JP2017048900A - 減速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を向上させることができる減速機を提供する。
【解決手段】減速機2は、サンギヤ3と、サンギヤ3と複数のプラネタリギヤ7を介して噛合するリングギヤ8と、複数のプラネタリギヤ7と一体化されたアクスルシャフト9と、サンギヤ3、リングギヤ8及びアクスルシャフト9を収容するハウジング10とを備え、ハウジング10は、リングギヤ8が固定される段差部15を有し、ハウジング10には、サンギヤ3、プラネタリギヤ7及びリングギヤ8を潤滑するギヤオイルGを排出させる排油口23と、段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル溝25とが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】減速機2は、サンギヤ3と、サンギヤ3と複数のプラネタリギヤ7を介して噛合するリングギヤ8と、複数のプラネタリギヤ7と一体化されたアクスルシャフト9と、サンギヤ3、リングギヤ8及びアクスルシャフト9を収容するハウジング10とを備え、ハウジング10は、リングギヤ8が固定される段差部15を有し、ハウジング10には、サンギヤ3、プラネタリギヤ7及びリングギヤ8を潤滑するギヤオイルGを排出させる排油口23と、段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル溝25とが設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、減速機に関する。
従来の減速機としては、例えば特許文献1に記載されているような技術が知られている。特許文献1に記載の減速機は、駆動源である油圧モータと、最終段の出力軸とを備えている。油圧モータには、1段目のサンギヤがスプライン結合されている。1段目のサンギヤは、1段目の遊星ギヤを介して1段目のリングギヤと噛み合っている。1段目のサンギヤの回転は、1段目の遊星ギヤから1段目のキャリヤを介して2段目のサンギヤに伝えられる。2段目のサンギヤは、2段目の遊星ギヤを介して2段目のリングギヤと噛み合っている。2段目のサンギヤの回転は、2段目の遊星ギヤから2段目のキャリヤを介して出力軸に伝達される。出力軸は、2つの軸受に支持されている。これらの軸受間には、潤滑油が連通している。また、減速機ケースには、潤滑油を排出するための水平穴を塞ぐドレーンプラグが取り付けられている。
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、潤滑油であるギヤオイルの交換時に、古いギヤオイルがリングギヤまたは軸受に堰き止められて残油として残ることがある。
本発明の目的は、ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を向上させることができる減速機を提供することである。
本発明の一側面に係る減速機は、サンギヤと、サンギヤと複数のプラネタリギヤを介して噛合するリングギヤと、複数のプラネタリギヤと一体化されたシャフトと、サンギヤ、リングギヤ及びシャフトを収容するハウジングとを備え、ハウジングは、リングギヤが固定される段差部を有し、ハウジングには、サンギヤ、プラネタリギヤ及びリングギヤを潤滑するギヤオイルを排出させる排油口と、段差部から排油口に向けてギヤオイルが流れる第1オイル流路とが設けられていることを特徴とする。
このような減速機においては、ギヤオイルの交換時に、ハウジングの段差部に存在するギヤオイルは、ハウジングに設けられた第1オイル流路を排油口に向かって流れて、排油口から減速機の外部に排出される。これにより、ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を向上させることができる。
一形態の減速機は、シャフトとハウジングとの間に並んで配置され、シャフトをハウジングに回転可能に支持する2つのベアリングを更に備え、ハウジングには、2つのベアリングの間から排油口に向けてギヤオイルが流れる第2オイル流路が設けられていてもよい。ギヤオイルの交換時に、2つのベアリングの間に存在するギヤオイルは、ハウジングに設けられた第2オイル流路を排油口に向かって流れて、排油口から減速機の外部に排出される。これにより、ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を一層向上させることができる。
