JP2002112609A - 乗用田植機の植付ユニット機構 - Google Patents

乗用田植機の植付ユニット機構

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JP2002112609A
JP2002112609A JP2000305194A JP2000305194A JP2002112609A JP 2002112609 A JP2002112609 A JP 2002112609A JP 2000305194 A JP2000305194 A JP 2000305194A JP 2000305194 A JP2000305194 A JP 2000305194A JP 2002112609 A JP2002112609 A JP 2002112609A
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JP
Japan
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planting
clutch
unit
seedling
vertical feed
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JP2000305194A
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English (en)
Inventor
Satoru Okada
悟 岡田
Yasuhiko Kashiwamura
康彦 柏村
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】植付・苗縦送りクラッチ作動装置内の電動モー
タやポテンショメータ等の電装品に圃場面からの泥水が
かかるのを防止すること。 【解決手段】ユニットクラッチ機構は、植付部に設けた
植付爪への動力伝達の入切を行う植付ユニットクラッチ
と、植付部に設けた苗載台の苗縦送りベルトへの動力伝
達の入切を行う苗縦送りベルトクラッチと、これらユニ
ットクラッチを作動させる植付・苗縦送りクラッチ作動
装置とを具備すると共に、同植付・苗縦送りクラッチ作
動装置は、苗載台の裏面側に配置し、かつ、同苗載台の
裏面側に配置した各種調節レバー類よりも上方位置に配
置した。ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機のユニ
ットクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用田植機の一形態として、走行
部の後方に植付部を昇降自在に連結し、同植付部には複
数条分毎の駆動を入切するユニットクラッチ機構を設け
て、同ユニットクラッチ機構により複数条の植付作業を
選択的に行うことができるようにしたものがある。
【0003】そして、ユニットクラッチ機構は、植付部
に設けた植付爪への動力伝達の入切を行う植付ユニット
クラッチと、植付部に設けた苗載台の苗縦送りベルトへ
の動力伝達の入切を行う苗縦送りベルトクラッチと、こ
れらユニットクラッチを作動させる植付・苗縦送りクラ
ッチ作動装置とを具備しており、同植付・苗縦送りクラ
ッチ作動装置は、植付部に設けた植付ケース同士を連動
連結する伝動ケースに取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した乗
用田植機では、植付・苗縦送りクラッチ作動装置を、作
業時には圃場面に近い位置に配置される伝動ケースに取
り付けているために、同植付・苗縦送りクラッチ作動装
置内の電動モータやポテンショメータ等の電装品に圃場
面からの泥水がかかりやすく、その結果、電装品が誤動
作を起こす虞れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、走
行部の後方に植付部を昇降自在に連結し、同植付部には
複数条分毎の駆動を入切するユニットクラッチ機構を設
けて、同ユニットクラッチ機構により複数条の植付作業
を選択的に行うことができるようにした乗用田植機にお
いて、ユニットクラッチ機構は、植付部に設けた植付爪
への動力伝達の入切を行う植付ユニットクラッチと、植
付部に設けた苗載台の苗縦送りベルトへの動力伝達の入
切を行う苗縦送りベルトクラッチと、これらユニットク
ラッチを作動させる植付・苗縦送りクラッチ作動装置と
を具備すると共に、同植付・苗縦送りクラッチ作動装置
は、苗載台の裏面側に配置し、かつ、同苗載台の裏面側
に配置した各種調節レバー類よりも上方位置に配置した
ことを特徴とする乗用田植機のユニットクラッチ機構を
提供するものである。
【0006】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0007】植付・苗縦送りクラッチ作動装置は、走
行部に設けた左右側後車輪の内方に配置したこと。
【0008】ユニットクラッチ機構は、走行部に設け
た施肥部への動力伝達を入切する施肥ユニットクラッチ
と、同施肥ユニットクラッチを作動させる施肥クラッチ
作動装置とを具備すると共に、施肥クラッチ作動装置
は、施肥部の一側端部に設けたブロワの背面側で、か
つ、同ブロワよりも内方に配置したこと。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0010】すなわち、本発明に係る乗用田植機は、基
本的構造として、走行部の後方に植付部を昇降自在に連
結し、同植付部には複数条分毎の駆動を入切するユニッ
トクラッチ機構を設けて、同ユニットクラッチ機構によ
り複数条の植付作業を選択的に行うことができるように
している。
【0011】そして、特徴的構造として、ユニットクラ
ッチ機構は、植付部に設けた植付爪への動力伝達の入切
を行う植付ユニットクラッチと、植付部に設けた苗載台
の苗縦送りベルトへの動力伝達の入切を行う苗縦送りベ
ルトクラッチと、これらユニットクラッチを作動させる
植付・苗縦送りクラッチ作動装置とを具備すると共に、
同植付・苗縦送りクラッチ作動装置は、苗載台の裏面側
に配置し、かつ、同苗載台の裏面側に配置した各種調節
レバー類よりも上方位置に配置している。
【0012】しかも、植付・苗縦送りクラッチ作動装置
