JP2002097668A - 建設機械の旋回装置 - Google Patents

建設機械の旋回装置

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JP2002097668A JP2000293717A JP2000293717A JP2002097668A JP 2002097668 A JP2002097668 A JP 2002097668A JP 2000293717 A JP2000293717 A JP 2000293717A JP 2000293717 A JP2000293717 A JP 2000293717A JP 2002097668 A JP2002097668 A JP 2002097668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建設機械の旋回装置において、1つの潤滑オイ
ルで旋回装置全体を潤滑することはやめると共に、下側
軸受を独自の潤滑方式にすると共に、コンパクトで安価
であり、しかも組み付けが簡単のものにする。 【解決手段】建設機械の旋回装置において、上側軸受と
下側軸受との間にオイルシールを設置し、2つの潤滑方
式にする。そして下側軸受はそのインナーレースとアウ
ターレースとの間にグリースを充填し、これを下側軸受
と一体のグリースシールで密封する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧式クレーン等の建設機械に使用する旋回装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関係すると考える従来技術は3
つ存在する。1つは出願人自身に係る従来技術であり、
他の2つは他社に係わる従来技術である。これらの3つ
の従来技術について以下において説明を行う。まず、最
初に、図3に示す出願人自身に係る従来技術の建設機械
の旋回装置について説明を行う。油圧ショベルや油圧式
クレーンなどの建設機械は、下部走行体と上部旋回体を
備え、下部走行体と上部旋回体との間には旋回装置が設
けられており、上部旋回体に設けられた旋回用の油圧モ
ータを駆動して、上下2つの遊星歯車減速機構を介して
旋回機構を作動させることで、上部旋回体は下部走行体
に対して旋回されるようになっている。図3に示す出願
人自身に係る従来技術の建設機械の旋回装置は、旋回装
置の上の構成部分はカットされ、上部ケーシング217
の下側の内部に設けられている2段目の遊星歯車減速機
構から下側(下流側)にある旋回装置の各構成部分が掲
載されている。図3に示す出願人自身に係る従来技術の
建設機械の旋回装置の全体をよく理解するために、図3
には掲載されていない2段目の遊星歯車減速機構の上側
(上流側)にある旋回装置の各構成部分についてもここ
で概略説明を行う。
【0003】上部ケーシング217の上部中央には旋回
用の油圧モータが載置、固定されており、ここから下方
に該油圧モータの軸が伸びている(図3には示されてい
ない)。この旋回用の油圧モータの軸の外周面にはスプ
ラインが切ってあり、この油圧モータの軸が上部ケーシ
ング217の内部上側に伸びている(図3には示されて
いない)。また、上部ケーシング217の内部上側には
1段目の遊星歯車減速機構が設けられおり、この1段目
の遊星歯車減速機構のサンギヤの中央円筒部の内周面に
はスプラインが形成されているので、上記油圧モータの
軸の外周面に形成したスプラインと当該サンギヤの中央
円筒部の内周面に形成したスプラインとが結合される
(図3には示されていない)。ここで油圧モータの軸の
回転が1段目の遊星歯車減速機構のサンギヤに伝達され
る(図3には示されていない)。このサンギヤは、この
サンギヤの周りに円周方向120度の等間隔でキャリヤ
にピンで回転自在に固定、配置されている3つの遊星歯
車が存在し、この3つの遊星歯車と噛合っている(図3
には示されていない)。また、この3つの遊星歯車は、
前記上部ケーシング217内周面に形成したリングギヤ
とも噛合っている(図3には示されていない)。3つの
遊星歯車はサンギヤの周りを自転すると共に、リングギ
ヤの内周面を公転する動きを行う(図3には示されてな
い)。3つの遊星歯車の公転の動きはキャリヤの減速回
転の動きに変えられる。このキャリヤの回転が2段目の
遊星歯車減速機構211のサンギヤ212に伝えられる
(図3には示されてない)。1段目の遊星歯車減速機構
のキャリヤの円筒部内周面にはスプラインが形成されて
おり、このスプラインと2段目の遊星歯車減速機構21
1のサンギヤ212の軸の外周面に形成したスプライン
とがスプライン結合して、1段目の遊星歯車減速機構の
キャリヤの減速回転が2段目の遊星歯車減速機構211
のサンギヤ212に伝達される(図3には示されてな
い)。
【0004】そして、円周の角度が120度の等間隔で
配置されている2段目の遊星歯車減速機構211の3つ
の遊星歯車213、213,213は、サンギヤ212
と、また上部ケーシング217の内周面に設けたリング
ギヤ215と噛合っている(以下図3を参照)。3つの
遊星歯車213、213,213はこのサンギヤ212
の周りを自転しながら、リングギヤ215の内周面を公
転することになる。なお214はピンで、このピン21
4により前記の3つの遊星歯車213、213,213
はキャリヤ216に回転自在に固定される。2段目の遊
星歯車減速機構211のキャリヤ216の円筒部の内周
面にはスプラインが切ってあり、このスプラインと前記
キャリヤ216の直ぐ下にある出力軸203の外周面に
形成したスプラインとがスプライン結合することによ
り、該キャリヤ216の減速回転が出力軸203に伝達
される。旋回用の油圧モータの軸の回転は、まず1段目
の遊星歯車減速機構の作動により減速され、さらに2段
目の遊星歯車減速機構の作動により減速されると共に、
高トルクに変換されて出力軸203に伝達される。
【0005】中間ケーシング218は、上部ケーシング
217と複数の長いボルトにより結合されている。そし
てこの中間ケーシング218の内部には、出力軸203
が上側軸受220、および下側軸受221に支持されて
納められている。出力軸203はキャリヤ216とのス
プライン結合部から下方に伸びており、その下端部には
ピニオン204、およびピニオンの歯部204aが一体
的に形成されている。また中間ケーシング218の上側
軸受220が取付けてある場所の少し上には凸部223
が設けられており、この凸部223とケーシングの内周
面とによって、遊星歯車減速機構側に向かって開口する
凹部224を形成している。この凹部224には、旋回
用の油圧モータの軸と1段目の遊星歯車減速機構のサン
ギヤとのスプライン結合をしている部分、1段目の遊星
歯車減速機構、1段目の遊星歯車減速機構のキャリヤと
2段目の遊星歯車減速機構のサンギヤのスプライン結
合、および2段目の遊星歯車減速機構等の個所から発生
する磨耗金属粉が一時的に留まる。建設機械の振動等に
より、一部の磨耗金属粉はこの凹部224より内側に配
置されている上側軸受220の方に落下していき、上側
軸受220に悪影響を及ぼす。そしてさらに磨耗金属粉
は下側軸受221まで落下して行き、下側軸受221に
も悪影響を及ぼす。
【0006】中間ケーシング218の下側には、下部ケ
ーシング219がボルト250により結合されている。
この下部ケーシング219には、出力軸203の外周と
下部ハウジング219の内周との間隙を水密にするため
にダブルリップオイルシール229が設置される。この
ダブルリップオイルシール229は、それ自体構造が複
雑であり、シールを保持するために種々の構成部品が必
