JPH07190175A - 遊星歯車減速装置 - Google Patents

遊星歯車減速装置

Info

Publication number
JPH07190175A
JPH07190175A JP5348135A JP34813593A JPH07190175A JP H07190175 A JPH07190175 A JP H07190175A JP 5348135 A JP5348135 A JP 5348135A JP 34813593 A JP34813593 A JP 34813593A JP H07190175 A JPH07190175 A JP H07190175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
bearing
planetary gear
outer ring
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5348135A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Okane
宏明 大鐘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP5348135A priority Critical patent/JPH07190175A/ja
Publication of JPH07190175A publication Critical patent/JPH07190175A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0469Bearings or seals

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊星歯車減速機構の歯車から生じる摩耗粉
が、ハウジング内で回転軸を支持する軸受内に侵入する
ことを防止することにより、軸受の耐用期間の向上を図
り、遊星歯車減速装置の寿命を延ばす。 【構成】 遊星歯車減速機構45を構成するキャリア4
6の下側に設けたリップシール47の外周縁部を、キャ
リア46の下側に配置された軸受24の外輪24Aに向
かって延ばし、軸受24の外輪24Aと内輪24Bとの
間を覆う。また、ハウジング42の内部に形成されるリ
ップシール47より上側の室とハウジング42の外部と
をオイル通路44,オイルドレン43Cによって連通さ
せる。これにより、遊星歯車減速装置45の作動時ある
いは潤滑油の交換時において、軸受24の外輪24Aと
内輪24Bとの間に摩耗粉が侵入するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル等
の建設機械に設けられ、走行用油圧モータまたは旋回モ
ータ等の回転を減速するのに好適に用いられる遊星歯車
減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に従来技術による遊星歯
車減速装置としての油圧ショベルの旋回モータ用減速装
置を例に挙げて示す。
【0003】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フレー
ム3上には運転室4,機械室5およびカウンタウエイト
6等が設けられている。7は上部旋回体2の前部に位置
して旋回フレーム3に俯仰動可能に設けられた作業装置
を示し、該作業装置7は土砂等の掘削作業を行なうよう
になっている。
【0004】8は下部走行体1と上部旋回体2との間に
配設された旋回装置を示し、該旋回装置8は、外部から
圧油が給排されることにより出力軸9Aを回転駆動する
油圧モータからなる回転源としての旋回モータ9と、該
旋回モータ9の回転を減速して旋回輪10に伝える遊星
歯車減速装置11とから大略構成され、旋回輪10は図
5に示す如く、内周面に内歯12Aが全周に亘って形成
された内輪12と、旋回フレーム3に固着された外輪1
3と、該外輪13と内輪12との間に多数個配設され、
内輪12に対して外輪13が旋回フレーム3と共に回転
(旋回)するのを補償するボール14(1個のみ図示)
とからなっている。ここで、該旋回輪10の内輪12は
下部走行体1のフレームを構成する丸胴1A等に固着さ
れ、外輪13は内輪12の周囲を各ボール14を介して
旋回フレーム3と共に回転(旋回)するようになってい
る。
【0005】15は遊星歯車減速装置11の本体を構成
するハウジングを示し、該ハウジング15は図5に示す
如く、段付の略円筒状に形成され、下端側が旋回フレー
ム3上に複数のボルト17,17,…を介して固着され
た下側ハウジング16と、該下側ハウジング16上に設
けられ、内周面に内歯車としての各内歯18Aが全周に
亘って形成された略円筒状の上側ハウジング18と、該
