JP2002106696A - 無段変速機の発進時変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の発進時変速制御装置

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JP2002106696A JP2000294493A JP2000294493A JP2002106696A JP 2002106696 A JP2002106696 A JP 2002106696A JP 2000294493 A JP2000294493 A JP 2000294493A JP 2000294493 A JP2000294493 A JP 2000294493A JP 2002106696 A JP2002106696 A JP 2002106696A
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speed ratio
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孝之 鈴木
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    • F16H61/66259Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling using electrical or electronical sensing or control means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機入出力回転パルスを用いて高速側変速
比での発進であるのを確実に検出し得るようにし、もっ
てハイ発進対策制御を有効なものにする。 【解決手段】 11で、エンジン始動後1回目の発進操作
があった時のみ行う変速比の判定が未だと判定し、12
で、エンジン1が始動していると判定し、13でP,Nレ
ンジ以外の走行レンジと判定し、14で、アクセルONと判
定する時、つまりエンジン始動後1回目の発進操作があ
った時に、入出力回転パルスの発生個数の計数を開始さ
せる。そして、15で入力回転パルス個数が所定数Nin に
なったと判定する時、17で出力回転パルス個数が設定値
Nout以上と判定する時をもって、エンジン始動後1回目
の発進が高速側変速比のもとでのハイ発進であると判定
し、20で、出力回転パルス数の設定値Noutに対応した高
速側変速比と、発進時の目標変速比である最低速変速比
との間における中間変速比(例えば1.26)を当初の
目標変速比とし、実変速比がこの中間変速比に一致する
か、または該中間変速比との偏差が設定値以内になるよ
う接近した時に、通常の変速制御に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機の発進
時変速制御、特に、変速制御油圧が発生していないエン
ジン停止状態で車両牽引などにより無段変速機が高速側
変速比にされた状態からエンジンの始動により発進が行
われた時における変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機やVベルト式無
段変速機などの無段変速機は、エンジンからの入力回転
を無段階に変速して出力することができ、変速品質が有
段の変速機に較べて良好である。無段変速機の変速に際
しては、変速機入出力軸と共に回転するパルスギヤを設
け、これに対設した磁気ピックアップやホールICセン
サより入力回転に応じた周期で発生する入力回転パルス
および出力回転に応じた周期で発生する出力回転パルス
を取り出し、これら入出力回転パルスを基に実変速比を
求めてこれが目標変速比になるよう変速させるのが常套
である。
【0003】ここで実変速比の求め方を、入出力回転数
の上昇により図5のごとく入力回転パルスおよび出力回
転パルスの周期が徐々に短くなる場合について説明する
に、出力回転パルスおよび入力回転パルスの2周期時間
t0,t1,t2・・・およびT0,T1・・・を計測
し続け、入出力回転パルスの2周期時間の計測終了の度
に、直前における入力回転パルスの2周期計測時間を出
力回転パルスの2周期計測時間により除算して、実変速
比(T0/t0),(T0/t1),(T1/t1),
(T1/t2)を図5に示すように求める。かように入
出力回転パルスの周期から実変速比を求める場合、常用
回転域においてはパルス周期が短くて高精度に実変速比
を求めることができる。
【0004】しかし、入出力軸の常用回転数が異なるこ
とから入出力パルスギヤ間で歯数を異ならせてあるた
め、入出力回転パルスの周期計測終了タイミング(デー
タ更新タイミング)が異なること、またノイズ除去のた
めのフィルター演算処理を行っているため、1度程度の
データ更新では実変速比の演算精度が出ないことなどと
も相まって、発進直後のような極低回転域においては入
出力回転パルスの周期が計測限界を超えることとなって
実際上は実変速比を演算することができない。この場
合、通常は実変速比を差し支えない固定値(通常は最も
ロー側の変速比を設定する)として変速制御に資するの
が普通であった。
【0005】一方で無段変速機、特にトロイダル型無段
変速機は、変速制御油圧が発生していないエンジン停止
状態で車両の牽引などにより車輪側から回転力が逆入力
