JP4978506B2 - 変速機のクラッチ装置 - Google Patents

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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
    • F16D25/10Clutch systems with a plurality of fluid-actuated clutches

Description

本発明は、自動車に搭載される変速機のクラッチ装置に関し、自動車用変速機の技術分野に属する。
自動車に搭載される自動変速機や無段変速機等の各種変速機に備えられる油圧式のクラッチ装置には、クラッチ非締結時にピストンが摩擦板を押圧しないように、遠心バランス室が設けられているものがある。この遠心バランス室は、クラッチ非締結時において油圧室に作動油が残っていると、この残存作動油に遠心力が作用することにより、該作動油がピストンを摩擦板方向に押圧し、その結果クラッチが締結状態になるという問題に対処するものである。具体的には、ピストンを挟んで油圧室の軸方向の反対側にこの遠心バランス室を設け、該室内に変速機内に潤滑油として供給されている作動油を導入する構成で、この遠心バランス室内の作動油に遠心力が作用し、その作動油によってピストンを反摩擦板方向に押圧する。これにより、上述の油圧室内に残った作動油由来のクラッチ非締結時にクラッチが締結状態になるという問題が解決される。
このような、遠心バランス室を備えたクラッチ装置を有する変速機として、例えば特許文献1に記載のものがある。これは、クラッチ装置を径方向に2つ並べて配置した変速機であり、各クラッチ装置において、遠心バランス室はピストンを挟んで油圧室の軸方向反対側に並んで設けられている。
特開2004−19830公報
ところで、上述のように、ピストンを挟んで油圧室と遠心バランス室とを軸方向に並べると、クラッチ装置の軸方向寸法が長くなる。特に、前記特許文献1に記載の変速機は、各クラッチ装置の遠心バランス油圧室と油圧室、すなわち2つの遠心バランス室と2つの油圧室とが軸方向に並ぶため、軸方向に大型化している。
また、この種のクラッチ装置においては、所要のトルク伝達容量を確保する必要上、摩擦板が大径化することがあり、特に特許文献1に記載された変速機のように、2つのクラッチ装置により入力回転を2系統に分岐するように構成されている場合、外周側のクラッチ装置の摩擦板が大径化する。一方、ピストンを緻密に制御する必要があるため、該ピストンの受圧部(油圧室内の油圧に押圧される部分)、すなわち油圧室は小径化される傾向にある。その結果、この外周側のクラッチ装置のように、クラッチドラムは、摩擦板を内部に配置する大径円筒部と、油圧室を内部に配置する小径円筒部とを備える形状、すなわち段付き形状になり、小径円筒部の外周に無駄な空きスペースが形成される。
そこで、本発明は、変速機内において無駄な空きスペースを形成せず、変速機を軸方向に関してコンパクトに構成することが可能な変速機のクラッチ装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、クラッチドラムと、該クラッチドラムの内部に配置される複数の摩擦板と、該複数の摩擦板を押圧するピストンと、該ピストンを摩擦板方向に付勢する油圧が供給される油圧室と、遠心力が作用することにより前記ピストンを反摩擦板方向に付勢する作動油が導入される遠心バランス室とを備える変速機のクラッチ装置であって、
前記クラッチドラムは、前記複数の摩擦板が内部に配置される大径円筒部と、前記油圧室が内部に配置される小径円筒部と、径方向に延びて前記大径円筒部の小径円筒部側の端部と該小径円筒部の大径円筒部側の端部とを連結する連結部とを備え、
前記遠心バランス室は、前記小径円筒部の外周であって前記連結部に変速機の軸方向に隣接した位置に配置されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変速機のクラッチ装置において、
変速機は径方向に並べて配置された2つのクラッチ装置を有し、
前記クラッチドラムおよび前記遠心バランス室は、外周側のクラッチ装置が備えるものであることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の変速機のクラッチ装置において、
前記遠心バランス室の作動油導入用開口の最下部は、変速機ケースに貯留された作動油の前記クラッチドラムが非回転状態にあるときの液面の下に位置するように設定されていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の変速機のクラッチ装置において、
前記遠心バランス室内には、前記ピストンを反摩擦板方向に付勢するリターンスプリングが配置されていることを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の変速機のクラッチ装置において、
前記遠心バランス室は、
前記クラッチドラムの連結部に固設されて径方向に延びるバランスプレートと、
内周面が前記バランスプレートの外周端と摺接する円筒部と該円筒部の反バランスプレート側の端部から径方向内方に延びる底部とを備え、内周部が作動油導入用の開口とされたドラム状部材とにより画成され、
