JP2007146918A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内に減速歯車機構と駆動モータとを備えた駆動装置において、遊星歯車減速機構に充填された潤滑剤のシーリング性を向上させると共に、シーリング部材の耐久性を向上できる駆動装置の構成を提供することを目的とする。
【解決手段】第二のケース30には、貫通孔の内周と回転軸7の外周との間に、潤滑剤をシールするシーリング部材19が備えられ、シーリング部材19より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部36が形成されている。また、遊星歯車10と環状部36が、軸方向に相対向して配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源となる駆動モータと、駆動モータの回転動作を変速して出力する歯車機構とを備えた駆動装置に関する。
従来、ケーシング内に駆動源となる駆動モータと、駆動モータの回転動作を変速して出力する歯車機構とを備えた駆動装置が知られている。
また、前述の駆動装置において、ケーシングが、駆動モータを収納する筒状のモータケースと、このモータケースに対して同軸線上に配設され歯車機構を収納する変速機ケースとによって構成され、変速機ケースに歯車機構を潤滑する潤滑剤が充填されているものがある。
また、モータケースには、駆動モータの回転軸を歯車機構に向かって挿通する貫通孔が形成され、この貫通孔の周壁と回転軸との間に、潤滑剤を減速機ケースに封入するためのシーリング部材と、回転軸を回動自在に支持するための軸受とを備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−256321
しかしながら、特許文献1に記載の駆動装置の構成によれば、歯車機構を潤滑した潤滑剤には磨耗粉が混入しているので、シーリング部材が潤滑剤によって浸食されて、そのシーリング部材の耐久性を損ない、潤滑剤がシーリング部材を介してモータケースへ流出する虞があった。
そこで、本発明は、ケーシング内に、駆動モータと駆動モータの回転速度を変速する歯車機構とを備えた駆動装置において、歯車機構に充填された潤滑剤のシーリング性を向上させると共に、シーリング部材の耐久性を向上できる駆動装置の構成を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、駆動源となる駆動モータと、該駆動モータの回転速度を変速する歯車機構と、前記駆動モータを収納する開口部を備えたモータケースと、前記歯車機構を収納する第二の開口部を備えた変速機ケースと、を備え、前記変速機ケースに前記歯車機構を潤滑する潤滑剤が充填された駆動装置であって、前記モータケースには、前記開口部の底壁に、前記駆動モータの回転駆動力を伝達する回転軸を前記歯車機構に向かって挿通する貫通孔が備えられ、該貫通孔の内周と前記回転軸の外周との間に、前記モータケース側に向かう前記潤滑剤の流れをシールするシーリング部材が備えられ、前記シーリング部材より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部が備えられていることを特徴とする。
請求項1に記載の駆動装置によれば、モータケースには、駆動モータの回転駆動力を伝達する回転軸を歯車機構に向かって挿通する貫通孔が備えられて、貫通孔の内周と回転軸の外周との間に、モータケース側に向かう潤滑剤の流れをシールするシーリング部材が備えられ、シーリング部材より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部が形成されているので、歯車機構側からシーリング部材に向かう潤滑剤の流れを抑制でき、延いては、磨耗粉によるシーリング部材の浸食を低減できてシーリング部材の耐久性を向上できる。
また、請求項1に記載の駆動装置によれば、シーリング部材より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部が形成されているので、歯車機構側からモータケース側へ流出した潤滑剤が、回転軸及び各歯車が回動する際に発生する遠心力によって環状部内に導かれ、この際、潤滑剤に混入している磨耗粉を環状部内に滞留させることができ、シーリング部材の耐久性を向上できると共に歯車機構の潤滑を良好に維持できる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動装置において、前記モータケースが、前記駆動モータを収納する第一のケースと、前記シーリング部材を支持する第二のケースとによって構成されて、該第一のケースと該第二のケースが着脱自在に構成され、前記第二のケースには、前記貫通孔の軸方向に沿って、前記シーリング部材を介して駆動モータ側に、前記駆動モータの回転軸を回動自在に支持する軸受が備えられていることを特徴とする。
