JP6065231B2 - パワートレイン構造 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、オイル貯留部は、発進用クラッチの外周部ではなく、動力源と発進用クラッチとの間、即ち従来のパワートレイン構造において流体伝達装置が配置されていた空間に設けられるので、自動変速機の大型化を抑制しつつ、大型化された発進用クラッチに対応した大型のオイル貯留部をその発進用クラッチの近傍に配置することができる。
このように構成された本発明においては、カウンタ機構が発進用クラッチの外周部に設けられるのに対して、オイル貯留部は、発進用クラッチの外周部ではなく、動力源と発進用クラッチとの間に設けられるので、オイル貯留部がカウンタ機構と干渉することを防止でき、これにより、自動変速機の大型化を確実に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、バルブボディが発進用クラッチの外周部、且つ、入力軸に対してカウンタ機構の反対側に配置されるのに対して、オイル貯留部は、発進用クラッチの外周部ではなく、動力源と発進用クラッチとの間に設けられるので、例えば自動変速機の高さ方向寸法を抑制するためにバルブボディが発進用クラッチの外周部に配置される場合においても、オイル貯留部がバルブボディと干渉することを防止でき、これにより、自動変速機の大型化を確実に抑制することができる。
このように構成された本発明においては、オイル貯留部は、従来のパワートレイン構造において流体伝達装置を収容していたハウジング部内に設けられるので、自動変速機の大型化を抑制しつつ、大型化された発進用クラッチに対応した大型のオイル貯留部をその発進用クラッチの近傍に配置することができるだけでなく、既存のケース部及びハウジング部を流用することにより、コスト増大を抑制することができる。
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態によるパワートレイン構造の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態によるパワートレイン構造の中心軸線を通る水平断面を上方から見たスケルトン図であり、図2は、図1に示した本発明の実施形態による自動変速機の締結表である。
この車両の動力源であるエンジン2の出力軸4には、自動変速機6が接続されている。この自動変速機6の出力側にはカウンタ機構8が接続されており、自動変速機6からカウンタ機構8を介して出力される動力により、デファレンシャル機構10が駆動される。
各プラネタリギヤセット30、32、34、36は、それぞれ、外歯車のサンギヤ30a、32a、34a、36aと、このサンギヤ30a、32a、34a、36aに噛み合った複数のプラネタリピニオンと、これらのプラネタリピニオンを支持するキャリヤ30b、32b、34b、36bと、ピニオンに噛み合った内歯車のリングギヤ30c、32c、34c、36cとを備えている。また、第2プラネタリギヤセット32のリングギヤ32cの外周は、第1プラネタリギヤセット30のサンギヤ30aとして形成されている。
また、第1プラネタリギヤセット30のリングギヤ30cは、第1クラッチ18の出力軸18aに連結されており、これにより、第1クラッチ18及び発進用クラッチ16を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、第1プラネタリギヤセット30のサンギヤ30a(即ち、第2プラネタリギヤセット32のリングギヤ32c)は、第2クラッチ20の出力軸20aに連結されており、これにより、第2クラッチ20及び発進用クラッチ16を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、オイル貯留部56の下端部と、発進用クラッチ16の遠心キャンセル室とを連通させる油路60が、ケース部26の隔壁26bに形成されている。オイル貯留部56は、油路60の遠心キャンセル室側の出口よりも上方に設けられているので、オイル貯留部56内の作動油は、重力によって遠心キャンセル室に供給される。
上述した実施形態では、自動変速機6の第3プラネタリギヤセット34及び第4プラネタリギヤセット36が、入力軸12の延びる方向に沿って配列されているが、これとは異なる配置のプラネタリギヤセットを有する自動変速機6にも本発明を適用することができる。
図4は、本発明の実施形態の変形例によるパワートレイン構造1の中心軸線を通る水平断面を上方から見たスケルトン図である。図4に示すように、変形例による変速機構14は、入力軸12の周りに配置された第1プラネタリギヤセット30、第2プラネタリギヤセット32、第3プラネタリギヤセット34、及び第4プラネタリギヤセット36を含んでいる。
また、第3プラネタリギヤセット34は第4プラネタリギヤセット36の外周部に重ねて配置されており、これらの第3プラネタリギヤセット34と第4プラネタリギヤセット36とによって第2の複数段プラネタリギヤセットが構成されている。