上側ハウジング18の上端側を施蓋し、前記旋回モータ
9が取付けられたカバー19とから構成され、長尺ボル
ト20によって一体的に固着している。
【0006】また、下側ハウジング16の中間部には後
述する軸受24の外輪24Aが嵌合固着するボス部16
Aが設けられている。さらに、下側ハウジング16の下
端側にはハウジング15の内部と外部とを連通させるオ
イルドレン16Bが設けられている。該オイルドレン1
6Bの一端はハウジング15の内部における後述する軸
受24,25の間に形成された油室Bに開口し、他端は
下側ハウジング16の外面に開口し、該開口部はドレン
プラグ21によって閉塞されている。
【0007】なお、カバー19の上面部には注油口が設
けられており、該注油口はプラグ22によって閉塞され
ている。
【0008】23は下側ハウジング16に軸受24,2
5を介して回転自在に支持された回転軸としてのピニオ
ンシャフトを示し、該ピニオンシャフト23の上端側外
周には全周に亘って外歯23Aが形成され、該外歯23
Aは後述するキャリア30とスプライン結合することに
より、ピニオンシャフト23を旋回モータ9の回転に基
づき回転させる。
【0009】また、前記ピニオンシャフト23の下端側
は旋回フレーム3の下側へと突出したピニオン23Bと
なり、該ピニオン23Bは旋回輪10の内輪12に形成
された内歯12Aと噛合している。そして、該ピニオン
シャフト23は旋回輪10に対しピニオン23Bと共に
内輪12の内歯12Aを介して自転しつつ公転し、この
公転力によりハウジング15を介して旋回フレーム3を
下部走行体1上で旋回させる。
【0010】24,25は下側ハウジング16に対しピ
ニオンシャフト23を回転可能に保持する軸受を示し、
該軸受24,25は、それぞれ上下に位置し、下側ハウ
ジング16のボス部16Aに固着された外輪24A,下
側ハウジング16の下端部に固着された外輪25A、ピ
ニオンシャフト23に嵌挿されて固着された内輪24
B,25Bおよび外輪と内輪との間に配設された円筒状
の転動子24C,25Cからなる円筒ころ軸受として構
成されている。なお、ハウジング15内は上側の軸受2
4に対して上側が油室Aとなり下側が油室Bとなってい
る。
【0011】26はカバー19の下側に位置して上側ハ
ウジング18内に配設された遊星歯車減速機構を示し、
該遊星歯車減速機構26は、旋回モータ9の出力軸9A
にスプライン結合された太陽歯車27と、該太陽歯車2
7と上側ハウジング18の各内歯18Aとに噛合し、該
太陽歯車27の周囲を自転しつつ公転する例えば3個の
遊星歯車28(1個のみ図示)と、該各遊星歯車28を
各ピン29を介して回転自在に支持し、該各遊星歯車2
8の公転をピニオンシャフト23に伝達するキャリア3
0とから構成されている。
【0012】ここで、前記キャリア30の下面側には下
方に向かって突出するボス部30Aが形成されており、
該ボス部30Aがピニオンシャフト23の外歯23Aと
噛合することによりピニオンシャフト23とキャリア3
0とがスプライン結合されている。従って、ピニオンシ
ャフト23とキャリア30とは一体回転し、遊星歯車減
速機構26によって減速された旋回モータ9の回転はピ
ニオンシャフト23に大きなトルクをもって伝達され
る。
【0013】31は下側ハウジング16の下面にボルト
締めされて固定されたカバーを示し、該カバー31は下
側ハウジング16と協働して軸受25の外輪25Aを挟
持しており、これにより軸受25がハウジング15内に
保持されている。
【0014】32はピニオンシャフト23におけるピニ
オン23Bの直上部に嵌挿され、ピニオン23Bと軸受
25との間に介在するスリーブを示し、該スリーブ32
の外周部には環状のオイルシール33が嵌挿されてお
り、該オイルシール33はハウジング15内に供給され
る後述の潤滑油を封止している。
【0015】そして、ハウジング15の内部には、遊星
歯車減速機構26を構成する上側ハウジング18の内歯
18A,太陽歯車27,各遊星歯車28および軸受2
4,25等の潤滑を行うための潤滑油が、通常、各遊星
歯車28の上面近傍となる、図中Lで示す位置まで満た
されている。この潤滑油は、ドレンプラグ21を抜くこ
とによってハウジング15の外部に排出される。
【0016】このように構成される油圧ショベルでは、
下部走行体1上で上部旋回体2を旋回させる場合に、旋
回モータ9に外部から圧油を給排すると出力軸9Aが回
転し、この回転は遊星歯車減速装置11のハウジング1
5内で遊星歯車減速機構26の太陽歯車27から各遊星
歯車28に伝えられ、該各遊星歯車28は太陽歯車27
と上側ハウジング18の各内歯18Aとに噛合すること
により、太陽歯車27の周囲を自転しつつ公転し、この
公転をキャリア30からピニオンシャフト23に伝える
