JP3859246B2 - 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 - Google Patents

共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紙塗工用に好適な共重合体ラテックスに関し、更に詳しくは、塗工操業性に優れ、かつ、印刷光沢、表面平滑性、表面強度、剛度等の印刷適性に優れた塗工紙を与える共重合体ラテックスおよびこれを用いた紙塗工用組成物に関する。
【0002】
【技術の背景】
従来より、顔料と水性バインダーとを主体とした紙塗工用組成物を紙に塗工し、印刷適性に優れた塗工紙が製造されている。共重合体ラテックスは、その優れた接着強度から、紙塗工用組成物の主バインダーとして使用されている。
【0003】
近年、印刷の高級化、高速化にともない、塗工紙に要求される性能も厳しくなってきており、表面強度、耐水性、剛度、インキ転移性、印刷光沢や耐ブリスター性などの改良が要求されるようになった。更に、近年はコスト低減の目的からバインダー量を低減する要求が高まっており、このためより少量の添加量でも十分な表面強度を示すバインダーが求められている。
【0004】
また、塗工紙の製造そのものも高速化しており、塗工操業性の改良、特に主な障害であるロール汚れ性の改良、すなわち共重合体ラテックスの粘着性の低減(べとつき防止性)も強く要求されている。
【0005】
共重合体ラテックスに対しては、前記の性質、特に表面強度の改良が求められ、そのために、例えば共重合体のゲル含量を調製する方法や共重合体組成を調整するなどの改良方法が提案されている。しかし、表面強度と他の特性とは互いに背反することが多く、全ての特性をバランスよく高いレベルにすることは非常に困難である。
【0006】
例えば、接着強度を改良する目的で共役ジエン系単量体の量を増やして共重合体のガラス転移点を低くする方法が試みられていたが、この方法では耐水性、剛度ならびにべとつき防止性の特性低下が著しい。逆に、ガラス転移点を高くすると、耐水性、剛度の点は良好であるが、接着強度及び印刷光沢の低下が著しい。また、官能基を有する単量体を多量に用いる方法では、接着強度は改良されるが、ラテックスの粘度が異常に高くなるので作業性が著しく低下し、かつ共重合体ラテックスの製造コストが高くなる。
【0007】
このように、これらの何れの方法も、いずれかの特性の改良が達成されたとしても、全ての特性に対する要求を満たすことはできず、ますます厳しくなる印刷における諸要求を満たすことはできないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の技術的背景のもとになされたものであり、その目的は、塗工紙の表面強度が大幅に改良され、かつ耐水性、剛度、インキ乾燥性、印刷光沢に優れ、しかもべとつき防止性が改善されて塗工操業性に優れ、紙塗工用、特に高速オフセット印刷用紙の塗工用に好適な共重合体ラテックスおよびこれを用いた紙塗工用組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の共重合体ラテックスは、(a−1)脂肪族共役ジエン系単量体単位25〜100重量%、(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0〜10重量%、および(c−1)単量体単位(a−1)および単量体単位(b−1)と共重合可能な他のビニル系単量体単位0〜75重量%(ただし、(a−1)+(b−1)+(c−1)=100重量%)からなり、
ガラス転移点が−100〜0℃の範囲にあり、かつ、
テトラヒドロフラン溶解分のポリスチレン換算重量平均分子量が10万以上である、コア層を形成する(共)重合体部分Aと、
(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体単位10〜60重量%、(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0.5〜30重量%、および(c−2)単量体単位(a−2)および単量体単位(b−2)と共重合可能な他のビニル系単量体単位10〜89.5重量%(ただし、(a−2)+(b−2)+(c−2)=100重量%)からなり、かつ、前記(共)重合体部分Aより高いガラス転移点を有し、当該ガラス転移点が−5〜50℃の範囲にある、シェル層を形成する共重合体部分Bと、
を有し、前記(共)重合体部分Aと前記共重合体部分Bとの割合は、全共重合体100重量部に対して、前記(共)重合体部分Aが10〜80重量部であることを特徴とする。
【0010】
本発明において、単量体単位とは単量体がラジカル重合した後の構造(残基)を示す。
【0011】
本発明の共重合体ラテックスは、同一ラテックス粒子内に低いガラス転移点を有する(共)重合体と高いガラス転移点を有する共重合体とが存在することで、目的とする性能が得られる。すなわち、この共重合体ラテックスは、ラテックス粒子中にガラス転移点の低い(共)重合体を有するために、例えば高速印刷における、変形速度の極めて大きい衝撃的な変形に対して高い耐性を有し、このために高い接着強度を有する。さらに、この共重体ラテックスは、同一ラテックス粒子中にガラス転移点が高い重合体も有するために、耐水強度、剛度などの他の物性を高いレベルで維持することができ、かつべとつき防止性が改善されて優れた塗工操業性を有する。
