JPH08283068A - ジルコニア微小球体及びその製造方法 - Google Patents

ジルコニア微小球体及びその製造方法

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JPH08283068A
JPH08283068A JP7266826A JP26682695A JPH08283068A JP H08283068 A JPH08283068 A JP H08283068A JP 7266826 A JP7266826 A JP 7266826A JP 26682695 A JP26682695 A JP 26682695A JP H08283068 A JPH08283068 A JP H08283068A
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zirconia
spheres
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slurry
sphere
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JP7266826A
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Michiyuki Aimoto
道行 相本
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Original Assignee
Tosoh Corp
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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】微小球体の真球度が1.05以下、密度が5.
90g/cm3以上であり、且つ球体内部の欠陥保有率
が5%以下である新規なジルコニア微小球体の製造方法
を提供する。 【解決の手段】ジルコニア微小球体の真球度が1.05
以下、密度が5.90g/cm3以上であり、且つ球体
内部の欠陥保有率が5%以下であるジルコニア微小球体
及び噴霧乾燥方法によって得られたジルコニア粉末の顆
粒を核として、該核を60〜70wt%の濃度で水中に
撹拌分散させ、その分散液のpHを8以上に維持しなが
ら60〜70wt%の濃度のジルコニア粉末スラリーを
添加することにより、該分散液中の核を成長させ、50
〜700μmの微小成形球体を製造し、その成形球体を
1300〜1500℃で焼結して、35〜550μmの
ジルコニア微小球体を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のジルコニア微小球体は、
各種産業分野での攪拌ミル等の粉砕機に使用される。ま
た、金属などの表面加工用ビーズとしても使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、各種産業分野で原料粉末の微粉化
への傾向が高まりつつあり、攪拌ミル等の粉砕機に使用
されるジルコニア球体も粉砕効率を良くするために小粒
径化傾向にあり、従来は、以下の2方法によってジルコ
ニア微小球体が製造されていた。
【0003】すなわち、ジルコニア粉末を粒径10mm
以下の小粒径球体に成形するには、もっぱら回転皿型造
粒機を用いる転動造粒方法が採用されていた。しかし、
この転動造粒方法で得られる成形体の最小粒径は400
μm程度(焼結すると300μm程度となる)であり、
粒径400μm以下の形状の良いジルコニア球体を、従
来の転動造粒方法で成形するには高度の熟練が必要であ
り、しかも真球度のよい製品が要求される場合は生産性
が非常に劣るので、事実上、工業規模での採用は不可能
である。
【0004】粒径100μm以下のジルコニア微小球体
に成形するには、一般的に噴霧乾燥造粒方法で行われて
いた。しかしながら、この方法では、粒径100μm以
下の球体顆粒は粒度分布が広いため目的とする粒径の球
体収率が悪く、生産性が非常に劣る。
【0005】上記のように、これら2方法では、粒径1
00〜400μmの範囲の形状の良い微小球体を成形す
ることが困難であるが、近年この範囲を埋める方法とし
て、ファインセラミックスの粉末を有機液体中に懸濁さ
せて撹拌して、粒径200〜600μmのセラミックス
微小球体を製造する液中造粒法が提案されている(特開
平2−239145号公報)。
【0006】しかしながら、前記液中造粒方法は、有機
液体中で造粒する方法であるため、有機液体の界面張
力、水分量、誘電率、密度、粘性などの造粒時の造粒条
件を厳しく管理する必要があり、操作が困難であるばか
りでなく、労務費も高くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、その
ジルコニア微小球体の真球度が1.05以下、密度が
5.90g/cm3以上であり、且つ球体内部の欠陥保
有率が5%以下であることを特徴とする新規なジルコニ
ア微小球体及びその製造方法として、液中造粒方法によ
るジルコニア微小成形球体において、噴霧乾燥方法によ
って得られたジルコニア粉末の顆粒を核として、該核を
水中に撹拌分散させ、その分散液にジルコニア粉末スラ
リーを添加することにより、該分散液中の核を成長さ
せ、微小成形球体を製造し、その成形球体を焼結して、
35〜550μmのジルコニア微小球体を製造すること
を特徴とするジルコニア微小球体の製造方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、水
中での液中造粒方法によってジルコニア粉末を成形して
ジルコニア微小成形球体を製造するにあたり、噴霧乾燥
方法によって得られたジルコニア粉末の顆粒を核とし
て、該核を60〜70wt%の濃度で水中に撹拌分散さ
せて、その分散液のpHを8以上に維持しながら60〜
70wt%の濃度のジルコニア粉末スラリーを添加し
て、該分散液中の核を成長させることによるジルコニア
微小成形球体の製造し、得られた微小成形球体を焼結す
るジルコニア微小球体を製造する方法及び真球度が1.