請求項2に記載の駆動装置によれば、前記モータケースが、前記駆動モータを収納する第一のケースと、シーリング部材を支持する第二のケースとによって構成され、第一のケースと第二のケースが着脱自在に構成されているので、必要に応じて第一のケースから第二のケースを取り外して、環状部に滞留した磨耗粉を除去でき、更には、シーリング部材が万が一損傷した場合には、その補修を容易にできる。また、請求項2に記載の駆動装置は、シーリング部材を介して駆動モータ側に軸受を備えているので、潤滑剤による軸受の浸食を低減でき、回転軸の円滑な回動を維持できる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の駆動装置において、前記第二のケースが、前記モータケースの開口部に挿入されて嵌合する筒状部を備えると共に、前記筒状部の径方向の中間に、周方向に沿って軸方向に凹となる第二の環状部を備え、該第二の環状部を介して、外径方向に第一の筒状壁を備えると共に内径方向に第二の筒状壁を備え、前記第一の筒状壁の外周が前記開口部に嵌合し、前記第二の筒状壁の内周が、前記ベアリングに当接して該ベアリングを支持するように構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の駆動装置によれば、第二のケースに第二の環状部を備えていない場合に較べ、第一のケースに第二のケースをフレキシブルに嵌合できて、その作業性を向上できる。また、請求項3に記載の駆動装置によれば、且つ、第一のケースに第二のケースを嵌合する際に、この嵌合部の機械的な歪を低減でき、嵌合部を介して潤滑剤が第一のケースに流入することがないように防止でき、さらには、第二の筒状壁によってベアリングを柔軟に支持することができて、回転軸の円滑な回動を得ることができる。
次に、請求項4に記載の発明は、前記歯車機構が、前記回転軸に接続され該回転軸と共に回動する太陽歯車と、該太陽歯車に空隙を介して同軸状に配設された内歯車と、前記空隙に配設され前記太陽歯車及び内歯車に噛合する遊星歯車と、該遊星歯車を回転自在に支持すると共に前記太陽歯車と同軸状に回転自在に支持されたキャリアとを備え、前記遊星歯車と前記環状部が、軸方向に相対向して配設されていることを特徴とする。
請求項4に記載の駆動装置によれば、遊星歯車と環状部が、軸方向に相対向して配設されているので、遊星歯車が太陽歯車及び内歯車に噛合する際に飛散する潤滑剤を環状部内に導くことができ、延いては、この潤滑剤に混入する磨耗粉を環状部内に滞留させ、各歯車の潤滑性を向上できると共にシーリング部材の耐久性を向上できる。
本発明の駆動装置は、シーリング部材より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部が形成されているので、変速機ケースの開口部からモータケース側へ流出した潤滑剤が、回転軸及び各歯車が回動する際に発生する遠心力によって環状部内に導かれ、環状部内に磨耗粉を滞留させることができるので、シーリング部材の耐久性を向上できると共に歯車機構の潤滑を良好に維持できる。
また、本発明の駆動装置は、モータケースが、駆動モータを収納する第一のケースと、前記シーリング部材を支持する第二のケースとによって着脱自在に構成されているので、必要に応じて第一のケースから第二のケースを外して環状部に滞留した磨耗粉を除去でき、さらには、シーリング部材が万が一損傷した場合には、その補修を容易にできる。
また、本発明の駆動装置は、シーリング部材を介して駆動モータ側に軸受を備えているので、潤滑剤による軸受に対する浸食を低減でき、回転軸の円滑な回動を維持できる。
また、本発明の駆動装置は、第二のケースに第二の環状部を備えているので、第二のケースに第二の環状部を備えていない場合に較べ、第一のケースに第二のケースをフレキシブルに嵌合できて、その作業性を向上できる。また、本発明の駆動装置は、第一のケースに第二のケースを嵌合させる際に、この嵌合部の機械的な歪を低減でき、嵌合部を介して潤滑剤が第一のケースに流入することがないように防止でき、さらに、第二の筒状壁によってベアリングを柔軟に支持することができて、回転軸の円滑な回動を維持することができる。
次に、本発明の駆動装置は、遊星歯車と環状部が、軸方向に相対向して配設されているので、遊星歯車が太陽歯車及び内歯車に噛合する際に飛散する潤滑剤が環状部内に入り易くなり、延いては、この潤滑剤に混入する磨耗粉を環状部内に滞留させ、各歯車の潤滑性を向上できると共にシーリング部材の耐久性を向上できる。
次に、本発明の一実施例の駆動装置を、図面にもとづいて説明する。図1は、本発明の駆動装置の全体構成を表す断面図、図2は、図1におけるQ部拡大図である。
図1に表したように、駆動装置1は、筒状の円形断面を有するケーシング2内に、駆動源となる駆動モータ3と、駆動モータ3の回動を制動するブレーキユニット4と、駆動モータ3の回転動作を減速して出力する減速歯車機構(所謂、本発明の歯車機構である。)5を備えている。
減速歯車機構5は、駆動モータ3のモータ軸6に接続されて回動する回転軸7、回転軸7に接続され回転軸7と共に回動する太陽歯車8、太陽歯車8に空隙を介して同軸状に配設された内歯車9、太陽歯車8及び内歯車9に噛合する遊星歯車10、連結ピン11を介して遊星歯車10を回動自在に支持すると共に太陽歯車8と同軸状に回動自在に支持された第一キャリア12、第一キャリア12に接合された第二太陽歯車13、第二太陽歯車13に空隙を介して同軸状に配設された第二内歯車14、第二太陽歯車13及び第二内歯車14に噛合する第ニ遊星歯車15、第ニ連結ピン16を介して第ニ遊星歯車15を回動自在に支持すると共に第ニ太陽歯車13と同軸状に回動自在に支持された第ニキャリア17、歯車機構に充填された潤滑剤をシールするためのシーリング部材18、19等を備えている。
ケーシング2は、駆動モータ3及びブレーキユニット4を開口部2fに収納する第一のケース20と、第一のケース20に対して同軸線上に配設された第二のケース30、減速歯車機構5を収納する内歯車9及び第二内歯車14及び第三のケース40等によって構成されている。
なお、内歯車9、第二内歯車14は、夫々、遊星歯車10、第二遊星歯車15に噛合する歯車としての機能と、遊星歯車機構5を収納するケースとしての機能を備え、本発明における変速機ケースは、第三のケース40、筒状の内歯車9及び筒状の第二内歯車14によって、その機能が発現される。また、本発明のモータケースは、第一のケース20と第二のケース30とによって、その機能が発現される。また、本発明における第二の開口部は、第三のケース40、内歯車9及び第二内歯車14等によって囲まれた内部である。
次に、内歯車9、第二内歯車14及び第二のケース30が、第一のケース20の一端に、軸方向に挿通するボルト21を介して軸方向に着脱自在に固定されると共に、ブレーキユニット4が、第一のケース20の他端に、軸方向に挿通するボルト27を介して軸方向に着脱自在に固定されている。更に、内歯車9と第二内歯車14とが、ボルト28を介して軸方向に着脱自在に固定され、第三のケース40がボルト34を介して第二内歯車14に着脱自在に固定されている。また、第三のケーシング40、第二の内歯車14及び第一の内歯車9等によって構成された変速機ケース内に、減速歯車機構5を潤滑する潤滑剤が充填されている。
次に、図2に表したように、第二のケース30には、駆動モータ3の回転駆動力を伝達する回転軸7を減速歯車機構5に向かって挿通する貫通孔が備えられ、貫通孔の内周と回転軸7の外周との間に、減速歯車機構5側から第一のケース20側に向かう潤滑剤の流れをシールするシーリング部材19が備えられ、シーリング部材19より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部36が形成されている。
また、第二のケース30の貫通孔の内周と回転軸7の外周との間において、シーリング部材19を介して駆動モータ3側に、駆動モータ3の回転軸7を回動自在に支持する軸受22が備えられている。
また、第二のケース30は、シーリング部材19より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部36を備えている。また、環状部36と遊星歯車10が、軸方向に相対向して配設されている。
また、第二のケース30は、駆動モータ3側に、内歯車9と第一のケース20とを連結するフランジ30aと第一のケース20の開口部に挿入されて嵌合する筒状部30bとを備え、筒状部30bの径方向の中間に、周方向に沿って軸方向に凹となる第二の環状部30cを備えている。
