JP5771467B2 - 建物ユニット位置決め構造および建物ユニット位置決め方法ならびにユニットガイドの設置方法 - Google Patents
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Description
基礎の天端から上方へ突出されて、前記建物ユニットの下面に形成された位置決め孔へ挿入されることにより、建物ユニットを水平方向に位置決め可能なユニット位置決め用ピン部とを有し、該ユニット位置決め用ピン部が、その底面部と上面または側面との間を連通する抜き孔を有するものとされて、前記ユニットガイドが、基礎の天端から突設されるアンカーボルトに対して構造的に切り離された状態で、基礎に設置されるものであることを特徴とする。
そして、ユニット位置決め用ピン部が、その底面部と上面または側面との間を連通する抜き孔を有することにより、基礎にユニット位置決め用ピン部を埋設するのに使用された余分な無収縮性充填硬化材を外部などへ逃がすことができるようになる。
基礎5の上部に建物ユニット2を位置決め可能なユニットガイド21が設けられる。
上記した軸部22と、ユニット位置決め用ピン部23とが、連結部25を介して、着脱自在に連結される。
上記した連結部25が、ユニット位置決め用ピン部23に対して軸部22を螺合可能な螺合部26とされる。
上記したユニット位置決め用ピン部23が、その上部に、建物ユニット2の下面に形成された位置決め孔2aへの挿入を案内可能な先細形状のガイドテーパ部31を有するものとされる。また、上記したユニット位置決め用ピン部23が、その下部に、位置決め孔2aと隙間なく嵌合可能な平行部32を有するものとされる。
上記したユニット位置決め用ピン部23の上端部に、位置合わせ用の溝部35が形成される。
上記した平行部32が、建物ユニット2の位置決め孔2aに対して挿入係止可能な長さ37(係止可能長さ)を有するものとされる。
図1に示すように、基礎5上に、複数の建物ユニット2が、所要の設置間隔3を有して離間状態で設置される場合に、離間配置される各建物ユニット2が上記設置間隔3を有して位置決め可能となるように、基礎5に対して上記ユニットガイド21が、離間配置される各建物ユニット2ごとにそれぞれ設置される。
上記した建物ユニット2の位置決め構造を用いた位置決め方法は、以下のとおりである。
より詳しくは、以下の通りである。
上記したユニットガイド21を用いることにより、基礎5に対して建物ユニット2を簡単確実に位置決めすることが可能となる。この際、図2に示すように、基礎5の天端5aから上方へ突出されたユニット位置決め用ピン部23に、建物ユニット2の下面に形成された位置決め孔2aを嵌合させることで、自然に建物ユニット2の位置決めが行われるようになる。これにより、基礎5にアンカーボルト9のみ設けた場合のように、大型で大重量の建物ユニット2を基礎5の上で水平方向に微調整する位置決め作業をなくすことができる。また、ユニットガイド21をアンカーボルト9から構造的に切り離された状態で基礎5に設置することにより、基礎5の打設時に基礎コンクリートが流動する圧力や、バイブレータ作業による振動の影響を受けることなく、ユニットガイドを精度良く設置することができる。
ユニットガイド21を、軸部22と、ユニット位置決め用ピン部23とが、連結部25で着脱自在に連結されたものとすることにより、仮に、ユニット位置決め用ピン部23が正確な位置に設置できなかったような場合であっても、図12に示すように、軸部22からユニット位置決め用ピン部23を取り外すことによって対応することが可能となる。なお、軸部22からユニット位置決め用ピン部23を取り外す場合には、ユニット位置決め用ピン部23を、手や工具で回すようにする。工具を用いる場合、ユニット位置決め用ピン部23に工具装着用切欠部23cなどを設けることによって、より容易に取り外すことができるようになる。また、ユニット位置決め用ピン部23の位置ズレが極く僅かであるような場合には、ユニット位置決め用ピン部23を取り外す代わりに、ユニット位置決め用ピン部23をハンマーなどで軽く叩くことによって、対応することが可能である。
軸部22とユニット位置決め用ピン部23との連結部25を螺合部26とすることにより、ユニット位置決め用ピン部23に対して軸部22を簡単且つ確実に着脱することが可能となる。
ユニット位置決め用ピン部23に、先細形状のガイドテーパ部31を設けることによって、建物ユニット2の下面に形成された位置決め孔2aを容易且つ確実にユニット位置決め用ピン部23へ嵌合すると共に、スムーズに平行部32の中心へと導くことができる。そして、平行部32が位置決め孔2aと隙間なく嵌合することによって、建物ユニット2を水平方向に対し正確に位置決めすることが可能となる。
ユニット位置決め用ピン部23の上端部に形成された溝部35を利用することにより、基礎5に対してユニット位置決め用ピン部23を精度良く設置することが可能となる。
ユニットガイド21の平行部32を、建物ユニット2の位置決め孔2aに対して挿入係止可能な長さ37とすることにより、ユニット位置決め用ピン部23と建物ユニット2の位置決め孔2aとの嵌め合いの確実性を向上すると共に、より正確な位置決めを行わせることができる。
基礎5上に、複数の建物ユニット2が、所要の設置間隔3を有して離間状態で設置される場合に、基礎5に対してユニットガイド21を、離間配置される各建物ユニット2ごとにそれぞれ所要の間隔を有して設置することにより、建物ユニット2を上記設置間隔3に正確に置決めすることが可能となる。
