆蛋白、合成
蛋白、マンナンガラクタン誘導体等)、セルロース系サ
イズ剤(カルボキシメチルセルロース等)等]を含有さ
せることができる。サイズ剤を併用する場合のその量は
組成物の固形分重量に基づいて通常5重量%以下であ
る。
【0036】さらに必要に応じて、(A)以外の公知の
顔料[各種クレー、カオリン、炭酸カルシウム、サチン
ホワイト、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリ
ウム、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、タルク、プラスチッ
クピグメント(ポリスチレン、スチレン/ブタジエン共
重合体、スチレン/アクリル共重合体等のビーズ等)
等]、定着剤(硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム)、
顔料分散剤[ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等]、
消泡剤(鉱物油系消泡剤、シリコン系消泡剤等)、その
他の公知の添加剤[染料、潤滑剤、pH調整剤、(D)
以外の増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース等)、防腐剤、耐水化剤、印刷適性
向上剤等]なども含有させることができる。これらの使
用量は組成物の固形分重量に基づいて通常5重量%以下
である。
【0037】本発明の組成物を用いて形成された防湿層
を設けてなる防湿紙は、本発明の組成物そのまま、ある
いは必要に応じて水で希釈した塗料を、紙基体(紙、板
紙等)の上に塗工機によって1層あるいは2層以上に分
けて塗工し、ドライヤーで加熱乾燥し、必要によってカ
レンダー処理することによって得られる。
【0038】防湿層用塗料を塗布する塗工機としては、
ロールコーター(サイズプレス、ゲートロールコーター
等)、バーコーター、グラビアコーター、エアナイフコ
ーター、ブレードコーター等が挙げられる。塗工量は、
乾燥後の重量として通常0.1〜100g/m2、好ま
しくは3〜30g/m2である。
【0039】乾燥は、蒸気加熱、熱風加熱等によって行
われる。ドライヤーとしては、ドラムドライヤー、エア
キャップドライヤー、エアホイルドライヤー、エアコン
ベアドライヤーおよびこれらの組合せが挙げられる。乾
燥温度はドライヤーの種類によって種々変化するがドラ
イヤー内部の温度は通常50〜200℃、好ましくは1
00〜150℃である。
【0040】カレンダー処理は、通常スパーカレンダ
ー、フリクションカレンダー、グロスカレンダー等によ
って、ニップ圧1〜200kg/cm、温度20〜12
0℃で行われる。
【0041】本発明の防湿層形成用組成物を用いること
によって、防湿性が良好でかつ耐滑り性も良好な防湿紙
が得られ、また、該防湿紙は蒸解性が良好なため、その
まま古紙としてリサイクルすることができる。本発明の
組成物を用いた防湿紙は、新聞原紙、PPC用紙、印刷
用紙等紙類の包装用の防湿紙、板紙、ダンボール等に好
適に使用できる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実
施例中の部は重量部である。
【0043】製造例1 撹拌機、滴下ボンベ、窒素ガス導入管および温度計を備
えた加圧反応容器に、水102部、スチレン45部、メ
チルメタクリレート9部、メタクリル酸4部、アクリロ
イルポリオキシプロピレン(重合度=12)硫酸エステ
ルNa塩5部、過硫酸ナトリウム1部およびラウリルメ
ルカプタン0.2部を仕込み、撹拌下、系内を窒素ガス
で置換後、滴下ボンベからブタジエン37部を圧入し、
50℃で30時間、さらに85℃で5時間反応させた。
次いで減圧下未反応モノマーをストリッピングし、水酸
化ナトリウム水溶液でpH9.5に調整することによっ
て、固形分47.8%のスチレン−ブタジエン系樹脂ラ
テックスを得た。このラテックスの平均粒子径は170
nm、Tgは−5℃、水相の乳化剤量は0.0003m
mol/g(樹脂)であった。
【0044】製造例2 90℃に温調したポリビニルアルコール[(株)クラレ
製「PVA−205P」]の1.5%水溶液100部に
90℃に溶融させた、酸価が28mgKOH/g、融点
が63℃の酸化ワックス[日本精蝋(株)製「NPS−
9125」]37部を加え、ホモジナイザーによって1
5000回転で15分間分散させ、冷却後、アンモニア
水溶液でpHを8に調整して、固形分26.7%のワッ
クスエマルションを得た。
【0045】製造例3 2−モルホリノエチルメタクリレート10部および2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.01部をアンプルに加え、凍結脱気後密閉し、50
℃で8時間重合させて、感温ゲル化剤を得た。
【0046】実施例1 イオン交換水47部、製造例1で得たラテックス134
部および製造例2で得たワックスエマルション45部か
らなる混合物に、撹拌下、真密度1.11g/cm3
平均粒子径35μmのシラスバルーン[宇部マテリアル
(株)製「テラバルーン」]24部を加え混合すること
によって、固形分濃度40%の防湿層形成用組成物1を
得た。
【0047】実施例2 実施例1において、「テラバルーン」に代えて真密度
1.15g/cm3,平均粒子径40μmのシラスバル
ーン[三機工業(株)製「サンキライトYO4」]を同
量用いた以外は実施例1と同様にして、防湿層形成用組
成物2を得た。
【0048】実施例3 実施例1で得られた防湿層形成用組成物1の97部に、
製造例3で得た感温ゲル化剤の20%水溶液3部を加
え、防湿層形成用組成物3を得た。
【0049】実施例4 実施例2で得られた防湿層形成用組成物2の97部に、
製造例3で得た感温ゲル化剤の20%水溶液3部を加
え、防湿層形成用組成物4を得た。
【0050】比較例1 実施例1において、「テラバルーン」に代えて真密度
4.2g/cm3,平均粒子径35μmの酸化チタン
[テイカ(株)製「MT−500B」]を同量用いた以
外は実施例1と同様にして、比較のための防湿層形成用
組成物5を得た。
【0051】防湿層形成用組成物1〜5を、それぞれク
ラフト紙(坪量74g/m2)にバーコーターで、乾燥
後の塗工量が18g/m2となるように塗工し、130
℃の加熱空気で30秒間乾燥し、防湿紙1〜5をそれぞ
れ得た。得られた各防湿紙について、下記の方法によ
り、透湿度、水蒸解性および静摩擦係数を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0052】透湿度:JIS Z0208防湿包装材料
の透湿度試験(40℃,90%RH)に準じて測定。 水蒸解性:500mlビーカーに、イオン交換水250
gと2cm角に裁断した防湿紙5gとを入れ、ホモミキ
サーで撹拌(2000rpm×30分)して、液の状態
