JP4940274B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力源として車両に搭載された内燃機関の出力を制御する内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関の制御装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。内燃機関は、動力源として車両に搭載されており、その出力が自動変速機を介して駆動輪に伝達される。この制御装置では、以下に述べるように、自動変速機の変速動作中、内燃機関の出力制御が実行される。まず、図5に示す制御処理において、自動変速機の変速指令が発生したとき(ステップ304がYESのとき)に、変速フラグCHGFLGが「1」に設定される。
それにより、図6の制御処理が割り込み実行され、アクセルペダルの踏み込み量を表すアクセル信号と、自動変速機のシフト位置を表すシフト信号などに基づき、キックダウン変速、キックダウン変速以外のダウンシフト側への変速(以下「ダウンシフト変速」という)、およびシフトアップ側への変速のいずれの変速状態であるかが判別される(ステップ401)。そして、ダウンシフト変速中のときには、変速ショックを軽減するのに必要なエンジントルクの増大量が算出されるとともに、このトルクアップを実現するために補正すべき制御因子(吸入空気量、燃料噴射量および点火時期など)などが設定される(ステップ407)。
その結果、図5のステップ308で、スロットルアクチュエータを介して、吸入空気量が増大側に制御されるとともに、燃料噴射量および点火時期などの制御因子の少なくとも1つが補正される。それにより、エンジントルクが増大するように制御されることで、変速ショックが低減される。
特公平1−29730号公報
上記従来の内燃機関の制御装置によれば、ダウンシフト変速中の変速ショックを低減できるものの、ダウンシフト変速中の車両の運動エネルギが考慮されていないので、ダウンシフト変速中の車両の運動エネルギが大きい場合、それに起因して比較的大きな減速Gが発生するおそれがあり、その場合には、商品性の低下を招いてしまう。また、ダウンシフト変速中の変速時間が長くなるおそれもあり、その場合には、自動変速機のクラッチの寿命が短くなることで、商品性の低下を招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ダウンシフト変速中の減速Gを低減することができるとともに、変速時間を短縮することができ、それにより、商品性を向上させることができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、動力源として車両Vに搭載されるとともに有段の自動変速機10を介して車両Vの駆動輪8,8に連結された内燃機関3において、内燃機関3の出力を制御する内燃機関3の制御装置1であって、車両Vの速度を車速VPとして検出する車速検出手段(AT・ECU2b、車輪速度センサ44)と、車両Vのアクセルペダルの操作量を表す操作量パラメータ(アクセル開度AP)を検出する操作量パラメータ検出手段(FI・ECU2a、アクセル開度センサ42)と、内燃機関3の回転数NEを機関回転数として検出する機関回転数検出手段(FI・ECU2a、クランク角センサ40)と、自動変速機10の変速比GRATIOを検出する変速比検出手段(AT・ECU2b、主軸回転数センサ47、副軸回転数センサ48、ステップ60)と、自動変速機10のダウンシフト側への変速動作の制御であるダウンシフト変速制御の実行条件が成立しているか否かを判定する第1判定手段(AT・ECU2b、ステップ12,13)と、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定されているときに、ダウンシフト変速制御を実行する変速制御手段(AT・ECU2b、ステップ5)と、ダウンシフト変速制御の実行条件の成立以降に検出された変速比GRATIOに基づき、ダウンシフト変速制御の開始および終了を判定する第2判定手段(AT・ECU2b、ステップ63,64)と、ダウンシフト側への変速動作の実行前後の変速段、車速VPおよび操作量パラメータ(アクセル開度AP)に応じて、内燃機関3のスロットル弁開度THの目標となる第1目標スロットル弁開度(ダウンシフト変速用値THCMD_DS)を設定する第1目標スロットル弁開度設定手段(AT・ECU2b、ステップ66,67)と、機関回転数(エンジン回転数NE)および操作量パラメータ(アクセル開度AP)に応じて、スロットル弁開度THの目標となる第2目標スロットル弁開度(エンジン制御用値THCMD_FI)を設定する第2目標スロットル弁開度設定手段(FI・ECU2a、ステップ50)と、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定され、ダウンシフト変速制御の開始以降で終了前であると判定され、かつアクセルペダルが操作されている場合において、第1目標スロットル弁開度が第2目標スロットル弁開度以上のときに、第1目標スロットル弁開度に応じて、内燃機関の出力を制御する出力制御手段(FI・ECU2a、AT・ECU2b、ステップ20,22,69,70,51,52,54)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によれば、車両の速度が車速として検出され、車両のアクセルペダルの操作量を表す操作量パラメータが検出され、内燃機関の回転数が機関回転数として検出され、自動変速機の変速比が検出される。