また、第二のケース30は、第二の環状部30cを介して、外径方向に第一の筒状壁30dを備えると共に内径方向に第二の筒状壁30eを備え、第一の筒状壁30dの外周が第一のケース20の開口部に嵌合し、第二の筒状壁30eの内周が、ベアリング22に当接してベアリング22を支持するように構成されている。
次に、図1に表したように、減速歯車機構5は、第一キャリア12が軸受23を介して内歯車9に回動自在に支持され、第二キャリア17が軸受24及び軸受25を介して第二内歯車14及び第三のケース40に回動自在に支持されている。
また、第二キャリア17は、一端が第三のケース40から突出して出力軸35が一体に備えられ、この出力軸35が図示されない被駆動体に接続される。
前述のように構成された減速歯車機構5は、回転軸7を介して駆動モータ3の回転駆動力が伝達されると、回転軸7と一体に太陽歯車8が回動し、遊星歯車10が、太陽歯車8の周囲に沿って公転すると共に連結ピン11を回転軸として自転し、遊星歯車10の公転に伴って第一キャリア12が回動する。
次いで、第一キャリア12と一体に第ニ太陽歯車13が回動し、第ニ遊星歯車15が、第ニ太陽歯車13の周囲に沿って公転すると共に第ニ連結ピン16を回転軸として自転し、第ニ遊星歯車15の公転に伴って第ニキャリア17が回動する。そして、第二キャリア17の回動に伴って、出力軸35に接続された図示されないドラムが回動する。
次に、第一のケース20には、第二のケース30の側に位置する一端に、内径が駆動モータ3の外径より小さく形成された縮径部20aが備えられ、軸方向において、駆動モータ3の一端が、縮径部20aの端面に当接して支持されている。
また、第一のケース20には、駆動モータ3を介して第二のケース30の反対側にブレーキユニット4が収納され、ブレーキユニット4のフランジ4fが、ボルト37を介して第一のケース20の内壁に固定されている。また、当該駆動装置1は、第一のケース20の端部に備えられたフランジ2jを介して、機器の筐体に固定される。
駆動モータ3は、第一のケース20内に圧入されて固定され、駆動モータ3を貫通するモータ軸6の一端が回転軸7に固定され、一方、モータ軸6の他端がブレーキユニット4に固定されている。また、モータ軸6は、一端が、回転軸7及び軸受22を介して第二のケース30に回動自在に支持され、他端が軸受31を介してブレーキユニット4に回動自在に支持されている。
ブレーキユニット4は、ブレーキディスク4aがモータ軸6に固定され、励磁コイル4bへの通電を切り替えることによって、制動板4cをブレーキディスク4aに当接させたり離間させたりできるように構成されており、制動板4cがブレーキディスク4aに当接する際の摩擦力によって、モータ軸6延いては駆動モータ3の回転を制動する。また、ブレーキユニット4及び駆動モータ3は、ケーブル3a、4kを介して、図示されない機器の制御部に接続されている。
以下に、前記の構成を有する実施例の、駆動装置1の作用効果を記載する。
本実施例の駆動装置1は、第二のケース30には、貫通孔の内周と回転軸7の外周との間に、減速歯車機構5に充填された潤滑剤をシールするシーリング部材19が備えられ、シーリング部材19より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部36が形成されているので、減速歯車機構5側からシーリング部材19に向かう潤滑剤の流れを抑制でき、延いては、磨耗粉によるシーリング部材19の浸食を低減できてシーリング部材19の耐久性を向上できる。
つまり、本実施例の駆動装置1は、減速歯車機構5側から第二のケース30側へ流出した潤滑剤が、回転軸7及び各歯車が回動する際に発生する遠心力によって環状部36内に導かれ、潤滑剤に混入している磨耗粉が環状部36内に滞留し、延いては、シーリング部材19の耐久性を向上できると共に減速歯車機構5の潤滑を良好に維持できる。
また、本実施例の駆動装置1は、第一のケース30とシーリング部材19を支持する第二のケース20とがボルト21を介して着脱自在に構成されているので、必要に応じ、第一のケース20から第二のケース30を取り外して、環状部36に滞留した磨耗粉を除去でき、更には、シーリング部材19が万が一損傷した場合には、その補修を容易にできる。また、本実施例の駆動装置1は、シーリング部材19を介して駆動モータ3側に軸受22を備えているので、潤滑剤による軸受22に対する浸食を低減でき、回転軸7の円滑な回動を維持できる。
また、本実施例の駆動装置1は、第二の環状部30cを備えているので、第一のケース20に第二のケース30をフレキシブルに嵌合できて、その作業性を向上できる。
