JP2002137233A - メタセシス重合体の注入成形方法及び注入成形装置 - Google Patents

メタセシス重合体の注入成形方法及び注入成形装置

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JP2002137233A
JP2002137233A JP2000336568A JP2000336568A JP2002137233A JP 2002137233 A JP2002137233 A JP 2002137233A JP 2000336568 A JP2000336568 A JP 2000336568A JP 2000336568 A JP2000336568 A JP 2000336568A JP 2002137233 A JP2002137233 A JP 2002137233A
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liquid
injection molding
kpa
metathesis
mixer
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JP2000336568A
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Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Katsuhiko Yasu
克彦 安
Tomoaki Aoki
知明 青木
Takuya Sugishita
拓也 杉下
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Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な製造作業で、かつ原料液の管理が容易
で、安定した生産が可能であり、電気、電子部品につい
ては、高密度化、高集積化に対応する長寿命、高耐久性
の電気、電子部品の安定量産化が可能なメタセシス重合
体の注入成形方法を提供する。 【解決手段】 シクロオレフィン化合物を含有する第1
液及びメタセシス重合触媒を含有する第2液の混合液
を、管体から0.098kPa〜500kPaの吐出圧
力で、4kPaを超え大気圧までの雰囲気下に置かれた
内部に部品が挿入されているケース内に注入し、その後
注入した混合液を硬化させるメタセシス重合体の注入成
形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメタセシス重合体の
成形における注入成形方法及び注入成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロオレフィン類がメタセシス(複分
解)触媒系によって開環重合することは知られている。
例えば、J.Am.Chem.Soc.,第82巻,2
337ページ(1960年)にはノルボルネンがメタセ
シス触媒系によって開環重合することが記載されてお
り、Angew.Chem.Int.Edn.,第3
巻,723ページ(1964年)にはシクロペンテンが
メタセシス触媒系[MoCl /Al(C
によって開環重合することが記載されている。また、シ
クロオレフィン類を開環重合してポリマーを製造する方
法も知られている。例えば、特開昭50−130900
号公報や特開昭52−33000号公報にはタングステ
ンやモリブデン等のハロゲン化物と有機アルミニウム化
合物とから成るメタセシス触媒系を用いて、開環重合ポ
リマーを製造する方法が開示されている。
【0003】一方、ジシクロペンタジエンやトリシクロ
ペンタジエン等のノルボルネン型シクロオレフィン類
(モノマー)を塊状重合させて、架橋重合体成形物を得
る方法も知られている。例えば、特開昭58−1277
28号公報や特開昭58−129013号公報には、メ
タセシス触媒系の触媒成分及びモノマーとの混合物から
成る溶液Aと、メタセシス触媒系の活性化剤及びモノマ
ーとの混合物から成る溶液Bとを反応射出成形(RI
M)法により架橋重合体成形物を製造する方法が開示さ
れている。
【0004】特開昭59−51911号公報には、タン
グステン及びモリブデンの有機アンモニウム塩から選ば
れた触媒成分とアルコキシアルキルアルミニウムハライ
ド及びアリールオキシアルミニウムハライドから選ばれ
た活性化剤とを組み合わせたメタセシス触媒系を用いて
ノルボルネン型シクロオレフィン類を反応射出成形して
架橋重合体成形物を製造する方法が開示されている。ま
た、特開平3−205409号公報には、六塩化タング
ステン及びオキシ四塩化タングステンから選ばれた触媒
成分と塩化ジエチルアルミニウム及び二塩化エチルアル
ミニウムから選ばれた活性化剤とを組み合わせたメタセ
シス触媒系を用いて、反応射出成形法で架橋したジシク
ロペンタジエン重合体を製造する方法が開示されてい
る。
【0005】前記したメタセシス触媒系では、触媒成分
は活性化剤によって活性化され、ノルボルネン型シクロ
オレフィン類を開環重合させることが分かっている。ま
た、上記反応射出成形を行う場合には、溶液Aと溶液B
を衝突混合させ、その混合液は直ちに金型内に液状のま
ま注入され、塊状で開環重合される。
【0006】しかし、上記メタセシス触媒系を用いた架
橋重合体成形物の製造方法では、触媒成分及びノルボル
ネン型シクロオレフィン類の混合物からなる溶液Aと、
活性化剤成分及びノルボルネン型シクロオレフィン類の
混合物からなる溶液Bの2種類の原料液をそれぞれ調製
する必要があり、原料液の製造作業が煩雑であった。ま
た成形を行う場合、2種類の原料液を常時用意しておか
なければならず、その原料液の管理は容易ではなかっ
た。また、活性化剤が酸素と接触すると失活してしまう
ため反応射出成形は密閉系にするか、あるいは不活性雰
囲気に保たなければならなかった。さらに、反応射出成
形は溶液Aと溶液Bを混合する際、高圧力で衝突混合す
るため、電気、電子部品が破損する恐れがあり、また、
エポキシ樹脂に代表される液状樹脂類を微細構造へ注入
成形する場合、含浸性を高めるため注入雰囲気を高真空
にするのが一般的であるが、極めて低粘度の樹脂の場合