されると勝手に高速側変速比にされる傾向にあり、この
高速側変速比にされた状態からエンジンの始動により発
進が行われると、以下の問題を生ずる。つまり、この時
無段変速機は発進故に目標変速比を当然最低速変速比に
しているが、上記発進前の高速側変速比から当該最低速
変速比への変速は車両の発進により回転が発生しないと
行われ得ず、上記高速側変速比が選択された状態での発
進(本明細書ではこれをハイ発進と言う)となる。
【0006】このハイ発進時は高速側変速比故に運転者
がトルク不足を感じて、発進時に踏み込んだアクセルペ
ダルを更に踏み込み、これにより車両が発進して回転が
発生すると直ちに発進前の高速側変速比から最低速変速
比への変速が行われ、車輪駆動トルクの急増により車両
の加速力が急に大きくなって運転者を戸惑わせるという
問題を生ずる。この問題はトロイダル型無段変速機の場
合、変速応答が他の型式の無段変速機に較べて頗る速い
ために特に顕著となる。なお発進後に回転数が、実変速
比を上記の通り正確に演算可能な回転数となった時は、
この実変速比が運転状態に応じて定めた目標変速比(発
進故に最低速変速比)に追従するよう通常通りの変速制
御が可能であるが、この時は上記の問題が発生して既に
収まった後である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題解決のため
には、ハイ発進時に目標変速比を最低速変速比ではなく
一旦中間変速比とし、発進前の高速側変速比から一旦こ
の中間変速比へとダウンシフトさせ、しかる後に発進時
の通常の目標変速比である最低速変速比へとダウンシフ
トさせる等のハイ発進対策が考えられる。
【0008】しかし、従来のように入出力回転パルスの
周期から実変速比を求めるのでは、発進直後のような極
低回転域において前記したごとく実変速比を演算するこ
とができないため、ハイ発進であることすら検知するこ
とができず、上記の対策を採用することができない。
【0009】請求項1に記載の第1発明は、入出力回転
パルスの周期からではなく、発生個数の対比により実変
速比を求めれば、どんなにパルス周期が長くなっても、
つまり発進直後のような極低回転域においても実変速比
を確実に求めることができ、更に回転量が半回転程度で
も実変速比を演算し得て、実変速比が発進前の高速側変
速比から運転状態に応じた目標変速比(発進時故に最低
速変速比)にダウンシフトし終える前にハイ発進の検知
が可能であり、十分にハイ発進対策を採用し得るように
なるとの事実認識にもとづき、この着想を具体化して上
記の問題を解消した無段変速機の発進時変速制御装置を
提案することを目的とする。
【0010】請求項2に記載の第2発明は、第1発明に
よるハイ発進の検知に際し、入力回転パルスの発生個数
を基準にした簡易な手法により当該ハイ発進検知を行い
得る無段変速機の発進時変速制御装置を提案することを
目的とする。
【0011】請求項3に記載の第3発明は、第2発明に
よるハイ発進の検知に際して用いる入力回転パルスの基
準個数を、ハイ発進の検知がハイ発進対策の必要な間に
完了してハイ発進対策による効果が一層確実なものとな
るようにした無段変速機の発進時変速制御装置を提案す
ることを目的とする。
【0012】請求項4に記載の第4発明は、第1発明に
よるハイ発進の検知に際し、出力回転パルスの発生個数
を基準にした簡易な手法により当該ハイ発進検知を行い
得る無段変速機の発進時変速制御装置を提案することを
目的とする。
【0013】請求項5に記載の第5発明は、第4発明に
よるハイ発進の検知に際して用いる出力回転パルスの基
準個数を、ハイ発進の検知がハイ発進対策の必要な間に
完了してハイ発進対策による効果が一層確実なものとな
るようにした無段変速機の発進時変速制御装置を提案す
ることを目的とする。
【0014】請求項6に記載の第6発明は、第1発明に
よるハイ発進の検知に際し、原動機の始動後1回目の発
進操作時から設定時間内における入出力回転パルスの発
生個数を用いた簡易な手法により当該ハイ発進検知を行
い得る無段変速機の発進時変速制御装置を提案すること
を目的とする。
【0015】請求項7に記載の第7発明は、第6発明に
よるハイ発進の検知に際して用いる設定時間を、ハイ発
進の検知がハイ発進対策の必要な間に完了してハイ発進
対策による効果が一層確実なものとなるようにした無段
変速機の発進時変速制御装置を提案することを目的とす
る。
【0016】請求項8に記載の第8発明は、第1発明〜
第7発明によるハイ発進の検知が不要な車速域で無駄に
当該検知が行われることのないようにした無段変速機の
発進時変速制御装置を提案することを目的とする。
【0017】請求項9に記載の第9発明は、第1発明〜
第8発明によるハイ発進の検知が不要な入力回転域で無
駄に当該検知が行われることのないようにした無段変速
機の発進時変速制御装置を提案することを目的とする。
【0018】請求項10に記載の第10発明は、第1発
明〜第9発明によるハイ発進の検知が行われた時に行う
べきハイ発進対策の簡易な一手法を提案することを目的
とする。
【0019】請求項11に記載の第11発明は、第1発
明〜第9発明によるハイ発進の検知が行われた時に行う
べき好適なハイ発進対策を提案することを目的とする。
【0020】請求項12に記載の第12発明は、第1発
明〜第9発明によるハイ発進の検知が行われた時に行う