ので、旋回モータ9の回転は大きく減速され、ピニオン
シャフト23に高トルクの回転が伝えられる。
【0017】そして、該ピニオンシャフト23のピニオ
ン23Bは旋回輪10の内歯12Aに噛合し、該旋回輪
10は内歯12が下部走行体1のフレームに固着され、
外輪13が上部旋回体2の旋回フレーム3に固着されて
いるから、ピニオン23Bは内輪12の内歯12Aを介
して自転しつつ公転し、この公転がピニオンシャフト2
3からハウジング15を介して旋回フレーム3に伝達さ
れ、上部旋回体2全体が下部走行体1上で旋回されるよ
うになる。
【0018】また、ハウジング15の内部に供給された
潤滑油の交換に際しては、通常、ドレンプラグ21とプ
ラグ22を抜くことにより、オイルドレン16Bを介し
て潤滑油をハウジング15の外部に排出し、その後、ド
レンプラグ21を取付けてオイルドレン16Bを閉塞し
た状態にて、カバー19の注油口からハウジング15の
内部に新たな潤滑油を供給し、プラグ22を取付けるよ
うにしていた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ピニオンシャフト23に高トルクの回転を
伝えるために、旋回モータ9からピニオンシャフト23
へのトルク伝達経路内に遊星歯車減速機構26が介在し
ており、旋回モータ9が作動すると、遊星歯車減速機構
26の各遊星歯車28が、太陽歯車27と上側ハウジン
グ18の各内歯18Aとに噛合しながら、太陽歯車27
の周囲を自転しつつ公転する。
【0020】このとき、互いに噛合する太陽歯車27,
各遊星歯車28および上側ハウジング18の各内歯18
Aの当接面から剥離した摩耗粉が、ハウジング15内に
供給された潤滑油の中を落下していく間に軸受24の外
輪24Aと内輪24Bとの間、あるいは軸受25の外輪
25Aと内輪25Bとの間に侵入することにより、転動
子24C,25Cが損傷し、軸受24,25の耐用期間
が著しく低下してしまうという問題がある。
【0021】また、摩耗粉のうち軸受25の外輪25A
と内輪25Bとの間を通過したものがオイルシール33
に付着することにより、オイルシール33が損傷して油
洩れを招くという問題がある。
【0022】さらに、潤滑油を交換すべくドレンプラグ
21を抜いてハウジング15内の潤滑油を外部に排出す
る場合、軸受24の上側にある油室Aの潤滑油は軸受2
4の外輪24Aと内輪24Bとの間を通過して油室Bに
移動した後に、オイルドレン16Bに導かれる。このた
め、上述した摩耗粉が潤滑油の流れに導かれて軸受24
の外輪24Aと内輪24Bとの間に侵入し、軸受24の
耐用期間の低下を一段と早めてしまうという不都合があ
る。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、ハウジング内で回転軸を支持する軸受
の外輪と内輪との間に、遊星歯車減速機構等から生じる
摩耗粉が侵入することを効果的に防止し、軸受の耐用期
間の向上を図ることのできる遊星歯車減速装置を提供す
ることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明が採用する遊星歯
車減速装置は、内周面に内歯車が形成され、外部に回転
源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内に
回転可能に設けられ、前記回転源によって回転駆動され
る回転軸と、前記回転源の回転を減速して該回転軸に伝
達すべく前記ハウジング内に設けられ、太陽歯車、該太
陽歯車と前記内歯車に噛合する遊星歯車および該遊星歯
車を回転自在に支持するキャリアからなる減速歯車機構
と、前記キャリアの下側に位置し、前記ハウジングに対
し回転軸を回転可能に保持する軸受とを備え、該軸受は
外輪がハウジングに固着されると共に内輪が回転軸に固
着され、該外輪と内輪との間に複数の転動子を設けるよ
うになっている。
【0025】そして、前述した課題を解決するために本
発明が採用する手段の特徴は、前記キャリアの下側外周
に、内周側が前記キャリアに固着され、外周側が前記軸
受の外輪に向かって延びる環状シール部材を設けたこと
にある。
【0026】また、前記ハウジングには、前記環状シー
ル部材が配設される室を該ハウジングの外部に連通させ
るドレン穴を設けることが望ましい。
【0027】
【作用】上記構成により、軸受の外輪と内輪との間が環
状シール部材によって覆われるので、遊星歯車減速機構
の作動時において互いに噛合する歯車から剥離した摩耗
粉が、軸受の外輪と内輪との間に侵入することが防止さ
れる。
【0028】また、ハウジング内に供給された潤滑油の
交換時においては、環状シール部材より上側に形成され
たハウジング内の部屋に貯留する潤滑油は、環状シール
部材によって覆われた軸受の外輪と内輪との間を迂回