は注入時に原料液が発泡し、さらに電気、電子部品から
原料液が吹き零れる等の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解消し、簡便な製造作業で、かつ
原料液の管理が容易で、安定した生産が可能であり、電
気、電子部品については、高密度化、高集積化に対応す
る長寿命、高耐久性の電気、電子部品の安定量産化が可
能なメタセシス重合体の注入成形方法及び注入成形装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シクロオ
レフィン化合物を含有する第1液と、第1液を重合する
ためのメタセシス重合触媒を含有する第2液を混合し
て、所定の形状及び特性を有するメタセシス重合体を成
形する方法を種々検討した結果、原料液の吐出圧力及び
注入雰囲気の圧力を特定の条件に制御することにより、
上記課題を解決できることを見出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、シ
クロオレフィン化合物を含有する第1液及びメタセシス
重合触媒を含有する第2液の混合液を、管体から0.0
98kPa〜500kPaの吐出圧力で、4kPaを超
え大気圧までの雰囲気下に置かれた内部に部品が挿入さ
れているケース内に注入し、その後注入した混合液を硬
化させることを特徴とするメタセシス重合体の注入成形
方法に関する。また、本発明は、部品が電気・電子部品
である前記注入成形方法に関する。
【0009】また、本発明は、シクロオレフィン化合物
を含有する第1液タンク、メタセシス重合触媒を含有す
る第2液タンク及びこれらの液を混合する混合機及び混
合機で混合された混合液の注入を行うための圧力調整口
を有するチャンバーを設けたメタセシス重合体の注入成
形装置に関するものである。また、本発明は、混合機と
チャンバーの間に液温調整用タンクを有する上記注入成
形装置に関する。また、本発明は、混合機がダイナミッ
クミキサーである上記注入成形装置に関する。また、本
発明は、混合機が超音波分散装置を具備する上記注入成
形装置に関する。また、本発明は、電気・電子部品を注
入成形する注入成形方法及び電気・電子部品を成形する
ための装置である上記注入成形装置に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明のメタセシス重合体
の注入成形方法について記述する。本発明において用い
られる第1液に含有されるシクロオレフィン化合物とし
ては、メタセシス重合するものであれば特に制約はな
い。このメタセシス重合可能なシクロオレフィン化合物
は、ノルボルネン系シクロオレフィン化合物と非ノルボ
ルネン系シクロオレフィン化合物に大別される。ノルボ
ルネン系シクロオレフィン化合物としては、例えば置換
又は非置換のノルボルネン、メチルノルボルネン、ジメ
チルノルボルネン、エチルノルボルネン、エチリデンノ
ルボルネン、ブチルノルボルネンなどの二環ノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエン(シクロペンタジエンの二量
体)、ジヒドロジシクロペンタジエン、メチルジシクロ
ペンタジエン、ジメチルジシクロペンタジエンなどの三
環ノルボルネン、テトラシクロドデセン、メチルテトラ
シクロドデセン、ジメチルシクロテトラドデセンなどの
四環ノルボルネン、トリシクロペンタジエン(シクロペ
ンタジエンの三量体)、テトラシクロペンタジエン(シ
クロペンタジエンの四量体)などの五環以上のノルボル
ネン系シクロオレフィン化合物などが挙げられる。非ノ
ルボルネン系シクロオレフィン化合物としては、例えば
シクロブテン、シクロペンテン、シクロオクテン、シク
ロドデセン、テトラヒドロインデン、メチルテトラヒド
ロインデンなどが挙げられる。また、2個以上のノルボ
ルネン基を有する化合物、例えばテトラシクロドデカジ
エン、対称型トリシクロペンタジエン等を多官能架橋剤
として用いることもできる。さらに、ハイミック酸、無
水ハイミック酸、ノルボルナジエンなどのノルボルネン
誘導体も用いることが可能である。これらのメタセシス
重合性シクロオレフィン化合物を1種又は2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0011】これらの中で、入手の容易さ、経済性など
からジシクロペンタジエン、メチルテトラシクロドデセ
ン、エチリデンノルボルネン、トリシクロペンタジエ
ン、シクロオクテン、シクロオクタジエン、シクロドデ
カトリエンなどが好ましい。
【0012】ジシクロペンタジエンは、事前に加熱処理
することで、ジシクロペンタジエンの一部をトリシクロ
ペンタジエンやテトラシクロペンタジエン等のシクロペ
ンタジエンオリゴマーにしたり、不純物であるビニルノ
ルボルネンやメチルビニルノルボルネンをテトラヒドロ
インデンやメチルテトラヒドロインデンに異性化したり
することができる。加熱処理は通常120〜250℃
で、0.5〜10時間程度である。
【0013】なお、通常の市販されているこれらシクロ
オレフィン化合物の原料には不純物を含んでいることが
ある。例えばジシクロペンタジエンには、ビニルノルボ
ルネン、テトラヒドロインデン、メチルビニルノルボル
ネン、メチルテトラヒドロインデン、メチルジシクロペ
ンタジエン、ジメチルジシクロペンタジエン、トリシク
ロペンタジエン等を含んでおり、シクロオクタジエンに
は未反応ブタジエンやシクロオクタンなどを不純物とし
て含んでいることがある。種々の純度のシクロオレフィ
ン化合物が市販されているが、特に精製をしなくても良
い。本発明に用いるこれら原料としては、通常90重量
%以上、好ましくは95重量%以上、特に好ましくは9
8重量%以上の純度ものである。
【0014】これらのシクロオレフィン化合物の中で、
分子量300未満のシクロオレフィン化合物を2種以上
併用して、硬化後のメタセシス重合体の弾性率を制御す
ることができる。ジシクロペンタジエンやトリシクロペ
ンタジエンなどの双環体あるいは多環体を重合して得ら
れる重合体は硬質であるため、シクロペンテン、シクロ
オクテン、シクロオクタジエン、シクロドデカトリエ