べきハイ発進対策の別の簡易な一手法を提案することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】これら目的のため先ず第
1発明による無段変速機の発進時変速制御装置は、原動
機からの入力回転を無段階に変速して出力回転となし、
入力回転に応じた周期で発生する入力回転パルスおよび
出力回転に応じた周期で発生する出力回転パルスを基に
求めた実変速比が目標変速比になるよう変速制御される
無段変速機を搭載した車両において、前記原動機が始動
された後1回目の発進操作時からの前記入力回転パルス
および出力回転パルスの個数を対比して高速側変速比で
のハイ発進を判定し、このハイ発進判定時は該高速側変
速比から前記目標変速比へのダウンシフトを制限するハ
イ発進制御を行うよう構成したことを特徴とするもので
ある。
【0022】第2発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第1発明において、前記入力回転パルスが所
定数発生した時における前記出力回転パルスの発生数が
設定値以上である時をもって前記ハイ発進と判定するよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0023】第3発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第2発明において、前記入力回転パルスに係
わる所定数を、実変速比が目標変速比になる前の入力回
転量に対応させたことを特徴とするものである。
【0024】第4発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第1発明において、前記出力回転パルスが所
定数発生した時における前記入力回転パルスの発生数が
設定値未満である時をもって前記ハイ発進と判定するよ
う構成したことを特徴とするものである。
【0025】第5発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第4発明において、前記出力回転パルスに係
わる所定数を、実変速比が目標変速比になる前の出力回
転量に対応させたことを特徴とするものである。
【0026】第6発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第1発明において、前記原動機が始動されて
1回目の発進操作時から設定時間が経過するまでの間に
おける前記入力回転パルスの発生数および前記出力回転
パルスの発生数の比または差を基に前記ハイ発進を判定
するよう構成したことを特徴とするものである。
【0027】第7発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第6発明において、前記設定時間を、実変速
比が目標変速比になる前の予定時間としたことを特徴と
するものである。
【0028】第8発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第1発明乃至第7発明のいずれかにおいて、
前記出力回転パルスの周期から出力回転を求め得る比較
的高い車速域では前記ハイ発進判定を中止するよう構成
したことを特徴とするものである。
【0029】第9発明による無段変速機の発進時変速制
御装置は、第1発明乃至第8発明のいずれかにおいて、
前記入力回転パルスの周期から入力回転を求め得る比較
的高い入力回転域では前記ハイ発進判定を中止するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0030】第10発明による無段変速機の発進時変速
制御装置は、第1発明乃至第9発明のいずれかにおい
て、前記ハイ発進制御を以下のごときものとする。つま
り、前記ハイ発進判定時に前記高速側変速比および最低
速変速比間における中間変速比を前記目標変速比とし、
実変速比がこの中間変速比に一致または該中間変速比と
の偏差が設定値以内になるよう接近した時に通常の変速
制御に戻すようなハイ発進制御とする。
【0031】第11発明による無段変速機の発進時変速
制御装置は、第1発明乃至第9発明のいずれかにおい
て、前記ハイ発進制御を以下のごときものとする。つま
り、前記目標変速比をハイ発進判定時に前記高速側変速
比および最低速変速比間の中間変速比とし、前記入力回
転パルスおよび出力回転パルスがそれぞれの周期から入
力回転および出力回転を求めて実変速比を演算し得る回
転域になった後は、前記目標変速比を前記中間変速比か
ら徐々に運転状態に応じた好適変速比に向け変化させ、
実変速比がこの好適変速比に一致または該好適変速比と
の偏差が設定値以内になるよう接近した時に通常の変速
制御に戻すようなハイ発進制御とする。
【0032】第12発明による無段変速機の発進時変速
制御装置は、第1発明乃至第9発明のいずれかにおい
て、前記ハイ発進制御を以下のごときものとする。前記
目標変速比をハイ発進判定時に前記高速側変速比および
最低速変速比間の中間変速比とし、前記入力回転パルス
および出力回転パルスがそれぞれの周期から入力回転お
よび出力回転を求めて実変速比を演算し得る回転域にな
った後は、設定時間中前記目標変速比を前記中間変速比
から徐々に運転状態に応じた好適変速比に向け変化さ
せ、該設定時間の経過時に通常の変速制御に戻すような
ハイ発進制御とする。