前記ドラム状部材は、その底部の内周端から前記クラッチドラムの連結部を軸方向に貫通して該クラッチドラム内に延びる連絡部を介して前記ピストンに連絡されていることを特徴とする。
加えてまた、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の変速機のクラッチ装置において、
前記クラッチドラムの小径円筒部より内周側の該クラッチドラム底部の背面に、軸中心方向から供給される作動油を遠心バランス室の前記開口に案内する整流部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の摩擦板が内部に配置される大径円筒部と、締結油圧室が内部に配置される小径円筒部と、径方向に延びて大径円筒部の小径円筒部側の端部と小径円筒部の大径円筒部側の端部とを連結する連結部とを備えるクラッチドラムを有するクラッチ装置は、その遠心バランス室が、小径円筒部の外周であって連結部に対して変速機の軸方向に隣接した位置に配置される。これにより、クラッチドラムの小径円筒部の外周の空きスペースが遠心バランス室の配置スペースとして有効に利用されるとともに、通常、油圧室と軸方向に並んで配置される遠心バランス室が小径円筒部の外周に配置されるためにクラッチ装置、すなわち変速機が軸方向に関してコンパクト化される。
また、請求項2によれば、変速機は径方向に並べて配置された2つのクラッチ装置を有し、上記クラッチドラムおよび上記遠心バランス室は、外周側のクラッチ装置が備えるものである。外周側のクラッチ装置は、摩擦板が大径化するとともに油圧室が内周側に配置されるため、そのクラッチドラムは、上述するように大径円筒部と小径円筒部を備える段付き形状に形成される。これにより発生した、外周側のクラッチ装置のクラッチドラムの小径円筒部の外周の空きスペースが、該クラッチ装置の遠心バランス室の配置スペースに有効利用される。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、遠心バランス室の作動油導入用開口の最下部は、変速機ケースに貯留された作動油のクラッチドラムが非回転状態にあるときの液面の下に位置するように設定されている。これにより、クラッチドラムの回転が開始されるときから、遠心バランス室内に作動油が存在することになる。そのため、クラッチドラムの回転と同時に、遠心バランス室内の作動油に遠心力が作用し、その作動油によりピストンを反摩擦板方向に押圧することができる。その結果、クラッチドラム非回転状態のときに遠心バランス室内に作動油が存在しないクラッチ装置(言い換えると、クラッチドラムが回転してから遠心バランス室に作動油が導入されるクラッチ装置)に比べて、油圧室内に残る作動油に遠心力が作用することにより起こるクラッチ非締結時の好ましくないピストンの摩擦板の押圧がより抑制される。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、遠心バランス室内には、前記ピストンを反摩擦板方向に付勢するリターンスプリングが配置されている。遠心バランス室内にリターンスプリングが配置されるため、別途該リターンスプリング用の配置スペースを変速機内に設ける必要がなくなる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、遠心バランス室は、クラッチドラムの連結部に固設されて径方向に延びるバランスプレートと、内周面がバランスプレートの外周端と摺接する円筒部と該円筒部の反バランスプレート側の端部から径方向内方に延びる底部とを備え、内周部が作動油導入用の開口とされたドラム状部材とにより画成される。また、このドラム状部材は、その底部の内周端からクラッチドラムの連結部を軸方向に貫通して該クラッチドラム内に延びる連絡部を介してピストンと連絡する。これにより、クラッチ装置のクラッチドラムの小径円筒部の外周の空きスペースが、該クラッチ装置の遠心バランス室の配置スペースに有効利用される。
加えてまた、請求項6に記載の発明によれば、クラッチドラムの小径円筒部より内周側の該ドラム底部の背面に、軸中心方向から供給される作動油を遠心バランス室の開口に案内する整流部材が設けられる。これにより、軸中心方向から供給される作動油が効率よく遠心バランス室内に導入される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る自動変速機の構成を示す骨子図であって、この自動変速機1は、フロントエンジンフロントドライブ車等のエンジン横置き式自動車に適用されるもので、主たる構成要素として、エンジン出力軸2に取り付けられたトルクコンバータ3と、該トルクコンバータ3からの動力が入力軸4を介して入力される第1クラッチ10及び第2クラッチ20と、これらのクラッチ10、20の一方または両方から動力が入力される変速機構30とを有し、これらが入力軸4の軸心上に配置された状態で、変速機ケース5に収納されている。
ここで、変速機ケース5は、外周囲を構成する本体部5aと、前記トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動されるオイルポンプ6が収納されたフロント(トルクコンバータ側)壁5bと、本体部5aのリヤ側(反トルクコンバータ側)の端部の開口を閉塞するエンドカバー5cと、本体部5aの中間部に設けられた中間壁5dとで構成されている。