第1オイル流路及び第2オイル流路は、ハウジングにおけるリングギヤ及びベアリングと対向する内壁面に形成された溝で構成されていてもよい。この場合には、ハウジングに簡単な溝加工を施すことによって第1オイル流路及び第2オイル流路を形成することができる。
第1オイル流路及び第2オイル流路は、ハウジングを貫通する孔で構成されていてもよい。この場合には、ハウジングにおけるリングギヤ及びベアリングと接触する面への加工が不要となるため、リングギヤ及びベアリングの組み付け性を向上させることができる。
本発明の他の側面に係る減速機は、サンギヤと、サンギヤと複数のプラネタリギヤを介して噛合するリングギヤと、複数のプラネタリギヤと一体化されたシャフトと、サンギヤ、リングギヤ及びシャフトを収容するハウジングと、シャフトとハウジングとの間に並んで配置され、シャフトをハウジングに回転可能に支持する2つのベアリングとを備え、ハウジングには、サンギヤ、プラネタリギヤ及びリングギヤを潤滑するギヤオイルを排出させる排油口と、2つのベアリングの間から排油口に向けてギヤオイルが流れるオイル流路とが設けられていることを特徴とする。
このような減速機においては、ギヤオイルの交換時に、2つのベアリングの間に存在するギヤオイルは、ハウジングに設けられたオイル流路を排油口に向かって流れて、排油口から減速機の外部に排出される。これにより、ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を向上させることができる。
本発明によれば、ギヤオイルの交換時におけるギヤオイルの排出性を向上させることができる減速機が提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係る減速機を備えた駆動装置を示す断面図である。図1において、駆動装置1は、車両のホイール(図示せず)を回転駆動させる装置である。駆動装置1は、2段減速式の減速機2を備えている。
減速機2は、車両の車幅方向に延びるサンギヤ3と、このサンギヤ3の周囲に配置されるようにサンギヤ3に取り付けられた円環状の大ギヤ4とを備えている。サンギヤ3は、ギヤ部3aと、このギヤ部3aよりも車幅方向内側(図示左側)に位置する結合部3bとを有している。結合部3bの外径は、ギヤ部3aの外径よりも大きい。大ギヤ4は、結合部3bにスプライン結合されている。大ギヤ4は、後述するハウジング部品10Bに固定されたリテーナ5にベアリング6を介して回転可能に支持されている。特に図示はしないが、大ギヤ4には、モータの出力軸に連結されたモータ軸ギヤが噛合している。
また、減速機2は、サンギヤ3と複数(例えば3つ)のプラネタリギヤ7を介して噛合するリングギヤ8と、複数のプラネタリギヤ7と一体化されたアクスルシャフト9と、サンギヤ3、大ギヤ4、リングギヤ8及びアクスルシャフト9等を収容するハウジング10とを備えている。
アクスルシャフト9は、シャフト本体部9aと、このシャフト本体部9aよりも車幅方向内側に位置する円環部9bと、この円環部9bに突設された複数(ここでは3つ)のピン部9cとを有している。シャフト本体部9aは、ホイール(図示せず)に固定されている。シャフト本体部9aには、カバー11が取り付けられている。各ピン部9cは、等間隔で配置されていると共に、円環部9bから車幅方向内側に突出している。円環部9bとサンギヤ3との間には、ベアリング12が配置されている。
ハウジング10は、ハウジング部品10A,10Bで構成されている。ハウジング部品10Bは、ハウジング部品10Aよりも車幅方向内側に位置している。ハウジング部品10A,10B同士は、複数のボルト13で連結されている。
サンギヤ3のギヤ部3aには、複数のプラネタリギヤ7が等間隔で噛合している。各プラネタリギヤ7は、アクスルシャフト9のピン部9cに筒状体14を介して取り付けられている。また、各プラネタリギヤ7は、リングギヤ8と噛合している。
ハウジング10のハウジング部品10Aには、リングギヤ8が位置決め固定される円環状の段差部15が設けられている。段差部15は、段差面15aと、この段差面15aよりも車軸方向内側に位置する接触面15bと、段差面15aよりも車軸方向外側(図示右側)に位置する非接触面15cとを有している。リングギヤ8の外周面8aは、接触面15bに接触している。リングギヤ8の車軸方向外側の側面8bは、複数のボルト16により段差面15aに接触した状態で固定されている。ボルト16は、リングギヤ8の軸方向にリングギヤ8を貫通してハウジング部品10Aにねじ込まれている。