また、自動変速機のダウンシフト側への変速動作の制御であるダウンシフト変速制御の実行条件が成立しているか否かが判定され、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定されているときに、ダウンシフト変速制御が実行される。さらに、ダウンシフト変速制御の実行条件の成立以降に検出された変速比に基づき、ダウンシフト変速制御の開始および終了が判定されるので、ダウンシフト変速制御中における実際の変速比に基づいて、ダウンシフト変速制御の開始および終了を精度よく判定することができる。それにより、ダウンシフト変速制御中でないときの、不要な出力上昇を回避することができ、制御性を向上させることができる。その結果、自動変速機の入力軸と出力軸との回転速度比を、ダウンシフト後の変速段の変速比に相当する値に迅速に近づけることができることで、変速時間を短縮することができる。
さらに、ダウンシフト側への変速動作の実行前後の変速段、車速および操作量パラメータに応じて、内燃機関のスロットル弁開度の目標となる第1目標スロットル弁開度が設定され、機関回転数および操作量パラメータに応じて、スロットル弁開度の目標となる第2目標スロットル弁開度が設定される。そして、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定され、ダウンシフト変速制御の開始以降で終了前であると判定され、かつアクセルペダルが操作されている場合において、第1目標スロットル弁開度が第2目標スロットル弁開度以上のときに、第1目標スロットル弁開度に応じて、内燃機関の出力が制御されるので、ダウンシフト変速制御の実行前後における実際の変速段に応じて、内燃機関の出力をさらに精度よく制御することができるとともに、内燃機関の出力を第2目標スロットル弁開度に応じて制御したときよりも、内燃機関の出力をより高い値に制御することができる。それにより、ダウンシフト変速制御を実行する際、自動変速機の出力軸側の慣性抵抗ではなく、自動変速機の入力軸側のトルク上昇によって、自動変速機の入力軸の回転を上昇させることができ、自動変速機の入力軸側の回転抵抗を低減できる。以上のように、ダウンシフト変速制御を実行する際、減速Gの低減および変速時間の短縮をいずれも実現することができ、商品性を向上させることができる(なお、本明細書における「車速の検出」、「操作量パラメータの検出」および「変速比の検出」などの「検出」は、センサなどによりこれらを直接検出することに限らず、これらの値を他のパラメータを用いて算出することを含む。)。
本発明の一実施形態に係る制御装置、およびこれが適用された内燃機関を動力源とする車両の概略構成を示す図である。 制御装置の電気的な概略構成を示す図である。 変速制御処理を示すフローチャートである。 変速段決定処理を示すフローチャートである。 協調制御処理を示すフローチャートである。 ダウンシフト変速用の吸気制御処理を示すフローチャートである。 目標スロットル弁開度のダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出に用いるマップの一例を示す図である。 吸気制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態の制御装置による制御結果の一例を示すタイミングチャートである。 ダウンシフト変速用の吸気制御処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置について説明する。図1は、本実施形態の制御装置1およびこれを適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3を動力源とする車両Vの概略構成を示している。同図に示すように、本実施形態の制御装置1は、FI・ECU2aおよびAT・ECU2bを備えており、これらのECU2a,2bによって、後述する各種の制御処理が実行される。
エンジン3の吸気通路3aには、スロットル弁機構4が設けられており、このスロットル弁機構4は、スロットル弁4aおよびこれを開閉駆動するTHアクチュエータ4bなどを備えている。スロットル弁4aは、吸気通路3aの途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりスロットル弁4aを通過する空気の流量を変化させる。
THアクチュエータ4bは、モータにギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、FI・ECU2aに接続されている。後述する制御入力信号がFI・ECU2aからTHアクチュエータ4bに供給されることにより、スロットル弁4aの開度すなわち吸入空気量が制御される。すなわち、吸気制御が実行される。
また、エンジン3には、燃料噴射弁5および点火プラグ6が気筒ごとに設けられている(いずれも図2に1つのみ図示)。この燃料噴射弁5は、FI・ECU2aに電気的に接続されており、FI・ECU2aによって、その開弁時間および開弁タイミングが制御される。すなわち、燃料噴射制御が実行される。
さらに、点火プラグ6も、FI・ECU2aに電気的に接続されており、FI・ECU2aによって、点火時期に応じたタイミングで燃焼室内の混合気を燃焼させるように、放電状態が制御される。すなわち、点火時期制御が実行される。
