JP6066098B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP6066098B2
JP6066098B2 JP2014013327A JP2014013327A JP6066098B2 JP 6066098 B2 JP6066098 B2 JP 6066098B2 JP 2014013327 A JP2014013327 A JP 2014013327A JP 2014013327 A JP2014013327 A JP 2014013327A JP 6066098 B2 JP6066098 B2 JP 6066098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planetary gear
gear set
automatic transmission
input shaft
clutch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014013327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015140841A (ja
Inventor
龍彦 岩▲崎▼
龍彦 岩▲崎▼
真也 鎌田
真也 鎌田
康弘 小河内
康弘 小河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014013327A priority Critical patent/JP6066098B2/ja
Publication of JP2015140841A publication Critical patent/JP2015140841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6066098B2 publication Critical patent/JP6066098B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H2003/442Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion comprising two or more sets of orbital gears arranged in a single plane

Description

本発明は、自動変速機に係わり、特に、動力源で生成された動力を変速してデファレンシャル機構に出力する自動変速機に関する。
従来、エンジンで生成された動力を変速してデファレンシャル機構に出力する自動変速機が知られている。この自動変速機は、エンジンで生成された動力が流体伝達装置を介して入力される入力軸と、この入力軸に入力された動力の増速及び減速を行なうための複数のプラネタリギヤセットと、これらの入力軸とプラネタリギヤセットに含まれる回転要素とを断接するクラッチと、回転要素を固定するブレーキとを備えており、クラッチ及びブレーキを選択的に締結制御することにより、複数の前進変速段及び後退変速段を実現している。
クラッチは、入力軸と回転要素とを摩擦締結する摩擦板と、摩擦板を入力軸の軸線方向に押圧する締結ピストンと、この締結ピストンを押圧するための油圧(作動油)が供給される締結油圧室を備えている。このクラッチの締結油圧室は、入力軸の周りを回転するので、締結油圧室に供給される作動油に遠心圧が生じる。この遠心圧により、締結ピストンが摩擦板を締結方向に押圧され、クラッチの誤締結が生じる可能性がある。そこで、遠心圧によるクラッチの誤締結を防止するために、入力軸が延びる方向において、締結ピストンに対して締結油圧室の反対側に遠心キャンセル室が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上述したような遠心キャンセル室には、エンジンやモータにより駆動されるオイルポンプを用いて作動油を絶えず供給しなければならないので、燃費悪化の要因となる。そこで、遠心キャンセル室に連通したオイル貯留部をクラッチよりも上方に配設し、遠心キャンセル室に作動油が必要な場合には、このオイル貯留部内に蓄えられた作動油を遠心キャンセル室に供給し、遠心キャンセル室から作動油を排出すべき場合には、遠心キャンセル室から排出された作動油をオイル貯留部に貯留させることも行なわれている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−048318号公報 特開2006−162061号公報
ところで、近年では、自動変速機の多段化の要求に応じて、プラネタリギヤセットの数を増加させる場合がある。この場合、追加のプラネタリギヤセットを入力軸の延びる方向に沿って並べると、自動変速機の軸方向寸法が増大してしまう。そこで、複数のプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置することにより、自動変速機の軸方向寸法の増大を抑制することが考えられる。