要となる。このため部品アイテム数が多く、組み付けが
デリケートで大変という問題点がある。また、ダブルリ
ップオイルシール229が摺接する出力軸203の外周
面は水密効果を上げるため高い仕上げ精度と、外表面硬
度が要求される。従って、ダブルリップオイルシール2
29の取付けは高価なものとなる。また中間ケーシング
218の下部に、このダブルリップオイルシール229
を設置するため下部ケーシング219を設けることにな
るので、出力軸203を反力R2で支持している下側軸
受221のところからピニオンの歯部204aと旋回輪
の内輪234の内歯234aとが噛合い旋回力(公転
力)Fが作用するところまでの距離L2が下部ケーシン
グ219を設ける分だけ長くなり、計算上、反力R2、
反力R1等が大きくなる。またダブルリップオイルシー
ル229は下部ケーシング219に設けてあるので、上
記の2つの遊星歯車減速機構等が作動する際、発生する
磨耗金属粉のほとんどは時間の経過と共にこのダブルリ
ップオイルシール229のところに落下してくる。そし
てここで、比重の大きい磨耗金属粉が停滞することにな
り、下側軸受221にもダブルリップオイルシール22
9にも悪影響を及ぼす。
【0007】上部ケーシング217、中間ケーシング2
18、下部ケーシング219、およびダブルリップオイ
ルシール229より水密に形成された内部空間には、上
側から下側にかけて、旋回用の油圧モータの軸と1段目
の遊星歯車減速機構のサンギヤとのスプライン結合をし
ている部分、1段目の遊星歯車減速機構、1段目の遊星
歯車減速機構のキャリヤと2段目の遊星歯車減速機構の
サンギヤとのスプライン結合をしている部分、2段目の
遊星歯車減速機構211、2段目の遊星歯車減速機構の
キャリヤ216と出力軸203とのスプライン結合をし
ている部分、出力軸203を支持している上側軸受22
0、下側軸受221等が存在し、そして1つの潤滑オイ
ルが、旋回用の油圧モータの軸と1段目の遊星歯車減速
機構のサンギヤとのスプライン結合をしている部分の位
置からダブルリップオイルシール229のところまで満
たされている。
【0008】つまり、上記の旋回装置の各構成要素の全
てが1つの潤滑オイルにより潤滑されているということ
である。1つの潤滑オイルによる潤滑ということで潤滑
管理は比較的簡単であるが、構造上以下のような問題が
ある。上記の各構成要素が作動することにより発生する
磨耗金属粉は、上側軸受220に、さらには下側軸受2
21と落下して、これらの軸受に悪影響を及ぼし、これ
ら軸受の耐久性が悪くなる。特に下側軸受221のとこ
ろには磨耗金属粉のほとんどが落下し、この下にあるダ
ブルリップオイルシール229により、磨耗金属粉が全
部停滞するということになるので、下側軸受221にも
またダブルリップオイルシール229にも悪い影響を及
ぼし、耐久性が悪くなる。図3に示す出願人自身に係る
従来技術の建設機械の旋回装置においては、中間ケーシ
ング218の上側軸受220が取付けてある場所の少し
上に、凸部223を形成し、この凸部223と中間ケー
シング218の内周面により、遊星歯車減速機構側に向
かって開口する凹部を形成するようにしたので、上記の
各構成要素が作動することにより発生する磨耗金属粉の
大部分は、この凹部に一旦は溜まることになる。しかし
旋回装置のその後の振動等により、凹部に滞留していた
磨耗金属粉は、その凹部を飛び出して、上記するように
上側軸受220、下側軸受221に徐徐に落下して行
く。そして、これらの上側軸受220、下側軸受221
に悪影響を及ぼすことになる。
【0009】226は下側軸受221とダブルリップオ
イルシール229との上下方向の間隙のところにつなが
る潤滑オイル排出用通路である。潤滑オイル排出用通路
226は中間ケーシング218の壁に形成した通路であ
り、この潤滑オイル排出用通路226は中間ケーシング
218の下部に設けた下側軸受221と下部ケーシング
219に設けたダブルリップオイルシール229との上
下方向の間隙のところにつながり、そこから上方に少し
立ち上がり、それから外周放射方向に伸びる通路からな
り、さらには潤滑オイルが該中間ケーシングから外部に
排出できるようにする排出パイプ228が、この潤滑オ
イル排出用通路226に連結されている。該排出パイプ
228には排出口が形成されおり、この排出口には開閉
自在なストップバルブ227が設けられている。このス
トップバルブ227により該排出口を開口したり、閉止
したりすることができる。排出パイプ228は、その排
出パイプの先端を少し伸ばしてサイホン排出管とするこ
とができる。潤滑オイル交換時、サイホン排出管の先端
は、上記下側軸受221とダブルリップオイルシール2
29との上下方向の間隙のところの位置よりも下のとこ
ろまで伸びるようにする。このようにすることにより、
下側軸受221とダブルリップオイルシール229との
間隙ところに停滞する細かい磨耗金属粉を含んだ潤滑オ
イルも完全ではないがサイホン現象により外に排出する
ことができる。
【0010】中間ケーシング217の下端にあるフラン
ジは、ボルト237により上側旋回フレーム235、下
側旋回フレーム236に固定されている。これにより、
旋回装置が上側、下側の旋回フレーム235、236に
固定されたことになる。ピニオン204の歯部204a
は下部走行体の一部を構成する丸胴(図示されていな
い)の上に固定されている旋回輪の内輪234の内歯2
34aと噛合している。下部走行体の一部を構成する丸
胴の上に固定されている旋回輪の内輪234と旋回輪の
外輪238との間には鋼球233が設けてあり、内輪2
34(固定)に対して外輪238が旋回できるような機
構(旋回機構)になっている。旋回輪の外輪238はボ
ルト239により下側旋回フレーム236、上側旋回フ
レーム235と結合されている。旋回用の油圧モータが
外部から圧油を給排して油圧モータの軸を回転駆動する
と、この回転は上記上部ケーシング217内にある2つ
の遊星歯車減速機構により2段階に減速され、出力軸2
03には低速、高トルクの回転力が伝達される。出力軸
203と一体のピニオン204の歯部204aは、旋回
輪の内輪234の内歯234aと噛合し、ピニオン20
4は自転しながら、旋回輪の内輪234の内歯234a
に沿って公転する。上記するように、旋回輪の内輪23
4は下部走行体の丸胴に固着されており(図には示され
ていない)、外輪238は上部旋回体の下側、上側旋回
フレーム236,235に固着されているので、ピニオ
ン204の公転は出力軸203から上部ケーシング21
7、中間ケーシング218を介して上側、下側旋回フレ
ーム235、236に伝達され、上部旋回体が下部走行
体上で旋回するということになる。240はグリースバ
スであり、ピニオン204の歯部204aと、旋回輪の
内輪234の内歯234aとの噛合いに対して、この部
分をグリース241により潤滑している。
【0011】この図3に示す出願人自身に係る従来技術
の建設機械の旋回装置には、下記の4つの問題点があ
る。 1つ目の問題点は、中間ケーシングの下側にさらに下
部ケーシング219を設け、この下部ケーシング219
と出力軸3の外周との間にダブルリップオイルシール2
29を設置するということである。ダブルリップオイル
シール229はその構造自体が複雑であり、シールを保
持するために種々の構成部品が必要となるため部品アイ
テム数が多く、組み付けがデリケートで大変という問題
点がある。また、ダブルリップオイルシール229が摺
接するピニオン4の出力軸3の外周面は高い仕上げ精度
と、外表面硬度が要求される。従って、ダブルリップオ
イルシール229の取付けは高価なものとなる。
