JP4486455B2 - 免震装置設置用ユニットおよびそのユニットの取り付け方法と製造方法 - Google Patents

免震装置設置用ユニットおよびそのユニットの取り付け方法と製造方法 Download PDF

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本発明は、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材と、それら多数個のナット部材を平面視において環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板を備え、前記多数個のナット部材が、その各雌ねじ部を前記金属板に穿設の貫通孔を介して前記基礎台の上面に開口させた状態で前記基礎台内に埋設されて使用される免震装置設置用ユニットおよびそのユニットの取り付け方法と製造方法に関する。
このような免震装置設置用ユニットは、例えば、建物の基礎上に設置するコンクリート製基礎台に多数個のナット部材を埋設し、その基礎台の上面に免震装置を載置して固定用のボルトにより基礎台に固定するもので、従来、ナット部材を環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板が、1枚の金属板により構成されたものが広く知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、ナット部材を環状に連結する金属板が1枚の金属板により構成され、コンクリート製基礎台をプレキャストコンクリート製にして、そのプレキャストコンクリート製基礎台の上面に1枚の金属板を配置し、基礎台内に多数個のナット部材を埋設して予め工場などで作製するように構成したものも知られている(例えば、特許文献5参照)。
特許第3261025号公報 特開平10−246028号公報 特開平11−50694号公報 特開2000−257302号公報 特開2002−97818号公報
これら特許文献に記載の従来技術では、いずれにせよ、ナット部材を環状に連結するための金属板が1枚の金属板により構成され、その下面側に多数個のナット部材が連結されていたので、使用する免震装置に応じて、その都度、金属板を準備し、かつ、その金属板にボルト挿通用の貫通孔を穿設したりナット部材を連結する作業などが必要となり、それが免震装置設置用ユニットやそのユニット取り付け作業のコストアップを招く一因となっていた。
すなわち、免震装置には多数の種類があり、各免震装置ごとにボルト挿通孔の数や配置が異なるため、使用する免震装置に応じて、適切な大きさの金属板を準備し、かつ、その金属板にそれぞれボルト挿通用貫通孔を穿設したりナット部材を連結する作業が必要となり、たとえ同じ建物であっても、設置する位置によって異なる免震装置を使用する場合もあり、そのような場合には、何種類かの金属板を作製しなければならず、この点に改良の余地があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、金属板を用いて多数個のナット部材を所定の位置に環状に連結し得るにもかかわらず、従来必要とされていたボルト挿通用貫通孔の穿設作業やナット部材の連結作業を極力少なくして、製造工程の簡略化とコストダウンを図り得る免震装置設置用ユニットおよびそのユニットの取り付け方法と製造方法の提供にある。
本発明の第1の特徴構成は、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材と、それら多数個のナット部材を平面視において環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板を備え、前記多数個のナット部材が、その各雌ねじ部を前記金属板に穿設の貫通孔を介して前記基礎台の上面に開口させた状態で前記基礎台内に埋設されて使用される免震装置設置用ユニットであって、前記金属板が、前記環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されているところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材を平面視において環状に連結する金属板が、その環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されているので、使用する免震装置に応じて、各金属板片の配置関係を適宜設定することによって、ある程度異なる免震装置に対して対応することができる。
したがって、このような免震装置設置用ユニットを予め量産し、場合によっては、サイズの異なる2〜3種類のユニットを予め量産しておいて、使用する免震装置に対応することが可能となり、製造工程を簡略化して免震装置設置用ユニットを比較的安価に提供することができる。