アクスルシャフト9のシャフト本体部9aとハウジング部品10Aとの間には、アクスルシャフト9をハウジング部品10Aに回転可能に支持する2つのベアリング17,18がアクスルシャフト9の軸方向に並んで配置されている。ベアリング17,18は、リングギヤ8よりも車軸方向外側に位置している。ベアリング17は、ベアリング18よりも車軸方向内側に位置している。
ベアリング17の外周面17aはハウジング部品10Aに接触した状態で固定され、ベアリング17の内周面17bはカバー11に接触した状態で固定されている。ベアリング18の外周面18aはハウジング部品10Aに接触した状態で固定され、ベアリング18の内周面18bはカバー11に接触した状態で固定されている。
ハウジング部品10Aにおけるベアリング17,18間の領域には、ハウジング部品10Aの内側(アクスルシャフト9側)に突出した円環状の突起部19が設けられている。突起部19は、先端面19aと側面19b,19cとを有している。側面19bはベアリング17に接触し、側面19cはベアリング18に接触している。
このような減速機2において、モータ(図示せず)が回転すると、そのモータの回転がモータ軸ギヤ(図示せず)及び大ギヤ4を介してサンギヤ3に伝達される。そして、サンギヤ3が回転することで、各プラネタリギヤ7が回転(自転)しながらサンギヤ3の回りを公転する。すると、アクスルシャフト9が回転するため、アクスルシャフト9と一体化されたホイール(図示せず)が回転する。
また、駆動装置1は、ホイールの回転を制動する湿式ディスクブレーキ20を備えている。湿式ディスクブレーキ20は、ハウジング部品10Bに収容されている。湿式ディスクブレーキ20は、ハウジング部品10Bに固定された複数枚のアウターブレーキディスク21と、サンギヤ3の結合部3bにスプライン結合された複数枚のインナーブレーキディスク22とを有している。アウターブレーキディスク21及びインナーブレーキディスク22は、交互に配置されている。
以上のような減速機2を備えた駆動装置1において、ハウジング10の内部には、サンギヤ3、大ギヤ4、プラネタリギヤ7及びリングギヤ8を潤滑するギヤオイルGが入っている。ギヤオイルGは、定期的に交換する必要がある。
ハウジング10の下端部には、ギヤオイルGの交換時にギヤオイルGを排出させる排油口23が設けられている。排油口23は、例えばハウジング10における大ギヤ4の下方に配置されている。排油口23は、栓24で塞がれている。
ハウジング部品10Aにおけるサンギヤ3よりも下側の部位には、ハウジング部品10Aの段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第1オイル流路であるオイル溝25が設けられている。
オイル溝25は、ハウジング部品10Aにおけるリングギヤ8と対向する内壁面に形成されている。具体的には、オイル溝25は、段差部15の段差面15a及び接触面15bに形成されている。オイル溝25は、段差面15a及び接触面15bに沿ってL字状に延びている。オイル溝25は、図2(a)に示されるように、加工のしやすさを考慮して、断面V字状を呈している。オイル溝25は、ハウジング部品10Aとアクスルシャフト9との間の空間と連通すると共に、ハウジング部品10Aと大ギヤ4との間の空間と連通している。
また、ハウジング部品10Aにおけるサンギヤ3よりも下側の部位には、ベアリング17,18間から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第2オイル流路であるオイル溝26が設けられている。オイル溝26は、オイル溝25よりも車軸方向外側に位置している。
オイル溝26は、ハウジング部品10Aにおけるベアリング17と対向する内壁面に形成されている。具体的には、オイル溝26は、ハウジング部品10Aの突起部19の先端面19a及び側面19bと、ハウジング部品10Aにおけるベアリング17の外周面17aと接触する接触面10aとに形成されている。オイル溝26は、先端面19a、側面19b及び接触面10aに沿ってクランク状に延びている。オイル溝26は、図2(b)に示されるように、オイル溝25と同様に断面V字状を呈している。オイル溝26は、ベアリング17,18間の空間と連通すると共に、ハウジング部品10Aとアクスルシャフト9との間の空間と連通している。
ギヤオイルGの交換時には、栓24を抜いて、ハウジング10内のギヤオイルGを排油口23から外部に排出する。このとき、ハウジング部品10Aの段差部15の非接触面15cに存在するギヤオイルGは、オイル溝25を流れて排油口23へ達する。ベアリング17,18間における突起部19の先端面19aに存在するギヤオイルGは、オイル溝26,25を流れて排油口23へ達する。