【0012】 2つ目の問題点は、上記のダブルリッ
プオイルシール229を設置するために、中間ケーシン
グ218の下に、さらに、下部ケーシング219を設置
したことである。このような構成にしたため、出力軸2
03を反力R2で支持している下側軸受221のところ
からピニオンの歯部204aと旋回輪の内輪234の内
歯234aとが噛合い旋回力(公転力)Fが作用すると
ころまでの距離L2が長くなり、計算上、下側軸受22
1、上側軸受220に、より高い反力R2、反力R1が
かかるようになる。従って、グレードのより高い下側軸
受、上側軸受を用いる必要がある。軸受のグレードをよ
り高くするということは、下側軸受、上側軸受がより高
価で、大型なものになるということを意味している。こ
のことは建設機械のコスト低減につながらない。ここ
で、ピニオンの旋回力(公転力)をF、下側軸受の反力
をR2、下側軸受からピニオン作用点Fまでの距離をL
2、上側軸受の反力をR1、上側軸受から下側軸受まで
の距離をL1とすると、下側軸受の反力R2、上側軸受
の反力R1は次の式で表される。 R2=(L1+L2)/L1×F・・・・・ R1=(L2/L1)×F・・・・・・・・ 従って、上記の式、式を見ると分かるように、下側
軸受の反力R2、上側軸受の反力R1は、下側軸受から
ピニオン作用点Fまでの距離L2が長ければ長いほど大
きくなる。
【0013】 3つ目の問題点は、上部ケーシング2
17、中間ケーシング218、下部ケーシング219、
およびダブルリップオイルシール229より水密に形成
された内部空間には、上側から下側にかけて、旋回用の
油圧モータの軸と1段目の遊星歯車減速機構のサンギヤ
とのスプライン結合をしている部分、1段目の遊星歯車
減速機構、1段目の遊星歯車減速機構のキャリヤと2段
目の遊星歯車減速機構のサンギヤとのスプライン結合を
している部分、2段目の遊星歯車減速機構、2段目の遊
星歯車減速機構のキャリヤと出力軸203とのスプライ
ン結合をしている部分、出力軸203を支持している上
側軸受、下側軸受等が存在し、そして1つの潤滑オイル
が、旋回用の油圧モータの軸と1段目の遊星歯車減速機
構のサンギヤとのスプライン結合をしている部分の位置
からダブルリップオイルシール229のところまで満た
されているということである。つまり、上記の旋回装置
の各構成要素の全てが1つの潤滑オイルにより潤滑され
ているということである。このような構成にしたため、
上記の各構成要素が作動することにより発生する磨耗金
属粉は、上側軸受220に、さらには下側軸受221と
落下して、これらの軸受に悪影響を及ぼし、これら軸受
の耐久性が悪くなる。
【0014】 4つ目の問題点は、潤滑オイル排出用
通路226を中間ケーシング218の下部に設けた下側
軸受221と下部ケーシング219に設けたダブルリッ
プオイルシール229との上下方向の間隙のところにつ
なげ、そこから上方に少し立ち上がり、それから中間ケ
ーシング218の外周放射方向に伸びる通路から形成す
る。そしてさらに潤滑オイルが該中間ケーシングから外
部に排出できるようにする排出パイプ228をこの潤滑
オイル排出用通路226に連結するという構造にしたこ
とである。このような構成にしたため、構造上潤滑オイ
ルが存在する最下部よりやや上方に潤滑オイル排出用の
通路226を設けることになったため、潤滑オイルの交
換の時に、完全に潤滑オイルを排出することが出来ない
ということが起こると共に、比重の大きい磨耗金属粉は
ダブルリップオイルシール229の上のところに停滞
し、下側軸受221、およびダブルリップオイルシール
229に悪影響を及ぼすということになる。
【0015】次に、本発明に関係すると考える2つの他
社に係る従来技術について説明を行う。まず、図4は、
本発明に関係すると考える1つ目の他社に係る従来技術
(特開平8−28668号公報)の建設機械の旋回装置
を示しており、この公報に記載されている従来技術の建
設機械の旋回装置の構成について以下において説明を行
う。51は旋回用の油圧モータである。この旋回用の油
圧モータ51は上部ケーシング67の中央上部に載置、
固定されている。上部ケーシング67、中間ケーシング
68、下部ケーシング69およびオイルシール79で水
蜜に形成された内部空間には、上側から下側にかけて、
旋回用の油圧モータ51の軸52と1段目の遊星歯車減
速機構55のサンギヤとのスプライン結合をしている部
分、1段目の遊星歯車減速機構55、1段目の遊星歯車
減速機構55のキャリヤと2段目の遊星歯車減速機構6
1のサンギヤとのスプライン結合をしている部分、2段
目の遊星歯車減速機構61、2段目の遊星歯車減速機構
61のキャリヤと出力軸53とのスプライン結合をして
いる部分、出力軸53を支持している上側軸受70、下
側軸受71等が存在しており、そして1つの潤滑オイル
がこの内部空間のLの位置から満たされている。
【0016】中間ケーシング68の上側軸受70を設置
しているケーシング壁の少し上方に凸部73を形成する
と共に、この凸部73と中間ケーシング68の内周面と
により、遊星歯車減速機構に向かう凹部74を形成す
る。旋回装置が作動すると、上記各構成要素から磨耗金
属粉が発生するが、この磨耗金属粉は凹部74のところ
に落ちて行き、通路75を通り、パイプ78のところま
で落下して、ここで滞留する。パイプ78のところ滞留
した磨耗金属粉はストップバルブ77を開口することに
より外に排出することができる。なお、59は1段目の
遊星歯車減速機構55のリングギヤ、65は2段目の遊
星歯車減速機構61のリングギヤである。
【0017】図4に示す1つ目の他社に係る従来技術
(特開平8−28668号公報)の建設機械の旋回装置
は、ほぼ全部の磨耗金属粉が凹部74に落下するような
構成に2段目の遊星歯車減速機構61のキャリヤの形
状、および中間ケーシング68に設けた凸部73の形状
等をする必要がある。そうしないと、磨耗金属粉のほと
んどはこの凹部74の内側にある上側軸受70の方に落
下して行き、この落下した磨耗金属粉は上側軸受70に
悪い影響を与える。ほぼ全部の磨耗金属粉が凹部74に
落下するような構成になっていないと、磨耗金属粉の軸
受に与える悪い影響を完全になくするという本願発明
(図4に示す1つ目の他社に係る従来技術による発明)
の所期の目的が達成できないことになる。現在の本願の
発明(図4に示す1つ目の他社に係る従来技術による発
明)ではこの点がまだ確立されていない。また中間ケー
シングに凹部74と下方にあるパイプ78とを連絡する
ために、上下に伸びる長い通路75が形成されている
が、このような長い穴(通路)をケーシングに形成する
ことは作成上非常に問題があり、コストが嵩む。さらに
また図4に示す1つ目の他社に係る従来技術の建設機械
の旋回装置は、下部ケーシング69にオイルシール79
を設置して、このオイルシール79により内部空間内に
1つの潤滑オイルを水蜜にしており、これは上記図3に
示すものと同じである。1つの潤滑オイルを用いて旋回
装置の各構成部分を全て潤滑するということは、構造
上、オイルシール79により水蜜にされた内部空間内に
ある各構成部分から発生する磨耗金属粉がどうしても上
側軸受70、さらには下側軸受71の方に落下して行く
ということになり、これらの軸受に悪い影響を与えるこ
とは目に見えている。
【0018】また図4に示す1つ目の他社に係る従来技
術の建設機械の旋回装置は、中間ケーシング68に、オ
イルシール79を設置するための下部ケーシング69を
さらに連結する構成にしているので、上記図3で説明し
た反力R2に関する技術的な事項と同様に、反力R2で
出力軸53を支持している下側軸受71のところからピ
ニオン54の歯部と旋回輪の内輪の内歯とが噛合い旋回