ン、シクロオクタテトラエンなどの単環体を併用させ
て、弾性率を低下させることができる。
【0015】また、第1液にはあらかじめ充填材を添加
できる。充填材としては、例えば溶融シリカ、結晶シリ
カ、珪砂、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、クレーなどの無機系充填材と木粉、ポリ
エステル、シリコーン、ポリスチレンアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン(ABS)などのビーズ状の有
機系充填材が挙げられる。また、塩化ビニリデン−ポリ
アクリロニトリルセルにイソブタンガスがコア内に封入
された発泡性有機充填材((株)日本フェライト製 エ
クスパンセル)なども挙げられる。この中で、電気特性
及び熱伝導性の点からシリカ及び水酸化アルミニウムが
好ましい。この市販品としてはCRT−AA、CRT−
D、RD−8((株)龍森製 商品名)、COX−31
((株)マイクロ製商品名)、C−303H、C−31
5H、C−308(住友化学工業(株)製商品名)、S
L−700(竹原化学工業(株)製商品名)などが挙げ
られる。これら充填材、好ましくは無機充填材の配合量
は第1液中0〜95重量%、好ましくは10〜95重量
%、さらに好ましくは30〜95重量%である。配合量
が95重量%を超えると得られる樹脂の誘電率が3.0
を超えてしまうため、電気的特性が低下してしまう。さ
らに好ましくは30〜75重量%とされる。粒径、形
状、品位などは本発明に用いられる電気・電子部品等の
部品の用途により、適宜決めることができるが、平均粒
径は0.1〜100μmの間のものが好ましく、特に好
ましくは1〜50μmのものである。これらの平均粒径
の異なるものを組み合た方が細密充填性及び流動性を向
上できる。さらに、無機充填材の形状は球状であること
が好ましい。
【0016】また、ミルドガラス、カットファイバー、
マイクロファイバー、マイクロバルーン、鱗片状ガラス
粉、炭素繊維、アラミド繊維などの無機・有機繊維状充
填材も挙げられ、これらを併用することもできる。目的
に応じ、適宜、アスペクト比や形状を選ぶ。これら繊維
状充填材の配合量はシクロオレフィン化合物100重量
部に対し0〜20重量部であり、好ましくは0〜10重
量部である。
【0017】さらに物性、外観、成形性を考慮し、必要
に応じて改質剤、重合速度調節剤、発泡剤、消泡剤、着
色剤、安定化剤、接着性付与剤、難燃剤、カップリング
剤及び有機過酸化物などを任意に添加することができ
る。
【0018】改質剤としては、例えばエラストマー、天
然ゴム、ブタジエン系ゴム及びスチレン−ブタジエン共
重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SBS)、スチレン−マレイン酸共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの共重合体、
ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレ
ンなどの熱可塑性樹脂などが挙げられる。また、これら
の共重合体及び熱可塑性樹脂はエステル化されていても
良く、極性基がグラフトされていてもよい。また、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアミドイミド樹脂及びこれらの誘導体を配合
し物性を改良することもできる。さらに、例えばエポキ
シとノルボルネンモノカルボキシリックアシッドを反応
させて得られる化合物、イソシアネート化合物とノルボ
ルネン−オールを反応させて得られる化合物、ハイミッ
ク酸変性ポリエステル、石油樹脂なども挙げられる。
【0019】石油樹脂には、エチレンプラントから精製
される公知のC5又はC9留分を原料に製造されるもの
が挙げられ、例えば、クイントン(日本ゼオン製商品
名)や熱可塑性ポリノルボルネン樹脂ノルソレックス
(日本ゼオン製商品名)などが挙げられる。これら石油
樹脂は、数平均分子量が1000以上であることが好ま
しく、より好ましくは樹脂骨格中に水酸基やエステル基
などの官能基を有しているものである。
【0020】これら改質剤の配合量は、目的とする重合
体の物性にもよるが、一般にシクロオレフィン化合物1
00重量部に対し0.2〜50重量部の範囲で用いるこ
とができる。好ましくは0.5〜40重量部の範囲であ
る。0.2重量部未満では改質剤の効果が発現し難く、
50重量部以上では重合性が低下してしまう。
【0021】重合速度調節剤としては、トリイソプロピ
ルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン、トリシク
ロヘキシルフォスフィンなどのリン酸塩、1−ヘキセン
やアリル化合物などが挙げられ、これらは通常シクロオ
レフィン化合物100重量部に対し0.005〜20重
量部用いることができる。これら重合速度調節剤の配合
量は、成形のための可使時間を制御する目的であり、可
使時間が短くても良い時にはその使用量を少なくし、長
くしたいときは多くする。
【0022】消泡剤としては例えば、シリコン系オイ
ル、フッ素オイル、ポリカルボン酸系ポリマーなど公知
の消泡剤が挙げられ、通常シクロオレフィン化合物10
0重量部に対し0.001〜5重量部添加することがで
きる。
【0023】発泡剤としては、例えばペンタン、プロパ
ン、ヘキサンなどの低沸点炭化水素系化合物、炭酸ガ
ス、水蒸気などの一般公知の物理発泡剤、アゾビスイソ
ブチロニトリルやN,N−ジニトロソペンタメチレンテ
トラミンなどのアゾ系化合物やニトロソ化合物などの分
解により窒素ガスを発生する化合物など一般公知の化学
発泡剤が挙げられる。
【0024】着色剤としては、二酸化チタン、コバルト
ブルー、カドミウムエローなどの無機顔料、カーボンブ
ラック、アニリンブラック、β−ナフトール、フタロシ
アニン、キナクリドン、アゾ系、キノフタロン、インダ
ンスレンブルーなどの有機系顔料が挙げられ、所望する
色調に応じてそれぞれを配合する。これらは、2種以上
組み合わせて使用しても良い。通常、これら顔料の添加
量はシクロオレフィン化合物100重量部に対し、0.
