JPH0573367U - 旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンス - Google Patents
旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンスInfo
- Publication number
- JPH0573367U JPH0573367U JP2141492U JP2141492U JPH0573367U JP H0573367 U JPH0573367 U JP H0573367U JP 2141492 U JP2141492 U JP 2141492U JP 2141492 U JP2141492 U JP 2141492U JP H0573367 U JPH0573367 U JP H0573367U
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- output shaft
- labyrinth
- speed reducer
- oil seal
- bearing
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 旋回減速機の潤滑において、出力軸のベアリ
ングやオイルシ−ルにギヤの噛み合いにより生じた摩耗
粉の滞留や沈殿することのないようにしたもの。 【構成】 上部の油圧モ−タ1の軸2の回転を下部の出
力軸3に伝達する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出
力軸3に結合される2段目の遊星キャリヤ12の周囲に
下向突起19を設け、減速機のケ−ス15側にこの下向
突起19を内外より囲むように断面凹形状の上向突起2
0を設けて、両突起19,20間の隙間をラビリンス部
21としたもの。 【効果】 出力軸のベアリングやオイルシ−ル部にギヤ
の摩耗粉が滞留することや沈殿することがなくなる。し
たがって摩耗粉によるベアリングやオイルシ−ルの破損
がラビリンスにより防止されるので旋回減速機の耐久性
を向上させることができる。
ングやオイルシ−ルにギヤの噛み合いにより生じた摩耗
粉の滞留や沈殿することのないようにしたもの。 【構成】 上部の油圧モ−タ1の軸2の回転を下部の出
力軸3に伝達する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出
力軸3に結合される2段目の遊星キャリヤ12の周囲に
下向突起19を設け、減速機のケ−ス15側にこの下向
突起19を内外より囲むように断面凹形状の上向突起2
0を設けて、両突起19,20間の隙間をラビリンス部
21としたもの。 【効果】 出力軸のベアリングやオイルシ−ル部にギヤ
の摩耗粉が滞留することや沈殿することがなくなる。し
たがって摩耗粉によるベアリングやオイルシ−ルの破損
がラビリンスにより防止されるので旋回減速機の耐久性
を向上させることができる。
Description
【0001】
本考案はパワ−ショベル等の旋回用遊星ギヤ式減速機に係り、特に旋回減速機 の摩耗粉防御用ラビリンスに関する。
【0002】
従来、パワ−ショベル等の構造は、大別すると下部走行体と上部旋回体とより なり、下部走行体と上部旋回体との間には旋回機構が設けられていて、上部旋回 体に設けられた駆動源を減速装置を介して旋回機構を作動させることにより、上 部旋回体は下部走行体に対して旋回できるようになっている。その旋回機構に用 いられている減速装置は、例えば図2に示すように駆動源である油圧モ−タ1の 軸2に2段の遊星ギヤ機構が設けられ、最終段の出力軸3には旋回機構であるス イングピニオン4が設けられている。そしてこのスイングピニオン4は内歯であ る図示しないスイングサ−クルのリングギヤと噛み合うようになっている。した がって前記油圧モ−タ1の軸2が回転すると、出力軸3のスイングピニオン4が 回転するが、スイングピニオン4と噛み合っているスイングサ−クルのリングギ ヤは下部走行体に固定されていて回転しないため、スイングピニオン4はリング ギヤの歯に噛み合って回動し、これによりスイングピニオン4が設けられている 上部旋回体が旋回中心の回りに旋回するようになっている。この場合、前記油圧 モ−タ1にスプライン結合された1段目のサンギヤ5は、1段目のリングギヤ6 と1段目の遊星ギヤ7を介して噛み合っており、したがって前記サンギヤ5の回 転は遊星ギヤ7から1段目のキャリヤ8を介して2段目のサンギヤ9に伝えられ る。このサンギヤ9は、2段目のリングギヤ10と2段目の遊星ギヤ11を介し て噛み合っており、これにより前記サンギヤ9の回転は遊星ギヤ11から2段目 のキャリヤ12を介して前記出力軸3に伝達されるが、前記油圧モ−タ軸2の回 転は上述のように2段の遊星ギヤ機構による減速装置により減速されて出力軸3 をスプライン13の結合により回転するようになっている。また、前記油圧モ− タ軸2と1段目のサンギヤ5とのスプライン14の嵌合部の潤滑のため、減速機 ケ−ス15にはLで示す線まで潤滑油が満たされている。図中、16,17はベ アリング、18はオイルシ−ルである。上記構造において出力軸3を支持してい るベアリング16,17間には常に潤滑油が連通しているが、潤滑油の対流を妨 げるラビリンスがないために、各遊星ギヤの噛み合いにより生じた摩耗粉は、潤 滑油中を浮遊しながら重力に従って下側のベアリング17やオイルシ−ル18付 近に滞留して沈殿するようになっている。
【0003】
したがって上述のように滞留・沈殿した摩耗粉が多くなると、ベアリング17 が破損したり、オイルシ−ル18が破損する。特にオイルシ−ル18の破損する と減速機内の潤滑油が外部に流れ出し、このため減速機内のギヤやベアリングに 焼付破損等が発生すると云う欠点があつた。
【0004】 本考案はこれに鑑み、出力軸のベアリングやオイルシ−ルにギヤの噛み合いに より生じた摩耗粉の滞留や沈殿することのないようにした旋回減速機の摩耗粉防 御用ラビリンスを提供して従来技術の持つ欠点の解消を図ることを目的としてな されたものである。
【0005】
上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案は、上部の油圧モ−タ軸の 回転を下部の出力軸に伝達する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出力軸に結合 される遊星キャリヤの周囲に下向突起を設け、該減速機のケ−ス側にこの下向突 起を内外より囲むように断面凹形状の上向突起を設けて、両突起間の隙間をラビ リンス部としたことを特徴とする。
