JPH02164931A - 建築物の基礎工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄骨建築架構の鉄骨柱とコンクリ−１−場所打
ち杭を直接緊結し、基礎梁を省いて１期、工費を圧縮す
る基礎工法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の杭打ら基礎においては、第６図に示すように、杭
５１の上にフーチング５４を設け、基礎梁（地中梁）５
３を設置して鉄骨柱５２を鉄筋コンクリートで固め、柱
脚の回転を拘束している。

この場合、基礎梁５３は柱脚に生じた曲げを負担し、回
転を止める役目と各鉄骨柱５２がバラバラに動くのを防
く繋ぎ梁としての役目の２つ役割を有している。

鉄骨建築架構におけるごのような杭基礎と鉄骨柱の結合
方法としては、例えば特開昭５９−３１３２０号公報記
載の連結構造が知られており、鉄骨柱の脚部を基礎また
は地中梁に定着させる場合において、杭頭部に筒状体を
埋込み、該筒状体内に設置したアンカー筋に鉄骨柱下端
を連結する構造とすることにより、フーチングの一体打
ちを可能としている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来の杭打ち基礎においては、鉄骨柱と杭とは
直接接続されておらず、建築物の水平抵抗を基礎梁によ
り処理しているため、成の大きな地中梁を用いる必要が
ある。したがって、杭工事以外にも地中梁の構築に多大
な土工事、基礎工事を要し、Ｔ朋か長引き、１、費も高
くつくといった問題がある。

本発明は」−述のような問題点に鑑み、１柱１杭括礎に
おいて、場所ｔ］ち杭と鉄骨柱とを一体化するだめの工
法を提＋５’くするべく、開発されたものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は鉄骨建築架構の１つの鉄骨柱に対し、１つの：
１ンクリート場所打ち杭を設ける１柱１杭基礎において
、前記場所打ち杭の頭部にケーシングを設り、該ケーシ
ング内に鉄骨柱柱脚緊結用のアンカー材を設置した後、
コンクリ−１−の打設を行い、前記アンカー材を用いて
、前記鉄骨柱の柱脚を固定することで、前記場所打ら杭
と前記鉄骨柱とを−・体的に構築するものである。

〔作　用〕

１、記−１′法によれは、地震時なとの水平外力が建物
に作用した際に、柱脚に生ずる種々の力は杭へ直接伝達
される。また、杭の曲げ剛性および曲げ耐力は鉄骨柱の
それに比へ太きいため、あえて基礎梁を設けることなく
、柱下部に生ずる曲げは直接杭の曲げに伝達し、柱下部
の横移動は一階の床スラブあるいは土間コンクリートで
止める構造とすることもできる。なお、この場合、床ス
ラブあるいは土間コンクリ−１〜は各柱脚相互を結ぶの
めならず、摩擦により地面との一体化を図ることにもな
り、構造−」二、有利（安全側）となる。

〔実施例〕

次に、図示した実施例について説明する。

第１実施例 第１図および第２図は本発明の第１実施例において、鉄
骨架構の鉄骨柱２の柱脚を固定する前の状態を示してい
る。

本実施例では、場所打ち抗１の頭部に捨て型枠となるケ
ーシング３を設置し、ケーシング３内に複数本のアンカ
ーボルト４からなる組みアンカーボルトを設け、抗頭部
ケーシング３内と床スラフ５のコンクリートを打設した
後、アンカーポルＩ・４に鉄骨柱２の下端のヘースプレ
ー１−２３をナツトで緊結する。

ケーシング３は抗頭部の土留めと仮枠を兼ねるもので、
まず場所打ち抗１のコンクリートをケシフグ３内下部ま
で打設し、余盛りコンクリート部分は打設直後Ｑこずき
取る。杭頭部には抗１の鉄筋６が突出し、フープ筋７が
配筋される。ケーシング３の」一端には４箇所にツノ千
８が設けられており、このノ、千８を利用して十字プレ
ート９をケーシング３に取付ける。十字プレー１〜９は
アンカーボルト位置決め用のテンプレート１０を支える
ためのもので、テンブレーＩ・１０の所定位置にアンカ
ーホルト４をセットし、テンプレート１０と十字プレー
ト９との接点１１は溶接する。図中１２はレヘル羽整用
ナツトであり、これでレベルをとる。また、組みアンカ
ーホルトの下端は両端をアンカーボルト４とケーシング
３に溶接した松葉状の鉄筋１３により固定する。

床スラブ５のコンクリートＬ」抗頭部のコンクリートと
同時に杓設される。なお、このとき柱脚固定位置に相当
ずろテンプレート１（ｌｈ而面置には、ポリスチレン発
泡体などからなる四部形成用ブロック（図示せず）を設
置しておく。コンクリートの硬化後、このブロックを取
り除き、形成された凹部内でテンプレート１０を外し、
鉄骨柱２のヘースプレート２ａをアンカーボルト４に固
定する。