そして、前記第1、第2クラッチ10、20は、フロント壁5bと中間壁5dとの間に、変速機構30は、中間壁5dとエンドカバー5cとの間にそれぞれ収納されていると共に、前記第1、第2クラッチ10、20と中間壁5dとの間に、変速機構30からの動力を取り出す出力ギヤ7が配置され、該出力ギヤ7から取り出された動力が、カウンタドライブ機構8を介して差動装置9に伝達され、左右の車軸9a、9bを駆動するようになっている。
前記トルクコンバータ3は、エンジン出力軸2に連結されたケース3aと、該ケース3a内に固設されたポンプ3bと、該ポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、該ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、前記変速機ケース5にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、前記ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、該ケース3aを介してエンジン出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ3fとで構成されている。そして、タービン3cの回転が前記入力軸4を介して前記第1、第2クラッチ10、20や変速機構30側に伝達されるようになっている。
前記変速機構30は、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、単に「第1、第2、第3ギヤセット」という)40、50、60を有し、これらが変速機ケース5内における前記中間壁5dとエンドカバー5cとの間に、フロント側からこの順序で配置されている。
また、摩擦要素として、前記第1、第2クラッチ10、20の他に、変速機構30を構成する第1ブレーキ70、第2ブレーキ80及び第3ブレーキ90が備えられ、フロント側からこの順序で配置されている。また、第1ブレーキ70に並列にワンウェイクラッチ100が配置されている。
前記第1、第2、第3ギヤセット40、50、60は、いずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ41、51、61と、これらのサンギヤ41、51、61にそれぞれ噛み合った各複数のピニオン42、52、62と、これらのピニオン42、52、62をそれぞれ支持するキャリヤ43、53、63と、ピニオン42、52、62にそれぞれ噛み合ったリングギヤ44、54、64とで構成されている。
そして、前記入力軸4が第3ギヤセット60のサンギヤ61に連結されていると共に、第1ギヤセット40のサンギヤ41と第2ギヤセット50のサンギヤ51、第1ギヤセット40のリングギヤ44と第2ギヤセット50のキャリヤ53、第2ギヤセット50のリングギヤ54と第3ギヤセット60のキャリヤ63が、それぞれ連結されている。そして、第1ギヤセット40のキャリヤ43に前記出力ギヤ7が連結されている。
また、第1ギヤセット40のサンギヤ41及び第2ギヤセット50のサンギヤ51は、前記第1クラッチ10の出力部材11に連結され、該第1クラッチ10を介して入力軸4に断接可能に連結されている。また、第2ギヤセット50のキャリヤ53は、前記第2クラッチ20の出力部材21に連結され、該第2クラッチ20を介して入力軸4に断接可能に連結されている。
さらに、第1ギヤセット40のリングギヤ44及び第2ギヤセット50のキャリヤ53は、並列に配置された前記第1ブレーキ70及びワンウェイクラッチ100を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、第2ギヤセット50のリングギヤ54及び第3ギヤセット60のキャリヤ63は、前記第2ブレーキ80を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、さらに、第3ギヤセット60のリングギヤ64は、前記第3ブレーキ90を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。
以上の構成により、この自動変速機1によれば、第1、第2クラッチ10、20及び第1、第2、第3ブレーキ70、80、90の締結状態の組み合わせにより、前進6速と後退速とが得られるようになっており、その組み合わせと変速段の関係を図2の締結表に示す。
即ち、1速では、第1クラッチ10と第1ブレーキ70とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力され、該第1ギヤセット40により大きな減速比で減速されて該第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。なお、第1ブレーキ70はエンジンブレーキを作動させる1速でのみ締結され、エンジンブレーキを作動させない1速では、ワンウェイクラッチ100がロックすることにより1速を形成する。