本発明の第2の特徴構成は、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材と、それら多数個のナット部材を平面視において環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板を備え、前記多数個のナット部材が、その各雌ねじ部を前記金属板に穿設の貫通孔を介して前記基礎台の上面に開口させた状態で前記基礎台内に埋設されて使用される免震装置設置用ユニットであって、前記基礎台が、プレキャストコンクリート製であり、前記金属板が、前記環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されているところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材を平面視において環状に連結する金属板が、その環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されているので、上述したように、免震装置設置用ユニットを予め量産しておいて、使用する免震装置に応じて、各金属板片の配置関係を適宜設定して使用することができ、免震装置設置用ユニットを比較的安価に提供することができる。
そして、その多数個のナット部材を埋設するコンクリート製基礎台が、プレキャストコンクリート製であり、その基礎台内に予め多数個のナット部材が埋設されているので、免震装置を取り付ける作業現場において、コンクリートを打設して基礎台を作製する必要もなく、免震装置の取り付け作業を比較的短時間のうちに容易に行うことができる。
本発明の第3の特徴構成は、上述した免震装置設置用ユニットにおいて、前記各金属板片が、ほぼ長方形の形状を有し、その長方形の長辺に沿って複数個のナット部材がほぼ一直線に配置されて連結されているところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、各金属板片が、ほぼ長方形の形状を有し、その長方形の長辺に沿って複数個のナット部材がほぼ一直線に配置されて連結されているので、例えば、円弧形状の金属板片に比べて作製が容易で、しかも、汎用性も高い。
本発明の第4の特徴構成は、上述した免震装置設置用ユニットにおいて、前記長方形の各金属板片が、互いにほぼ直交するX軸とY軸にその長辺を沿わせて配置されているところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、長方形の各金属板片が、互いにほぼ直交するX軸とY軸にその長辺を沿わせて配置されているので、基礎台を現場でコンクリート打ちする場合も、工場などにおいて予め作製する場合においても、コンクリート内に埋設する鉄筋とナット部材との干渉を回避するのが容易となる。
すなわち、鉄筋は通常互いにほぼ直交する方向に配筋されるため、その鉄筋の配筋方向をX軸およびY軸として、長方形の金属板片をX軸およびY軸に沿って配置することにより、各金属板片に連結されたナット部材が鉄筋と干渉することが抑制されるので、ナット部材の配置が容易となる。
本発明の第5の特徴構成は、上述した第1の特徴構成による免震装置設置用ユニットを建物の基礎に取り付ける方法であって、前記複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する配置規制治具を使用し、前記ユニットの各金属板片を上方に位置させて建物の基礎上に配置するとともに、そのユニットの上方から前記配置規制治具の位置決め用突起を各金属板片の雌ねじ部内に挿入して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、前記ユニットと基礎との間にコンクリートを打設して取り付けるところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する配置規制治具を使用し、ユニットの各金属板片を上方に位置させて建物の基礎上に配置するとともに、そのユニットの上方から配置規制治具の位置決め用突起を各金属板片の雌ねじ部内に挿入して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、ユニットと基礎との間にコンクリートを打設して取り付けるので、多数のナット部材を連結する金属板が、上述したように、複数に分割された金属板片により構成されるにもかかわらず、各金属板片間の相対的配置を所望する配置関係に確実に保持して免震装置設置用ユニットを取り付けることができる。
本発明の第6の特徴構成は、上述した第2の特徴構成による免震装置設置用ユニットの製造方法であって、前記複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する下型枠を使用し、前記ユニットの各金属板片を下方にして各金属板片の雌ねじ部を前記下型枠の位置決め用突起に外嵌して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、前記ユニットと下型枠との間にコンクリートを打設して前記基礎台を作製して製造するところにある。
