JPH0545293U - 減速機の潤滑機構 - Google Patents

減速機の潤滑機構

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JPH0545293U
JPH0545293U JP10377291U JP10377291U JPH0545293U JP H0545293 U JPH0545293 U JP H0545293U JP 10377291 U JP10377291 U JP 10377291U JP 10377291 U JP10377291 U JP 10377291U JP H0545293 U JPH0545293 U JP H0545293U
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JP
Japan
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planetary gear
lubricating oil
gear
blades
rib
Prior art date
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Pending
Application number
JP10377291U
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English (en)
Inventor
正夫 大野
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0545293U publication Critical patent/JPH0545293U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな部品を追加することなく潤滑油を上部
に跳ね掛けて他部品を潤滑するようにしたもの。 【構成】 上部の油圧モ−タ軸12にサンギヤ15を結
合して、サンギヤ15およびリングギヤ17に噛み合う
遊星ギヤ1を有する竪型の遊星ギヤ式減速機において、
遊星ギヤ1のボス部2と歯部3と間を連結するリブ4の
上面に、円周方向を区画する複数個のブレ−ド5を設け
ると共に、各ブレ−ド5,5間はボス部2と歯部3をR
により連結して遊星ギヤ1の回転時、滞留した潤滑油が
遠心力により周囲に沿って上方に跳ねかけられる凹部の
リブ4に形成したもの。 【効果】 遊星ギヤよりも上部に位置して潤滑を必要と
する部品にも跳ねかけができるようになり、潤滑油面を
遊星ギヤ位置まで下げられる。これにより潤滑油量が少
なくて済み、ヒ−トバランス温度も低くなり潤滑油の劣
化も遅くなる。さらに潤滑油量の絶対量も少なくて済む
から経済的である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパワ−ショベル等の旋回用遊星ギヤ式減速機に係り、特に減速機の潤 滑機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワ−ショベル等の構造は、大別すると下部走行体と上部旋回体とより なり、下部走行体と上部旋回体との間には旋回機構が設けられていて、上部旋回 体に設けられた駆動源を減速装置を介して旋回機構を作動させることにより、上 部旋回体は下部走行体に対して旋回できるようになっている。その旋回機構に用 いられている減速装置は、例えば図4に示すように駆動源である油圧モ−タ11 の軸12に2段の遊星ギヤ機構が設けられ、最終段の出力軸13には旋回機構で あるスイングピニオン14が設けられている。そしてこのスイングピニオン14 は内歯である図示しないスイングサ−クルのリングギヤと噛み合うようになって いる。したがって前記油圧モ−タ11の軸12が回転すると、出力軸13のスイ ングピニオン14が回転するが、スイングピニオン14と噛み合っているスイン グサ−クルのリングギヤは下部走行体に固定されていて回転しないため、スイン グピニオン14はリングギヤの歯に噛み合って回動し、これによりスイングピニ オン14が設けられている上部旋回体が旋回中心の回りに旋回するようになって いる。この場合、前記油圧モ−タ11にスプライン結合された1段目のサンギヤ 15は、1段目のリングギヤ16と1段目の遊星ギヤ17を介して噛み合ってお り、したがって前記サンギヤ15の回転は遊星ギヤ17から1段目のキャリヤ1 8を介して2段目のサンギヤ19に伝えられる。このサンギヤ19は、2段目の リングギヤ20と2段目の遊星ギヤ21を介して噛み合っており、これにより前 記サンギヤ19の回転は遊星ギヤ21から2段目のキャリヤ22を介して前記出 力軸13に伝達されるが、前記油圧モ−タ軸12の回転は上述のように2段の遊 星ギヤ機構による減速装置により減速されて出力軸13を回転するようになって いる。また、前記油圧モ−タ軸12と1段目のサンギヤ15とのスプライン23 の嵌合部の潤滑のため、減速機ケ−ス24にはLで示す線まで潤滑油が満たされ ている。図中、25はスラストワッシャ、26,27はベアリングである。さら に詳しく説明すると、例えば遊星ギヤ17の形状は図5に示すようにボス部17 aと歯部17bの中間は重量軽減のために凹部17cに形成されているために、 凹部17cに溜まった潤滑油は回転してもそのまま滞留することになり、したが って上述のようにこの遊星ギヤ17よりも上方に潤滑を必要とする個所があれば そのレベルまで潤滑油面を高くするようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述のように減速機ケ−ス24に潤滑油がLまで多量に満たされ ていることは、高価になり過ぎ、メンテナンスり際の交換時にも多量の潤滑油が 必要となり不経済である。また、潤滑油が多いので攪拌ロスが多くなり、ヒ−ト バランス温度も高くなるため、潤滑油やシ−ル類の劣化が早くなると云う欠点が あつた。
【0004】 本考案はこれに鑑み、新たな部品を追加することなく潤滑油を跳ね掛けできる 機構を有する減速装置の潤滑機構を提供して、従来多量に必要とした減速装置内 の潤滑油の減少を図ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案は、上部の油圧モ−タ軸に サンギヤを結合して、該サンギヤおよびリングギヤに噛み合う遊星ギヤを有する 竪型の遊星ギヤ式減速機において、該遊星ギヤのボス部と歯部と間を連結するリ ブの上面に、円周方向を区画する複数個のブレ−ドを設けると共に、各ブレ−ド 間は前記ボス部と歯部をRにより連結して前記遊星ギヤの回転時、滞留した潤滑 油が遠心力により周囲に沿って上方に跳ねかけられる凹部のリブに形成したこと を特徴とする。
【0006】
【作用】 上記構成により、凹部に滞留した潤滑油は遊星ギヤの回転時、遠心力によりR に沿って遊星ギヤの上部より外側に跳ね上げられ、遊星ギヤの上方に位置する部 品の潤滑が行える。