【0012】
これまで、ガラス転移点が異なる複数の共重体ラテックスを混ぜ合わせることにより、相反する性能の両立をはかる検討が行われてきたが、目的とする性能を得ることができなかった。
【0013】
なお、前記(共)重合体とは、単独重合体および共重合体の少なくとも一方であることを表す。
【0014】
このように、特定の温度範囲において異なるガラス転移点を有する重合体部分が同一粒子内に存在する異相構造を有することにより、本発明の共重合体ラテックスの前記作用効果がより確実に達成される。
【0015】
そして、本発明の共重合体ラテックスを含む紙塗工用組成物は、優れた塗工紙物性および印刷適性を有し、各種の印刷用紙、特にオフセット印刷用紙に好適である。
【0016】
本発明の共重合体ラテックスに使用される(a)脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、クロロプレンなどが挙げられるが、好ましくは1,3−ブタジエンである。これらの(a)脂肪族共役ジエン系単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
【0017】
かかる(a)脂肪族共役ジエン系単量体は、得られる重合体に適度な柔軟性と伸びを与え、耐衝撃性を付与するために必須の成分であり、その使用割合は全単量体に対して20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%である。この(a)成分が20重量%未満であると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が改良されない。一方、(a)成分が80重量%を越えるとべとつき防止性が悪化する。
【0018】
前記(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、例えばイタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸などが挙げられる。これらの(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる。
【0019】
かかる(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用量は、全単量体に対して0.5〜10重量%、好ましくは0.8〜8重量%であり、更に好ましくは1〜5重量%である。(b)成分が0.5重量%未満では、重合時のラテックスの安定性が悪く、多量の凝固物の発生を招く。一方(b)成分が10重量%を超えると、ラテックス粘度が大きく上昇し、作業性が悪化する。
【0020】
また、前記(c)単量体(a)および単量体(b)と共重合可能な他のビニル系単量体としては芳香族ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリレート、シアン化ビニル化合物、酢酸ビニル、アクリルアミド系化合物、N−メチロールアクリルアミドなどが挙げられる。
【0021】
これらのうち、芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどが挙げられ、特にスチレンが好ましい。
【0022】
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、特にメチルメタアクリレートが好ましい。
【0023】
シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、特にアクリロニトリルが好ましい。
【0024】
さらにアクリルアミド系化合物としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
【0025】
これら(c)成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもかまわない。
【0026】
(c)成分は、共重合体に、主として目的に応じた適度なガラス転移点を与えるために使用するものであり、その使用割合は20〜79.5重量%、好ましくは25〜69重量%である。(c)成分が79.5重量%を超えると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0027】
本発明のラテックス共重合体のガラス転移点は、−100〜50℃の間に少なくとも2点存在し、好ましくは、低いガラス転移点として−100〜0℃に少なくとも1点、高いガラス転移点として−5〜50℃に少なくとも1点、さらに好ましくは、低いガラス転移点として−70〜−5℃に少なくとも1点、高いガラス転移点として0〜40℃に少なくとも1点存在する。高いガラス転移点が50℃を越えると接着強度が劣り、低いガラス転移点が−100℃未満ではべとつき防止性が低化する。共重合体のガラス転移点は、本発明の効果が発現する必要条件として少なくとも2つ存在すれば良く、3つ以上あっても良いが、紙塗工用としては2つが好ましい。さらに、共重合体のガラス転移点は、最も高いガラス転移点と最も低いガラス転移点との差が5℃以上、好ましくは10℃以上、更に好ましくは15℃以上である。この差が5℃未満であると、本発明の目的とするバランスのよい性能が得られない。
【0028】
