JP2000032811A - 田植機の苗植付装置 - Google Patents

田植機の苗植付装置

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JP2000032811A JP10203355A JP20335598A JP2000032811A JP 2000032811 A JP2000032811 A JP 2000032811A JP 10203355 A JP10203355 A JP 10203355A JP 20335598 A JP20335598 A JP 20335598A JP 2000032811 A JP2000032811 A JP 2000032811A
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lever
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付装置に装備される植付深さ調節レバー
と苗取量調節レバーの操作性の向上を図れるようにす
る。 【解決手段】 田植機の苗植付装置において、植付機構
14に対する整地フロート16の高さ位置を変更して苗
植え付け深さを調節する植付深さ調節レバー25と、植
付機構14に対する苗載台15の高さ位置を変更して苗
取り量を調節する苗取量調節レバー28とを並設すると
ともに、それら植付深さ調節レバー25と苗取量調節レ
バー28とに亘ってそれらを互いに逆方向に向けて付勢
するバネ30を架設し、かつ、植付深さ調節レバー25
及び苗取量調節レバー28を操作案内するガイド部材2
9に、バネ30の付勢により植付深さ調節レバー25又
は苗取量調節レバー28と係合する複数のノッチ29
a,29bを形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の苗植付装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機の苗植付装置において、植
付機構に対する整地フロートの高さ位置を変更して苗植
え付け深さを調節する植付深さ調節レバーと、植付機構
に対する苗載台の高さ位置を変更して苗取り量を調節す
る苗取量調節レバーとは、左右中央に配備されるフィー
ドケースを挟んだ左右反対位置に配備されるようになっ
ていた。
【0003】又、植付機構に対する苗載台の横送り量を
変更して苗取り量を調節する横送り調節レバーは、左右
向きの主フレームにボルト連結された支持部材に左右揺
動自在に支持されるとともに、主フレームに立設された
ガイド部材で操作案内されるようになっていた。
【0004】更に、植付機構に対する整地フロートの高
さ位置を変更することにより植付機構による苗植え付け
深さを調節するための揺動支点軸を相対回動自在に支持
する枢支部材は、植付伝動ケースの右側部に形成された
取付部に取り付けられるようになっていた。
【0005】又更に、左右に配備される整地フロートの
前端部に立設されたブラケットに穿設された上下向きの
長孔への挿通により、左右の整地フロートの所定範囲で
の上下揺動を許容し、かつ、左右方向への振れを規制す
る案内ピンは、左右向きの主フレームなどにボルト連結
されるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、植付深
さ調節レバーと苗取量調節レバーは、植え付け作業開始
前などにおいて、それらを備える苗植付装置が後部に連
結される走行機体の運転座席に着座した操縦者によって
操作されるように走行機体に向けて延設されるものであ
ることから、上記従来技術のように、植付深さ調節レバ
ーと苗取量調節レバーとをフィードケースを挟んだ左右
反対位置に配備すると、植え付け作業開始前などにおい
て植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとを操作する
際に、植付深さ調節レバーを操作するための左右一方へ
の振り向き動作と、苗取量調節レバーを操作するための
左右他方への振り向き動作とを行わなければならないこ
とから、それらの操作が面倒なものとなっていた。
【0007】しかも、植付深さ調節レバーと苗取量調節
レバーは、上下方向に揺動操作されるものであることか
ら、上記従来技術のように、植付深さ調節レバーと苗取
量調節レバーとをフィードケースを挟んだ左右反対位置
に配備すると、それらのうちの一方が、植付機構に対し
て苗載台を一定ストロークで左右方向に横送り駆動する
ためにフィードケースから左右一方に延設された状態と
なる横送り機構と干渉し合う状態になり易いことから、
横送り機構と同じ側に配備される植付深さ調節レバー又
は苗取量調節レバーの操作性が悪くなる不都合を招き易
く、又、それらの操作性の悪化を改善するために、その
配置状態のままで横送り機構との干渉を避けようとする
と、植付深さ調節レバー又は苗取量調節レバーの形状や
支持構造が複雑化する不都合を招くようになっていた。
【0008】又、近年では、作業者の好みや圃場の状況
などに応じた適切な苗の植え付けを容易に行えるように
する上で、苗植付装置の構成がかなり複雑化するように
なっていることから、簡単な改良や部品点数の削減によ
る部品管理や組付けの容易化が望まれている。
【0009】例えば、上記従来技術のように、載置苗に
対する横方向での苗取り量を調節するための横送り調節
レバーを、主フレームにボルト連結された支持部材で支