1〜50重量部添加することができる。
【0025】安定化剤としては、紫外線吸収剤、光安定
化剤及び酸化防止剤が挙げられる。紫外線吸収剤として
は、例えばフェニルサリシレート、パラ−t−ブチルフ
ェニルサリシレートなどのサリチル酸系紫外線吸収剤、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾ
フェノン系紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ
ールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアク
リレート、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニル
アクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤
が挙げられる。これらは単独又は2種類以上併用しても
良い。これら紫外線吸収剤の添加量は本発明に用いられ
る電気・電子部品等の部品の使用環境、ハウジングの有
無、要求特性により適宜決められるが、通常シクロオレ
フィン化合物100重量部に対し、0.05〜20重量
部とされる。
【0026】また、光安定化剤としてはビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジニル)セバケート、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒ
ドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン重縮合物などのヒンダードアミ
ン系光安定剤が挙げられる。この光安定剤は通常シクロ
オレフィン化合物100重量部に対し0.05〜20重
量部添加できる。
【0027】酸化防止剤としては、パラベンゾキノン、
トルキノン、ナフトキノンなどのキノン類、ハイドロキ
ノン、パラ−t−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンなどのハイドロキノン類、ジ−t
−ブチル・パラクレゾールハイドロキノンモノメチルエ
ーテル、ピロガロール、2,5−ジ−ターシャリブチル
フェノールなどのフェノール類、ナフテン酸銅やオクテ
ン酸銅などの銅塩、トリメチルベンジルアンモニウムク
ロライド、トリメチルベンジルアンモニウムマレエー
ト、フェニルトリメチルアンモニウムクロライドなどの
第4級アンモニウム塩類、キノンジオキシムやメチルエ
チルケトオキシムなどのオキシム類、トリエチルアミン
塩酸塩やジブチルアミン塩酸塩などのアミン塩酸塩類、
鉱油、精油、脂肪油などの油類などが挙げられる。これ
ら酸化防止剤は充填材との相性や目的とする成形作業性
及び樹脂保存安定性などの条件により種類、量を変えて
添加する。通常、添加量はシクロオレフィン化合物10
0重量部に対し10〜10,000ppmである。
【0028】接着性付与剤としてはシラン系カップリン
グ剤が挙げられる。シラン系カップリング剤としては、
通常式YSiX(Yは官能基を有し、Siに結合する1
価の基、Xは加水分解性を有しSiに結合する1価の
基)で表される。上記Y中の官能基としては、例えばビ
ニル、アミノ、エポキシ、クロロ、メルカプト、メタク
リルオキシ、シアノ、カルバメート、ピリジン、スルホ
ニルアジド、尿素、スチリル、クロロメチル、アンモニ
ウム塩、アルコール等の基がある。Xとしては、例えば
クロル、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキシ等があ
る。具体例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−(2−
アミノエチル)−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン、N,N−ジメチル
アミノフェニルトリエトキシシラン、メルカプトエチル
トリエトキシシラン、メタクリルオキシエチルジメチル
(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロ
ライド、3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチル
アミノ)プロピルトリメトキシシラン塩酸塩等が挙げら
れ、これらを混合して使用することも可能である。シラ
ン系カップリング剤はシクロオレフィン化合物100重
量部に対し通常0.001〜5重量部添加する。
【0029】難燃剤としては、ヘキサブロムベンゼン、
テトラブロムビスフェノールA、デカブロムジフェニル
オキサイド、トリブロムフェノール、ジブロモフェニル
グリシジルエーテル、パークロロペンタシクロデカン、
ヘット酸誘導体等のハロゲン系化合物が単独又は2種以
上併用される。また、リン酸トリス(ジクロロプロピ
ル)、リン酸トリス(ジブロモプロピル)などのリン酸
化合物、ホウ酸化合物なども併用できる。さらに、助難
燃剤としては三酸化アンチモン、酸化鉄、水素化アルミ
などが挙げられ、これらを難燃剤と併用するとより難燃
効果が高められる。通常ハロゲン系難燃剤はシクロオレ
フィン系化合物100重量部に対し1〜50重量部で三
酸化アンチモン等の助難燃剤は1〜15重量部の範囲で
用いられる。また、プラスチック用充填材として市販の
水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウムなどの水和物
も難燃を目的とした充填材として用いることができる。
これらの添加量はシクロオレフィン化合物100重量部
に対し10〜300重量部の範囲で用いることが好まし
い。
【0030】この他にも充填材の濡れ性を改良するた
め、例えばビックケミー社製BYKシリーズなどの市販
の湿潤剤や分散剤に代表されるカップリング剤を添加す
ることができる。また、作業性を改良するためにはシリ
コン系オイルやステアリン酸亜鉛などの離型剤、ポリマ
中の塩素イオンやナトリウムイオンなどの遊離イオンを
捕捉する無機イオン交換体(イオン捕捉剤)なども添加
することができる。
【0031】また、有機過酸化物も添加することができ
る。有機過酸化物としては例えばクメンハイドロパーオ
キサイド、ターシャリブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サネート、メチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾ
イルパーオキサイド、アセチルアセトンパーオキサイ
ド、ビス−4−ターシャリブチルシクロヘキサンジカー
ボネート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ターシャ
リブチルパーオキシ)ヘキシン−3など公知のものが挙
げられ、これらは2種以上併用しても良い。添加量は通
常シクロオレフィン化合物100重量部に対して0.1
〜10重量部とされる。
【0032】シクロオレフィン化合物には溶剤を含まな
い。この溶剤とは、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢
酸エチル、メチルエチルケトンなど一般公知の非反応性
希釈溶剤のことである。但し、上記添加剤の中で、市販
品に含まれる溶剤は、これを無視するものとする。しか
し、この場合でも溶剤はシクロオレフィン化合物に対し
2重量部未満であることが、硬化時の膨れを防止する上
で好ましい。原料液の粘度やメタセシス重合体の機械的
特性や電気的特性を調整するため、通常アクリル系モノ