しかしながら、複数のプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置された複数段プラネタリギヤセットが自動変速機に設けられている場合において、自動変速機の軸方向寸法の増大を確実に抑制するために、オイル貯留部を、自動変速機の軸方向端部ではなく複数段プラネタリギヤセットの外周部に配置すると、自動変速機の径方向寸法が大型化するという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、オイル貯留部をプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機の径方向寸法の大型化を抑制することができる自動変速機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の自動変速機は、動力源で生成された動力を変速して出力する自動変速機であって、動力源で生成された動力が入力される入力軸と、少なくとも2つのプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置して構成された第1の複数段プラネタリギヤセットと、少なくとも2つのプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置して構成された第2の複数段プラネタリギヤセットと、を有し、第1の複数段プラネタリギヤセット及び第2の複数段プラネタリギヤセットのプラネタリギヤセットは、それぞれ、入力軸の周りに設けられたサンギヤ、プラネタリピニオン、このプラネタリピニオンを回転自在に支持するキャリア、及び、リングギヤを有し、さらに、動力源から入力軸に入力された動力をプラネタリギヤセットのサンギヤ、キャリア、又は、リングギヤのいずれかに伝達する1つ又は複数のクラッチであって、締結ピストンと、この締結ピストンの締結を制御するための作動油が供給される締結油圧室と、入力軸が延びる方向に沿って、締結ピストンに対して締結油圧室の反対側に設けられる遠心キャンセル室と、を有するクラッチと、このクラッチの遠心キャンセル室へ油路を介して供給され又は遠心キャンセル室から油路を介して排出される作動油を貯留するオイル貯留部と、を有し、第1の複数段プラネタリギヤセットは、内周側プラネタリギヤセットのリングギヤと、外周側プラネタリギヤセットのサンギヤが連結された連結型プラネタリギヤセットであり、第2の複数段プラネタリギヤセットは、内周側プラネタリギヤセットのリングギヤと、外周側プラネタリギヤセットのサンギヤが連結されていない非連結型プラネタリギヤセットであり、且つ、入力軸が延びる方向で見て、その最外周に位置するリングギヤが、連結型プラネタリギヤセットの最外周のリングギヤよりも外周側に位置し、オイル貯留部は、連結型プラネタリギヤセットの外周部に配置されることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、オイル貯留部は、非連結型プラネタリギヤセットよりも径方向寸法の小さい連結型プラネタリギヤセットの外周部に配置されるので、自動変速機の軸方向寸法の増大を抑制するためにオイル貯留部をプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機の径方向寸法の大型化も抑制することができる。
また、本発明において、好ましくは、自動変速機は、さらに、第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部に配置され、第1の複数段プラネタリギヤセット及び/又は第2の複数段プラネタリギヤセットのサンギヤ、キャリア、又は、リングギヤのいずれかの作動を制限する複数のブレーキを有し、オイル貯留部は、入力軸が延びる方向で見て、複数のブレーキのうち少なくとも最外周に位置するブレーキとオーバーラップする位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、非連結型プラネタリギヤセットである第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部にブレーキが配置されていても、オイル貯留部は、入力軸が延びる方向で見て、少なくとも最外周に位置するブレーキとオーバーラップする位置に配置されているので、オイル貯留部を最外周に位置するブレーキのさらに外周側に配置することによる自動変速機の径方向寸法の大型化を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、自動変速機は、さらに、第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部に配置され、第1の複数段プラネタリギヤセット及び/又は第2の複数段プラネタリギヤセットのサンギヤ、キャリア、又は、リングギヤのいずれかの作動を制限する単一のブレーキを有し、オイル貯留部は、入力軸が延びる方向で見て、単一のブレーキとオーバーラップする位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、非連結型プラネタリギヤセットである第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部にブレーキが配置されていても、オイル貯留部は、入力軸が延びる方向で見て、そのブレーキとオーバーラップする位置に配置されているので、オイル貯留部をブレーキのさらに外周側に配置することによる自動変速機の径方向寸法の大型化を防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、1つ又は複数のクラッチは、連結型プラネタリギヤセットに隣接して配置され、オイル貯留部は、連結型プラネタリギヤセットの外周側且つ1つ又は複数のクラッチの外周側に配置される。
