JP2021156342A - 摩擦係合装置および変速装置 - Google Patents

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英二郎 高畠
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英二郎 高畠
憲洋 徳永
Norihiro Tokunaga
憲洋 徳永
拓郎 早川
Takuro Hayakawa
拓郎 早川
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Abstract

【課題】摩擦係合装置の意図しない係合を抑制する。【解決手段】クラッチ、クラッチドラム、第1摩擦係合プレート、第2摩擦係合プレート、ピストン、キャンセル室画成部材、リターンスプリングを備える摩擦係合装置において、遠心油圧キャンセル室内に配置され、キャンセル室画成部材により支持される環状部と、環状部に周方向に間隔をおいて形成されると共に複数のリターンスプリングをそれぞれ支持する複数の支持部と、環状部の隣り合う2つの支持部の間から軸方向における遠心油圧キャンセル室側に突出する複数の突出部とを有するスプリング支持部材を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、摩擦係合装置および変速装置に関する。
従来、この種の摩擦係合装置としては、クラッチハブと、クラッチドラムと、クラッチハブの外周部に嵌合される複数の第1摩擦係合プレートと、第1摩擦係合プレートと交互に並ぶようにクラッチドラムの内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、係合油室に供給される油圧の作用により移動して第1摩擦係合プレートおよび第2摩擦係合プレートを押圧するピストンと、係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室をピストンと共に画成するキャンセル室画成部材と、ピストンとキャンセル室画成部材との間に周方向に間隔をおいて配置されると共にピストンを摩擦プレートおよびセパレータプレートから離間するように付勢する複数のリターンスプリングとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−91390号公報
こうした摩擦係合装置では、遠心油圧キャンセル室から作動油が抜けている状態でクラッチドラムなどの回転数が急増した場合、遠心油圧キャンセル室への作動油の充填が十分に間に合わずに、ピストンが第1摩擦係合プレートおよび第2摩擦係合プレート側に意図せずに移動してしまう場合がある。これに伴って摩擦係合装置が意図せずに係合すると、第1摩擦係合プレートや第2摩擦係合プレートの摩擦材の消耗や、摩擦係合装置を備える変速装置のショックなどを生じる可能性がある。
本開示の摩擦係合装置および変速装置は、摩擦係合装置の意図しない係合を抑制することを主目的とする。
本開示の摩擦係合装置および変速装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本開示の摩擦係合装置は、
クラッチハブと、
クラッチドラムと、
前記クラッチハブの外周部に嵌合される複数の第1摩擦係合プレートと、
前記第1摩擦係合プレートと交互に並ぶように前記クラッチドラムの内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、
係合油室に供給される油圧の作用により移動して前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートを押圧するピストンと、
前記係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室を前記ピストンと共に画成するキャンセル室画成部材と、
前記遠心油圧キャンセル室内に周方向に間隔をおいて配置され、前記ピストンを前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートから離間するように付勢する複数のリターンスプリングと、
を備える摩擦係合装置であって、
前記遠心油圧キャンセル室内に配置され、前記キャンセル室画成部材または前記ピストンに当接する環状部と、前記環状部で隣り合う2つの前記リターンスプリングの間から軸方向における前記遠心油圧キャンセル室側に突出する複数の突出部とを有するスプリング支持部材、
を備えることを要旨とする。
本開示の摩擦係合装置では、遠心油圧キャンセル室内に配置され、キャンセル室画成部材またはピストンに当接する環状部と、環状部で隣り合う2つのリターンスプリングの間から軸方向における遠心油圧キャンセル室側に突出する複数の突出部とを有するスプリング支持部材を備える。したがって、スプリング支持部材が突出部を有するから、突出部を有しないものに比して、遠心油圧キャンセル室の容積を小さくすることができ、遠心油圧キャンセル室への作動油の充填に要する時間を短縮することができる。また、突出部を有することにより、クラッチドラムやキャンセル室画成部材、遠心油圧キャンセル室などの回転数が急増したときに、遠心油圧キャンセル室と遠心油圧キャンセル室内の作動油との間に回転数差(滑り)が生じるのを抑制し、遠心油圧キャンセル室内の油圧(係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための油圧)が上昇しにくくなるのを抑制することができる。これらにより、ピストンが意図せずに第1摩擦係合プレートおよび第2摩擦係合プレート側に移動するのを抑制し、摩擦係合装置の意図しない係合を抑制することができる。