持するとともに、主フレームに立設されたガイド部材で
操作案内するようにすると、苗植付装置に横送り調節レ
バーを取り付ける上で、その支持部材とガイド部材との
二部品が必要となり、又、苗植付装置を構成する際に
は、その支持部材とガイド部材とを主フレームに取り付
ける必要が生じることから、部品管理や組付けの容易化
を図る上で改善の余地があった。
【0010】又、上記従来技術のように、苗植え付け深
さ調節用の揺動支点軸を支持する枢支部材を取り付ける
ための取付部を植付伝動ケースの右側部に形成すると、
植付伝動ケースが苗植付装置の左右中央に配置されるこ
とのない四条植え用、五条植え用、あるいは、八条植え
用などの苗植付装置においては、揺動支点軸の左右中央
側を支持する枢支部材の取り付けを容易に行えるもの
の、植付伝動ケースが苗植付装置の左右中央に配置され
る六条植え用の苗植付装置においては、本来より苗植付
装置の左右中央部に配備されているフィードケースの植
付伝動ケースに対する出力部が、左右中央の植付伝動ケ
ースの右側部に近接するようになって、揺動支点軸の左
右中央側を支持する枢支部材の取り付けが困難になる不
都合が生じることから、組付けの容易化を図る上で改善
の余地があった。
【0011】更に、上記従来技術のように、案内ピンを
左右向きの主フレームなどにボルト連結するように構成
すると、部品点数の増加を招くようになることから、部
品管理や組付けの容易化を図る上で改善の余地があっ
た。
【0012】本発明の第1の目的は、苗植付装置に装備
される植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーの操作性
の向上を図ることにあり、本発明の第2の目的は、苗植
付装置を構成する上での部品管理や組付けの容易化を図
れるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のうちの請求項1
記載の発明では、上記第1の目的を達成するために、田
植機の苗植付装置において、植付機構に対する整地フロ
ートの高さ位置を変更して苗植え付け深さを調節する植
付深さ調節レバーと、前記植付機構に対する苗載台の高
さ位置を変更して苗取り量を調節する苗取量調節レバー
とを並設するとともに、それら植付深さ調節レバーと苗
取量調節レバーとに亘ってそれらを互いに逆方向に向け
て付勢するバネを架設し、かつ、前記植付深さ調節レバ
ー及び苗取量調節レバーを操作案内するガイド部材に、
前記バネの付勢により前記植付深さ調節レバー又は苗取
量調節レバーと係合する複数のノッチを形成した。
【0014】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとを並設し
ていることから、植え付け作業開始前などにおいて植付
深さ調節レバーの操作と苗取量調節レバーの操作とを行
う際には、それらのうちの一方の調節レバーを操作する
ための振り向き動作を行うと、そのままの姿勢で他方の
調節レバーの操作をも行えるようになる。つまり、植付
深さ調節レバーと苗取量調節レバーとをフィードケース
を挟んだ左右反対位置に離間配置した場合のように、植
え付け作業開始前などにおいて植付深さ調節レバーの操
作と苗取量調節レバーの操作とを行う際に、植付深さ調
節レバーの操作を行うための左右一方への振り向き動作
と、苗取量調節レバーの操作を行うための左右他方への
振り向き動作とを行う、といった面倒がない。
【0015】しかも、植付深さ調節レバーと苗取量調節
レバーとを所望の操作位置で固定可能に構成する上で、
それらをフィードケースを挟んだ左右反対位置に離間配
備するものにおいては、植付深さ調節レバーと苗取量調
節レバーのそれぞれに、それらを対応するガイド部材の
ノッチに係合付勢するバネを設ける必要があるのに対
し、上記請求項1記載の発明においては、植付深さ調節
レバーと苗取量調節レバーとを並設していることによ
り、それらに亘ってそれらを互いに逆方向に向けて付勢
するバネを架設することが可能となり、そのバネの付勢
で植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーの双方をガイ
ド部材のノッチに係合できるようになることから、植付
深さ調節レバーと苗取量調節レバーとをフィードケース
を挟んだ左右反対位置に離間配備する場合に比較して、
部品点数の削減、及び、組付けの容易化を図れるように
なる。
【0016】その上、植付深さ調節レバーと苗取量調節
レバーとを並設していることによって、単一のガイド部
材を共用させることも可能になることから、部品点数の
削減や組付けの容易化を図る上で更に有利にすることが
できるようになる。
【0017】〔効果〕従って、植付深さ調節レバーと苗
取量調節レバーの操作性の向上を図れるとともに、苗植
付装置を構成する上での部品管理や組付けの容易化を図
れるようになった。
【0018】本発明のうちの請求項2記載の発明では、
上記第1の目的を達成するために、田植機の苗植付装置
において、植付機構に対する整地フロートの高さ位置を
変更して苗植え付け深さを調節する植付深さ調節レバー
と、前記植付機構に対する苗載台の高さ位置を変更して
苗取り量を調節する苗取量調節レバーとを、前記植付機
構に対して前記苗載台を一定ストロークで左右方向に横
送りする横送り機構に対して、フィードケースを挟んだ
左右反対位置に並設した。
【0019】〔作用〕上記請求項2記載の発明において
も、植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとを並設し
