JP2002097818A - 建物免震基礎架台の設置方法 - Google Patents

建物免震基礎架台の設置方法

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JP2002097818A
JP2002097818A JP2001071246A JP2001071246A JP2002097818A JP 2002097818 A JP2002097818 A JP 2002097818A JP 2001071246 A JP2001071246 A JP 2001071246A JP 2001071246 A JP2001071246 A JP 2001071246A JP 2002097818 A JP2002097818 A JP 2002097818A
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Seigo Watanabe
清吾 渡邊
Ryuichiro Uchida
龍一郎 内田
Keisuke Sugita
恵資 杉田
Kikuo Kaji
喜久夫 加治
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Fudo Kenken Kk
MATSUI CONSTRUCTION CO Ltd
Original Assignee
Fudo Kenken Kk
MATSUI CONSTRUCTION CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の免震基礎架台の設置 【手段】 工場で、水平精度が確保されたベット面上に
免震部材取付け用埋込みナット4付きの金属板3をセッ
トし、コンクリートを打設して、免震基礎架台ブロック
2を天地を逆にして製造し、これを表返しにして建物基
礎1上に設置し、建物基礎1に立設され固定筋材挿通孔
5を貫通する固定筋材6で締付け・固定する。金属板3
を省略してベット面の所定位置に直接、免震部材取付け
用埋込みナット4をセットしてもよく、また、免震部材
取付け用の金具類のセットをしないで免震基礎架台ブロ
ック2を製造し、免震部材の取付けは固定筋材6で行う
ようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、建物の免震基礎架
台の設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物を免震構造にするために、その基礎
部に免震部材を設置するときは、建物基礎(ベタ基礎又
は地中梁)の所定位置に、免震基礎架台を立設し、その
上に免震部材を載置してボルト止めするのが一般的であ
る。
【0003】そして、従来は、前記免震基礎架台を場所
打ちコンクリートで構築していたが、コンクリートの打
設に先立って免震部材取付け用の埋込みナットを正確な
位置にセットし、保持する作業が難しく、施工能率が上
がらなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題(本発明の目的)は、前述の問題点を確実に解
消することができる新規の建物免震基礎架台の設置方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る建物免震基礎架台の構築方
法(以下、本発明の第1方法という)では、工場で、水
平精度が確保されたベット面上に免震部材取付け用埋込
みナット付きの金属板をセットし、側型枠を組み立て、
配筋を施した後、コンクリートを打設して、複数の固定
筋材挿通孔を有する免震基礎架台ブロックを天地を逆に
して製造し、これを、表返しにして建物基礎上に設置
し、そのレベルを調整した後、建物基礎に立設されて前
記固定筋材挿通孔を貫通する固定筋材で建物基礎に締付
け・固定するようにしている。
【0006】同じく、本発明の請求項2に係る建物免震
基礎架台の構築方法(以下、本発明の第2方法という)
では、工場で、水平精度が確保されたベット面の所定位
置に免震部材取付け用埋込みナットをセットし、側型枠
を組み立て、配筋を施した後、コンクリートを打設し
て、複数の固定筋材挿通孔を有する免震基礎架台ブロッ
クを天地を逆にして製造し、これを、表返しにして建物
基礎上に設置し、そのレベルを調整した後、建物基礎に
立設され前記固定筋材挿通孔を貫通する固定筋材で建物
基礎に締付け・固定するようにしている。
【0007】同じく、本発明の請求項3に係る建物免震
基礎架台の構築方法(以下、本発明の第3方法という)
では、工場で、水平精度が確保されたベット面上で複数