本開示の動力伝達装置20の概略構成図である。 自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2、ワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。 動力伝達装置20を示す要部拡大断面図である。 スプリング支持部材310の一部の斜視図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の動力伝達装置20の概略構成図である。同図に示す動力伝達装置20は、前輪駆動車両の前部に搭載される駆動源としての図示しないエンジンのクランクシャフトおよび/またはモータのロータに接続されると共にエンジン等からの動力(トルク)を図示しない左右の前輪(駆動輪)に伝達可能なものである。図示するように、動力伝達装置20は、トランスミッションケース(静止部材)22や、トランスミッションケース22の内部に収容される発進装置(流体伝動装置)23、オイルポンプ24、自動変速機25、ギヤ機構(ギヤ列)40、デファレンシャルギヤ(差動機構)50等を備える。
発進装置23は、図示しないドライブプレート等を介してエンジンのクランクシャフトおよび/または電気モータのロータに連結されるフロントカバーや、フロントカバーに密に固定されるポンプシェルを有する入力側のポンプインペラ23p、自動変速機25の入力軸(入力部材)26に連結される出力側のタービンランナ23t、ポンプインペラ23pおよびタービンランナ23tの内側に配置されてタービンランナ23tからポンプインペラ23pへの作動油の流れを整流するステータ23s、ステータ23sの回転方向を一方向に制限するワンウェイクラッチ23o等を有する。ポンプインペラ23p、タービンランナ23t、ステータ23sは、トルク増幅作用を有するトルクコンバータを構成する。なお、発進装置23は、ステータ23sを有さない流体継手を構成するものであってもよい。
更に、発進装置23は、フロントカバーと自動変速機25の入力軸26とを互いに接続すると共に両者の接続を解除するロックアップクラッチ23cと、フロントカバーと自動変速機25の入力軸26との間で振動を減衰するダンパ装置23dとを有する。
オイルポンプ24は、ポンプボディとポンプカバーとを有するポンプアッセンブリ、ハブを介して発進装置23のポンプインペラ23pに接続された外歯ギヤ、外歯ギヤに噛合する内歯ギヤ等を有するギヤポンプとして構成されている。オイルポンプ24は、エンジンからの動力により駆動され、図示しないオイルパンに貯留されている作動油(ATF)を吸引して発進装置23や自動変速機25により要求される油圧を生成する図示しない油圧制御装置に圧送する。
自動変速機25は、8段変速式の変速機として構成されており、図1に示すように、入力軸26に加えて、ダブルピニオン式の第1遊星歯車機構30、ラビニヨ式の第2遊星歯車機構35、入力側から出力側までの動力伝達経路を変更するための4つのクラッチC1〜C4、2つのブレーキB1,B2、ワンウェイクラッチF1を備える。
自動変速機25の第1遊星歯車機構30は、外歯歯車であるサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ32と、互いに噛合すると共に一方がサンギヤ31に、他方がリングギヤ32に噛合する2つのピニオンギヤ33a,33bの組を自転自在(回転自在)かつ公転自在に複数保持するプラネタリキャリヤ34とを有する。図示するように、第1遊星歯車機構30のサンギヤ31は、トランスミッションケース22に固定されており、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34は、入力軸26に一体回転可能に連結されている。第1遊星歯車機構30は、いわゆる減速ギヤとして構成されており、入力要素であるプラネタリキャリヤ34に伝達された動力を減速して出力要素であるリングギヤ32から出力する。
自動変速機25の第2遊星歯車機構35は、外歯歯車である第1サンギヤ36aおよび第2サンギヤ36bと、第1、第2サンギヤ36a,36bと同心円上に配置される内歯歯車であるリングギヤ37と、第1サンギヤ36aに噛合する複数のショートピニオンギヤ38aと、第2サンギヤ36bおよび複数のショートピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数のロングピニオンギヤ38bと、複数のショートピニオンギヤ38aおよび複数のロングピニオンギヤ38bを自転自在(回転自在)かつ公転自在に保持するプラネタリキャリヤ39とを有する。第2遊星歯車機構35のリングギヤ37は、自動変速機25の出力部材として機能し、入力軸26からリングギヤ37に伝達された動力は、ギヤ機構40、デファレンシャルギヤ50、ドライブシャフト51を介して左右の駆動輪に伝達される。また、プラネタリキャリヤ39は、ワンウェイクラッチF1を介してトランスミッションケース22により支持され、プラネタリキャリヤ39の回転方向は、ワンウェイクラッチF1により一方向に制限される。
クラッチC1は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第1サンギヤ36aとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチ(摩擦係合要素)である。クラッチC2は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、入力軸26と第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39とを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
