JP6412692B2 - 摩擦係合装置の潤滑構造 - Google Patents

摩擦係合装置の潤滑構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6412692B2
JP6412692B2 JP2014006586A JP2014006586A JP6412692B2 JP 6412692 B2 JP6412692 B2 JP 6412692B2 JP 2014006586 A JP2014006586 A JP 2014006586A JP 2014006586 A JP2014006586 A JP 2014006586A JP 6412692 B2 JP6412692 B2 JP 6412692B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical portion
lubricating
friction
friction material
engagement device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014006586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015135152A (ja
Inventor
和昭 渡邉
和昭 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014006586A priority Critical patent/JP6412692B2/ja
Publication of JP2015135152A publication Critical patent/JP2015135152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6412692B2 publication Critical patent/JP6412692B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

本発明は、摩擦係合装置の潤滑構造に関する。
従来、回転軸又はケースに固定されたドラムと、ドラムの内周面に回転軸の軸方向に摺動自在にスプライン結合された複数の外側プレート(摩擦材)と、ドラム内に位置する筒状部を有し回転自在に軸支されるハブと、ハブの外周面に回転軸の軸方向に摺動自在にスプライン結合された複数の内側プレート(摩擦材)とを備える湿式多板クラッチ又はブレーキ(摩擦係合装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなクラッチ又はブレーキは、ハブに供給される潤滑油を筒状部に形成した潤滑孔を介して該筒状部の内周面側から外周面側に流すことで、当該潤滑油を摩擦材に供給するようにした潤滑構造を備えている。
このような潤滑構造を備えた摩擦係合装置では、摩擦材への潤滑油の供給量は、ハブの潤滑孔の径寸法や個数によって調節するか、あるいは、特許文献1に記載のような複雑な構造で調節していた。特許文献1に記載の構造は、供給部の回転上昇に伴い意図的に潤滑油の供給量を多くする構造である。
しかしながら、上記のような潤滑孔を備える潤滑構造では、ハブや摩擦材の回転数がある領域を超えると、供給される潤滑油の流速が高くなり過ぎたり、流量が多くなり過ぎたりする場合がある。これにより、摩擦材の表面に貼付された摩擦シートが端部から捲れ上がって剥離するなどの事象が起こることで、摩擦材が損傷(破損)するおそれがある。そのため、摩擦材の潤滑に必要な潤滑油の供給量を確保しながらも、摩擦材に供給する潤滑油の流量及び流速の最適化を図ることが必要である。
特開2010−174917号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、摩擦材の潤滑に必要な潤滑油の供給量を確保しながらも、摩擦材に向けて吐出する潤滑油の流量及び流速の最適化を図ることができる摩擦係合装置の潤滑構造を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる摩擦係合装置の潤滑構造は、軸周りに回転可能に設置された筒状部(35)を有する回転部材(34)と、前記筒状部(35)に形成された軸方向に延びて該筒状部(35)の外径側に突出する複数のスプライン(36)と、軸方向に沿って積層された複数の摩擦材(33)と、を備え、前記摩擦材(33)の端部が前記スプライン(36)に嵌合していることで、前記摩擦材(33)を前記筒状部(35)に対して軸方向に移動可能且つ周方向の移動を規制した状態で設置してなる摩擦係合装置(B1)において、前記スプライン(36)は、前記筒状部(35)の回転方向(R)の前側後側とに配置されて径方向の外側に向けて突出する一対の側壁(37,38)と、回転方向(R)に延びて前記一対の側壁(37,38)の外径側の端部(37a,38a)同士を連結する底壁(39)とを備え、前記前側の側壁(38)における前記底壁(39)の内面(39a)から所定寸法(ΔD)だけ内径側に離れた位置のみに設けた貫通孔からなる潤滑孔(40)を備え、前記筒状部(35)の内周面(35a)側に供給された潤滑油の少なくとも一部が前記潤滑孔(40)を通って前記筒状部(35)の外周面(35b)側に導かれて前記摩擦材(33)に向けて吐出されるように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる摩擦係合装置の潤滑構造によれば、回転部材(筒状部)のスプラインに設けた潤滑孔を、スプラインの前側の側壁に設けたことで、潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速を低く抑えることができ、潤滑油の衝撃で摩擦材が損傷することを効果的に防止できる。