の固定筋材挿通孔を有するプレキャストコンクリート造
の免震基礎架台ブロックを天地を逆にして製造し、これ
を、表返しにして建物基礎上に設置し、そのレベルを調
整した後、建物基礎に立設されて前記固定筋材挿通孔を
貫通する免震部材取付け用を兼ねる固定筋材で締付け・
固定するようにしている。
【0008】すなわち、本発明の第1ないし第3方法で
は、基本的に、建物の免震基礎架台をプレキャストコン
クリートでブロック化することにより、前記従来技術の
問題点を解消するようにしている。
【0009】なお、本発明の第1ないし第3方法では、
固定筋材にPC鋼材を用いる場合(請求項4に係る方
法)とアンカー鉄筋を用いる場合(請求項5に係る方
法)があり、PC鋼材は建物が比較的大規模の場合に適
合し、アンカー鉄筋は建物が比較的小規模の場合に適合
する。
【0010】また、本発明の第1ないし第3方法では、
免震基礎架台ブロックと建物基礎との間にせん断抵抗筋
を設置し(請求項6に係る方法)、或いは、免震基礎架
台ブロックを建物基礎に形成した浅い凹所内に設置して
(請求項7に係る方法)、免震基礎架台ブロックのせん
断抵抗を増大させる場合がある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1方法で設置された免
震基礎架台ブロックの設置態様の一例を示す図1におい
て、1はベタ基礎又は地中梁から成る建物基礎、2は建
物基礎1の所定位置に設置した鉄筋コンクリート製の免
震基礎架台ブロック、3は免震基礎架台ブロック2の上
に取付けた金属板、4は金属板3の下方で免震基礎架台
ブロック2に埋込まれている免震部材取付け用埋込みナ
ット、5は免震基礎架台ブロックに設けた固定筋材挿通
孔、6は建物基礎1に立設した固定筋材、7は建物基礎
1と免震基礎架台ブロック2との間に充填したモルタル
である。
【0012】免震基礎架台ブロック2は、工場で、水平
精度が確保されたベット面上に免震部材取付け用埋込み
ナット4付きの金属板(例えば、鋼板)3を載置し、側
型枠を組み立て、配筋を施した後、コンクリートを打設
して、天地を逆にした状態で製造するが、このとき、免
震基礎架台ブロック2には複数の筋材挿通孔5も設けら
れる(図2参照)。
【0013】免震部材取付け用埋込みナット(インサー
トを含む)4は、金属板3の所定位置に設けたボルト孔
の位置に固着され、金属板3をベット面に載置した状態
で上方に突出している。
【0014】前述の態様で製造した免震基礎架台ブロッ
ク2を建築現場に搬入し、表返しした状態(金属板3を
上にした状態)で、各固定筋材挿通孔5に対応する固定
筋材6を通して、建物基礎1の上に載置し、建物基免震
基礎架台ブロック2のレベルを調整した後、モルタル7
の充填作業を行う。
【0015】そして、モルタル7の硬化後、固定筋材6
で免震基礎架台ブロック2を建物基礎1に締付けて固定
する。
【0016】以上のようにして基礎架台ブロック2の設
置が完了したら、アイソレータ等の免震部材を金属板3
の上に載せ、免震部材取付け用埋込みナット4を利用し
てボルト止めする。
【0017】図示の固定筋材6はPC鋼材であり、この
ように固定筋材にPC鋼材を用いる場合(請求項4に係
る方法)は、その立設を通常、建物基礎1の施工時に行
うが、固定筋材6にアンカー鉄筋を用いる場合(請求項
5に係る方法)は、その立設を既設の建物基礎1の所定
位置に孔をあけて行うことができ、この際、立設は免震
基礎架台ブロック2を建物基礎1上に載置する前後の何
れでもよく、立設を免震基礎架台ブロック2の載置後に
行うときは、固定筋材挿通孔5を利用して建物基礎1の
穴あけやアンカー鉄筋の基端を固定するモルタルの充填
作業を行う。
【0018】免震基礎架台ブロック2と建物基礎1との
間にせん断抵抗筋(ダボ筋)を設置して免震基礎架台ブ
ロック2のせん断抵抗を増大させる場合(請求項6に係
る方法)は、予め、免震基礎架台ブロック2の下面に予
め、せん断抵抗筋の一半部が入る穴をあけておくととも
に、免震基礎架台ブロック2を建物基礎1上に載置する
前に、建物基礎1の上面に同様の穴をあけ、これら穴を
利用してせん断抵抗筋を設置すればよい。
【0019】また、免震基礎架台ブロック2を建物基礎
1に形成した浅い凹所内に設置して免震基礎架台ブロッ
ク2のせん断抵抗を増大させる場合(請求項7に係る方
法)は、凹所形成用の型枠を設置するが、この型枠を利
用して、建物基礎1に立設するPC鋼材を建物基礎1の
コンクリートが硬化するまで保持してその移動を抑止す
ることができる。
【0020】次に、本発明の第2方法について説明する
と、この方法は、前述の第1方法における金属板を用い
