JPH07109360A - 樹脂エマルジョンの製造法 - Google Patents

樹脂エマルジョンの製造法

Info

Publication number
JPH07109360A
JPH07109360A JP27779693A JP27779693A JPH07109360A JP H07109360 A JPH07109360 A JP H07109360A JP 27779693 A JP27779693 A JP 27779693A JP 27779693 A JP27779693 A JP 27779693A JP H07109360 A JPH07109360 A JP H07109360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
weight
parts
copolymer
monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27779693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Tanaka
邦彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP27779693A priority Critical patent/JPH07109360A/ja
Publication of JPH07109360A publication Critical patent/JPH07109360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子径が小さく均一で、安定性、耐水性に優
れ、しかも低泡性の樹脂エマルジョンを得る。 【構成】 ロジンエステル、テルペン系樹脂、石油樹脂
よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を乳化剤
を用いて水に乳化するに際し、該乳化剤が(A)スチレ
ン類30〜70重量%、(B)アクリル酸および/また
はメタクリル酸10〜50重量%、および(C)スルホ
ン酸基含有モノマー3〜20重量%、並びに必要により
(D)前記(A)〜(C)と共重合しうるその他のモノ
マー30重量%未満 を共重合して得られる共重合体で
ある樹脂エマルジョンの製造法。 【効果】 均一で微細な粒子からなり、安定性、耐水性
に優れ、しかも低泡性の樹脂エマルジョンを収得でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂エマルジョンの製造
法に関する。詳しくは、ロジンエステル、テルペン系樹
脂、石油樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の
樹脂の水性エマルジョンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロジンエステル、テルペン系樹脂、石油
樹脂等は各種接着剤、コーティング剤等の材料として汎
用されている。これらの用途では、上記各樹脂は、有機
溶剤に溶解せしめた溶液として、または熱溶融形式とし
て用いられてきた。しかしながら、有機溶剤型の場合に
は該溶剤による作業環境・衛生の問題、火災等の危険性
があり、また熱溶融型の場合には溶融のためのエネルギ
ーコストが嵩むなどの不利がある。そのため、近年、か
かる問題のない水系への転換が計られ、特に該樹脂の水
性エマルジョンが有望視されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来公
知の樹脂エマルジョンは、粒子径が比較的大きく、機械
的安定性、耐水性などが劣ったり、泡立ち易いなどの問
題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
の発生原因が主として乳化剤にあることに着目し、鋭意
検討を行った。その結果、特定の共重合体系乳化剤を使
用した場合には、粒子が均一で小さく、安定性、耐水性
に優れ、しかも低泡性の樹脂エマルジョンを容易に収得
しうるという知見を見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、ロジンエステル、テ
ルペン系樹脂、石油樹脂よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の樹脂を乳化剤を用いて水に乳化するに際し、
該乳化剤が(A)スチレン類30〜70重量%、(B)
アクリル酸および/またはメタクリル酸10〜50重量
%、および(C)スルホン酸基含有モノマー3〜20重
量%、並びに必要により(D)前記(A)〜(C)と共
重合しうるその他のモノマー30重量%未満 を共重合
して得られる共重合体であることを特徴とする樹脂エマ
ルジョンの製造法に関する。
【0006】以下本発明につき、具体的に説明する。樹
脂エマルジョンの分散相を形成する被乳化樹脂として
は、ロジンエステル、テルペン系樹脂、石油樹脂が該当
し、これらは単独または組み合わせて使用できる。
【0007】ここに、ロジンエステルとは、ロジン成分