を目視観察した。 (評価基準) ◎;原形が全くなく、完全に分散 △;原形が少し残っている ×;ほぼ原形のまま紙または防湿層が残っている 静摩擦係数:JIS P8147で指定の1kgの重り
に塗工面が下になるように防湿紙張り付け、原紙として
用いたクラフト紙に塗工面を30回擦りつけ、摩擦係数
測定用試料を得た。この試料の静摩擦係数をJIS P
8147の摩擦係数試験方法に準じて測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】本発明の防湿紙の防湿層形成用組成物
は、真密度が小さく粒子径が大きい顔料を樹脂ラテック
スとワックスとに組み合わせることによって、ワックス
が表面に偏在化するのを適度に抑制し、防湿性を維持し
たまま耐滑り性が良好な防湿層を与える。また、防湿紙
の蒸解性が良好なため、そのまま古紙としてパルプをリ
サイクル使用することができる。上記効果を奏すること
から本発明の防湿層形成用組成物を用いた防湿紙は、新
聞原紙、PPC用紙、印刷用紙等紙類の包装用の防湿
紙、板紙、ダンボール等に好適に使用することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 BA042 BA212 CA021 CA041 CA061 CB022 CB051 CB101 CC012 CC032 CC041 CC061 CD062 CD092 CE022 CE052 CF031 CG001 CG141 CG142 CG172 CH032 CH202 CJ031 DA102 DD001 DE012 DF052 DG001 DG002 DK012 DL052 GA02 GA08 GA13 HA216 HA266 HA446 JC14 KA08 KA09 KA20 KA21 MA02 MA08 MA10 MA13 MA14 NA07 NA10 PB02 PC10 4L055 AG51 AG63 AG76 AG89 AG94 AG97 AH02 AH50 BE20 GA47

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙基体上に防湿層を設けてなる防湿紙の
    防湿層形成用組成物であって、真密度が0.01〜2g
    /cm3で平均粒子径が5〜200μmの顔料(A)、
    樹脂ラテックス(B)およびワックス(C)を含んでな
    ることを特徴とする防湿紙の防湿層形成用組成物。
  2. 【請求項2】 (A)が中空の球状粒子である請求項1
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (B)が、水相の乳化剤量が0.01m
    mol/g(樹脂)以下の樹脂ラテックスである請求項
    1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (B)が、ラジカル重合性不飽和基を有
    する乳化剤を用いて乳化重合してなる樹脂ラテックスで
    ある請求項1〜3のいずれか記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (C)が、5〜300mgKOH/gの
    酸価を有するワックスである請求項1〜4のいずれか記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 (A)、(B)および(C)の固形分重
    量比(A):(B):(C)が(5〜50):(30〜
    90):(5〜30)である請求項1〜5のいずれか記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 さらに感温ゲル化剤(D)を、(A)、
    (B)および(C)の固形分合計100重量部に対し
    て、0.01〜10重量部(固形分)の割合で含有させ
    てなる請求項1〜6のいずれか記載の組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか記載の組成物か
    ら形成された防湿層を設けてなる防湿紙。
JP1723299A 1999-01-26 1999-01-26 防湿紙の防湿層形成用組成物 Pending JP2000220094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1723299A JP2000220094A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 防湿紙の防湿層形成用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1723299A JP2000220094A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 防湿紙の防湿層形成用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000220094A true JP2000220094A (ja) 2000-08-08

Family

ID=11938212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1723299A Pending JP2000220094A (ja) 1999-01-26 1999-01-26 防湿紙の防湿層形成用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000220094A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179926A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Dainippon Ink & Chem Inc 防湿加工用樹脂組成物および防湿材
JP2005161177A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Toppan Printing Co Ltd 吸放湿化粧材
JP2007277488A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Oji Itagami Kk 防滑剤および防滑剤を含有した紙・板紙
JP2008297663A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Daio Paper Corp 多層抄き板紙
JP2016108497A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 旭化成ケミカルズ株式会社 機能膜
