JP5082634B2 - 自動変速機の潤滑油供給装置 - Google Patents
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Description
特許文献1は、インプットシャフト(21)(なお、ここで( )内の数字は特許文献1及び特許文献2に記載の図面の構成部品を示すものである)からオイルキャッチ部材(29)のオイルシールライン(35)までの半径方向の距離が、略直線形状部分(35a)によって不均等であるので、前記インプットシャフト(21)を中心とする回転が生じる遠心力は、隣接する各ピニオンシャフト(7a,7a)の配設方向への分力が生じ、この分力が、オイルキャッチ部材(29)に受け止められた潤滑油を、各ピニオンシャフト(7a,7a)の配設方向へ流し、オイルシールライン(35)の略直線形状部分(35a)に沿って油路(28)を形成し、油路(28)を介してピニオン配設位置側開口から突出して、ピニオンシャフト(7a)、ニードルベアリング(7b)、ピニオン(7)を潤滑させるものである。
また、特許文献2の技術は、支持壁(44)に潤滑油路を形成しているので軸方向寸法は短縮できるものの、ピニオンシャフト(32)ヘの潤滑油の供給を増やしたい場合に、径方向穴(52)の径を大きくするには限度があり、自動変速機の全体をコンパクト化することができない。
ここで、上記給油対象のプラネタリギヤのピニオン及びピニオンシャフトとは、複数段の自動変速機の場合には、何れのピニオン及びピニオンシャフトであっても対応可能である。また、上記ピニオンシャフトの径方向に延びたキャリヤカバーの壁部及び前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた基部とは、キャリヤカバーの内周側の断面形状が略L字形状、略半U字形状(略J字形状)になればよい。上記キャリヤカバーの基部に連結したクラッチハブの内周面の端部とは、クラッチハブの内周端部を意味する。そして、上記入力軸の軸方向に開口する周方向の油溜り溝とは、前記キャリヤカバーの壁部及び前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた前記キャリヤカバーの基部及び前記基部に連結したクラッチハブの内周面の端部によって形成された油溜り溝が、入力軸の軸方向に開口する周方向の溝であることを特定するもので、油溜り溝の深さは、キャリヤカバーの壁部及びクラッチハブの内周面の端部によって決定され、その幅は前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた基部によって決定される。更に、上記油路は、前記油溜り溝から前記ピニオンシャフトに潤滑油を供給し、前記プラネタリギヤの潤滑に供するものであればよく、油溜り溝及び/または潤滑油孔として対応可能である。
ここで、上記給油対象のプラネタリギヤのピニオン及びピニオンシャフトとは、複数段の自動変速機の場合には、何れのプラネタリギヤのピニオンシャフトであっても対応可能である。また、上記ピニオンシャフトの径方向に延びたキャリヤカバーの壁部及び前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた基部とは、キャリヤカバーの内周側の断面形状が略L字形状、略半U字形状(J字形状)になればよい。上記キャリヤカバーの基部に連結したクラッチハブの内周面の端部とは、クラッチハブの内周面側の一部を意味する。そして、上記入力軸の軸方向に開口する周方向の油溜り溝とは、前記キャリヤカバーの壁部及び前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた前記キャリヤカバーの基部及び前記基部に連結したクラッチハブの内周面の端部によって形成された油溜り溝が、入力軸の軸方向に開口する周方向の溝であることを特定するもので、油溜り溝の深さは、キャリヤカバーの壁部及びクラッチドラムの内周面の端部によって決定され、その幅は前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた基部によって決定される。更に、上記油路は、前記油溜り溝から前記ピニオンシャフトに潤滑油を供給し、前記プラネタリギヤの潤滑に供するものであればよく、油溜り溝及び/または潤滑油孔として対応可能である。更にまた、前記入力軸の周囲に配設したクラッチドラムの潤滑油孔から供給される潤滑油を、前記キャンセルプレートのドレン溝から前記油溜り溝に対して、その途中の介在物を介すことなく供給するとは、遠心力によって、前記油溜り溝に供給するものであればよい。
前記クラッチのキャンセルプレートに前記油溜り溝に対向する複数のドレン溝とは、遠心力でドレン溝から供給される潤滑油の捕集効率が良いように、ドレン溝を形成するものであるから、その形態は捕集効率の良好なものであればよい。
ここで、前記クラッチドラムのボス部に嵌合する筒状部にはキャンセル油室の潤滑油を排出する前記入力軸の軸方向のドレン溝を形成し、スナップリング等で移動を制限される支持部には前記入力軸の中心軸から径方向のドレン溝を形成するもので、キャンセル油室の潤滑油を効率よくプラネタリギヤの潤滑に使用できるものであればよい。
ここで、前記筒状部に形成したキャンセル油室の潤滑油を排出するドレン溝から前記支持部に形成されたドレン溝に至る潤滑油は、前記キャンセル油室側に存在するサーボ油室内の遠心油圧を相殺するに必要な量に至るまで排出され、前記油溜り溝に遠心力で供給される。
