JP2009210084A - ラジアル針状ころ軸受 - Google Patents

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劉  軍
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Abstract

【課題】高速回転と高負荷容量を高次元でバランスさせたラジアル針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】PCDより径方向外方に柱部52bを配置することで、ころ51のPCD円周長さ(π×φP)に対し、ころ51の径の総和(15本×φR)を75%としている。これにより、針状ころ軸受の負荷容量を増大しながらも、柱部52bでころ51の競り合いを防止し、高速性能を高めることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば車両用自動変速機の遊星歯車機構に用いられるラジアル針状ころ軸受に関し、特にシングルピニオンプラネタリギヤ機構、ダブルピニオンプラネタリギヤ機構、ラビニヨウプラネタリギヤ機構のショートピニオン用に用いられると好適なラジアル針状ころ軸受に関する。
車両等に搭載されている自動変速機には、一般的にプラネタリギヤ機構が用いられており、ピニオンギヤとキャリアに固定するシャフトとプラネタリニードル軸受で構成されているプラネタリピニオンが、トルクを伝達し、シャフト周りを回転する自転運動と、キャリアと共にサンギヤ周りを回転する公転運動との複合運動をしている(特許文献1参照)。
プラネタリギヤには一般的に「はすば歯車」が使用され、接線力とともに、ラジアル荷重、アキシャル荷重が発生し、アキシャル荷重は軸受に対してモーメント荷重として作用する。
現在、4速が主流である自動変速機は、更に5速〜7速と多段化される傾向にあり、また高トルク化、コンパクト化の流れをうけ、軸受には省スペースで、高速回転、且つ大きなモーメント荷重を受け持つことが要求されているという実情がある。又、燃費向上の観点から、潤滑油の撹拌抵抗等をより低減させ引きずりトルクを抑えたいという要請もある。
特開2006−132610公報
ところで、従来、自動車用変速機の遊星歯車機構に使用されるピニオンギヤは、ころを円周上に配列した総ころと呼ばれる針状ころ軸受により支持されていた。これに対し、最近は、自動車用変速機の効率向上・回転数増大の要求により、従来の総ころ軸受から、M型形状の保持器を用いたケージ&ローラタイプと呼ばれる針状ころ軸受の採用も増えているが,同時に自動車用変速機の小型化も要求されているという実情がある。
ここで、総ころタイプの針状ころ軸受は、軸受の負荷容量は高いが,ころ同士が競り合いながら回転するため高速回転には不向きである。これに対し、ケージ&ローラタイプの針状ころ軸受は、保持器によってころを案内しているため,ころ同士の競り合いがなく高速回転に耐えうるが,保持器がM型形状を成しているため幾何的な制限を受け、PCD上にころが占める割合は概ねころのPCD円周長さの60%以下が一般的である。これ以上の数のころを配置した場合,保持器内径側の柱部が極端に細くなり,ころ挿入時に保持器の柱部が破損するという不具合や,柱部に強度を持たせた場合には、ころの落ち量が不足する恐れがある。よって、総ころタイプに比べケージ&ローラタイプの針状ころ軸受は、負荷容量が大幅に減少することとなる。即ち、高速回転と高負荷容量の両者を満足する針状ころ軸受が未だ存在していなかった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、高速回転と高負荷容量を高次元でバランスさせたラジアル針状ころ軸受を提供することを目的とする。
本発明のラジアル針状ころ軸受は、ころと、前記ころを保持する保持器とを有するラジアル針状ころ軸受において、
前記ころの径の総和が、ころのPCD円周長さに対し70%以上となっており、
前記保持器が、一対の環状部と、前記環状部を連結する柱部とからなり、周方向に隣接する前記ころの間において、PCDより径方向外方に前記柱部が配置されており、
前記保持器は外径案内で用いられることを特徴とする。
本発明のラジアル針状ころ軸受によれば、周方向に隣接する前記ころの間において、PCD(Pitch Circle Diameter)より径方向外方に前記柱部を配置することで、ころの径の総和がころのPCD円周長さに対し70%以上となるように、ころを配置することができる。これにより、軸受の負荷容量を増大しながらも、前記柱部でころの競り合いを防止し、高速性能を高めることができる。
前記保持器の外径案内部に凹部を形成することによって、案内面の摺動抵抗を低減し、より高速性能を高めることができる。
前記保持器を溶接保持器とすると好ましい。
前記保持器に被膜処理を施すことによって案内面の摺動抵抗を低減し、より高速性能を高めることができる。
前記ラジアル針状ころ軸受は、プラネタリピニオンギヤの支持のために用いられると好ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を含む車両の自動変速機の一部を示す断面図である。