05以下、密度が5.90g/cm3以上、且つ球体内
部の欠陥保有率が5%以下であることを特徴とするジル
コニア微小球体を要旨とするものである。
【0009】尚、本発明で言う「欠陥保有率」とは、得
られたジルコニア微小球体を樹脂中に固定し、これを研
削することによってジルコニア微小球体を半割りにし、
顕微鏡で球体内部の欠陥を観察した結果、球体100個
のうち微細な空隙欠陥が存在する球体の割合で表現され
る。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】本発明は、粒径が50〜700μm程度で
あるジルコニアの微小成形球体を得て、その成形体を焼
結して35〜550μmのジルコニア微小球体を製造す
るのに有効である。
【0012】本発明の液中造粒に使用する設備は、スラ
リーを撹拌することのできる通常のパドル型撹拌羽根を
備えた容器で特に限定されるものではない。
【0013】液中造粒に使用するジルコニア粉末のスラ
リー調整は、市販のジルコニア粉末を水中に懸濁させる
方法で容易に得られる。
【0014】又、中和法や加水分解法でジルコニア粉末
を製造する際の工程で、ジルコニア仮焼粉末を平均粒子
径で1.0μm程度に微粉砕して得られる、ジルコニア
スラリーをそのまま使用することも可能である。
【0015】つぎに、本発明に使用する、核としての噴
霧乾燥方法によって得られるジルコニア粉末の顆粒は、
噴霧乾燥方法によって製造された市販のジルコニア粉末
顆粒を好適に使用することができる。
【0016】しかしながら、噴霧乾燥方法によって製造
されたジルコニア粉末顆粒は、一般的に10〜150μ
m程度の粒度分布があり、そのままの状態で本発明の核
として使用すると、得られるジルコニア微小成形球体の
粒度分布も広くなり目的とする粒径の球体収率が悪くな
るため好ましくない。
【0017】このようなことから、本発明に使用する核
としては、例えば30〜80μmや50〜100μmの
ように50μm程度の範囲に分級した噴霧乾燥ジルコニ
ア粉末顆粒が好ましく、更に分布巾を狭くすると、より
好ましい。
【0018】液中造粒の操作は、まず核としての噴霧乾
燥ジルコニア粉末顆粒を水中に分散させるが、分散操作
中及び分散後の核成長操作中のpHは8以上に調整する
ことが必須である。何故ならば、pHが8以上の範囲で
は、水中でのジルコニア粉末の粒子同士の凝集力が強
く、噴霧乾燥ジルコニア粉末顆粒が水中で崩壊すること
はなく、又、成長操作時のジルコニア粉末の球体への凝
集付着性が良い。
【0019】仮に、pHが8未満であれば、水中でのジ
ルコニア粉末の粒子同士の凝集力が弱く、噴霧乾燥ジル
コニア粉末顆粒が水中で崩壊したり、成長操作時のジル
コニア粉末の球体への凝集付着性が悪くなるため好まし
くない。
【0020】尚、このpH値の上限については特に制限
はないが、pHが14を越えるまで強アルカリにして
も、ジルコニア粉末の球体への凝集付着性が向上するこ
とはなく、添加するアルカリ量が多くなり経済的に悪く
なり、好ましくない。
【0021】以上のように、pHを8以上に調整するこ
とにより、撹拌下の噴霧乾燥ジルコニア粉末顆粒は水中
で崩壊することなく分散した状態が保たれる。
【0022】この分散状態の液中に新たなジルコニア粉
末スラリーを添加することにより、核顆粒を成長させる
ことができる。
【0023】この成長操作を行う場合も、前記した理由
によりジルコニア粉末スラリーを添加すると同時にpH
調整剤も添加してジルコニア微小成形球体のスラリーp
Hを8以上に維持する必要がある。
【0024】使用するpH調整剤としては、アンモニア
水等のアルカリ物質や塩化アンモニウム等の無機塩類や
有機バインダーでもあるアルカリ性のアクリル共重合樹
脂等のセラミックス用バインダーなどが上げられる。
【0025】これらのpH調整剤を単独で使用してもよ
いが、微小成形球体の後工程での取扱いを容易にするた
めに球体強度を強くする目的で、例えばアルカリ物質と
前記のセラミックス用バインダーとの併用等がより好ま
しい。
【0026】本発明に使用する有機バインダーは、前記
したアルカリ性のアクリル共重合樹脂等が好適に使用で
きるが特に限定されるものではない。
【0027】又、以上の操作を行う場合のジルコニア微
小成形球体のスラリー及び球体成長のための新たなジル
コニア粉末スラリーのスラリー濃度は60〜70wt%
の範囲に調製することが必須である。
【0028】これらのスラリー濃度が70wt%を越え
る場合は、液中での球体の攪拌が不可能となり球体の成
形はできなくなる。
【0029】一方、これらのスラリー濃度を60wt%
未満の条件で成形した場合、成形球体を焼結して得られ
るジルコニア微小球体は、外見上および球体の密度や強