一方、車両Vは、フロントエンジン・フロントドライブタイプのものであり、エンジン3は、車両Vの前側に搭載されているとともに、自動変速機10および差動ギヤ機構7などを介して駆動輪8,8に連結されている。
この自動変速機10は、変速段として、前進1〜4速段および後進1速段(以下「後進段」という)を有し、シフトポジションとして、L,2,D,N,R,Pの6つのシフトポジションを備えているとともに、図示しないシフトレバーの操作により、これらのうちの1つのシフトポジションが選択される。自動変速機10は、エンジン3のクランクシャフト(図示せず)に連結されたトルクコンバータ11と、トルクコンバータ11の出力軸と一体の主軸12と、これに平行な副軸13と、これらの軸12,13上に設けられた前進1〜4速ギヤ列14〜17と、リバースギヤ列(図示せず)と、油圧回路30などを備えている。
トルクコンバータ11は、図示しないロックアップクラッチ付きのものであり、このロックアップクラッチは、油圧回路30からの油圧の供給によって接続・遮断される。この油圧回路30には、多数の変速クラッチ電磁弁31(図2に1つのみ図示)と、LC電磁弁32(図2参照)などが設けられており、これらの電磁弁31,32は、AT・ECU2bに電気的に接続されている。この自動変速機10では、LC電磁弁32の動作状態がAT・ECU2bにより制御されることによって、ロックアップクラッチへの供給油圧(以下「LC圧」という)が制御される。なお、以下の説明では、LC圧を制御することを、「LC圧制御」という。
また、前進1〜4速ギヤ列14〜17は、変速段として前進1〜4速段を構成するものであり、互いに異なるギヤ比に設定されている。前進1〜4速ギヤ列14〜17は、主軸12上にそれぞれ回転自在に設けられた主軸側前進1〜4速ギヤ14a〜17aと、副軸13にそれぞれ一体に設けられた副軸側前進1〜4速ギヤ14b〜17bとで構成されており、対をなすギヤ同士は常に噛み合っている。
この主軸側前進1速ギヤ14aは、LOWクラッチ20およびワンウェイクラッチ21を介して主軸12に連結されている。LOWクラッチ20は、湿式多板クラッチおよび油圧アクチュエータなどで構成されており、油圧回路30からの油圧により締結・遮断される。
さらに、主軸側前進2〜4速ギヤ15a〜17aは、2〜4速用クラッチ22〜24を介して主軸12に連結されている。これらの2〜4速用クラッチ22〜24はいずれも、LOWクラッチ20と同様に、湿式多板クラッチおよび油圧アクチュエータなどで構成されており、油圧回路30からの油圧により締結・遮断される。この自動変速機10では、前述した変速クラッチ電磁弁31の動作状態がAT・ECU2bにより制御されることで、LOWクラッチ20および2〜4速用クラッチ22〜24への供給油圧(以下「クラッチ圧」という)が制御され、それにより、LOWクラッチ20および2〜4速用クラッチ22〜24の締結力が制御される。
また、副軸13には、これと一体に駆動ギヤ18が設けられている。この駆動ギヤ18は、前記差動ギヤ機構7の被駆動ギヤ7aと常に噛み合っており、これにより、副軸13の回転に伴い、差動ギヤ機構7を介して駆動輪8,8が回転駆動される。
一方、前述したFI・ECU2aおよびAT・ECU2bはいずれも、RAM、ROM、CPUおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、これらのECU2a,2bは、通信ラインを介して互いに電気的に接続されている。それにより、エンジン回転数NEおよびスロットル弁開度THなどの各種のデータは、この通信ラインを介して2つのECU2a,2bの間で送受信される。
図2に示すように、FI・ECU2aには、クランク角センサ40、スロットル弁開度センサ41およびアクセル開度センサ42などが接続されている。このクランク角センサ40は、マグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、クランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号をFI・ECU2aに出力する。このCRK信号は、所定クランク角(例えば2゜)毎に1パルスが出力され、FI・ECU2aは、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、スロットル弁開度センサ41は、吸気通路3aのスロットル弁4aの近傍に配置されており、スロットル弁4aの開度(以下「スロットル弁開度」という)THを検出して、それを表す検出信号をFI・ECU2aに出力する。
さらに、アクセル開度センサ42は、車両Vの図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出して、それを表す検出信号をFI・ECU2aに出力する。なお、本実施形態では、アクセル開度センサ42が操作量パラメータ検出手段に相当し、アクセル開度APが操作量パラメータに相当する。
FI・ECU2aは、以上の各種のセンサ40〜42の検出信号およびAT・ECU2bから受信した各種のデータなどに基づいて、各種の制御処理を実行する。具体的には、後述する吸気制御処理および燃料噴射制御処理(図示せず)を実行することにより、エンジン3の出力トルクを制御する。
一方、AT・ECU2bには、ブレーキスイッチ43、4つの車輪速度センサ44(1つのみ図示)、加速度センサ45、シフトポジションセンサ46、主軸回転数センサ47および副軸回転数センサ48などが接続されている。このブレーキスイッチ43は、図示しないブレーキペダルが所定量以上、踏み込まれたときにON信号をAT・ECU2bに出力し、それ以外はOFF信号を出力する。