このように2以上のガラス転移点を有する共重合体ラテックスは、以下の(共)重合体部分Aと共重合体部分Bとからなることが好ましい。(共)重合体部分Aは、(a−1)脂肪族共役ジエン系単量体単位25〜100重量%、(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0〜10重量%、および(c−1)単量体単位(a−1)および単量体単位(b−1)と共重合可能な他のビニル系単量体単位0〜75重量%(ただし、(a−1)+(b−1)+(c−1)=100重量%)からなり、かつガラス転移点が−100〜0℃にある。共重合体部分Bは、(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体単位0〜60重量%、(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0.5〜30重量%、および(c−2)単量体単位(a−2)および単量体単位(b−2)と共重合可能な他のビニル系単量体単位10〜89.5重量%(ただし、(a−2)+(b−2)+(c−2)=100重量%)からなり、かつガラス転移点が−5〜50℃にある。
【0029】
(共)重合体部分Aに使用される(a−1)脂肪族共役ジエン系単量体としては、前記(a)脂肪族共役ジエン系単量体で例示した単量体を用いることができる。かかる(a−1)脂肪族共役ジエン系単量体の使用量は好ましくは25〜100重量%、より好ましくは35〜90重量%である。(a−1)成分が25重量%未満であると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0030】
(共)重合体部分Aに使用される(b−1)エチレン系不飽和単量体としては、前記(b)エチレン系不飽和単量体で例示した単量体を用いることができる。かかる(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用量は好ましくは0〜10重量%、より好ましくは0〜5重量%であり、更に好ましくは0〜3重量%である。(b−1)成分が10重量%を超えると、ラテックスの粘度が大きく上昇し、作業性が悪化する。
【0031】
また、(共)重合体部分Aに使用される(c−1)単量体(a−1)および単量体(b−1)と共重合可能な他のビニル系単量体としては、前記(c)単量体(a)および(b)と共重合可能な他のビニル系単量体で例示した単量体を用いることができる。かかる(c−1)単量体(a−1)および単量体(b−1)と共重合可能な他のビニル系単量体の使用量は好ましくは0〜75重量%、より好ましくは7〜52重量%である。(c−1)成分が75重量%を超えると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0032】
(共)重合体部分Aのガラス転移点は、好ましくは−100〜0℃、より好ましくは−70〜−3℃、さらに好ましくは−50〜−5℃にある。このガラス転移点が0℃を越えると接着強度が劣る。
【0033】
さらに、本発明の共重合体ラテックスは、(共)重合体部分Aの分子量が高いことが望ましく、好ましくはテトラヒドロフラン溶解分のポリスチレン換算重量平均分子量が10万以上、より好ましくは20万以上である。この分子量が10万未満であると、接着強度及びべとつき防止性が劣る。
【0034】
共重合体Bに使用される(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体としては、前記(a)脂肪族共役ジエン系単量体で例示した単量体を用いることかできる。かかる(a−2)脂肪族共役ジエン系単量体の使用量は好ましくは10〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%である。(a−2)成分が10重量%未満であると、共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0035】
また、共重合体部分Bに使用される(b−2)エチレン系不飽和単量体としては、前記(b)エチレン系不飽和単量体で例示した単量体と同様なものを用いることができる。かかる(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体の使用量は好ましくは0.5〜30重量%、より好ましくは0.8〜20重量%であり、更に好ましくは1〜10重量%である。(b−2)成分が10重量%を超えると、ラテックス粘度が大きく上昇し、作業性が悪化する。
【0036】
さらに、共重合体部分Bに使用される(c−2)単量体(a−2)および単量体(b−2)と共重合可能な他のビニル系単量体としては、前記(c)単量体(a)および単量体(b)と共重合可能な他のビニル系単量体で例示した単量体を用いることができる。かかる(c−2)他のビニル系単量体の使用量は好ましくは10〜89.5重量%、より好ましくは40〜79重量%である。(c−2)成分が89.5重量%を超えると共重合体が硬くなり過ぎ、接着強度が劣る。
【0037】
共重合体部分Bのガラス転移点は、好ましくは−5℃〜50℃、好ましくは0〜45℃、さらに好ましくは5〜40℃にある。ガラス転移点が50℃を越えると接着強度が劣る。
【0038】
また、(共)重合体部分Aと共重合体部分Bとの割合は全共重合体100重量部に対して、(共)重合体部分Aが好ましくは10〜80重量部、より好ましくは15〜75重量部、更に好ましくは20〜70重量部である。(共)重合体部分Aの割合が10重量部未満であると接着強度が不足する場合があり、70重量部を超えるとべとつき防止性が悪化する。
