JP2001165195A - 湿式多板クラッチ - Google Patents
湿式多板クラッチInfo
- Publication number
- JP2001165195A JP2001165195A JP34624999A JP34624999A JP2001165195A JP 2001165195 A JP2001165195 A JP 2001165195A JP 34624999 A JP34624999 A JP 34624999A JP 34624999 A JP34624999 A JP 34624999A JP 2001165195 A JP2001165195 A JP 2001165195A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- lubricating oil
- drum
- clutch drum
- opening end
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラッチドラム１内のクラッチ板３，４の配
置部に径方向内方から潤滑油を供給し、クラッチドラム
１の開口端から潤滑油を排出するようにした湿式多板ク
ラッチにおいて、クラッチ板配置部を通過する際に潤滑
油に混入する摩耗粉等の異物がクラッチドラム１から排
出されることを防止する。 【解決手段】 クラッチドラム１の開口端近傍の周壁部
分に、径方向外方に凹入する環状の溝部１ｃを形成す
る。クラッチ板配置部を通過した潤滑油がドラム開口端
から排出される前に溝部１ｃに流入し、異物が遠心分離
作用により溝部１ｃで捕集される。
置部に径方向内方から潤滑油を供給し、クラッチドラム
１の開口端から潤滑油を排出するようにした湿式多板ク
ラッチにおいて、クラッチ板配置部を通過する際に潤滑
油に混入する摩耗粉等の異物がクラッチドラム１から排
出されることを防止する。 【解決手段】 クラッチドラム１の開口端近傍の周壁部
分に、径方向外方に凹入する環状の溝部１ｃを形成す
る。クラッチ板配置部を通過した潤滑油がドラム開口端
から排出される前に溝部１ｃに流入し、異物が遠心分離
作用により溝部１ｃで捕集される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機
の変速用油圧クラッチ等として用いる湿式多板クラッチ
に関する。
の変速用油圧クラッチ等として用いる湿式多板クラッチ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】湿式多板クラッチは、クラッチドラム内
に複数のクラッチ板を備え、これらクラッチ板の配置部
に径方向内方から潤滑油を供給し、クラッチドラムの開
口端から潤滑油を排出するように構成されている。
に複数のクラッチ板を備え、これらクラッチ板の配置部
に径方向内方から潤滑油を供給し、クラッチドラムの開
口端から潤滑油を排出するように構成されている。
【０００３】ここで、自動変速機では、変速機ケース内
のオイルを油圧ポンプによりフィルタを介して吸い上
げ、レギュレータで所定のラインに調圧されたオイルを
変速用油圧クラッチのアクチュエータ部に供給し、レギ
ュレータからのリーク油を変速用油圧クラッチのクラッ
チ板配置部に潤滑油として供給している。
のオイルを油圧ポンプによりフィルタを介して吸い上
げ、レギュレータで所定のラインに調圧されたオイルを
変速用油圧クラッチのアクチュエータ部に供給し、レギ
ュレータからのリーク油を変速用油圧クラッチのクラッ
チ板配置部に潤滑油として供給している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】潤滑油には、クラッチ
のクラッチ板配置部を通過する際に摩耗粉や変化物等の
異物が混入することがある。従来のクラッチでは、異物
が潤滑油に混入したままクラッチドラムの開口端からケ
ース内に排出され、フィルタで捕集される前に異物がケ
ース内のギアやベアリング等の部品に付着して、これら
部品に悪影響を及ぼすことがある。
のクラッチ板配置部を通過する際に摩耗粉や変化物等の
異物が混入することがある。従来のクラッチでは、異物
が潤滑油に混入したままクラッチドラムの開口端からケ
ース内に排出され、フィルタで捕集される前に異物がケ
ース内のギアやベアリング等の部品に付着して、これら
部品に悪影響を及ぼすことがある。
【０００５】本発明は、以上の点に鑑み、クラッチドラ
ムからの異物の排出を抑制し得るようにした湿式多板ク
ラッチを提供することを課題としている。
ムからの異物の排出を抑制し得るようにした湿式多板ク
ラッチを提供することを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、クラッチドラム内に複数のクラッチ板を備