また、4つの車輪速度センサ44はそれぞれ、左右の駆動輪8,8および左右の従動輪(図示せず)の回転速度を表す検出信号をAT・ECU2bに出力する。AT・ECU2bは、これらの車輪速度センサ44の検出信号に基づき、車速VPを算出する。なお、本実施形態では、車輪速度センサ44が車速検出手段に相当する。さらに、加速度センサ45は、車両Vの加速度を検出し、それを表す検出信号をAT・ECU2bに出力する。AT・ECU2bは、加速度センサ45の検出信号に基づき、車両Vの加速度を算出する。
一方、シフトポジションセンサ46は、シフトレバーが前述した6つのシフトポジションのうちのいずれにあるかを検出し、その検出信号をAT・ECU2bに出力する。さらに、主軸回転数センサ47および副軸回転数センサ48はそれぞれ、主軸12および副軸13の回転角度を表す検出信号をAT・ECU2bに出力する。AT・ECU2bは、後述するように、これらの回転数センサ47,48の検出信号に基づき、主軸12および副軸13間の回転速度比を変速比GRATIOとして算出する。なお、本実施形態では、主軸回転数センサ47および副軸回転数センサ48が変速比検出手段に相当する。
AT・ECU2bは、以上のスイッチ43の出力信号、各種のセンサ44〜48の検出信号およびFI・ECU2aから受信した各種のデータなどに基づいて、以下に述べるように、変速制御処理などの各種の制御処理を実行する。
以下、図3を参照しながら、AT・ECU2bによって実行される変速制御処理について説明する。この変速制御処理は、主として、自動変速機10の変速動作を制御するものであり、所定の制御周期(例えば10msec)で実行される。
同図に示すように、この変速制御処理では、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)において、勾配算出処理を実行する。この処理では、車両Vの実際の加速度と、ROM内の基準加速度との偏差に基づいて、走行路面の勾配が算出される。
次いで、ステップ2に進み、路面状態判定処理を実行する。この処理では、4輪の車輪速度、車速VP、アクセル開度AP、シフトポジション、ブレーキスイッチ43のON/OFF状態および走行路面の勾配に基づいて、走行路面の摩擦係数μの高低状態などが判定される。
次に、ステップ3で、シフトマップ選択処理を実行する。この処理では、今回の制御タイミングで用いるシフトマップが、シフトポジション、走行路面の勾配、現在の変速段、アクセル開度APおよびブレーキスイッチ43のON/OFF状態などに基づいて、多数のシフトマップ(図示せず)の中から選択される。
ステップ3に続くステップ4で、変速段決定処理を実行する。この処理は、具体的には、図4に示すように実行される。同図に示すように、まず、ステップ10で、上記ステップ3で選択されたシフトマップを用いて、アクセル開度APおよび車速VPなどに基づいて、変速段を決定し、それを表す変速段値SHを設定する。この変速段値SHは、変速段が前進1〜4速段に決定されたときには値1〜4にそれぞれ設定され、変速段が後進段に決定されたときには所定値SHbackに設定される。
次に、ステップ11に進み、変速段値SHが所定値SHbackであるか否かを判別する。この判別結果がYESで、ステップ10で決定された変速段が後進段であるときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ11の判別結果がNOで、ステップ10で決定された変速段が前進段であるときには、ステップ12に進み、変速段値SHがその前回値SHzよりも小さいか否かを判別する。この判別結果がYESで、SH<SHzが成立しているときには、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立しており、ダウンシフト変速制御を実行すべきであると判定して、ステップ13に進み、それを表すために、ダウンシフト変速フラグF_DWNSFTを「1」に設定するとともに、アップシフト変速フラグF_UPSFTを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ12の判別結果がNOのときには、ステップ14に進み、変速段値SHがその前回値SHzよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、SH>SHzが成立しているときには、アップシフト変速制御の実行条件が成立しており、アップシフト変速制御を実行すべきであると判定して、ステップ15に進み、それを表すために、アップシフト変速フラグF_UPSFTを「1」に設定するとともに、ダウンシフト変速フラグF_DWNSFTを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ14の判別結果がNOで、SH=SHzのときには、現在の変速段を維持すべきであると判定して、ステップ16に進み、それを表すために、2つの変速フラグF_DWNSFT,F_UPSFTをいずれも「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