は、走行部に設けた左右側後車輪の内方に配置してい
る。
【0013】さらには、ユニットクラッチ機構は、走行
部に設けた施肥部への動力伝達を入切する施肥ユニット
クラッチと、同施肥ユニットクラッチを作動させる施肥
クラッチ作動装置とを具備すると共に、施肥クラッチ作
動装置は、施肥部の一側端部に設けたブロワの背面側
で、かつ、同ブロワよりも内方に配置している。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0015】図1及び図2に示すAは、本発明に係る乗
用田植機であり、同乗用田植機Aは、走行部1の後方に
植付部2を昇降機構3を介して昇降自在に連結してい
る。
【0016】走行部1は、図1及び図2に示すように、
機体フレーム10上において、前部に原動機部11を設け、
同原動機部11の後方位置に運転部12を設け、同運転部12
の後方位置に施肥部13を配設する一方、機体フレーム10
の下方において、前後部に前・後車輪14,14,15,15を前
・後側デフケース16,17を介して取り付けている。18は
予備苗載台、Mはミッションケースである。
【0017】原動機部11は、機体フレーム10の前部にエ
ンジンE等を搭載し、同エンジンE等をボンネット19に
より被覆している。
【0018】運転部12は、原動機部11の後方位置にハン
ドルコラム20を立設し、同ハンドルコラム20の上端部に
ハンドル21をハンドル軸(図示せず)を介して取り付
け、同ハンドル21の後方位置に運転席23を運転席支持台
24を介して配置し、同運転席23の左側方位置に変速レバ
ー25を起立状に配置しており、ハンドルコラム20の下端
部と運転席支持台24の下端部との間には床部26を張設
し、同床部26の左右側前端部よりボンネット19の左右側
縁部に沿わせてそれぞれ前方へ伸延するステップ部27,2
7を形成する一方、床部26の後端縁部より後上方へ張り
出し状にフェンダー兼ステップ部28を形成している。29
はクラッチペダル、30,30は左右ブレーキペダル、31は
アクセルレバーである。
【0019】施肥部13は、フェンダー兼ステップ部28上
に機体フレーム10の後端部に支持させた支持フレーム32
を配置し、同支持フレーム32に六個の施肥部本体33を左
右方向に並設し、同支持フレーム32の右側端部に各施肥
部本体33に空気を圧送するブロワ34を取り付けている。
【0020】そして、六個の各施肥部本体33にはそれぞ
れ左側から右側へ順次第1〜第6施肥条止めクラッチ14
0〜145を設けて、各施肥部本体33内に設けた施肥繰り出
し体(図示せず)への動力伝達の入切が行えるようにし
ている。
【0021】ここで、第1・第2施肥条止めクラッチ14
0,141により第1施肥ユニットクラッチを形成し、第3
・第4施肥条止めクラッチ142,143により第2施肥ユニ
ットクラッチを形成し、第5・第6施肥条止めクラッチ
144,145により第3施肥ユニットクラッチを形成してい
る。
【0022】植付部2は、図1及び図2に示すように、
植付ミッションケース35より後方へ中央の植付ケース36
を延設すると共に、植付ミッションケース35より左右外
側方へ伝動ケース37,37を延設して、各伝動ケース37,37
の先端部より後方へ左右側の植付ケース38,38を延設
し、各植付―ス36,38,38の左右側後端部にそれぞれ植付
爪39,39,39をロータリケース40,40,40を介して連動連結
して、二条分の植付ユニット機構46,46,46を三組構成す
る一方、各植付ケース36,38,38の下方にそれぞれセンタ
ーフロート41とサイドフロート42,42を配置して、セン
ターフロート41をセンサフロートとなしている。
【0023】そして、各植付ユニット機構46,46,46に
は、図9に示すように、植付爪39,39,39への動力伝達の
入切を行う第1・第2・第3植付ユニットクラッチ146,
147,148を設けている。
【0024】また、これら植付ケース36,38,38上には、
六条分の苗マットを載置可能とした苗載台43を苗載台支
持枠44を介して前傾姿勢にて左右方向に摺動自在に載置
しており、同苗載台43は、苗載台本体149に六条分の第
1〜第6苗縦送りベルト150〜155を左右方向に間隔を開
けて配設し、これら第1〜第6苗縦送りベルト150〜155
を駆動するベルト駆動軸156に、第1・第2苗縦送りベ
ルト150,151への動力伝達を入切する第1苗縦送りベル
トクラッチ157と、第3・第4苗縦送りベルト152,153へ
の動力伝達を入切する第2苗縦送りベルトクラッチ158
と、第5・第6苗縦送りベルト154,155への動力伝達を
入切する第3苗縦送りベルトクラッチ159とを設けてい
る。47は植深さ調節レバー、48は苗取量調節レバーであ
る。
【0025】植付ミッションケース35は、後述する昇降
機構3の後端部にローリング支軸45を介して前後方向の
軸線廻りに揺動自在に連結している。
【0026】このようにして、植付部2では、三組の植
付ユニット機構46,46,46により六条の植付作業が行える
ようにしている。
【0027】昇降機構3は、図1及び図2に示すよう
に、走行部1の機体フレーム10の後端部に昇降リンク体
50を連結して、同昇降リンク体50を上下回動自在とな
し、同昇降リンク体50と機体フレーム10との間に昇降用
シリンダ51を介設している。
【0028】そして、昇降リンク体50の後端部に前記し
た植付ミッションケース35をローリング支軸45を介して
揺動自在に連結して、植付部2を昇降可能となすと共
に、同昇降リンク体50の後端部と植付部2に設けた苗載
台支持枠44との間に揺動制御機構52を介設して、同揺動
制御機構52により植付部2のローリング支軸45の軸線廻
りの揺動姿勢を制御可能としている。
【0029】上記のような構成において、図3〜図9に
示すように、運転部12に設けたハンドル21の近傍位置に
は植付操作ボックス60を設けており、同植付操作ボック
ス60に、植付部2の昇降操作を行うための植付昇降レバ
ー61と、植付部2及び施肥部13の複数条分毎の駆動を入
切するユニットクラッチ機構99を操作するための操作部
材としての第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65と、