【0033】
【発明の効果】無段変速機は、原動機からの入力回転を
無段階に変速して出力回転となし、入力回転に応じた周
期で発生する入力回転パルスおよび出力回転に応じた周
期で発生する出力回転パルスを基に求めた実変速比が目
標変速比になるよう変速制御される。ところで第1発明
による発進時変速制御装置は、原動機が始動された後1
回目の発進操作時からの入力回転パルスおよび出力回転
パルスの個数を対比して高速側変速比でのハイ発進を判
定し、このハイ発進判定時は当該高速側変速比から上記
目標変速比へのダウンシフトを制限するハイ発進制御を
行う。
【0034】かように、始動後1回目の発進操作時から
の入出力回転パルスの個数を対比して実変速比を求める
第1発明によれば、発進直後のような極低回転域でパル
ス周期が極端に長くなる場合でも確実に実変速比を求め
ることができると共に、半回転程度での僅かな回転量で
も実変速比を演算し得て実変速比が発進前の高速側変速
比から運転状態に応じた目標変速比(発進時故に最低速
変速比)にダウンシフトし終える前にハイ発進の検知が
可能であり、十分に上記のハイ発進制御を採用し得てそ
の対策効果を享受することができる。
【0035】第2発明においては、入力回転パルスが所
定数発生した時における出力回転パルスの発生数が設定
値以上である時をもってハイ発進と判定するため、第1
発明によるハイ発進の検知に際し、入力回転パルスの発
生個数を基準にした簡易な手法により当該ハイ発進検知
を行うことができる。
【0036】第3発明においては、第2発明における入
力回転パルスに係わる所定数を、実変速比が目標変速比
(発進時故に最低速変速比)になる前の入力回転量に対
応させたため、ハイ発進の検知がハイ発進対策の必要な
間に完了するのを保証してハイ発進対策による効果を一
層確実なものにすることができる。
【0037】第4発明においては、出力回転パルスが所
定数発生した時における入力回転パルスの発生数が設定
値未満である時をもってハイ発進と判定するため、第1
発明によるハイ発進の検知に際し、出力回転パルスの発
生個数を基準にした簡易な手法により当該ハイ発進検知
を行うことができる。
【0038】第5発明においては、第4発明における出
力回転パルスに係わる所定数を、実変速比が目標変速比
(発進時故に最低速変速比)になる前の出力回転量に対
応させたため、ハイ発進の検知がハイ発進対策の必要な
間に完了するのを保証してハイ発進対策による効果を一
層確実なものにすることができる。
【0039】第6発明においては、原動機が始動されて
1回目の発進操作時から設定時間が経過するまでの間に
おける入力回転パルスの発生数および出力回転パルスの
発生数の比または差を基にハイ発進を判定するため、第
1発明によるハイ発進の検知に際し、始動後1回目の発
進操作時から設定時間内における入出力回転パルスの発
生個数を用いた簡易な手法により当該ハイ発進検知を行
うことができる。
【0040】第7発明においては、第6発明における設
定時間を、実変速比が目標変速比(発進時故に最低速変
速比)になる前の予定時間としたため、ハイ発進の検知
がハイ発進対策の必要な間に完了するのを保証してハイ
発進対策による効果を一層確実なものにすることができ
る。
【0041】第8発明においては、出力回転パルスの周
期から出力回転を求め得る比較的高い車速域では上記の
ハイ発進判定を中止するため、ハイ発進の検知が不要な
車速域で無駄に当該ハイ発進検知が行われるのを防止す
ることができる。
【0042】第9発明においては、入力回転パルスの周
期から入力回転を求め得る比較的高い入力回転域では上
記のハイ発進判定を中止するため、ハイ発進の検知が不
要な入力回転域で無駄に当該ハイ発進検知が行われるの
を防止することができる。
【0043】第10発明においては、ハイ発進判定時に
高速側変速比および最低速変速比間における中間変速比
を目標変速比とし、実変速比がこの中間変速比に一致ま
たは該中間変速比との偏差が設定値以内になるよう接近
した時に通常の変速制御に戻すようなハイ発進制御とし
たため、簡易な手法でハイ発進対策を行うことができて
大いに有利である。
【0044】第11発明においては、目標変速比をハイ
発進判定時に高速側変速比および最低速変速比間の中間
変速比とし、入力回転パルスおよび出力回転パルスがそ
れぞれの周期から入力回転および出力回転を求めて実変
速比を演算し得る回転域になった後は、目標変速比を上
記中間変速比から徐々に運転状態に応じた好適変速比に
向け変化させ、実変速比がこの好適変速比に一致または
該好適変速比との偏差が設定値以内になるよう接近した
時に通常の変速制御に戻すようなハイ発進制御としたた
め、上記中間変速比から上記好適変速比に向かう間にシ
ョックが殆ど生じない好適な手法でハイ発進対策を行う
ことができる。
【0045】第12発明においては、目標変速比をハイ
発進判定時に高速側変速比および最低速変速比間の中間
変速比とし、入力回転パルスおよび出力回転パルスがそ
れぞれの周期から入力回転および出力回転を求めて実変
速比を演算し得る回転域になった後は、設定時間中目標
変速比を上記中間変速比から徐々に運転状態に応じた好
適変速比に向け変化させ、該設定時間の経過時に通常の
変速制御に戻すようなハイ発進制御としたため、この場
合も簡易な手法でハイ発進対策を行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態