JP2017509724A (ja) * 2013-12-19 2017-04-06 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2020523457A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ケミラ ユルキネン オサケイティエKemira Oyj バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
US10988630B2 (en) 2014-12-19 2021-04-27 Certainteed Corporation Coating compositions for building materials and coated building material substrates
US11136755B2 (en) 2017-06-30 2021-10-05 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179926A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Dainippon Ink & Chem Inc 防湿加工用樹脂組成物および防湿材
JP2005161177A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Toppan Printing Co Ltd 吸放湿化粧材
JP4582288B2 (ja) * 2003-12-02 2010-11-17 凸版印刷株式会社 吸放湿化粧材
JP2007277488A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Oji Itagami Kk 防滑剤および防滑剤を含有した紙・板紙
JP2008297663A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Daio Paper Corp 多層抄き板紙
JP2017509724A (ja) * 2013-12-19 2017-04-06 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2018087339A (ja) * 2013-12-19 2018-06-07 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2020045487A (ja) * 2013-12-19 2020-03-26 サートゥンティード コーポレーション 建築材料用コーティング組成物及び被コーティング建築材料基材
JP2016108497A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 旭化成ケミカルズ株式会社 機能膜
US10988630B2 (en) 2014-12-19 2021-04-27 Certainteed Corporation Coating compositions for building materials and coated building material substrates
JP2020523457A (ja) * 2017-06-15 2020-08-06 ケミラ ユルキネン オサケイティエKemira Oyj バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
US11525218B2 (en) 2017-06-15 2022-12-13 Kemira Oyj Barrier coating composition, sheet-like product and its use
JP7193483B2 (ja) 2017-06-15 2022-12-20 ケミラ ユルキネン オサケイティエ バリアコーティング組成物、シート状製品及びその使用
US11136755B2 (en) 2017-06-30 2021-10-05 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them
US11795684B2 (en) 2017-06-30 2023-10-24 Certainteed Llc Vapor retarding building materials and methods for making them

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0019716B1 (en) Aqueous polymeric dispersions and paper coating compositions
JP2000220094A (ja) 防湿紙の防湿層形成用組成物
MXPA02000895A (es) Color de revestimiento.
JP4359735B2 (ja) 紙塗工用共重合体ラテックスの製造方法、紙塗工用共重合体ラテックス、および紙塗工用組成物
JP3859246B2 (ja) 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
JP2004182898A (ja) 共重合体ラテックス及びその製造方法並びに紙塗工用組成物
JP3035703B2 (ja) 防湿紙の防湿層用組成物
JP2000351803A (ja) ジエン系共重合体ラテックス
JP2643351B2 (ja) 軽量塗被紙
JP2000234293A (ja) グラビア印刷用塗工紙製造用バインダー組成物
JPH10245450A (ja) 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
JPH10204218A (ja) 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物
JPH06248031A (ja) 共重合体ラテックス
JPH0376896A (ja) つや消し塗工紙被覆用組成物
JP3465429B2 (ja) 共重合体ラテックスの製造方法
JP3242855B2 (ja) ジエン系共重合体ラテックス
JPS62156387A (ja) 紙用塗工液組成物
JPH07324113A (ja) 紙塗工用共重合体ラテックスの製造方法
JP2745634B2 (ja) 紙塗被用共重合体ラテックスおよび紙塗被用組成物
JP2933985B2 (ja) ジエン系共重合体ラテックスの製造法
JP2747932B2 (ja) 塗被紙用組成物の製造方法及び塗工紙
JPH06211911A (ja) 紙塗工用共重合体ラテックス及び該ラテックスを含有する紙塗工用組成物
JPH11279336A (ja) 共重合体ラテックス
JPH05295695A (ja) 塗工紙用組成物及び塗工紙
JP2004124312A (ja) 紙塗工用共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物