本発明の第6の特徴構成によれば、複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する下型枠を使用し、ユニットの各金属板片を下方にして各金属板片の雌ねじ部を下型枠の位置決め用突起に外嵌して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、ユニットと下型枠との間にコンクリートを打設して基礎台を作製して製造するので、多数のナット部材を連結する金属板が、上述したように、複数に分割された金属板片により構成されるにもかかわらず、各金属板片間の相対的配置を所望する配置関係に確実に保持してプレキャストコンクリート製の基礎台を備えた免震装置設置用ユニットを製造することができる。
本発明による免震装置設置用ユニットおよびそのユニットの取り付け方法と製造方法につき、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1の実施形態においては、図2および図3に示すように、免震装置設置用ユニットが、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材1と、それら多数個のナット部材1を平面視において正方形の環状に連結してコンクリート製基礎台2の上面に配置される金属板3を備え、その金属板3が、平面視において多数個のナット部材1の環状方向に複数に分割された金属板片3a、この実施形態では4枚の金属板片3aにより構成されている。
ナット部材1は、その雌ねじ部4が一端方向にのみ開口する金属製の袋ナットで構成され、雌ねじ部4の開口側を上にして各金属板片3aの裏面に複数個ずつ、この実施形態では3個ずつ連結固定され、各ナット部材1の雌ねじ部4が、金属板片3aに穿設のボルト挿通用の貫通孔3bを介して金属板3aの上面に開口されている。
各金属板片3aは、例えば、市販のフラットバーを適宜の長さに切断して形成され、したがって、ほぼ長方形の形状を有していて、その長方形の長辺に沿って、かつ、幅方向のほぼ中央に位置する状態で、それぞれ3個のナット部材1がほぼ一直線になるように配置されて連結されている。
そして、ナット部材1を構成する袋ナットの底部には、袋ナットの雌ねじ部4とは別の雌ねじ部5が、袋ナットの雌ねじ部4とほぼ同心状に設けられ、その雌ねじ部5に対して頭付きボルト6が、その頭部6aを下にして螺合するように構成されている。
つぎに、この第1の実施形態による免震装置設置用ユニットを建物の基礎に取り付ける取り付け方法について説明する。
建物の基礎を打設する際、図4に示すように、免震装置を設置する箇所に基礎Bから上方へ突出するように鉄筋7を配筋しておき、その設置箇所に免震装置設置用ユニットを載置した後、各金属板片3a間の相対的配置を位置決めする。
この金属板片3aの位置決めには、例えば、図5に示すように、ほぼ正方形の環状の板体8とその板体8から突設された多数の位置決め用突起9、この実施形態では8個の位置決め用突起9を備えた配置規制治具10が使用される。
配置規制治具10の位置決め用突起9は、正方形の板体8の各辺に2個ずつ設けられ、その各辺の2個の突起9が、各金属板片3aに連結された3個のナット部材1のうち、両端に位置するナット部材1に対応する位置に設けられ、さらに、その対応状態において、合計12個のナット部材1が、使用する免震装置のボルト挿通孔に対応するように設定されている。
したがって、図6に示すように、免震装置設置用ユニットの各金属板片3aを上方に位置させ、各金属板片3aにおける頭付きボルト6のうち、例えば、1〜2本の頭付きボルト6を緩めて、その頭部6aが建物の基礎Bの上面に当接するように下方へ突出させて各金属板片3aの高さを所定の高さに調整しながら、ユニットの上方から配置規制治具10の位置決め用突起9をナット部材1の雌ねじ部4内に挿入することにより、各ナット部材1が免震装置のボルト挿通孔に対応するように位置決めされる。
このようにして位置決めした状態において、図2に示すように、互いに対向する2枚の金属板片3aは、その長辺がX軸に沿って平行になるように配置され、他の2枚の金属板片3aは、X軸にほぼ直交するY軸に沿って平行になるように配置され、その結果、合計12個のナット部材1および頭付きボルト6は、互いにほぼ直交するX軸とY軸に沿って配置される。
その後、鉄筋7を配筋することになるが、鉄筋7をX軸とY軸に沿わせて配筋することにより、鉄筋7とナット部材1および頭付きボルト6との干渉を回避して、鉄筋7を容易に配筋することができ、さらに、型枠を組んで、図7に示すように、各金属板片3aの上面とほぼ面一になるようにコンクリートを打設し、鉄筋コンクリート製の基礎台2を作製して取り付ける。
基礎台2のコンクリートが固化した後、図1に示すように、その基礎台2上に免震装置11を載置し、免震装置11の下方取り付け板11aのボルト挿通孔に免震装置固定用のボルト12を挿通し、基礎台2の上面に開口している各ナット部材1の雌ねじ部4にそのボルト12を螺合するとともに、取り付け板11aと基礎台2の間に無収縮モルタルMを充填してボルト12を締め付け、免震装置11を基礎台2上に設置するのである。