図1において、ケース10内において、不図示のトルクコンバータのタービン出力回転をプラネタリギヤセット12に伝達する入力部材を構成する入力軸11は、プラネタリギヤセット12のフロントサンギヤ13側に配置されている。また、カウンタドライブギヤ14は、ケース10の後壁を挟んでプラネタリギヤセット12のリヤサンギヤ15側に配置されている。そして、プラネタリギヤセット12の内周側には、プラネタリギヤセット12の支持軸を構成するサンギヤ軸20が配置され、本形態において、この軸は、リヤサンギヤ15と一体化され、プラネタリギヤセット12とカウンタドライブギヤ14とを貫通して延在している。
入力軸11は、ケース10に支持されて、トルクコンバータのタービンと、各クラッチ16,17,18と、第1のワンウェイクラッチOC1に連結されている。詳しくは、入力軸11は、オイルポンプカバーで構成されるケース10の前壁に固定した中空のステータシャフト19に前端部付近をブッシュを介して、また後端部付近をニードルベアリングを介して支持され、前端をスプライン係合でタービンハブ(不図示)に連結され、後端を各クラッチ18,17,16のドラム側の油圧サーボシリンダ内周側部材21に第1ワンウェイクラッチOC1のインナレースを経て連結されている。
サンギヤ軸20は、一方側の端部をクラッチ18及び第1ワンウェイクラッチOC1を介して入力軸11に連結され、他方側の端部をカウンタドライブギヤ14を貫通した外側でブレーキ22を介してケース10に連結されている。詳しくは、サンギヤ軸20は、前端を入力軸11後端の凹部にブッシュを介して支持され、後端部付近をブッシュを介してリングギヤフランジ23の軸部内周に支持され、その外周に嵌合するカウンタドライブギヤ14のボス部及びローラベアリング経由で最終的にケース10の後壁に支持されている。そして、サンギヤ軸20の前端部側は、スプライン係合でクラッチ18のハブ24側に連結されている。また、サンギヤ軸20の後端は、スプライン係合でブレーキ22のハブ25側に連結されている。
プラネタリギヤセット12は、そのフロントサンギヤ13とキャリヤQがブッシュを介してそれぞれサンギヤ軸20に支持され、リングギヤ26がそれにスプライン係合で連結されたリングギヤフランジ23経由で該部材にスプライン係合連結されたカウンタドライブギヤ14に固定されることで、結果的にボールベアリング27を介してケース10の後壁に支持されている。プラネタリギヤセット12のフロントサンギヤ13は、クラッチ17のハブ28側に連結され、キャリヤQは、クラッチ16のハブ29と、ブレーキ30のハブ31と、第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースとに並列的に連結されている。
このギヤトレインにおいて、入力軸11をそれぞれ、フロントサンギヤ13に連結するクラッチ17、リヤサンギヤ15に連結するクラッチ17及びキャリヤQに連結するクラッチ16は、それら各クラッチの油圧サーボと摩擦部材を纏めて入力軸11とサンギヤ軸20の連結部の外周に配置されている。まず、クラッチ17は、ケース10の前壁を構成するオイルポンプボディにボルト止め固定されたオイルポンプカバーから延びるボス部32の外周に回転自在に嵌合させた内周側部材21と、それに内周側を固定したドラム33により囲われる内側に、クラッチ17のドラムを兼ねるピストン34を回止め嵌合させた油圧サーボと、ドラム33の先端内周の内側とフロントサンギヤ13に内周側を連結させて配置されたハブ28の外周にそれぞれスプライン係合連結された摩擦部材40とで構成されている。
次に、クラッチ18は、クラッチ17のピストンを兼ねて内周側部材21に摺動自在に嵌挿されたドラム34と、内周側部材21とドラム34とで囲われるシリンダ内側に嵌挿されたピストン35からなり、ピストン35の背後に遠心油圧のキャンセル室を備える油圧サーボと、ドラム34の先端内周と、更にその内周に内周側を入力軸11に連結させて配置されたハブ24の外周とにそれぞれスプライン係合連結された摩擦部材36とで構成されている。そして、このクラッチ18のハブ24には第1ワンウェイクラッチOC1のアウタレースが固定されている。
クラッチ16は、クラッチ17のドラム33をピストンとして、逆に該ピストンに被さるように嵌まるピストン37がドラム38に連結された構成とされ、遠心油圧のキャンセル室を備える油圧サーボと、プラネタリギヤセット12のキャリヤQにリベット止めされた第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースに連結されたハブ29の外周とドラム38の内周にスプライン係合連結された摩擦部材39とで構成されている。
このように纏めて配置された各クラッチの油圧サーボにおいて、各クラッチに共通の内周側部材21とクラッチ17のドラムとクラッチ16のピストンを兼ねる部材33が軸方向に不動の部材とされ、クラッチ18は、ドラム34とピストン35共に軸方向可動部材とされている。したがって、ボス部32の油路からのサーボ油圧の供給によりクラッチ17は、自身のドラム33とクラッチ18のドラム34との間で摩擦部材40を挟持して係合させ、クラッチ18は、クラッチ17のドラム33に反力を取り、自身のピストン35を押し出すことでクラッチ17のピストン34を兼ねる自身のドラムとピストン35の間で摩擦部材36を挟持して係合させ、クラッチ16は、自身のドラム38をクラッチ17のドラム33に対して軸方向に前進させることでそれらの間で摩擦部材39を挟持して係合させることになる。