マー、メタクリル系モノマー、ビニル系モノマー、ジア
リルフタレートなどの低粘度の反応性希釈剤を用いても
良く、これらは1種あるいは2種以上を併用してもよ
い。
【0033】一方、本発明のメタセシス重合触媒を含有
する第2液には、メタセシス触媒として1成分系のメタ
セシス重合触媒が空気中の酸素や水分によって容易にそ
の触媒活性を失わずに、メタセシス重合性シクロオレフ
ィン系化合物を複分解(メタセシス)反応で開環重合さ
せることができるため好適に用いることができる。この
ようなメタセシス重合触媒として好ましいものは、下記
一般式(1)で表されるものが挙げられる。
【0034】
【化1】 一般式(1)中、Mはルテニウム又はオスミウムを示
す。X及びXはそれぞれ独立にアニオン配位子を示
す。アニオン配位子は、中心金属への配位を外したとき
に陰性電荷をもつ基のことである。このような基として
は、例えば、水素、ハロゲン、CF(CO)、CH
(CO)、CFH(CO)、(CH
O、(CF(CH)CO、(CF)(C
CO、炭素数1〜5のアルキル基、端素数1〜
5のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、トシル
基、メシル基、トリフルオロメタンスルホネート基等が
あり、特に好ましいものは両方にハロゲン(特に、塩
素)である。
【0035】L及びLはそれぞれ独立に中性の電子供
与基を示す。中性の電子供与基は、中心金属への配位を
外したときに中性電荷をもつ基のことである。このよう
な基としては、例えば、PR(ここで、R
は2級のアルキル基又はシクロアルキル基、R及びR
はそれぞれ独立に、アリール基、炭素数1〜10の1
級アルキル基もしくは2級アルキル基、又はシクロアル
キル基を示す。)で表されるホスフィン系電子供与基
や、ピリジン、p−フルオロピリジン、イミダゾリリデ
ン化合物等がある。好ましいL及びLは、両方共にP
(シクロヘキシル)、P(シクロペンチル)、又は
P(イソプロピル)であるが、L及びL 互いに異な
る電子供与基であっても良い。
【0036】Q及びQは、それぞれ独立に水素、アル
キル基、アルケニル基又は芳香族基を示す。アルキル基
としては炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基と
しては炭素数2〜20のアルケニル基、芳香族基として
はアリール基等があり、前記アルキル基、アルケニル基
又は芳香族基は置換基を有していても良い。
【0037】さらに好ましい触媒の具体的なものとして
は、次式(4)(参考文献:Organometall
ics、 第16巻、18号、3867ページ(199
7年))、式(5)(参考文献:Angew.Che
m.Int.Ed.,37,2490(1998年))
や式(6)に挙げるようなカルベン触媒が挙げられる。
【0038】
【化2】
【0039】このメタセシス重合触媒の添加量は、シク
ロオレフィン化合物に対し通常0.001〜20重量%
であるが、経済性及び硬化速度の理由から好ましくは
0.01〜5重量%の範囲が好ましい。
【0040】本発明に用いられる第2液中には、メタセ
シス重合触媒の溶媒又は分散媒として液体が用いられ、
液体はメタセシス重合性に悪影響を与えるもので無けれ
ば、特に制限無く使用することができる。またこれらは
1もしくは2種類以上を組み合わせて使用することがで
きる。これらの液体として、炭化水素系溶剤、エーテル
・ケトン類溶剤。エステル系溶剤、ハロゲン化炭化水素
類、鉱物油や合成油、動植物油等が挙げられる。
【0041】炭化水素系溶剤としては、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、オクタン、デカン、ウンデカン、ドデ
カン、トリデカン、テトラデカン、ヘキサデカン、イソ
ヘキサン、イソオクタン、イソドデカン、ナフテン、オ
クテン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペン
テン、シクロヘキセン、ベンゼン、エチルベンゼン、ト
ルエン、キシレン、スチレン、ジビニルベンゼンなどが
挙げられる。
【0042】エーテル・ケトン類溶剤としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、イソホロン、テトラヒドロフラン、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサンなど
が挙げられる。
【0043】エステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢
酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、酢酸オクチ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチ
ル、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸3−メ
トキシブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸イソボ
ルニル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸2−メトキシエチル、メタクリル酸3
−メトキシブチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸イソボルニル、メタクリル酸シクロヘキシル、フタル
酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘプチル、フタル酸オクチル、フタル酸エチル
ヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチルデ
シル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジ
ル、オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エス
テル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジヘキシル、ア
ジピン酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸アルキル
(610)、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸ア
セチルトリブチル、アゼライン酸ジエチルヘキシル、セ
バシン酸ジブチル、セバシン酸ジエチルヘキシル、ジエ
チレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコ
ールジ−2−エチルブチラート、アセチルリシノール酸
メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリル
ブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシ
ル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシルなどが挙
げられる。
【0044】ハロゲン化炭化水素類としては、塩化メチ
レン、クロロホルム、トリクロロエタン、トリクロロエ
チレン、フロン−113、フロン−112、ブロムペン
テン、塩素化パラフィンなどが挙げられる。
【0045】鉱物油や合成油としては、灯油、軽油、ガ
ソリン、スピンドル油、タービン油、ギヤー油、マシン