【0039】
本発明の共重合体ラテックスの粒子径は、通常50〜350nm、好ましくは70〜350nm、さらに好ましくは70〜250nmである。
【0040】
本発明の共重合体ラテックスの最低造膜温度は、好ましくは0〜60℃であり、より好ましくは5〜50℃、さらに好ましくは10〜40℃である。最低造膜温度が0℃未満ではべとつき防止性が劣り、60℃を超えると接着強度が劣る。
【0041】
本発明で使用される単量体を乳化重合するに際しては、公知の方法で、水性媒体中で乳化剤、重合開始剤、分子量調節剤などを用いて製造することができる。
【0042】
ここで、乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが単独で、あるいは2種以上を併用して使用できる。
【0043】
ここで、アニオン性界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、ポリエチレングリコールアルキルエーテルの硫酸エステルなどが挙げられる。
【0044】
ノニオン性界面活性剤としては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いられる。
【0045】
両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、燐酸エステル塩を、カチオン部分としてはアミン塩、第4級アンモニュウム塩を持つものが挙げられ、具体的にはラウリルベタイン、ステアリルベタインなどのベタイン類、ラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、オクチルジ(アミノエチル)グリシン、などのアミノ酸タイプのものなどが用いられる。
【0046】
重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性重合開始剤、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチルニトリルなどの油溶性重合開始剤、還元剤との組み合わせによるレドックス系重合開始剤などが、それぞれ単独であるいは組み合わせで使用できる。
【0047】
分子量調節剤、キレート化剤、無機電解質なども公知のものが使用できる。
【0048】
分子量調節剤としては、クロロホルム、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類、n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、チオグリコール酸などのメルカプタン類、ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルフィドなどのキサントゲン類、ターピノーレン、α−メチルスチレンダイマーなど通常の乳化重合で使用可能なものを全て使用できる。
【0049】
重合方法としては、シード重合と同様に、あらかじめ(共)重合体部分Aを別の重合容器で重合し、その所定量を添加した後、共重合体部分Bを重合する方法、あるいは(共)重合体部分Aと共重合体部分Bとを同一重合容器内で少なくとも2段の多段階で重合する方法などが採られる。
【0050】
単量体混合物を仕込む方法としては、単量体混合物を全量一括で仕込む方法、単量体混合物の一部を重合した後、その残りを連続的にあるいは断続的に添加する方法、あるいは単量体混合物を重合の始めから連続的に添加する方法などを採ることができる。また、これらの仕込み方法を組み合わせることもできる。
【0051】
重合温度は、通常、(共)重合体部分Aを重合する場合は、好ましくは5〜80℃、より好ましくは5〜50℃、共重合体部分Bを重合する場合は、好ましくは20〜80℃、より好ましくは20〜60℃である。重合時間は、通常10〜30時間である。
【0052】
本発明における共重合体ラテックスが用いられる紙塗工用組成物は、無機あるいは有機顔料に、前記共重合体ラテックス、さらに必要に応じて他のバインダー、種々の助剤を配合して使用される。前記共重合体ラテックスの配合量は、通常、顔料100重量部に対して共重合体ラテックス1〜30重量部(固形分として)、好ましくは3〜25重量部である。共重合体ラテックスが1重量部未満であると、接着強度が著しく低下し、一方30重量部を超えるとインク乾燥性の低下が著しい。
【0053】
前記無機顔料としてはクレー、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タルク、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛等が、また有機顔料としてはポリスチレンラテックス、尿素ホルマリン樹脂などを挙げることができる。これらは目的に応じて、単独でも、あるいは2種以上組み合わせても使用することができる。
【0054】
本発明の紙塗工用組成物、特にオフセット印刷用の紙塗工用組成物においては、顔料接着剤として、前記共重合体ラテックスに加えて、カゼイン、カゼイン変性物、澱粉、澱粉変性物、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性物質を必要に応じて組み合わせて使用できる。
