JP2007040334A - 針状ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】
潤滑性を改善し、許容回転数の増大や寿命の延長を図ることができる針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】
保持器52のフランジ52aが、ピニオンシャフトCに形成された潤滑油を吐出する径孔Cbに対向して配置されているので、径孔Cbから吐出される潤滑油を遮蔽することが抑制され、針状ころ軸受50のころや軌道面に行き渡らせることができ、それにより潤滑性を高めることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば車両用自動変速機の遊星歯車機構に用いられる針状ころ軸受に関する。
車両等に搭載されている自動変速機において、一般的には遊星歯車機構が用いられている。ところで、近年は、燃費の向上などを目的として、自動変速機においても多段化される傾向がある。特に、現在は4速が主流である自動変速機を、例えば5速或いは6速に多段化し且つ小型化を図ろうとする試みがある。ここで、特許文献1に示されるように、一般的な遊星歯車機構において遊星歯車を支持する転がり軸受としては、軸受内輪を兼ねるピニオンシャフトと軸受外輪を兼ねる遊星歯車の間に、針状ころが転動体として配置されるラジアル針状ころ軸受が使用されることが多い。しかるに、かかる針状ころ軸受としては、従来から保持器を持たない総ころ形式が一般的に使用されていた。
ところで、遊星歯車機構は、一般的にピニオンギアが自転しながらキャリアによって公転する複雑な構造のため、潤滑が不十分になりやすい。さらに、近年の自動車の低燃費化推進に伴い、例えば、小型化によりピニオンギアの回転速度が高速になるなど、遊星歯車装置の使用条件も非常に厳しくなってきている。特に、総ころ軸受の場合にはころ同士のすべりによる摩擦が大きいため、潤滑条件が厳しくなりやすい。これに対し、保持器を有する針状ころ軸受の場合には、ころ同士のスベリがないので、高速回転化に有利であるが、更なる潤滑性が求められているという実情がある。
ここで、針状ころ軸受の潤滑を改善するには、供給油量を増加させるか、ピニオンシャフトの油穴の数を増やす、または径を大きくすることが考えられる。しかし、単純に供給油量を増加しても、実際に針状ころ軸受に到達する油量は、それに比例して増えるとは限らない。最も潤滑の必要となるころ転動面に油穴を設けた場合、ころが油穴位置を通過する際に、油穴の出口が塞がれて油流が妨げられるからである。特に、総ころ軸受の場合は、ころ数が多いために隣接するころ間の空間がせまくなり、この現象が顕著に表れる。
更に、ピニオンシャフトの油穴の数を増やす、径を大きくすると、ころの転動面に干渉する面積が大きくなり、耐久性に影響を与えることが考えられる。加えて、ピニオンシャフトの油穴の数を増やす、径を大きくすると、ピニオンシャフトの強度が低下することに加え、加工コストの面でも不利になるため、油穴は極力小さく、数が少ないことが望ましいといえる。
これに対し、潤滑油量の増大を図った軸受としては、特許文献2に示されているものがある。その構成は、複列総ころ軸受のスペーサを円筒状とし、複数の窓を形成することで、潤滑油を供給させようとするものである。
実開平5−62729号公報 特開2002−81528号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、スペーサの加工コストが上がることに加え、スペーサの幅が制約されるため、ころ長さが減少して耐久性が低下することが考えられる。又、スペーサが、ピニオンシャフトから吐出される潤滑油を遮蔽してしまい、潤滑性が悪いという問題もある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、潤滑性を改善し、許容回転数の増大や寿命の延長を図ることができる針状ころ軸受を提供することを目的とする。
本発明の針状ころ軸受は、
ピニオンシャフトに対してピニオンギヤを回転自在に支持する針状ころ軸受において、
前記針状ころ軸受は、複列に配置されたころと、各列の前記ころを保持する複数の保持器とを有し、前記保持器のフランジ部は、前記ピニオンシャフトに形成された潤滑油を吐出する吐出孔に対向して配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記保持器のフランジ部が、前記ピニオンシャフトに形成された潤滑油を吐出する吐出孔に対向して配置されているので、前記フランジ部と前記吐出孔との間に潤滑油を通過させるスキマが形成され、従って前記吐出孔から吐出される潤滑油を遮蔽することが抑制され、前記針状ころ軸受のころや軌道面に行き渡らせることができ、それにより潤滑性を高めることができる。