また、本実施例の駆動装置1は、第一の筒状壁30dを備えているので、第一のケース20に第二のケース30を嵌合する際に、この嵌合部の機械的な歪を低減でき、嵌合部を介して潤滑剤が第一のケース20に流入することがないように防止でき、さらには、第二の筒状壁30eによってベアリング22を柔軟に支持することができて、回転軸7の円滑な回動を維持することができる。
また、本実施例の駆動装置1は、遊星歯車10と環状部36が、軸方向に相対向して配設されているので、遊星歯車10が太陽歯車8及び内歯車9に噛合する際に飛散する潤滑剤を環状部36内に導くことができ、延いては、この潤滑剤に混入する磨耗粉を環状部36内に滞留させ、各歯車の潤滑性を向上できると共にシーリング部材19の耐久性を向上できる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の態様をとることができる。
本発明の駆動装置の全体構成を表す断面図である。 図1におけるQ部の拡大図である。
符号の説明
1…駆動装置、2…ケーシング、2f…開口部、2j…フランジ、3…駆動モータ、4…ブレーキユニット、4a…ブレーキディスク、4b…励磁コイル、4c…制動板、4f…フランジ、5…減速歯車機構、6…モータ軸、7…回転軸、8…太陽歯車、9…内歯車、10…遊星歯車、11…連結ピン、12…第一キャリア、13…第二太陽歯車、14…第二内歯車、15…第ニ遊星歯車、16…第ニ連結ピン、17…第ニキャリア、18,19…シーリング部材、20…第一のケース、20a…縮径部、21,26,27,28,34…ボルト、22,23,24,25,31…ベアリング、30…第二のケース、30a…フランジ、30b…筒状部、30c…第二の環状部、30d…第一の筒状壁、30e…第二の筒状壁、35…出力軸、36…環状部、37…ボルト、40…第三のケース。

Claims (4)

  1. 駆動源となる駆動モータと、
    該駆動モータの回転速度を変速する歯車機構と、
    前記駆動モータを収納する開口部を備えたモータケースと、
    前記歯車機構を収納する第二の開口部を備えた変速機ケースと、
    を備え、前記変速機ケースに前記歯車機構を潤滑する潤滑剤が充填された駆動装置であって、
    前記モータケースには、
    前記開口部の底壁に、前記駆動モータの回転駆動力を伝達する回転軸を前記歯車機構に向かって挿通する貫通孔が備えられ、
    該貫通孔の内周と前記回転軸の外周との間に、前記モータケース側に向かう前記潤滑剤の流れをシールするシーリング部材が備えられ、
    前記シーリング部材より外径側に、周方向に沿って、軸方向に凹となる環状部が備えられた駆動装置。
  2. 前記モータケースが、
    前記駆動モータを収納する第一のケースと、前記シーリング部材を支持する第二のケースとによって構成されて、該第一のケースと該第二のケースが着脱自在に構成され、
    前記第二のケースには、前記貫通孔の軸方向に沿って、前記シーリング部材を介して駆動モータ側に、前記駆動モータの回転軸を回動自在に支持する軸受が備えられた請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記第二のケースが、
    前記モータケースの開口部に挿入されて嵌合する筒状部を備えると共に、前記筒状部の径方向の中間に、周方向に沿って軸方向に凹となる第二の環状部を備え、
    該第二の環状部を介して、外径方向に第一の筒状壁を備えると共に内径方向に第二の筒状壁を備え、
    前記第一の筒状壁の外周が前記開口部に嵌合し、前記第二の筒状壁の内周が、前記ベアリングに当接して該ベアリングを支持するように構成された請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記歯車機構が、
    前記回転軸に接続され該回転軸と共に回動する太陽歯車と、
    該太陽歯車に空隙を介して同軸状に配設された内歯車と、
    前記空隙に配設され前記太陽歯車及び内歯車に噛合する遊星歯車と、
    該遊星歯車を回転自在に支持すると共に前記太陽歯車と同軸状に回転自在に支持されたキャリアとを備え、
    前記遊星歯車と前記環状部が、軸方向に相対向して配設された請求項1乃至請求項3の何れか記載の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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