JP6169463B2 - 回転部材組付け体 - Google Patents

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本発明は、回転部材の両側にスラストワッシャを組付けた回転部材組付け体に係り、特にキャリヤカバー(側板)両側にスラストワッシャを組付けたプラネタリギヤに用いて好適であり、詳しくは上記両スラストワッシャの逆組付けの防止を図った回転部材及びスラストワッシャの構造に関する。
従来、ベルト式無段変速機(CVT)には、プライマリプーリの入力側に前後進切換え装置が配置されている。該前後進切換え装置は、プラネタリギヤが用いられており、入力軸が該プラネタリギヤのリングギヤに連結されていると共にサンギヤとの間に前進用クラッチを配置し、そのキャリヤが後進用ブレーキに接続されており、そのサンギヤがプライマリプーリに連結されている(特許文献1参照)。
前記キャリヤは、ピニオンシャフトを支持するキャリヤカバー(側板)がサンギヤのボス部上に回転自在に支持されており、かつ該側板は、その両側にそれぞれ(左右の)スラストワッシャを介してプライマリシーブの端面とサンギヤとの間に回転自在にかつ軸方向に位置決めされ支持されている。
一般に、上記両スラストワッシャは、それぞれ環状部及び該環状部から外径方向に延びる複数(例えば3個)のフック部からなり、フック部を上記側板の両側に形成された引掛り部に引掛けて径方向に位置決めされてキャリヤ側板の両側に配設される。
特開2003−166605号公報
前記両(左右の)スラストワッシャは、共に、環状部とフック部とからなる似た形状からなるが、キャリヤ側板の左右において、プライマリシーブ及びサンギヤとの接触位置が異なるため、環状部の径方向寸法が異なる。上記左右のスラストワッシャは、似た形状からなりかつ同径の引掛け部にフック部を引掛けるため、プラネタリギヤの組付け作業においての左右を逆にしてキャリヤ側板に組付けてしまうことがある。この場合、組付け時に直ちに気付かず、プライマリプーリの組付け等の後工程の組立て作業に移行してしまうことがある。
本発明は、左右のスラストワッシャ及びこれらワッシャを両側に配置する回転部材の形状を工夫することにより、上記スラストワッシャと逆に組み付けた場合に後工程に進行しないようにすることを目的とするものである。
本発明は、回転部材(17)をその両側にそれぞれスラストワッシャ(26)(27)を介して軸方向に隣接する部材(S)(21a)の間に組付けた回転部材組付け体(1)において、
前記回転部材(17,17a)の一側面(A)に軸方向に突出する突出部(25)を形成し、
前記回転部材(17,17a)の一側に配置される第1のスラストワッシャ(26)及び前記回転部材(17,17a)の他側に配置される第2のスラストワッシャ(27)のそれぞれは、環状部(26a)(27a)と、該環状部から外径方向に延びる複数のフック部(26b)(27b)とを有し、前記フック部が前記回転部材の両側面(A)(B)に形成された引掛け部(H )(H )に引掛けて径方向に位置決めされて配置され、
前記回転部材(17,17a)の両側面に形成された引掛け部(H )(H )は、径方向同じ位置に形成され、
前記突出部(25)の外径寸法(D )が、前記他側がわに隣接する部材(21a)における該他側がわ端面(E)の外径寸法(D )より小さく、
前記第1のスラストワッシャの環状部(26)が、前記突出部(25)の外径側にて前記一側がわに隣接する部材(S,G)に当接するように配置され、
前記第2のスラストワッシャの環状部(27)が、前記他側(B)がわに隣接する部材(21a,E)に当接するように配置され、
前記第1のスラストワッシャ(26)は、その環状部(26a)の内径寸法(d)が前記突出部(25)の外径寸法(D)より大きく、かつ前記回転部材(17,17a)の他側(B)がわに隣接する部材(21a)における該他側がわ端面(E)の外径寸法(D)より小さく、
前記第2のスラストワッシャ(27)は、その環状部(27a)の内径寸法(dが前記突出部(25)の外径寸法(D)より小さい、
ことを特徴とする回転部材組付け体にある。
前記回転部材が、プラネタリギヤ(3)におけるキャリヤ(CR)の側板(17)であり、
該側板(17)の一側(A)がわに隣接する部材が、前記プラネタリギヤのサンギヤ(S)であり、
前記側板(17)は、前記サンギヤのボス部(9)の外周面に回転自在に支持され、
前記側板の他側(B)がわに隣接する部材が、前記サンギヤ(S)のボス部(9)にスプライン係合した部材(21a)である。