【0055】
本発明の紙塗工用組成物においては、一般に使用されている種々の配合剤、例えば、耐水性改良剤、顔料分散剤、粘度調節剤、着色顔料、蛍光染料およびpH調節剤を任意に配合することができる。
【0056】
本発明の紙塗工用組成物は、オフセット枚葉印刷用紙に好適に使用されるが、その他、オフセット輪転印刷、凸版印刷、グラビア印刷などの各種印刷用紙および、紙のコーティング剤、カーペットバッキング剤、その他の接着剤、さらに塗料としても使用することができる。
【0057】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものではない。なお、実施例において割合を示す「部」および「%」はそれぞれ重量部及び重量%を意味する。
【0058】
(実施例1〜5)
(共重合体ラテックスの製造)
攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表1に示した(共)重合体部分Aおよび他の成分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合転化率が70%以上であることを確認した(1段目の重合)。その後、表1に示した共重合体部分Bおよび他の成分を60℃で7時間にわたって連続的に添加して重合を継続させ、更に連続添加終了後6時間にわたって70℃で反応させた(2段目の重合)。最終的な重合転化率は98〜99%であった。
【0059】
【表1】
Figure 0003859246
【0060】
得られた共重合体ラテックスについて、ガラス転移点、ラテックス粒子径およびトルエン不溶分を以下の方法で求めた。その結果を表2に示す。
【0061】
a.ガラス転移点
得られた共重合体ラテックスを100℃で20時間真空乾燥を行い、フィルムを作製した。この乾燥フィルムを示差走査熱量計(DSC:デュポン社製)を用いてASTM法に準じて測定した。
【0062】
実施例1〜5で得られた共重合体ラテックスは、全て、DSCの測定から−100〜50℃の範囲に2つのガラス転移点が観測された。
【0063】
b.ラテックス粒子径
得られた共重合体ラテックスの平均粒子径は、コールター社製のサブミクロンアナライザー(モデルN4)で、常法により求めた。
【0064】
c.トルエン不溶分
共重合体ラテックスのトルエン不溶分は以下のようにして測定した。共重合体ラテックスをpH8.0に調製した後、イソプロパノールで凝固し、この凝固物を洗浄、乾燥した後、所定量(約0.03g)の試料を所定量(100ml)のトルエンに20時間浸漬する。その後、120メッシュの金網で濾過し、得られる残存固形分の仕込の全固形分に対する重量%を求める。
【0065】
【表2】
Figure 0003859246
【0066】
(実施例6)
実施例6においては、共重合体部分Bの成分を2回に分割して添加した。このときの添加量は、表1においてa/bで表す。
【0067】
具体的には、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、t−ドデシルメルカプタン0.2部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、および表1に示した(共)重合体部分Aの成分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合率が70%以上であることを確認した(1段目の重合)。その後、表1に示した共重合体部分Bの成分の一部(表1のa/bの左側成分)を60℃で3時間にわたって連続的に添加して重合を継続させ、更にt−ドデシルメルカプタン0.2部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、および表1に示した共重合体部分Bの成分の残り(表1のa/bの右側成分)を60℃で4時間にわたって連続的に添加して重合を継続させ、連続添加終了後6時間にわたって70℃で反応させた。最終的な重合転化率は98%であった。
【0068】
得られた共重合体ラテックスについて、実施例1〜5と同様にガラス転移点、ラテックス粒子径およびトルエン不溶分を測定した。その結果を表2に示す。
【0069】
(紙塗工用組成物の調整)
実施例1〜6で製造した共重合体ラテックスを用いて、下記の処方によりオフセット印刷用の紙塗工用組成物を調製した。
配合
カオリンクレー 70.0部
炭酸カルシウム 30.0部
分散剤 0.2部
水酸化ナトリウム 0.1部
澱粉 4.0部
ラテックス(固形分として) 10.0部
水 全固形分が60%となるように適当量添加
この紙塗工用組成物を塗被原紙上に、塗工量が片面18.0±0.5g/m2となるように、電動式ブレードコーター(熊谷理機工業製)で塗工し、150℃の電気式熱風乾燥機にて15秒間乾燥した。得られた塗工紙を温度23℃、湿度50%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、その後、線圧100kg/cm,ロール温度50℃の条件でスーパーカレンダー処理を4回行った。得られた塗工紙の性能評価は以下の方法により行った。
【0070】
1)ドライピック強度
RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示した。
【0071】
2)ウェットピック強度