クラッチC3は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。クラッチC4は、ピストン、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを締結すると共に両者の締結を解除することができる多板摩擦式油圧クラッチである。
ブレーキB1は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bをトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共に第2サンギヤ36bのトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。ブレーキB2は、複数の摩擦プレートやセパレータプレート、作動油が供給される油室等により構成される油圧サーボを有し、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39をトランスミッションケース22に回転不能に固定すると共にプラネタリキャリヤ39のトランスミッションケース22に対する固定を解除することができる多板摩擦式油圧ブレーキである。
また、ワンウェイクラッチF1は、第2遊星歯車機構35のプラネタリキャリヤ39に連結(固定)されるインナーレースや、アウターレース、複数のスプラグ、複数のスプリング(板バネ)、保持器等を有し、インナーレースに対してアウターレースが一方向に回転した際に各スプラグを介してトルクを伝達すると共に、インナーレースに対してアウターレースが他方向に回転した際に両者を相対回転させるものである。ただし、ワンウェイクラッチF1は、ローラ式といったようなスプラグ式以外の構成を有するものであってもよい。
これらのクラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2は、油圧制御装置による作動油の給排を受けて動作する。図2に自動変速機25の各変速段とクラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2、ワンウェイクラッチF1の作動状態との関係を表した作動表を示す。自動変速機25は、クラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2を図2の作動表に示す状態とすることにより、前進1〜8速の変速段と後進1速および2速の変速段とを提供する。なお、クラッチC1〜C4、ブレーキB1,B2のうちの少なくとも何れかは、ドグクラッチといった噛み合い係合要素とされてもよい。
ギヤ機構40は、自動変速機25の第2遊星歯車機構35のリングギヤ37に連結されるカウンタドライブギヤ41と、自動変速機25の入力軸26と平行に延在するカウンタシャフト42に固定されると共にカウンタドライブギヤ41に噛合するカウンタドリブンギヤ43と、カウンタドリブンギヤ43から軸方向に離間するようにカウンタシャフト42に一体に成形(あるいは固定)されたドライブピニオンギヤ(ファイナルドライブギヤ)44と、ドライブピニオンギヤ44に噛合すると共にデファレンシャルギヤ50に連結されるデフリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)45とを有する。
図3は、動力伝達装置20を示す要部拡大断面図である。同図は、動力伝達装置20の自動変速機25に含まれるクラッチC3,C4の周辺の構成を示すものである。図示するように、第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続可能なクラッチ(摩擦係合装置)C3は、第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34と第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bとを互いに接続可能なクラッチ(第2摩擦係合装置)C4よりも径方向外側に配置される。以下、クラッチC4、クラッチC3の順に説明する。
クラッチC4は、クラッチハブ400と、クラッチドラム401と、支持部材410と、内周部がクラッチハブ400に嵌合される複数の摩擦プレート(第1摩擦係合プレート)404fと、外周部がクラッチドラム401に嵌合される複数のセパレータプレート(第2摩擦係合プレート)404sと、摩擦プレート404fおよびセパレータプレート404sを押圧して摩擦係合させるピストン405と、キャンセル室画成部材407とを備える。
クラッチハブ400は、動力入力部材としての第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34に連結され、プラネタリキャリヤ34と一体に回転する。クラッチドラム401は、動力出力部材(動力の伝達対象)としての第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36b(図1参照)に連結(固定)され、第2サンギヤ36bと一体に回転する。クラッチハブ400に嵌合される摩擦プレート404fは、両面に摩擦材が貼着された環状部材であり、クラッチドラム401に嵌合されるセパレータプレート404sは、両面が平滑に形成された環状部材である。