入力軸1のフランジ1aには、略有底円筒状のキャリヤ3が一体に回転するように取付けられている。略有底円筒状のキャリヤ3の底に相当する支持壁部(以下、ここでは入力軸1を中心とする径方向に延びた面部分を「壁部」または「支持壁部」と、「壁」の概念で説明する)には、複数個のピニオンシャフト4が取付けられており、ピニオンシャフト4には複数個のピニオン(ピニオンギヤ)5がニードルベアリング7を介して回転自在に取付けられている。ピニオンシャフト4には、潤滑油孔6が穿設され、その端部は封止材6aによって封止されている。更に、潤滑油孔6からその径方向に潤滑油孔8が穿設されており、ピニオンシャフト4とピニオン5との間に配設されているニードルベアリング7に潤滑油が供給されるようになっている。
略円環状のキャリヤカバー41の内側、即ち、入力軸1を中心とする仮想円の略円環状の内側は、入力軸1を中心とする仮想円の直径が小さくなるようにした壁部41aを形成している。また、壁部41aに連続してピニオンシャフト4の軸方向に延びた基部41bを形成したものである。したがって、キャリヤカバー41の内周断面のシルエットラインは、L字形状となっている。
なお、ピニオンシャフト4の周囲でピニオン5の両端には、金属ワッシャが配設されており、ピニオン5とキャリヤ3及びキャリヤカバー41との間の相対回転のために設けている。
このクラッチハブ33の内方向の端部33aは、油溜り溝40からキャリヤカバー41の基部41bを基準としてみると、その高さがキャリヤカバー41の壁部41aの高さよりも低く設定されている。即ち、油溜り溝40に潤滑油が満たされたときには、クラッチハブ33の端部33aの高さを乗り越えて潤滑油が他に供給される構造となっている。言い換えると、このクラッチハブ33の内方向の端部33aは、入力軸1を中心とする仮想円の直径からみると、壁部41aの内端の直径はクラッチハブ33の端部33aの直径よりも小さく設定されている。
この樹脂ワッシャ45には、入力軸1の径方向に延びる溝46を形成している。この溝46は、クラッチハブ33の回転によって、クラッチハブ33の端部33aを超えた潤滑油が樹脂ワッシャ45側に流れ、樹脂ワッシャ45の径方向の溝46を介してクラッチ30の複数のクラッチプレート31及びクラッチディスク32に供給され、自動変速機をコンパクトに構成しても、潤滑油をクラッチ30に供給することができる。
給油ポンプで供給された潤滑油が入力軸1の潤滑油孔2に供給されると、潤滑油はクラッチドラム22のボス部22aの潤滑油孔23を通過し、キャンセルプレート25の端部に形成された潤滑油溝25bから遠心力によって、自動変速機の入力軸1の軸方向から径方向に飛散される。
2,6,8,23,47 潤滑油孔
3 キャリヤ
4 ピニオンシャフト
5 ピニオン
22 クラッチドラム
25 キャンセルプレート
25b ドレン溝
26 ピストン部材
27 リターンスプリング
28 ドラム部材
30 クラッチ
33 クラッチハブ
33a クラッチハブの端部
40 油溜り溝
41 キャリヤカバー
41a キャリヤカバーの壁部
41b キャリヤカバーの基部
25A キャンセル油室
26A サーボ油室
Claims (5)
- 自動変速機の内部に配設したプラネタリギヤのピニオン及びピニオンシャフトに対して潤滑油を供給する自動変速機の潤滑油供給装置において、
自動変速機の入力軸の軸方向に配設した前記プラネタリギヤの前記ピニオンシャフトの両端を取付けるキャリヤ及びキャリヤカバーと、
前記入力軸を中心とする仮想円の略円環状の内側で、前記入力軸を中心とする径方向に直径が小さくなるように延びた面からなるキャリヤカバーの壁部及び前記壁部に連続して前記ピニオンシャフトの軸方向に延びた前記キャリヤカバーの基部及び前記キャリヤカバーの基部に連結したクラッチハブの内周面の端部によって構成される前記入力軸の軸方向に、かつ、周方向に開口する油溜り溝と、
前記油溜り溝から前記ピニオンシャフトに潤滑油を供給し、前記プラネタリギヤの潤滑に供する油路と
を具備することを特徴とする自動変速機の潤滑油供給装置。 - 前記油溜り溝から前記ピニオンシャフトに潤滑油を供給し、前記プラネタリギヤの潤滑に供する前記油路には、前記入力軸の周囲に配設したクラッチドラムのボス部の潤滑油孔から供給される前記潤滑油を、ピストン部材と共にクラッチのキャンセル室を形成するキャンセルプレートの径方向に形成したドレン溝から前記油溜り溝に対して、その途中の介在物を介すことなく供給することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の潤滑油供給装置。
- 前記キャンセルプレートの前記油溜り溝に対向する位置には、複数のドレン溝を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動変速機の潤滑油供給装置。
- 前記キャンセルプレートには、前記クラッチのクラッチドラムのボス部に軸方向の移動を規制する支持部と、キャンセル油室の潤滑油を排出する前記入力軸の軸方向のドレン溝を形成した筒状部を有し、前記支持部には前記入力軸の中心軸から径方向のドレン溝を形成してなることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の潤滑油供給装置。
- 前記キャンセル油室の潤滑油は、前記筒状部に形成したキャンセル油室の潤滑油を排出するドレン溝から、前記クラッチドラムの前記支持部に形成された前記ドレン溝に導き、前記油溜り溝に遠心力で供給することを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の潤滑油供給装置。
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