度等のジルコニア球体としての物性上では特に問題はな
い。しかし、焼結球体を半割り研削して内部を観察する
と、微細な空隙欠陥をもつものが、全焼結球体の10〜
90%程度において認められる。
【0030】これは、液中での成形操作中の球体濃度が
低いために、球体同士の接触頻度が低く成形球体の攪拌
による圧密化が不十分となり、球体内部に微細な空隙欠
陥をもつものが発生するものと考えられる。
【0031】本発明のスラリー濃度が60〜70wt%
の状態では、攪拌による球体同士の圧密化が改善され、
前記の球体内部の微細な空隙欠陥は5%以下に減少す
る。
【0032】このようなことから、ジルコニア微小成形
球体のスラリー及び球体成長のための新たなジルコニア
粉末スラリーのスラリー濃度は60〜70wt%が好ま
しい。
【0033】このような成長操作により、粒径が400
μm程度の大きさまでは容易に成長させることが可能で
あるが、粒径が400μm程度を越える大きさの球体は
得られ難くなる。
【0034】これは、粒径が400μm程度を越える大
きさになると、球体のジルコニア粉末粒子同士のpH調
整剤のみによる凝集力より、撹拌による剪断力や遠心力
のほうが大きくなるため、球体の崩壊が起こることが原
因と考えられる。
【0035】このようなことから、粒径が400μm程
度を越える大きさになると、球体の崩壊を防止するため
に、前記したpH調整剤と有機バインダーの併用が必要
となる。
【0036】例えば、粒径が400μm程度以下の場合
は、有機バインダーの添加量は添加するジルコニア重量
に対して0〜0.5wt%程度で十分であるが、粒径が
400μm程度を越える大きさになると、有機バインダ
ーの添加量は0.5〜4.0wt%程度が必要となる。
【0037】このように、有機バインダーの添加量を調
整することにより、粒径が700μm程度の大きさまで
成長させることが可能である。
【0038】以上の操作を行う上で、ジルコニア微小成
形球体スラリーの温度は常温でも可能であるが、スラリ
ー温度が高い程ジルコニア粉末の凝集力が強くなり、得
られる成形球体の機械的強度は強くなる。
【0039】このようなことから、粒径が200μm程
度を越える大きさの球体を得ようとする場合は、ジルコ
ニア微小成形球体スラリーの温度は50〜80℃が成形
球体の強度の面から好ましい。
【0040】以上のような操作で、50〜700μmの
目的とする大きさの微小成形球体が得られ、この微小成
形球体のスラリーをデカンテーションによって水洗した
後、50〜110℃で乾燥すると乾燥微小成形球体が得
られる。
【0041】つぎに、得られた乾燥微小成形球体を13
00〜1500℃で2時間焼結することにより、35〜
550μm程度の、密度が5.90g/cm3以上であ
るジルコニア微小球体が得られる。この焼結球体の真球
度(各球体における最大直径と最小直径との比)は、
1.05以下である。
【0042】以下の実施例により本発明を具体的に説明
するが、これらの実施例により、本発明は何等限定され
るものでない。
【0043】
【実施例】
実施例1 市販の東ソー(株)製ジルコニア粉末TZ−3Y(噴霧
乾燥品)を水と混合した後、ジルコニア製ボールを使用
した通常のボールミルで8時間分散させて、スラリー濃
度が65wt%であるジルコニア粉末スラリー1100
gを調整した。つぎに、市販の東ソー(株)製ジルコニ
ア粉末TZ−3Yをフルイで分級して粒径63〜106
μmのジルコニア粉末顆粒700gを得た。
【0044】市販の容量が1000cm3であるポリエ
チレン製のビーカーに水を377g採取し、通常の4枚
羽根のパドル型攪拌機で撹拌を行い、この水中に前記の
ジルコニア粉末顆粒700gとNH3として0.29%
のアンモニア水を添加して、pHが9.0で濃度が65
wt%のジルコニア粉末顆粒のスラリーを調整した。つ
ぎに、撹拌下のジルコニア粉末顆粒のスラリーに前記の
ジルコニア粉末スラリー1100gを1時間で連続的に
添加した。
【0045】この1時間のスラリー添加操作中は、ジル
コニア粉末顆粒のスラリーのpHが9.0〜9.5を維
持するようにNH3として0.29%のアンモニア水を
添加した。
【0046】ジルコニア粉末スラリー1100gの添加
が終了した時点で、中央理化工業(株)製のセラミック
ス用バインダーSA−260をジルコニア粉末量に対し
て0.5wt%添加して成形操作を終了し、微小成形球
体のスラリーを得た。
【0047】得られた微小成形球体のスラリーをデカン
テーションにより水洗した後、微小成形球体を静定分離
して80℃で乾燥した。
【0048】得られた乾燥微小成形球体の粒径は80〜
135μmであった。
【0049】つぎに、得られた乾燥微小成形球体を14
50℃で2時間焼結して、粒径55〜100μmのジル