力(公転力)Fが作用するところまでの距離L2が長く
なり、計算上、下側軸受71の反力R2、上側軸受70
の反力R1等がより大きくなる構造になっている。
【0019】次に図5は、本発明に関係すると考える2
つ目の他社に係る従来技術(特開平11−350531
号公報)の建設機械の旋回装置を示しており、この公報
に記載されている従来技術の建設機械の旋回装置の構成
について以下において説明を行う。101は旋回用の油
圧モータである。この旋回用の油圧モータ101は上部
ハウジング117の上部に載置、固定されている。上部
ハウジング117、中間ハウジング118、下部ハウジ
ング119によって形成される内部空間には、上側から
下側にかけて、旋回用の油圧モータ101の軸と1段目
の遊星歯車減速機構105のサンギヤとのスプライン結
合をしている部分(図面には示されていない)、1段目
の遊星歯車減速機構105、1段目の遊星歯車減速機構
105のキャリヤと2段目の遊星歯車減速機構111の
サンギヤとのスプライン結合をしている部分、2段目の
遊星歯車減速機構111、2段目の遊星歯車減速機構1
11のキャリヤと出力軸103とのスプライン結合をし
ている部分、出力軸103を支持している上側軸受12
0、および下側軸受121等が存在している。また図5
に示す2つ目の他社に係る従来技術の建設機械の旋回装
置は、下部ハウジング119に設けられた上側軸受12
0と、下側軸受121との上下の間に、下部ハウジング
119の内周面と出力軸103の外周面とを水蜜にする
シールリング122を設置している。
【0020】また下部ハウジング119の下面に下方に
突出するリング状の凸部を形成すると共に、このリング
状の凸部の内周面に上記の出力軸103を支持する下側
軸受121を設置する。下側軸受121の下側には環状
板体129が設けられている。環状板体129の内周側
は下側軸受121とピニオン104とに挟持されて設け
られている。環状板体129は、内周側を挟持される平
板部、外周側をリング状の凸部の下面と摺接する平板部
とし、そしてこの平板部の外周から鉛直上向きに折曲げ
部となり、該折曲げ部はリング状の凸部の外表面に嵌め
こむと共に、この折曲げ部は凸部の外表面と摺接するよ
うにする。環状板体129には2つの役目がある。1つ
は、ピニオン104の歯部と建設機械の下部走行体の一
部を構成する丸胴143の上に固定されている旋回輪の
内輪134の内歯とが噛合うときのポンプ作用により発
生するグリースバス140の中にあるグリースが下側軸
受側に上がって流れ、該下側軸受121に、劣化したグ
リースが浸入してくるのを防ぐ役目、もう1つは下側軸
受121の中に充填されている軸受用のグリースが外に
漏れてしまわぬようにする役目の2つがある。
【0021】図5に示す2つ目の他社に係る従来技術の
建設機械の旋回装置は、下部ハウジング119に設けら
れた上側軸受120と、下側軸受121との上下の間
に、該下部ハウジング119の内周面と出力軸103の
外周面とを水蜜にするシールリング122が設置されて
いる。この構成により、旋回用の油圧モータ101の軸
と1段目の遊星歯車減速機構105のサンギヤとのスプ
ライン結合をしている部分(図面には示されていな
い)、1段目の遊星歯車減速機構105、1段目の遊星
歯車減速機構105のキャリヤと2段目の遊星歯車減速
機構61のサンギヤとのスプライン結合をしている部
分、2段目の遊星歯車減速機構111、2段目の遊星歯
車減速機構111のキャリヤと出力軸103とのスプラ
イン結合をしている部分、出力軸103を支持している
上側軸受120等は1つの潤滑オイルで潤滑を行うこ
と、および出力軸103を支持している下側軸受121
は別の潤滑、すなわち、グリース潤滑で行うようにして
いる。
【0022】図5に示す2つ目の他社に係る従来技術の
建設機械の旋回装置は、シールリング122を設置し、
このシールリング122により、潤滑方式を2つのパー
トに分けることにより、下側軸受121に最終的には集
中して落下してくる磨耗金属粉の悪影響を除外したもの
である。これは下側軸受121に対して磨耗金属粉の悪
影響を改善したことになるが、依然として上側軸受12
0には、上部ハウジング117、中間ハウジング11
8、下部ハウジングおよびシールリング122によって
作られる内部空間に存在する旋回装置の各構成要素が作
動することによって発生する磨耗金属粉が全て落下する
ということになり、磨耗金属粉の上側軸受120に与え
る悪影響について改善されていない。すなわち、上側軸
受120に与える磨耗金属粉の悪影響を改善する構成、
磨耗金属粉をハウジング外に追出してしまうという技術
思想が本従来技術には見あたらない。
【0023】また図5に示す2つ目の他社に係る従来技
術には、ハウジング内をシールリング122で上下に分
けて、上のハウジング内にある旋回装置の各構成要素の
潤滑と下のハウジング内にある下側軸受の潤滑とを分離
して行う点、および下側軸受121のインナレースとア
ウタレースとの間にグリースを充填すると共に、この充
填したグリースを、下側軸受121と一体的でない、下
部ハウジング119の下面に下方に突出するリング状の
凸部を形成し、そのリング状の凸部外表面に環状板体1
29を装着することにより密封することについて記載さ
れている。しかしこの図5に示す2つ目の他社に係る従
来技術には、下側軸受のインナレースとアウタレースと
の間にグリースを充填すると共に、この充填したグリー
スを、下側軸受と一体的に設けてあり、かつピニオン側
に設けたグリースシールで密封した自己潤滑型としたこ
と、これにより下側軸受をコンパクトものとし、組み付
けも簡単で、しかも安価であることについては記載され
ていない。
【0024】環状板体129には上記のようにグリース
バス140の中にある劣化したグリースが下側軸受12
1内に浸入することを防ぐ役目、および下側軸受121
の軸受用のグリースが外に漏れてしまわぬようにする役
目の2つがあり、機能的には目を見張るものであるが、
このような役目を果たす環状板体129を製作するには
かなりの寸法精度が要求されるので、高価なものとな
る。また、この環状板体129と摺接する下部ハウジン
グ119のリング状凸部の外表面等もかなり高い寸法制
度、加工精度が要求される。さらにまた、旋回装置の組
み付けの際、下側軸受121の軸受用のグリースが外に
漏れてしまわぬようにしながら、環状板体129を下部
ハウジング119のリング状凸部の外表面に装着すこと
が必要となり、組み付け作業が大変である。なお133
は鋼球で、旋回輪の内輪134と旋回輪の外輪138と
の間に設けられている。また旋回輪の内輪134は下部
走行体の一部である丸胴143の上にボルト144によ
り固定されている。135は旋回フレームであり、旋回
装置の下部ハウジング119の下側フランジ部がこの上
に載置され、ボルト137により固定される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の技術の問題点に鑑みなされたもので、 ダブルリップオイルシールはその構造自体が複雑
で、高価なものとなるので、このようなものは止めて、
構造が簡単で安価ではあるがシール効果の高い旋回装置
を提供すること 下側軸受の反力R2、および上側軸受の反力R1を
極力小さくするため、下側軸受からピニオン作用点Fま
での距離L2をできるだけ短くするような構成にした旋
回装置を提供すること 上側軸受と、下側軸受との間にオイルシールを設置
して、旋回装置の潤滑方式を上側軸受用部分と、下側軸
受用部分の2つに分け、旋回装置の各構成要素から発生
する磨耗金属粉が特に下側軸受に悪い影響を与えないよ