このように構成された本発明においては、オイル貯留部は、非連結型プラネタリギヤセットよりも径方向寸法の小さい連結型プラネタリギヤセットの外周側且つ連結型プラネタリギヤセットに隣接して配置されたクラッチの外周側に配置されるので、オイル貯留部を、自動変速機の軸方向寸法の増大を抑制するためにプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機の径方向寸法の大型化も抑制することができ、さらに、オイル貯留部をクラッチの近傍に配置したことにより、オイル貯留部と各クラッチの遠心キャンセル室とを連通させる油路の管路抵抗の増大を防止することができる。
本発明による自動変速機によれば、オイル貯留部をプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機の径方向寸法の大型化を抑制することができる。
本発明の実施形態による自動変速機の中心軸線を通る水平断面を上方から見たスケルトン図である。 図1に示した本発明の実施形態による自動変速機のII−II矢視図である。 図1に示した本発明の実施形態による自動変速機のIII−III矢視図である。 図1に示した本発明の実施形態による自動変速機の締結表である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による自動変速機を説明する。
まず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による自動変速機を適用したパワートレイン構造の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による自動変速機の中心軸線を通る水平断面を上方から見たスケルトン図であり、図2は、図1に示した本発明の実施形態による自動変速機のII−II矢視図であり、図3は、図1に示した本発明の実施形態による自動変速機のIII−III矢視図であり、図4は、図1に示した本発明の実施形態による自動変速機の締結表である。
まず、図1において、符号1はパワートレイン構造を示している。このパワートレイン構造1は、エンジン2を車両の前部に横置き搭載した前輪駆動車(FF車)に適用されている。図1における矢印FRは、パワートレイン構造1を適用したFF車の進行方向を示す。
この車両の動力源であるエンジン2の出力軸4には、自動変速機6が接続されている。この自動変速機6の出力側にはカウンタ機構8が接続されており、自動変速機6からカウンタ機構8を介して出力される動力により、デファレンシャル機構10が駆動される。
自動変速機6は、エンジン2の出力軸4に接続されてこのエンジン2により生成された動力が入力される入力軸12を備えており、この入力軸12の周りに、変速機構14が配置されている。
また、自動変速機6は、エンジン2の出力軸4から自動変速機6の入力軸12に入力された動力を変速機構14に伝達する第1クラッチ16、第2クラッチ18及び第3クラッチ20を備えている。第2クラッチ18は、入力軸12に入力された動力を変速機構14、第1クラッチ16及び第3クラッチ20に伝達する。第1クラッチ16及び第3クラッチ20は、第2クラッチ18から入力された動力を変速機構14に伝達する。また、自動変速機6は、変速機構14に含まれる回転要素の作動を制限する第1ブレーキ22及び第2ブレーキ24を備えている。
さらに、変速機構14と第2クラッチ18との間に、変速機構14からの動力を出力する出力ギヤ26が配置されている。
そして、これらの入力軸12、変速機構14、クラッチ16、18、20、ブレーキ22、24、及び出力ギヤ26が、変速機ケース28に格納されている。この変速機ケース28は、入力軸12、変速機構14、クラッチ16、18、20、ブレーキ22、24、及び出力ギヤ26の周りに形成されたケース部30と、このケース部30のエンジン2側の端面に取り付けられたハウジング部32とを有している。ケース部30は、このケース部30の外周を形成するケース部本体30aと、ケース部30のエンジン2側の端面においてケース部30とハウジング部32とを区画する隔壁30bと、ケース部30のエンジン2から遠い側の端面を形成するエンドカバー30cとを有する。ハウジング部32は、ケース部30の隔壁30bからエンジン2に向かって外径が拡大するように形成されている。このハウジング部32としては、従来のパワートレイン構造においてトルクコンバータを収容していたハウジング部を流用することができる。
変速機構14は、入力軸12の周りに配置された第1プラネタリギヤセット34、第2プラネタリギヤセット36、第3プラネタリギヤセット38、及び第4プラネタリギヤセット40を含んでいる。これらのプラネタリギヤセット34、36、38、40の内、第2プラネタリギヤセット36は第3プラネタリギヤセット38の外周部に重ねて配置されており、これらの第2プラネタリギヤセット36と第3プラネタリギヤセット38とによって第1の複数段プラネタリギヤセット42が構成されている。