し、ドレン穴を通ってハウジングの外部に排出されるの
で、軸受の外輪と内輪との間への摩耗粉の侵入が防止さ
れる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4および図
5に示す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0030】図中、41は本実施例による遊星歯車減速
装置を示し、該遊星歯車減速装置41は、上側に旋回モ
ータ9が支持された後述するハウジング42と、該ハウ
ジング42内に軸受24,25を介して回転可能に保持
されたピニオンシャフト23と、前記旋回モータ9の回
転を減速して該ピニオンシャフト23に伝達する遊星歯
車減速機構45とから大略構成され、該遊星歯車減速機
構45は、太陽歯車27,3個の遊星歯車28,キャリ
ア46等からなる。
【0031】42は本実施例によるハウジングを示し、
該ハウジング42は従来技術によるハウジングとほぼ同
様に構成され、下端側が旋回フレーム3上に複数のボル
ト17,17…によって固着された下側ハウジング43
と、該下側ハウジング43上に設けられ、遊星歯車28
に噛合する内歯18Aが内周面に形成された上側ハウジ
ング18と、該上側ハウジング18の上端側を施蓋する
カバー19とから構成されている。
【0032】ここで、前記下側ハウジング43は、軸受
24の外輪24Aが固着されたボス部43Aに、該外輪
24Aを囲むように全周に亘って形成された環状溝43
B、該環状溝43Bの下側に位置して径方向に穿設され
たオイルドレン43Cを有し、該オイルドレン43C
は、一端が軸受24の下側に形成された油室Bに開口
し、他端が下側ハウジング43の外面に開口し、該開口
部は螺着されたドレンプラグ21によって閉塞されてい
る。
【0033】44はオイル通路を示し、該オイル通路4
4は前記環状溝43Bとオイルドレン43Cを連通すべ
く、前記下側ハウジング43の軸方向に形成されてい
る。そして、該オイル通路44,オイルドレン43Cに
より軸受24の上側に形成された油室Aと外部とを連通
するドレン穴を構成している。
【0034】45は遊星歯車減速機構を示し、該遊星歯
車減速機構45は従来技術とほぼ同様に、太陽歯車2
7,3個の遊星歯車28,ピン29およびキャリア46
から構成されている。また、該キャリア46の下面側に
は、ピニオンシャフト23の外歯23Aに噛合してピニ
オンシャフト23とキャリア46とをスプライン結合さ
せるボス部46Aが設けられており、該ボス部46Aの
下端部には、図2に示す如くの縮径部46Bが形成され
ている。
【0035】47は環状シール部材としてのリップシー
ルを示し、該リップシール47は弾性部材により形成さ
れ、内周面47Aは、前記キャリア46の縮径部46B
外周面に固着され、内周面47Aから拡径しつつ下方に
伸びる外周縁部47Bは、軸受24の外輪24Aの上面
に摺動可能に接している。即ち、軸受24の上側に形成
された油室Aと下側に形成された油室Bとの間に配置さ
れたリップシール47によって、該軸受24を介して潤
滑油が油室Aから油室Bに流込むのを規制している。
【0036】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、その基本的作動については従来技術によるものと格
別差異はない。
【0037】然るに、本実施例においては、旋回モータ
9が作動し、遊星歯車減速機構45の各遊星歯車28
が、太陽歯車27と上側ハウジング18の各内歯18A
とに噛合しながら太陽歯車27の周囲を自転しつつ公転
する際に、互いに噛合する歯車から剥離した摩耗粉48
がハウジング42内の潤滑油の中を落下したとしても、
軸受24の上側はリップシール47によって覆われてい
るから、該摩耗粉48が軸受24の外輪24Aと内輪2
4Bとの間に侵入するのを確実に防止することができ
る。
【0038】従って、本実施例による遊星歯車減速装置
41においては、遊星歯車減速機構45から発生した摩
耗粉48が軸受24,25およびオイルシール33内に
侵入するのを防止することができ、該軸受24,25お
よびオイルシール33の耐用期間を延ばし、当該遊星歯
車減速装置41の寿命を長期に亘って延ばすことができ
る。
【0039】一方、ハウジング42内の潤滑油交換を行
うときには、ドレンプラグ21を抜いて潤滑油をハウジ
ング42の外部に排出するが、この場合にはハウジング
42の油室A内の潤滑油は、リップシール47によって
覆われた軸受24を迂回し、下側ハウジング43に形成
された環状溝43B,オイル通路44およびオイルドレ
ン43Cを通ってハウジング42の外部に導かれる。こ
れにより、摩耗粉48が軸受24の外輪24Aと内輪2
4Bとの間へ侵入するのを防止することができる。
【0040】さらに、ハウジング42内への給油時にお