クラッチハブ400は、クラッチハブ400(自動変速機25)の軸方向に延在する円筒状の筒状部400aと、筒状部400aの一端(図3における左端)から径方向内側に延出された環状の環状壁部400bとを有する。筒状部400aの外周面には、各摩擦プレート404fの内周部に形成された凹凸部と係合可能なスプライン400sが形成されており、クラッチハブ400のスプライン400sには、複数の摩擦プレート404fが嵌合される。環状壁部400bは、連結部材を介して第1遊星歯車機構30のプラネタリキャリヤ34に連結される。
クラッチドラム401は、クラッチドラム401(自動変速機25)の軸方向に延在する円筒状の筒状部402と、筒状部402の一端から径方向内側に延出された環状の環状壁部403とを有する。筒状部402の内周面には、各セパレータプレート404sの外周部に形成された凹凸部と係合可能なスプライン402sが形成されており、筒状部402のスプライン402sには、クラッチハブ400に嵌合された複数の摩擦プレート404fと交互に並ぶように複数のセパレータプレート404sが嵌合される。また、筒状部402のスプライン402sには、最も第1、第2遊星歯車機構30,35側(図3における左側)に配置される摩擦プレート404fと当接可能となるようにバッキングプレート404bが嵌合され、バッキングプレート404bは、筒状部402に装着されたスナップリングにより軸方向に支持される。
支持部材410は、支持部材410(自動変速機25)の軸方向に延在する円筒状の内筒部411と、内筒部411の一端(図3における右端)から径方向外側に延出された環状の環状壁部412と、環状壁部412の外周部(最外周部よりも若干径方向内側)から内筒部411の外側に位置するように内筒部411と同方向(同軸)に延出されて支持部材410の軸方向に延在する円筒状の外筒部413とを有する。
内筒部411内には、スリーブ500が嵌合され、スリーブ500内には、トランスミッションケース22の一部を構成するフロントサポート(前側の支持部)の筒状部220が嵌挿される。これにより、内筒部411すなわち支持部材410は、フロントサポートの筒状部220、即ち、トランスミッションケース22により回転自在に支持される。環状壁部412の最外周は、クラッチC3のクラッチドラム301と溶接により固定される。外筒部413は、内筒部411よりも短尺に形成されている。この外筒部413は、周方向に間隔をおいて、リベットなどの連結部材416を介してクラッチドラム401の環状壁部403およびクラッチC3のキャンセル室画成部材307(後述)と連結される。したがって、クラッチC4のクラッチドラム401と、クラッチC3のキャンセル室画成部材307と、支持部材410と、クラッチC3のクラッチドラム301とは、一体に回転する。
ピストン405は、摩擦プレート404fおよびセパレータプレート404sよりも発進装置12側(図3における右側)に配置され、支持部材410の内筒部411の外周面と外筒部413の内周面とにより軸方向に移動自在に支持される。ピストン405の、最もエンジン側(図3における右側)に位置するセパレータプレート404sと当接可能な押圧部405aの外周部には、クラッチドラム401の筒状部402のスプライン402sと係合可能な凹凸部が形成されている。これにより、ピストン405は、スプライン402sによってもガイドされる。ピストン405と支持部材410の内筒部411の外周面との間、および、ピストン405と支持部材410の外筒部413の内周面との間には、シール部材が配置される。これにより、ピストン405の背面と支持部材410の環状壁部412との間には、クラッチC4を係合させるための作動油(係合油圧)が供給される係合油室406が画成される。即ち、支持部材410の内筒部411、環状壁部412、外筒部413とピストン405とにより係合油室406が画成される。
キャンセル室画成部材407は、支持部材410の内筒部411と一体回転するように内筒部411により支持される。キャンセル室画成部材407の内周部は、内筒部411に装着されたスナップリングにより軸方向に支持される。キャンセル室画成部材407の内周面と内筒部411の外周面との間には、Oリングなどのシール部材が配置される。キャンセル室画成部材407の外周部には、リップリールなどのシール部材が装着され、このシール部材は、ピストン405に形成された凹円柱面405cに摺接する。これにより、キャンセル室画成部材407は、係合油室406内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室408をピストン405と共に画成する。更に、ピストン405とキャンセル室画成部材407との間には、周方向に間隔をおいて複数のリターンスプリング409が配置される。リターンスプリング409としては、コイルスプリングが用いられる。リターンスプリング409は、ピストン405を摩擦プレート404fおよびセパレータプレート404sから離間するように付勢する。
係合油室406や遠心油圧キャンセル室408に作動油を給排するために、支持部材410の内筒部411には、複数の係合油室用油路411xと複数のキャンセル室用油路411yとが形成されている。複数の係合油室用油路411xは、周方向に間隔をおいて形成され、係合油室406に連通する。複数のキャンセル室用油路411yは、支持部材410の軸方向にみて係合油室用油路411xと重ならないように周方向に間隔をおいて形成される。
クラッチC3は、クラッチハブ300と、クラッチドラム301と、上述の支持部材410と、内周部がクラッチハブ300に嵌合される複数の摩擦プレート(第1摩擦係合プレート)304fと、外周部がクラッチドラム301に嵌合される複数のセパレータプレート(第2摩擦係合プレート)304sと、摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304sを押圧して摩擦係合させるピストン305と、キャンセル室画成部材307とを備える。
クラッチハブ300は、動力入力部材としての第1遊星歯車機構30のリングギヤ32と一体に成形され、リングギヤ32と一体に回転する。クラッチドラム301は、動力出力部材(動力の伝達対象)としての第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36b(図1参照)に連結され、第2サンギヤ36bと一体に回転する。クラッチハブ300に嵌合される摩擦プレート304fは、両面に摩擦材が貼着された環状部材であり、クラッチドラム301に嵌合されるセパレータプレート304sは、両面が平滑に形成された環状部材である。
クラッチハブ300は、クラッチハブ300(自動変速機25)の軸方向に延在する円筒状に形成されている。このクラッチハブ300の外周面には、各摩擦プレート304fの内周部に形成された凹凸部と係合可能なスプライン300sが形成されており、クラッチハブ300のスプライン300sには、複数の摩擦プレート304fが嵌合される。
クラッチドラム301は、クラッチドラム301(自動変速機25)の軸方向に延在する円筒状の筒状部302と、筒状部302の一端(図3における右端)から径方向内側に延出された環状の環状壁部303とを有する。クラッチドラム301の筒状部302の内周面には、各セパレータプレート304sの外周部に形成された凹凸部と係合可能なスプライン302sが形成されており、筒状部302のスプライン302sには、クラッチハブ300に嵌合された複数の摩擦プレート304fと交互に並ぶように複数のセパレータプレート304sが嵌合される。また、筒状部302のスプライン302sには、最も第1、第2遊星歯車機構30,35側(図3における左側)に配置される摩擦プレート304fと当接可能となるようにバッキングプレート304bが嵌合され、バッキングプレート304bは、筒状部302に装着されたスナップリングにより軸方向に支持される。さらに、筒状部302は、連結部材を介して第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bに連結される。
支持部材410の環状壁部412の外周は、クラッチドラム301の環状壁部303の内周に溶接により固定される。支持部材410の外筒部413は、上述したように、連結部材416を介してクラッチドラム401の環状壁部412およびキャンセル室画成部材307と連結される。これにより、クラッチドラム401は、支持部材410およびクラッチドラム301を介して第2遊星歯車機構35の第2サンギヤ36bに連結される。
ピストン305は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304sよりも発進装置12側(図3における右側)に配置され、支持部材410の外筒部413の外周面とクラッチドラム301の筒状部302の内周面とにより軸方向に移動自在に支持される。ピストン305の、最もエンジン側(図3における右側)に位置するセパレータプレート404sと当接可能な押圧部305aの外周部には、筒状部302のスプライン302sと係合可能な凹凸部が形成されている。これにより、ピストン305は、スプライン302sによってもガイドされる。ピストン305と支持部材410の外筒部413の外周面との間、および、ピストン305とクラッチドラム301の筒状部302の内周面との間には、シール部材が配置される。これにより、ピストン305の背面とクラッチドラム301の環状壁部303との間には、クラッチC3を係合させるための作動油(係合油圧)が供給される係合油室306が画成される。即ち、クラッチドラム301の筒状部302および環状壁部303と支持部材410の外筒部413とピストン305とにより、クラッチC4の係合油室406よりも径方向外側にクラッチC3の係合油室306が画成される。
キャンセル室画成部材307は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であり、環状の内側環状部307aと、内側環状部307aの外周から自動変速機25の軸方向における一方側(図3における左側)に延出された筒状部307bと、筒状部307bの一端(図3における左端)から径方向外側に延出された環状の外側環状部307cとを有する。内側環状部307aは、上述したように、連結部材416を介してクラッチドラム401の環状壁部412および支持部材410の外筒部413と連結される。外側環状部307cの外周部には、リップシールなどのシール部材が装着され、このシール部材は、ピストン305に形成された凹円柱面305cに摺接する。これにより、キャンセル室画成部材307は、係合油室306内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室308をピストン305と共に画成する。この遠心油圧キャンセル室308は、クラッチC4の遠心油圧キャンセル室408よりも径方向外側に画成される。
係合油室306や遠心油圧キャンセル室308に作動油を給排するために、支持部材410には、複数の係合油室用油路412xと複数のキャンセル室用油路412yとが形成されている。複数の係合油室用油路412xは、周方向に間隔をおいて環状壁部412内で径方向に延びるように形成され、係合油室306に連通する。複数のキャンセル室用油路412yは、支持部材410の軸方向にみて係合油室用油路412xと重ならないように、周方向に間隔をおいて、環状壁部412内で径方向に延びると共に環状壁部412内で軸方向や径方向に延びるように形成され、遠心油圧キャンセル室308に連通する。