図3に戻り、ステップ4で、変速段決定処理を以上のように実行した後、ステップ5に進み、クラッチ圧制御処理を実行する。この処理では、上記ステップ4で設定された変速段値SHおよび2つの変速フラグF_DWNSFT,F_UPSFTの値に基づき、変速クラッチ電磁弁31を介して、クラッチ圧が制御される。それにより、例えば、F_DWNSFT=1のときには、ダウンシフト変速制御が実行され、変速段がより低速段側に変更される。また、F_UPSFT=1のときには、アップシフト変速制御が実行され、変速段がより高速段側の変速段に変更される。
次に、ステップ6に進み、協調制御処理を実行する。この協調制御処理は、ダウンシフト変速制御中、FI・ECU2aの制御処理とは別個に、点火時期および目標スロットル弁開度を算出するものであり、具体的には、図5に示すように実行される。
同図に示すように、この処理では、まず、ステップ20で、前述したダウンシフト変速フラグF_DWNSFTが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、ダウンシフト変速制御中でないときには、そのまま本処理を終了する。一方、この判別結果がYESで、ダウンシフト変速制御中のときには、ステップ21に進み、ダウンシフト変速用の点火時期制御処理を実行する。
この制御処理では、アクセル開度APおよび車速VPに応じて、図示しないマップを検索することにより、点火時期のダウンシフト変速用値IG_DSが算出される。このダウンシフト変速用値IG_DSは、FI・ECU2aにより実行される点火時期処理(図示せず)において、FI・ECU2aによって算出された点火時期IG_LOGと比較されるとともに、この点火時期IG_LOGよりも進角側の値であるときに、点火時期IG_LOGに代えて使用される。
次いで、ステップ22に進み、ダウンシフト変速用の吸気制御処理を実行する。この制御処理は、具体的には図6に示すように実行される。同図に示すように、この処理では、まず、ステップ30で、前述した主軸回転数センサ47および副軸回転数センサ48の検出信号に基づき、変速比GRATIOを算出する。
次に、ステップ31に進み、ダウンシフト変速フラグの前回値F_DWNSFTzが「0」であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、後述するステップ33に進む。
一方、ステップ31の判別結果がYESで、今回の制御タイミングがダウンシフト変速制御の実行条件の成立直後であるときには、ステップ32に進み、変速比GRATIOの開始判定値GR_Sおよび終了判定値GR_Eを算出する。これらの開始判定値GR_Sおよび終了判定値GR_Eはそれぞれ、ダウンシフト変速の開始および終了を判定するためのものであり、具体的には、変速比GRATIO、車速VPおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより算出される。
以上のステップ31または32に続くステップ33で、変速比GRATIOが開始判定値GR_S以下であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、ステップ34に進み、変速比GRATIOが終了判定値GR_E以上であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、GR_E≦GRATIO≦GR_Sのときには、ダウンシフト変速制御の実行中であると判定して、ステップ35に進み、ダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出に用いるマップを選択する。
具体的には、前述したステップ12で比較した変速段値SHとその前回値SHzとに基づき、今回のダウンシフト変速の開始前後における変速段の変化を判定し(例えば、3速段→1速段)、この判定結果に基づいて、ダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出用マップとして、多数のマップの中から1つのマップを選択する。図7は、ダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出用マップの一例を示しており、同図において、n,mは正の整数を表している。このマップでは、ダウンシフト変速用値THCMD_DSは、車速VPが高いほど、またはアクセル開度APが大きいほど、より大きい値に設定されている。また、このマップでは、アクセル開度APは、値0と、それより大きい正値との領域の値に設定されている。
次いで、ステップ36に進み、目標スロットル弁開度のダウンシフト変速用値THCMD_DSを、車速VPおよびアクセル開度APに応じて、上記ステップ35で選択したマップを検索することにより算出する。この場合、上述したように、このマップにおけるアクセル開度APは、値0と、それより大きい正値との領域の値に設定されているので、自動変速機10がダウンシフト側への変速動作中であり、かつアクセルペダルが操作されているときには、車速VPおよびアクセル開度APに応じて、目標スロットル弁開度のダウンシフト変速用値THCMD_DSが算出されることになる。なお、本実施形態では、ダウンシフト変速用値THCMD_DSが目標出力パラメータに相当する。