すなわち、従来の潤滑構造では、スプラインの底壁に潤滑孔を設けていたため、ハブの回転に伴う遠心力で当該底壁の潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量が高くなり過ぎることで、摩擦材に損傷を与えるおそれがあった。これに対して、本発明の潤滑孔は、スプラインの側壁に設けたことで、従来構造と比較して潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流量及び流速を低く抑えることができる。したがって、摩擦材の潤滑に必要な潤滑油の供給量を確保しながらも、摩擦材に供給する潤滑油の流量及び流速の最適化を図ることができる。
また、本発明の潤滑孔は、スプラインの底壁の内面から所定寸法だけ内径側に離れた位置に設けたことで、スプランに沿って流れている潤滑油の一部のみを当該潤滑孔から摩擦材に向けて吐出することができる。これにより、過剰量の潤滑油が吐出されることを防止できるので、吐出される潤滑油の圧力(勢い)で摩擦材が損傷することを効果的に防止できる。
さらに、本発明によれば、従来の潤滑構造と比較して潤滑孔の配置及び向きを変更するだけで済むので、潤滑油の流量を調整するための弁などの機構を設けたり、加工に手間がかかる小径の潤滑孔を形成したりする必要がない。したがって、摩擦係合装置の製造工程の簡素化、及び製造コストの低減を図ることができる。
また、上記の潤滑構造では、スプライン(36)の一対の側壁(37,38)は、それらの面方向が筒状部(35)の径方向(Z)に対して傾斜する方向であってよい。
この構成によれば、スプラインの潤滑孔を筒状部の径方向に対して傾斜する側壁に設けることで、潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の勢いを抑えることができる。
また、上記の潤滑構造では、潤滑孔(40)は、筒状部(35)の径方向(Z)以外の方向に延びているとよい。
従来のスプラインの底壁に設けた潤滑孔は、筒状部の径方向に延びる貫通孔であったため、回転部材の回転に伴う遠心力で当該底壁の潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量が高いうえに、当該潤滑油が摩擦材に向けて直接的に(ダイレクトに)吐出される構造であった。これに対して、本発明にかかる上記構成によれば、側壁に設けた潤滑孔は、筒状部の径方向以外の方向に延びていることで、潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量を低く抑えることができると共に、潤滑油が摩擦材に向けて直接的に吐出されることをより効果的に防止できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる摩擦係合装置の潤滑構造によれば、簡単な構成で、摩擦材の潤滑に必要な潤滑油の供給量を確保しながらも、摩擦材に向けて吐出する潤滑油の流量及び流速の最適化を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかる摩擦係合装置を備えた自動変速機の一部を示す側断面図である。 図1のX部分の拡大図で、第1ブレーキの詳細な構成を説明するための図である。 図2のY−Y矢視断面を示す図で、ブレーキハブのスプラインを軸方向から見た部分拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる摩擦係合装置を備えた自動変速機の一部を示す側断面図である。同図に示す自動変速機1は、トルクコンバータを介してエンジンのクランクシャフト(いずれも図示せず)に接続された入力軸12と、入力軸12の外周に設けた遊星歯車機構PGSaとを備える。入力軸12は、トルクコンバータのステータシャフト19にボールベアリング28を介して支持されている。また、遊星歯車機構PGSaの各要素の結合関係を切り換えて変速段を確立するために、クラッチC1、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2が設けられる。クラッチC1、第1ブレーキB1は、湿式多板型のもので構成され、第2ブレーキB2は、機械型のもの(例えばワンウェイクラッチ)で構成される。
シングルピニオン型の遊星歯車機構PGSaは、サンギヤSa、キャリヤCa、リングギヤRaおよび複数のピニオンPaを備えており、キャリヤCaに回転自在に支持されたピニオンPaは、サンギヤSaおよびリングギヤRaに同時に噛合する。サンギヤSaは、第1ブレーキB1を介して変速機ケース13に結合可能である。また、リングギヤRaは、連結部材27を介して図示しない他の遊星歯車機構のキャリヤに接続されている。
キャリヤCaから径方向の外側に延びる連結部材20は、第2ブレーキB2を介して変速機ケース13に結合可能である。またキャリヤCaは、クラッチC1を介して入力軸12に結合可能である。すなわち、クラッチC1は、連結部材21を介してキャリヤCaの径方向内端に接続されたクラッチハブ22と、入力軸12に固定されたクラッチドラム23と、クラッチハブ22およびクラッチドラム23間に配置された複数の摩擦材24と、クラッチドラム23の内部に摺動自在に配置されたクラッチピストン25とを備えており、油室26に供給される油圧でクラッチピストン25を駆動して摩擦材24を相互に係合させると、キャリヤCaが入力軸12に結合される。