前記針状ころ軸受が、車両用自動変速機の遊星歯車機構に用いられると、かかる遊星歯車機構の小型化及び多段化による高速回転に対応できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を含む車両の自動変速機の一部を示す断面図である。
図1において、ケース10内において、不図示のトルクコンバータのタービン出力回転を遊星歯車機構12に伝達する入力部材を構成する入力軸11は、遊星歯車機構12のフロントサンギヤ13側に配置されている。また、カウンタドライブギヤ14は、ケース10の後壁を挟んで遊星歯車機構12のリヤサンギヤ15側に配置されている。そして、遊星歯車機構12の内周側には、遊星歯車機構12の支持軸を構成するサンギヤ軸20が配置され、本形態において、この軸は、リヤサンギヤ15と一体化され、遊星歯車機構12とカウンタドライブギヤ14とを貫通して延在している。
入力軸11は、ケース10に支持されて、トルクコンバータのタービンと、各クラッチ16,17,18と、第1のワンウェイクラッチに連結されている。詳しくは、入力軸11は、オイルポンプカバーで構成されるケース10の前壁に固定した中空のステータシャフト19に前端部付近をブッシュを介して、また後端部付近をニードルベアリングを介して支持され、前端をスプライン係合でタービンハブ(不図示)に連結され、後端を各クラッチ18,17,16のドラム側の油圧サーボシリンダ内周側部材21に第1ワンウェイクラッチOC1のインナレースを経て連結されている。
サンギヤ軸20は、一方側の端部をクラッチ18及び第1ワンウェイクラッチOC1を介して入力軸11に連結され、他方側の端部をカウンタドライブギヤ14を貫通した外側でブレーキ22を介してケース10に連結されている。詳しくは、サンギヤ軸20は、前端を入力軸11後端の凹部にブッシュを介して支持され、後端部付近をブッシュを介してリングギヤフランジ23の軸部内周に支持され、その外周に嵌合するカウンタドライブギヤ14のボス部及びローラベアリング経由で最終的にケース10の後壁に支持されている。そして、サンギヤ軸20の前端部側は、スプライン係合でクラッチ18のハブ24側に連結されている。また、サンギヤ軸20の後端は、スプライン係合でブレーキ22のハブ25側に連結されている。
遊星歯車機構12は、そのフロントサンギヤ13とキャリヤQがブッシュを介してそれぞれサンギヤ軸20に支持され、リングギヤ26がそれにスプライン係合で連結されたリングギヤフランジ23経由で該部材にスプライン係合連結されたカウンタドライブギヤ14に固定されることで、結果的にボールベアリング27を介してケース10の後壁に支持されている。遊星歯車機構12のフロントサンギヤ13は、クラッチ17のハブ28側に連結され、キャリヤQは、クラッチ16のハブ29と、ブレーキ30のハブ31と、第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースとに並列的に連結されている。
このギヤトレインにおいて、入力軸11をそれぞれ、フロントサンギヤ13に連結するクラッチ17、リヤサンギヤ15に連結するクラッチ17及びキャリヤQに連結するクラッチ16は、それら各クラッチの油圧サーボと摩擦部材を纏めて入力軸11とサンギヤ軸20の連結部の外周に配置されている。まず、クラッチ17は、ケース10の前壁を構成するオイルポンプボディにボルト止め固定されたオイルポンプカバーから延びるボス部32の外周に回転自在に嵌合させた内周側部材21と、それに内周側を固定したドラム33により囲われる内側に、クラッチ17のドラムを兼ねるピストン34を回止め嵌合させた油圧サーボと、ドラム33の先端内周の内側とフロントサンギヤ13に内周側を連結させて配置されたハブ28の外周にそれぞれスプライン係合連結された摩擦部材40とで構成されている。
次に、クラッチ18は、クラッチ17のピストンを兼ねて内周側部材21に摺動自在に嵌挿されたドラム34と、内周側部材21とドラム34とで囲われるシリンダ内側に嵌挿されたピストン35からなり、ピストン35の背後に遠心油圧のキャンセル室を備える油圧サーボと、ドラム34の先端内周と、更にその内周に内周側を入力軸11に連結させて配置されたハブ24の外周とにそれぞれスプライン係合連結された摩擦部材36とで構成されている。そして、このクラッチ18のハブ24には第1ワンウェイクラッチOC1のアウタレースが固定されている。
クラッチ16は、クラッチ17のドラム33をピストンとして、逆に該ピストンに被さるように嵌まるピストン37がドラム38に連結された構成とされ、遠心油圧のキャンセル室を備える油圧サーボと、遊星歯車機構12のキャリヤQにリベット止めされた第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースに連結されたハブ29の外周とドラム38の内周にスプライン係合連結された摩擦部材39とで構成されている。