とアルコール成分から得られるエステル化物である。ロ
ジン成分としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール
油ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、更
にはマレイン酸、フマル酸、(メタ)アクリル等で変性
したロジンが挙げられる。また、アルコール成分として
は、n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアル
コール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ステ
アリルアルコール等の1価アルコール;エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール等
の2価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパ
ン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、ジグリ
セリン等の4価アルコールが挙げられる。特に、ロジン
成分と2価以上の多価アルコールとのエステルは、一般
に粘度が高く、通常室温で固体であるため乳化しにくい
が、本発明によれば、これらのエステルも容易に乳化す
ることができ、良好な性状のロジンエステルの水性エマ
ルジョンが得られる。
【0008】被乳化体であるテルペン系樹脂としては、
α−ピネン、β−ピネンを主成分とするガムテレピン油
またはウッドテレピン油等から重合して得られるテルペ
ン系樹脂、およびそれらのフェノール付加物が挙げられ
る。更には該樹脂の水素添加物も例示できる。
【0009】被乳化体である石油樹脂としては、通常の
ナフサ分解油からエチレン、プロピレン、ブタジエン
等、C2〜C4のオレフィン類を除いてなる分解油を原料と
し、これに含有されるC5以上の脂肪族系、脂環族系、芳
香族系の残留オレフィン類を重合して得られる樹脂が挙
げられる。更には該樹脂の水素添加物も例示できる。
【0010】また本発明を特徴づける乳化剤は、スチレ
ン類(以下、モノマーAという)、アクリル酸および/
またはメタクリル酸(以下、モノマーBという)、およ
びスルホン酸基含有モノマー(以下、モノマーCとい
う)を必須モノマー成分とし、且つこれら必須モノマー
成分の使用量が下記の所定範囲内となるよう共重合して
得られる共重合体である。
【0011】前記モノマーCの具体例としては、スチレ
ンスルホン酸、そのアンモニウム塩、有機アミン塩およ
びアルカリ金属塩、並びに下記一般式: CH2 =C(R1 )CO−X−Y−SO3 M (式中、R1 は水素原子またはメチル基、Mは水素原
子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基、Xは酸素
原子またはイミノ基およびYは炭素数2〜10の直鎖も
しくは分枝鎖状アルキレン基を示す)で表される化合物
が挙げられる。上記一般式で表される化合物の具体例と
しては、例えば2−(メタ)アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタ
ンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルプロパンスル
ホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホ
ン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロパンスルホ
ン酸等、並びにこれらのアンモニウム塩、有機アミン塩
およびアルカリ金属塩を挙げることができる。
【0012】本願発明で用いる乳化剤において、前記モ
ノマーAの使用割合は30〜70重量%、好ましくは3
5〜60重量%の範囲とされ、その使用割合が30重量
%未満では該共重合体の乳化性が低下したり泡立ちが多
くなり、また70重量%を越えると該共重合体の疎水性
が過大となり乳化性が悪くなる。モノマーBの使用割合
は10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%の範
囲とされ、該使用割合が10重量%未満では該共重合体
の乳化性が低下し、また50重量%を越えると該共重合
体の親水性が過大となり得られる樹脂エマルジョンの性
能、特に耐水性が低下する。モノマーCの使用割合は3
〜20重量%、好ましくは5〜15重量%の範囲とさ
れ、該使用割合が5重量%未満では該共重合体の乳化性
が低下し、また20重量%を越えると該共重合体の泡立
ちが多くなり、その親水性が過大となるため得られる樹
脂エマルジョンの耐水性が低下する。
【0013】本発明で使用する乳化剤の構成モノマーと
しては、上記必須モノマー成分に加え、該必須モノマー
成分と共重合しうる他のモノマー成分(以下、モノマー
Dという)を併用できるが、乳化剤性能の点から30重
量%未満、好ましくは25重量%未満とするのが良い。
なお、モノマーDとしては、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル
酸N,N−ジメチルアミノプロピル等(メタ)アクリル
酸エステル類、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等(メ
タ)アクリルアミド類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等のビニルエステル類、(メタ)アクリロニトリル、
ビニルピロリドン等を例示できる。
【0014】上記モノマー組成からなる本願発明におけ
る乳化剤は、優れた乳化性能を有するものであり、その
酸価は特に制限されないが、未中和時の共重合体固形分
の酸価が通常70〜300mgKOH/g 程度、好ましくは1
00〜250mgKOH/g とするのが良い。
【0015】前記乳化剤を製造するには、溶液重合、乳
化重合、懸濁重合等の各種公知の方法をそのまま採用で
きる。溶液重合による場合には、イソプロピルアルコー
ル、メチルイソブチルケトン等の溶媒を使用できる。乳
化重合の際は、各種公知の界面活性剤を使用できる。ア
ニオン性界面活性剤としては、例えばジアルキルスルホ
コハク酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレ
フィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルスルホコハク酸エステル塩、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテルスルホコハク酸エステル塩、ナ
フタリンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩等、ノニ
オン性界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及び
これら界面活性剤にビニル基またはアリル基を導入した
反応性界面活性剤等を例示でき、これらは1種または2
種以上を適宜選択して使用できる。該使用量は全仕込モ
ノマーに対して通常は0.1〜10重量%程度とされ
る。
【0016】前記重合の際に使用される重合開始剤とし
ては特に限定はなく、過硫酸塩、過酸化物、アゾ化合
物、レドックス系開始剤などの各種を使用しうる。前記
共重合体の分子量は、前記被乳化樹脂の乳化性や耐水性
と相関するため、通常は重量平均分子量が2000〜1
00000であるのが好ましい。該分子量範囲に調節す
るには公知の連鎖移動剤である、例えばイソプロピルア
ルコール、四塩化炭素、エチルベンゼン、イソプロピル
ベンゼン、クメン、チオグリコール酸エステル、アルキ
ルメルカプタン、2,4−ジフェニル−4−メチル−1
−ペンテン等を適宜使用すればよい。重合反応が終結
後、アンモニア、有機アミン、アルカリ金属水酸化物等
の中和剤を用いて共重合体を一部または完全に中和して
もよい。上記のようにして得られる乳化剤は、通常は水
溶性であるが、水分散性であっても差し支えない。
【0017】該乳化剤を用いて前記の被乳化樹脂を乳化
するには、溶融高圧乳化法、溶剤高圧乳化法または反転
乳化法等の公知のいずれの方法も採用できる。例えば、
溶剤高圧乳化法による場合には、あらかじめ水不溶性の
有機溶剤に溶解させた被乳化樹脂に対し、水と乳化剤た
る前記共重合体とを加え、ホモジナイザー、ピストン型
高圧乳化機等を通して乳化し、次いで上記有機溶剤を留
去すればよい。また、反転法による場合には、被乳化樹
脂を通常90〜160℃で加熱攪拌して溶融させ、次い
で該溶融樹脂を撹拌しながらこれに前記共重合体の水溶
液と所定量の熱水とを添加して相反転させ、被乳化樹脂
が分散相であり水が連続相である樹脂エマルジョンを形
成させる。
【0018】上記の溶剤高圧乳化、反転乳化に際して
は、乳化剤たる共重合体は通常は被乳化樹脂に対して乾
燥重量基準で1〜20重量%、好ましくは2〜15重量
%の範囲で使用される。1重量%未満では乳化が充分で
ないため粒子径の小さな樹脂エマルジョンを得難く、ま
た20重量%を越えて使用すると得られる樹脂エマルジ
ョンの粘度が高くなったり、その耐水性が低下するなど
の不利がある。
【0019】かくして得られる樹脂エマルジョンは、外
観が乳白色であり、固形分が通常20〜60重量%、好
ましくは30〜50重量%であり、粒子径が1μm以下
である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、均一で微細な粒子から
なり、安定性、耐水性に優れ、しかも低泡性の樹脂エマ
ルジョンを提供することができる。
【0021】
【実施例】以下に、製造例、実施例および比較例をあげ
て、本発明をさらに具体的に説明する。尚、製造例は、
本発明において使用する乳化剤の製造例を示す。また、
各例中の部及び%は重量基準である。
【0022】製造例1 撹拌機、温度計、窒素導入管および冷却器を備えた反応
装置に、スチレン65部、メタクリル酸30部、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸5部、ラ
ウリルメルカプタン5部、ポリオキシエチレン(n=1
3)ドデシルフェニルエーテル硫酸エステルのナトリウ