油、トランス油、ラバーゾール、ホワイトゾール、ミネ
ラルターペン、ミネラルスピリット、n−パラフィン、
イソ−パラフィン、流動パラフィン、パラフィンワック
ス、シリコンオイル、ポリブテンなどが挙げられる。
【0046】動植物油としては、牛脂、スクワラン、ラ
ノリン、大豆油、ヤシ油、菜種油、亜麻仁油、桐油、ひ
まし油、綿実油などが挙げられる。
【0047】これらの液体は第2液の作製前に、シリカ
ゲルや活性アルミナ、珪藻土、活性白土などでろ過した
り。減圧脱気や窒素やアルゴンなどの不活性ガスで置換
しても良い。
【0048】これらの液体は、沸点150℃以上の液体
であるものが好ましい。その理由は、沸点150℃未満
の沸点液体では硬化物の機械特性を低下させるおそれが
あるためである。また貯蔵安定性の点からは、メタセシ
ス重合触媒液は、溶液よりも分散液が好ましく、メタセ
シス重合性のある不飽和基を持たないものがより好まし
い。
【0049】第2液中には貯蔵時の安定性を確保するた
めに、酸化防止剤、フォスフィン類を添加しても良い。
酸化防止剤としては前述のシクロオレフィン化合物と同
様のものが挙げられるが、その他にもアミン系、イオウ
系、リン系の酸化防止剤、熱劣化防止剤をこれらは1も
しくは2種類以上を組み合わせて使用することができ
る。フォスフィン類としては、トリシクロペンチルフォ
スフィン、トリシクロヘキシルフォスフィン、ジシクロ
ヘキシルフェニルフォスフィン、ジフェニルシクロヘキ
シルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン、トリブ
チルフォスフィン、トリイソプロピルフォスフィンなど
があり、これらは1もしくは2種類以上を組み合わせて
使用することができる。
【0050】メタセシス重合触媒液の触媒粒子の沈降を
防止するために、界面活性剤や揺変性付与剤、又は粘度
調整のための熱可塑性性樹脂などを添加しても良い。こ
れらは1もしくは2種類以上を組み合わせて使用するこ
とができる。
【0051】界面活性剤としては特に制限はなく、カル
ボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エス
テル塩などの陰イオン系界面活性剤。また脂肪族アミン
塩や脂肪族や芳香族の4級アンモニウム塩などの陽イオ
ン系界面活性剤。カルボキシベタイン型やスルホベタイ
ン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体などの両
段界面活性剤。エーテル型、エーテルエステル型、エス
テル型、落窒素型などの非イオン界面活性剤などがあ
る。
【0052】揺変性付与剤としては、ヒュームドシリ
カ、ポリアマイド、有機ベントナイトクレーなどがあ
る。
【0053】これらを用いたメタセシス重合触媒液であ
る第2液の製造方法としては特に制限はなく、万能ミキ
サ、デゾルバー、ホモジナイザ−、スタチックミキサ
ー、ソノレーター、超音波洗浄機、サンドグラインダ
ー、二本ロール、三本ロール、サンドミル、ボールミ
ル、ビーズミル、らいかい機等を用いることができる。
作製の際には触媒の劣化を防ぐため窒素やアルゴンなど
の不活性ガス下で行う事が好ましい。
【0054】第2液タンクの材質としては、特に制限は
無く、ステンレスやアルミニウム、ブリキなどの金属、
磁器やガラスなどのセラミック、ポリエチレンやポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのプラ
スチック、プラスチックを低酸素透過性にするため、ポ
リエチレンやポリエチレンテレフタレートとナイロンや
ポバールを複層化したり、ポリエチレンやポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレートにアルミニウムやシリ
カ、カーボン等を蒸着したものなどを用いることができ
る。第2液タンク内での保存の際には触媒の劣化を防ぐ
ため窒素やアルゴンなどの不活性ガス下で行い、タンク
中の内部を不活性ガスで満たしておくことが好ましい。
【0055】通常、シクロオレフィン化合物を含む第1
液とメタセシス重合触媒を含む第2液を混合し注入した
後、加熱重合することでメタセシス重合体を成形する。
シクロオレフィン化合物を含む第1液とメタセシス重合
触媒を含む第2液を混合する際の温度は、通常は−10
〜80℃、好ましくは−5〜30℃である。特に好まし
くは0〜20℃である。重合体を得るための加熱の操作
は1段階加熱でも2段階加熱あるいは多段加熱でもよ
い。1段階加熱とする場合は、その温度は、通常0〜2
50℃、好ましくは20〜200℃であり、2段階加熱
とする場合は、1段階目の温度は、通常は0〜150
℃、好ましくは10〜100℃であり、2段階目の温度
は、通常は20〜200℃、好ましくは30〜180℃
である。また、重合時間は触媒の量及び重合温度により
適宜決めることができるが、通常1分〜50時間であ
る。
【0056】本発明においては、第1液と第2液の混合
液を0.098kPa〜500kPaの吐出圧力で、管
体から、4kPaを超え大気圧までの雰囲気下に置かれ
た内部に部品が挿入されているケース内に注入し、好ま
しくは大気圧に調整した後、注入した混合液を上記の条
件で硬化させることを特徴とする。ここで、吐出圧力は
圧力ゲージで測定される。第1液と第2液の混合は、好
ましくはダイナミックミキサーや超音波分散装置で行わ
れる。
【0057】次に、本発明の注入成形方法及び注入成形
装置について、図面を用いて説明する。図3及び図4
は、本発明のメタセシス重合体の注入成形装置の説明で
ある。図3において、シクロオレフィン化合物を含有す
る第1液タンク(D)、メタセシス重合触媒を含有する
第2液タンク(E)、これらの液を混合する混合機
(G)、混合液の注入を行うための圧力調整口(H)を
有するチャンバー(J)及び弁(F)からなる。この注
入成形装置は以下のように使用される。
【0058】<注入成形装置(タイプ1)>(図3) 第1液タンク(D)に第1液を、第2液タンク(E)に
第2液を投入し、混合機(G)で第1液と第2液を混合
後、注入チャンバー(J)内の4kPaを超え大気圧ま
での雰囲気下におかれたモデル部品のケース(I)内
に、0.098kPa〜500kPaの吐出圧力で混合
液を注入し、注入チャンバー(J)を大気圧に調整し、
注入チャンバー(J)からモデル部品のケース(I)を
取り出し、所定の硬化条件で硬化する。
【0059】<注入成形装置(タイプ2)>(図4) 第1液タンク(D)に第1液を、第2液タンク(E)に
第2液を投入し、混合機(G)で第1液と第2液を混合
後、一旦この混合液をストックタンク(K)に置換しス
トックタンク(K)内の圧力を大気圧に調整する。次に
注入チャンバー(J)内の4kPaを超え大気圧までの
雰囲気下におかれたモデル部品のケース(I)内に、
0.098kPa〜500kPaの吐出圧力で混合液を
注入し、注入チャンバー(J)を大気圧に調整し、注入
チャンバー(J)からモデル部品のケース(I)を取り
出し、所定の硬化条件で硬化する。
【0060】前述した混合液吐出前のモデル部品のケー
ス(I)が置かれた注入チャンバー(J)内の圧力は、
通常は4kPaを超え大気圧、好ましくは500kPa
を超え大気圧、特に好ましくは700kPaを超え大気
圧までの雰囲気である。この圧力が4kPa未満の場合
は電気、電子部品が破損する恐れがあり、さらに電気、
電子部品から原料液が吹き零れる恐れがある。また、吐
出圧力は、0.098kPa〜500kPa、好ましく
は0.147kPa〜100kPa、特に好ましくは
0.196kPa〜50kPaである。吐出圧力が0.