ていることによって、植え付け作業開始前などにおいて
植付深さ調節レバーの操作と苗取量調節レバーの操作と
を行う際には、それらのうちの一方の調節レバーを操作
するための振り向き動作を行うと、そのままの姿勢で他
方の調節レバーの操作をも行えるようになることから、
植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとをフィードケ
ースを挟んだ左右反対位置に離間配置した場合のよう
に、植え付け作業開始前などにおいて植付深さ調節レバ
ーの操作と苗取量調節レバーの操作とを行う際に、植付
深さ調節レバーの操作を行うための左右一方への振り向
き動作と、苗取量調節レバーの操作を行うための左右他
方への振り向き動作とを行う、といった面倒がない。
【0020】しかも、横送り機構配設側に植付深さ調節
レバー又は苗取量調節レバーを配備する場合には、その
調節レバーが横送り機構と干渉し合う状態になり易いこ
とから、横送り機構と同じ側に配備される植付深さ調節
レバー又は苗取量調節レバーの操作性が悪くなる不都合
を招き易く、又、それらの操作性の悪化を改善するため
に、その配置状態のままで横送り機構との干渉を避けよ
うとすると、植付深さ調節レバー又は苗取量調節レバー
の形状や支持構造が複雑化する不都合を招くようになる
のであるが、上記請求項2記載の発明においては、横送
り機構に対するフィードケースを挟んだ左右反対位置に
植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとを並設するよ
うにしていることから、植付深さ調節レバー及び苗取量
調節レバーが横送り機構と干渉し合う状態になることを
防止できるようになる。つまり、上記請求項2記載の発
明によると、植付深さ調節レバー及び苗取量調節レバー
の支持構造や形状の複雑化を招くことなく、植付深さ調
節レバー及び苗取量調節レバーの操作性の悪化を防止で
きるようになる。
【0021】又、上記請求項1記載の発明と同様に、植
付深さ調節レバーと苗取量調節レバーとを並設している
ことによって、単一のガイド部材を共用させることも可
能になることから、部品点数の削減や組付けの容易化を
図る上で有利にすることができるようになる。
【0022】〔効果〕従って、植付深さ調節レバー及び
苗取量調節レバーの支持構造や形状の複雑化を招くこと
なく、植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーの操作性
の向上を図れるとともに、苗植付装置を構成する上での
部品管理や組付けの容易化を図る上で有利にすることが
できるようになった。
【0023】本発明のうちの請求項3記載の発明では、
上記第2の目的を達成するために、田植機の苗植付装置
において、植付機構に対する苗載台の横送り量を変更し
て苗取り量を調節する横送り調節レバーを操作案内する
ガイド部材に、該横送り調節レバーの揺動支点を設ける
とともに、前記ガイド部材を左右向きの主フレームに取
り付けた。
【0024】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、横送り調節レバーのガイド部材に横送り調節レバー
の揺動支点を設けることによって、横送り調節レバーを
揺動自在に支持するための支持部材を新たに設ける必要
がないことから、その分、部品点数や組付けの手間を削
減できるようになる。又、そのガイド部材を主フレーム
に取り付けていることから、横送り調節レバーを支持す
る上での充分な支持強度を容易に確保することができる
ようになる。
【0025】〔効果〕従って、苗植付装置を構成する上
での部品管理や組付けの容易化を図れるとともに、横送
り調節レバーを支持する上での充分な支持強度を容易に
確保できるようになった。
【0026】本発明のうちの請求項4記載の発明では、
上記第2の目的を達成するために、田植機の苗植付装置
において、植付機構に対する整地フロートの高さ位置を
変更するための揺動支点軸を相対回動自在に支持する枢
支部材の取り付けが可能となるように、植付伝動ケース
の左右一側部に形成された取付部を、前記植付伝動ケー
スの左右一側部に近接配備されるフィードケースの前記
植付伝動ケースから離間する側の左右一側部にも形成し
た。
【0027】〔作用〕上記請求項4記載の発明による
と、例えば、植付伝動ケースを苗植付装置の左右中央に
配置する必要のある六条植え用の苗植付装置のように、
本来より苗植付装置の左右中央部に配備されているフィ
ードケースにおける植付伝動ケースに対する出力部が、
枢支部材取り付け用の取付部が形成される植付伝動ケー
スの左右一側部に近接することによって、その植付伝動
ケースの取付部への枢支部材の取り付けが困難になった
場合には、その植付伝動ケースの取付部の代わりに、枢
支部材を、その植付伝動ケースに近接するフィードケー
スにおけるその植付伝動ケースから離間する側の左右一
側部に形成した取付部に、その取付部とその取付部から
大きく離れた左右一側方の植付伝動ケースとの間の空間
から容易に取り付けることができるようになる。
【0028】〔効果〕従って、六条植え用の苗植付装置
における揺動支点軸の組付けの容易化を図れるようにな
った。
【0029】本発明のうちの請求項5記載の発明では、
上記第2の目的を達成するために、田植機の苗植付装置
において、左右に配備される整地フロートの所定範囲で