センサフロートであるセンターフロート41の感度調節を
行う感度調節機構100を操作する感度調節部材としての
感度調節用ボリュームスイッチ66とを設けている。
【0030】すなわち、植付操作ボックス60は、図4及
び図5に示すように、ハンドル軸を支持するハンドル軸
支持パイプ62にボックス本体67を支持機枠68を介して取
り付けており、同ボックス本体67は、上面に植付昇降レ
バー61を案内するガイド板69を作業者側が低くなるよう
に傾斜させて設け、同ガイド板69にレバーガイド溝70を
開口している。
【0031】そして、レバーガイド溝70は、図7に示す
ように、前後方向に伸延させて主溝70aを形成し、同主
溝70aの中途部から右側方へ、すなわち、ハンドル21か
ら離隔する方向に切欠状溝70bを切欠させて形成して、
同切欠状溝70bを中立係止位置となし、主溝70aの前端
部より左右方向に交差状に伸延する副溝70cを形成して
いる。
【0032】このようにして、レバーガイド溝70には、
植付部2を上昇させる上げ位置(a)と、植付部2を下
降させる下げ位置(b)と、植付部2を昇降中に任意高
さに保持する中立位置(c)と、収納状態の左右の線引
きマーカを解除して、圃場上にセットするマーカ解除位
置(d)(e)とを設け、各操作位置に植付昇降レバー
61を回動操作することができるようにしている。
【0033】また、ボックス本体67内には、図6及び図
7に示すように、各操作位置まで回動操作した植付昇降
レバー61の操作位置を検出するための操作位置検出セン
サ71、各操作位置に植付昇降レバー61を弾性的に仮保持
するためのディテント機構72、及び、この仮保持を解除
するためのディテント解除用アクチュエータ73等を配設
している。
【0034】まず、ここで、ディテント機構72について
説明すると、図8にも示すように、ボックス本体67内に
おいて支持機枠68に取り付けた軸支持機枠74に、左右方
向に伸延するレバー支軸75をその軸線廻りに回動自在に
横架し、同レバー支軸75に植付昇降レバー61の下端部61
aを前後方向の軸線廻りに揺動自在に取り付けると共
に、同レバー支軸75に、後端縁部に複数の係合凹部77a
を形成したディテントカム77の前端部を同軸的に取り付
けて、同ディテントカム77を植付昇降レバー61の前後回
動操作に連動させて上下回動させることができるように
している。
【0035】そして、ディテントカム77の左側後方位置
には、上下方向に伸延するディテントレバー78を配置す
ると共に、同ディテントレバー78は、軸支持機構74に左
右方向に軸線を向けて支持させたディテントレバー軸79
に下端部を枢支して、同ディテントレバー78を前後揺動
自在となし、同ディテントレバー78の上端部と支持機枠
68の前側支持片68aとの間に引張スプリング80を介設し
て、同ディテントレバー78の中途部より右側方へ突設し
た係合ピン81を、ディテントカム77の後端縁部に形成し
た係合凹部77aに係合させると共に押圧させて、植付昇
降レバー61を各操作位置に仮保持できるようにしてい
る。
【0036】このようにして、植付昇降レバー61を各操
作位置に仮保持できるようにしているため、植付昇降レ
バー61の位置を視認しただけで、現在の操作モードを楽
に確認することができ、各操作モード間を迅速かつ確実
に移行させることができる。
【0037】また、ディテントレバー78と対向する前方
位置には、ディテント解除アーム82を配置すると共に、
同ディテント解除アーム82の基端部を軸支持機枠74に左
右方向に軸線を向けて取り付けたアーム支軸83にボス部
84を介して枢支して、同ディテント解除アーム82を上下
揺動自在となす一方、ボックス本体67内の下部に配設し
たディテント解除用アクチュエータ73の回動出力軸85に
は、作動アーム86の基端部を取り付け、同作動アーム86
の先端部と上記したディテント解除アーム82の中途部と
の間に連結ロッド87を介設している。
【0038】そして、ディテント解除用アクチュエータ
73の回動出力軸85を、図6に示す側断面図において、時
計廻りに回動させると、作動アーム86→連結ロッド87→
ディテント解除アーム82が時計廻りに回動して、同ディ
テント解除アーム82の先端部に取り付けた当接ローラ88
がディテントレバー78をディテントカム77の後端縁部よ
り離隔する方向に回動させて、同ディテントカム77のデ
ィテント(仮保持)が解除されるようにしている。
【0039】しかも、ディテントカム77は、レバー支軸
75の廻りに巻回したトルクバネ91により下方へ回動付勢
されており、同ディテントカム77のディテントが解除さ
れると、トルクバネ91の弾性付勢力により下方へ回動さ
れて、同ディテントカム77とレバー支軸75に同軸的に取
り付けている植付昇降レバー61を上げ位置(a)に強制
的に回動復帰させるようにしている。
【0040】さらには、かかるディテント解除用アクチ
ュエータ73のディテント解除作動は、前記した変速レバ
ー25の「後進位置」への切替操作を検出する検出手段
(図示せず)の検出結果に基づいて電気的に連動させて
いる。
【0041】また、ディテントカム77の後部には、右側
方へ向けて伸延する係止ピン90を突設する一方、軸支持
機枠74の右側片74aには、ポテンショメータ式の操作位
置検出センサ71を取り付け、同操作位置検出センサ71の
センシング軸92にセンシングアーム93の基端部を取り付
け、同センシングアーム93の先端部に形成した二又状係
止受け片94に、上記係止ピン90を直交状態に係止させ
て、ディテントカム77の上下回動動作位置、すなわち、
植付昇降レバー61の前後回動操作位置を操作位置検出セ
ンサ71により検出することができるようにしている。
【0042】このようにして、変速レバー25を「後進位
置」に切替操作すると、同変速レバー25と電気的に連動
する植付昇降レバー61が強制的に上げ位置(a)に回動
復帰されると共に、同植付昇降レバー61の操作位置を操
作位置検出センサ71が検出して、昇降用シリンダ51を電
磁バルブ(図示せず)を介して短縮作動させ、植付部2
を強制的に最上昇復帰させることができる。その結果、
機体の後進移動時に、植付部2が他物と衝突するという
不慮の事故の発生を防止することができる。
【0043】また、ガイド板69の下方位置には、左右マ