098kPa未満の場合は、吐出スピードが遅くなり作
業性が劣る恐れがある。吐出圧力が500kPaを超え
た場合は、注入時に原料液が発泡し、さらに電気、電子
部品から原料液が吹き零れる恐れがある。さらに、本注
入成形方法では原料液を注入後に減圧処理を行っても良
い。減圧処理条件は、通常は0.1kPa〜40kP
a、好ましくは0.4kPa〜13kPa、特に好まし
くは1.1kPa〜2.7kPaである。処理時間は
0.1〜100分間が好ましい。
【0061】本発明で注入成形の対象物となる部品ある
いは部材の材質は特に制限されない。例えばSUS、
銅、鉄、アルミ、セラミックスなどの無機材料及び熱硬
化性樹脂、熱可塑性樹脂、生分解性樹脂、天然樹脂など
の有機材料の中から目的、用途によって選ばれるもので
あり制限はない。これらは組み合わされていても良く、
形状や寸法も目的によって任意に設計されるものであ
る。
【0062】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。なお実
施例中、部とは特に限定しない限り重量部を意味する。 実施例1〜5、比較例1〜3 (1)モデル部品 注入成形の評価に用いたモデル部品の構造例を図1及び
図2に示す。 タイプ1(図1) A : ケース[ ポリブチレンテレフタレート ] B1: 部品[一次ボビン(ポリフェニレンエーテル/
ポリエチレンブレンド)、一次コイル(銅線φ0.4m
m)、二次ボビン(ポリフェニレンエーテル/ポリエチ
レンブレンド)、二次コイル(銅線φ0.04mm)、
端子(アルミ)、金属コア(鉄)で構成された部品] C: ケース内に収容した部品を覆うメタセシス重合体 タイプ2(図2) A : ケース[ ポリブチレンテレフタレート ] B2 : 部品[5mmの酸化膜を有するシリコンチップ
にアルミ配線を施したテスト素子を使用し、部分銀メッ
キを施した42アロイのリードフレームにエポキシ系銀
ペーストで接続し、サーモソニック型ワイヤボンダによ
り200℃で素子のボンディングパッドとインナーリー
ドを10μmの金線にて接続したもの] C: ケース内に収容した部品を覆うメタセシス重合体
【0063】(2)第1液 <樹脂1>高純度ジシクロペンタジエン(丸善石油化学
製、純度99%以上)50部、シクロオクタジエン(H
ULS社製 純度98.5%以上)50部、トリフェニ
ルフォスフィン0.1部及び2,5−ジ−ターシャリブ
チルフェノール1部を配合し、第1液とした。 <樹脂2>樹脂1と同様の高純度ジシクロペンタジエン
100部、及びシランカップリング剤(日本ユニカー製
FZ−3778)0.1部を約35℃に加温しながら混
合した。次いで平均粒径15μmの溶融シリカ((株)
龍森製ヒューズレックスRD−8)を150部を攪拌混
合し第1液とした。 <樹脂3>ビスフェノールA型エポキシ樹脂100部
(東都化成(株)製YD−128)にシランカップリン
グ剤0.1部(東芝シリコーン(株)製、TSA−72
0)を混合し、さらに平均粒径15μmの溶融シリカ1
00部((株)龍森製ヒューズレックスRD−8)を混
合し第1液とした。
【0064】(4)第2液 <硬化剤1>中央化成(株)製流動パラフィンS260
を84g、前記式(4)で示されるメタセシス重合触媒
18g及び直径3mmのガラスビーズ100gを300
ccのガラスビンに投入し、窒素パージした。そのガラ
スビンをペイントシェーカで60分攪拌した後、ガラス
ビーズを濾別し、メタセシス重合触媒を含有する硬化剤
1とした。 <硬化剤2>中央化成(株)製流動パラフィンS260
を92g、前記式(6)で示されるメタセシス重合触媒
8g及び直径3mmのガラスビーズ100gを300c
cのガラスビンに投入し、窒素パージした。そのガラス
ビンをペイントシェーカで60分攪拌した後、ガラスビ
ーズを濾別し、メタセシス重合触媒を含有する硬化剤2
とした。 <硬化剤3>メチルテトラヒドロ無水フタル酸(日立化
成工業(株)製HN−2200)87gに2−エチル−
4−メチルイミダゾールを2g配合し、エポキシ樹脂用
の硬化剤3とした。
【0065】(5)注入成形方法 <成形方法1>図3に示す注入成形装置(タイプ1)を
用いて、第1液タンク(D)に第1液(樹脂1〜3)を
10kg及び第2液タンク(E)に第2液を100g投
入し、混合機(G)[ダイナミックミキサー]で第1液
と第2液を混合後、注入チャンバー(J)内の大気圧の
状態におかれたモデル部品のケース(I)内に、0.9
8kPaの吐出圧力で混合液を注入し、さらに4kPa
で1分間減圧処理後、注入チャンバー(J)を大気圧に
調整し、注入チャンバー(J)からモデル部品のケース
(I)を取り出し、下記に示す所定の硬化条件で硬化し
た。 <成形方法2>図4に示す注入成形装置(タイプ2)を
用いて、第1液タンク(D)に第1液(樹脂1〜3)を
10kg及び第2液タンク(E)に第2液を100g投
入し、混合機(G)[ダイナミックミキサー]で第1液
と第2液を混合後、一旦この混合液を液温調整用タンク
であるストックタンク(K)に置換しストックタンク
(K)内の圧力を大気圧に調整した。次に注入チャンバ
ー(J)内の大気圧の状態におかれたモデル部品のケー
ス(I)内に、0.98kPaの吐出圧力で混合液を注
入し、さらに4kPaで1分間減圧処理後、注入チャン
バー(J)を大気圧に調整し、注入チャンバー(J)か
らモデル部品のケース(I)を取り出し、下記に示す所
定の硬化条件で硬化した。 <成形方法3>図3に示す注入成形装置(タイプ1)を
用いて、第1液タンク(D)に第1液(樹脂1〜3)を
10kg及び第2液タンク(E)に第2液を100g投
入し、混合機(G)[ダイナミックミキサー]で第1液
と第2液を混合後、注入チャンバー(J)内の1kPa
の状態におかれたモデル部品のケース(I)内に、0.