また、第1プラネタリギヤセット34は第4プラネタリギヤセット40の外周部に重ねて配置されており、これらの第1プラネタリギヤセット34と第4プラネタリギヤセット40とによって第2の複数段プラネタリギヤセット44が構成されている。
これらのプラネタリギヤセット34、36、38、40は、入力軸12が延びる方向に沿って、エンジン2に近い側から、第2の複数段プラネタリギヤセット44、第1の複数段プラネタリギヤセット42の順に配置されている。
各プラネタリギヤセット34、36、38、40は、それぞれ、外歯車のサンギヤ34a、36a、38a、40aと、このサンギヤ34a、36a、38a、40aに噛み合った複数のプラネタリピニオンと、これらのプラネタリピニオンを支持するキャリヤ34b、36b、38b、40bと、ピニオンに噛み合った内歯車のリングギヤ34c、36c、38c、40cとを備えている。
特に、図1及び図2に示すように、第1の複数段プラネタリギヤセット42は、内周側の第3プラネタリギヤセット38のリングギヤ38cと、外周側の第2プラネタリギヤセット36のサンギヤ36aが連結された連結型プラネタリギヤセットとなっている。
一方、図1及び図3に示すように、第2の複数段プラネタリギヤセット44は、内周側の第4プラネタリギヤセット40のリングギヤ40cと、外周側の第1プラネタリギヤセット34のサンギヤ34aが連結されていない非連結型プラネタリギヤセットとなっている。この第2の複数段プラネタリギヤセット44(非連結型プラネタリギヤセット)は、入力軸が延びる方向で見て、その最外周に位置する第1プラネタリギヤセット34のリングギヤ34cが、第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)の最外周に位置する第2プラネタリギヤセット36のリングギヤ36cよりも外周側に位置している。
そして、入力軸12が第3プラネタリギヤセット38のキャリヤ38bに連結されていると共に、第2プラネタリギヤセット36のキャリヤ36bと第4プラネタリギヤセット40のキャリヤ40bとが連結され、第1プラネタリギヤセット34のキャリヤ34bと第4プラネタリギヤセット40のリングギヤ40cとが連結され、第4プラネタリギヤセット40のキャリヤ40bと出力ギヤ26とが連結されている。
また、第2クラッチ18は、出力ギヤ26よりもエンジン2側に配置され、第1クラッチ16及び第3クラッチ20は、第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)に隣接して、第1クラッチ16が第3クラッチ20の外周部に重なるように配置されている。
そして、第1プラネタリギヤセット34のサンギヤ34a、第1クラッチ16、及び第3クラッチ20は、それぞれ第2クラッチ18の出力軸18aに連結されており、これにより、第2クラッチ18を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、第2プラネタリギヤセット36のリングギヤ36cは、第1クラッチ16の出力軸16aに連結されており、これにより、第1クラッチ16及び第2クラッチ18を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、第2プラネタリギヤセット36のサンギヤ36a(即ち、第3プラネタリギヤセット38のリングギヤ38c)は、第3クラッチ20の出力軸20aに連結されており、これにより、第3クラッチ20及び第2クラッチ18を介して入力軸12に断接可能に連結されている。
また、第1ブレーキ22は、第2クラッチ18の外周部においてケース部本体30aの内周に固定されており、第3プラネタリギヤセット38のサンギヤ38a及び第4プラネタリギヤセット40のサンギヤ40aと連結されて、これらのサンギヤ38a、40aの作動を制限する。
また、第2ブレーキ24は、第1プラネタリギヤセット34のリングギヤ34cの外周部においてケース部本体30aの内周に固定されており、第1プラネタリギヤセット34のリングギヤ34cと連結されて、このリングギヤ34cの作動を制限する。
上述したように、第1プラネタリギヤセット34の外周部には、第2ブレーキ24のみが配置されているが、この第1プラネタリギヤセット34の外周部に複数のブレーキ(例えば、第1ブレーキ22及び第2ブレーキ24)が配置されるようにしてもよい。
上述した第1クラッチ16、第2クラッチ18、第3クラッチ20、第1ブレーキ22、及び第2ブレーキ24の締結状態の組み合わせにより、所望の前進変速段又は後退変速段が得られる。本実施形態の自動変速機6は、図4の締結表に示すように、前進8速及び後退速を出力可能となっている。なお、図4の締結表における丸印は、クラッチ16、18、20又はブレーキ22、24が締結状態にあることを示し、無印は、クラッチ16、18、20又はブレーキ22、24が解放状態にあることを示している。