え、これらクラッチ板の配置部に径方向内方から潤滑油
を供給し、クラッチドラムの開口端から潤滑油を排出す
るようにした湿式多板クラッチにおいて、クラッチドラ
ムの開口端近傍の周壁部分に、クラッチ板の配置部を通
過した潤滑油が流入する、径方向外方に凹入した環状の
溝部を形成している。
本発明は、クラッチドラム内に複数のクラッチ板を備
え、これらクラッチ板の配置部に径方向内方から潤滑油
を供給し、クラッチドラムの開口端から潤滑油を排出す
るようにした湿式多板クラッチにおいて、クラッチドラ
ムの開口端近傍の周壁部分に、クラッチ板の配置部を通
過した潤滑油が流入する、径方向外方に凹入した環状の
溝部を形成している。
【０００７】本発明によれば、潤滑油がクラッチドラム
の開口端から排出される前に一旦溝部に入る。ここで、
潤滑油に混入する異物は、通常、潤滑油より比重が大き
く、そのため、溝部における遠心分離作用で異物が溝部
に残り、クラッチドラムからの異物の排出が抑制され
る。
の開口端から排出される前に一旦溝部に入る。ここで、
潤滑油に混入する異物は、通常、潤滑油より比重が大き
く、そのため、溝部における遠心分離作用で異物が溝部
に残り、クラッチドラムからの異物の排出が抑制され
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は、車両用自動変速機に組込
む変速用油圧クラッチを示している。このクラッチは、
動力伝達軸Ｓに連結されるクラッチドラム１と、動力伝
達軸Ｓに軸支される変速用ギアＧに一体のクラッチハブ
２とを備えており、クラッチドラム１内に、クラッチド
ラム１に形成したスプライン部１ａに係合する複数のア
ウタ側クラッチ板３と、クラッチハブ２に形成したスプ
ライン部２ａに係合する複数のインナ側クラッチ板４と
を軸方向に互い違いに配置している。クラッチドラム１
の開口方向を軸方向外側として、軸方向最外側のアウタ
側クラッチ板３は、クラッチドラム１に装着したサーク
リップ５によりクラッチドラム１に対し抜け止めされて
いる。そして、クラッチドラム１内に、軸方向最内側の
アウタ側クラッチ板３に対向するピストン６を設け、ク
ラッチドラム１の端壁とピストン６との間に画成される
圧力室７に動力伝達軸Ｓに形成したクラッチ操作用の油
路Ｓａを介して圧油を供給したとき、ピストン６がリタ
ーンスプリング８に抗して軸方向外側に動き、アウタ側
とインナ側のクラッチ板３，４が軸方向に圧接されて、
クラッチドラム１とクラッチハブ２との間のトルク伝達
が行われるようにしている。
む変速用油圧クラッチを示している。このクラッチは、
動力伝達軸Ｓに連結されるクラッチドラム１と、動力伝
達軸Ｓに軸支される変速用ギアＧに一体のクラッチハブ
２とを備えており、クラッチドラム１内に、クラッチド
ラム１に形成したスプライン部１ａに係合する複数のア
ウタ側クラッチ板３と、クラッチハブ２に形成したスプ
ライン部２ａに係合する複数のインナ側クラッチ板４と
を軸方向に互い違いに配置している。クラッチドラム１
の開口方向を軸方向外側として、軸方向最外側のアウタ
側クラッチ板３は、クラッチドラム１に装着したサーク
リップ５によりクラッチドラム１に対し抜け止めされて
いる。そして、クラッチドラム１内に、軸方向最内側の
アウタ側クラッチ板３に対向するピストン６を設け、ク
ラッチドラム１の端壁とピストン６との間に画成される
圧力室７に動力伝達軸Ｓに形成したクラッチ操作用の油
路Ｓａを介して圧油を供給したとき、ピストン６がリタ
ーンスプリング８に抗して軸方向外側に動き、アウタ側
とインナ側のクラッチ板３，４が軸方向に圧接されて、
クラッチドラム１とクラッチハブ２との間のトルク伝達
が行われるようにしている。
【０００９】クラッチ板３，４の配置部には、動力伝達
軸Ｓに形成した潤滑用の油路Ｓｂから、図１に矢印で示
す如く、変速用ギアＧの軸支部とクラッチハブ２に形成
した油孔２ｂとを介して潤滑油が供給される。クラッチ
板３，４の配置部を通過した潤滑油は、クラッチドラム
１のスプライン部１ａの図２に示すスプライン溝１ｂを
通ってクラッチドラム１の開口端から変速機ケース（図
示せず）内に排出される。図中５ａはサークリップ５の
合い口部である。
軸Ｓに形成した潤滑用の油路Ｓｂから、図１に矢印で示
す如く、変速用ギアＧの軸支部とクラッチハブ２に形成
した油孔２ｂとを介して潤滑油が供給される。クラッチ
板３，４の配置部を通過した潤滑油は、クラッチドラム
１のスプライン部１ａの図２に示すスプライン溝１ｂを
通ってクラッチドラム１の開口端から変速機ケース（図
示せず）内に排出される。図中５ａはサークリップ５の
合い口部である。
【００１０】ところで、潤滑油がクラッチ板３，４の配
置部を通過する際、摩耗粉や炭化物等の異物が潤滑油に
混入することがあり、変速機ケース内の部品への異物の