上記した建物ユニット2の位置決め構造を用いた位置決め方法によれば、上記した作用効果1〜作用効果7と同様の作用効果を得ることができる。
基礎コンクリートが固まった後に、ガイド設置孔51に無収縮性充填硬化材52を用いてユニットガイド21を取り付けることにより、基礎5の打設作業や基礎コンクリートの硬化収縮の影響などを受けずにユニットガイド21を精度良く設置することが可能となる。また、基礎5を構築する工程への影響も最小限に抑えることができ、工期やコストの増大がない。
2a 位置決め孔
3 設置間隔
5 基礎
5a 天端
9 アンカーボルト
21 ユニットガイド
22 軸部
23 ユニット位置決め用ピン部
25 連結部
26 螺合部
31 ガイドテーパ部
32 平行部
35 溝部
37 長さ
42 位置出材
51 ガイド設置孔
52 無収縮性充填硬化材
49 水糸
50 水糸
Claims (11)
- 基礎の上部に建物ユニットを位置決め可能なユニットガイドが設けられ、
該ユニットガイドが、基礎内に埋設可能な軸部と、
基礎の天端から上方へ突出されて、前記建物ユニットの下面に形成された位置決め孔へ挿入されることにより、建物ユニットを水平方向に位置決め可能なユニット位置決め用ピン部とを有し、
該ユニット位置決め用ピン部が、その底面部と上面または側面との間を連通する抜き孔を有するものとされて、
前記ユニットガイドが、基礎の天端から突設されるアンカーボルトに対して構造的に切り離された状態で、基礎に設置されるものであることを特徴とする建物ユニット位置決め構造。 - 基礎の上部に建物ユニットを位置決め可能なユニットガイドが設けられ、
該ユニットガイドが、基礎内に埋設可能な軸部と、
基礎の天端から上方へ突出されて、前記建物ユニットの下面に形成された位置決め孔へ挿入されることにより、建物ユニットを水平方向に位置決め可能なユニット位置決め用ピン部とを有し、
該ユニット位置決め用ピン部が、その底部に外側へ向かって延びる抜き溝を有するものとされて、
前記ユニットガイドが、基礎の天端から突設されるアンカーボルトに対して構造的に切り離された状態で、基礎に設置されるものであることを特徴とする建物ユニット位置決め構造。 - 前記ユニット位置決め用ピン部が、その側面に切欠部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物ユニット位置決め構造。
- 前記軸部と、前記ユニット位置決め用ピン部とが、連結部を介して、着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の建物ユニット位置決め構造。
- 前記連結部が、ユニット位置決め用ピン部に対して軸部を螺合可能な螺合部であることを特徴とする請求項4記載の建物ユニット位置決め構造。
- 前記ユニット位置決め用ピン部が、
その上部に、前記建物ユニットの下面に形成された位置決め孔への挿入を案内可能な先細形状のガイドテーパ部を有すると共に、
その下部に、前記位置決め孔と隙間なく嵌合可能な平行部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の建物ユニット位置決め構造。 - 前記平行部が、前記位置決め孔に対して挿入係止可能な長さを有することを特徴とする請求項6記載の建物ユニット位置決め構造。
- 前記ユニット位置決め用ピン部の上端部に、位置合わせ用の溝部が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の建物ユニット位置決め構造。
- 基礎上に、複数の建物ユニットが、所要の設置間隔を有して離間状態で設置される場合に、
離間配置される各建物ユニットが前記設置間隔を有して位置決め可能となるように、基礎に対して前記ユニットガイドが、離間配置される各建物ユニットごとにそれぞれ設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の建物ユニット位置決め構造。 - 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の建物ユニット位置決め構造を用いて建物ユニットを位置決めする建物ユニット位置決め方法において、
基礎に、アンカーボルトとユニットガイドとを、互いに離して埋設し、
基礎の上部に建物ユニットを載置する際に、
基礎の天端から上方へ突出されたユニットガイドのユニット位置決め用ピン部に、建物ユニットの下面に形成された位置決め孔を嵌合することにより、基礎に対する建物ユニットの水平方向の位置決めを行わせると共に、
アンカーボルトの基礎の天端から上方へ突出された部分に、建物ユニットの下面に形成されたボルト締結孔を嵌合し、
その後、アンカーボルトを用いて、建物ユニットを基礎に締結固定することを特徴とする建物ユニット位置決め方法。 - 基礎を打設する際に、基礎コンクリートに位置出材を埋設しておき、
該基礎コンクリートが固まった後に、位置出材を取り外すことにより、前記ユニットガイドを埋設するガイド設置孔を形成し、
該ガイド設置孔に無収縮性充填硬化材を注入して、無収縮性充填硬化材が硬化するまでの間に、無収縮性充填硬化材にユニットガイドの軸部を差込むと共に、
ユニット位置決め用ピン部の上端部に形成した位置合わせ用の溝部が、基礎の上方に張設した水糸に合うように、ユニットガイドの位置を微調整することにより、建物ユニットの水平方向の位置決めが可能となるようにユニットガイドを設置することを特徴とするユニットガイドの設置方法。
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