うにすると共に、下側軸受を自己潤滑型にした旋回装置
を提供すること、および 磨耗金属粉のほとんどをケーシング内に形成した凹部
で捕獲し、これを潤滑オイル排出通路に閉じ込めると共
に、潤滑オイルの交換時に磨耗金属粉を含む劣化潤滑オ
イルを完全に排出することができる旋回装置を提供する
ことを目的にしている。
【0026】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、第1の発明は、上端側に旋回用の油圧モータが設け
られ、下端部が上部旋回体に取付けられたケーシング
と、該ケーシング内に設けられ、前記旋回用の油圧モー
タの回転を減速する遊星歯車減速機構と、前記ケーシン
グ内から下向きに突出し、該遊星歯車減速機構によって
減速された回転を出力する出力軸と、該出力軸の下端側
に設けられ、前記上部旋回体と下部走行体との間に設け
た旋回輪の内輪の内歯と噛合するピニオンの歯部と、前
記出力軸を回転可能に支持するため前記ケーシングと出
力軸との間に設けられた上側軸受、および下側軸受と、
該上側軸受、および下側軸受の上下方向の間であって、
上側軸受に近接して前記ケーシングと出力軸との間を水
密にするオイルシールを設けた建設機械の旋回装置にお
いて、前記の下側軸受はインナレースとアウタレースと
の間にグリースを充填すると共に、この充填したグリー
スを、下側軸受と一体的に設けてあり、かつピニオン側
に設けたグリースシールで密封した自己潤滑型としたこ
とを特徴としている。
【0027】第1の発明を主体とする第2の発明は、下
側軸受に一体的に設けてあるグリースシールとピニオン
の歯部との間に環状の邪魔板が介在するように出力軸に
取付けられていることを特徴としている。
【0028】第2の発明を主体とする第3の発明は、ケ
ーシングの上側軸受が取付けてある位置に凸部を設け、
この凸部とケーシングの内周面により、遊星歯車減速機
構側に向かって開口する凹部を形成し、またケーシング
と出力軸との間に設けた上側軸受とその下のオイルシー
ルとの上下方向の間隙のところには、この間隙のところ
につながる潤滑オイル排出用通路を形成し、この潤滑オ
イル排出用通路はケーシングの外周放射方向に伸び、さ
らには潤滑オイルがケーシング内から外部に排出できる
ようにする排出パイプが該潤滑オイル排出用通路に連結
されていることを特徴としている。
【0029】第3の発明を主体とする第4の発明は、上
側軸受を設置する下部ケーシングの内周面に、上側軸受
の上端部から下端部あたりまで伸びて、該上側軸受と前
記オイルシールとの上下方向の間隙のところにつなが
る、円周方向の一定の幅をもった複数の縦溝を等間隔に
形成したことを特徴としている。
【0030】第3の発明を主体とする第5の発明は、前
記遊星歯車減速機構側に向かって開口する凹部と前記ケ
ーシングの外周放射方向に伸びる潤滑オイル排出用通路
とを開口により連通したことを特徴としている。
【0031】第4又は5の発明を主体とする第6の発明
は、前記潤滑オイル排出用通路に連結され、潤滑オイル
をケーシング内から外部に排出できるようにする排出パ
イプには排出口が形成されると共に、この排出口を開閉
するストップバルブが設けられていることを特徴として
いる。
【0032】
【作用効果】上記の課題を解決するために本発明は、ケ
ーシング内に旋回用の油圧モータの回転を減速する遊星
歯車減速機構、該遊星歯車減速機構によって減速された
回転を出力する出力軸、該出力軸を回転可能に支持する
ためケーシングと出力軸との間に設けられた上側軸受、
および下側軸受と、該上側軸受、および下側軸受の上下
方向の間であって、上側軸受に近接して前記ケーシング
と出力軸との間を水密にするオイルシール等を設け、そ
して前記下側軸受はインナレースとアウタレースとの間
にグリースを充填すると共に、この充填したグリース
を、下側軸受と一体的に設けてあり、かつピニオン側に
設けたグリースシールで密封した自己潤滑型としたこと
ことを特徴としている。
【0033】本発明は、このような構成を有しているの
で、潤滑方式はオイルシールにより、ケーシング内で2
つに分けられる。1つは潤滑オイルで、主として遊星歯
車減速機構の潤滑と、上側軸受の潤滑を行い、もう1つ
はグリースで下側軸受の潤滑を行うものでなる。従来技
術のように、1つの潤滑でケーシング内の各構成要素、
上側軸受、および下側軸受の潤滑を行う場合、どうして
も下側軸受に最終的に各構成要素が作動したときに発生
する磨耗金属粉が落下して滞留することになるが、本発
明においては潤滑方式をオイルシールにより、ケーシン
グ内で2つに分けたので、下側軸受に対する磨耗金属粉
の悪影響はなくなった。また、下側軸受のグリース潤滑
では格別な構成を採用し、下側軸受のインナレースとア
ウタレースとの間にグリースを充填すると共に、この充
填したグリースを、下側軸受と一体的に設けてあり、か
つピニオン側に設けたグリースシールで密封する自己潤
滑型としたもので、ダブルリップオイルシールと比較し
てコンパクトで安価であり、組み付けも簡単で、また出
力軸の外周面に格別な加工を施さなくてもよい。さらに
従来技術においては、下側軸受から、ダブルリップオイ
ルシール、およびピニオン作用点Fまでの距離がL2と
されていたものが、本発明においては、下側軸受から、
ピニオン作用点Fまでの距離がL2ということになり、
L2がかなり短くなった。このため計算上、下側軸受の
反力R2、上側軸受の反力R1が少なくなり、軸受が一
回りグレードが低いものを使用しても問題は起こらない
ことになった。これは建設機械のコスト低減につなが
る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形
態を示す建設機械の旋回装置の全体の断面図である。図
2は、図1中の矢示II―II方向からみたピニオン、ピニ
オンの歯部、旋回輪の内輪、内輪の内歯等を示す要部拡
大断面図である。1は旋回用の油圧モータである。旋回
用の油圧モータ1は、上部ケーシングの上側中央部に載
置、固定されている。旋回用の油圧モータ1は下方に伸
びる軸2を備え、この軸2の回転を2つの遊星歯車減速
機構5、11で減速、高トルクにして下方に位置するピ
ニオン4と一体の出力軸3に伝達する。5は1段目の遊
星歯車減速機構である。1段目の遊星歯車減速機構5の
サンギヤ6は、軸2とスプライン結合で結合されてい
る。すなわち軸2の外周にはスプラインが切ってあり、
またサンギヤ6の中央部の内周面にも対応してスプライ
ンが切ってあるのでスプライン結合が可能となり、軸2
の回転がサンギヤ6に伝えられる。円周の角度が120
度の等間隔で配置されている3つの遊星歯車7、7,7
は、前記のサンギヤ6と、また中間ケーシング18の内
周面に設けたリングギヤ9と噛合っている。前記の3つ
の遊星歯車7、7,7はサンギヤ6の周りを自転しなが
ら、リングギヤ9の内周を公転することになる。なお、
8はピンで、このピン8により前記の3つの遊星歯車
7、7,7はキャリヤ10に回転自在に固定されてい
る。そして前記3つの遊星歯車7、7,7を固定してい
るキャリヤ10は、この3つの遊星歯車7、7,7がリ
ングギヤ9の内周を公転する動きに伴って、ピニオン4
の出力軸3が作る軸心X―Xの周りを回転する。
【0035】11は2段目の遊星歯車減速機構である。
上記の1段目の遊星歯車減速機構5のキャリヤ10の中
央部の内周面に形成したスプラインと、2段目の遊星歯
車減速機構11のサンギヤ12の軸の外周面に形成した
スプラインとがスプライン結合して、1段目の遊星歯車
減速機構5のキャリヤ10の回転が2段目の遊星歯車減
速機構11のサンギヤ12に伝達される。円周の角度が
120度の等間隔で配置されている2段目の遊星歯車減