【0006】
上記構成により、潤滑油よりも比重の重い浮遊摩耗粉は対流が妨げられ、した がってケ−ス下側の出力軸に侵入する恐れがなくなる。
【0007】
図1は本考案にかかる旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンスの一実施例を示す 断面図である。
【0008】 以下、本考案を図1に示す実施例を参照して説明する。なお、図2と共通する 部品には図2と同一符号を付して説明を省略し、本考案にかかる異なる部品のみ 説明する。本考案は、上部の油圧モ−タ1の軸2の回転を下部の出力軸3に伝達 する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出力軸3に結合される2段目の遊星キャ リヤ12の周囲に下向突起19を設け、該減速機のケ−ス15側にこの下向突起 19を内外より囲むように断面凹形状の上向突起20を設けて、両突起19,2 0間の隙間をラビリンス部21としたもので構成されている。
【0009】 前記上向突起20は適宜幅を有する凹部状で前記ケ−ス15の上側のベアリン グ16を離れた上面に設けられ、前記下向突起19は上向突起20内にはまり込 むように対向する適宜高さに設けられている。そしてこの両突起19,20間に は組み立てた時、適宜隙間が得られるようになっている。
【0010】 つぎに作用を説明する。油圧モ−タ1が回転すると、2段遊星ギヤによる上部 の減速機の各ギヤが回転するのでケ−ス15内の潤滑油は攪拌されるが、潤滑油 中の比重の重い浮遊摩耗粉類はラビリンス部21により遮られて上向突起20の 符号22で示す外側に滞留し沈殿する。そしてギヤのない下側の出力軸3回りの ベアリング16,17やオイルシ−ル18に至る潤滑油にはこのような浮遊摩耗 粉類が混入されない。したがって出力軸3のベアリング16,17およびオイル シ−ル18の破損はラビリンス部21により防止できる。
【0011】 なお、本考案は実施例において2段の遊星ギヤ式減速機に適用した場合につい て説明したが、2段以外の遊星ギヤ式減速機に適用した場合も同じ効果が得られ ることは云うまでもない。
【0012】
以上説明したように本考案は、上部の油圧モ−タ軸の回転を下部の出力軸に伝 達する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出力軸に結合される遊星キャリヤの周 囲に下向突起を設け、該減速機のケ−ス側にこの下向突起を内外より囲むように 断面凹形状の上向突起を設けて、両突起間の隙間をラビリンス部としたから、出 力軸のベアリングやオイルシ−ル部にギヤの摩耗粉が滞留することや沈殿するこ とがなくなる。したがって摩耗粉によるベアリングやオイルシ−ルの破損が本考 案のラビリンスにより防止されるので旋回減速機の耐久性を向上させることがで きる。
【図1】本考案にかかる旋回減速機の摩耗粉防御用ラビ
リンスの一実施例の断面を示す説明図である。
リンスの一実施例の断面を示す説明図である。
【図2】従来のラビリンスを持たない旋回減速機の断面
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 油圧モ−タ 2 軸 3 出力軸 12 2段目の遊星キャリヤ 15 ケ−ス 19 下向突起 20 上向突起 21 ラビリンス部
Claims (1)
- 【請求項1】 上部の油圧モ−タ軸の回転を下部の出力
軸に伝達する竪型の遊星ギヤ式減速機において、出力軸
に結合される遊星キャリヤの周囲に下向突起を設け、該
減速機のケ−ス側にこの下向突起を内外より囲むように
断面凹形状の上向突起を設けて、両突起間の隙間をラビ
リンス部としたことを特徴とする旋回減速機の摩耗粉防
御用ラビリンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2141492U JPH0573367U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2141492U JPH0573367U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573367U true JPH0573367U (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=12054362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2141492U Pending JPH0573367U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 旋回減速機の摩耗粉防御用ラビリンス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0573367U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014185489A1 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-02-23 | 株式会社ニコン | 駆動装置及びロボット装置 |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP2141492U patent/JPH0573367U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014185489A1 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-02-23 | 株式会社ニコン | 駆動装置及びロボット装置 |
US9793778B2 (en) | 2013-05-17 | 2017-10-17 | Nikon Corporation | Drive apparatus and robot device |
US10044242B2 (en) | 2013-05-17 | 2018-08-07 | Nikon Corporation | Drive apparatus and robot device |
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