固定後、この凹部には第１図に示すように、高強度無収
縮モルタルなどのグラウト材１４を充填し、鉄骨柱２の
柱脚回りを固める。

第２実施例 第３図〜第５図は本発明の第２実施例を示したものであ
る。

本実施例では、場所打ち杭２１の頭部にケーシング２３
を設置し、ケーシング２３内にアンカー材としての埋込
み材２４を設置して仮固定し、ごの状態で杭頭部ケーシ
ング２３内と床スラブ２５のコンクリートを一度に打設
し、コンクリートの硬化後、埋込み材２４の上端に設け
たヘースプレー　ｌ−２６に、鉄骨柱２２の本体を溶接
などにより接続する。本実施例においても、コンクリー
トの打設に先立ち、ベースプレート２６上にポリスチレ
ン発泡体などの凹部形成用ブロックを設置しておき、床
スラブ２５の北面に凹部を形成し、柱脚固定後、グラウ
Ｉ・材３８で埋戻ず。

ケーシング２３は杭頭部の土留めと仮枠を兼ねるもので
、まず場所打ち抗２１のコンクリートをグーシンク２３
内下部まで打設し、余盛りコンクリート部分は打設直後
にすき取る。杭頭部には位動２８が突出している。ケー
シング２３の４一端には８箇所にノツチ３０が設けられ
ており、このノツチ３０を利用して井桁プレート２７を
ケーシング２３に取付ける。井桁プレート２７の交差部
外側Ｑこは、タップ穴３２のあいた三角形のプレート３
１が溶接されている。タップ穴３２にはレヘル調整ポル
Ｉ・３３が螺合しており、レヘル酬整ポルＩ・３３の先
端は埋込み祠２４上端のベースプレート２６に当接し、
調整ボルト３３の回転により、埋込み（Ａ２４を垂直に
支持する。アンカー材としての埋込み祠２４は鉄骨柱２
２と同寸の部材からなり、スタ、ドシベル３４とベース
プレート２６があらかじめ工場加工されている。埋込メ
祠２４の下部ば埋込み材２４とケーシング２３とを連結
する振れ止め用鉄筋３５の溶接により仮固定し、調整ボ
ルト３３の操作により、埋込み＋Ａ’２４を垂直に支持
した後、前述のように杭頭部ケーシング２３内と床スラ
ブ２５のコンクリートを一度に打設する。

第３図は柱脚接続部の詳細を示したもので、前述した鉄
骨柱２２のヘースプレー１−２６への溶接は、墨出しし
て垂直プレート３６をヘースプレーＩ・２６上に現場溶
接し、仮締めボルト３７で鉄骨柱２の下部を仮締めして
行う。

〔発明の効果〕

■　杭と鉄骨柱が直接連結され、一体止されることによ
り、地震時などの水平外力により、柱脚に生ずる種々の
力は杭へ直接伝達され、杭の曲げ剛性を有効利用するこ
とができる。

■　基礎梁を設ける必要がなく、床スラブまたは土間コ
ンクリートを杭および社と一体的に設けることにより、
各柱脚相互がバラバラに挙動することなく、安定した耐
力を発揮することができる。

■　基礎梁が不要となることにより、基礎工事が簡略化
され、工期短縮および工費低減が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す鉛直断面図、第２図
はその杭頭部の平面図、第３図は本発明の第２実施例を
示す鉛直断面図、第４図はその抗頭部の平面図、第５図
は柱脚接続部分の拡大断面図、第６図は従来例を示す鉛
直断面図である。 ■・・・場所打ち杭、２・・鉄骨柱、３・・・ケーシン
グ、４・・・アンカーボルト、５・・・床スラブ、６・
・・ｉＪ　ｔ、７・・・フープ筋、８・・・ノツチ、９
・・・十字プレート、１０・・・テンブレー１−１１１
・・・接点、１２・・・ナツト、１３・・・鉄筋、１４
・・・グラウト材、２１・・・場所打ぢ杭、２２・・・
鉄骨柱、２３・・・ケーシング、２４・・・埋込み材、
２５・・・床スラブ、２６・・・ベースプレート、２７
・・・井桁プレート、２Ｂ・・・位動、２つ・・フープ
筋、３０・・・ノツチ、３１・・・三角プレート、３２
・・・タップ穴、３３・・・レヘル調整ボルト、３４・
・・スタｙ　ｔ’ジヘル、３５・・・振れ止め用鉄筋、
３６・・・垂直ブド−１・、３７・・・仮締めボルト、
３８・・・グラウト材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄骨建築架構の１つの鉄骨柱に対し、１つのコン
   クリート場所打ち杭を設ける１柱１杭基礎において、前
   記場所打ち杭の頭部にケーシングを設け、該ケーシング
   内に鉄骨柱柱脚緊結用のアンカー材を設置した後、コン
   クリートの打設を行い、前記アンカー材を用いて、前記
   鉄骨柱の柱脚を固定することで、前記場所打ち杭と前記
   鉄骨柱とを一体的に構築することを特徴とする建築物の
   基礎工法。