図3は、比較例として従来の一つの減速機を備えた駆動装置を示す断面図である。図3において、減速機50は、上記のオイル溝25,26を有していない。その他の構成は、減速機2と同様である。
リングギヤ8の車軸方向外側の側面8bは、ボルト16によりハウジング部品10Aの段差部15の段差面15aに接触した状態で固定されている。このため、ハウジング部品10Aの下部における段差部15の非接触面15c(図3中の領域X)において、ギヤオイルGがリングギヤ8に堰き止められて溜まりやすくなる。また、ベアリング17の外周面17a及びベアリング18の外周面18aは、ハウジング部品10Aに接触した状態で固定されている。このため、ハウジング部品10Aの下部における突起部19の先端面19a(図3中の領域Y)において、ギヤオイルGがベアリング17,18に堰き止められて溜まりやすくなる。従って、ギヤオイルGの交換時に、ハウジング部品10Aの段差部15及びベアリング17,18間に古いギヤオイルGが残油として残るおそれがある。
これに対し本実施形態では、ハウジング10には、段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル溝25が設けられている。このため、ギヤオイルGの交換時に、段差部15に存在するギヤオイルGは、オイル溝25を排油口23に向かって流れて、排油口23から減速機2の外部に排出される。これにより、ギヤオイルGの交換時におけるギヤオイルGの排出性を向上させることができる。
また、ハウジング10には、ベアリング17,18間から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル溝26が設けられている。このため、ギヤオイルGの交換時に、ベアリング17,18間に存在するギヤオイルGは、オイル溝26を排油口23に向かって流れて、排油口23から減速機2の外部に排出される。これにより、ギヤオイルGの交換時におけるギヤオイルGの排出性を一層向上させることができる。
その結果、ギヤオイルGの交換時において、減速機2内のギヤオイルGを新しいギヤオイルGに確実に交換することができる。
さらに、ハウジング部品10Aに簡単な溝加工を施すことによって、オイル溝25,26を形成することができる。
なお、本実施形態では、オイル溝25,26は断面V字状を呈しているが、オイル溝25,26の形状としては、断面半円状等であってもよい。
また、オイル溝25は、段差部15の非接触面15cにも形成されていてもよい。オイル溝26は、突起部19の先端面19aには形成されていなくてもよい。さらに、段差部15の接触面15bとリングギヤ8の外周面8aとの間に隙間がある場合には、接触面15bにはオイル溝25が形成されていなくてもよい。突起部19の側面19bとベアリング17との間に隙間がある場合には、側面19bにはオイル溝26が形成されていなくてもよい。
図4は、第2実施形態に係る減速機を備えた駆動装置を示す断面図である。図4において、本実施形態では、ギヤオイルGが流れる第1オイル流路及び第2オイル流路の構成のみ、第1実施形態と異なる。
ハウジング部品10Aにおけるサンギヤ3よりも下側の部位には、ハウジング部品10Aの段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第1オイル流路であるオイル孔31が設けられている。
オイル孔31は、ハウジング部品10Aを貫通するようにL字状に延びている。オイル孔31は、段差部15の非接触面15cとハウジング部品10Aにおける大ギヤ4を臨む面とに開口している。オイル孔31は、例えば断面円形状を呈している。オイル孔31は、ハウジング部品10Aとアクスルシャフト9との間の空間と連通すると共に、ハウジング部品10Aと大ギヤ4との間の空間と連通している。
また、ハウジング部品10Aにおけるサンギヤ3よりも下側の部位には、ベアリング17,18間から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第2オイル流路であるオイル孔32が設けられている。
オイル孔32は、ハウジング部品10Aを貫通するようにL字状に延びている。オイル孔32は、突起部19の先端面19aとハウジング部品10Aにおけるアクスルシャフト9の円環部9bを臨む面とに開口している。オイル孔32は、例えば断面円形状を呈している。オイル孔32は、ベアリング17,18間の空間と連通すると共に、ハウジング部品10Aとアクスルシャフト9との間の空間と連通する。