例えば、自動変速機6の1速においては、第1クラッチ16及び第3クラッチ20が解放され、且つ、第2クラッチ18、第1ブレーキ22、及び第2ブレーキ24が締結される。これにより、入力軸12の回転は、第3プラネタリギヤセット38のキャリヤ38bに伝達されると共に、第2クラッチ18を介して第1プラネタリギヤセット34のサンギヤ34aに伝達される。このサンギヤ34aの回転は、第1プラネタリギヤセット34のキャリヤ34bから第4プラネタリギヤセット40のリングギヤ40cに減速出力される。そして、このリングギヤ40cの回転は、第4プラネタリギヤセット40のキャリヤ40bから出力ギヤ26に減速出力される。
次に、図1に示すように、カウンタ機構8は、第2クラッチ18及び出力ギヤ26の外周側(図1では車両後方側)に配置されている。カウンタ機構8は、自動変速機6の入力軸12と平行に延びるように配置されたカウンタ軸46と、このカウンタ軸46上に設けられると共に自動変速機6の出力ギヤ26により駆動されるカウンタ入力部48と、カウンタ軸46上に設けられると共にデファレンシャル機構10を駆動するカウンタ出力部50とを有する。即ち、自動変速機6の出力ギヤ26から出力された動力は、カウンタ入力部48からカウンタ軸46を介してカウンタ出力部50に伝達され、このカウンタ出力部50に連結されたデファレンシャル機構10に出力される。
次に、自動変速機6のクラッチ16、18、20を作動させるための構成について、図1及び図2を参照して説明する。
ここで、第1クラッチ16、第2クラッチ18、及び第3クラッチ20は、それぞれ、クラッチ16、18、20の出力軸16a、18a、20aに固定された摩擦板と、この摩擦板を挟み込むようにクラッチ16、18、20の入力軸に固定された摩擦相手板とを有し、さらに、これらの摩擦板と摩擦相手板とを互いに圧接させる方向(入力軸12の軸線方向)に作動する締結ピストンを有している。また、第1クラッチ16、第2クラッチ18、及び第3クラッチ20は、それぞれ、締結ピストンの締結を制御するための作動油が供給される締結油圧室と、この締結油圧室内の作動油が締結油圧室と共に入力軸12の周りを回転することにより発生する遠心圧を打ち消す遠心キャンセル室とを備えている。この遠心キャンセル室は、入力軸12が延びる方向に沿って、締結ピストンに対して締結油圧室の反対側に設けられている。
そして、第1クラッチ16、第2クラッチ18、及び第3クラッチ20のそれぞれの締結油圧室に対する作動油の供給及び排出を制御するバルブボディが、自動変速機6の近傍に配置されている。さらに、バルブボディと、第1クラッチ16、第2クラッチ18、及び第3クラッチ20のそれぞれの締結油圧室とを連通させる油路52が、ケース部本体30aに形成されている。
また、第2クラッチ18の遠心キャンセル室に供給され又は遠心キャンセル室から排出される作動油を貯留するオイル貯留部54が、エンジン2と第2クラッチ18との間において、変速機ケース28のハウジング部32内に設けられている。さらに、このオイル貯留部54と、第2クラッチ18の遠心キャンセル室とを連通させる油路56が、ケース部30の隔壁30bに形成されている。オイル貯留部54は、油路56の遠心キャンセル室側の出口よりも上方に設けられているので、オイル貯留部54内の作動油は、重力によって遠心キャンセル室に供給される。
さらに、図1及び図2に示すように、第1クラッチ16及び第3クラッチ20のそれぞれの遠心キャンセル室に供給され又は遠心キャンセル室から排出される作動油を貯留するオイル貯留部58が、第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)の外周部且つ第1クラッチ16及び第3クラッチ20の外周部において、ケース部本体30aの外側に配置されている。このオイル貯留部58は、入力軸12が延びる方向で見て、第1ブレーキ22及び第2ブレーキ24のうち最外周に位置する第2ブレーキ24とオーバーラップする位置に配置されている。
オイル貯留部58は、上方に向かって開口したほぼ直方体形状の箱体であり、その底面が入力軸12とほぼ同じ高さ位置となるように、ケース部本体30aの外周の車両前方側において、ケース部本体30aと一体に設けられている。また、オイル貯留部58には、その上面の開口を覆うカバー58aが設けられている。さらに、オイル貯留部58の上部には、このオイル貯留部58と変速機ケース28の内部とを連通させるように開口58bが形成されており、余剰の作動油がオイル貯留部58からこの開口58bを介して変速機ケース28内に還流可能となっている。
さらに、オイル貯留部58の下端部と、第1クラッチ16及び第3クラッチ20の遠心キャンセル室とを連通させる油路60が、ケース部30のケース部本体30aやエンドカバー30cに形成されている。オイル貯留部58は、油路60の遠心キャンセル室側の出口よりも上方に設けられているので、オイル貯留部58内の作動油は、重力によって遠心キャンセル室に供給される。
次に、上述した本発明の実施形態による自動変速機6の効果を説明する。
まず、オイル貯留部58は、第2の複数段プラネタリギヤセット44(非連結型プラネタリギヤセット)よりも径方向寸法の小さい第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)の外周部に配置されるので、自動変速機6の軸方向寸法の増大を抑制するためにオイル貯留部58をプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機6の径方向寸法の大型化も抑制することができる。