いては、カバー19の注油口から潤滑油を供給するが、
この場合でも油室Aから油室Bへの潤滑油の移動は、オ
イル通路44,オイルドレン43Cを介して行うことが
でき、潤滑油交換を容易に行うことができる。しかも、
この時においても遊星歯車減速機構45からの摩耗粉4
8が軸受24内に侵入するのを防止することができる。
【0041】なお、前記実施例においては、ハウジング
42の内部において上述のリップシール47の上側とハ
ウジング42の外部とを連通するドレン穴を、下側ハウ
ジング43に形成された環状溝43B,オイルドレン4
3Cおよびオイル通路44によって形成したが、本発明
はこれに限らず下側ハウジング43に、一端が油室Aに
開口し、他端がハウジング42の外部に開口するオイル
ドレンを設ける構成としてもよい。
【0042】さらに、前記実施例におけるリップシール
47は、外周縁部47Bが軸受24の外輪24Aまで延
びるようにしたが、例えば図3に示す如く、キャリア4
6の縮径部46B外周面に固着される内周面47A′か
ら拡径しつつ下方に伸びる外周縁部47B′が、軸受2
4を越えて下側ハウジング43のボス部43Aの上面に
摺動可能に接するリップシール47′を用いるようにし
てもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、減速
歯車機構を構成するキャリアの下側に位置する軸受を、
該キャリアの下側に固着された環状シール部材の外周側
によって外輪まで覆うようにしたから、上側の遊星歯車
減速機構の作動時において互いに噛合する歯車から剥離
した摩耗粉が、軸受の外輪と内輪との間に侵入するのを
確実に防止することができ、該軸受の耐用期間を延ば
し、遊星歯車減速装置の寿命を延ばすことができる。
【0044】また、ハウジングに、環状シール部材の上
側の室と外部とを連通させるドレン穴を設けることによ
り、潤滑油の交換時には、環状シール部材より上側の室
に貯留する潤滑油は、ドレン穴を介して外部に排出でき
るから、環状シール部材によって覆われた軸受内を潤滑
油が流通するのを阻止でき、潤滑油の交換時において
も、軸受内への摩耗粉の侵入を効果的に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による遊星歯車減速装置を示す
縦断面図である。
【図2】図1中の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】本発明の変形例を示す図2と同様位置の縦断面
図である。
【図4】従来技術による遊星歯車減速装置が用いられた
油圧ショベルを示す外観図である。
【図5】従来技術による遊星歯車減速装置を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
9 旋回モータ 23 ピニオンシャフト(回転軸) 24,25 軸受 27 太陽歯車 28 遊星歯車 29 ピン 42 ハウジング 43 下側ハウジング 43B 環状溝 43C オイルドレン 44 オイル通路 45 遊星歯車減速機構 46 キャリア 47,47′ リップシール(環状シール部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に内歯車が形成され、外部に回転
    源が設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内に
    回転可能に設けられ、前記回転源によって回転駆動され
    る回転軸と、前記回転源の回転を減速して該回転軸に伝
    達すべく前記ハウジング内に設けられ、太陽歯車、該太
    陽歯車と前記内歯車に噛合する遊星歯車および該遊星歯
    車を回転自在に支持するキャリアからなる減速歯車機構
    と、前記キャリアの下側に位置し、前記ハウジングに対
    し前記回転軸を回転可能に保持する軸受とを備え、該軸
    受は外輪がハウジングに固着されると共に内輪が回転軸
    に固着され、該外輪と内輪との間に複数の転動子を設け
    てなる遊星歯車減速装置において、前記キャリアの下側
    外周には、内周側が前記キャリアに固着され、外周側が
    前記軸受の外輪に向かって延びる環状シール部材を設け
    たことを特徴とする遊星歯車減速装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングには、前記環状シール部
    材が配設される室を該ハウジングの外部に連通させるド
    レン穴を設けてなる請求項1に記載の遊星歯車減速装
    置。