ないで、免震部材取付け用埋込みナットを直接、ベット
面にセットして免震基礎架台ブロックを製造する点が相
違するだけで、その他は第1の方法と同じである。
【0021】なお、第2方法の実施において、免震部材
取付け用埋込みナットをベット面上の所定位置にセット
する手段としては、例えば、ベット面の所定位置にピン
を立設し、これに免震部材取付け用埋込みナットを嵌め
込むことが考えられる。
【0022】次に、本発明の第3方法について説明する
と、この第3方法は、免震基礎架台ブロック2に免震部
材取付け用埋込みナットを埋設しないで、免震基礎架台
ブロックを建物基礎に締付け・固定する固定筋材を、免
震部材取付け用に兼用している点が第1方法及び第2方
法と相違し、その他の点は第1方法及び第2方法と同様
である。
【0023】なお、第3方法の実施においては、固定筋
材を1本ものとしないで、材質が異なるものや太さが異
なるものを接続する場合がある。
【0024】また、第3方法によって設置される建物免
震基礎架台に免震部材を取り付けるには、例えば、免震
基礎架台ブロックを固定部材で建物基礎に固定する際
に、同時に免震基礎架台ブロックの上に免震部材取付け
用ナット付きの金属板を取り付け、この金属板に免震部
材をボルト止めすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1方法で設置された免震基礎架台の
一例の縦断面図である。
【図2】本発明の第1方法で用いる免震基礎架台ブロッ
クの一例の平面図である。
【符号の説明】 1:建物基礎、2:免震基礎架台ブロック、3:金属
板、4:免震部材取付け用埋込みナット、5:固定筋材
挿通孔、6:固定筋材、7:モルタル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 恵資 茨城県北相馬郡藤代町椚木915−10 (72)発明者 加治 喜久夫 埼玉県川口市南町1−7−21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場で、水平精度が確保されたベット面
    上に免震部材取付け用埋込みナット付きの金属板をセッ
    トし、側型枠を組み立て、配筋を施した後、コンクリー
    トを打設して、複数の固定筋材挿通孔を有する免震基礎
    架台ブロックを天地を逆にして製造し、これを、表返し
    にして建物基礎上に設置し、そのレベルを調整した後、
    建物基礎に立設されて前記固定筋材挿通孔を貫通する固
    定筋材で建物基礎に締付け・固定することを特徴とする
    建物免震基礎架台の設置方法。
  2. 【請求項2】 工場で、水平精度が確保されたベット面
    の所定位置に免震部材取付け用埋込みナットをセット
    し、側型枠を組み立て、配筋を施した後、コンクリート
    を打設して、複数の固定筋材挿通孔を有する免震基礎架
    台ブロックを天地を逆にして製造し、これを、表返しに
    して建物基礎上に設置し、そのレベルを調整した後、建
    物基礎に立設されて前記固定筋材挿通孔を貫通する固定
    筋材で建物基礎に締付け・固定することを特徴とする建
    物免震基礎架台の設置方法。
  3. 【請求項3】 工場で、水平精度が確保されたベット面
    上で複数の固定筋材挿通孔を有する鉄筋コンクリート造
    の免震基礎架台ブロックを天地を逆にして製造し、これ
    を、表返しにして建物基礎上に設置し、そのレベルを調
    整した後、建物基礎に立設されて前記固定筋材挿通孔を
    貫通する免震部材取付け用を兼ねる固定筋材で締付け・
    固定することを特徴とする建物免震基礎架台の設置方
    法。
  4. 【請求項4】 固定筋材にPC鋼材を用いる請求項1ま
    たは請求項3記載の建物免震基礎架台の設置方法。
  5. 【請求項5】 固定筋材にアンカー鉄筋を用いる請求項
    1ないし請求項3記載の建物免震基礎架台の設置方法。
  6. 【請求項6】 免震基礎架台ブロックと建物基礎との間
    にせん断抵抗筋を設置して免震基礎架台ブロックのせん
    断抵抗を増大させる請求項1ないし請求項3記載の建物
    免震基礎架台の設置方法。
  7. 【請求項7】 免震基礎架台ブロックを建物基礎に形成
    した浅い凹所内に設置して免震基礎架台ブロックのせん
    断抵抗を増大させる請求項1ないし請求項3記載の建物
    免震基礎架台の設置方法。
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