2速では、第1クラッチ10と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記1速よりも小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
3速では、第1クラッチ10と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記2速よりもさらに小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
4速では、第1クラッチ10と第2クラッチ20とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力される。これにより、第1ギヤセット40の全体が入力軸4と一体的に回転し、キャリヤ43から減速比1の回転が出力ギヤ7に出力される。
5速では、第2クラッチ20と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
6速では、第2クラッチ20と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は、前記5速よりも大きな増速比で増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
そして、後退速では、第1ブレーキ70と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力される。このとき、第2ギヤセット50において回転方向が逆転されることにより、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に入力軸4の回転方向と反対方向の回転が出力される。
以上のように、この実施の形態によれば、入力側に配置された2つのクラッチ10、20と、3つのシングルピニオン型プラネタリギヤセット40、50、60、及び3つのブレーキ70、80、90で構成された変速機構30とにより、前進6速及び後退速が可能な自動変速機が実現される。
次に、本発明の特徴部である第1、第2クラッチ10、20及びその周辺の具体的構成について説明する。
図3(鉛直方向上側の断面図)や図4(鉛直方向下側の断面図)に示すように、変速機ケース5のフロント壁5bは、オイルポンプ6を収納したポンプハウジング6aで構成され、これらの中心部をトルクコンバータ3から延びる入力軸4が貫通している。そして、このフロント壁5bと中間壁5dとの間の空間に、入力軸4を中心として、第1、第2クラッチ10、20と、出力ギヤ7とが配置されている。
第1クラッチ10は、締結時に変速機構30側に動力を伝達するハブ(図1の出力部材)11と、その外側に配置されたクラッチドラム12とを有し、該ハブ11とクラッチドラム12との間に複数の摩擦板13…13が配設されて、該ハブ11とクラッチドラム12とに交互に係合されている。また、第1クラッチ10は、クラッチドラム12のリヤ側表面に沿ってその内部に配置された、複数の摩擦板13…13を押圧するピストン14を有する。
クラッチドラム12は、リヤ側が開口されていると共に、内部に複数の摩擦板13…13が配置されているリヤ側の大径円筒部12aと、該大径円筒部12a
に比べて小径のフロント側の小径円筒部12bと、径方向に延びて該大径円筒部12aのフロント側の端部と該小径円筒部12bのリヤ側の端部とを連結する連結部12cと、該小径円筒部12bのフロント側の端部と入力軸4と共に回転する連絡部材100とを連結する、クラッチドラム12の底となる底部12dとを備えた形状に構成されている。
第1クラッチ10のピストン14を押圧する油圧が供給される油圧室は、クラッチドラム12の小径円筒部12b内のピストン14の部分と底部12dとの間の空間15で構成されている。
これに対して、第1クラッチ10の遠心バランス室16は、ピストン14を挟んで油圧室15に対向する位置ではなく、クラッチドラム12の小径円筒部12bの外周であって、連結部12cに軸方向に隣接して配置されている。
具体的には、遠心バランス室16は、クラッチドラム12の連結部12cに固設されて径方向に延びる円盤形状(中心に穴が開いた円盤形状)のバランスプレート16aと、ドラム状部材16bとにより画成されている。
ドラム状部材16bは、具体的には、バランスプレート16bの外周端とシール部材16cを介して摺接する内周面を備える円筒部16b1と、該円筒部の反バランスプレート側の端部から径方向内方に延びる底部16b2と、底部16b2の内周端からクラッチドラム12の連結部12cを貫通して該クラッチドラム12の内部に延びる連絡部16b3とを備える。この連絡部16b3は、その先端がピストン14に連絡されている。また、この連絡部16b3は、リヤ側から見たドラム状部材16bを示す図5に示すように、周方向に一定の間隔を空けて底部16b2の内周端に配置されている。この隣接し合う連絡部16b3の間が、遠心バランス室16に作動油が導入されるための開口16b4を形成している。