次に、ブレーキ30は、ケース10の後壁に内蔵させた油圧サーボと、第2ワンウェイクラッチOC2のインナレースから延びるハブ31とケース10の周壁にスプライン係合させた摩擦部材42とで構成され、摩擦部材42は、プラネタリギヤセット12のリングギヤ26の径方向外側に配置されている。そして、これと並列配置の第2ワンウェイクラッチOC2は、前記のようにインナレースをプラネタリギヤセット12のキャリヤQにリベット止め連結され、アウタレースをケース10の周壁にスプライン係合させてプラネタリギヤセット12の径方向外側のほぼ軸方向中央部に配置されている。
ブレーキ22は、ケース10の後壁より外側に配置されており、そこに配置されたカウンタギヤ対を覆うカバー10aと、サンギヤ軸20の最後部に固定されたハブ25とにスプライン係合させてカウンタギヤ対より後方に配置された摩擦部材43と、ケース10の後壁に内蔵させた油圧サーボとで構成されている。
このギヤトレインにおいて第1速(1st)を選択すると、入力軸11からの回転がクラッチ17経由でフロントサンギヤ13に入力され、第2ワンウェイクラッチOC2の係合により係止されたキャリヤQに反力を取って、リングギヤ26に出力される最大減速比の減速回転が、カウンタギヤ対を経て副変速部のリングギヤに伝達され、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
次に、第2速(2nd)は、入力軸11からも回転がクラッチ17経由でフロントサンギヤ13に入力され、ブレーキ22の係合により係止されたリヤサンギヤ15に反力を取って、リングギヤ26に減速回転が出力される。この回転は、副変速部のリングギヤに入力され、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
また、第3速(3rd)は、主軸部側については第2速と同様とされ、副軸部側のクラッチを係合させることで達成される。この場合、主変速部からの回転がクラッチの係合による直結状態のプラネタリギヤを経て、不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
更に、第4速(4th)は、主変速部側のプラネタリギヤセット12、副変速部側のプラネタリギヤが共に直結状態となり、入力軸11の入力回転が、カウンタギヤ対による減速がないものとして、そのまま不図示のディファレンシャル装置から車両の駆動輪に伝達される。
図2は、本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を用いたプラネタリギヤセットのピニオンシャフト周辺を示す断面図である。図3は、本実施の形態にかかる針状ころ軸受の断面図であり、図4は、図3の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図であり、図5は、図4の矢印Vで示す部位を拡大して示す図である。
図2に示すように、針状ころ軸受50は、ころ51と、ころ51を保持する保持器52とからなり、キャリヤQに取り付けられたピニオンシャフトCの周囲に配置されて、ピニオンP1を回転自在に支持している。ピニオンシャフトC内には、図2の右端面から軸線に沿って延在する袋孔Caと、袋孔Caの途中から半径方向に延在しピニオンシャフトCの周面において、ころ51の中央に対向するようにして開口する径孔Cbとが形成されている。針状ころ軸受50は、ピニオンシャフトCの外部より袋孔Ca及び径孔Cbを介して供給される潤滑油により潤滑されるようになっている。尚、キャリヤQとピニオンP1との間には、ワッシャWSが配置されている。
図3に示すように、保持器52は、一対の環状部52a、52aを複数の柱部52bで連結した構成を有している。隣接する柱部52bの間が、ころ51を保持するポケット52pとなっている。本実施の形態では、PCDより径方向外方に、柱部52bが配置されている。柱部52bの中央外周には、一段低くなった段部形状の凹部52dが形成されている。ここで、ころ51の径をφR、ころ51のPCDをφPとする(図4参照)。
本実施の形態においては、PCDより径方向外方に柱部52bを配置することで、ころ51のPCD円周長さ(π×φP)に対し、ころ51の径の総和(15本×φR)を75%としている。これにより、針状ころ軸受50の負荷容量を増大しながらも、柱部52bでころ51の競り合いを防止し、高速性能を高めることができる。尚、以下の式が成立するような関係とすることが好ましい。以下の式の上限以上であると、強度不足となるおそれがある。
0.7<(ころ本数×ころ径)/(ころ51のPCD円周長さ)<0.95