の上下揺動を許容し、かつ、左右方向への振れを規制す
る案内ピンを、左右向きの主フレームの左右に立設され
た各苗載台支持フレームと一体構造に構成した。
【0030】〔作用〕上記請求項5記載の発明による
と、案内ピンを各苗載台支持フレームと一体構造に構成
していることによって、案内ピンを各苗載台支持フレー
ムにボルト連結する場合に比較して、部品点数の削減、
及び、組付けの容易化を図れるようになる。
【0031】〔効果〕従って、苗植付装置を構成する上
での部品管理や組付けの容易化を図れるようになった。
【0032】本発明のうちの請求項6記載の発明では、
上記第2の目的を達成するために、田植機の苗植付装置
において、左右に配備される整地フロートの所定範囲で
の上下揺動を許容し、かつ、左右方向への振れを規制す
る案内ピンを、左右向きの主フレームと一体構造に構成
した。
【0033】〔作用〕上記請求項6記載の発明による
と、案内ピンを左右向きの主フレームと一体構造に構成
していることによって、案内ピンを主フレームにボルト
連結する場合に比較して、部品点数の削減、及び、組付
けの容易化を図れるようになる。
【0034】〔効果〕従って、苗植付装置を構成する上
での部品管理や組付けの容易化を図れるようになった。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0036】図1には田植機の全体側面が示されてお
り、この田植機は、乗用型に構成された走行機体1の後
部に、油圧シリンダ2の作動により昇降する昇降リンク
機構3を介して苗植付装置4を昇降自在に連結すること
によって乗用型に構成されている。走行機体1は、前部
に搭載されたエンジン5、エンジン5からの動力が伝達
される変速装置6、変速装置6を経由した変速後の動力
が伝達される左右一対の前輪7と後輪8、操向操作用の
ステアリングホイール9、及び、ステアリングホイール
9の後方に配備された運転座席10、などによって構成
されている。
【0037】図1〜5に示すように、苗植付装置4は、
左右向き配設された角パイプ状の主フレーム11、主フ
レーム11の左右中央部に配備されたフィードケース1
2、左右方向に等間隔を隔てる状態で主フレーム11の
左右中央部と左右両端部とから後方に向けて延設された
三基の植付伝動ケース13、各植付伝動ケース13の後
部左右両側に軸支されたロータリ式の植付機構14、各
植付機構13に対して左右方向に一定ストロークで往復
移動する苗載台15、及び、各植付機構13による苗植
え付け箇所に対して前もって整地作用を施す三基の整地
フロート16、などによって六条植え用に構成されてい
る。主フレーム11の左右両端には、苗載台15の上部
に向かう苗載台支持フレーム17が立設されるととも
に、それら左右の苗載台支持フレーム17に亘って、苗
載台15の上部を左右往復移動自在に支持する上部フレ
ーム18が架設されている。フィードケース12には、
変速装置6を経由した変速後の動力が伝達される苗載台
駆動機構19が内装されている。各植付伝動ケース13
には、苗載台駆動機構19からの動力が伝動軸20を介
して伝達されるチェーン式伝動機構21が内装されてい
る。
【0038】図1〜3に示すように、各チェーン式伝動
機構21には、苗載台駆動機構19から各チェーン式伝
動機構21への伝動状態を切り換える畦際クラッチ21
Aが装備されている。各畦際クラッチ21Aは、苗植付
装置4の上部左右から前方(走行機体1側)に向けて延
設された三本の畦際クラッチレバー22のうちの対応す
るものに連係されている。つまり、左右いずれか一方の
畦際クラッチレバー22を操作して、左右いずれか一方
の畦際クラッチ21Aを切り状態に切り換える、もしく
は、左右いずれか一方の畦際クラッチレバー22と左右
中央の畦際クラッチレバー22とを操作して、左右いず
れか一方の畦際クラッチ21Aと左右中央の畦際クラッ
チ21Aとを切り状態に切り換えることによって、端数
条植え状態を現出できるようになっている。
【0039】図2〜5に示すように、各植付伝動ケース
13の前下部には、それらに亘るように横架された丸パ
イプ材からなる揺動支点軸としての植付深さ調節軸23
がその軸芯P1周りで回動自在となるように配備されて
いる。植付深さ調節軸23から後方に向けて複数の支持
アーム24が延設されており、各支持アーム24の遊端
に対応する整地フロート16の後部が横軸芯P2周りに
上下揺動自在に支持されている。又、植付深さ調節軸2
3におけるフィードケース12の右側方箇所から前方
(走行機体1側)に向けて、運転座席10に着座した操
縦者によって軸芯P1周りに上下揺動操作される植付深
さ調節レバー25が延設されている。一方、各植付伝動
ケース13の前上部には、それらに亘るように横架され
た丸パイプ材からなる苗取量調節軸26がその軸芯P3
周りで回動自在となるように支持されている。苗取量調
節軸26から後方に向けて複数の操作アーム27が延設
されている。各操作アーム27の遊端には、苗載台15
の摺動レール15Aが係合されており、各操作アーム2
7の軸芯P3周りでの一体上下揺動に伴って、苗載台1
5が苗載面に沿う方向で上下動するようになっている。
又、苗取量調節軸26におけるフィードケース12の右
側方箇所から前方(走行機体1側)に向けて、運転座席
10に着座した操縦者によって軸芯P3周りに上下揺動
操作される苗取量調節レバー28が延設されている。つ
まり、苗植付装置4におけるフィードケース12の右側
方箇所には、植付深さ調節レバー25と苗取量調節レバ