したがって、遠心バランス室16には、図3の矢印Rに示すように、ポンプハウジング6a内の油路104から、クラッチドラム12の底部12dとフロント壁5bとの間を通過して流れてくる潤滑油としての作動油が開口16b4を介して導入される。効率よく遠心バランス室16に作動油が導入されるように、クラッチドラム12の底部12dのフロント側には、作動油をドラム状部材16b2の開口16b4に案内する整流部材106が設けられている。この整流部材106は、図4に示すように、クラッチドラム12の底部12dに部分的に接合されており、該底部12dとの間に遠心バランス室16内に導入される作動油の流路を形成している。
この遠心バランス室16に作動油が導入され、その作動油に遠心力が作用すると、ドラム状部材16bは、フロント側に移動し、連絡部16b3を介してピストン14を反摩擦板側(フロント側)に押圧する(厳密には引っ張る。)。これにより、第1クラッチ10非締結時において、ピストン14が複数の摩擦板13…13を押圧してクラッチ締結状態になることが抑制される。
また、作動油が導入される遠心バランス室16の開口16b4の最下部は、図4に示すように、変速機ケース5に貯留された作動油のクラッチドラム12が非回転状態にあるときの液面L2(二点鎖線)の下に位置するように設定されている。具体的に言えば、自動車が一時停止している状態、すなわちエンジンとオイルポンプ6は駆動して車速がゼロの状態のときに、遠心バランス室16がほぼ作動油内に浸漬するように自動変速機は構成されている。これにより、クラッチドラム12の回転が開始されるときから、遠心バランス室16内に作動油が存在することになる。そのため、クラッチドラム12の回転と同時に、遠心バランス室16内の作動油に遠心力が作用し、その作動油によりドラム状部材16b2を介してピストン14を反摩擦板方向に引っ張ることができる。その結果、クラッチドラム非回転状態のときに遠心バランス室内に作動油が存在しないクラッチ装置(言い換えると、クラッチドラムが回転してから遠心バランス室に作動油が導入されるクラッチ装置)に比べて、油圧室内に残る作動油に遠心力が作用することにより起こるクラッチ非締結時の好ましくないピストンの摩擦板の押圧がより抑制される。
なお、図3に示す他の液面L1とL3は、L1がエンジンとオイルポンプ6が停止しているときの作動油の液面であり、L3がクラッチドラム12が回転しているとき、すなわち走行中のときの液面である(このように、変速機が構成されている。)。走行中の液面L3が第1クラッチ10の構成要素中、最も外周側に位置する遠心バランス室16(ドラム状部材16bの円筒部16b1)より下にあることで、クラッチドラム12やドラム状部材16bなどの第1クラッチ10の回転部材は作動油から抵抗を受けることなく回転することができる。
さらに、遠心バランス室16の内部には、ピストン14を反摩擦板方向に付勢するリターンスプリングとして機能する皿ばね17が設けられている。この皿ばね17は、バランスプレート16b1からフロント側に向かってドラム状部材16bを押圧することにより、ピストン14を反摩擦板方向に間接的に付勢している。遠心バランス室16内にリターンスプリングとしての皿ばね17を設けることにより、別途変速機ケース5内に、ピストン14を反摩擦板方向に付勢するリターンスプリングの配置スペースを設ける必要がなくなる。
一方、第2クラッチ20は、第1クラッチ10のクラッチドラム12内に配置されており、締結時に変速機構30側に動力を伝達するハブ(図1の出力部材)21と、その外側に配置されたクラッチドラム22とを有し、該ハブ21とクラッチドラム22との間に複数の摩擦板23…23が配設されて、該ハブ21とクラッチドラム22とに交互に係合されている。また、第2クラッチ20は、クラッチドラム22のリヤ側表面に沿ってその内部に配置された、複数の摩擦板23…23を押圧するピストン24を有する。
また、第2クラッチ20のピストン24を押圧する油圧が供給される油圧室は、クラッチドラム22とピストン24のとの間の空間25で構成されている。
これに対して、第2クラッチ20の遠心バランス室26は、ピストン24を挟んで油圧室25に軸方向に対向する位置であって、複数の摩擦板23…23の内周側に配置されている。また、遠心バランス室26内には、ピストン24を反摩擦板方向に付勢するリターンスプリング27が設けられている。
遠心バランス室26には、図3の矢印R’に示すように、ポンプハウジング6a内の油路104’内から、油路104の先端に嵌入された詰栓108の穴を通過し、入力軸4と共に回転する連絡部材100、110を貫通して流れてくる潤滑油としての作動油が導入される。
本実施形態によれば、第1クラッチ10のクラッチドラム12の小径円筒部12bの外周の空きスペースが該クラッチ10の遠心バランス室16の配置スペースとして有効に利用されるとともに、通常、油圧室15と軸方向に並んで配置される遠心バランス室16が小径円筒部12bの外周に配置されるために変速機5が軸方向に関してコンパクト化される。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが本発明は、これに限定されない。
例えば、上述の実施形態の場合、変速機は2つのクラッチ装置を径方向に並べて配置するものであり、外側のクラッチ装置(上述の実施形態の第1クラッチ10)の遠心バランス室が、該クラッチ装置のクラッチドラムの小径円筒部の外周に配置されていたが、これに限定されない。