RI印刷機を用いて、塗工紙表面を吸水ロールで湿してから、RI印刷機で印刷したときのピッキングの程度を肉眼で判定し、5段階で評価した。ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示した。
【0072】
3)印刷光沢
RI印刷機を用いてオフセット用インキをベタ塗りし、村上式光沢計を使用して60度の角度で測定した。
【0073】
4)剛度
JIS P8143に準じて自動クラーク剛度試験機(熊谷理機工業製)を用いて測定した。
【0074】
5)べとつき防止性
ラテックスをポリエチレンテレフタレートフィルム上にNo.18ロッドにより塗布し、120℃で30秒間、乾燥し、皮膜を形成させる。この皮膜と黒羅紗紙を合わせて、ベンチスーパーカレンダーにより線圧200kg/m,温度70℃の条件下で圧着させる。両者をひきはがして、黒羅紗紙のラテックスへの転写の程度を目視で5段階で評価する。転写の少ないものほど高得点とした。数値は測定回数6回の平均値で示した。
【0075】
前記の評価方法で評価した結果を表2に示した。実施例1〜6は本発明の範囲の共重合体ラテックスを用いたオフセット印刷用の紙塗工用組成物であり、本発明の目的のもの、すなわち接着強度(ドライピック強度、ウェットピック強度)に優れ、かつ印刷光沢、剛度、べとつき防止性の全般にわたって優れたものが得られた。
【0076】
(実施例7〜9)
(1)(共)重合体部分A(コア層)の製造
攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水150部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、過硫酸カリウム0.2部および表3に示した成分を一括して仕込み、35℃で8時間反応させ、重合添加率が70%になった時点で、N,N’−ジエチルヒドロキシルアミン0.1部を添加して重合を停止させた。続いて、スチームストッリピングにより未反応単量体を除去し、冷却後、固形分を25%に調製した。
【0077】
生成したコア層の共重合体のテトラヒドロフラン(THF)不溶分およびTHF可溶分の分子量を求めた。コア層のTHF不溶分およびTHF可溶分の平均分子量を表5に示した。THF可溶分の分子量は次の方法で測定した。
【0078】
(THF可溶分の分子量)
共重合体ラテックスをイソプロパノールで凝固し、この凝固物を洗浄、乾燥した後、0.3gをTHF50mlに溶解した。次にメンブレインフィルターで濾過し、濾液をGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)測定装置にて、ポリスチレン換算の分子量として求めた。なお、THF不溶分は、このとき濾過によって得られた残存固形分の仕込み全固形分に対する割合である。
【0079】
(2)共重合体部分B(外層)の重合
攪拌機を備え、温度調節の可能な前記(1)とは異なるオートクレーブ中に、(1)で得られた調製後のラテックス120部(固形分として30部)、水60部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム3部、過硫酸カリウム1.0部および表4に示した成分を一括して仕込み、65℃で8時間反応させた。最終的な重合転化率は98〜99%であった。
【0080】
得られた共重合体ラテックスは実施例1〜6と同様にして、ガラス転移点を求め、表5に示した。
【0081】
【表3】
Figure 0003859246
【0082】
【表4】
Figure 0003859246
【0083】
【表5】
Figure 0003859246
【0084】
実施例7〜9で製造した共重合体ラテックスを用いて、実施例1〜6と同様にして塗工紙物性を評価した。結果は表5に示した。実施例7〜9は、コア層の重合体を高分子量のゴム状重合体で構成した共重合体ラテックスであり、これを用いたオフセット印刷用の紙塗工用組成物は、接着強度に優れ、かつ印刷光沢、剛度、べとつき防止性に優れていた。
【0085】
(比較例1)
実施例1〜5と同様にして、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水100部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム0.8部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表6に示した共重合体部分Bおよび他の成分を一括して仕込み、45℃で7時間反応させ、70℃に昇温し、さらに7時間にわたって反応させた。最終的な重合転化率は99%であった。得られたラテックスのガラス転移点と粒子径を表7に示す。さらに、実施例1〜5と同様に紙塗工用組成物、および塗工紙を作製し、実施例1〜5と同様に塗工紙の性能評価を行った。結果を表7に示す。
【0086】
(比較例2)
実施例1〜5と同様にして、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水100部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部、過硫酸カリウム0.8部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表6に示した共重合体部分Aおよび他の成分を一括して仕込み、45℃で7時間反応させ、70℃に昇温し、さらに7時間にわたって反応させた。最終的な重合転化率は99%であった。得られたラテックスのガラス転移点と粒子径を表7に示す。さらに、実施例1〜5と同様に紙塗工用組成物、および塗工紙を作製し、実施例1〜5と同様に塗工紙の性能評価を行った。結果を表7に示す。