ーカ解除用スイッチ95,96を配設しており、前記した植
付位置において、植付昇降レバー61を左右いずれかに傾
動させることにより、左右いずれかのスイッチアーム95
a,96aが押されて、マーカ解除用スイッチ95,96がONし
て、植付昇降レバー61が植付位置において左右どちらに
傾動されたかを検出するようにしている。
【0044】さらに、上記したガイド板69の上面には、
図4〜図7に示すように、レバーガイド溝70の下方に位
置させて後述するユニットクラッチ機構99を操作するた
めの第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65と、レバー
ガイド溝70の左側方に位置させて後述する感度調節機構
100を操作する感度調節部材としての感度調節用ボリュ
ームスイッチ66とを配設している。
【0045】ここで、ユニットクラッチ機構99は、図9
に示すように、前記した第1〜第6施肥条止めクラッチ
140〜145と、各施肥条止めクラッチ140〜145を作動させ
る施肥クラッチ作動装置108と、第1・第2・第3植付
ユニットクラッチ146,147,148と、第1・第2・第3苗
縦送りベルトクラッチ157,158,159と、これら各クラッ
チ146,147,148,157,158,159を作動させる植付・苗縦送
りクラッチ作動装置113とを具備している。
【0046】そして、第1・第2・第3操作スイッチ6
3,64,65は、図4〜図6に示すように、ガイド板69上に
て左右方向に並設しており、通常はON状態で、六条分
全ての条止めクラッチが接続状態となっていて、各スイ
ッチ63,64,65を操作すると、次のような作動がなされ
る。
【0047】第1操作スイッチ63を押してOFFにする
と、六条分の条止めクラッチの内の左側の第1・第2施
肥条止めクラッチ140,141と第1植付ユニットクラッチ1
46と第1苗縦送りベルトクラッチ157とを切断作動させ
ることができる。
【0048】第2操作スイッチ64を押してOFFにする
と、六条分の条止めクラッチの内中央部の第2・第3施
肥条止めクラッチ142,143と第2植付ユニットクラッチ1
47と第2苗縦送りベルトクラッチ158とを切断作動させ
ることができる。
【0049】第3操作スイッチ65を押してOFFにする
と、六条分の条止めクラッチの内の右側の第5・第6施
肥条止めクラッチ144,145と第3植付ユニットクラッチ1
47と第3苗縦送りベルトクラッチ158とを切断作動させ
ることができる。
【0050】ただし、特定条件として、第三条と第四条
を単独で作動又は作動停止させる形態は、通常の作業と
してはあり得ないものとして、第2操作スイッチ64を単
独で操作しても各クラッチ作動装置108,113の各駆動部
は作動しないように制御部112により制御している。
【0051】すなわち、第1操作スイッチ63がONで、
第2操作スイッチ64がOFFで、第3操作スイッチ65がO
Nの形態と、第1操作スイッチ63がOFFで、第2操作ス
イッチ64がONで、第3操作スイッチ65がOFFの形態で
は、駆動部が作動しないようにしている。
【0052】ここで、第1〜第6施肥条止めクラッチ14
0〜145は、施肥部13のブロワ34の背後に一体的に取り付
けた施肥クラッチ作動装置108に、ワイヤ式の第1・第
2・第3施肥クラッチ連動機構109,110,111を介して連
動連結しており、第1施肥クラッチ連動機構109の先端
部に第1・第2施肥条止めクラッチ140,141を連動連結
し、第2施肥クラッチ連動機構110の先端部に第3・第
4施肥条止めクラッチ142,143を連動連結し、第3施肥
クラッチ連動機構111の先端部に第5・第6施肥条止め
クラッチ144,145を連動連結している。
【0053】そして、施肥クラッチ作動装置108は、運
転席23の下方に配設した制御部112の出力側に電気的に
接続し、同制御部112の入力側に前記した第1・第2・
第3操作スイッチ63,64,65を電気的に接続している。
【0054】しかも、施肥クラッチ作動装置108は、ブ
ロワ34の背後に一体的に取り付けると共に、同ブロワ34
よりも内方寄りに配置して、同施肥クラッチ作動装置10
8がブロワ34より外側方へはみださないようにしてい
る。
【0055】このようにして、特に、機体を走行させて
作業を行っている際に、施肥クラッチ作動装置108が他
物と干渉して損傷等されるのを防止している。
【0056】さらには、ブロワ34は、図9に示すよう
に、第6施肥部本体より右側方へ張り出し状の使用位置
と、第6施肥部本体の上方に跳ね上げた収納位置との間
で位置変更自在としており、同ブロワ34に一体的に取り
付けた施肥クラッチ作動装置108も、使用位置と収納位
置との間で位置変更自在として、路上走行等を行う際に
は、ブロワ34と一体的に収納位置に配置して、他物との
干渉を回避することができる。122はブロワ取付ブラケ
ットである。
【0057】また、第1・第2・第3植付ユニットクラ
ッチ146,147,148と、第1・第2・第3苗縦送りベルト
クラッチ157,158,159は、苗載台支持枠44の上部フレー
ム44aに取り付けた植付・苗縦送りクラッチ作動装置113
に、ワイヤ式の第1・第2・第3植付クラッチ連動機構
114,115,116と第1・第2・第3苗縦送りクラッチ連動
機構117,118,119を介して連動連結している。
【0058】そして、植付・苗縦送りクラッチ作動装置
113は、制御部112の出力側に電気的に接続している。
【0059】ここで、植付・苗縦送りクラッチ作動装置
113は、図10にも示すように、苗載台43の裏面側に配置
し、かつ、同苗載台43の裏面側に配置した植深さ調節レ
バー47と苗取り量調節レバー48よりも上方位置に配置す
ると共に、走行部1に設けた左右側後車輪15,15の内方
に配置している。
【0060】このようにして、植付・苗縦送りクラッチ
作動装置113を苗載台43の裏面側において、可及的に上
方位置に配置しているため、後述する植付・苗縦送りク
ラッチ作動装置113内の電動モータやポテンショメータ
等の電装品に圃場面からの泥水がかかるのを防止するこ
とができ、その結果、電装品が誤動作を起こすのを防止
することができる。
【0061】しかも、電装品への接続ワイヤに泥水が浸
入するのを防止することができると共に、植付部に設け
た植深さ調節レバー47や苗取り量調節レバー48の操作に
植付・苗縦送りクラッチ作動装置113が支障とならない
ようにすることができて、これら調節レバー47,48の操
作性を良好に確保することができる。
【0062】さらには、植付部2を昇降させた際に、植
付・苗縦送りクラッチ作動装置113が左右側後車輪15,15
と干渉するのを防止することができる。
【0063】また、前記したようにユニットクラッチ機
構99に設けた植付・苗縦送りクラッチ作動装置113と施
肥クラッチ作動装置108は、分離させて配置しているた
め、各クラッチ作動装置113,108内に設けるアクチュエ
ータを小型化することができて、各クラッチ作動装置11
3,108自体をコンパクト化することができ、その結果、
取付構造を簡易化することができると共に、各種調節レ
バー47,48や後車輪15,15等との干渉を確実に回避するこ
とができる。
【0064】次に、植付・苗縦送りクラッチ作動装置11
3の内部構造を、図11〜図13を参照しながら説明する。
【0065】すなわち、植付・苗縦送りクラッチ作動装
置113は、図11〜図13に示すように、第1・第2・第3
植付ユニットクラッチ146,147,148及び第1・第2・第
3苗縦送りベルトクラッチ157,158,159を接続・切断
(入切)作動させるクラッチ作動部168と、同クラッチ
作動部168を駆動する駆動部169とを具備しており、同駆
動部169は、前記した第1・第2・第3操作スイッチ63,
64,65により制御部112を介して操作するようにしてい
る。
【0066】そして、クラッチ作動部168の一部と駆動
部169は、ケーシング体170内に収容して、同ケーシング
体170を苗載台支持枠44の上部フレーム44aに取り付けて
いる。
【0067】また、クラッチ作動部168は、電動モータ
等のアクチュエータとしての駆動部169に連動連結した
カム体171と、同カム体171の回転動作に連動して第1・
第2・第3植付ユニットクラッチ146,147,148及び第1
・第2・第3苗縦送りベルトクラッチ157 ,158,159を接
続・切断(入切)作動させる三個の第1・第2・第3ク
ラッチ作動体172,173,174とを具備している。
【0068】カム体171は、ケーシング体170内に設けた
支持体175の立ち上がり壁176の上部に、前後方向に軸線
を向けた回転支軸177を介して取り付けており、同カム
体171は、回転支軸177を中心とする円板状に形成する
と共に、略半部の周端面を同一半径の円弧面に形成した
作用面178となす一方、残りの略半部の周端面を上記作
用面178よりも小径の円弧面に形成した非作用面179とな
している。180は軸支持体である。
【0069】三個の第1・第2・第3クラッチ作動体17
2,173,174は、カム体171の周端面に当接する第1・第2
・第3当接ローラ181,182,183と、各当接ローラ181,18
2,183を支持する第1・第2・第3ローラ支持アーム18
4,185,186と、各ローラ支持アーム184,185,186の基端部
を枢支する第1・第2・第3回動支軸187,188,189と、
各回動支軸187,188,189に基端部を上記各ローラ支持ア
ーム184,185,186と一体的に枢支される第1・第2・第
3クラッチ作動アーム1 90,191,192と、各クラッチ作動
アーム190,191,192の先端部と第1・第2・第3植付ユ
ニットクラッチ146,147,148及び第1・第2・第3苗縦
送りベルトクラッチ157,158,159とを連動連結する第1
・第2・第3クラッチ連結ワイヤ193,194,195とを具備
している。
【0070】ここで、第1・第2・第3クラッチ連結ワ
イヤ193,194,195は、それぞれ先端側部を二又状に分岐
させて形成することにより、各植付ユニットクラッチ14
6,147,148及び各苗縦送りベルトクラッチ157,158,159に
連動連結している。196,197,198はワイヤ受け片であ
る。
【0071】このようにして、回転するカム体171の作
用面178が、各当接ローラ181,182,183を介して各クラッ
チ作動アーム190,191,192を上方へ回動作動させて、各
クラッチ連結ワイヤ193,194,195を上方へ引張作動させ
ることによって、第1・第2・第3植付ユニットクラッ
チ146,147,148及び第1・第2・第3苗縦送りベルトク
ラッチ157,158,159を連続的に接続・切断(入切)作動
させることができるようにしている。
【0072】そして、各クラッチ作動アーム190,191,19
2の第1・第2・第3回動支軸187,188,189は、カム体17
1の周囲で、かつ、同カム体171の回転支軸を中心とする
略同一円周上に配置すべく支持体175の立ち上がり壁176
に取り付けている。
【0073】しかも、カム体171の位相を変えるだけ
で、複数のクラッチを接続・切断させるタイミングに変
化をもたせることができる。
【0074】駆動部169は、ケーシング体170内におい
て、支持体175の立ち上がり壁176の背後に配設してお
り、同駆動部169としては電動モータを使用して、駆動
軸(図示せず)に取り付けた駆動ギヤ200に、カム体171
の回転支軸177の後端部に取り付けた入力ギヤ201を噛合
させている。
【0075】このようにして、電動モータを正・逆回転
させることにより、カム体171を正・逆回転させること
ができ、しかも、カム体171の回転角度を安定させるこ
とができて、精度良く条止めが行えるようにしている。
【0076】また、カム体171には、ポテンショメータ
等の回転角検出センサ203を連動連結体204を介して連動
連結して、同回転角検出センサ203によりカム体171の回
転方向と回転量とを検出可能としている。208はセンサ
ステーである。
【0077】ここで、連動連結体204は、前記したよう
に第1・第2・第3当接ローラ181,182,183が周端面に
当接しているカム体171の背面に、背中合わせの線対称
の状態にて回転支軸177に同軸的に取り付けたもう一つ
のカム体171と、同カム体171に形成した係止孔205中に
先端部を挿通して係止させると共に、回転角検出センサ
203のセンシング軸206に基端部を取り付けた連結片207
とを具備している。
【0078】そして、連結片207と連動連結しているカ
ム体171は、本実施例ではカム機能を果たしていない
が、八条植え用、さらには、十条植え用の機種において
は、同カム171の周端面にも別途第1・第2・第3当接
ローラ181,182,183を増設することにより、これらの機
種にも速やかに適応させることができるようにしてい
る。
【0079】また、制御部112は、運転席23の下方に配
設しており、同制御部112の入力側には、前記した第1
・第2・第3操作スイッチ63,64,65とは別に上記回転角
検出センサ203を接続する一方、出力側に駆動部169を正
・逆回転駆動用リレー(図示せず)を介して接続してい
る。
【0080】次に、上記したクラッチ作動部168のカム
体171と第1・第2・第3クラッチ作動体172,173,174の
動作を、図14を参照しながら説明する。
【0081】第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65
を操作しない状態では、図14(イ)に示すように、第1・
第2・第3当接ローラ181,182,183は、全てカム体171の
非作用面179に当接していて、全てのクラッチは接続状
態に保持されている。
【0082】第1操作スイッチ63を押してOFFにする
と、図14(ロ)に示すように、制御部112を介して駆動部16
9の駆動ギヤ200が正回転して、カム体171も入力ギヤ201
を介して一定量だけ正回転(図中、反時計廻りに回転)
し、同カム体171の作用面178が第1当接ローラ181を押
圧して、第1ローラ支持アーム184を第1回動支軸187を
中心に時計廻りに回動させる。
【0083】そして、第1ローラ支持アーム184の回動
作動に連動して第1クラッチ作動アーム190も時計廻り
に回動するため、第1クラッチ連結ワイヤ193が上方へ
引張されて、同第1クラッチ連結ワイヤ193に連動連結
した第1植付ユニットクラッチ146と第1苗縦送りベル
トクラッチ157とが同時に切断作動される。
【0084】第1・第2操作スイッチ6 3,64を押して
OFFにすると、図14(ハ)に示すように、制御部112を介し
て駆動部169の駆動ギヤ200が正回転して、カム体171も
入力ギヤ201を介して一定量だけ正回転(図中、反時計
廻りに回転)し、同カム体171の作用面178が第1・第2
当接ローラ181,182の両方を押圧して、第1・第2ロー
ラ支持アーム184,185の両方をそれぞれ第1・第2回動
支軸187,188を中心に時計廻りに回動させる。
【0085】そして、第1・第2ローラ支持アーム184,
185の回動作動に連動して第1・第2クラッチ作動アー
ム190,1 91も時計廻りに回動するため、第1・第2クラ
ッチ連結ワイヤ193,194が上方へ引張されて、同第1・
第2クラッチ連結ワイヤ193,194に連動連結した第1・
第2植付ユニットクラッチ146,147と第1・第2苗縦送
りベルトクラッチ157,158とが同時に切断作動される。
【0086】第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65
を押してOFFにすると、図14(ニ)に示すように、制御部11
2を介して駆動部169の駆動ギヤ200が正回転して、カム
体171も入力ギヤ201を介して一定量だけ正回転(図中、
反時計廻りに回転)し、同カム体171の作用面178が第1
・第2・第3当接ローラ181,182,183の両方を押圧し
て、第1・第2・第3ローラ支持アーム184,185,186の
両方をそれぞれ第1・第2・第3回動支軸187,188,189
を中心に時計廻りに回動させる。
【0087】そして、第1・第2・第3ローラ支持アー
ム184,185,186の回動作動に連動して第1・第2・第3
クラッチ作動アーム190,191,192も時計廻りに回動する
ため、第1・第2・第3クラッチ連結ワイヤ193,194,19
5が上方へ引張されて、同第1・第2・第3クラッチ連
結ワイヤ193,194,195に連動連結した第1・第2・第3
植付ユニットクラッチ146,147,148と第1・第2・第3
苗縦送りベルトクラッチ157,158,159とが同時に切断作
動される。
【0088】第3操作スイッチ65を押してOFFにする
と、図14(ホ)に示すように、制御部112を介して駆動部16
9の駆動ギヤ200が逆回転して、カム体171も入力ギヤ201
を介して一定量だけ逆回転(図中、時計廻りに回転)
し、同カム体171の作用面178が第3当接ローラ183を押
圧して、第3ローラ支持アーム186を第3回動支軸189を
中心に反時計廻りに回動させる。
【0089】そして、第3ローラ支持アーム186の回動
作動に連動して第3クラッチ作動アーム192も時計廻り
に回動するため、第3クラッチ連結ワイヤ195が上方へ
引張されて、同第3クラッチ連結ワイヤ195に連動連結
した第3植付ユニットクラッチ148と第3苗縦送りベル
トクラッチ158とが同時に切断作動される。
【0090】第2・第3操作スイッチ64,65を押してO
FFにすると、図14(ヘ)に示すように、制御部112を介して
駆動部169の駆動ギヤ200が逆回転して、カム体171も入
力ギヤ201を介して一定量だけ逆回転(図中、時計廻り
に回転)し、同カム体171の作用面178が第2・第3当接
ローラ182,183を押圧して、第2・第3ローラ支持アー
ム185,186を第2・第3回動支軸188,189を中心に反時計
廻りに回動させる。
【0091】そして、第2・第3ローラ支持アーム185,
186の回動作動に連動して第2・第3クラッチ作動アー
ム191,192も時計廻りに回動するため、第2・第3クラ
ッチ連結ワイヤ194,195が上方へ引張されて、各第2・
第3クラッチ連結ワイヤ194,195に連動連結した第2・
第3植付ユニットクラッチ147,148と第2・第3苗縦送
りベルトクラッチ157,158とが同時に切断作動される。
【0092】上記の状態から、第1操作スイッチ63
を押してOFFにすると、図11(ニ)に示す状態となり、結果
的に、前記と同一の作動がなされる。
【0093】ここで、カム体171の回転角は、回転角検
出センサ203により検出されて、制御部112に入力されて
いることより、同制御部112の出力側にブザーやランプ
等の報知手段を接続して、同報知手段により各クラッチ
作動アーム190,191,192による各クラッチの接続・切断
状態を報知するようにすることもできる。
【0094】また、各操作スイッチ63,64,65の操作開始
時点から駆動部の駆動開始時点までの間に、一定のタイ
ムラグを設けている。
【0095】すなわち、各操作スイッチ63,64,65を押し
ても、一定時間(例えば、1秒間)は、正・逆回転駆動
用リレーが駆動部に出力しないように、制御部112によ
り制御している。
【0096】このようにして、作業者が各操作スイッチ
63,64,65を誤操作した場合にも、タイムラグの間で有れ
ば修正操作が可能となり、人為的誤作動の防止が図れ
る。
【0097】そして、各操作スイッチ63,64,65が順次押
された場合にも、1番目の操作スイッチを押して、次の
2番目の操作スイッチを押すまでの間に、駆動部が駆動
してしまうという不具合を防止することができる。
【0098】また、施肥クラッチ作動装置108も、上記
した植付・苗縦送りクラッチ作動装置113と同様に構成
して、第1〜第6施肥条止めクラッチ140〜145を接続・
切断作動させることができるようにしている。
【0099】前記した感度調節用ボリュームスイッチ66
は、図4〜図7に示すように、レバーガイド溝70の上げ
位置(a)の左側方位置に配置して、同感度調節用ボリ
ュームスイッチ66により感度調節機構100を制御部112を
介して操作するようにしている。
【0100】そして、感度調節機構100は、制御部112の
入力側に、センサフロートであるセンターフロート41の
後端部に取り付けた硬軟センサ120と、センターフロー
ト41の傾斜角を検出するフロートセンサ121とを接続
し、制御部112の出力側に、昇降用シリンダ51を昇降用
電磁バルブ(図示せず)を介して接続している。
【0101】このようにして、硬軟センサ120により検
出した圃場の表面硬度に基づいて、油圧感度(センター
フロート41の目標傾斜角度)を決定すると共に、この決
定された油圧感度に対して、感度調節機構100によって
油圧感度の補正を行うもので、感度調節用ボリュームス
イッチ66による感度調節機構100の操作値に応じて油圧
感度の目標値を連続的にオフセットさせて、土質や水深
や代掻き状態等の圃場条件と作業者の好みに応じて硬軟
センサ120に基づく油圧感度を微調整して、各フロート4
1,42,42による均平性やフロート跡或いは泥押し等の改
善を図ることができるようにしている。
【0102】そして、感度調節用ボリュームスイッチ66
は、図7の平面図に示すように、圃場が硬い場合には、
中立位置より時計廻りに適宜回動操作して感度調節を行
う一方、圃場が柔らかい場合には、中立位置より適宜反
時計廻りに回動操作して感度調節を行うようにしてい
る。
【0103】上記のように、本実施例では、運転部12に
設けたハンドル21の近傍位置に植付操作ボックス60を設
け、同植付操作ボックス60に、植付部2の昇降操作を行
うための植付昇降レバー61と、植付部2及び施肥部13の
複数条分毎の駆動を入切するユニットクラッチ機構99を
操作するための第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65
と、センサフロートであるセンターフロート41の感度調
節を行う感度調節機構100を操作する感度調節用ボリュ
ームスイッチ66とを設けているため、片手でハンドル21
を操作しながら前方を視認したままでも、植付昇降レバ
ー61や第1・第2・第3操作スイッチ63,64,65や感度調
節用ボリュームスイッチ66を適宜楽に操作することがで
きて、操作性と作業上の安全性とを向上させることがで
き、その結果、作業能率を向上させることができる。
【0104】ここで、前記した支持機枠68について、図
3〜図6を参照しながら説明すると、同支持機枠68は、
ハンドル軸を支持するハンドル軸支持パイプ62に左右張
り出し状のボンネット支持体160をブラケット161を介し
て取り付け、同ボンネット支持体160の右側端部にボッ
クス支持片162の下端部を取付ブラケット163を介して取
り付け、同ボックス支持片162の中途部を後上方へ向け
て立ち上げると共に、同ボックス支持片162の上端部を
右側外方へ略水平に突出させ、同ボックス支持片162の
中途部に前記した軸支持機枠74を取り付けている。
【0105】そして、ボンネット支持体160に保護ステ
ー164を取り付けて、同保護ステー164の右側部よりボッ
クス本体ステー165を右側方へ伸延させると共に、中途
部より折曲して先端部を後方へ向けて伸延させて、同先
端部に上記軸支持機枠74を取り付けている。
【0106】また、ボックス本体67は、上記したボック
ス支持片162に固定している。
【0107】なお、植付操作ボックス60に設けた前記各
種スイッチ類やセンサ類は、いずれも電気・電子式であ
り、本体との機械的な接続を考慮する必要がないため、
植付操作ボックス60は、比較的自由な位置に配設するこ
とができ、さらに、植付操作ボックス60自体の構造も単
純化・小型化して操作力を小さくすることができるた
め、植付操作性を向上させることができる。
【0108】図15及び図16は、施肥クラッチ作動装置10
8の他の実施例としての取付構造を示しており、同施肥
クラッチ作動装置108は、施肥部本体33を支持している
支持フレーム32の右側部にステー210を垂設し、同ステ
ー210に施肥クラッチ作動装置108に設けた支持体211を
取付用ブラケット212を介して取り付けている。
【0109】ここで、施肥クラッチ作動装置108内に設
けた第1・第2・第3クラッチ作動アーム(図示せず)
が、それぞれ前後方向に軸線を向けた第1・第2・第3
回動支軸(図示せず)を中心に左右方向に揺動すべく配
置して、各クラッチ作動アームの先端部に連結したワイ
ヤ方式の第1・第2・第3施肥クラッチ連動機構109,11
0,111が左右方向に円滑に摺動して、第1〜第6条止め
クラッチ140〜145を確実に接続・切断(入切)作動させ
ることができるようにしている。
【0110】このようにして、施肥クラッチ作動装置10
8は、ブロワ34の背後において、同ブロワ34とは別体に