遊星歯車機構PGSaの各ギヤは、伝達トルクの変動を減らすべくヘリカルギヤで構成されるが、ヘリカルギヤには噛合反力により軸方向のスラスト力が作用するため、相対回転する部材間にスラストベアリングが配置される。
上記のスラストベアリングとして、ステータシャフト19とクラッチドラム23との間に配置された第1スラストベアリングT1と、クラッチドラム23とクラッチハブ22との間に配置された第2スラストベアリングT2と、クラッチハブ22と遊星歯車機構PGSaのサンギヤSaとの間に配置された第3スラストベアリングT3と、遊星歯車機構PGSaのサンギヤSaとキャリヤCaとの間に配置された第4スラストベアリングT4と、遊星歯車機構PGSaのリングギヤRaに接続された連結部材27と隣接する他の遊星歯車機構のサンギヤ(図示せず)との間に配置された第5スラストベアリングT5とを備える。
第1ブレーキB1は、サンギヤSaと一体のブレーキハブ(回転部材)34と、変速機ケース13と一体のブレーキドラム31と、これらブレーキハブ34及びブレーキドラム31の間に配置された複数の摩擦材33(摩擦プレート33a及び摩擦ディスク33b)と、変速機ケース13に対して軸方向に摺動可能に配置されたブレーキピストン16とを備えており、油室17に供給される油圧でブレーキピストン16を駆動して摩擦材を相互に係合させることで、サンギヤSaが変速機ケース13に結合される。
図2は、図1のX部分の拡大図で、第1ブレーキB1の詳細な構成を説明するための図である。同図に示すように、第1ブレーキ(摩擦係合要素)B1は、変速機ケース13と一体に形成された略円筒状のブレーキドラム31と、ブレーキドラム31の内周に係合する円形環状の平板からなる複数の摩擦プレート(摩擦材)33aと、ブレーキドラム31に対して同心状に配置された略円筒状の筒状部35を有するブレーキハブ34と、筒状部35の外周に係合する円形環状の平板からなる複数の摩擦ディスク(摩擦材)33bとを備え、摩擦プレート33aと摩擦ディスク33b(以下、これらを合わせて摩擦材33と記載する場合がある。)が軸方向で交互に重ね合わされて配列されている。
ブレーキドラム31の内周面には、軸方向に延びる複数のスプライン(溝部)32が円周方向に所定間隔で形成されており、摩擦プレート33aの外周には、スプライン32と同数の突起状の歯部(嵌合部)が形成されている。そして、ブレーキドラム31のスプライン32に摩擦プレート33aの歯部が軸方向へ摺動可能かつ相対回転不能に嵌合している。
また、ブレーキハブ34の筒状部35には、軸方向に延びる複数のスプライン(溝部)36が円周方向に所定間隔で形成されており、摩擦ディスク33bの内周には、スプライン36と同数の突起状の歯部(嵌合部)が形成されている。そして、ブレーキハブ34のスプライン36に摩擦ディスク33bの歯部が軸方向へ摺動可能かつ相対回転不能に嵌合している。
図3は、図2のY−Y矢視断面を示す図で、ブレーキハブ34のスプライン36を軸方向から見た部分拡大断面図である。図2及び図3に示すように、ブレーキハブ34のスプライン36は、筒状部35の回転方向Rの前側後側とに配置されて径方向Zの外側(外径側)に向けて突出する一対の側壁(歯面)37,38と、筒状部35の回転方向Rに延びて一対の側壁37,38の外径側の端部37a,38a(図3参照)同士を連結する底壁(歯底)39とを備える。一対の側壁37,38は、それらの面方向がブレーキハブ34の径方向Zに対して傾斜する方向である。
そして、スプライン36の回転方向Rにおける前側の側壁38には、貫通孔からなる潤滑孔40が設けられている。この潤滑孔40は、側壁38における底壁39の内面39aから所定寸法ΔDだけ内径側に離れた位置に設けられている。すなわち、底壁39の内面39aの位置(径方向の位置)D1と、潤滑孔40における流入側の開口部40aの外周縁の位置(D2)との差がΔD(=D2−D1)である。そして、潤滑孔40は、その中心軸の方向が筒状部35の径方向Zに対して傾斜する方向に延びている。すなわち、潤滑孔40の中心軸の方向は、筒状部35の径方向Z以外の方向に延びている。
上記構成の第1ブレーキB1では、入力軸12の潤滑油供給路(図示せず)からブレーキハブ34における筒状部35の内周面35a側に供給される潤滑油がスプライン36に形成した潤滑孔40を介して筒状部35の内周面35a側から外周面35b側に導かれる。この潤滑油が摩擦材33(プレート33a及び摩擦ディスク33b)に向けて吐出されることによって、摩擦材33を潤滑することができる。
このとき、図3に示すように、潤滑孔40を側壁38における底壁39から所定寸法(ΔD)だけ内径側に離れた位置に設けていることで、スプライン36内にある潤滑油の一部のみが潤滑孔40に導入される。そして、図2の矢印Lに示すように、必要以上の潤滑油(潤滑孔40に導入されない余剰の潤滑油)は、スプライン36の底壁39の内面39aに沿って軸方向に流れて、筒状部35の端部(軸方向の端辺)から第1ブレーキB1の外部に放出される。
以上説明したように、本実施形態の第1ブレーキ(摩擦係合装置)B1の潤滑構造によれば、ブレーキハブ34の筒状部35に設けたスプライン36の潤滑孔40を、スプライン36の前側の側壁38に設けたことで、当該潤滑孔40から摩擦材33に向けて吐出される潤滑油の流速を低く抑えることができ、潤滑油の衝撃で摩擦材33が損傷することを効果的に防止できる。