ー28とが左右に並設されている。
【0040】図3〜6に示すように、主フレーム11か
らフィードケース12の上部右側面に亘って、植付深さ
調節レバー25を操作案内する第一ガイド孔29Aと、
苗取量調節レバー28を操作案内する第二ガイド孔29
Bとが左右に並ぶ状態で穿設されたガイド部材29が架
設されている。植付深さ調節レバー25と苗取量調節レ
バー28とに亘って、それらを互いに逆方向に向けて付
勢するバネ30の一例として、それらを互いに近接する
方向に向けて付勢する引張バネ30が架設されている。
ガイド部材29の左側に位置する第一ガイド孔29Aの
右側縁部には、引張バネ30の付勢により植付深さ調節
レバー25と係合する複数のノッチ29aが、又、ガイ
ド部材29の右側に位置する第二ガイド孔29Bの左側
縁部には、引張バネ30の付勢により苗取量調節レバー
28と係合する複数のノッチ29bがそれぞれ形成され
ている。
【0041】以上の構成から、植付深さ調節レバー25
を第一ガイド孔29Aに沿って軸芯P1周りに上下揺動
操作することによって、各植付機構14に対する各整地
フロート16の高さ位置を一体的に変更することがで
き、又、その植付深さ調節レバー25を引張バネ30の
付勢でいずれかのノッチ29aに係合することによっ
て、各整地フロート16を変更後の高さ位置に保持でき
るようになっており、もって、各植付機構14による苗
植え付け深さを所望の植え付け深さに調節できるように
なっている。又、苗取量調節レバー28を第二ガイド孔
29Bに沿って軸芯P3周りに上下揺動操作することに
よって、各植付機構14に対する苗載台15の高さ位置
を変更することができ、又、その苗取量調節レバー28
を引張バネ30の付勢でいずれかのノッチ29bに係合
することによって、苗載台15を変更後の高さ位置に保
持できるようになっており、もって、各植付機構14に
よる載置苗に対する縦方向での苗取り量を所望の苗取り
量に調節できるようになっている。
【0042】又、植付深さ調節レバー25と苗取量調節
レバー28とをフィードケース12の右側方箇所に並設
していることから、植付深さ調節レバー25の操作と苗
取量調節レバー28の操作とを行う必要が生じた場合、
操縦者は、運転座席10に着座した状態で右後方への振
り向き動作を行うだけで、植付深さ調節レバー25の操
作と苗取量調節レバー28の操作とを行えるようになっ
ている。つまり、植付深さ調節レバー25と苗取量調節
レバー28とをフィードケースを挟んだ左右反対位置に
離間配備した場合のように、植付深さ調節レバー25の
操作と苗取量調節レバー28の操作とを行う際に、植付
深さ調節レバー25を操作するための左右一方への振り
向き動作と、苗取量調節レバー28の操作を行うための
左右他方への振り向き動作のそれぞれを行う、といった
面倒が生じることを回避できるようになっており、もっ
て、植付深さ調節レバー25と苗取量調節レバー28の
操作性の向上を図れるようになっている。
【0043】しかも、植付深さ調節レバー25と苗取量
調節レバー28とを所望の操作位置に固定可能に構成す
る上で、図示は省略するが、それらをフィードケースを
挟んだ左右反対位置に離間配備した場合には、植付深さ
調節レバー25と苗取量調節レバー28のそれぞれに、
専用のガイド部材と、それらを対応するガイド部材のノ
ッチに係合付勢する専用の引張バネと、それらの操作位
置を表示する二枚のラベルとを設ける必要があるのに対
し、本実施形態においては、図3、図5及び図6に示す
ように、植付深さ調節レバー25と苗取量調節レバー2
8とを並設していることにより、それらに対してガイド
部材29と引張バネ30とを共用させることができると
ともに、ガイド部材29における第一ガイド孔29Aと
第二ガイド孔29Bの間に、植付深さ調節レバー25と
苗取量調節レバー28の操作位置とを表示する一枚のラ
ベル31を付設するだけで各操作位置を明確にすること
ができるので、植付深さ調節レバー25と苗取量調節レ
バー28とをフィードケースを挟んだ左右反対位置に離
間配備する場合に比較して、部品点数の削減、及び、組
付けの容易化を図れるようになっている。
【0044】図2及び図7に示すように、苗載台駆動機
構19は、変速装置6からの変速後の動力が伝達される
入力軸19A、入力軸19Aにベベルギヤ19Bを介し
て伝動連結された中継軸19C、中継軸19Cに高低四
段に変速可能な横送り変速部19Dを介して伝動連結さ
れた横送り軸19E、横送り軸19Eに伝動ギヤ19F
を介して伝動連結された縦送り軸19G、及び、中継軸
19Cに伝動連結された伝動チェーン19H、などによ
って構成されるとともに、伝動チェーン19Hが、伝動
軸20を介してチェーン式伝動機構21に伝動連結され
ている。
【0045】図2,図3,図5,図7及び図8に示すよ
うに、横送り変速部19Dは、中継軸19Cに相対回動
自在に支持された歯数の異なる大小四枚の駆動ギヤ19
a〜19d、対応する駆動ギヤ19a〜19dに噛合す
る状態で横送り軸19Eに一体回転自在に支持された大
小四枚の従動ギヤ19e〜19h、中継軸19Cに対し
ていずれかの駆動ギヤ19a〜19dを択一的に一体回
転自在に連結するキー型のシフタ19i、及び、シフタ
19iを各駆動ギヤ19a〜19d側に係合付勢する板
バネ19j、などによって構成されるとともに、シフタ
19iが、フィードケース12の左側方箇所に配備され
た横送り調節レバー32に操作ロッド33を介して連係
されている。操作ロッド33は、フィードケース12に
内装される右端部が、シフタ19iを各駆動ギヤ19a
〜19dに対する係合位置に位置決め保持するボールデ
テント機構33Aを構成するようになっている。
【0046】横送り調節レバー32は、操作ロッド33
の左側方箇所から前方(走行機体1側)に向けて、運転
座席10に着座した操縦者によって支点P4周りに左右
揺動操作されるように延設されている。主フレーム11
におけるフィードケース12の左側方箇所には、横送り
調節レバー32を操作案内するガイド孔34Aが穿設さ
れたガイド部材34が取り付けられており、このガイド
部材34に横送り調節レバー32の揺動支点P4が設け
られている。
【0047】この構成から、横送り調節レバー32をガ
イド孔34Aに沿って支点P4周りに左右揺動操作する
ことによって、シフタ19iを介して中継軸19Cに駆
動連結される駆動ギヤ19a〜19dを変更することが
でき、これによって、植付機構14の駆動速度に対する
苗載台15の横送り速度、つまり、植付機構14に対す
る苗載台15の横送り量を四段階に変更できるようにな
っており、もって、載置苗に対する横方向での植付機構
14による苗取り量(苗載台15の横送り1ストローク
当たりの植付機構14による苗取り回数)を四段階に変
更できるようになっている。
【0048】又、横送り調節レバー32を操作案内する
ガイド部材34に横送り調節レバー32の揺動支点P4
を設けていることによって、横送り調節レバー32を左
右揺動自在に支持するための支持部材を新たに設ける必
要がないことから、その分、部品点数や組付けの手間を
削減できるようになる。又、そのガイド部材34を主フ
レーム11に取り付けていることから、横送り調節レバ
ー32を支持する上での充分な支持強度を容易に確保す
ることができるようになっている。
【0049】図2及び図7に示すように、フィードケー
ス12は、伝動チェーン19Hを境にして、左ケース部
12Lと右ケース部12Rとに二分割される二分割構造
に鋳込み形成されている。横送り変速部19Dにおい
て、左ケース部12Lの上部壁12aに近接する状態で
左ケース部12Lに内装される大小四枚の従動ギヤ19
e〜19hは、大径のものから順に、左ケース部12L
における右ケース部12Rとの接合端から内方に向けて
配列されている。つまり、左ケース部12Lの抜き勾配
を考慮して、左ケース部12Lの上部壁12aに近接す
る大小四枚の従動ギヤ19e〜19hを、その抜き勾配
に沿って配列するようにしているのであり、これによっ
て、左ケース部12Lの抜き勾配を考慮せずに大小四枚
の従動ギヤ19e〜19hを上記配列と逆向きに配列し
た場合に形成されていた、左ケース部12Lの上部壁1
2aと大小四枚の従動ギヤ19e〜19hとの間の無駄
な空間、を無くすことができるようになり、その結果、
フィードケース12のコンパクト化を図れるようになっ
ている。
【0050】図2,図3,図5及び図7に示すように、
苗載台駆動機構19の横送り軸19Eは、フィードケー
ス12から左側方に向けて延出されるとともに、その延
出端が、主フレーム11の左端部に立設された支持部材
35に支持されている。横送り軸19Eの延出部には、
その外周面に形成された往復螺旋溝19kに係合するコ
マ部材(図示せず)を内装した移動体36が外嵌装着さ
れており、走行機体1からの動力で横送り軸19Eが駆
動され、その駆動によりコマ部材が往復螺旋溝19kに
沿って往復横移動案内されることによって、移動体36
が左右方向に一定ストロークで往復移動するようになっ
ている。そして、この移動体36に苗載台15が連結さ
れるようになっている。フィードケース12及び支持部
材35から移動体36に亘って伸縮自在な蛇腹状の筒体
37が外嵌装備されており、横送り軸19Eへの塵埃の
付着などを防止しながら、移動体36の左右方向への往
復移動を許容するようになっている。。つまり、苗植付
装置4の左側に配設された横送り軸19E、支持部材3
5、移動体36、及び、筒体37、などによって、各植
付機構14に対して苗載台15を左右方向に一定ストロ
ークで横送り往復移動させる横送り機構38が構成され
ている。
【0051】以上の構成から、この苗植付装置4におい
ては、そのフィードケース12を挟んだ左側に横送り機
構38を配備し、又、その横送り機構38に対してフィ
ードケース12を挟んだ左右反対位置となる苗植付装置
4の右側に、上下揺動操作される植付深さ調節レバー2
5と苗取量調節レバー28とを配備するようにしている
のであり、これによって、植付深さ調節レバー25及び
苗取量調節レバー28が横送り機構38と干渉し合う状
態になることを防止できるようになっている。つまり、
例えば、横送り機構38の配設側に植付深さ調節レバー
25又は苗取量調節レバー28を配備する場合には、そ
の調節レバー25,28が横送り機構38と干渉し合う
状態になり易いことから、横送り機構38と同じ側に配
備される植付深さ調節レバー25又は苗取量調節レバー
28の操作性が悪くなる不都合を招き易く、又、それら
の操作性の悪化を改善するために、その配置状態のまま
で横送り機構38との干渉を避けようとすると、植付深
さ調節レバー25又は苗取量調節レバー28の形状や支
持構造が複雑化する不都合を招くようになるのである
が、本実施形態においては、横送り機構38に対するフ
ィードケース12を挟んだ左右反対位置に植付深さ調節
レバー25と苗取量調節レバー28とを並設して、それ
らの調節レバー25,28が横送り機構38と干渉し合
う状態になることを防止しているのであり、これによっ
て、それらの調節レバー25,28の形状や支持構造の
複雑化を招くことなく、それらの操作性の悪化を防止で
きるようになっている。
【0052】図2〜4に示すように、苗載台駆動機構1
9の縦送り軸19Gは、フィードケース12から右側方
に向けて延出されるとともに、その延出端側が、主フレ
ーム11の右端部に立設された支持部材39に支持され
ている。縦送り軸19Gの延出部には、苗載台15が各
ストローク端に到達した際に、苗載台15に装備された
苗縦送り機構40の操作アーム40aを蹴り上げ揺動駆
動する一対の縦送りアーム19mが装着されている。苗
縦送り機構40の操作アーム40aと駆動軸40bとの
間にはワンウェイクラッチ(図示せず)が介装されてい
る。つまり、走行機体1からの動力で縦送り軸19Gが
駆動され、苗載台15が各ストローク端に到達するごと
に縦送りアーム19mが苗縦送り機構40の操作アーム
40aを蹴り上げ揺動駆動することによって、苗縦送り
機構40による載置苗の所定量の縦送りを行えるように
なっている。
【0053】図2,図5,図9及び図10に示すよう
に、各植付伝動ケース13の前下部における右側部に
は、植付深さ調節軸23を相対回動自在に支持する枢支
部材41をボルト連結可能な取付部42が形成されてい
る。又、フィードケース12の植付伝動ケース13に対
する出力部であるチェーンケース部分12Aの右側部
(右ケース部12R側)にも、植付深さ調節軸23を相
対回動自在に支持する枢支部材41をボルト連結可能な
取付部42が形成されている。
【0054】このようにフィードケース12におけるチ
ェーンケース部分12Aの右側部にも取付部42を形成
すると、植付伝動ケース13を苗植付装置4の左右中央
に配置する必要がある本実施形態に示す六条植え用の苗
植付装置4のように、本来より苗植付装置4の左右中央
部に配設しているフィードケース12のチェーンケース
部分12Aが、その左右中央の植付伝動ケース13の右
側部に近接することによって、その右側部に形成された
取付部42への枢支部材41の取り付けが困難になる場
合には、その植付伝動ケース13の取付部42の代わり
に、枢支部材41を、フィードケース12のチェーンケ
ース部分12Aにおいて左右中央の植付伝動ケース13
から離間する側の側部である右側部に形成した取付部4
2に、その取付部42とその取付部42から大きく離れ
た右側の植付伝動ケース13との間の空間から容易に取
り付けることができるとともに、その枢支部材41によ
って植付深さ調節軸23の左右中央側を確実に支持する
ことができるようになっている。つまり、植付深さ調節
軸23の組付けの容易化を図れるとともに、その枢支部
材41による植付深さ調節軸23の左右中央側の支持を
確実なものにすることができるようになっている。
【0055】尚、図示は省略するが、植付伝動ケース1
3を苗植付装置4の左右中央に配置する必要のない四条
植え用や五条植え用などの苗植付装置4においては、各
植付伝動ケース13の取付部42に枢支部材41を取り
付けて、それらの枢支部材41で植付深さ調節軸23を
支持させるようにしてもよく、又、各植付伝動ケース1
3の各取付部42とフィードケース12の各取付部42
とに枢支部材41を取り付けて、それらの枢支部材41
で植付深さ調節軸23を支持させることによって、植付
深さ調節軸23の支持強度を高めるようにしてもよい。
【0056】図3に示すように、左右中央に配備される
整地フロート16は、その前端部が屈伸自在な腰折れリ
ンク機構43を介して、主フレーム11に支持されてお
り、腰折れリンク機構43の屈伸可能範囲で横軸芯P2
周りでの上下揺動が許容されるとともに、腰折れリンク
機構43によって左右方向への振れが規制されるように
なっている。一方、図3〜5及び図11に示すように、
左右に配備される整地フロート16は、その前端部が、
その前端部に立設されたブラケット44と、そのブラケ
ット44に穿設された上下向きの長孔44aを挿通する
案内ピン45とを介して、主フレーム11に支持されて
おり、長孔44aの上下長さ範囲で横軸芯P2周りでの
上下揺動が許容されるとともに、ブラケット44と案内
ピン45との接当で左右方向への振れが規制されるよう
になっている。
【0057】図3〜5に示すように、左右の苗載台支持
フレーム17の下端には、主フレーム11にボルト連結
されるブラケット17Aが溶接されており、このブラケ
ット17Aに、左右の整地フロート16を支持する案内
ピン45が前方に向けて突出する状態に溶接されてい
る。つまり、案内ピン45を、左右の各苗載台支持フレ
ーム17と一体構造に構成しているのであり、これによ
って、案内ピン45を各苗載台支持フレーム17にボル
ト連結する場合に比較して、部品点数の削減、及び、組
付けの容易化を図れるようになっている。
【0058】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 苗植付装置4としては、四条植え用、五条植え用、
あるいは、八条植え用などに構成されたものであっても
よい。 フィードケース12を挟んだ右側に横送り機構38
を配備するとともに、フィードケース12を挟んだ左側
に、植付深さ調節レバー25と苗取量調節レバー28と
を配備するようにしてもよい。 横送り調節レバー32を、植付深さ調節レバー25
及び苗取量調節レバー28と並設して、横送り調節レバ