前記プラネタリギヤ(3)が、ベルト式無段変速機の前後進切換え装置(1)であり、
前記側板(17)の他側(B)がわに隣接する部材が、プライマリシーブ(21)のボス部(21a)であり、該ボス部(21a)がケース(2)の隔壁(2a)に回転自在に支持され、
前記隔壁(2a)の一方側に前記プラネタリギヤ(3)が組込まれ、前記プライマリシーブ(21)のボス部(21a)が、前記隔壁(2a)の他方側から組込まれてなる。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に記載の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、回転部材の一側に配置される第1のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が回転部材の一側面の突出部外径寸法より大きく(d>D)、かつ回転部材の他側に配置される第2のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が他側がわに隣接する部材の端面の外径寸法より小さいので(d<D)、第1及び第2のスラストワッシャが正常に組付けられた場合は、環状部が適正なスラスト位置にあって回転部材とそれと隣接する部材の相対回転を滑らかに吸収し、かつ軸方向位置が適正な範囲となって、それを検出することにより後工程の組立て作業に流すことができる。
上記第2のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が回転部材の一側面の突出部外径寸法より小さく(d<D)、かつ第1のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が他側がわに隣接する部材の端面の外径寸法より小さいので(d<D)、上記スラストワッシャを逆に組付けた場合、第2のスラストワッシャが突出部に干渉して正規の位置に納まらず、逆組付けを容易に発見でき、第1及び第2のスラストワッシャの回転部材に対して逆に組付けること(逆組付け)の発生を確実に防止することができる。
特に、第1及び第2のスラストワッシャは、環状部及びフック部からなる似た外観形状からなり、かつフックを引掛ける引掛け部が、回転部材の両側面において径方向同じ位置に形成されるため、第1及び第2のスラストワッシャが、回転部材の側面に逆に組付けられ易いが、回転部材の一側面に設けられた突出部及び第1及び第2のスラストワッシャの寸法形状により、逆に組付けられた場合に第2のスラストワッシャ及び他側がわの隣接部材とのクリアランスを確保できず、逆組付けの発生を確実に防止できる。
正常に組付けられた状態にあっては、第1のスラストワッシャは、その環状部が突出部の外径側にて一側がわに隣接する部材に摺接し、第2のスラストワッシャは、その環状部が他側がわに隣接する部材に摺接して、回転部材組付け装置を軸方向適正な位置に位置決めすると共に回転部材と隣接する部材との相対回転を十分な耐久性でもって吸収することができる。
請求項に係る本発明によると、プラネタリギヤにおけるキャリヤは、構造が複雑で細かく、正確な軸方向の位置決めを必要とすると共に、左右のスラストワッシャの逆組付けを生じ易いが、上述したように逆組付けの発生を防止することができる。
請求項に係る本発明によると、ベルト式無段変速機の前後進切換え装置に適用して、ケースの隔壁の一方側にプラネタリギヤを組込む際、キャリヤの側板に対して第1及び第2のスラストワッシャを逆組付けすると、上記前後進切換え装置を組み立てて、隔壁の他方向からプライマリシーブのボス部を組込む際に該ボス部の端面と第1のスラストワッシャとのクリアランスを検出することにより容易に組立て不良を発見でき、次の組立て工程に進むことを防止することができる。
左右のスラストワッシャを正常に組付けた場合の回転部材組付け体を示し、(a)は、プラネタリギヤからなる前後進切換え装置の断面図、(b)は、そのキャリヤ側板部分を拡大した断面図、(c)は、キャリヤ側板をエンジン側(フロント側)からみた側面図。 左右のスラストワッシャを逆に組付けた場合の回転部材組付け体を示し、(a)は、プラネタリギヤからなる前後進切換え装置の断面図、(b)は、そのキャリヤ側板部分を拡大した断面図、(c)は、キャリヤ側板をエンジン側(フロント側)からみた側面図。