コニア微小球体を得た。
【0050】得られたジルコニア微小球体の、顕微鏡で
拡大した写真によって測定した約50個の真級度は、
1.00〜1.03の範囲にあり、平均値1.01であ
った。また、ピクノメーター法によるジルコニア微小球
体の密度は、6.03g/cm3であった。
【0051】次に、得られたジルコニア微小球体を樹脂
中に固定し、これを研削することによってジルコニア微
小球体を半割りにし、顕微鏡で球体内部の欠陥を観察し
た結果、球体100個のうち3個に微細な空隙欠陥が存
在し、欠陥保有率は3%であった。
【0052】実施例2 実施例1で得た80〜135μmのジルコニア微小成形
球体のスラリー1100gを採取して、成長操作以降を
実施例1と全く同様に行った。
【0053】得られた乾燥微小成形球体の粒径は100
〜170μmであった。
【0054】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
70〜130μmであり、真球度は1.00〜1.03
の範囲にあり平均値1.02で、密度は6.03g/c
3であった。
【0055】実施例1と同様な球体内部欠陥の観察結果
は、欠陥保有率が3%であった。
【0056】実施例3 実施例2で得た100〜170μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、60℃で成長操作を行ったこと以外は実施例1と全
く同様に行った。
【0057】得られた乾燥微小成形球体の粒径は130
〜220μmであった。
【0058】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
90〜170μmであり、真球度は1.00〜1.04
の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/c
3であった。
【0059】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0060】実施例4 実施例3で得た130〜220μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、成長操作以降は実施例3と全く同様に行った。
【0061】得られた乾燥微小成形球体の粒径は160
〜280μmであった。
【0062】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
110〜210μmであり、真球度は1.00〜1.0
4の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/
cm3であった。
【0063】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0064】実施例5 実施例4で得た160〜280μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、成長操作以降は実施例3と全く同様に行った。
【0065】得られた乾燥微小成形球体の粒径は200
〜350μmであった。
【0066】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
140〜260μmであり、真球度は1.00〜1.0
4の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/
cm3であった。
【0067】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0068】実施例6 実施例5で得た200〜350μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、成長操作時に実施例1に記載のセラミックス用バイ
ンダーを、添加するジルコニア重量に対して0.5wt
%となるようにジルコニア粉末スラリーと同時に連続的
に添加した。
【0069】セラミックス用バインダーを連続的に添加
したこと以外は実施例3と全く同様に行った。
【0070】得られた乾燥微小成形球体の粒径は250
〜440μmであった。
【0071】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
190〜330μmであり、真球度は1.00〜1.0
4の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/
cm3であった。