ー32の操作性の向上を図るとともに、ガイド部材29
の兼用化による部品点数の削減や組付けの容易化を図る
ようにしてもよい。 植付深さ調節レバー25と苗取量調節レバー28と
に亘って、それらを互いに逆方向に向けて付勢するバネ
30の一例である、それらを互いに離間する方向に向け
て付勢する圧縮バネ30を架設するようにしてもよい。
この場合、ガイド部材29の左側に位置する第一ガイド
孔29Aの左側縁部に、圧縮バネ30の付勢により植付
深さ調節レバー25と係合する複数のノッチ29aが、
又、ガイド部材29の右側に位置する第二ガイド孔29
Bの右側縁部に、圧縮バネ30の付勢により苗取量調節
レバー28と係合する複数のノッチ29bがそれぞれ形
成されるようになる。 植付深さ調節レバー25及び苗取量調節レバー28
に対するそれぞれ専用のガイド部材29を設けるように
してもよい。 左右の整地フロート16を案内支持する案内ピン4
5を、主フレーム11に前方に向けて突出する状態に溶
接して、主フレーム11と一体構造に構成するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】揺動支点軸の取り付け構造を示す要部の平面図
【図3】苗植付装置の構成を示す正面図
【図4】植付深さ調節構造と苗取り量調節構造の構成を
示す苗植付装置の縦断側面図
【図5】苗植付装置の構成を示す平面図
【図6】植付深さ調節レバーと苗取量調節レバーの位置
関係及び支持案内構造を示す図
【図7】苗載台駆動機構の構成を示す縦断背面図
【図8】横送り調節レバーの支持案内構造を示す図
【図9】植付伝動ケースの揺動支点軸取り付け構造を示
す要部の縦断側面図
【図10】フィードケースの揺動支点軸取り付け構造を
示す要部の縦断側面図
【図11】左右の整地フロートの揺動規制構造を示す正
面図
【符号の説明】
11 主フレーム 12 フィードケース 13 植付伝動ケース 14 植付機構 15 苗載台 16 整地フロート 17 苗載台支持フレーム 23 揺動支点軸 25 植付深さ調節レバー 28 苗取量調節レバー 29 ガイド部材 29a ノッチ 29b ノッチ 30 バネ 32 横送り調節レバー 34 ガイド部材 38 横送り機構 41 枢支部材 42 取付部 45 案内ピン P4 揺動支点
フロントページの続き (72)発明者 西出 智史 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B062 AA14 AB01 BA02 BA18 BA19 BA22 BA26 BA62 BA68 2B063 AA14 AB01 BB01 BB05 2B064 AA05 AA07 AC01 EA02 EA06 EA12 EA14 EA26 EA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付機構に対する整地フロートの高さ位
    置を変更して苗植え付け深さを調節する植付深さ調節レ
    バーと、前記植付機構に対する苗載台の高さ位置を変更
    して苗取り量を調節する苗取量調節レバーとを並設する
    とともに、それら植付深さ調節レバーと苗取量調節レバ
    ーとに亘ってそれらを互いに逆方向に向けて付勢するバ
    ネを架設し、かつ、前記植付深さ調節レバー及び苗取量
    調節レバーを操作案内するガイド部材に、前記バネの付
    勢により前記植付深さ調節レバー又は苗取量調節レバー
    と係合する複数のノッチを形成してある田植機の苗植付
    装置。
  2. 【請求項2】 植付機構に対する整地フロートの高さ位
    置を変更して苗植え付け深さを調節する植付深さ調節レ
    バーと、前記植付機構に対する苗載台の高さ位置を変更
    して苗取り量を調節する苗取量調節レバーとを、前記植
    付機構に対して前記苗載台を一定ストロークで左右方向
    に横送りする横送り機構に対して、フィードケースを挟
    んだ左右反対位置に並設してある田植機の苗植付装置。
  3. 【請求項3】 植付機構に対する苗載台の横送り量を変
    更して苗取り量を調節する横送り調節レバーを操作案内
    するガイド部材に、該横送り調節レバーの揺動支点を設
    けるとともに、前記ガイド部材を左右向きの主フレーム
    に取り付けてある田植機の苗植付装置。
  4. 【請求項4】 植付機構に対する整地フロートの高さ位
    置を変更するための揺動支点軸を相対回動自在に支持す
    る枢支部材の取り付けが可能となるように、植付伝動ケ
    ースの左右一側部に形成された取付部を、前記植付伝動
    ケースの左右一側部に近接配備されるフィードケースの
    前記植付伝動ケースから離間する側の左右一側部にも形
    成してある田植機の苗植付装置。
  5. 【請求項5】 左右に配備される整地フロートの所定範
    囲での上下揺動を許容し、かつ、左右方向への振れを規
    制する案内ピンを、左右向きの主フレームの左右に立設
    された各苗載台支持フレームと一体構造に構成してある
    田植機の苗植付装置。
  6. 【請求項6】 左右に配備される整地フロートの所定範
    囲での上下揺動を許容し、かつ、左右方向への振れを規
    制する案内ピンを、左右向きの主フレームと一体構造に
    構成してある田植機の苗植付装置。
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