ム塩5部、ポリオキシエチレン(n=9)オレイルエー
テル2部、過硫酸カリウムおよび水400部を混合し、
窒素気流下に80℃で4時間乳化重合を行った。その
後、50℃まで冷却し、上記アニオン性モノマーと等モ
ルのアンモニアを加えて1時間撹拌し、不揮発分20%
の共重合体水溶液を得た。該共重合体の重量平均分子量
は10000であった。
【0023】製造例2 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
45部、メタクリル酸2−エチルヘキシル15部、メタ
クリル酸35部、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸5部をモノマーとして用いた以外は、製
造例1と同様に反応を行い、不揮発分20%の共重合体
水溶液を得た。該共重合体の重量平均分子量は1200
0であった。
【0024】製造例3 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
35部、メタクリル酸n−ブチル30部、メタクリル酸
25部および2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸10部をモノマーとして用いた以外は、製造
例1と同様に反応を行い、不揮発分20%の共重合体水
溶液を得た。該共重合体の重量平均分子量は13000
であった。
【0025】製造例3 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
60部、アクリルアミド10部、メタクリル酸15部お
よび2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸15部をモノマーとして用いた以外は、製造例1と同
様に反応を行い、不揮発分20%の共重合体水溶液を得
た。該共重合体の重量平均分子量は12000であっ
た。
【0026】製造例4 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
35部、メタクリル酸メチル35部およびアクリル酸3
0部をモノマーとして用いた以外は、製造例1と同様に
反応を行い、不揮発分20%の共重合体水溶液を得た。
該共重合体の重量平均分子量は15000であった。
【0027】製造例5 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
70部およびメタクリル酸30部をモノマーとして用い
た以外は、製造例1と同様に反応を行い、不揮発分20
%の共重合体水溶液を得た。該共重合体の重量平均分子
量は10000であった。
【0028】製造例6 製造例1において使用したモノマーに代えて、スチレン
20部およびアクリル酸n−ブチル45部、メタクリル
酸30部および2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸5部をモノマーとして用いた以外は、製造
例1と同様に反応を行い、不揮発分20%の共重合体水
溶液を得た。該共重合体の重量平均分子量は13000
であった。
【0029】製造例7 撹拌機、温度計、窒素導入管および冷却器を備えた反応
装置に、イソプロピルアルコール230部、スチレン6
5部、メタクリル酸30部および2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸5部を仕込み、窒素気流
下で撹拌した。その後、重合開始剤としてアゾビスイソ
ブチルニトリル3部を加え80℃まで昇温し4時間保持
し、さらにアゾビスイソブチルニトリル1部を追加し、
3時間同温度に保持した後、軟水150部を加えてイソ
プロピルアルコールの留去を行った。留去終了後、所定
量の軟水を加え、不揮発分20%の共重合体水溶液を得
た。重量平均分子量は9000であった。
【0030】実施例1〜12 表1に示す各被乳化樹脂100部をベンゼン100部に
溶解し、次いで前記製造例1〜3および7で得た各種乳
化剤の所定量を軟水で希釈して200部とした水溶液を
添加した。この混合物を40℃に加熱し、ホモミキサー
を用いて5000r.p.m.×1分の条件で予備乳化
した後、同温度で剪断力を300kg/cm2 に調整し
たピストン型高圧乳化機に2回通して乳化した。得られ
たエマルジョンから減圧下で40℃にてベンゼンを留去
し、本発明の樹脂エマルジョンを得た。各樹脂エマルジ
ョンの製造に用いた乳化剤の種類、その使用量および被
乳化樹脂を表1に示す。
【0031】比較例1〜10 前記実施例において、使用乳化剤の種類を表1のように
代えた以外は同様に乳化して、比較用の樹脂エマルジョ
ンを得た。各樹脂エマルジョンの製造に用いた乳化剤の
種類、その使用量および被乳化樹脂を表1に示す。
【0032】なお、実施例1〜12および比較例1〜1
0で得られた各樹脂エマルジョンの粒子径、機械的安定
性および起泡性は次の方法により測定した。その結果を
表1に示す。
【0033】(1)平均粒子径 コールター・カウンターを使用して測定した。 (2)機械的安定性 樹脂エマルジョン50gを採取し、マーロン式安定度試
験機を用いて荷重10kg、回転速度1000r.p.