【0007】
【実施例】
図1は本考案にかかる潤滑機構の一実施例の斜視図、図2は本考案を適用した 減速機全体の一実施例の断面図、図3は本考案の他の実施例の斜視図である。
【0008】 以下、本考案を図1および図2に示す実施例を参照して説明する。なお、図2 において図4と共通する部品については、図4と同一符号を付して説明を省略し 、異なる部品のみ説明する。本考案は、上部の油圧モ−タ軸12にサンギヤ15 を結合して、該サンギヤ15およびリングギヤ16に噛み合う遊星ギヤ1を有す る竪型の遊星ギヤ式減速機において、該遊星ギヤ1のボス部2と歯部3と間を連 結するリブ4の上面に、円周方向を区画する複数個のブレ−ド5を設けると共に 、各ブレ−ド5,5間は前記ボス部2と歯部3をRにより連結して前記遊星ギヤ 1の回転時、滞留した潤滑油が遠心力により周囲に沿って上方に跳ねかけられる 凹部のリブ4に形成したもので構成されている。
【0009】 前記遊星ギヤ1は水平に置かれて、竪方向の軸中心となるボス部2と、環状帯 状の歯部3、およびボス部2と歯部3との高さの中央部を連結するリブ4とから なっている。前記リブ4の円周方向の上面にはボス部2と歯部3の高さとほぼ等 しくしたブレ−ド5が複数個(実施例では3個)設けられ、これによりボス部2 と歯部3が連結されている。また、このブレ−ド5,5間のリブ4は、ラジアル 方向でボス部2と歯部3とがRにより連結されるように凹部を形成しており、こ の凹部の形状はブレ−ド5の一側を浅く、他側を深くなるように順次傾斜させて ある。そしてこのリブ4の凹部には潤滑油を滞留するようにしてある。図1中、 6は下側の潤滑油を上側に連通させるための穴であり、図2中、L′は本考案の 場合の潤滑油の油面を示す。
【0010】 つぎに作用を説明する。遊星ギヤ1が図1に示す矢印方向に回転すると、これ までケ−ス24内から遊星ギヤ1の穴6を通りリブ4の凹部に滞留していた潤滑 油は遠心力によりRに沿ってリブ4の周縁から多数の矢で示す方向(ギヤ1の上 方)に跳ね上げられ、これによって上方にある図2のスプライン23等は上部に 潤滑油がなくても跳ねかけにより潤滑することが可能となる。
【0011】 図3は本考案の他の実施例の遊星ギヤ1′を示すもので、図1とはブレ−ド8 の形状を扇風機の羽根状にした点が相違するが、生ずる効果は図1の場合と同一 である。
【0012】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、上部の油圧モ−タ軸にサンギヤを結合して、該 サンギヤおよびリングギヤに噛み合う遊星ギヤを有する竪型の遊星ギヤ式減速機 において、該遊星ギヤのボス部と歯部と間を連結するリブの上面に、円周方向を 区画する複数個のブレ−ドを設けると共に、該ブレ−ド間は前記ボス部と歯部を Rにより連結して前記遊星ギヤの回転時、滞留した潤滑油が遠心力により周囲に 沿って上方に跳ねかけられる凹部のリブに形成したから、遊星ギヤよりも上部に 位置して潤滑を必要とする部品にも跳ねかけができるようになり、したがって潤 滑油面を遊星ギヤ位置まで下げられる。これにより潤滑油量が少なくて済み、ヒ −トバランス温度も低くなり潤滑油の劣化も遅くなる。さらに潤滑油量の絶対量 も少なくて済むから経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる減速機の潤滑機構の一実施例を
示す斜視による説明図である。
【図2】図1の潤滑機構を適用した減速機の一実施例を
示す断面による説明図である。
【図3】本考案の他の実施例の斜視による説明図であ
る。
【図4】従来の減速機の断面を示す説明図である。
【図5】図4の遊星ギヤの断面を示す斜視による説明図
である。
【符号の説明】
1,1′ 遊星ギヤ 2 ボス部 3 歯部 4 リブ 5,8 ブレ−ド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の油圧モ−タ軸にサンギヤを結合し
    て、該サンギヤおよびリングギヤに噛み合う遊星ギヤを
    有する竪型の遊星ギヤ式減速機において、該遊星ギヤの
    ボス部と歯部と間を連結するリブの上面に、円周方向を
    区画する複数個のブレ−ドを設けると共に、各ブレ−ド
    間は前記ボス部と歯部をRにより連結して前記遊星ギヤ
    の回転時、滞留した潤滑油が遠心力により周囲に沿って
    上方に跳ねかけられる凹部のリブに形成したことを特徴
    とする減速機の潤滑機構。
JP10377291U 1991-11-22 1991-11-22 減速機の潤滑機構 Pending JPH0545293U (ja)

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JP10377291U JPH0545293U (ja) 1991-11-22 1991-11-22 減速機の潤滑機構

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JP10377291U JPH0545293U (ja) 1991-11-22 1991-11-22 減速機の潤滑機構

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Publication Number Publication Date
JPH0545293U true JPH0545293U (ja) 1993-06-18

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JP10377291U Pending JPH0545293U (ja) 1991-11-22 1991-11-22 減速機の潤滑機構

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1840414A2 (en) 2006-03-29 2007-10-03 JTEKT Corporation Gear device and electric power steering apparatus
EP2180214A1 (en) 2008-10-24 2010-04-28 Makita Corporation Sealing device for gear chamber
CN105051433A (zh) * 2013-02-13 2015-11-11 东方马达株式会社 齿轮减速器的润滑脂泄漏防止结构

Cited By (4)

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US8186689B2 (en) 2008-10-24 2012-05-29 Makita Corporation Sealing device for gear chamber
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