【0072】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0073】実施例7 実施例6で得た250〜440μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、添加するセラミックス用バインダー量をジルコニア
重量に対して1.0wt%となるようにジルコニア粉末
スラリーと同時に添加したこと以外は実施例6と全く同
様に行った。
【0074】得られた乾燥微小成形球体の粒径は320
〜560μmであった。
【0075】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
240〜420μmであり、真球度は1.00〜1.0
4の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/
cm3であった。
【0076】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0077】実施例8 実施例7で得た320〜560μmのジルコニア微小成
形球体のスラリー1100gを採取して60℃に昇温
し、添加するセラミックス用バインダー量をジルコニア
重量に対して2.0wt%となるようにジルコニア粉末
スラリーと同時に添加したこと以外は実施例6と全く同
様に行った。
【0078】得られた乾燥微小成形球体の粒径は400
〜700μmであった。
【0079】又、得られたジルコニア微小球体の粒径は
300〜530μmであり、真球度は1.00〜1.0
4の範囲にあり平均値1.03で、密度は6.03g/
cm3であった。
【0080】球体内部欠陥の観察結果は、欠陥保有率が
3%であった。
【0081】比較例1 実施例1のスラリーpHを7.5とした以外は実施例1
と全く同様な操作を行った。
【0082】この場合は、核としてのジルコニア粉末顆
粒が水中で崩壊し、又、微小球体の成形もできなかっ
た。
【0083】比較例2 実施例1のスラリー濃度を55wt%であるジルコニア
粉末スラリーを910g使用し、ジルコニア粉末顆粒5
00gを水410g中に分散させ、ジルコニア粉末顆粒
濃度を55wt%としたこと以外は実施例1と全く同様
な操作を行った。
【0084】得られた乾燥微小成形球体の粒径は80〜
135μmであった。
【0085】また、、得られた焼結微小球体は粒径55
〜100μmであった。
【0086】得られたジルコニア微小球体の、真級度
は、1.00〜1.03の範囲にあり、平均値1.01
であった。
【0087】また、ピクノメーター法によるジルコニア
微小球体の密度は、6.03g/cm3であった。
【0088】しかしながら、顕微鏡で球体内部の欠陥を
観察した結果、球体100個のうち12個に微細な空隙
欠陥が存在し、欠陥保有率は12%であった。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、簡便な設備で容易に真
球度の良いジルコニア微小成形球体及びこの微小成形球
体を1300〜1500℃で焼結して内部欠陥の少ない
ジルコニア微小球体を製造することができ、ジルコニア
微小球体の多量生産に好適である。粒径50〜700μ
m程度のジルコニア微小成形球体を得るのに特に有効で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジルコニア微小球体の真球度が1.05以
    下、密度が5.90g/cm3以上であり、且つ球体内
    部の欠陥保有率が5%以下であることを特徴とするジル
    コニア微小球体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のジルコニア微小球体を製
    造する方法において、噴霧乾燥方法によって得られたジ
    ルコニア粉末の顆粒を核として、該核を60〜70wt
    %の濃度で水中に撹拌分散させ、その分散液のpHを8
    以上に維持しながら60〜70wt%の濃度のジルコニ
    ア粉末スラリーを添加することにより、該分散液中の核
    を成長させ、50〜700μmの微小成形球体を製造
    し、その成形球体を1300〜1500℃で焼結して、
    35〜550μmのジルコニア微小球体を製造すること
    を特徴とするジルコニア微小球体の製造方法。
  3. 【請求項3】分散液中の核を成長させる際に、有機バイ
    ンダーを添加することを特徴とする請求項第2項のジル
    コニア微小球体の製造方法。
  4. 【請求項4】微小成形球体の粒径が400〜700μm
    の場合、有機バインダーの添加量を0.5〜4.0wt
    %にすることを特徴とする請求項第3項のジルコニア微
    小球体の製造方法。
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