また、非連結型プラネタリギヤセットである第2の複数段プラネタリギヤセット44の外周部に第2ブレーキ24が配置されていても、オイル貯留部58は、入力軸12が延びる方向で見て、第2ブレーキ24(すなわち最外周に位置するブレーキ)とオーバーラップする位置に配置されているので、オイル貯留部58を第2ブレーキ24のさらに外周側に配置することによる自動変速機6の径方向寸法の大型化を防止することができる。
また、オイル貯留部58は、第2の複数段プラネタリギヤセット44(非連結型プラネタリギヤセット)よりも径方向寸法の小さい第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)の外周側且つ第1の複数段プラネタリギヤセット42(連結型プラネタリギヤセット)に隣接して配置されたクラッチ16、20の外周側に配置されるので、オイル貯留部58を、自動変速機6の軸方向寸法の増大を抑制するためにプラネタリギヤセットの外周部に配置しつつ、自動変速機6の径方向寸法の大型化も抑制することができ、さらに、オイル貯留部58をクラッチ16、20の近傍に配置したことにより、オイル貯留部58と各クラッチ16、20の遠心キャンセル室とを連通させる油路60の管路抵抗の増大を防止することができる。
1 パワートレイン構造
2 エンジン
4 出力軸
6 自動変速機
8 カウンタ機構
10 デファレンシャル機構
12 入力軸
14 変速機構
16 第1クラッチ
18 第2クラッチ
20 第3クラッチ
22 第1ブレーキ
24 第2ブレーキ
26 出力ギヤ
28 変速機ケース
34 第1プラネタリギヤセット
36 第2プラネタリギヤセット
38 第3プラネタリギヤセット
40 第4プラネタリギヤセット
34a、36a、38a、40a サンギヤ
34b、36b、38b、40b キャリヤ
34c、36c、38c、40c リングギヤ
42 第1の複数段プラネタリギヤセット
44 第2の複数段プラネタリギヤセット
54、58 オイル貯留部

Claims (4)

  1. 動力源で生成された動力を変速して出力する自動変速機であって、
    上記動力源で生成された動力が入力される入力軸と、
    少なくとも2つのプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置して構成された第1の複数段プラネタリギヤセットと、
    少なくとも2つのプラネタリギヤセットを内外周に重ねて配置して構成された第2の複数段プラネタリギヤセットと、を有し、
    上記第1の複数段プラネタリギヤセット及び上記第2の複数段プラネタリギヤセットのプラネタリギヤセットは、それぞれ、上記入力軸の周りに設けられたサンギヤ、プラネタリピニオン、このプラネタリピニオンを回転自在に支持するキャリア、及び、リングギヤを有し、
    さらに、上記動力源から上記入力軸に入力された動力を上記プラネタリギヤセットの上記サンギヤ、上記キャリア、又は、上記リングギヤのいずれかに伝達する1つ又は複数のクラッチであって、締結ピストンと、この締結ピストンの締結を制御するための作動油が供給される締結油圧室と、上記入力軸が延びる方向に沿って、上記締結ピストンに対して上記締結油圧室の反対側に設けられる遠心キャンセル室と、を有するクラッチと、
    このクラッチの遠心キャンセル室へ油路を介して供給され又は上記遠心キャンセル室から油路を介して排出される作動油を貯留するオイル貯留部と、を有し、
    上記第1の複数段プラネタリギヤセットは、内周側プラネタリギヤセットのリングギヤと、外周側プラネタリギヤセットのサンギヤが連結された連結型プラネタリギヤセットであり、
    上記第2の複数段プラネタリギヤセットは、内周側プラネタリギヤセットのリングギヤと、外周側プラネタリギヤセットのサンギヤが連結されていない非連結型プラネタリギヤセットであり、且つ、上記入力軸が延びる方向で見て、その最外周に位置するリングギヤが、上記連結型プラネタリギヤセットの最外周のリングギヤよりも外周側に位置し、
    上記オイル貯留部は、上記連結型プラネタリギヤセットの外周部に配置されることを特徴とする自動変速機。
  2. さらに、上記第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部に配置され、上記第1の複数段プラネタリギヤセット及び/又は上記第2の複数段プラネタリギヤセットの上記サンギヤ、上記キャリア、又は、上記リングギヤのいずれかの作動を制限する複数のブレーキを有し、
    上記オイル貯留部は、上記入力軸が延びる方向で見て、上記複数のブレーキのうち少なくとも最外周に位置するブレーキとオーバーラップする位置に配置されている請求項1に記載の自動変速機。
  3. さらに、上記第2の複数段プラネタリギヤセットの外周部に配置され、上記第1の複数段プラネタリギヤセット及び/又は上記第2の複数段プラネタリギヤセットの上記サンギヤ、上記キャリア、又は、上記リングギヤのいずれかの作動を制限する単一のブレーキを有し、
    上記オイル貯留部は、上記入力軸が延びる方向で見て、上記単一のブレーキとオーバーラップする位置に配置されている請求項1に記載の自動変速機。
  4. 上記1つ又は複数のクラッチは、上記連結型プラネタリギヤセットに隣接して配置され、