このように纏めて配置された各クラッチの油圧サーボにおいて、各クラッチに共通の内周側部材21とクラッチ17のドラムとクラッチ16のピストンを兼ねる部材33が軸方向に不動の部材とされ、クラッチ18は、ドラム34とピストン35共に軸方向可動部材とされている。したがって、ボス部32の油路からのサーボ油圧の供給によりクラッチ17は、自身のドラム33とクラッチ18のドラム34との間で摩擦部材40を挟持して係合させ、クラッチ18は、クラッチ17のドラム33に反力を取り、自身のピストン35を押し出すことでクラッチ17のピストン34を兼ねる自身のドラムとピストン35の間で摩擦部材36を挟持して係合させ、クラッチ16は、自身のドラム38をクラッチ17のドラム33に対して軸方向に前進させることでそれらの間で摩擦部材39を挟持して係合させることになる。
次に、ブレーキ30は、ケース10の後壁に内蔵させた油圧サーボと、第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースから延びるハブ31とケース10の周壁にスプライン係合させた摩擦部材42とで構成され、摩擦部材42は、遊星歯車機構12のリングギヤ26の径方向外側に配置されている。そして、これと並列配置の第2ワンウェイクラッチOC2は、前記のようにインナレースを遊星歯車機構12のキャリヤQにリベット止め連結され、アウタレースをケース10の周壁にスプライン係合させて遊星歯車機構12の径方向外側のほぼ軸方向中央部に配置されている。
ブレーキ22は、ケース10の後壁より外側に配置されており、そこに配置されたカウンタギヤ対を覆うカバー10aと、サンギヤ軸20の最後部に固定されたハブ25とにスプライン係合させてカウンタギヤ対より後方に配置された摩擦部材43と、ケース10の後壁に内蔵させた油圧サーボとで構成されている。
このギヤトレインにおいて第1速(1st)を選択すると、入力軸11からの回転がクラッチ17経由でフロントサンギヤ13に入力され、第2ワンウェイクラッチOC2の係合により係止されたキャリヤQに反力を取って、リングギヤ26に出力される最大減速比の減速回転が、カウンタギヤ対を経て副変速部のリングギヤに伝達され、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
次に、第2速(2nd)は、入力軸11からも回転がクラッチ17経由でフロントサンギヤ13に入力され、ブレーキ22の係合により係止されたリヤサンギヤ15に反力を取って、リングギヤ26に減速回転が出力される。この回転は、副変速部のリングギヤに入力され、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
また、第3速(3rd)は、主軸部側については第2速と同様とされ、副軸部側のクラッチを係合させることで達成される。この場合、主変速部からの回転がクラッチの係合による直結状態のプラネタリギヤを経て、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
更に、第4速(4th)は、主変速部側の遊星歯車機構12、副変速部側のプラネタリギヤが共に直結状態となり、入力軸11の入力回転が、カウンタギヤ対による減速がないものとして、そのまま不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
図2は、本実施の形態にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。図2に示すように、針状ころ軸受50は、複列に配置されたころ51,51と、各列のころ51,51を保持する保持器52,52とからなり、キャリヤQに両端を支持されたピニオンシャフトCの周囲に配置されて、図2では示さないロングピニオンP1(図1参照)を回転自在に支持している。各保持器52は、一対のフランジ部52a、52aと、フランジ部52a、52aを周方向に等間隔に連結する複数の柱部52bとを有している。
ピニオンシャフトC内には、軸線に沿って延在する中央孔Caと、中央孔Caの中間から半径方向に延在しピニオンシャフトCの周面において、保持器52,52の隣接するフランジ部52a、52aに対向するようにして開口する径孔(吐出孔)Cbとが形成されている。フランジ部52a、52aとピニオンシャフトCの外周面(径孔1b)との間にはスキマが存在するので、針状ころ軸受50のころ及び軌道面は、キャリヤQ側から供給され、中央孔Ca及び径孔Cbを介して吐出される潤滑油により潤滑されるようになっている。
本実施の形態の効果を、比較例1を参照して説明する。図3は、比較例1にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図であるが、キャリヤは省略している。図3に示すように、針状ころ軸受50’は、3列に配置されたころ51’,51’、51’と、各列のころ51’,51’、51’を保持する保持器52’,52’、52’とからなる。比較例1においては、径孔Cbが中央のころ51の転動面に開放している。なお、ピニオンシャフトCの形状は、図2に示す実施の形態と同じである。