次に、ステップ37に進み、ダウンシフト変速用値THCMD_DSが実際のスロットル弁開度TH以上であるか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、ダウンシフト変速用の吸気制御を実行すべきであると判定して、ステップ38に進み、それを表すために、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSを「1」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、前述したステップ33,34,37のいずれかの判別結果がNOのとき、すなわち、GRATIO>GR_S、GRATIO<GR_EおよびTHCMD_DS<THのいずれかが成立しているときには、ダウンシフト変速用の吸気制御を実行すべきでないと判定して、ステップ39に進み、それを表すために、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
図5に戻り、ステップ22で、ダウンシフト変速用の吸気制御処理を以上のように実行した後、協調制御処理を終了する。
図3に戻り、ステップ6で、協調制御処理を以上のように実行した後、ステップ7に進み、LC領域判定処理を実行する。この処理では、走行路面の勾配、現在の変速段およびブレーキスイッチ43のON/OFF状態に応じて、前述したLC圧制御を実行すべき領域にあるか否かが判定される。
次に、ステップ8で、ステップ7の判定結果に基づき、LC圧制御を実行すべき領域にあるときには、LC電磁弁32を介して、ロックアップクラッチの締結力が制御される。以上のように、ステップ8でLC圧制御を実行した後、変速制御処理を終了する。
次に、図8を参照しながら、FI・ECU2aによって実行される吸気制御処理について説明する。この制御処理は、スロットル弁機構4を介して、吸入空気量を制御するものであり、所定の制御周期(例えば10msec)で実行される。
この処理では、まず、ステップ50で、目標スロットル弁開度のエンジン制御用値THCMD_FIを算出する。このエンジン制御用値THCMD_FIは、例えば、エンジン始動時はエンジン水温に応じたマップ検索により算出され、エンジン3の通常運転中は、以下に述べるように算出される。すなわち、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクPMCMDを算出し、この要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、エンジン制御用値THCMD_FIが算出される。
次いで、ステップ51に進み、前述したダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、ダウンシフト変速制御中であるときには、ステップ52に進み、目標スロットル弁開度THCMDを、前述したステップ36で算出されたダウンシフト変速用値THCMD_DSに設定する。なお、本実施形態では、目標スロットル弁開度THCMDが目標出力パラメータに相当する。
一方、ステップ51の判別結果がNOで、ダウンシフト変速制御中でないときには、ステップ53に進み、目標スロットル弁開度THCMDをエンジン制御用値THCMD_FIに設定する。
以上のステップ52または53に続くステップ54で、目標スロットル弁開度THCMDに応じて、図示しないマップを検索することにより、制御入力信号の値を算出し、この制御入力信号をTHアクチュエータ4bに供給することによって、THアクチュエータ4bを駆動する。その結果、スロットル弁開度THが目標スロットル弁開度THCMDになるように制御されることで、エンジン出力が制御される。以上のように、ステップ54を実行した後、本処理を終了する。
次に、図9を参照しながら、本実施形態の制御装置1によって、変速制御処理および吸気制御処理を以上のように実行した場合の制御結果例について説明する。同図の各種パラメータにおいて、実線で示すデータが本実施形態の制御結果例を表しており、破線で示すデータは、比較のために、ダウンシフト変速制御中にTHCMD_DS≧THが成立している場合でも、目標スロットル弁開度THCMDを、ダウンシフト変速用値THCMD_DSではなく、エンジン制御用値THCMD_FIに設定したときの制御結果例(以下「比較例」という)を表している。
同図に示すように、本実施形態の制御装置1による制御結果例の場合、時刻t1で、アクセルペダルが踏み込まれ、アクセル開度APが増大すると、変速段値SHがより低速側の値すなわちより小さい値に設定される(図4のステップ10)。これと同時に、目標スロットル弁開度THCMDが、アクセル開度APおよびエンジン回転数NEに応じて算出したエンジン制御用値THCMD_FIに設定される(図8のステップ53)。その結果、エンジン回転数NEが上昇するとともに、ダウンシフト変速制御が開始されることで、変速比GRATIOが、変速段値SHの変化タイミングよりも遅いタイミングで低下し始める。
そして、時刻t2で、GRATIO≦GR_Sが成立し、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSが「1」に設定されると(図6のステップ38)、目標スロットル弁開度THCMDがエンジン制御用値THCMD_FIよりも大きいダウンシフト変速用値THCMD_DSに設定される(図8のステップ52)。その結果、時刻t2以降、エンジン回転数NEの上昇速度がより大きくなる。
その後、時刻t3で、GRATIO<GR_Eが成立し、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSが「0」に設定されると(図6のステップ39)、目標スロットル弁開度THCMDがダウンシフト変速用値THCMD_DSからエンジン制御用値THCMD_FIに切り換えられ、その後、変速比GRATIOがダウンシフト後の変速段に相当する値に達する(時刻t4)。