速機構11の3つの遊星歯車13、13,13は、前記
のサンギヤ12と、またハウジング18の内周面に設け
た2段目の遊星歯車減速機構11のリングギヤ15と噛
合っている。前記の3つの遊星歯車13、13,13は
このサンギヤ12の周りを自転しながら、リングギヤ1
5の内周を公転することになる。なお14はピンで、こ
のピン14により前記の3つの遊星歯車13、13,1
3はキャリヤ16に回転自在に固定される。そして前記
の3つの遊星歯車13、13,13を固定しているキャ
リヤ16は、この3つの遊星歯車13、13,13がリ
ングギヤ12の内周を公転する動きに伴って、出力軸3
が作る軸心X―Xの周りを回転する。2段目の遊星歯車
減速機構11のキャリヤ16の中央円筒部の内周面には
スプラインが切ってあり、このスプラインと前記キャリ
ヤ16の直ぐ下にある出力軸3の外周面に形成したスプ
ラインとがスプライン結合することにより、該キャリヤ
16の回転が出力軸3に伝達される。1段目の遊星歯車
減速機構の働きにより油圧モータ1の軸2の回転は減速
され、この減速された回転は、2段目の遊星歯車減速機
構の働きによりさらに減速されると共に、高トルクに変
換されて出力軸3に伝達される。
【0036】旋回用油圧モータ1が上端に載置、固定さ
れている上部ケーシング17の下端にあるフランジは、
中間ケーシング18の上端にあるフランジと密封リング
をそのフランジ間に介在させて、ボルト31により固
定、連結されている。上記するように中間ケーシング1
8の内周面には、1段目の遊星歯車減速機構5のリング
ギヤ9、および2段目の遊星歯車減速機構11のリング
ギヤ15が形成されている。また中間ケーシング18の
下端にあるフランジと下部ケーシング19の上端にある
フランジとは、密封リングをそのフランジ間に介在させ
て、ボルト32により固定、連結されている。下部ケー
シング19の下端には旋回フレームに載置、固定するた
めに、フランジが形成されている。
【0037】下部ケーシング19の上下方向のほぼ中間
部には上側軸受20を、そして下部ケーシング19の下
端にはリング状凸部を形成してその内周面に下側軸受2
1をそれぞれ設置し、ピニオン4と一体の出力軸3を支
持するようにしている。また下部ケーシング19の上下
方向のほぼ中間部の上側軸受20が取付けてある位置に
は凸部23が形成されてあり、この凸部23と下部ケー
シング19の内周面により、遊星歯車減速機構側に向か
って開口する凹部24を形成している。ケーシング1
7、ケーシング18内に設置されている旋回装置の遊星
歯車減速機構等の各構成要素が作動することにより、磨
耗金属粉が発生するが、この発生した磨耗金属粉の大部
分は凹部24に落下してここに一時的に滞留する。旋回
装置の遊星歯車減速機構等の各構成要素が作動すること
により、発生した磨耗金属粉の一部は上側軸受20の方
に直接落下して上側軸受20に悪影響を与える。凹部2
4に一時的に滞留した磨耗金属粉は旋回装置の振動等に
より凹部24を飛び出して上側軸受20の方に落下して
行く。
【0038】22はオイルシールである。このオイルシ
ール22は上側軸受20と、下側軸受21との潤滑方式
を分けるために、上側軸受20と、下側軸受21との間
で、下部ケーシングの上側軸受20の取付け位置の直ぐ
下のあたりにこのオイルシール22を設置する。26は
下側軸受20とオイルシール22との上下方向の間隙の
ところにつながる潤滑オイル排出用通路である。潤滑オ
イル排出用通路26は、下側軸受20とオイルシール2
2との上下方向の間隙のところからケーシング19の外
周放射方向に伸び、さらには潤滑オイルが下部ケーシン
グ19内から外部に排出できるようにする排出パイプ2
8が該潤滑オイル排出用通路26に連結されている。潤
滑オイル排出用通路26に連結され、潤滑オイルを下部
ケーシング19内から外部に排出できるようにする排出
パイプ28には排出口が形成されると共に、この排出口
を開閉するストップバルブ27が設けられている。
【0039】図1で示すように、上部ケーシング17内
は旋回用の油圧モータ1の軸2と1段目の遊星歯車減速
機構5のサンギヤ6とがスプライン結合をしている部分
の位置(Lの位置)から潤滑オイルが満たされている。
そして、この潤滑オイルは下部ケーシング19に設けた
オイルシール22のところまで行き渡っている。上記よ
うな構成にしたため、潤滑オイルが存在する最下部、す
なわち、上側軸受20とオイルシール22との上下方向
の間隙のところから、そこに伸びる潤滑オイル排出用通
路26を使用して潤滑オイルを外部に排出することが可
能となった。このため、潤滑オイルの交換の時に、完全
に磨耗金属粉を含んだ潤滑オイルを下部ケーシング19
内から外部に排出することが出来る。時間が経過する
と、比重の高い磨耗金属粉が最下部に停滞するというこ
とになるが、時期を見計らって定期的に上記ストップバ
ルブを開にして、磨耗金属粉を含んだ潤滑オイルを外部
に排出することにより、磨耗金属粉が最下部に停滞し、
上側軸受20、オイルシール22に悪影響を及ぼすとい
うことを避けることができる。
【0040】旋回装置の下部ケーシング19の上下方向
のほぼ中間部には出力軸3を支持する上側軸受20が設
置されている。上側軸受20を設置する下部ケーシング
19の内周面に、上側軸受20の上端部から下端部あた
りまで伸びて、該上側軸受20と前記オイルシール22
との上下方向の間隙のところにつながる、円周方向の一
定の幅をもった複数の縦溝20Aを等間隔に形成する。
凹部24に一時的に滞留した磨耗金属粉は旋回装置の振
動等により凹部24を飛び出して上側軸受20の方に落
下してくるが、この上側軸受20の方に落下してきた磨
耗金属粉はこの複数の縦溝20Aにより、上側軸受20
と前記オイルシール22との上下方向の間隙のところま
で落下して、この間隙のところで滞留する。上側軸受2
0とオイルシール22との上下方向の間隙のところには
潤滑オイル排出用通路26が伸びているので、潤滑オイ
ル交換時、この潤滑オイル排出用通路26を使用して磨
耗金属粉を含んだ潤滑オイルを外部に排出することが可
能となる。
【0041】そしてまた別の実施例として、上記の凹部
24と下部ケーシング19の外周放射方向に伸びる潤滑
オイル排出用通路26とを開口25により連通する。凹
部24と潤滑オイル排出用の通路26とを開口25によ
り連通させることにより、潤滑オイル交換時に、上記凹
部24に溜まっていた2つの遊星歯車減速機構等から発
生する磨耗金属粉は、開口25より潤滑オイル排出用通
路26に流れて行き、そして排出パイプ28より、外部
に排出することができる。上側軸受20に直接落下する
磨耗金属粉以外の大部分の磨耗金属粉は上記凹部24に
溜まり、溜まった磨耗金属粉は潤滑オイル交換時、開口
25より潤滑オイル排出用通路26に流れて行き、そし
て排出パイプ28から外部に排出することができる。潤
滑オイル交換時でなくても、時期を見計らって、定期的
に上記凹部24に溜まっている磨耗金属粉を開口25、
潤滑オイル排出用通路26、そして排出パイプ28通じ
て外部に潤滑オイルと一緒に排出する。このようにすれ
ば、上記凹部24に溜まっていた磨耗金属粉はなくな
り、振動等の時に凹部24から飛び出る磨耗金属粉はな
くなる。磨耗金属粉が上側軸受20の方に落下してくる
ことはなくなり、上側軸受20に与える悪影響はなくな
る。これにより上側軸受20の耐久性が高まる。
【0042】下部ケーシング19の下端にリング状凸部
を形成し、その内周面に下側軸受21を設置して、ピニ
オン4と一体の出力軸3を支持するようにしている。下
側軸受21はインナーレースとアウターレースとの間に
グリースを充填すると共に、この充填したグリースを、