になる発進時変速制御装置を具えた無段変速機を含む車
両用パワーローラの制御系を示し、1は原動機としての
エンジン、2はトロイダル型無段変速機である。エンジ
ン1はイグニッションスイッチにより始動され、運転者
が操作するアクセルペダルに連動してその踏み込みにつ
れ全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブに
より出力を加減されるものとする。
【0047】トロイダル型無段変速機2は、運転者がマ
ニュアルレバーにより手動で選択するレンジ、例えば駐
車(P)レンジ、後退走行(R)レンジ、中立(N)レ
ンジ、前進自動変速(D)レンジ、エンジンブレーキ
(Ds)レンジに応じ、PレンジおよびNレンジではエ
ンジン1からの入力回転を出力せず、従って駐停車を可
能にし、Rレンジではエンジン1からの入力回転を逆転
して出力することにより後退走行を可能にし、Dレンジ
およびDsレンジではエンジン1からの入力回転を無段
変速下に出力して前進無段変速走行を可能にする。
【0048】本実施の形態においては、発進時変速制御
装置をハイ発進判定手段およびハイ発進制御手段の一体
化ユニット3により構成し、これには、エンジン1の始
動を検出するエンジン始動検出手段4からの信号と、ト
ロイダル型無段変速機2がPレンジおよびNレンジ以外
の走行レンジにされていて、且つ、エンジン1がアイド
リング状態からアクセルペダルの踏み込みにより出力を
上昇されたパワーオンを検出するパワーオン検出手段5
からの信号と、トロイダル型無段変速機2の入力回転を
検出する入力回転検出手段6からの信号と、トロイダル
型無段変速機2の出力回転を検出する出力回転検出手段
7からの信号とを入力する。
【0049】ここで入力回転検出手段6および出力回転
検出手段7はそれぞれ周知のごとく、トロイダル型無段
変速機2の入力軸および出力軸と共に回転するパルスギ
ヤと、これらパルスギヤの歯に指向させて対設した磁気
ピックアップやホールICセンサとで構成し、これら磁
気ピックアップやホールICセンサより、変速機入力回
転に応じた周期で発生する入力回転パルスおよび変速機
出力回転に応じた周期で発生する出力回転パルスをユニ
ット3に供給するものとする。
【0050】トロイダル型無段変速機2の変速に際して
は発進時も含めて通常、上記入出力回転パルスの周期を
もとに、図5につき前述したごとくにして実変速比を求
め、この実変速比が運転状態に応じて定めた目標変速比
になるよう変速させるが、変速比が高速側変速比にされ
ている状態でのハイ発進時は特に、ユニット3内におけ
るハイ発進判定手段により当該ハイ発進を判定して同ユ
ニット3内におけるハイ発進制御手段によりハイ発進対
策用の目標変速比を決定し、これに向けての変速が行わ
れるよう変速指令手段8を介してトロイダル型無段変速
機2を制御する。
【0051】ユニット3内におけるハイ発進判定手段お
よびハイ発進制御手段は、ユニット3への上記入力情報
をもとに図2の制御プログラムを実行してハイ発進時変
速制御を行うものとする。図2の制御プログラムは、エ
ンジン1のイグニッションスイッチがONされ、エンジ
ンの始動が可能になった時に開始され、先ずステップ1
1において、後述する発進時変速比判定フラグFLAG
が0か否かにより、エンジン始動後1回目の発進操作が
あった時にのみ行う変速比の判定(発進時変速比判定)
が未だかどうかを判定する。
【0052】発進時変速比判定が未だであれば、ステッ
プ12においてエンジン1が始動していると判定し、ス
テップ13においてP,Nレンジ以外の走行レンジと判
定し、ステップ14においてアクセルペダルが踏み込ま
れた(アクセルON)と判定する時に、つまりエンジン
始動後1回目の発進操作があったと判定する時に、前記
入出力回転パルスの発生個数を計数するパルスカウンタ
ーによるカウントを開始させ、以下の制御に資する。
【0053】つまりステップ15で、エンジン始動後1
回目の発進操作があった時からの入力回転パルスの発生
個数が所定数Ninになったと判定する時、ステップ1
6において前記の発進時変速比判定フラグFLAGを1
にセットし、更にステップ17で、エンジン始動後1回
目の発進操作があった時からの出力回転パルスの発生個
数が設定値Nout以上か否かを判定する。発進時に図
3のごとくに出現する入出力パルスを基に付言するに、
エンジン始動後1回目の発進操作があってから瞬時TM
1に両パルスの個数を計数するパルスカウンターがカウ
ントを開始し、入力回転パルスの発生個数が所定数Ni
n(=4)になった瞬時TM2における出力回転パルス
の発生個数が設定値Nout(=5)以上か否かを判定
する
【0054】なお発進時変速比判定フラグFLAGは、
イグニッションスイッチがOFFにされるまで1に保持
されるものとする。図3に例示するように、エンジン始
動後1回目の発進操作があった時からの入力回転パルス
の発生個数が所定数Ninになった時に、出力回転パル
スの発生個数が設定値Nout以上であるということ
は、基準の入力回転量に対する出力回転量が多くて高速
側変速比であることを意味し、この時はエンジン始動後
1回目の発進が当該高速側変速比のもとでのハイ発進で
あると判定する。
【0055】逆にエンジン始動後1回目の発進操作があ
った時からの入力回転パルスの発生個数が所定数Nin
になった時に、出力回転パルスの発生個数が設定値No
ut未満であるということは、基準の入力回転量に対す
る出力回転量が少なくて低速側変速比であることを意味
し、この時はエンジン始動後1回目の発進が当該低速側
変速比のもとでのロー発進であると判定する。
【0056】ここで入力回転パルスの発生個数に係わる
上記の所定数Ninは、ハイ発進時において発進前の高
速側変速比にある実変速比が発進時の目標変速比である
最低速変速比になる前の変速機入力回転量(トロイダル
型無段変速機の場合、図3に示すように例えば入力軸の
1/3〜1/2回転)に対応した値とする。また出力回
転パルスの発生個数に係わる設定値Noutは、入力回
転パルスの発生個数に係わる所定数Ninとの関連にお
いて、前記した問題を生ずるようなハイ発進であること
を示すような高速側変速比に対応した値とする。
【0057】ステップ17でハイ発進が検知された時
は、ステップ18で、出力回転パルスの周期から図5に
つき前述したように出力回転を求め得るVchk以上の
比較的高い車速域でないと判定し、且つステップ19
で、入力回転パルスの周期から図5につき前述したよう
に入力回転を求め得るNcnk以上の比較的高い入力回
転域でないと判定したことを条件に、つまり実変速比が
未だハイ発進を解消する変速比に戻っていないことを条
件に、ステップ20において以下のごときハイ発進対策
制御を行う。
【0058】このハイ発進対策制御は、上記のハイ発進
判定時に出力回転パルス数の設定値Noutに対応した
高速側変速比と、発進時の目標変速比である最低速変速
比との間における中間変速比(例えば1.26)を当初
の目標変速比とし、実変速比がこの中間変速比に一致す
るか、または該中間変速比との偏差が設定値以内になる
よう接近した時に、通常の変速制御に戻す。これによ
り、ハイ発進時に発進前の高速側変速比から発進時の目
標変速比である最低速変速比へと一気に変速が進行する
ことがなくなり、ハイ発進時における車輪駆動トルクの
急増を回避して運転者を戸惑わせることのないようにす
ることができる。
【0059】そして本実施の形態においては、エンジン
始動後1回目の発進操作時からの入出力回転パルスの個
数を対比することにより発進時の実変速比を求めてハイ
発進かどうかを判定するため、発進直後のような極低回
転域でパルス周期が極端に長くなる場合でも確実に実変
速比を求め得て当該判定を行うことができると共に、半
回転程度での僅かな回転量でも実変速比を演算し得て実
変速比が発進前の高速側変速比から発進時の目標変速比
である最低速変速比にダウンシフトし終える前にハイ発
進の検知が可能であり、十分に上記のハイ発進対策制御
を採用し得てその対策効果を享受することができる。
【0060】しかも本実施の形態においては、入力回転
パルスが所定数(Nin)発生した時における出力回転
パルスの発生数が設定値(Nout)以上である時をも
ってハイ発進と判定するため、入力回転パルスの発生個
数を基準にした簡易な手法によりハイ発進検知を行うこ
とができる。
【0061】なお、ハイ発進対策制御としては上記の代
わりに図4に示すごときものでもよい。図4は、瞬時T
M0にアクセルペダルの踏み込みによりスロットル開度
TVOを開いてエンジン始動後1回目の発進操作を行う
ことで入出力回転パルスが同図に示すごとくに発生し、
これらパルスの個数を瞬時TM1より計数し始め、入力
回転パルスの個数が所定数Nin(ここでは6個)発生
した瞬時TM2における出力回転パルスの個数が設定値
(Nout)以上であったため当該瞬時TM2にハイ発
進と判定した場合についてのハイ発進対策制御を示す。
しかし、当該ハイ発進検知瞬時TM2においては未だ発
進直後の極低回転のため、入出力回転パルスの周期から
図5につき前述したようにして実変速比演算値iR を演
算することができず、実変速比演算値iR はこの演算が
可能な回転域となる瞬時TM3まで最低速変速比に対応
した固定値にされ、瞬時TM3以後図示のごとくに演算
される。
【0062】ハイ発進対策制御としては、ハイ発進検知
瞬時TM2に目標変速比iS を、ハイ発進判定用の高速
側変速比と最低速変速比との間の中間変速比(例えば
1.26)にし、この状態を、実変速比演算開始瞬時T
M3から実変速比iR の演算が安定するのに必要な所定
時間Δt1が経過する瞬時TM4まで保持する。そして
瞬時TM4以後目標変速比iS を、実変速比iR が矢α
で示すようにショックなく緩やかに変化するような態様
で中間変速比から徐々に運転状態に応じた好適変速比
(発進時のため当初は最低速変速比)に向け変化させ
る。以上のように決定した目標変速比iS に実変速比i
R が追従するようにハイ発進時変速制御を実行するが、
この場合も中間変速比(例えば1.26)を当初の目標
変速比とするから、ハイ発進時に発進前の高速側変速比
から発進時の目標変速比である最低速変速比へと一気に
変速が進行することがなくなり、ハイ発進時における車
輪駆動トルクの急増を回避して運転者を戸惑わせること
のないようにすることができる。
【0063】なお本実施の形態では、実変速比iR が運
転状態に応じた好適変速比(発進時のため当初は最低速
変速比)に一致または該好適変速比との偏差が設定値以
内になるよう接近した図4の瞬時TM5にハイ発進対策
制御を終了して通常の変速制御に戻す。このため、ハイ