図4は、比較例2にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図であるが、キャリヤは省略している。本実施の形態の針状ころ軸受50は、図2に示す実施の形態と同様な形状を有するが、中央孔Caに連通する2つの径孔Cb、Cbが、ころ51の転動面に下方している点のみが異なる。
図5は、本発明者が行った潤滑油量試験の結果を示す図であり、常温と80℃での潤滑油量を示している。図4において、(a)が図2に示す実施の形態の結果であり、(b)が図3に示す比較例1の結果であり、(c)が図3に示す比較例2の結果である。供試条件は以下の通りである。
試験軸受:ころ径φ2.5mm、ころ長さ24.8mm(2列)又は15.8mm(3列)
潤滑油:ATF
試験温度:常温、80℃
ここで、図5のグラフの(a)と(b)とを比較すると、常温及び80℃のいずれにおいても、図2に示す実施の場合は、比較例1に比べて潤滑油量が30〜40%程度増加していることがわかる。一方、図5のグラフの(a)と(c)とを比較すると、常温及び80℃のいずれにおいても、実施の形態と比較例2とは同等の潤滑油量を確保できることがわかる。
以上の試験結果を考察するに、図2に示すように、保持器52のフランジ52aを径孔Cbに対向させて配置すると、フランジ52aと径孔Cbとの間に空間ができるため、ころ軌道面上に径孔Cbを設けた構成(図3の比較例1)と比べて貫通油量が増加すると判断できる。潤滑油量が増大することで、針状ころ軸受の高速化および長寿命化が可能となる。
更に、図2に示す実施の形態を、ころ軌道面上に径孔Cbを2つ設けた構成(図4の比較例2)と比較すると、両者は同等の潤滑油量を供することから、本実施の形態は、径孔Cbの数を2倍に増やすのと同じ程度の効果があることがわかる。
図6は、総ころタイプの針状ころ軸受を備えた遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。図6に示すように、針状ころ軸受50”は、複列に配置されたころ51”,51”と、各列のころ51”,51”間に配置されたスペーサ53”とからなる。スペーサ53”は、ピニオンシャフトCの径孔Cbに対向して配置されているので、上述の実施の形態と同様に、針状ころ軸受50”は、中央孔Ca及び径孔Cbを介して吐出される潤滑油により潤滑されるようになっており、それにより潤滑性を向上できる。
以上、本発明を実施例を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。本発明は、ラビニョ型遊星歯車機構に限らず、その他のタイプの遊星歯車機構に用いる針状ころ軸受やピニオンシャフトに適用できる。
本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を含む車両の自動変速機1の一部断面図である。 本実施の形態にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。 比較例1にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。 比較例2にかかる遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。 本発明者が行った潤滑油量試験の結果を示す図である。 総ころタイプの針状ころ軸受を備えた遊星歯車機構のピニオンシャフト周辺を示す断面図である。
符号の説明
10 ケース
10a カバー
11 入力軸
12 遊星歯車機構
13 フロントサンギヤ
14 カウンタドライブギヤ
15 リヤサンギヤ
16 クラッチ
17 クラッチ
18 クラッチ
19 ステータシャフト
20 サンギヤ軸
21 内周側部材
22 ブレーキ
23 リングギヤフランジ
24 ハブ
25 ハブ
26 リングギヤ
27 ボールベアリング
28 ハブ
29 ハブ
30 ブレーキ
31 ハブ
32 ボス部
33 ドラム
33 部材
34 ドラム
35 ピストン
36 摩擦部材
37 ピストン
38 ドラム
39 摩擦部材
40 摩擦部材
42 摩擦部材
43 摩擦部材
50 軸受
52 保持器
52 保持器
53 スペーサー
C ピニオンシャフト
OC1 ワンウェイクラッチ
OC2 ワンウェイクラッチ
P1 ピニオンギヤ
Q キャリヤ

Claims (2)

  1. ピニオンシャフトに対してピニオンギヤを回転自在に支持する針状ころ軸受において、
    前記針状ころ軸受は、複列に配置されたころと、各列の前記ころを保持する複数の保持器とを有し、前記保持器のフランジ部は、前記ピニオンシャフトに形成された潤滑油を吐出する吐出孔に対向して配置されていることを特徴とする針状ころ軸受。
  2. 車両用自動変速機の遊星歯車機構に用いられることを特徴とする請求項1に記載の針状ころ軸受。
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