付着を防止する上で、クラッチドラム１からの異物の排
出を抑制することが望まれる。そこで、本実施形態で
は、クラッチドラム１の開口端近傍の周壁部分、即ち、
サークリップ５の装着箇所よりも軸方向外側の周壁部分
に、径方向外方に凹入する環状の溝部１ｃを形成し、ク
ラッチ板３，４の配置部を通過した潤滑油がスプライン
溝１ｂを伝って溝部１ｃに流入するようにしている。こ
こで、異物は、通常、潤滑油よりも比重が大きいため、
溝部１ｃにおける遠心分離作用により溝部１ｃ内に異物
が残り、クラッチドラム１からの異物の排出が抑制され
る。また、本実施形態では、溝部１ｃのドラム開口端側
の側壁の内周縁に軸方向内側に屈曲する堤部１ｄを形成
し、異物の捕集効果を高めている。
置部を通過する際、摩耗粉や炭化物等の異物が潤滑油に
混入することがあり、変速機ケース内の部品への異物の
付着を防止する上で、クラッチドラム１からの異物の排
出を抑制することが望まれる。そこで、本実施形態で
は、クラッチドラム１の開口端近傍の周壁部分、即ち、
サークリップ５の装着箇所よりも軸方向外側の周壁部分
に、径方向外方に凹入する環状の溝部１ｃを形成し、ク
ラッチ板３，４の配置部を通過した潤滑油がスプライン
溝１ｂを伝って溝部１ｃに流入するようにしている。こ
こで、異物は、通常、潤滑油よりも比重が大きいため、
溝部１ｃにおける遠心分離作用により溝部１ｃ内に異物
が残り、クラッチドラム１からの異物の排出が抑制され
る。また、本実施形態では、溝部１ｃのドラム開口端側
の側壁の内周縁に軸方向内側に屈曲する堤部１ｄを形成
し、異物の捕集効果を高めている。
【００１１】以上、変速用の油圧クラッチに本発明を適
用した実施形態について説明したが、機械式クラッチ等
の他の湿式多板クラッチにも同様に本発明を適用でき
る。
用した実施形態について説明したが、機械式クラッチ等
の他の湿式多板クラッチにも同様に本発明を適用でき
る。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、潤滑油に混入した異物を溝部で捕集して、ク
ラッチドラムからの異物の排出を抑制でき、クラッチを
収納したケース内の他の部品が異物によって悪影響を受
けることを防止できる。
によれば、潤滑油に混入した異物を溝部で捕集して、ク
ラッチドラムからの異物の排出を抑制でき、クラッチを
収納したケース内の他の部品が異物によって悪影響を受
けることを防止できる。
【図１】 本発明クラッチの一例の縦断面図
【図２】 図１のII-II線拡大截断面図
１ クラッチドラム １ｃ 溝部 ３，４ クラッチ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 達人 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 種子 俊明 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 Ｆターム(参考） 3J056 AA31 AA62 BA05 BC01 CA07 CD01 GA05 GA12 3J057 AA04 BB04 BB06 CA01 DA07 GA03 HH01 JJ04
Claims (1)
- 【請求項１】 クラッチドラム内に複数のクラッチ板を
備え、これらクラッチ板の配置部に径方向内方から潤滑
油を供給し、クラッチドラムの開口端から潤滑油を排出
するようにした湿式多板クラッチにおいて、 クラッチドラムの開口端近傍の周壁部分に、クラッチ板
の配置部を通過した潤滑油が流入する、径方向外方に凹
入した環状の溝部を形成する、 ことを課題とする湿式多板クラッチ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34624999A JP2001165195A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 湿式多板クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34624999A JP2001165195A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 湿式多板クラッチ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001165195A true JP2001165195A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18382134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34624999A Withdrawn JP2001165195A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 湿式多板クラッチ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001165195A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008011942A1 (de) * | 2006-07-24 | 2008-01-31 | Magna Powertrain Ag & Co Kg | Lamellennasskupplung |