    上記オイル貯留部は、上記連結型プラネタリギヤセットの外周部且つ上記1つ又は複数のクラッチの外周部に配置される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動変速機。
JP2014013327A 2014-01-28 2014-01-28 自動変速機 Expired - Fee Related JP6066098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014013327A JP6066098B2 (ja) 2014-01-28 2014-01-28 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014013327A JP6066098B2 (ja) 2014-01-28 2014-01-28 自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015140841A JP2015140841A (ja) 2015-08-03
JP6066098B2 true JP6066098B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=53771327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014013327A Expired - Fee Related JP6066098B2 (ja) 2014-01-28 2014-01-28 自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6066098B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016225732A1 (de) * 2016-12-21 2018-06-21 Zf Friedrichshafen Ag Mehrstufengetriebe

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS537574B2 (ja) * 1973-03-16 1978-03-18
EP1630440B1 (en) * 2004-08-26 2008-04-09 HOERBIGER Antriebstechnik GmbH Hydraulic double clutch
DE102008000428A1 (de) * 2008-02-28 2009-09-03 Zf Friedrichshafen Ag Mehrstufengetriebe
JP2010048318A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Mazda Motor Corp 自動変速機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015140841A (ja) 2015-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101848572B1 (ko) 다단 변속기
KR101350539B1 (ko) 자동 변속기
US8303457B2 (en) Automatic transmission
US7582039B2 (en) Automatic transmission for automotive vehicles
KR20160058175A (ko) 다단 자동 변속기
US10041570B2 (en) Power transmission device
US20090114501A1 (en) Frictional engagement device
CN103328855B (zh) 自动变速器
CN105849439A (zh) 自动变速器
US8771131B2 (en) Transmission device
US9810313B2 (en) Power transmission apparatus
JP6066098B2 (ja) 自動変速機
JP6061099B2 (ja) 自動変速機
JP2009197851A (ja) 変速機のクラッチ装置
JP6066100B2 (ja) 自動変速機
JP4697075B2 (ja) 自動変速機
JP6167815B2 (ja) 自動変速機
JP2008014368A (ja) 自動変速機
JP6065231B2 (ja) パワートレイン構造
CN108626369B (zh) 动力传递装置的流路结构
JP2008309238A (ja) 自動変速機
JP6066099B2 (ja) 自動変速機用の動力伝達用クラッチの遠心キャンセル構造
JP4619381B2 (ja) 自動変速機の液路構造
JP4682876B2 (ja) 自動変速機
JP2005233386A (ja) 自動変速機の潤滑構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6066098

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees