JP2002104875A - ジルコニア微小球およびその製造方法 - Google Patents

ジルコニア微小球およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、平均球径が300μm以下であり、
平均対理論密度が97%以上であり、中心核部の平均マ
イクロビッカース硬度が900以上であり、かつ、平均
結晶粒径が0.4μm以下である安定化剤を含む球状の
ジルコニア焼結体からなることを特徴とするジルコニア
微小球を要旨とするものである。 【解決手段】本発明のジルコニア微小球は、中心核を含
む造粒体が緻密質であるため、耐摩耗性や耐久性に優れ
ているので、リサイクル性に優れており、高速攪拌ミル
用の分散・粉砕メディアあるいは金属・電子・樹脂製品
などの表面に噴射し、研掃、研削、梨地、ピーニング加
工をする研磨材として使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速攪拌ミル用の
分散・粉砕メディアあるいは金属・電子・樹脂製品など
の表面に噴射し、研掃、研削加工をする研磨材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】積層コンデンサやIC基板材など電子部
品を代表とするセラミックス分野や食品、製紙、顔料・
塗料、インキ、医薬品・化粧品、農薬、フェライトなど
各種分野において、その性能を向上させる目的で、ジル
コニアボールを粉砕・分散メディアとした高速攪拌ミル
を用いて、素材を微粉砕している。
【0003】また、乾式ブラストや液体ホーニングによ
る研掃、研削、ピーニング加工に使用される研磨材とし
ても、ジルコニアボールが用いられている。
【0004】いずれも平均球径が2000μm以下の小
さいサイズのボールが主流として使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、素材を超微粉砕
し、更に性能を向上させる目的で、高速攪拌ミルの粉砕
・分散メディアとして用いられているジルコニアボール
が更に微小化傾向にある。ジルコニアボールのサイズと
しては、平均球径が100μmのボールが使用できる粉
砕機も実用化され、更に小さいサイズの検討も行われて
いる。
【0006】また、研掃、研削などを目的とした噴射加
工に用いられる研磨材についても、被処理材のサイズが
複雑で微小化傾向にあるため、研磨材として用いられる
ジルコニアボールのサイズも小さくなる傾向にある。
【0007】いずれの用途においても、圧壊強度や硬度
など機械的特性に優れ、衝撃で破砕しにくく、耐摩耗性
のあるボールがリサイクル面でよいとされている。微小
サイズのボールの製法としては、転動造粒法、攪拌造粒
法、液中造粒法などの造粒方法があるが、平均球径が3
00μm以下のジルコニアボールの製法としては、噴霧
造粒法などにより得られた造粒体を核として、液中に分
散し、核の周囲にジルコニアスラリーを被着させるなど
の液中造粒法が主流である。
【0008】しかし、噴霧造粒法や液中造粒法で得られ
た造粒体は、核も含めて、造粒時に圧密されにくいた
め、これを焼結しても、転動造粒法や攪拌造粒法と比
べ、強度や硬度など機械的特性が若干劣るものとなる。
【0009】このため、造粒に用いるスラリーの粉砕粒
径を1μm以下したり、焼結温度を上げて緻密にした
り、冷間静水圧(CIP)処理により、造粒体を緻密に
し焼結したり、一次焼結により得られた焼結体を熱間静
水圧(HIP)処理することにより、焼結体を緻密に
し、機械的特性を向上させなければならなかった。
【0010】本発明は、これらの問題の解決された、す
なわち、液中造粒時に用いるスラリーの粉砕粒径が0.
4μm以下と小さいので、低い温度で焼結しても、耐摩
耗性や耐久性があり、高速攪拌ミル用の分散・粉砕メデ
ィアや噴射加工用研磨材として用いても、破損あるいは
摩耗しにくいので、リサイクル性があり、産業廃棄物が
少なく、繰り返して使用しても、安定した粉砕効率が得
られ、製品に対して一定の噴射加工を維持することがで
きるジルコニア微小球の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均球径が3
00μm以下であり、平均対理論密度が97%以上であ
り、中心核部の平均マイクロビッカース硬度が900以
上であり、かつ、平均結晶粒径が0.4μm以下である
安定化剤を含む球状のジルコニア焼結体からなることを
特徴とするジルコニア微小球およびその製造方法を要旨
とするものである。
【0012】以下、本発明の詳細について説明する。
【0013】(a)平均粒径 ジルコニア微小球の平均球径は、300μm以下でなけ
ればならない。
【0014】平均球径が300μmを越えた場合、中心
核部の平均マイクロビッカース硬度が900未満でも、
核の大きさに対して、造粒層部が厚いため、高速攪拌ミ
ルやブラスト処理に用いても、破砕されにくいジルコニ
ア微小球となる。
【0015】ジルコニア微小球の平均球径は、150μ
m未満の場合は、JIS Z 8801に規定されてい
る試験篩を用いて、JIS R 1639−1に規定さ
れているファインセラミックス顆粒特性の測定方法(顆
粒径分布の測定)により分布を求め、その中間値とし
た。150μm以上の場合は、光学顕微鏡により、その
画像写真を撮影し、その100個の最大直径を測定し、
平均値とした。
【0016】(b)平均対理論密度 ジルコニア微小球の平均対理論密度は、97%以上でな
ければならない。平均対理論密度が、97%より小さい
と、耐摩耗性や硬度など機械的特性が劣り、高速攪拌ミ
ル内で研磨されたり破砕し、異物として混入したり、対
象となる製品表面に噴射された時に破砕し、繰り返し使
用すると破砕した部分のエッジで、製品表面が傷つくこ
とがある。
【0017】ジルコニア微小球の密度は、JIS R
6125に規定されている人造研削材の比重の測定方法
によって測定することができる。
【0018】(c)マイクロビッカース硬度 ジルコニア微小球のマイクロビッカース硬度は、中心核
部分も含めて900以上でなければならない。この値
が、900より小さいと、耐摩耗性や耐久性が劣り、高
速攪拌ミル内で研磨されたり破砕し、異物として混入し
たり、対象となる製品表面に噴射された時に破砕し、繰
り返し使用すると破砕した部分のエッジで、製品表面が
傷つくことがある。
【0019】ジルコニア微小球のマイクロビッカース硬
度は、JIS R 1610に規定されているファイン
セラミックスのビッカース硬さ試験方法によって測定す
ることができる。
【0020】(d)平均結晶粒径 ジルコニア微小球の平均結晶粒径は、0.4μm以下で
なければならない。この値が大きくなると高速攪拌ミル
用の分散・粉砕メディアとして用いた場合、耐摩耗性に
劣るので、球径が小さくなるほど補充や交換を頻繁に行
うことになる。ジルコニア微小球の平均結晶粒径は、走
査型電子顕微鏡を用いたプラニメトリック法によって算
出することができる。
【0021】(e)スラリー粒径 噴霧造粒法により、核となる球状の造粒体を製造するた
めのジルコニアスラリーの平均粒径は、0.4μm以下
がよく、好ましくは、0.3μm以下、更に好ましく
は、0.2μm以下がよい。また、1μm以上の粗粒が
含まれる比率が、5%以下であることがよく、好ましく
は、3%以下、更に好ましくは、0%がよい。
【0022】一方、噴霧造粒法で得られた球状の造粒体
を核として、該核の周囲にスラリーを被着させ、造粒体
を成長させる際に用いるスラリーの平均粒径は、1μm
以下がよく、好ましくは、0.6μm以下、更に好まし
くは、0.4μm以下がよい。
【0023】平均粒径が、0.4μm以下で、スラリー
中に1μm以上の粗粒が含まれる比率が5%以下のスラ
リーを用いた場合、噴霧造粒法により、核となる造粒体
を得る工程や該核を液中造粒により成長させる工程にお
いて、より緻密な造粒体を得ることができると共に、焼
結時の温度を下げることができる。
【0024】このためには、安定化剤を含むジルコニア
粉末を平均球径が400μm以下、好ましくは、300
μm以下、更に好ましくは、250μm以下のジルコニ
アボールで粉砕すればよい。
【0025】粉砕スラリーの平均粒径や分布の測定は、
レーザー回折法による粒度分布測定装置を用いればよ
く、例えば、平均粒径が0.35μmまでは、日機装
(株)製レーザー回折式粒度分析計マイクロトラックM
KII SPA型、それ以下は、同社製マイクロトラッ
クMKII UPA型で測定することができる。
【0026】また、短時間に粉砕スラリー中に含まれる
1μm以上の粗粒の比率を5%以下にするためには、ジ
ルコニアスラリーを平均球径が800μmより大きいジ
ルコニアボールで一次粉砕し、次に、平均球径が400
μm以下のジルコニアボールで二次粉砕する方法を用い
てもよい。
【0027】平均球径が400μmより大きいジルコニ
アボールで粉砕した場合、長時間粉砕しても、ジルコニ
アスラリー中に1μm以上の粗粒が含まれる比率が5%
以上になるので、平均粒径が0.4μm以上となり、焼
結時に緻密になりにくく、中心核部のマイクロビッカー
ス硬度を900以上にすることができない。
【0028】(f)微小球の組成 ジルコニア微小球は、ZrO2を主成分とし、安定化剤
として、MgO、CaO、Y23、CeO2などの酸化
物が用いられているが、正方晶系の結晶構造のジルコニ
ア相を多く含む部分安定化ジルコニア焼結体であればよ
く、特に、安定化剤を限定する必要はなく、核となる造
粒体と該核を液中造粒により成長させる際に用いるジル
コニアスラリーの組成が同一であれば問題ない。
【0029】例えば、Y23を安定化剤とした場合、Y
23/ZrO2のモル比で1.5/98.5〜5/95
の範囲内にあることが好ましい。1.5/98.5未満
では、単斜晶系の結晶構造のジルコニア相が多くなり、
強度や硬度が低下し、また、5/95を越えた場合も、
強度が低下するので、分散・粉砕用メディアや研磨材と
して使用できない。
【0030】ZrO2と安定化剤に用いた酸化物および
不可避成分以外に焼結助剤などとして、安定化剤に用い
た酸化物と異なるAl23、TiO2、SiO2などの酸
化物やこれらの化合物、あるいは非酸化物の1種以上を
加えて複合材とする場合、主成分の特性を損なうので、
その添加量は、主成分に対して30wt%以下が好まし
い。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明のジルコニア微小球
は、造粒体が中心核を含めて緻密質であるため、耐摩耗
性や耐久性に優れているので、リサイクル性に優れてい
る。
【0032】本発明のジルコニア微小球は、セラミック
ス、食品、製紙、顔料・塗料、インキ、医薬品・化粧
品、農薬、フェライトなど各種分野において用いられる
高速攪拌ミル用の分散・粉砕メディア;電子関係部品を
代表とするガラスやセラミックスあるいは金属部品や樹
脂、木材、石材部品などの表面研掃によるクリーニング
や梨地、研磨、研削加工を目的とした乾式ブラストや液
体ホーニング用の研磨材として用いることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例及び、比較例により具
体的に説明する。
【0034】実施例1 ZrO2換算値との合計に対してY23を3モル%含む
ZrO2濃度60g/lのオキシ塩化ジルコニウム水溶
液を煮沸し、還流下で70時間加水分解して水酸化ジル
コニウムスラリーを得、該スラリーのZrO2換算濃度
が350g/lとなるまで加熱濃縮した後、ZrO2
算値とY23の合計値に対してAl23として0.25
%になるように酸化アルミニウム粉末を加え、噴霧造粒
機を用い、150℃の熱風下で乾燥し顆粒状の水酸化ジ
ルコニウム粉末を得た。
【0035】次に、該水酸化ジルコニウム粉末を900
℃、保持2時間の条件で、大気雰囲気下で仮焼し、ジル
コニア粉末を得た。得られたジルコニア粉末10kgを
同量の水に分散させて50%スラリーとした後、該スラ
リーを平均球径が2000μmのジルコニアボールが8
0%充填された高速攪拌ミルを用いて流量0.5リット
ル/分、周速10m/秒の条件で、3時間循環粉砕し、
スラリーの粒度分布(マイクロトラックSPA型)が、
平均粒径0.57μm、1.01μm以上の粗粒の比率
が、30.1%の粉砕スラリーを得た。
【0036】更に該粉砕スラリーを平均球径が325μ
mのジルコニアボールが85%充填された高速攪拌ミル
を用いて流量0.2リットル/分、周速10m/秒の条
件で、1パス湿式粉砕し、粒度分布(マイクロトラック
SPA型)が、平均粒径0.38μm、1.01μm以
上の粗粒の比率が、0%のジルコニアスラリーを得た。
【0037】次に、該スラリーに0.1%アンモニア水
を加え、粘度1000cPに調整した後、熱風温度20
0℃、排風温度:120℃、アトマイザー回転数900
0rpmの条件で噴霧乾燥し、球状の部分安定化ジルコ
ニア造粒体(Y23:5.1%、Al23:0.245
%、理論密度:6.10g/cm3)を得、該造粒体を
目開き90μm〜53μmの篩で分級し、この範囲内の
造粒体を2kg得た。
【0038】次に、容量0.02m3のステンレス容器
に水を2リットル入れ、水温を35℃に保ち、0.1%
アンモニア水でpH9に調整した後、パドル型攪拌機の
周速を1.5m/秒にし、該造粒体を投入し、周速を
2.5m/秒に上昇させた後、スラリー濃度50%、平
均粒径0.38μm、1.01μm以上の粗粒の比率
が、0%の粉砕スラリー8kgをpH9にコントロール
しながら、180分で連続的に添加し、微小造粒球体の
スラリーを得、得られた微小造粒球体スラリーをオーブ
ン乾燥機に入れ、120℃で乾燥した。
【0039】次に、乾燥した微小造粒球体を目開き14