m.の条件で30分間運転した。この間に生ずる析出樹
脂量を被乳化樹脂量に対する%として示した。 (3)起泡性 樹脂エマルジョン30mlを共栓付きメスシリンダー
(100ml容)に採取し、シェーカーで1分間振盪し
た後静置し、体積増加量をもって区別した。体積増加量
が10未満のものを○、10〜20%のものを△、20
%を越えるものを×として評価した。
【0034】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジンエステル、テルペン系樹脂、石油
    樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を乳
    化剤を用いて水に乳化するに際し、該乳化剤が(A)ス
    チレン類30〜70重量%、(B)アクリル酸および/
    またはメタクリル酸10〜50重量%、および(C)ス
    ルホン酸基含有モノマー3〜20重量%、並びに必要に
    より(D)前記(A)〜(C)と共重合しうるその他の
    モノマー30重量%未満 を共重合して得られる共重合
    体であることを特徴とする樹脂エマルジョンの製造法。
  2. 【請求項2】 前記共重合体の重量平均分子量が200
    0〜100000である請求項1記載の樹脂エマルジョ
    ンの製造法。
  3. 【請求項3】 前記共重合体の水溶性塩の固形分換算に
    よる使用割合が前記樹脂固形分100重量部に対し、1
    〜20重量部である請求項1記載の樹脂エマルジョンの
    製造法。
JP27779693A 1993-10-08 1993-10-08 樹脂エマルジョンの製造法 Pending JPH07109360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27779693A JPH07109360A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 樹脂エマルジョンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27779693A JPH07109360A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 樹脂エマルジョンの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07109360A true JPH07109360A (ja) 1995-04-25

Family

ID=17588408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27779693A Pending JPH07109360A (ja) 1993-10-08 1993-10-08 樹脂エマルジョンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07109360A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5972094A (en) * 1996-05-24 1999-10-26 Hercules Incorporated Sizing composition
JP2003073647A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Harima Chem Inc 粘着付与剤樹脂エマルション
EP1413598A1 (de) * 2002-10-22 2004-04-28 Metrohm Ag Verfahren zur Herstellung von porösen Polymerteilchen auf Acrylat- und/oder Methacrylatbasis
CN103113598A (zh) * 2013-03-12 2013-05-22 叶旗 阴离子型松香三羟甲基丙烷酯乳液的制备方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5972094A (en) * 1996-05-24 1999-10-26 Hercules Incorporated Sizing composition
US6074468A (en) * 1996-05-24 2000-06-13 Hercules Incorporated Sizing composition
US6165320A (en) * 1996-05-24 2000-12-26 Hercules Incorporated Method of sizing
JP2003073647A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Harima Chem Inc 粘着付与剤樹脂エマルション
EP1413598A1 (de) * 2002-10-22 2004-04-28 Metrohm Ag Verfahren zur Herstellung von porösen Polymerteilchen auf Acrylat- und/oder Methacrylatbasis
US7019040B2 (en) 2002-10-22 2006-03-28 Metrohm Ag Process for the preparation of porous polymer particles based on acrylate and/or methacrylate
CN103113598A (zh) * 2013-03-12 2013-05-22 叶旗 阴离子型松香三羟甲基丙烷酯乳液的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100375588B1 (ko) 박리용수계(메타)아크릴라텍스중합체
Plessis et al. Seeded semibatch emulsion polymerization of n-butyl acrylate. Kinetics and structural properties
CA2071401C (en) Graft copolymers prepared by two-staged aqueous emulsion polymerization
US5385971A (en) Method of producing aqueous polymer dispersions
TWI236494B (en) Adhesive compositions containing low molecular weight polymeric additives
MX2007003438A (es) Dispersiones de polimero y procedimientos para su preparacion y uso.
US3810859A (en) Thickenable alkyl acrylate latices
MXPA96006466A (en) Preparation of polymers for polymerization in emulsion
US4373056A (en) Aqueous artificial resin dispersions free of emulsifying agents
JP5098161B2 (ja) 粘着付与樹脂エマルジョン、その製造方法および水系粘・接着剤組成物
AU2006320631A1 (en) Liquid nonionic surfactants for emulsion polymerization and other applications
JPH07133324A (ja) セラミックタイル接着剤のための熱可塑性アクリル及びスチレン/アクリルラテックスにおけるアセトアセトキシアルキル(メタ)アクリレート
JPH0333109A (ja) ひじょうに細かくされた水性ポリマーマイクロエマルジョン
JPH07109360A (ja) 樹脂エマルジョンの製造法
JP5055784B2 (ja) 粘着付与樹脂エマルジョンの製造方法
JPH03161592A (ja) ロジン系エマルジョンサイズ剤用乳化分散剤及びサイズ剤
JPH07242787A (ja) 保護コロイドで安定化された分散物の製造方法
JP2006182827A (ja) 粘着付与樹脂エマルジョン、接着剤組成物および床材用接着剤組成物
JPH07166143A (ja) ブチルアクリレートと(メト)アクリル酸とから形成された共重合体を基礎とする感圧接着剤分散液の製造法
JPH0824835B2 (ja) 水系エマルション用乳化分散剤
CA2447131A1 (en) Process for obtaining aqueous polymer dispersions
JPH03161593A (ja) ロジン系エマルジョンサイズ剤用乳化分散剤及びサイズ剤
JPH01203031A (ja) 水系エマルション用乳化分散剤
JP2004323759A (ja) ブロック共重合体を含む水性液及びその製造方法
JP2960300B2 (ja) エマルジョン型粘着剤組成物の製造方法