| JP2009185835A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Honda Motor Co Ltd | 湿式多板クラッチ |
| JP2010242824A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Nissan Motor Co Ltd | クラッチのダスト排出構造 |
| WO2013054827A1 (ja) * | 2011-10-12 | 2013-04-18 | 日産自動車株式会社 | 駆動力伝達装置 |
| CN104100655A (zh) * | 2013-04-11 | 2014-10-15 | 铃木株式会社 | 用于摩托车的离合器装置的润滑结构 |
| JP2020197227A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 本田技研工業株式会社 | 係止具及び部品の係止構造 |
| KR20210125212A (ko) * | 2020-04-08 | 2021-10-18 | 현대트랜시스 주식회사 | 클러치 윤활구조 |
| CN113692498A (zh) * | 2019-04-17 | 2021-11-23 | Zf腓特烈斯哈芬股份公司 | 冷却油导引部以及具有该冷却油导引部的传动系 |
-
1999
- 1999-12-06 JP JP34624999A patent/JP2001165195A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008011942A1 (de) * | 2006-07-24 | 2008-01-31 | Magna Powertrain Ag & Co Kg | Lamellennasskupplung |
| JP2009185835A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Honda Motor Co Ltd | 湿式多板クラッチ |
| CN101504043B (zh) * | 2008-02-04 | 2011-04-27 | 本田技研工业株式会社 | 湿式多板离合器 |
| JP2010242824A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Nissan Motor Co Ltd | クラッチのダスト排出構造 |
| WO2013054827A1 (ja) * | 2011-10-12 | 2013-04-18 | 日産自動車株式会社 | 駆動力伝達装置 |
| US9347501B2 (en) | 2011-10-12 | 2016-05-24 | Nissan Motor Co., Ltd. | Drive power transmission system |
| CN104100655A (zh) * | 2013-04-11 | 2014-10-15 | 铃木株式会社 | 用于摩托车的离合器装置的润滑结构 |
| CN104100655B (zh) * | 2013-04-11 | 2017-01-11 | 铃木株式会社 | 用于摩托车的离合器装置的润滑结构 |
| CN113692498A (zh) * | 2019-04-17 | 2021-11-23 | Zf腓特烈斯哈芬股份公司 | 冷却油导引部以及具有该冷却油导引部的传动系 |
| JP2020197227A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 本田技研工業株式会社 | 係止具及び部品の係止構造 |
| KR20210125212A (ko) * | 2020-04-08 | 2021-10-18 | 현대트랜시스 주식회사 | 클러치 윤활구조 |
| KR102469746B1 (ko) | 2020-04-08 | 2022-11-21 | 현대트랜시스 주식회사 | 클러치 윤활구조 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070206 |