遠心油圧キャンセル室308内には、ピストン305を摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304sから離間するように(図3における右側に)付勢する複数のリターンスプリング309が周方向に間隔をおいて配置されると共に、複数のリターンスプリング309を支持するスプリング支持部材310が配置される。リターンスプリング309としては、コイルスプリングが用いられる。リターンスプリング409は、ピストン305を摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304sから離間するように付勢する。
図4は、スプリング支持部材310の一部の斜視図である。スプリング支持部材310は、樹脂またはアルミニウムにより一体成形されており、図3および図4に示すように、環状部311と、複数の支持部312と、複数の四角柱状突出部313とを有する。このスプリング支持部材310は、環状部311の内周がキャンセル室画成部材307の筒状部307bにより支持されると共に環状部311の第1,第2遊星歯車機構30,35側(図3における左側)の端面がキャンセル室画成部材307の外側環状部307cに当接するように配置される。
複数の支持部312は、周方向に間隔をおいて、環状部311からスプリング支持部材310(自動変速機25)の軸方向における一方側(図3における右側)に突出する円柱状で且つ中実に形成されており、リターンスプリング309の一端部(図3における左側の端部)が取り付けられる。これにより、複数の支持部312は、それぞれ対応するリターンスプリング309を支持する。
複数の四角柱状突出部313は、周方向における隣り合う2つの支持部312の間から軸方向における支持部312と同方向に突出する四角柱状で且つ中実に形成されている。したがって、スプリング支持部材310の周方向において、支持部312と四角柱状突出部313とが交互に並ぶように形成されている。四角柱状突出部313の周方向における端面313aは、リターンスプリング309の外形に沿って延在するように形成されている。したがって、四角柱状突出部313は、スプリング支持部材310の径方向における各位置の幅(周方向における長さ)が径方向における中央部に比して内周側および外周側で長くなるように形成されている。
実施形態では、スプリング支持部材310が中実の支持部312や四角柱状突出部313を有することにより、以下の効果を奏する。遠心油圧キャンセル室308から作動油が抜けている状態でクラッチドラム301などの回転数が急増した場合、遠心油圧キャンセル室308への作動油の充填が間に合わないと、ピストン305が意図せずに摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304s側に移動してしまう場合がある。これに伴ってクラッチC3が意図せずに係合すると、摩擦プレート304fの摩擦材の摩耗や、自動変速機25でショックが生じたりする可能性がある。実施形態では、スプリング支持部材310が中実の支持部312や四角柱状突出部313を有することにより、遠心油圧キャンセル室308の容積を小さくし、遠心油圧キャンセル室308への作動油の充填に要する時間を短縮することができる。また、クラッチドラム301や支持部材410、キャンセル室画成部材307などの回転数が急増したときに、支持部312や四角柱状突出部313が遠心油圧キャンセル室308と遠心油圧キャンセル室308内の作動油との間に回転数差(滑り)が生じるのを抑制するから、遠心油圧キャンセル室308内の油圧(係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための油圧)が上昇しにくくなるのを抑制することができる。これらより、ピストン305が意図せずに摩擦プレート304fおよびセパレータプレート304s側に移動するのを抑制し、クラッチC3の意図しない係合を抑制することができる。実施形態では、クラッチC3がクラッチC4よりも径方向外側に配置される、即ち、遠心油圧キャンセル室308が比較的径方向外側に画成されるから、遠心油圧キャンセル室308への作動油の充填に要する時間が長くなりやすい。したがって、実施形態のようにスプリング支持部材310が四角柱状突出部313を有することの意義がより大きい。
しかも、実施形態では、スプリング支持部材310の四角柱状突出部313の周方向における端面313aは、リターンスプリング309の外形に沿って延在するように形成されている。即ち、四角柱状突出部313は、スプリング支持部材310の径方向における各位置の幅(周方向における長さ)が径方向における中央部に比して内周側および外周側で長くなるように形成されている。これにより、スプリング支持部材310の径方向における各位置の幅が径方向における中央部の幅で一律であるものに比して、四角柱状突出部313の体積を大きくし、遠心油圧キャンセル室308の容積をより小さくすることができる。
さらに、実施形態では、ピストン305およびキャンセル室画成部材307は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品である。これにより、切削加工などにより形成されるものに比して、加工時間やコストの低減を図ることができる。
実施形態では、スプリング支持部材310の支持部312および四角柱状突出部313は、中実に形成されるものとしたが、キャンセル室画成部材307の外側環状部307c側に開口する開口孔が形成されるものとしてもよい。この場合、遠心油圧キャンセル室308内の作動油がこれらの開口孔に進入するのを抑制可能にシール部材などを配置するのが好ましい。