ギヤオイルGの交換時に、ハウジング部品10Aの段差部15の非接触面15cに存在するギヤオイルGは、オイル孔31を流れて排油口23へ達する。ベアリング17,18間における突起部19の先端面19aに存在するギヤオイルGは、オイル孔32,31を流れて排油口23へ達する。
このように本実施形態では、ハウジング部品10Aにオイル孔31,32を設けたので、ハウジング部品10Aにおけるリングギヤ8及びベアリング17と接触する面への加工が不要となる。従って、リングギヤ8及びベアリング17の組み付け性を高めつつ、ギヤオイルGの排出性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、ハウジング10に、段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第1オイル流路と、ベアリング17,18間から排油口23に向けてギヤオイルGが流れる第2オイル流路とが設けられているが、特にその形態には限られない。例えば、ベアリング17,18間に溜まるギヤオイルGが少ない場合には、段差部15から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル流路のみをハウジング10に設けてもよい。段差部15に溜まるギヤオイルGが少ない場合には、ベアリング17,18間から排油口23に向けてギヤオイルGが流れるオイル流路のみをハウジング10に設けてもよい。
また、上記実施形態では、ハウジング部品10Aにおけるベアリング17,18間の領域には円環状の突起部19が設けられているが、そのような突起部19は特に無くてもよい。
また、上記実施形態では、湿式ディスクブレーキ20が搭載された駆動装置1に減速機2が備えられているが、本発明の減速機は、ディスクブレーキが搭載されていない駆動装置にも適用可能である。また、上記実施形態では、車両のホイールを回転駆動させる駆動装置1に減速機2が備えられているが、本発明の減速機は、車両以外にも適用可能である。
さらに、上記実施形態は、2段減速式の減速機2であるが、本発明の減速機は、サンギヤと、このサンギヤと複数のプラネタリギヤを介して噛合するリングギヤとを備えたものであれば、特に2段減速式には限られない。
2…減速機、3…サンギヤ、7…プラネタリギヤ、8…リングギヤ、9…アクスルシャフト、10…ハウジング、15…段差部、17,18…ベアリング、23…排油口、25…オイル溝(第1オイル流路)、26…オイル溝(第2オイル流路)、31…オイル孔(第1オイル流路)、32…オイル孔(第2オイル流路)、G…ギヤオイル。
Claims (5)
- サンギヤと、
前記サンギヤと複数のプラネタリギヤを介して噛合するリングギヤと、
前記複数のプラネタリギヤと一体化されたシャフトと、
前記サンギヤ、前記リングギヤ及び前記シャフトを収容するハウジングとを備え、
前記ハウジングは、前記リングギヤが固定される段差部を有し、
前記ハウジングには、前記サンギヤ、前記プラネタリギヤ及び前記リングギヤを潤滑するギヤオイルを排出させる排油口と、前記段差部から前記排油口に向けて前記ギヤオイルが流れる第1オイル流路とが設けられていることを特徴とする減速機。 - 前記シャフトと前記ハウジングとの間に並んで配置され、前記シャフトを前記ハウジングに回転可能に支持する2つのベアリングを更に備え、
前記ハウジングには、前記2つのベアリングの間から前記排油口に向けて前記ギヤオイルが流れる第2オイル流路が設けられていることを特徴とする請求項1記載の減速機。 - 前記第1オイル流路及び前記第2オイル流路は、前記ハウジングにおける前記リングギヤ及び前記ベアリングと対向する内壁面に形成された溝で構成されていることを特徴とする請求項2記載の減速機。
- 前記第1オイル流路及び前記第2オイル流路は、前記ハウジングを貫通する孔で構成されていることを特徴とする請求項2記載の減速機。
- サンギヤと、
前記サンギヤと複数のプラネタリギヤを介して噛合するリングギヤと、
前記複数のプラネタリギヤと一体化されたシャフトと、
前記サンギヤ、前記リングギヤ及び前記シャフトを収容するハウジングと、
前記シャフトと前記ハウジングとの間に並んで配置され、前記シャフトを前記ハウジングに回転可能に支持する2つのベアリングとを備え、
前記ハウジングには、前記サンギヤ、前記プラネタリギヤ及び前記リングギヤを潤滑するギヤオイルを排出させる排油口と、前記2つのベアリングの間から前記排油口に向けて前記ギヤオイルが流れるオイル流路とが設けられていることを特徴とする減速機。
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