以下、図面に沿って、回転部材組付け体としてプラネタリギヤに適用した本発明の実施の形態について説明する。ベルト式無段変速機の前後進切換え装置1は、図1(a)に示すように、ケース2に収納されており、プラネタリギヤ3と前進用クラッチC1と後進用ブレーキB1とを有する。プラネタリギヤ3は、サンギヤS、リングギヤR及びピニオンPを支持するキャリヤCRからなり、ピニオンPがサンギヤS及びリングギヤRに噛合している。該プラネタリギヤ3の中央にはケース2に支持されて入力軸5が貫通しており、該入力軸5は、トルクコンバータ等を介してエンジン出力軸に連結している。ケース2のエンジン側(フロントFr側)は、ポンプ6により密閉されており、入力軸5のフロントFr側はポンプ6に回転自在に支持されている。
入力軸5には、サンギヤSのボス部9が回転自在に支持されていると共に、クラッチドラム10が連結されている。クラッチドラム10には油圧サーボ11を構成するピストンが摺動自在に嵌合しており、該ピストンとバックアッププレートとの間はリターンスプリング12が介在すると共にキャンセル油室13を構成している。サンギヤSにはクラッチハブ15が連結されており、上記クラッチドラム10とクラッチハブ15との間には多数の摩擦板が介在して前進用クラッチC1を構成している。
前記キャリヤCRは、図1(a)(b)(c)に示すように、リング状の一方の側板(キャリヤ本体)16とフランジ状の他方の側板(キャリヤカバー)17とを有し、キャリヤ本体16には軸方向に延びる3個のブリッジ19が一体成形されており、これらブリッジ19の先端がキャリヤカバー17に嵌合して、両側板を構成するキャリヤ本体16とキャリヤカバー17が一体に構成される。所定間隔隔てて一体に構成されたキャリヤ本体16及びキャリヤカバー17には3個のピニオンシャフトが支持され、これらシャフトには上記ピニオンPが回転自在に支持される。キャリヤカバー17のピニオンPの外径側にはスプラインが形成されたブレーキハブ18が形成されており、該ブレーキハブ18とケース2のスプラインとの間には多数の摩擦板が介在して後進用ブレーキB1を構成している。
ケース2のリヤ側には隔壁2aが一体に形成されており、該隔壁2aのプラネタリギヤ3(フロントFr)側にはピストンが嵌合されて、上記後進用ブレーキB1の油圧サーボ20が構成されている。該隔壁2aのリヤ側にはプライマリプーリが配置されており、該プライマリプーリの固定側(プライマリ)シーブ21のボス部21aがベアリング22により回転自在に支持されている。上記ボス部21aの内周面にはサンギヤSのボス部9がスプライン係合しており、該ボス部9の内周面に前記入力軸5が回転自在に支持されている。
前記キャリヤカバー17のフランジ部は、図1(b)に詳示するように、上記サンギヤボス部9の外周面にブッシュを介して回転自在に支持されており、該フランジ部の内側部は軸方向両側に膨出してボス部17aを形成しており、該ボス部両側の外径側段付き部に引掛け部H,Hが形成されている。また、上記ボス部17aのリヤRrがわ側面(他側面)Bは、平坦面からなるが、フロントがわ側面(一側面)Aは、内径側において軸方向に突出する突出部25が一体に形成されており、該突出部25の外径側は平坦面からなる。
回転部材である上記キャリヤカバー(フランジ部)17のボス部17aの左右両側にはスラストワッシャ26,27が配置されている。フロント側(第1の)スラストワッシャ26は、一側がわの隣接部材であるサンギヤSのフランジ部側面Gとの間に介在し、リヤ側(第2の)スラストワッシャ27は、前記プライマリシーブボス部21aの外側(他側がわ)端面Eとの間に介在する。
フロント側(第1)及びリヤ側(第2)のスラストワッシャ26,27は、図1(b)及び(c)で示すように、それぞれ円環状の環状部26a,27aと、該環状部26a,27aから外径方向に延びる3個のフック部26b,27bとを有する。上記両スラストワッシャ26,27は、それぞれ、フック部26b,27bを前記キャリヤカバー17の両側面の引掛け部H,Hに引掛けて、環状部26a,27aの径方向位置が位置決めされ、キャリヤカバー17と一体に回転する。上記フロント側スラストワッシャ26の環状部26aの内径寸法dは、前記キャリヤカバーボス部17aの突出部25の外径寸法Dより大きく設定され、かつリヤ側隣接部材であるボス部21aの端面Eの外径寸法Dより小さく設定されている。上記リヤ側スラストワッシャ27の環状部27aの内径寸法dは、上記ボス部21aの端面Eの外径寸法Dより小さく、かつ前記フロント側Aの突出部25の外径寸法Dより小さく設定されている。