実施形態では、スプリング支持部材310の支持部312は、円柱状で且つ中実に形成されるものとしたが、リターンスプリング309を支持可能であればよく、例えば、筒状に形成されたり、凹部として形成されたりするものとしてもよい。また、支持部312を有しないものとしてもよい。
実施形態では、四角柱状突出部313は、周方向における隣り合う2つの支持部312の間の全てに形成される、即ち、周方向において支持部312と四角柱状突出部313とが交互に並ぶように形成されるものとした。しかし、四角柱状突出部313は、周方向における隣り合う2つの支持部312の間の一部に形成される、即ち、周方向において複数の支持部312と1つの四角柱状突出部313とが交互に並ぶように形成されるものとしてもよい。
実施形態では、スプリング支持部材310は、環状部311がキャンセル室画成部材307に当接するように配置されるものとしたが、環状部311がピストン305に当接するように配置されるものとしてもよい。
実施形態では、ピストン305およびキャンセル室画成部材307は、プレス加工により概ね形成されたプレス加工品であるものとしたが、これらのうちの少なくとも何れかは、切削加工などにより形成された加工品であるものとしてもよい。
実施形態では、クラッチC4に対して径方向外側に配置されるクラッチC3の遠心油圧キャンセル室308内にスプリング支持部材310が配置されるものとした。しかし、クラッチC3以外のクラッチの遠心油圧キャンセル室内に、例えばクラッチC4の遠心油圧キャンセル室408内に、スプリング支持部材310と同様のスプリング支持部材が配置されるものとしてもよい。
以上説明したように、本開示の摩擦係合装置は、クラッチハブ(300)と、クラッチドラム(301)と、前記クラッチハブ(300)の外周部に嵌合される複数の第1摩擦係合プレート(304f)と、前記第1摩擦係合プレート(304f)と交互に並ぶように前記クラッチドラム(301)の内周部に嵌合される第2摩擦係合プレート(304s)と、係合油室(306)に供給される油圧の作用により移動して前記第1摩擦係合プレート(304f)および前記第2摩擦係合プレート(304s)を押圧するピストン(305)と、前記係合油室(306)内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室(308)を前記ピストン(305)と共に画成するキャンセル室画成部材(307)と、前記遠心油圧キャンセル室(308)内に周方向に間隔をおいて配置され、前記ピストン(305)を前記第1摩擦係合プレート(304f)および前記第2摩擦係合プレート(304s)から離間するように付勢する複数のリターンスプリング(309)と、を備える摩擦係合装置(C3)であって、前記遠心油圧キャンセル室(308)内に配置され、前記キャンセル室画成部材(307)または前記ピストン(305)に当接する環状部(311)と、前記環状部(311)で隣り合う2つの前記リターンスプリング(309)の間から軸方向における前記遠心油圧キャンセル室(308)側に突出する複数の突出部(313)とを有するスプリング支持部材(310)を備えることを要旨とする。
本開示の摩擦係合装置では、遠心油圧キャンセル室内に配置され、キャンセル室画成部材またはピストンに当接する環状部と、環状部で隣り合う2つのリターンスプリングの間から軸方向における遠心油圧キャンセル室側に突出する複数の突出部とを有するスプリング支持部材を備える。したがって、スプリング支持部材が突出部を有するから、突出部を有しないものに比して、遠心油圧キャンセル室の容積を小さくすることができ、遠心油圧キャンセル室への作動油の充填に要する時間を短縮することができる。また、突出部を有することにより、クラッチドラムやキャンセル室画成部材、遠心油圧キャンセル室などの回転数が急増したときに、遠心油圧キャンセル室と遠心油圧キャンセル室内の作動油との間に回転数差(滑り)が生じるのを抑制し、遠心油圧キャンセル室内の油圧(係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための油圧)が上昇しにくくなるのを抑制することができる。これらにより、ピストンが意図せずに第1摩擦係合プレートおよび第2摩擦係合プレート側に移動するのを抑制し、摩擦係合装置の意図しない係合を抑制することができる。
本開示の摩擦係合装置において、前記キャンセル室画成部材(307)および前記ピストン(305)は、プレス加工品であるものとしてもよい。この場合、キャンセル室画成部材およびピストンをプレス加工により形成することができるから、切削加工などにより形成するものに比して、加工時間やコストの低減を図ることができる。
本開示の摩擦係合装置において、前記突出部(313)は、中実であるものとしてもよい。こうすれば、遠心油圧キャンセル室の容積をより小さくすることができる。
本開示の摩擦係合装置において、前記リターンスプリング(309)は、コイルスプリングであり、前記複数の突出部(313)は、周方向における長さが軸方向における中央部から内周部および外周部に向かうに連れて長くなるように形成されているものとしてもよい。
本開示の摩擦係合装置において、前記スプリング支持部材(310)は、前記環状部(311)に周方向に間隔をおいて形成されると共に前記複数のリターンスプリング(309)をそれぞれ支持する複数の支持部(312)を更に有するものとしてもよい。この場合、本開示の摩擦係合装置において、前記複数の支持部(312)は、前記軸方向における前記遠心油圧キャンセル室(308)側に突出する第2突出部であるものとしてもよい。この場合、前記第2突出部は、中実であるものとしてもよい。こうすれば、遠心油圧キャンセル室の容積をより小さくすることができる。