JP5348135A 1993-12-25 1993-12-25 遊星歯車減速装置 Pending JPH07190175A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5348135A JPH07190175A (ja) 1993-12-25 1993-12-25 遊星歯車減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5348135A JPH07190175A (ja) 1993-12-25 1993-12-25 遊星歯車減速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07190175A true JPH07190175A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18394989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5348135A Pending JPH07190175A (ja) 1993-12-25 1993-12-25 遊星歯車減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07190175A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193799A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd 減速装置、及び減速装置のシリーズ
JP2017048900A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社豊田自動織機 減速機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193799A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Sumitomo Heavy Ind Ltd 減速装置、及び減速装置のシリーズ
KR101413868B1 (ko) * 2011-03-16 2014-06-30 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 감속장치, 및 감속장치의 시리즈
US8858380B2 (en) 2011-03-16 2014-10-14 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Speed reduction device and series of speed reduction devices
JP2017048900A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社豊田自動織機 減速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011142235A1 (ja) 建設機械の旋回装置
JP3565775B2 (ja) 建設機械の旋回装置
JP3185011B2 (ja) 上部旋回体を備えた運搬車両
JPH07190175A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH10281263A (ja) 遊星歯車減速装置
JP2000130569A (ja) 減速装置
JP2002322673A (ja) 建設機械の旋回装置
JP4890000B2 (ja) アクスル装置および作業機械
JP2004116408A (ja) 減速機付き油圧モータ
JPH0611405Y2 (ja) 遊星歯車減速装置
JPH0828668A (ja) 旋回減速機の磨耗粉排出構造
JPH11350531A (ja) 建設機械の旋回装置
BR112021002540A2 (pt) engrenagem especialmente para uma unidade de acionamento de roda única
JP2523163Y2 (ja) 施回モータ用減速装置
JPH0921143A (ja) 旋回装置
JPH05238679A (ja) ウインチにおけるドラム内の潤滑油給排装置
JP3696713B2 (ja) 減速装置
JP4451605B2 (ja) 走行用減速装置
JPH05302650A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH074475A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH0835543A (ja) 遊星歯車減速装置
JPH0921142A (ja) 旋回装置
JPH08232295A (ja) 旋回装置
JP2003090442A (ja) 減速装置
JPH06117502A (ja) 遊星歯車減速装置