なお、上記フロント側の突出部25の外径寸法Dは、リヤ側の隣接部材であるボス部端面Eの外径寸法Dより所定量小さい(D<D)。また、キャリヤカバー(フランジ部)17の両側面の引掛け部H,Hは、径方向同じ位置に形成されている。また、キャリヤカバー17のブレーキハブ18には、3カ所にピニオン挿入用の切欠き18aが設けられている。
上記前後進切換え装置1は、以上のような構成からなるので、エンジンからの回転がトルクコンバータを介して入力軸5に伝達される。前進時にあっては、前進用クラッチC1が接続状態にあり、後進用ブレーキB1が切断されている。上記入力軸5の回転は、クラッチドラム10を介してリングギヤRに伝達されると共に、前進用クラッチC1を介してサンギヤSに伝達され、プラネタリギヤ3が一体に回転する。該プラネタリギヤ3の一体の回転が、サンギヤボス部9からプライマリシーブ21に伝達され、ベルト式無段変速機に前進回転として伝達される。
後進時には、前進用クラッチC1が切断状態にあり、後進用ブレーキB1が接続される。この状態では、プラネタリギヤ3は、後進用ブレーキB1によりキャリヤCRが停止された状態にある。上記入力軸5の回転は、クラッチドラム10を介してリングギヤRに伝達され、上記キャリヤCRの停止によりサンギヤSが増速、逆転され、該逆回転がサンギヤボス部9からプライマリシーブ21に伝達される。
正転時にあっては、キャリヤカバー(側板、フランジ部)17は、隣接する部材であるサンギヤS及びプライマリシーブボス部21aと一体に回転するが、逆転時にあっては、上記キャリヤカバー17とサンギヤS及びプライマリシーブボス部21aとの間には相対回転し、該相対回転は、キャリヤカバー17の両側に配置されたスラストワッシャ26,27が滑ることにより吸収される。
具体的には、キャリヤカバー17のフロントFr側は、サンギヤSに形成された油路aからの潤滑油が、カバー17の突出部25により導かれてフロント側スラストワッシャ26に供給され、サンギヤSのフランジ部側面Gとキャリヤカバーボス部17aのフロントがわ側面Aとの間に、上記スラストワッシャ26の環状部26aが介在して、該環状部26aとサンギヤ側面Gが滑らかに滑ることにより上記相対回転が吸収される。
キャリヤカバー17のリヤ側は、サンギヤSに形成された油路dからの潤滑油がリヤ側スラストワッシャ27に供給され、プライマリシーブボス部21aの端面Eとキャリヤボス部17aのリヤがわ側面Bとの間に、上記スラストワッシャ27の環状部27aが介在して、該環状部27aとプライマリシーブボス部端面Eが滑らかに滑ることにより上記相対回転が吸収される。
このように、フロント側及びリヤ側の両スラストワッシャ26,27は、径方向位置が異なるそれぞれの適正位置に、フック部26b,27bにて径方向位置が規定されて、回転部材であるキャリヤカバー(側板、フランジ部)17が隣接部材であるサンギヤS及びプライマリシーブボス部21aに対して適正に相対回転を吸収する。
本前後進切換え装置1は、ケース2を、隔壁2aを下にした状態で、かつポンプ6を装着していない開口した状態で、順次各部品が組込まれて組立てられ、すべての部品が組込まれた状態でポンプ6が組付けられる。この状態で、ケース2の向きを変えて、隔壁2aの外側からベアリング22及びプライマリシーブ21のボス部21aがサンギヤボス部9に組付けられる。
図1に示すように、フロント側及びリヤ側のスラストワッシャ26,27が正常に組付けられた場合、フロント側スラストワッシャ26の環状部26aの内径寸法dがキャリヤカバー17のフロント側に位置する突出部25の外径寸法Dより大きいので、上記スラストワッシャ26は該突出部25と干渉することはなく、図1(b)に示すように、プライマリシーブボス部21aを装着した際、ボス部端面Eとリヤ側スラストワッシャ27との間に適正なクリアランスgが確保される。上記プライマリシーブ21を組付けるまでの前後進切換え装置1の組立て工程において、上記プライマリシーブ21を組付けた際に上記クリアランスgを検出して、適正なクリアランスを検出できない場合、組立て不良として後工程に流すことが中断される。
図2は、キャリヤカバー17の両側にフロント側及びリヤ側スラストワッシャ26,27を逆に組付けた状態を示す。フロント側及びリヤ側スラストワッシャ26,27は、環状部26a,27aの径及びフック部26b,27bの長さ等よくみれば異なるものであるが、同じ環状部及び3個のフック部を有する似た外観形状からなり、かつキャリヤカバーの左右側面のいずれにも取付け可能であり、逆に組付けてしまう虞がある。