第2の実施形態においては、図10に示すように、免震装置設置用ユニットが、免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材1と、それら多数個のナット部材1を平面視において環状に連結する金属板3と、多数個のナット部材1を埋設するプレキャストコンクリート製の基礎台13により構成されている。
そして、ナット部材1を連結する金属板3は、第1の実施形態と同様に、例えば、図8を参照して、平面視において多数個のナット部材1の環状方向に複数に分割された金属板片3a、この実施形態でも4枚の金属板片3aにより構成されて、プレキャストコンクリート製基礎台13の上面に配置されている。
ナット部材1も、第1の実施形態と同様に、金属製の袋ナットで構成され、雌ねじ部4の開口側を上にして各金属板片3aの裏面に3個ずつ連結固定され、各ナット部材1の雌ねじ部4が、金属板片3aに穿設のボルト挿通用の貫通孔3bを介して金属板3aの上面に開口され、その袋ナットの底部には、袋ナットの雌ねじ部4とほぼ同心状に設けられた雌ねじ部5に対して頭付きボルト6が、その頭部6aを下にして螺合するように構成されている。
また、各金属板片3aも、第1の実施形態と同様で、例えば、市販のフラットバーを適宜の長さに切断して形成され、その長方形の長辺に沿って、かつ、幅方向のほぼ中央に位置する状態で、それぞれ3個のナット部材1がほぼ一直線になるように配置されて連結されている。
つぎに、第2の実施形態による免震装置設置用ユニットの製造方法について説明する。
この免震装置設置用ユニットを製造するには、図8および図9に示すように、例えば、合計8個の位置決め用突起14を備えた下型枠15が使用される。
下型枠15の位置決め用突起14は、正方形の環状になるように各辺に2個ずつ設けられ、その各辺の2個の突起14が、各金属板片3aに連結された3個のナット部材1のうち、両端に位置するナット部材1に対応する位置に設けられ、さらに、その対応状態において、合計12個のナット部材1が、使用する免震装置のボルト挿通孔に対応するように設定されている。
したがって、この下型枠15の上方から各金属板片3aを下方にして、つまり、ナット部材1の雌ねじ部4が下方を向いて開口するように上下逆にして、各金属板片3aの雌ねじ部4を位置決め用突起14に外嵌することにより、各ナット部材1が免震装置のボルト挿通孔に対応するように位置決めされる
このようにして位置決めした状態において、第1の実施形態において図2を参照して説明したように、互いに対向する2枚の金属板片3aは、その長辺がX軸に沿って平行になるように配置され、他の2枚の金属板片3aは、X軸にほぼ直交するY軸に沿って平行になるように配置され、その結果、合計12個のナット部材1および頭付きボルト6は、互いにほぼ直交するX軸とY軸に沿って配置される。
その後、図9に示すように、下型枠15の上方に鉄筋7を配筋することになるが、鉄筋7をX軸とY軸に沿わせて配筋することにより、鉄筋7とナット部材1および頭付きボルト6との干渉を回避して、鉄筋7を容易に配筋することができ、さらに、下型枠15の上に必要な型枠を組んで、各ナット部材1の上面とほぼ面一になるようにコンクリートを打設し、プレキャストコンクリート製の基礎台13を作製して免震装置設置用ユニットを製造するのである。
このようにして製造された免震装置設置用ユニットは、ナット部材1がプレキャストコンクリート製基礎台13内に埋設され、各ナット部材1の雌ねじ部4が、基礎台13の上面に配置された金属板片3aに開口し、かつ、頭付きボルト6が、その頭部6aを下にして基礎台13の下面から突出した構成となる。
この第2の実施形態による免震装置設置用ユニットを建物の基礎に取り付けるには、図11に示すように、基礎Bの上方へ鉄筋16を配筋して、免震装置設置用ユニットを載置する。その際、多数の頭付きボルト6のうち、例えば、4本の頭付きボルト6を緩めて、その頭部6aが基礎Bの上面に当接するように下方へ突出させ、さらに、4本の頭付きボルト6の突出量を調整して、基礎台13の上面の高さを所定の高さに調整する。
つぎに、型枠を組んで、基礎Bと基礎台13の間にコンクリートを打設し、コンクリートが固化した後、コンクリートと基礎台13の間に無収縮モルタルMを充填し、基礎台13の上に免震装置11を載置する。そして、免震装置11の取り付け板11aのボルト挿通孔に免震装置固定用のボルト12を挿通し、基礎台13の上面に開口している各ナット部材1の雌ねじ部4にそのボルト12を螺合して締め付け、免震装置11をプレキャスト製基礎台13上に設置するのである。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、金属板片3aを長方形に形成した例を示したが、金属板片3aの形状は長方形に限るものではなく、例えば、円弧状などに形成することもできる。
また、その金属板片3aに3個のナット部材1を連結した例を示したが、金属板片3aに連結するナット部材1の数は任意であり、さらに、そのナット部材1も、必ずしも袋ナットである必要はない。