【0087】
(比較例3)
比較例1で得られたラテックスと比較例2で得られたラテックスを固形分換算で50対50(重量比)でブレンドしたものについて、実施例1〜5と同様に紙塗工用組成物、および塗工紙を作製し、実施例1〜5と同様に塗工紙の性能評価を行った。結果を表7に示す。
【0088】
表7の結果より、共重合体成分A単独ではべとつき防止性が劣り、共重合体成分B単独では接着強度が劣ることが判る。さらに、両者をブレンドするだけでは目的とする性能が得られないことが判る。
【0089】
(比較例4および5)
実施例1〜5と同様にして、攪拌機を備え、温度調節の可能なオートクレーブ中に水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8部、過硫酸カリウム1.0部、重亜硫酸ナトリウム0.5部、および表6に示した(共)重合体部分Aおよび他の成分を一括して仕込み、45℃で6時間反応させ、重合転化率が70%以上であることを確認した(1段目の重合)。その後、t−ドデシルメルカプタン0.2部、α−メチルスチレンダイマー0.5部、および共重合体部分Bの成分を60℃で7時間にわたって連続的に添加して重合を継続させ、更に連続添加終了後6時間にわたって70℃で反応させた。最終的な重合転化率は99%であった。得られたラテックスのガラス転移点と粒子径を表7に示す。さらに、実施例1〜5と同様に紙塗工用組成物、および塗工紙を作製し、実施例1〜5と同様に塗工紙の性能評価を行った。結果を表7に示す。
【0090】
表7の結果より、共重合体のブタジエンの量が20重量%未満では接着強度が劣り、80重量%を越えるとべとつき防止性が劣ることが判る。
【0091】
【表6】
Figure 0003859246
【0092】
【表7】
Figure 0003859246
【0093】
【発明の効果】
本発明の共重合体ラテックスは、特定の温度範囲に少なくとも2つのガラス転移点を有し、高いガラス転移点と低いガラス転移点とが所定の差を有することから、例えば、高速印刷における、変形速度の大きい衝撃的な変形に対して高い耐性を有し、このために高い接着強度を示すとともに、耐水強度、剛度などの他の物性を高いレベルで維持することができ、かつべとつき防止性が優れ塗工操業性に優れるものである。
【0094】
本発明の共重合体ラテックスを用いた紙塗工用組成物は、オフセット印刷用の紙塗工用組成物に好適であり、従来のオフセット印刷用の紙塗工用組成物では達成できなかった、優れた接着強度、印刷光沢、剛度、べとつき防止性などを有しており、極めて工業的価値が高い。

Claims (6)

  1. (a−1)脂肪族共役ジエン系単量体単位25〜100重量%、(b−1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0〜10重量%、および(c−1)単量体単位(a−1)および単量体単位(b−1)と共重合可能な他のビニル系単量体単位0〜75重量%(ただし、(a−1)+(b−1)+(c−1)=100重量%)からなり、
    ガラス転移点が−100〜0℃の範囲にあり、かつ、
    テトラヒドロフラン溶解分のポリスチレン換算重量平均分子量が10万以上である、コア層を形成する(共)重合体部分Aと、
    (a−2)脂肪族共役ジエン系単量体単位10〜60重量%、(b−2)エチレン系不飽和カルボン酸単量体単位0.5〜30重量%、および(c−2)単量体単位(a−2)および単量体単位(b−2)と共重合可能な他のビニル系単量体単位10〜89.5重量%(ただし、(a−2)+(b−2)+(c−2)=100重量%)からなり、かつ、前記(共)重合体部分Aより高いガラス転移点を有し、当該ガラス転移点が−5〜50℃の範囲にある、シェル層を形成する共重合体部分Bと、
    を有し、前記(共)重合体部分Aと前記共重合体部分Bとの割合は、全共重合体100重量部に対して、前記(共)重合体部分Aが10〜80重量部であることを特徴とする共重合体ラテックス。
  2. 請求項1において、
    前記重量平均分子量が20万以上である、共重合体ラテックス。
  3. 請求項1または2において、
    前記(共)重合体部分Aは、5〜50℃の温度で重合される、共重合体ラテックス。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記共重合体部分Bは、20〜60℃の温度で重合される、共重合体ラテックス。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    共重合体は、少なくとも2つのガラス転移点を有し、かつ最も高いガラス転移点と最も低いガラス転移点との差が5℃以上である、共重合体ラテックス。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の共重合体ラテックスを含有することを特徴とする紙塗工用組成物。
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