これに対して、比較例の場合、変速段値SHがより小さい値に設定された以降、目標スロットル弁開度THCMDがエンジン制御用値THCMD_FIに保持されることで、エンジン回転数NEの上昇速度および変速比GRATIOの低下速度が、本実施形態の制御結果例よりも小さくなっており、その結果、ダウンシフト変速の終了タイミング(時刻t5)が本実施形態の制御結果例よりも遅くなっていることが判る。すなわち、本実施形態の制御手法によって、ダウンシフト変速の開始から終了までに要する時間を短縮できることが判る。
以上のように、本実施形態の制御装置1によれば、ダウンシフト変速制御の実行中、車速VPおよびアクセル開度APに応じて、ダウンシフト変速用値THCMD_DSが算出され、THCMD_DS≧THが成立しているときに、このダウンシフト変速用値THCMD_DSを用いて、スロットル弁開度THが制御されることで、エンジン出力が制御される。この場合、車速VPは変速動作中の車両Vの運動エネルギを表すものであるので、車両Vの運動エネルギを反映させながら、エンジン3の出力を制御することができる。それにより、ダウンシフト側への変速中における減速Gを適切に低減することができ、商品性を向上させることができる。
また、実際のスロットル弁開度THは、FI・ECU2aで算出されたエンジン制御用値THCMD_FIを用いたときの制御結果に相当するので、THCMD_DS≧THが成立している場合、THCMD_DS≧THCMD_FIが成立することになる。それにより、ダウンシフト側への変速制御中、自動変速機10の副軸13すなわち出力軸側の慣性抵抗ではなく、自動変速機10の主軸12すなわち入力軸側のトルク上昇によって、自動変速機10の主軸12の回転を上昇させることができ、自動変速機10の主軸12側の回転抵抗を低減できる。その結果、自動変速機10の入力軸と出力軸との間の回転速度比すなわち変速比GRATIOを、ダウンシフト後の変速段の変速比に相当する値に迅速に近づけることができ、変速時間を短縮することができる。以上のように、ダウンシフト側への変速動作の際、減速Gの低減および変速時間の短縮をいずれも実現することができ、商品性をさらに向上させることができる。
さらに、自動変速機10のダウンシフト変速制御の開始以降に検出された変速比GRATIOと2つの判定値GR_S,GR_Eとの比較結果に基づいて、ダウンシフト変速動作の開始および終了が判定されるので、ダウンシフト変速制御中における実際の変速比GRATIOに基づいて、ダウンシフト変速動作の開始および終了を精度よく判定することができる。それにより、変速動作中でないときの、不要な出力上昇を回避することができ、制御性を向上させることができる。
なお、実施形態は、自動変速機としてトルクコンバータ付き有段式の自動変速機10を用いた例であるが、本発明の自動変速機はこれに限らず、有段の自動変速機であればよい。例えば、自動変速機として、自動MT(アクチュエータによって、クラッチの接続・遮断動作および変速動作を実行する有段自動変速機)を用いてもよい。さらに、自動変速機の前進側の変速段の数を、実施形態の4個に代えて、3個以下や5個以上に構成してもよい。
さらに、実施形態は、ステップ4の変速段決定処理において、ステップ3で選択されたシフトマップを用いてダウンシフト変速制御の実行条件が成立したか否かを判定した例であるが、ダウンシフト変速制御の実行条件の判定手法はこれに限らない。例えば、パドルシフト付きの自動変速機のように、マニュアルシフト操作が可能な自動変速機の場合、運転者のシフト操作によってダウンシフト変速が選択されたときに、ダウンシフト変速制御の実行条件が成立したと判定して、ダウンシフト変速制御を実行するように構成してもよい。
また、ダウンシフト変速用の吸気制御処理を、実施形態の図6に示すものに代えて、 図10に示すように構成してもよい。同図に示すように、このダウンシフト変速用の吸気制御処理は、前述した図6の制御処理と比べて、ステップ65〜69のみが異なっており、それら以外の点は同じように構成されているので、以下、ステップ65〜69を中心に説明する。
この処理では、ステップ64の判別結果がYESで、GR_E≦GRATIO≦GR_Sのときに、ステップ65に進み、アクセル開度APが値0より大きいか否かを判別する。この判別結果がYESで、アクセルペダルが操作されているときには、ステップ66に進み、ダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出に用いるマップを選択する。具体的には、前述したステップ35と同様に、変速段値SHとその前回値SHzとに基づき、今回のダウンシフト変速の開始前後における変速段の変化を判定し、この判定結果に基づいて、ダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出用マップとして、多数のマップの中から1つのマップを選択する。このダウンシフト変速用値THCMD_DSの算出用マップでは、アクセル開度APは値0より大きい領域の値に設定されている。
次いで、ステップ67に進み、目標スロットル弁開度のダウンシフト変速用値THCMD_DSを、車速VPおよびアクセル開度APに応じて、上記ステップ66で選択したマップを検索することにより算出する。一方、ステップ65の判別結果がNOで、アクセルペダルが操作されていないときには、ステップ68に進み、目標スロットル弁開度のダウンシフト変速用値THCMD_DSを、車速VPに応じて、図示しないマップを検索することにより算出する。
以上のステップ67または68に続くステップ69で、ダウンシフト変速用値THCMD_DSがエンジン制御用値THCMD_FI以上であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、THCMD_DS≧THCMD_FIのときには、ダウンシフト変速用の吸気制御を実行すべきであると判定して、ステップ70に進み、それを表すために、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSを「1」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ69の判別結果がNOで、THCMD_DS<THCMD_FIのときには、ダウンシフト変速用の吸気制御を実行すべきでないと判定して、ステップ71に進み、それを表すために、ダウンシフト吸気制御フラグF_DBWDSを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。以上のように、図10に示すダウンシフト変速用の吸気制御処理を、実施形態の図6に示す制御処理に代えて実行した場合でも、実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、以上のように構成した場合、FI・ECU2aが操作量パラメータ検出手段、機関回転数検出手段、第2目標スロットル弁開度設定手段および出力制御手段に相当し、AT・ECU2bが車速検出手段、変速比検出手段、第1判定手段、変速制御手段、第2判定手段、第1目標スロットル弁開度設定手段および出力制御手段に相当する。また、クランク角センサ40が機関回転数検出手段に相当し、アクセル開度センサ42が操作量パラメータ検出手段に相当し、車輪速度センサ44が車速検出手段に相当し、主軸回転数センサ47および副軸回転数センサ48が変速比検出手段に相当する。さらに、エンジン回転数NEが機関回転数に相当し、ダウンシフト変速用値THCMD_DSが第1目標スロットル弁開度に相当し、エンジン制御用値THCMD_FIが第2目標スロットル弁開度に相当する。
1 制御装置
2a FI・ECU(操作量パラメータ検出手段、機関回転数検出手段第2目標スロ ットル弁開度設定手段、出力制御手段)
2b AT・ECU(車速検出手段、変速比検出手段、第1判定手段、変速制御手段、 第2判定手段第1目標スロットル弁開度設定手段、出力制御手段)
V 車両
3 内燃機関
4a スロットル弁
8 駆動輪
10 自動変速機
40 クランク角センサ(機関回転数検出手段
42 アクセル開度センサ(操作量パラメータ検出手
44 車輪速度センサ(車速検出手段)
47 主軸回転数センサ(変速比検出手段)
48 副軸回転数センサ(変速比検出手段)
NE エンジン回転数(機関回転数
AP アクセル開度(操作量パラメータ)
VP 車速
GRATIO 変速比
GR_S 開始判定値
GR_E 終了判定値
THCMD_DS ダウンシフト変速用値(第1目標スロットル弁開度
THCMD_FI エンジン制御用値(第2目標スロットル弁開度

Claims (1)

  1. 動力源として車両に搭載されるとともに有段の自動変速機を介して当該車両の駆動輪に連結された内燃機関において、当該内燃機関の出力を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記車両の速度を車速として検出する車速検出手段と、
    前記車両のアクセルペダルの操作量を表す操作量パラメータを検出する操作量パラメータ検出手段と、
    前記内燃機関の回転数を機関回転数として検出する機関回転数検出手段と、
    前記自動変速機の変速比を検出する変速比検出手段と、
    前記自動変速機のダウンシフト側への変速動作の制御であるダウンシフト変速制御の実行条件が成立しているか否かを判定する第1判定手段と、
    前記ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定されているときに、前記ダウンシフト変速制御を実行する変速制御手段と、
    前記ダウンシフト変速制御の実行条件の成立以降に検出された変速比に基づき、前記ダウンシフト変速制御の開始および終了を判定する第2判定手段と、
    前記ダウンシフト側への変速動作の実行前後の変速段、前記車速および前記操作量パラメータに応じて、前記内燃機関のスロットル弁開度の目標となる第1目標スロットル弁開度を設定する第1目標スロットル弁開度設定手段と、
    前記機関回転数および前記操作量パラメータに応じて、前記スロットル弁開度の目標となる第2目標スロットル弁開度を設定する第2目標スロットル弁開度設定手段と、
    前記ダウンシフト変速制御の実行条件が成立していると判定され、前記ダウンシフト変速制御の開始以降で終了前であると判定され、かつ前記アクセルペダルが操作されている場合において、前記第1目標スロットル弁開度が前記第2目標スロットル弁開度以上のときに、前記第1目標スロットル弁開度に応じて、前記内燃機関の前記出力を制御する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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