(2)先の実施形態では、免震装置設置用ユニットに4枚の金属板片3aを設けた例を示したが、免震装置設置用ユニットに設ける金属板片3aの数は、使用する免震装置の大きさなどにより任意に設定することができ、その金属板片3aの枚数や金属板片3aに連結するナット部材1の数に応じて、配置規制治具10の位置決め用突起9の数や下型枠15の位置決め用突起14の数も適宜設定される。
第1の実施形態による免震装置設置用ユニットを使用して免震装置を取り付けた状態を示す一部切欠き正面図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの平面図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの一部切欠き正面図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの取り付け状態を示す正面図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの取り付け状態を示す斜視図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの取り付け状態を示す一部切欠き正面図 第1の実施形態による免震装置設置用ユニットの取り付け状態を示す正面図 第2の実施形態による免震装置設置用ユニットの製造工程を示す斜視図 第2の実施形態による免震装置設置用ユニットの製造工程を示す正面図 第2の実施形態による免震装置設置用ユニットの正面図 第2の実施形態による免震装置設置用ユニットを使用して免震装置を取り付けた状態を示す一部切欠き正面図
符号の説明
1 ナット部材
2 コンクリート製基礎台
3 金属板
3a 金属板を構成する金属板片
3b 金属板片に穿設の貫通孔
4 ナット部材の雌ねじ部
9 配置規制治具の位置決め用突起
10 配置規制治具
11 免震装置
12 免震装置固定用のボルト
13 プレキャストコンクリート製の基礎台
14 下型枠の位置決め用突起
15 下型枠
B 基礎

Claims (6)

  1. 免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材と、それら多数個のナット部材を平面視において環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板を備え、前記多数個のナット部材が、その各雌ねじ部を前記金属板に穿設の貫通孔を介して前記基礎台の上面に開口させた状態で前記基礎台内に埋設されて使用される免震装置設置用ユニットであって、
    前記金属板が、前記環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されている免震装置設置用ユニット。
  2. 免震装置固定用のボルトに螺合する多数個のナット部材と、それら多数個のナット部材を平面視において環状に連結してコンクリート製基礎台の上面に配置される金属板を備え、前記多数個のナット部材が、その各雌ねじ部を前記金属板に穿設の貫通孔を介して前記基礎台の上面に開口させた状態で前記基礎台内に埋設されて使用される免震装置設置用ユニットであって、
    前記基礎台が、プレキャストコンクリート製であり、前記金属板が、前記環状方向に複数に分割された金属板片により構成されて、各金属板片に対して複数個のナット部材が連結されている免震装置設置用ユニット。
  3. 前記各金属板片が、ほぼ長方形の形状を有し、その長方形の長辺に沿って複数個のナット部材がほぼ一直線に配置されて連結されている請求項1または2に記載の免震装置設置用ユニット。
  4. 前記長方形の各金属板片が、互いにほぼ直交するX軸とY軸にその長辺を沿わせて配置されている請求項3に記載の免震装置設置用ユニット。
  5. 請求項1に記載の免震装置設置用ユニットを建物の基礎に取り付ける方法であって、前記複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する配置規制治具を使用し、前記ユニットの各金属板片を上方に位置させて建物の基礎上に配置するとともに、そのユニットの上方から前記配置規制治具の位置決め用突起を各金属板片の雌ねじ部内に挿入して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、前記ユニットと基礎との間にコンクリートを打設して取り付ける免震装置設置用ユニットの取り付け方法。
  6. 請求項2に記載の免震装置設置用ユニットの製造方法であって、前記複数に分割された各金属板片に開口する雌ねじ部内にそれぞれ挿入可能な位置決め用突起を備えて各金属板片間の相対的配置関係を規制する下型枠を使用し、前記ユニットの各金属板片を下方にして各金属板片の雌ねじ部を前記下型枠の位置決め用突起に外嵌して各金属板片間の配置関係を規制した状態で、前記ユニットと下型枠との間にコンクリートを打設して前記基礎台を作製して製造する免震装置設置用ユニットの製造方法。
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