これらのプラネタリギヤセット30、32、34、36は、入力軸12が延びる方向に沿って、エンジン2に遠い側からエンジン2に向かって、第1プラネタリギヤセット30及び第2プラネタリギヤセット32、第3プラネタリギヤセット34及び第4プラネタリギヤセット36の順に配置されている。
各プラネタリギヤセット30、32、34、36は、それぞれ、外歯車のサンギヤ30a、32a、34a、36aと、このサンギヤ30a、32a、34a、36aに噛み合った複数のプラネタリピニオンと、これらのプラネタリピニオンを支持するキャリヤ30b、32b、34b、36bと、ピニオンに噛み合った内歯車のリングギヤ30c、32c、34c、36cとを備えている。
特に、第1の複数段プラネタリギヤセットにおいて、第2プラネタリギヤセット32のリングギヤ32cの外周は、第1プラネタリギヤセット30のサンギヤ30aとして形成されている。
一方、第2の複数段プラネタリギヤセットでは、第4プラネタリギヤセット36のリングギヤ36cと、第3プラネタリギヤセット34のサンギヤ34aとは連結されておらず、互いに独立して回転可能となっている。
また、第1プラネタリギヤセット30のリングギヤ30cは、第1クラッチ18の出力軸18aに連結されており、これにより、第1クラッチ18及び発進用クラッチ16を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、第1プラネタリギヤセット30のサンギヤ30a(即ち、第2プラネタリギヤセット32のリングギヤ32c)は、第2クラッチ20の出力軸20aに連結されており、これにより、第2クラッチ20及び発進用クラッチ16を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
2 エンジン
4 出力軸
6 自動変速機
8 カウンタ機構
10 デファレンシャル機構
12 入力軸
14 変速機構
16 発進用クラッチ
18 第1クラッチ
20 第2クラッチ
22 出力ギヤ
24 変速機ケース
26 ケース部
28 ハウジング部
38 第1ブレーキ
40 第2ブレーキ
42 カウンタ軸
44 カウンタ入力部
46 カウンタ出力部
48 バルブボディ
50、54、60 油路
52、56 オイル貯留部
Claims (4)
- 流体伝達装置を有さない形式のパワートレイン構造であって、
動力源と、
この動力源で生成された動力が入力される入力軸と、
この入力軸の周りに配置された変速機構と、
上記変速機構よりも上記動力源側に配置され、上記動力源から上記入力軸に入力された動力を上記変速機構に伝達するための発進用クラッチであって、締結ピストンと、この締結ピストンの締結を制御するための作動油が供給される締結油圧室と、上記入力軸が延びる方向に沿って、上記締結ピストンに対して上記締結油圧室の反対側に設けられる遠心キャンセル室と、を有する発進用クラッチと、
この発進用クラッチの遠心キャンセル室へ油路を介して供給され又は上記遠心キャンセル室から油路を介して排出される作動油を貯留するオイル貯留部と、を有し、
上記オイル貯留部は、上記動力源と上記発進用クラッチとの間に設けられることを特徴とするパワートレイン構造。 - さらに、上記変速機構からの動力を出力する出力部と、
上記変速機構から出力される動力により駆動されるデファレンシャル機構と、
この出力部に接続されるカウンタ機構であって、上記入力軸と平行に延びるように配置されたカウンタ軸と、このカウンタ軸上に設けられると共に上記出力部により駆動されるカウンタ入力部と、上記カウンタ軸上に設けられると共に上記デファレンシャル機構を駆動するカウンタ出力部と、を有するカウンタ機構と、を有し、
このカウンタ機構は、上記発進用クラッチの外周部に設けられる請求項1に記載のパワートレイン構造。 - さらに、上記発進用クラッチへの作動油の供給及び排出を制御するバルブボディを有し、
このバルブボディは、上記発進用クラッチの外周部、且つ、上記入力軸に対して上記カウンタ機構の反対側に配置される請求項2に記載のパワートレイン構造。 - さらに、上記変速機構の周りに形成されたケース部と、上記動力源側で上記ケース部に取り付けられたハウジング部とを有する変速機ケースを有し、
上記発進用クラッチ及び上記変速機構は、上記ケース部内に収容され、
上記オイル貯留部は、上記ハウジング部内に設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパワートレイン構造。
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JP2014013325A JP6065231B2 (ja) | 2014-01-28 | 2014-01-28 | パワートレイン構造 |
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- 2014-01-28 JP JP2014013325A patent/JP6065231B2/ja active Active
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