下側軸受21と一体的に設けてあり、かつピニオン側に
設けたグリースシール29で密封して、自己潤滑型とし
ている。下側軸受21は、軸受の潤滑もこのようにセッ
トになっているので大変コンパクトで、安価であり、し
かも組み付けがすこぶる簡単である。グリースを密封し
ているグリースシール29を保護するために、必要に応
じて、下側軸受21と一体的に設けたグリースシール2
9とピニオン4との間に環状の邪魔板30を出力軸3の
外周面に設置する。
【0043】このような構成にすれば、グリース41が
入っているグリースバス40の中で、上部旋回体を旋回
させるために、ピニオン4の歯部4aと旋回輪の内輪3
4の内歯34aとが噛合っている(図2を参照)が、こ
の噛合いの際のポンプ作用により、グリースが下側軸受
21と一体的に設けたグリースシール29の方に一部上
がってくる。そして下側軸受21と一体に取付けられて
いるグリースシール29に衝突する。この衝突は、下側
軸受21を密封するグリースシール29に悪影響を及ぼ
すことが考えられる。グリースバス40の劣化したグリ
ースがポンプ作用により、グリースシール29に直接衝
突することを避けるために、下側軸受21と一体的のグ
リースシール29とピニオン4との間に環状の邪魔板3
0を出力軸3の外周面に設置する。環状の邪魔板30は
平らな金属板で構成し、出力軸3の外周面に嵌挿できる
ようにする。環状の邪魔板30は特別な加工を施す必要
はなにもない。
【0044】ピニオン4の歯部4aは、グリースバス4
0の中で下部走行体の一部を構成する丸胴(図示されて
いない)の上に固定されている旋回輪の内輪34の内歯
34aと噛合っている。旋回輪の内輪34と旋回輪の外
輪38との間には鋼球33が介装されている。旋回装置
の下部ケーシング19の下端にあるフランジは上側旋回
フレーム35、下側旋回フレーム36とボルト37によ
り固定されている。また旋回輪の外輪38はボルト39
により、下側旋回フレーム36、上側旋回フレーム35
に固定されている。旋回用の油圧モータ1が外部から圧
油を給排して旋回用の油圧モータ1の軸を回転駆動する
と、この油圧モータ1の軸の回転は上記中間ケーシング
18内にある2つの遊星歯車減速機構5,11により2
段階に減速され、出力軸3に低速、高トルクの回転力が
伝達される。出力軸3と一体のピニオン4の歯部4a
は、旋回輪の内輪34の内歯34aと噛合し、ピニオン
4は自転しながら、旋回輪の内輪34の内歯34aに沿
って公転する。旋回輪の内輪34は下部走行体の丸胴に
固着されており(図には示されていない)、外輪38は
上部旋回体の下側フレーム36、上側旋回フレーム35
に固着されているので、ピニオン4の公転は出力軸3か
ら上部ケーシング17、中間ケーシング18、下部ケー
シング19を介して上側旋回フレーム35、下側旋回フ
レーム36に伝達され、上部旋回体が下部走行体上で旋
回するということになる。
【0045】次に図2について説明する。図2は、図1
中の矢示II―II方向からみたピニオン、ピニオンの歯
部、旋回輪の内輪、内輪の内歯等を示す要部拡大断面図
である。ピニオン4の歯部4aは旋回輪の内輪34の内
歯34aと噛合する。ピニオン4の出力軸3が時計の針
の方向Dに自転していくとき、旋回装置はEの方向に公
転するということになる。すなわち、出力軸3と一体の
ピニオン4の歯部4aは、旋回輪の内輪34の内歯34
aと噛合し、これによりピニオン4は時計の針の方向D
に自転しながら、ピニオン4を含む旋回装置はEの方向
に、旋回輪の内輪34の内歯34aに沿って公転(旋
回)する。また、ピニオン4の歯部4aと旋回輪の内輪
34の内歯34aとの噛合によるポンプ作用により、グ
リースバス40のグリース41は下側軸受21の方に上
がってくるが、上がってきたグリース41がグリースシ
ール29、あるいは環状の邪魔板30を装着したときに
はこれに遮られて行き場がなくなり、Cの方向に抜け出
てくる(吐き出される)。グリースシール29の下に環
状の邪魔板30を設けることにより、劣化したグリース
がグリースシール29に直接衝突して、これを破壊する
ようなことを防ぐ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る建設機械の旋回装置
を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II―II方向からみたピニオン、ピ
ニオンの歯部、旋回輪の内輪、内輪の内歯等を示す要部
拡大断面図である。
【図3】本発明に関係すると考える出願人自身に係る従
来技術の建設機械の旋回装置の縦断面図である。
【図4】本発明に関係すると考える他社に係る従来技術
(特開平8−28668号公報)の建設機械の旋回装置
の縦断面図である。
【図5】本発明に関係すると考える他社に係る従来技術
(特開平11−350531号公報)の建設機械の旋回
装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・旋回用の油圧モータ 2・・・・・軸 3・・・・・出力軸 4・・・・・ピニオン 4a・・・・ピニオンの歯部 5・・・・・1段目の遊星歯車減速機構 6・・・・・サンギヤ 7・・・・・遊星歯車 8・・・・・ピン 9・・・・・中間ケーシングに設けた1段目の遊星歯車
減速機構のリングギヤ 10・・・・キャリヤ 11・・・・2段目の遊星歯車減速機構 12・・・・サンギヤ 13・・・・遊星歯車 14・・・・ピン 15・・・・中間ケーシングに設けた2段目の遊星歯車
減速機構のリングギヤ 16・・・・キャリヤ 17・・・・上部ケーシング 18・・・・中間ケーシング 19・・・・下部ケーシング 20・・・・上側軸受 20A・・・上側軸受を設置するところの下部ケーシン
グ19の内周面に設けた複数の円周方向等間隔の縦溝 21・・・・下側軸受 22・・・・オイルシール 23・・・・凸部 24・・・・凹部 25・・・・凹部24と潤滑オイル排出用通路26とを
連通する開口 26・・・・潤滑オイル排出用通路 27・・・・排出パイプ28の排出口に設けたストップ
バルブ 28・・・・排出パイプ 29・・・・グリースシール 30・・・・環状の邪魔板 31・・・・上部ケーシング17と中間ケーシング18
とを結合するボルト 32・・・・中間ケーシング18と下部ケーシング19
とを結合するボルト 33・・・・鋼球 34・・・・下部走行体の一部を構成する丸胴(図示さ
れてない)の上に固定されている旋回輪の内輪 34a・・・内輪34に設けてある内歯 35・・・・上側旋回フレーム 36・・・・下側旋回フレーム 37・・・・下部ケーシング19の下端部にあるフラン
ジを上側,下側旋回フレー ム35,36に固定するボルト 38・・・・旋回輪の外輪 39・・・・旋回輪の外輪を下側、上側旋回フレーム3
6、35に固定するボルト 40・・・・グリースバス 41・・・・グリース
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月10日(2000.10.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】図4に示す1つ目の他社に係る従来技術
(特開平8−28668号公報)の建設機械の旋回装置
は、ほぼ全部の磨耗金属粉が凹部74に落下するような
構成に2段目の遊星歯車減速機構61のキャリヤの形
状、および中間ケーシング68に設けた凸部73の形状
等をする必要がある。そうしないと、磨耗金属粉のほと
んどはこの凹部74の内側にある上側軸受70の方に落
下して行き、この落下した磨耗金属粉は上側軸受70に
悪い影響を与える。ほぼ全部の磨耗金属粉が凹部74に