98kPaの吐出圧力で混合液を注入し、さらに4kP
aで1分間減圧処理後、注入チャンバー(J)を大気圧
に調整し、注入チャンバー(J)からモデル部品のケー
ス(I)を取り出し、下記に示す所定の硬化条件で硬化
した。 <成形方法4>図3に示す注入成形装置(タイプ1)を
用いて、第1液タンク(D)に第1液(樹脂1〜3)を
10kg及び第2液タンク(E)に第2液を100g投
入し、混合機(G)[ダイナミックミキサー]で第1液
と第2液を混合後、注入チャンバー(G)内の大気圧の
状態におかれたモデル部品のケース(I)内に、980
kPaの吐出圧力で混合液を注入し、さらに4kPaで
1分間減圧処理後、注入チャンバー(J)を大気圧に調
整し、注入チャンバー(J)からモデル部品のケース
(I)を取り出し、下記に示す所定の硬化条件で硬化し
た。
【0066】(6)硬化条件 <条件1:メタセシス重合体>20℃×2h、100℃
×1h及び125℃×1hとした。 <条件2:エポキシ樹脂>100℃×1h、125℃×
2h及び140℃×3hとした。
【0067】(7)試験方法 前述した注入成形方法でモデル部品のケースに注入した
際に、樹脂の吹き零れがないか観察した。またヒートサ
イクル試験(−55℃×1h⇔150℃×1h:100
サイクル)を行い、モデル部品を解体し、モデル部品と
樹脂の界面での剥離、樹脂クラックが発生していないか
を観察した。
【0068】
【表1】 実施例及び比較例の結果を表1に示した。本発明の注入
成形方法により、対象とした電気部品には吹き零れがな
く、含浸性も優れていた。また、ヒートサイクル試験後
にも剥離、クラックの発生が無く、安定した製造が可能
となることが分かった。
【0069】
【発明の効果】本発明の注入成形方法より、メタセシス
重合体を使用する物品の安定した生産が可能となる。ま
た、電気、電子部品については高密度化、高集積化に対
応する長寿命、高耐久性の電気・電子部品の安定量産化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はモデル部品(タイプ1)の断面図であ
る。
【図2】図2はモデル部品(タイプ2)の断面図であ
る。
【図3】図3は本発明の注入成形装置(タイプ1)の説
明図である。
【図4】図4は本発明の注入成形装置(タイプ2)の説
明図である。
【符号の説明】
A ケース B1 部品 B2 部品 C 樹脂 D 第1液タンク E 第2液タンク F 弁 G 混合機[ダイナミックミキサー] H 圧力調整口 I モデル部品のケース J 注入チャンバー K ストックタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 知明 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎事業所内 (72)発明者 杉下 拓也 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎事業所内 Fターム(参考) 4F204 AA12 AH33 EA03 EB01 EE01 EE02 EE03 EF02 EF27 EK17 EK24 4J032 CA68 CB01 CD01 CE06 CG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロオレフィン化合物を含有する第1
    液及びメタセシス重合触媒を含有する第2液の混合液
    を、管体から0.098kPa〜500kPaの吐出圧
    力で、4kPaを超え大気圧までの雰囲気下に置かれた
    内部に部品が挿入されているケース内に注入し、その後
    注入した混合液を硬化させることを特徴とするメタセシ
    ス重合体の注入成形方法。
  2. 【請求項2】 部品が電気・電子部品である請求項1記
    載の注入成形方法。
  3. 【請求項3】 シクロオレフィン化合物を含有する第1
    液タンク、メタセシス重合触媒を含有する第2液タンク
    及びこれらの液を混合する混合機及び混合機で混合され
    た混合液の注入を行うための圧力調整口を有するチャン
    バーを設けたメタセシス重合体の注入成形装置。
  4. 【請求項4】 混合機とチャンバーの間に液温調整用タ
    ンクを有する請求項3記載の注入成形装置。
  5. 【請求項5】 混合機がダイナミックミキサーである請
    求項3又は4記載の注入成形装置。
  6. 【請求項6】 混合機が超音波分散装置を具備する請求
    項2〜5いずれか記載の注入成形装置。
  7. 【請求項7】 電気・電子部品を成形するための装置で
    ある請求項3〜6いずれか記載の注入成形装置。
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