図2は、リヤ側(第2)のスラストワッシャ27を、キャリヤカバー17のフロント側の側面Aにフック部27bを引掛け部Hに引掛けて取付けると共に、フロント側(第1)のスラストワッシャ26を、キャリヤカバー17のリヤ側の側面Bにフック部26bを引掛け部Hに引掛けて取付け、この状態で前後進切換え装置1を組立てた状態を示す。この状態では、図2(b)に示すように、リヤ側スラストワッシャ27の環状部27aの内径寸法dは、カバーフロント側面Aの突出部25の外径寸法Dより小さいので(d<D)、上記環状部27aは突出部25上に当接して乗り上げる。一方、フロント側スラストワッシャ26の環状部21aの内径寸法dは、プライマリシーブボス部21aの端面Eの外径寸法Dより僅かに大きいので(d>D)、該環状部26aは該ボス部端面Eに当接する。
従って、左右スラストワッシャ26,27を逆組付けした場合、上記キャリヤカバー17の突出部25の突出量分軸方向に長くなり、プライマリシーブボス部21aを組付けた際、該ボス部端面Eとスラストワッシャ26との間に上記適正なクリアランスgが得られないことになる。該前後進切換え装置1の組立て工程において、プライマリシーブを組付けた状態で上記クリアランスを検出する際、上記クリアランスの適正値を検出できないので、組立て不良と判定され、本スラストワッシャ逆組付けの前後進切換え装置は、後工程に流れることなく、再組立て等の他の工程に流される。
なお、本実施の形態は、前後進切換え装置について説明したが、他のプラネタリギヤの組立てに適用してもよく、更にプラネタリギヤ以外の他の回転部材組付け体に適用してもよい。
1 前後進切換え装置
2 ケース
2a 隔壁
3 プラネタリギヤ
CR キャリヤ
9 サンギヤボス部
17 回転部材(キャリヤ側板、キャリヤカバー)
17a ボス部
A 一側(面)
B 他側(面)
21 プライマリシーブ
21a ボス部(他側がわに隣接する部材)
E 端面
外径寸法
外径寸法
25 突出部
26 第1のスラストワッシャ
26a 環状部
内径寸法
26b フック部
27 第2のスラストワッシャ
27a 環状部
内径寸法
27b フック部
S サンギヤ(一側がわに隣接する部材)
G 側面
,H 引掛け部

Claims (3)

  1. 回転部材をその両側にそれぞれスラストワッシャを介して軸方向に隣接する部材の間に組付けた回転部材組付け体において、
    前記回転部材の一側面に軸方向に突出する突出部を形成し、
    前記回転部材の一側に配置される第1のスラストワッシャ及び前記回転部材の他側に配置される第2のスラストワッシャのそれぞれは、環状部と、該環状部から外径方向に延びる複数のフック部とを有し、前記フック部が前記回転部材の両側面に形成された引掛け部に引掛けて径方向に位置決めされて配置され、
    前記回転部材の両側面に形成された引掛け部は、径方向同じ位置に形成され、
    前記突出部の外径寸法が、前記他側がわに隣接する部材における該他側がわ端面の外径寸法より小さく、
    前記第1のスラストワッシャの環状部が、前記突出部の外径側にて前記一側がわに隣接する部材に当接するように配置され、
    前記第2のスラストワッシャの環状部が、前記他側がわに隣接する部材に当接するように配置され、
    前記第1のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が前記突出部の外径寸法より大きく、かつ前記回転部材の他側がわに隣接する部材における該他側がわ端面の外径寸法より小さく、
    前記第2のスラストワッシャは、その環状部の内径寸法が前記突出部の外径寸法より小さい、
    ことを特徴とする回転部材組付け体。
  2. 前記回転部材が、プラネタリギヤにおけるキャリヤの側板であり、
    該側板の一側がわに隣接する部材が、前記プラネタリギヤのサンギヤであり、
    前記側板は、前記サンギヤのボス部の外周面に回転自在に支持され、
    前記側板の他側がわに隣接する部材が、前記サンギヤのボス部にスプライン係合した部材である、
    請求項記載の回転部材組付け体。
  3. 前記プラネタリギヤが、ベルト式無段変速機の前後進切換え装置であり、
    前記側板の他側がわに隣接する部材が、プライマリシーブのボス部であり、該ボス部がケースの隔壁に回転自在に支持され、
    前記隔壁の一方側に前記プラネタリギヤが組込まれ、前記プライマリシーブのボス部が、前記隔壁の他方側から組込まれてなる、
    請求項記載の回転部材組付け体。
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