発進対策制御から通常の変速制御への復帰をショックな
く好適に行うことができる。
【0064】なお当該ショックの問題は若干残るが、図
4の瞬時TM4から設定時間Δt2の経過時に無条件に
通常の変速制御に戻すようにする場合、制御の簡易化を
図ることができる
【0065】図2のステップ11で発進時変速比判定が
済んでいると判定したり、ステップ12でエンジン1が
未だ始動していないと判定したり、ステップ13でP,
Nレンジと判定したり、ステップ14でアクセルペダル
が踏み込まれていないと判定する場合は、エンジン始動
後1回目の発進操作があったと判定するに至らないか
ら、ステップ21で前記のパルスカウンターを0にクリ
アして次回の制御に備えて制御を終了する。
【0066】また、ステップ15でエンジン始動後1回
目の発進操作があった時からの入力回転パルスの発生個
数が所定数Nin未満であると判定した時や、ステップ
17でエンジン始動後1回目の発進操作があった時から
の出力回転パルスの発生個数が設定値Nout未満と判
定するロー発進判定時も、ステップ20のハイ発進対策
制御が不要であるから制御をそのまま終了する。
【0067】更に、ステップ18で車速がVchk以上
の比較的高い車速域であると判定したり、ステップ19
で入力回転がNcnk以上の比較的高い入力回転域であ
ると判定する場合は、ステップ20におけるハイ発進対
策制御を行うことなく制御をそのまま終了させることか
ら以下の作用効果が得られる。例えば、エンジン始動後
に下り坂をクリープ走行させながら1回目の発進操作を
行う発進時は、1回目の発進操作時に運転状態に応じた
高速側変速比になっているが、この場合ような状態をも
ハイ発進と判定して目標変速比を中間変速比とするので
は、運転状態に応じた高速側変速比から中間変速比への
無用な変速が発生してしまうことになる。しかし図2で
は、Vchk以上の比較的高い車速域である時や、Nc
nk以上の比較的高い入力回転域である時にステップ2
0をスキップすることから、当該状態をハイ発進と誤判
定して無用なハイ発進対策制御が行われる弊害をなくす
ことができる。
【0068】なお上記した実施の形態においては、ハイ
発進の判定に際し、エンジン始動後1回目の発進操作時
からの入力回転パルスが所定数(Nin)発生した時に
おける出力回転パルスの発生数が設定値(Nout)以
上である時をもってハイ発進と判定するようにしたが、
この代わりに、出力回転パルスが所定数発生した時にお
ける入力回転パルスの発生数が設定値未満である時をも
ってハイ発進と判定するようにしたり、又は、エンジン
始動後1回目の発進操作時から設定時間が経過するまで
の間における入力回転パルスの発生数および出力回転パ
ルスの発生数の比または差を基にハイ発進を判定するよ
うにしても同様の作用効果を奏し得ることは言うまでも
ない。ここで前者の場合は、出力回転パルスに係わる所
定数を、実変速比が目標変速比になる前の出力回転量に
対応させ、後者の場合は設定時間を、実変速比が目標変
速比になる前の予定時間にすること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる発進時変速制御
装置を示すトロイダル型無段変速機搭載車のパワートレ
ーン、およびその発進時変速制御システムを示す概略系
統図である。
【図2】 同発進時変速制御装置が実行する発進時変速
制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】 同発進時変速制御装置が行うハイ発進判定動
作を示す変速機入出力回転パルスのタイムチャートであ
る。
【図4】 本発明の他の実施の形態になる発進時変速制
御装置が行うハイ発進対策制御を示す動作タイムチャー
トである。
【図5】 無段変速機における実変速比の演算動作を示
す変速機入出力回転パルスのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 トロイダル型無段変速機 3 ハイ発進判定手段およびハイ発進制御手段の一体化
ユニット 4 エンジン始動検出手段 5 パワーオン検出手段 6 入力回転検出手段 7 出力回転検出手段 8 変速指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 63:06 F16H 63:06 (72)発明者 高山 潤也 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 瀧沢 哲 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 古閑 雅人 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝之 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 (72)発明者 原 孝 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA09 NB01 PA15 QC01 RA20 RB03 RC01 SA44 SB02 TA01 TA10 TB11 TB17 VA32W VA37W VA42W VA76W

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機からの入力回転を無段階に変速し