更に、保持器52の柱部52bは、隣接するころ51同士が接触しない範囲で、極力近接するように、内周側のエッジ部に面押し加工(C)を施している(図5参照)。より具体的には、保持器52の製造時に、柱部52bの内周エッジを、点線で示す矢印方向にプレスすることで、柱部52bの周方向側面の内周側が傾くように塑性変形させている。これにより、ころ51が案内される。面押し角度θは、軸受のサイズやころ数などに応じて、エッジにてころ51と保持器52が接触しないような適度な角度にすると好ましい。図5に示す角度θでは、柱部52bところ51はエッジ当たりするが、図6に示す角度θ’では、柱部52bところ51は面当たりすることとなる。
本実施の形態では、保持器52によって保持されたころ51は、外径側ヘ抜け出ることはないが,抑えがないので内径側へは分離可能なため,望ましくはキーストンとなるようころ51の径及び本数を設定することが望ましい。キーストンとは、隣接するころ同士が押し合い作用することで分離効果を奏するものをいい、使用時にはころが外径側に移動してころ同士が接触しなくなるものである。キーストンが成立しない場合は,紙管などの一時保持具(不図示)を挿入して、組立時までころ51の保持器52からの分離を抑制するとよい。
本実施の形態の保持器52は外輪案内で用いられ,即ち保持器52の外周面と、ピニオンPの内径案内面とで摺動が生じる。ここで、摺動抵抗を低減させるため,保持器52の柱部52bの外径側に凹部52dを形成して、保持器52の中央部分をピニオンPの内径案内面に接触させない構造としている。従って、保持器52の外径案内部は、環状部52a,52aと柱部52bの凹部52dを除く部位となる。又、凹部52dを潤滑油が通過することで、潤滑・冷却効果を高めることもできる。
更に、保持器52に、摩擦低減効果のある被膜(例えばリン酸マンガン被膜,テフロン被膜など)を施すと一層効果的である。また保持器52を溶接保持器とすることで生産性もアップし,低コスト化も可能となる。尚、保持器52の材料としては、金属・樹脂どちらも考えられる。金属から形成された保持器52は、高温での使用にも適し、強度も向上する。一方、樹脂から形成された保持器52は、応力緩和効果がある。
以上、本発明を実施例を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。本発明は、ラビニョウ型遊星歯車機構に限らず、その他のタイプの遊星歯車機構に用いる針状ころ軸受やピニオンシャフトに適用できる。
本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を含む車両の自動変速機1の一部断面図である。 本実施の形態にかかるラジアル針状ころ軸受を含むプラネタリギヤセットのピニオンシャフト周辺を示す断面図である。 本実施の形態にかかる針状ころ軸受の断面図である。 図3の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 図4の矢印Vで示す部位を拡大して示す図である。 図5の例に対して、面押し角度を変えて示す図である。
符号の説明
10 ケース
10a カバー
11 入力軸
12 プラネタリギヤセット
13 フロントサンギヤ
14 カウンタドライブギヤ
15 リヤサンギヤ
16 クラッチ
17 クラッチ
18 クラッチ
19 ステータシャフト
20 サンギヤ軸
21 内周側部材
22 ブレーキ
23 リングギヤフランジ
24 ハブ
25 ハブ
26 リングギヤ
27 ボールベアリング
28 ハブ
29 ハブ
30 ブレーキ
31 ハブ
32 ボス部
33 ドラム
33 部材
34 ドラム
35 ピストン
36 摩擦部材
37 ピストン
38 ドラム
39 摩擦部材
40 摩擦部材
42 摩擦部材
43 摩擦部材
50 ラジアル針状ころ軸受
51 ころ
52 保持器
C ピニオンシャフト
OC1 ワンウェイクラッチ
OC2 ワンウェイクラッチ
P1 ピニオンギヤ
Q キャリヤ

Claims (5)

  1. ころと、前記ころを保持する保持器とを有するラジアル針状ころ軸受において、
    前記ころの径の総和が、ころのPCD円周長さに対し70%以上となっており、
    前記保持器が、一対の環状部と、前記環状部を連結する柱部とからなり、周方向に隣接する前記ころの間において、PCDより径方向外方に前記柱部が配置されており、
    前記保持器は外径案内で用いられることを特徴とするラジアル針状ころ軸受。
  2. 前記保持器の外径案内部に凹部を形成したことを特徴とする請求項1のラジアル針状ころ軸受
  3. 前記保持器を溶接保持器としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアル針状ころ軸受。
  4. 前記保持器に被膜処理を施してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のラジアル針状ころ軸受。
  5. プラネタリピニオンギヤの支持のために用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラジアル針状ころ軸受。
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