本開示の変速装置は、上述の何れかの態様の本開示の摩擦係合装置(C3)と、前記摩擦係合装置(C3)に対して径方向内側に配置される第2摩擦係合装置(C4)とを備えることを要旨とする。この場合、摩擦係合装置の係合油室キャンセル室は比較的径方向外側に画成されるから、遠心油圧キャンセル室への作動油の充填に要する時間が長くなりやすい。したがって、スプリング支持部材に突出部を設けて遠心油圧キャンセル室の容積を小さくすることの意義がより大きい。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本開示は、摩擦係合装置および変速装置の製造産業などに利用可能である。
20 動力伝達装置、22 トランスミッションケース、23 発進装置、23c ロックアップクラッチ、23d ダンパ装置、23f フロントカバー、23o ワンウェイクラッチ、23p ポンプインペラ、23s ステータ、23t タービンランナ、24 オイルポンプ、25 自動変速機、26 入力軸、30 第1遊星歯車機構、31 サンギヤ、32,37 リングギヤ、33a ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第2遊星歯車機構、36a 第1サンギヤ、36b 第2サンギヤ、38a ショートピニオンギヤ、38b ロングピニオンギヤ、39 プラネタリキャリヤ、40 ギヤ機構、41 カウンタドライブギヤ、42 カウンタシャフト、43 カウンタドリブンギヤ、44 ドライブピニオンギヤ、50 デファレンシャルギヤ、51 ドライブシャフト、220,302,307b,400a,402 筒状部、300,400 クラッチハブ、300s,302s,400s,402s スプライン、301,401 クラッチドラム、303,400b,403,412 環状壁部、304b,404b バッキングプレート、304f,404f 摩擦プレート、304s,404s セパレータプレート、305,405 ピストン、305a,405a 押圧部、305c,405c 凹円柱面、306、406 係合油室、307,407 キャンセル室画成部材、307a 内側環状部、307c 外側環状部、308,408 遠心油圧キャンセル室、309,409 リターンスプリング、310 スプリング支持部材、311 環状部、312 支持部、313 四角柱状突出部、313a 端面、410 支持部材、411 内筒部、411x,412x 係合油室用油路、411y,412y キャンセル室用油路、412 環状壁部、413 外筒部、416 連結部材、500 スリーブ、B1,B2 ブレーキ、C1,C2,C3 クラッチ、F1 ワンウェイクラッチ。

Claims (8)

  1. クラッチハブと、
    クラッチドラムと、
    前記クラッチハブの外周部に嵌合される複数の第1摩擦係合プレートと、
    前記第1摩擦係合プレートと交互に並ぶように前記クラッチドラムの内周部に嵌合される第2摩擦係合プレートと、
    係合油室に供給される油圧の作用により移動して前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートを押圧するピストンと、
    前記係合油室内で発生する遠心油圧をキャンセルするための遠心油圧キャンセル室を前記ピストンと共に画成するキャンセル室画成部材と、
    前記遠心油圧キャンセル室内に周方向に間隔をおいて配置され、前記ピストンを前記第1摩擦係合プレートおよび前記第2摩擦係合プレートから離間するように付勢する複数のリターンスプリングと、
    を備える摩擦係合装置であって、
    前記遠心油圧キャンセル室内に配置され、前記キャンセル室画成部材または前記ピストンに当接する環状部と、前記環状部で隣り合う2つの前記リターンスプリングの間から軸方向における前記遠心油圧キャンセル室側に突出する複数の突出部とを有するスプリング支持部材、
    を備える摩擦係合装置。
  2. 請求項1記載の摩擦係合装置であって、
    前記キャンセル室画成部材および前記ピストンは、プレス加工品である、
    摩擦係合装置。
  3. 請求項1または2記載の摩擦係合装置であって、
    前記突出部は、中実である、
    摩擦係合装置。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れか1つの請求項に記載の摩擦係合装置であって、
    前記リターンスプリングは、コイルスプリングであり、
    前記複数の突出部は、周方向における長さが軸方向における中央部から内周部および外周部に向かうに連れて長くなるように形成されている、
    摩擦係合装置。
  5. 請求項1ないし4のうちの何れか1つの請求項に記載の摩擦係合装置であって、
    前記スプリング支持部材は、前記環状部に周方向に間隔をおいて形成されると共に前記複数のリターンスプリングをそれぞれ支持する複数の支持部を更に有する、
    摩擦係合装置。
  6. 請求項5記載の摩擦係合装置であって、
    前記複数の支持部は、前記軸方向における前記遠心油圧キャンセル室側に突出する第2突出部である、
    摩擦係合装置。
  7. 請求項6記載の摩擦係合装置であって、
    前記第2突出部は、中実である、
    摩擦係合装置。
  8. 請求項1ないし7のうちの何れか1つの請求項に記載の摩擦係合装置と、
    前記摩擦係合装置に対して径方向内側に配置される第2摩擦係合装置と、
    を備える変速装置。
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