本発明は、広義には、変速機内の少なくとも1つのクラッチ装置について、そのクラッチドラムが、複数の摩擦板が内部に配置される大径円筒部と、油圧室が内部に配置される小径円筒部と、径方向に延びて大径円筒部の小径円筒部側の端部と該小径円筒部の大径円筒部側の端部とを連結する連結部とを備え、その遠心バランス室が、小径円筒部の外周であって連結部に変速機の軸方向に隣接した位置に配置されていることを特徴とする。
また、上述の実施形態の場合、遠心バランス室に効率よく作動油が導入されるように整流部材を設けていたが、整流部材がなくても効率よく遠心バランス室に作動油が導入される場合、言い換えると、整流部材がなくても確実に油圧室内に残る作動油由来のクラッチ非締結時にクラッチが締結することを抑制することができるのであれば、整流部材を省略してもよい。
以上のように、本発明に係る変速機のクラッチ装置は、クラッチドラムが、複数の摩擦板が内部に配置される大径円筒部と、油圧室が内部に配置される小径円筒部と、径方向に延びて大径円筒部の小径円筒部側の端部と該小径円筒部の大径円筒部側の端部とを連結する連結部とを備え、遠心バランス室が、前記小径円筒部の外周であって前記連結部に変速機の軸方向に隣接した位置に配置されていることにより、変速機内において無駄な空きスペースを形成せず、変速機を軸方向に関してコンパクトに構成することを可能にする。したがって、自動車産業もしくは自動車用変速機の製造産業の分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の実施の形態に係る自動変速機の骨子図である。 摩擦要素の締結の組み合わせと変速段との関係を示す表である。 本発明の特徴部である第1、第2クラッチ及びその周辺の鉛直方向上側の断面図である。 本発明の特徴部である第1、第2クラッチ及びその周辺の鉛直方向下側の断面図である。 リヤ側から見た、遠心バランス室を構成するドラム状部材を部分的に示す図である
符号の説明
1 変速機(自動変速機)
10 クラッチ装置(第1クラッチ)
12 クラッチドラム
12a 大径円筒部
12b 小径円筒部
12c 連結部
13 摩擦板
14 ピストン
15 油圧室
16 遠心バランス室

Claims (6)

  1. クラッチドラムと、該クラッチドラムの内部に配置される複数の摩擦板と、該複数の摩擦板を押圧するピストンと、該ピストンを摩擦板方向に付勢する油圧が供給される油圧室と、遠心力が作用することにより前記ピストンを反摩擦板方向に付勢する作動油が導入される遠心バランス室とを備える変速機のクラッチ装置であって、
    前記クラッチドラムは、前記複数の摩擦板が内部に配置される大径円筒部と、前記油圧室が内部に配置される小径円筒部と、径方向に延びて前記大径円筒部の小径円筒部側の端部と該小径円筒部の大径円筒部側の端部とを連結する連結部とを備え、
    前記遠心バランス室は、前記小径円筒部の外周であって前記連結部に変速機の軸方向に隣接した位置に配置されていることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
  2. 請求項1に記載の変速機のクラッチ装置において、
    変速機は径方向に並べて配置された2つのクラッチ装置を有し、
    前記クラッチドラムおよび前記遠心バランス室は、外周側のクラッチ装置が備えるものであることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
  3. 請求項1または2に記載の変速機のクラッチ装置において、
    前記遠心バランス室の作動油導入用開口の最下部は、変速機ケースに貯留された作動油の前記クラッチドラムが非回転状態にあるときの液面の下に位置するように設定されていることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の変速機のクラッチ装置において、
    前記遠心バランス室内には、前記ピストンを反摩擦板方向に付勢するリターンスプリングが配置されていることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の変速機のクラッチ装置において、
    前記遠心バランス室は、
    前記クラッチドラムの連結部に固設されて径方向に延びるバランスプレートと、
    内周面が前記バランスプレートの外周端と摺接する円筒部と該円筒部の反バランスプレート側の端部から径方向内方に延びる底部とを備え、内周部が作動油導入用の開口とされたドラム状部材とにより画成され、
    前記ドラム状部材は、その底部の内周端から前記クラッチドラムの連結部を軸方向に貫通して該クラッチドラム内に延びる連絡部を介して前記ピストンに連絡されていることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
  6. 請求項5に記載の変速機のクラッチ装置において、
    前記クラッチドラムの小径円筒部より内周側の該クラッチドラム底部の背面に、軸中心方向から供給される作動油を遠心バランス室の前記開口に案内する整流部材が設けられていることを特徴とする変速機のクラッチ装置。
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