落下するような構成になっていないと、磨耗金属粉の軸
受に与える悪い影響を完全になくするという本願発明
(図4に示す1つ目の他社に係る従来技術による発明)
の所期の目的が達成できないことになる。現在の本願の
発明(図4に示す1つ目の他社に係る従来技術による発
明)ではこの点がまだ確立されていない。また中間ケー
シングに凹部74と下方にあるパイプ78とを連絡する
ために、上下に伸びる長い通路75が形成されている
が、このような長い穴(通路)をケーシングに形成する
ことは作成上非常に問題があり、コストも嵩む。さらに
また図4に示す1つ目の他社に係る従来技術の建設機械
の旋回装置は、下部ケーシング69にオイルシール79
を設置して、このオイルシール79により内部空間内に
1つの潤滑オイルを水密にしており、これは上記図3に
示すものと同じである。1つの潤滑オイルを用いて旋回
装置の各構成部分を全て潤滑するということは、構造
上、オイルシール79により水密にされた内部空間内に
ある各構成部分から発生する磨耗金属粉がどうしても上
側軸受70、さらには下側軸受71の方に落下して行く
ということになり、これらの軸受に悪い影響を与えるこ
とは目に見えている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に図5は、本発明に関係すると考える2
つ目の他社に係る従来技術(特開平11―350531
号公報)の建設機械の旋回装置を示しており、この公報
に記載されている従来技術の建設機械の旋回装置の構成
について以下において説明を行う。101は旋回用の油
圧モータである。この旋回用油圧モータ101は上部ハ
ウジング117の上部に載置、固定されている。上部ハ
ウジング117、中間ハウジング118、下部ハウジン
グ119よって形成されている内部空間には、上側から
下側にかけて、旋回用油圧モータ101の軸と1段目の
遊星歯車減速機構105のサンギヤとのスプライン結合
をしている部分(図面には示されていない)、1段目の
遊星歯車減速機構105、1段目の遊星歯車減速機構1
05のキャリヤと2段目の遊星歯車減速機構111のサ
ンギヤとのスプライン結合をしている部分、2段目の遊
星歯車減速機構111、2段目の遊星歯車減速機構11
1のキャリヤと出力軸103とのスプライン結合をして
いる部分、出力軸103を支持している上側軸受12
0、および下側軸受121等が存在している。また図5
に示す2つ目の他社に係る従来技術の建設機械の旋回装
置は、下部ハウジング119に設けられた上側軸受12
0と、下側軸受121との上下の間に、下部ハウジング
119の内周面と出力軸103の外周面とを水密にする
シールリング122を設置している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図5に示す2つ目の他社に係る従来技術の
建設機械の旋回装置は、下部ハウジング119に設けら
れた上側軸受120と、下側軸受121との上下の間
に、該下部ハウジング119の内周面と出力軸103の
外周面とを水密にするシールリング122が設置されて
いる。この構成により、旋回用の油圧モータ101の軸
と1段目の遊星歯車減速機構105のサンギヤとのスプ
ライン結合をしている部分(図面には示されていな
い)、1段目の遊星歯車減速機構105、1段目の遊星
歯車減速機構105のキャリヤと2段目の遊星歯車減速
機構61のサンギヤとのスプライン結合をしている部
分、2段目の遊星歯車減速機構111、2段目の遊星歯
車減速機構111のキャリヤと出力軸103とのスプラ
イン結合をしている部分、出力軸103を支持している
上側軸受120等は1つの潤滑オイルで潤滑を行うこ
と、および出力軸103を支持している下側軸受121
は別の潤滑、すなわち、グリース潤滑で行うようにして
いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D015 DA02 3J016 AA01 AA06 BB01 3J063 AA15 AB12 AC01 BA11 BB41 BB48 CA01 CD03 CD42 XD02 XD03 XD17 XD32 XD47 XD72 XD73 XE17 XE22 3J101 BA73 CA17 EA63 EA67 FA32 FA60 GA51

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端側に旋回用の油圧モータが設けられ、
    下端部が上部旋回体に取付けられたケーシングと、該ケ
    ーシング内に設けられ、前記旋回用の油圧モータの回転
    を減速する遊星歯車減速機構と、前記ケーシング内から
    下向きに突出し、該遊星歯車減速機構によって減速され
    た回転を出力する出力軸と、該出力軸の下端側に設けら
    れ、前記上部旋回体と下部走行体との間に設けた旋回輪
    の内輪の内歯と噛合するピニオンの歯部と、前記出力軸
    を回転可能に支持するため前記ケーシングと出力軸との
    間に設けられた上側軸受、および下側軸受と、該上側軸
    受、および下側軸受の上下方向の間であって、上側軸受
    に近接して前記ケーシングと出力軸との間を水密にする
    オイルシールを設けた建設機械の旋回装置において、前
    記の下側軸受はインナレースとアウタレースとの間にグ
    リースを充填すると共に、この充填したグリースを、下
    側軸受と一体的に設けてあり、かつピニオン側に設けた
    グリースシールで密封した自己潤滑型としたことことを
    特徴とする建設機械の旋回装置。
  2. 【請求項2】下側軸受に一体的に設けてあるグリースシ
    ールとピニオンの歯部との間に環状の邪魔板が介在する
    ように出力軸に取付けられていることを特徴とする請求
    項1記載の建設機械の旋回装置。
  3. 【請求項3】ケーシングの上側軸受が取付けてある位置
    に凸部を設け、この凸部とケーシングの内周面により、
    遊星歯車減速機構側に向かって開口する凹部を形成し、
    またケーシングと出力軸との間に設けた上側軸受とその
    下のオイルシールとの上下方向の間隙のところには、こ
    の間隙のところにつながる潤滑オイル排出用通路を形成
    し、この潤滑オイル排出用通路はケーシングの外周放射
    方向に伸び、さらには潤滑オイルがケーシング内から外
    部に排出できるようにする排出パイプが該潤滑オイル排
    出用通路に連結されていることを特徴とする請求項2記
    載の建設機械の旋回装置。
  4. 【請求項4】上側軸受を設置する下部ケーシングの内周
    面に、上側軸受の上端部から下端部あたりまで伸びて、
    該上側軸受と前記オイルシールとの上下方向の間隙のと
    ころにつながる、円周方向の一定の幅をもった複数の縦
    溝を等間隔に形成したことを特徴とする請求項3記載の
    建設機械の旋回装置。
  5. 【請求項5】前記遊星歯車減速機構側に向かって開口す
    る凹部と前記ケーシングの外周放射方向に伸びる潤滑オ
    イル排出用通路とを開口により連通したことを特徴とす
    る請求項3記載の建設機械の旋回装置。
  6. 【請求項6】前記潤滑オイル排出用通路に連結され、潤
    滑オイルをケーシング内から外部に排出できるようにす
    る排出パイプには排出口が形成されると共に、この排出
    口を開閉するストップバルブが設けられていることを特
    徴とする請求項4又は5記載の建設機械の旋回装置。
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