て、同ブロワ34よりも内方寄りに配置して、同施肥クラ
ッチ作動装置108が作業中に他物と干渉して損傷等され
るのを防止している。
【0111】そして、ブロワ34は、第6施肥部本体33よ
り右側方へ張り出し状の使用位置と、第6施肥部本体33
の前方に移動させた収納位置との間で位置変更自在とし
ている。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0113】請求項1記載の本発明では、ユニットク
ラッチ機構は、植付部に設けた植付爪への動力伝達の入
切を行う植付ユニットクラッチと、植付部に設けた苗載
台の苗縦送りベルトへの動力伝達の入切を行う苗縦送り
ベルトクラッチと、これらユニットクラッチを作動させ
る植付・苗縦送りクラッチ作動装置とを具備すると共
に、同植付・苗縦送りクラッチ作動装置は、苗載台の裏
面側に配置し、かつ、同苗載台の裏面側に配置した各種
調節レバー類よりも上方位置に配置している。
【0114】このようにして、植付・苗縦送りクラッチ
作動装置を苗載台の裏面側において、可及的に上方位置
に配置しているため、同植付・苗縦送りクラッチ作動装
置内の電動モータやポテンショメータ等の電装品に圃場
面からの泥水がかかるのを防止することができ、その結
果、電装品が誤動作を起こすのを防止することができ
る。
【0115】しかも、電装品への接続ワイヤに泥水が浸
入するのを防止することができると共に、植付部に設け
た植深さ調節レバーや苗取り量調節レバーの操作に植付
・苗縦送りクラッチ作動装置が支障とならないようにす
ることができて、これら調節レバーの操作性を良好に確
保することができる。
【0116】請求項2記載の本発明では、植付・苗縦
送りクラッチ作動装置は、走行部に設けた左右側後車輪
の内方に配置している。
【0117】このようにして、植付部を昇降させた際
に、植付・苗縦送りクラッチ作動装置が左右側後車輪と
干渉するのを防止することができる。
【0118】請求項3記載の本発明では、ユニットク
ラッチ機構は、走行部に設けた施肥部への動力伝達を入
切する施肥ユニットクラッチと、同施肥ユニットクラッ
チを作動させる施肥クラッチ作動装置とを具備すると共
に、施肥クラッチ作動装置は、施肥部の一側端部に設け
たブロワの背面側で、かつ、同ブロワよりも内方に配置
している。
【0119】このようにして、ユニットクラッチ機構に
は、植付・苗縦送りクラッチ作動装置と施肥クラッチ作
動装置とを分離させて設けているため、各クラッチ作動
装置内に設けるアクチュエータを小型化することができ
て、各クラッチ作動装置自体をコンパクト化することが
でき、その結果、取付構造を簡易化することができると
共に、各種調節レバーや後車輪等との干渉を確実に回避
することができる。
【0120】しかも、施肥クラッチ作動装置は、施肥部
の一側端部に設けたブロワの背面側で、かつ、同ブロワ
よりも内方に配置しているため、機体を走行させて作業
を行っている際に、施肥クラッチ作動装置が他物と干渉
して損傷等されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる乗用田植機の側面図。
【図2】同乗用田植機の平面図。
【図3】植付操作ボックスの側面図。
【図4】同植付操作ボックスの平面図。
【図5】同植付操作ボックスの背面図。
【図6】同植付操作ボックスの断面側面図。
【図7】同植付操作ボックスの平面図。
【図8】図6のI−I線断面図。
【図9】ユニットクラッチ機構の説明図。
【図10】植付部の正面図。
【図11】植付・苗縦送りクラッチ作動装置の断面右側
面図。
【図12】同植付・苗縦送りクラッチ作動装置の断面正
面図。
【図13】クラッチ作動部の拡大正面説明図。
【図14】同クラッチ作動部の動作説明図。
【図15】施肥クラッチ作動装置の右側面図。
【図16】同施肥クラッチ作動装置の背面図。
【符号の説明】
A 乗用田植機 1 走行部 2 植付部 3 昇降機構 10 機体フレーム 11 原動機部 12 運転部 13 施肥部
フロントページの続き Fターム(参考) 2B060 AA03 AC03 AD09 BA04 BA07 BA09 BB06 CA05 CA07 CB06 CB18 CC08 2B062 AA02 AA20 AB01 AB07 BA13 BA14 BA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行部の後方に植付部を昇降自在に連結
    し、同植付部には複数条分毎の駆動を入切するユニット
    クラッチ機構を設けて、同ユニットクラッチ機構により
    複数条の植付作業を選択的に行うことができるようにし
    た乗用田植機において、 ユニットクラッチ機構は、植付部に設けた植付爪への動
    力伝達の入切を行う植付ユニットクラッチと、植付部に
    設けた苗載台の苗縦送りベルトへの動力伝達の入切を行
    う苗縦送りベルトクラッチと、これらユニットクラッチ
    を作動させる植付・苗縦送りクラッチ作動装置とを具備
    すると共に、 同植付・苗縦送りクラッチ作動装置は、苗載台の裏面側
    に配置し、かつ、同苗載台の裏面側に配置した各種調節
    レバー類よりも上方位置に配置したことを特徴とする乗
    用田植機のユニットクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 植付・苗縦送りクラッチ作動装置は、走
    行部に設けた左右側後車輪の内方に配置したことを特徴
    とする請求項1記載の乗用田植機のユニットクラッチ機
    構。
  3. 【請求項3】 ユニットクラッチ機構は、走行部に設け
    た施肥部への動力伝達を入切する施肥ユニットクラッチ
    と、同施肥ユニットクラッチを作動させる施肥クラッチ
    作動装置とを具備すると共に、 施肥クラッチ作動装置は、施肥部の一側端部に設けたブ
    ロワの背面側で、かつ、同ブロワよりも内方に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の乗用田植機のユ
    ニットクラッチ機構。
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