すなわち、従来の潤滑構造では、潤滑孔をスプラインの底壁に設けていたため、ブレーキハブの回転に伴う遠心力で、当該底壁の潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量が高くなり過ぎることで、摩擦材に損傷を与えるおそれがあった。これに対して、本実施形態の第1ブレーキB1が備えるブレーキハブ34の潤滑孔40は、スプライン36の側壁38に設けたことで、従来構造と比較して、潤滑孔40から摩擦材33に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量を低く(少なく)抑えることができる。したがって、摩擦材33の潤滑に必要な潤滑油の供給量を確保しながらも、摩擦材33に向けて吐出される潤滑油の流量及び流速の最適化を図ることができる。
また、本実施形態の第1ブレーキB1が備えるブレーキハブ34の潤滑孔40は、スプライン36の底壁39の内面39aから所定寸法ΔDだけ内径側に離れた位置に設けたことで、底壁39の内面39aに沿って軸方向に流れる潤滑油の一部のみを当該潤滑孔40から摩擦材33に向けて吐出することができる。これにより、過剰量の潤滑油が吐出されることを効果的に防止できるので、吐出される潤滑油の圧力(勢い)で摩擦材33が損傷することを効果的に防止できる。
さらに、本実施形態の潤滑構造によれば、従来構造と比較して潤滑孔40の配置及び向きを変更するだけで済むので、潤滑油の流量を調整するための弁などの機構を設けたり、加工に手間がかかる小径の潤滑孔を形成したりする必要がない。したがって、自動変速機1の製造工程の簡素化、及び製造コストの低減を図ることができる。
また、上記の潤滑構造では、スプライン36の一対の側壁37,38は、それらの面方向が筒状部35の径方向Zに対して傾斜する方向である。この構成によれば、スプライン36の潤滑孔40を筒状部35の径方向に対して傾斜する側壁38に設けることで、潤滑孔40から摩擦材33に向けて吐出される潤滑油の勢いをより効果的に抑えることができる。
また、従来のスプラインの底壁に設けた潤滑孔は、筒状部の径方向に延びる貫通孔であったため、筒状部の回転に伴う遠心力で当該底壁の潤滑孔から摩擦材に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量が高いうえに、当該潤滑油が摩擦材に向けてダイレクトに吐出される構造であった。これに対して、本実施形態の潤滑構造では、スプライン36の側壁38に設けた潤滑孔40は、筒状部35の径方向Z以外の方向に延びている。これにより、潤滑孔40から摩擦材33に向けて吐出される潤滑油の流速及び流量を低く抑えることができると共に、摩擦材33に向けて潤滑油がダイレクトに吐出されることをより効果的に防止できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明にかかる潤滑構造を備えた摩擦係合装置の一例として、ブレーキハブ34に対向するブレーキドラム31が変速機ケース(固定部材)13と一体に設けられた構成のブレーキを示したが、これ以外にも、本発明にかかる摩擦係合装置としては、ブレーキハブ34とブレーキドラム31の両方を回転可能な状態で設置した構成のクラッチであってもよい。
1 自動変速機
12 入力軸
13 変速機ケース
16 ブレーキピストン
17 油室
31 ブレーキドラム
33 摩擦材
33a 摩擦プレート
33b 摩擦ディスク
34 ブレーキハブ(回転部材)
35c 筒状部
36 スプライン
37,38 側壁
39 底壁
39a 内面
40 潤滑孔
B1 第1ブレーキ(摩擦係合装置)
B2 第2ブレーキ
C1 クラッチ
PGSa 遊星歯車機構

Claims (3)

  1. 軸周りに回転可能に設置された筒状部を有する回転部材と、
    前記筒状部に形成された軸方向に延びて該筒状部の外径側に突出する複数のスプラインと、
    前記筒状部の外周に係合して軸方向に沿って積層された複数の摩擦材と、を備え、
    前記摩擦材の内周の端部が前記スプラインに嵌合していることで、前記摩擦材を前記筒状部に対して軸方向に移動可能且つ周方向の移動を規制した状態で設置してなる摩擦係合装置において、
    前記スプラインは、前記筒状部の回転方向の前側後側とに配置されて径方向の外側に向けて突出する一対の側壁と、回転方向に延びて前記一対の側壁の外径側の端部同士を連結する底壁とを備え、
    前記前側の側壁における前記底壁の内面から所定寸法だけ内径側に離れた位置のみに設けた貫通孔からなる潤滑孔を備え、
    前記筒状部の内周面側に供給された潤滑油の少なくとも一部が前記潤滑孔を通って前記筒状部の外周面側に導かれて前記摩擦材に向けて吐出されるように構成した
    ことを特徴とする摩擦係合装置の潤滑構造。
  2. 前記一対の側壁は、それらの面方向が前記筒状部の径方向に対して傾斜する方向である
    ことを特徴とする請求項1に記載の摩擦係合装置の潤滑構造。
  3. 前記潤滑孔は、前記筒状部の径方向以外の方向に延びている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の摩擦係合装置の潤滑構造。