0μm〜90μmの篩で分級し、この範囲内の造粒体2
kgを用いて、再び、容量0.02m3のステンレス容
器を用いて同じ条件で液中造粒を行い、乾燥後、目開き
198μm〜140μmの篩で分級し、もう一度同じ条
件で液中造粒を行い、乾燥後、目開き278μm〜20
0μmの篩で分級し、微小造粒球体を得た。
【0040】得られた微小造粒球体を大気雰囲気下で電
気炉により、1300℃、保持4時間の条件で焼成し、
平均球径が200μm、平均対理論密度が98.5%の
球状ジルコニア焼結体を得た。
【0041】得られた焼結体を樹脂に埋め込み半分に研
削し、マイクロビッカース硬度を測定したところ、中心
核部が970、液中造粒部が1150だった。
【0042】また、目開き218μm〜212μm篩の
範囲内にある焼結体を樹脂に埋め込み研削し、鏡面仕上
げをした後1250℃でサーマルエッチングを行い、平
均結晶粒径を測定したところ0.37μmであった。
【0043】また、同じ範囲内にある焼結体の平均圧壊
強度は、1010MPaであった。
【0044】実施例2 実施例1と同じ平均粒径0.57μmの粉砕スラリー1
0リットルを更に、平均球径が212μmのジルコニア
ボールが30%充填された高速攪拌ミルを用いて流量4
リットル/分、周速14m/秒の条件で、2時間湿式循
環粉砕し、粒度分布(マイクロトラックSPA型)が、
平均粒径0.30μm、1.01μm以上の粗粒の比率
が、0%のジルコニアスラリーを得た。
【0045】次に、このスラリーに0.1%アンモニア
水を加え、粘度1200cPに調整した後、液中造粒に
平均粒径0.30μm、1.01μm以上の粗粒の比率
が、0%のジルコニアスラリーを使う以外は、実施例1
と同じ条件で噴霧乾燥、分級、液中造粒焼成を行い、平
均球径が195μm、平均対理論密度が98.7%の球
状のジルコニア焼結体を得た。
【0046】得られた焼結体を樹脂に埋め込み半分に研
削し、マイクロビッカース硬度を測定したところ、中心
核部が1040、液中造粒部が1140だった。
【0047】また、目開き218μm〜212μm篩の
範囲内にある焼結体を樹脂に埋め込み研削し、鏡面仕上
げをした後1250℃でサーマルエッチングを行い、平
均結晶粒径を測定したところ0.32μmであった。
【0048】また、同じ範囲内にある焼結体の平均圧壊
強度は、1000MPaであった。
【0049】比較例1 液中造粒に、平均粒径0.57μm、1.01μm以上
の粗粒の比率が、30.1%のジルコニアスラリーを使
う以外は、実施例1と同じ条件で噴霧乾燥、分級、液中
造粒、焼成を行い、平均球径が200μm、平均対理論
密度が96.7%の球状のジルコニア焼結体を得た。
【0050】得られた焼結体を樹脂に埋め込み半分に研
削し、マイクロビッカース硬度を測定したところ、中心
核部が760、液中造粒部が900だった。
【0051】また、これを目開き218μm〜212μ
m篩の範囲内にある焼結体を樹脂に埋め込み研削し、鏡
面仕上げをした後1250℃でサーマルエッチングを行
い、平均結晶粒径を測定したところ0.48μmであっ
た。
【0052】また、同じ範囲内にある焼結体の平均圧壊
強度は、830MPaであった。
【0053】微小球のマイクロビッカース硬度の測定
は、微小球を埋め込み樹脂と混ぜ合わせ、成形した後、
鏡面研磨し、マイクロビッカース硬度計(Akashi
製 MVK−E3)を用いて、荷重50g、荷重保持時
間20秒の条件で、微小球10個の中心核部と液中造粒
部のマイクロビッカース硬度を測定し、それぞれその平
均値とした。
【0054】微小球の圧壊強度の測定は、一定範囲内の
篩で分級した焼結球体1個を抗折試験装置の治具を取り
外し、ジルコニア焼結体を上下にセットした間に挟み、
球体に荷重を加え、破壊した重量を読み取り、球体の直
径(d)をその篩範囲の平均値とし、次式 σ=(2.8π/d2)9.80665 で求め、その10個の値を平均値とした。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均球径が300μm以下であり、平均対
    理論密度が97%以上であり、中心核部の平均マイクロ
    ビッカース硬度が900以上であり、かつ、平均結晶粒
    径が0.4μm以下である安定化剤を含む球状のジルコ
    ニア焼結体からなることを特徴とするジルコニア微小
    球。
  2. 【請求項2】平均粒径0.4μm以下のジルコニアスラ
    リーを噴霧造粒することにより得られた球状のジルコニ
    ア造粒体を、pH8以上に調整された液中に核として攪
    拌分散させた後、該ジルコニアスラリーと同組成のジル
    コニアスラリーを添加することにより、該液中の核を被
    着成長させ、微小造粒球とし、その造粒球を乾燥後焼結
    することを特徴とする請求項1記載のジルコニア微小球
    の製造方法。
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