    て出力回転となし、入力回転に応じた周期で発生する入
    力回転パルスおよび出力回転に応じた周期で発生する出
    力回転パルスを基に求めた実変速比が目標変速比になる
    よう変速制御される無段変速機を搭載した車両におい
    て、 前記原動機が始動された後1回目の発進操作時からの前
    記入力回転パルスおよび出力回転パルスの個数を対比し
    て高速側変速比でのハイ発進を判定し、このハイ発進判
    定時は該高速側変速比から前記目標変速比へのダウンシ
    フトを制限するハイ発進制御を行うよう構成したことを
    特徴とする無段変速機の発進時変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記入力回転パルス
    が所定数発生した時における前記出力回転パルスの発生
    数が設定値以上である時をもって前記ハイ発進と判定す
    るよう構成したことを特徴とする無段変速機の発進時変
    速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記入力回転パルス
    に係わる所定数を、実変速比が目標変速比になる前の入
    力回転量に対応させたことを特徴とする無段変速機の発
    進時変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記出力回転パルス
    が所定数発生した時における前記入力回転パルスの発生
    数が設定値未満である時をもって前記ハイ発進と判定す
    るよう構成したことを特徴とする無段変速機の発進時変
    速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記出力回転パルス
    に係わる所定数を、実変速比が目標変速比になる前の出
    力回転量に対応させたことを特徴とする無段変速機の発
    進時変速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記原動機が始動さ
    れて1回目の発進操作時から設定時間が経過するまでの
    間における前記入力回転パルスの発生数および前記出力
    回転パルスの発生数の比または差を基に前記ハイ発進を
    判定するよう構成したことを特徴とする無段変速機の発
    進時変速制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記設定時間を、実
    変速比が目標変速比になる前の予定時間としたことを特
    徴とする無段変速機の発進時変速制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項におい
    て、前記出力回転パルスの周期から出力回転を求め得る
    比較的高い車速域では前記ハイ発進判定を中止するよう
    構成したことを特徴とする無段変速機の発進時変速制御
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記入力回転パルスの周期から入力回転を求め得る
    比較的高い入力回転域では前記ハイ発進判定を中止する
    よう構成したことを特徴とする無段変速機の発進時変速
    制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、前記ハイ発進制御は、前記ハイ発進判定時に前記高
    速側変速比および最低速変速比間における中間変速比を
    前記目標変速比とし、実変速比がこの中間変速比に一致
    または該中間変速比との偏差が設定値以内になるよう接
    近した時に通常の変速制御に戻すものであることを特徴
    とする無段変速機の発進時変速制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、前記ハイ発進制御は、前記目標変速比をハイ発進判
    定時に前記高速側変速比および最低速変速比間の中間変
    速比とし、前記入力回転パルスおよび出力回転パルスが
    それぞれの周期から入力回転および出力回転を求めて実
    変速比を演算し得る回転域になった後は、前記目標変速
    比を前記中間変速比から徐々に運転状態に応じた好適変
    速比に向け変化させ、実変速比がこの好適変速比に一致
    または該好適変速比との偏差が設定値以内になるよう接
    近した時に通常の変速制御に戻すものであることを特徴
    とする無段変速機の発進時変速制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、前記ハイ発進制御は、前記目標変速比をハイ発進判
    定時に前記高速側変速比および最低速変速比間の中間変
    速比とし、前記入力回転パルスおよび出力回転パルスが
    それぞれの周期から入力回転および出力回転を求めて実
    変速比を演算し得る回転域になった後は、設定時間中前
    記目標変速比を前記中間変速比から徐々に運転状態に応
    じた好適変速比に向け変化させ、該設定時間の経過時に
    通常の変速制御に戻すものであることを特徴とする無段
    変速機の発進時変速制御装置。
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