JP2014006586A 2014-01-17 2014-01-17 摩擦係合装置の潤滑構造 Expired - Fee Related JP6412692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006586A JP6412692B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 摩擦係合装置の潤滑構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006586A JP6412692B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 摩擦係合装置の潤滑構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015135152A JP2015135152A (ja) 2015-07-27
JP6412692B2 true JP6412692B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=53767104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006586A Expired - Fee Related JP6412692B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 摩擦係合装置の潤滑構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6412692B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101763020B1 (ko) 2015-08-10 2017-07-31 현대다이모스(주) 피스톤 연동식 윤활 기능을 갖춘 습식 다판 클러치
JP6713499B2 (ja) 2018-03-13 2020-06-24 本田技研工業株式会社 摩擦係合装置
JP2019158052A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 マツダ株式会社 自動変速機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2573200B2 (ja) * 1987-02-25 1997-01-22 山川工業株式会社 クラッチハブ
JPH05141446A (ja) * 1991-05-29 1993-06-08 Nissan Motor Co Ltd 多板締結要素
JP3194342B2 (ja) * 1994-12-02 2001-07-30 日産自動車株式会社 バンドブレーキ用ドラム
JP2010174917A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Toyota Motor Corp 自動変速機
JP2011001964A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Aisin Aw Co Ltd 摩擦係合装置の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015135152A (ja) 2015-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10138949B2 (en) Friction engagement element
JP6412692B2 (ja) 摩擦係合装置の潤滑構造
US9958056B2 (en) Power transmission apparatus
US9709133B2 (en) Speed change device
JP6436228B2 (ja) 変速装置
US9810313B2 (en) Power transmission apparatus
US9863509B2 (en) Power transmission device
JP2007139065A (ja) 自動変速機における圧油供給装置
JP6333613B2 (ja) オイルレシーバ
JP2017155927A (ja) 自動変速機の摩擦締結要素における潤滑構造
JP2001165195A (ja) 湿式多板クラッチ
JP2005098409A (ja) クラッチ装置
JP2017207091A (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP6175391B2 (ja) 摩擦係合装置の潤滑構造
JP5082634B2 (ja) 自動変速機の潤滑油供給装置
JP6435855B2 (ja) クラッチおよびそれを備えた変速装置
JP6380046B2 (ja) セットプレート
JP6169463B2 (ja) 回転部材組付け体
JP6520769B2 (ja) クラッチハブ
JP2021156342A (ja) 摩擦係合装置および変速装置
JP6156201B2 (ja) 動力伝達装置
JP6490625B2 (ja) オイル供給構造
JP6705321B2 (ja) 遊星歯車機構
JP2017110777A (ja) 歯車装置および自動変速機
JP6351566B2 (ja) オイル供給構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6412692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees