JP3571896B2 - 自動変速機の油圧締結装置 - Google Patents

自動変速機の油圧締結装置 Download PDF

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    • F16H63/3023Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure
    • F16H63/3026Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure comprising friction clutches or brakes

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の変速機構に適用される油圧締結による多板クラッチや多板ブレーキ等の自動変速機の油圧締結装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機の油圧締結による多板クラッチや多板ブレーキでは、締結時にピストン油室に締結圧の作動油が導かれ、解放時に作動油がドレーンされるが、この解放時においてもピストン油室に作動油が溜ったままであり、高速で回転した場合、回転中心軸から離れるほど大きくなる遠心油圧が発生し、解放状態を保つべきクラッチやブレーキが遠心油圧により締結してしまうことがある。
【0003】
そこで、ピストンに対しピストン油室側から作用する遠心油圧による力を打ち消すべく、ピストンを挟んでピストン油室と対向する位置に遠心油圧キャンセル室を形成し、このキャンセル室に油を溜めておくキャンセル室付きの油圧締結装置が自動変速機の変速機構に採用されている。
【0004】
このキャンセル室には、締結時にピストンストロークに従って作動油を抜き、解放時にピストンストロークに従って作動油を入れる油路が連通されているが、従来、このキャンセル油路は、図4や図5に示すように、ピストンが摺動する部材に形成され、ピストンと仕切プレートにより画成される遠心油圧キャンセル室に直接連通する油穴による構成となってる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のキャンセル油路構成は、油路と遠心油圧キャンセル室とが直接連通する部分には適用することができても、互いに相対回転する2つの部材を介して遠心油圧キャンセル室と連通する部分においては、相対回転時に油の受け渡しを行なう2つの油穴が一致しないことになり、これをそのまま適用することができない。
【0006】
一方、互いに相対回転する2つの部材を介して油室と連通する部分での油路構成は、図1及び図3のクラッチ締結油路に示すように、トランスミッションケースに固定されたドラムサポートに全周溝を形成し、ドラムサポートとは相対回転可能なクラッチドラムに油穴を形成し、該油穴の内側開口端を全周溝と連通させ外側開口端をクラッチ油室と連通させ、全周溝の両側外周面に2つのシール溝を形成し、シール溝に相対摺動部からの油漏れを防止するシールリングを装着する構成となる。
【0007】
しかしながら、この油路構成は、油の抜き応答を良くするために幅の広い全周溝を形成し、しかも、全周溝の両側には2つのシール溝が形成されることにより軸方向寸法が長くなる。また、2つのシール溝加工等により加工工数が増大するし、さらに、2つのシールリングを用いることで部品点数が多くなるという問題がある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、軸方向寸法の短縮化と加工工数及び部品点数の低減を図りながら、相対回転部材を介して軸方向油路と油室との油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)
上記課題の解決手段1(請求項1)は、軸方向油路が形成された第1部材と、該第1部材とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置された第2部材と、互いに回転摺動している第1部材と第2部材を径方向油路を介して連通させることで軸方向油路と油室との間の油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置において、
前記第2部材の内面に環状の摺動ブッシュを圧入し、
前記径方向油路を、第1部材に形成した全周溝と、摺動ブッシュに形成した第1油穴と、第2部材に形成した第2油穴を有し、全周溝と第1油穴と第2油穴とは互いに連通する構成とし、
前記全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周にわたる溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、
前記摺動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接触させたことを特徴とする。
【0010】
(解決手段2)
上記課題の解決手段2(請求項2)は、請求項1記載の自動変速機の油圧締結装置において、
前記第1油穴と第2油穴の軸方向穴径を、全周溝の軸方向溝幅より大きく設定したことを特徴とする。
【0011】
(解決手段3)
上記課題の解決手段3(請求項3)は、請求項1または請求項2記載の自動変速機の油圧締結装置において、
前記第2油穴を、周方向径を長径とする長穴とし、
前記第1油穴を、第2油穴の軸方向の短径とほぼ一致する径を持つ丸穴としたことを特徴とする。
【0012】
(解決手段4)
上記課題の解決手段4(請求項4)は、請求項1ないし請求項3記載の自動変速機の油圧締結装置において、
前記全周溝を、その溝底が軸方向油路に到達する深さを有する溝としたことを特徴とする。
【0013】
(解決手段5)
上記課題の解決手段5(請求項5)は、請求項1ないし請求項4記載の自動変速機の油圧締結装置において、
前記第1部材をトランスミッションケースに固定されたドラムサポートとし、第2部材を多板クラッチのクラッチドラムとし、油室をクラッチ油室とはクラッチピストンを挟んで対向配置された遠心油圧キャンセル室としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は請求項1〜請求項5に記載の発明に対応する自動変速機の油圧締結装置である。
【0015】
まず、構成を説明する。
【0016】
図1は実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置を示す断面図、図2は実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置の油穴と全周溝との関係を示す部分展開図、図3は実施の形態1の油圧締結装置が適用された自動変速機の変速機構を示す断面である。
【0017】
図3において、1はトランスミッションケース、2は入力軸、3はサンギヤ、4はピニオンギヤ、5はピニオンキャリヤ、6はリングギヤ、7は出力ギヤ軸、8は多板ブレーキ、9はブレーキ油室、10はブレーキピストン、11はブレーキ油路、12は多板クラッチ、13はドラムサポート(第1部材)、14はクラッチドラム(第2部材)、15は遠心油圧キャンセル室(油室)、16はクラッチ油室、17はクラッチピストン、18はキャンセル油路、19はクラッチ油路、20は仕切プレート、21はベアリングである。
【0018】
前記トランスミッションケース1は、内部にプラネタリーギヤユニットや多板ブレーキ8や多板クラッチ12等の締結要素が収納されている。
【0019】
前記入力軸2は、図外のトルクコンバータから入力されるエンジン回転駆動力をサンギヤ3に伝達する。
【0020】
前記ピニオンギヤ4を支持するピニオンキャリヤ5には、ベアリング21に支持されている出力ギヤ軸7が連結されている。
【0021】
前記多板ブレーキ8は、トランスミッションケース1とクラッチドラム14との間に介装され、ブレーキ油路11からブレーキ油室9へライン圧を供給することでブレーキピストン10が締結作動し、クラッチドラム14をトランスミッションケース1へ固定させる。尚、クラッチドラム14は隣接して配置されている図外のプラネタリーギヤユニットのピニオンキャリヤに連結されている。
【0022】
前記多板クラッチ12は、リングギヤ6とクラッチドラム14との間に介装され、クラッチ油路19からクラッチ油室16へライン圧を供給することでクラッチピストン17が締結作動し、リングギヤ6とクラッチドラム14とを一体に固定して回転させる。
【0023】
この多板クラッチ12のクラッチドラム14は、クラッチピストン17を摺動可能に設けるべく断面コ字状にプレス成形され、クラッチドラム14の折り曲げ端部とクラッチピストン17のクラッチプレート側端部を仕切プレート20により画成することで遠心油圧キャンセル室15が形成され、この遠心油圧キャンセル室15とクラッチ油室16とは、クラッチピストン17を挟んで対向配置される。この遠心油圧キャンセル室15には油の受け渡しを行なうキャンセル油路18が連通している。
【0024】
図1及び図2において、13はドラムサポート、14はクラッチドラム、15は遠心油圧キャンセル室、16はクラッチ油室、17はクラッチピストン、18はキャンセル油路、19はクラッチ油路、20は仕切プレート、22は摺動ブッシュ、23はリターンスプリング、24はスナップリング、25,26はピストンシール、27,28はシールリングである。
【0025】
前記ドラムサポート13は、トランスミッションケース1に固定され、このドラムサポート13には軸方向油路18aと、その溝底が軸方向油路18aに到達する深さを有する全周溝18bが形成されている。
【0026】
前記摺動ブッシュ22は、環状であり、クラッチドラム14の内面に圧入固定されていて、この摺動ブッシュ22には第1油穴18cが形成されている。
【0027】
前記クラッチドラム14は、ドラムサポート13とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置されていて、このクラッチドラム14には第2油穴18dが形成されている。
【0028】
前記全周溝18bと第1油穴18cと第2油穴18dにより互いに連通する径方向油路が構成され、全周溝18bの溝底は軸方向油路18aと直接連通し、全周にわたる溝開口が第1油穴18cと第2油穴18dに連通する溝とされる。そして、摺動ブッシュ22の内面は、全周溝18bの両側外周面に面接触させている。
【0029】
また、第1油穴18cと第2油穴18dの軸方向穴径H1は、全周溝18bの軸方向溝幅H2より大きく設定され、さらに、図2に示すように、第2油穴18dを、周方向径を長径とする長穴とし、第1油穴18cを、第2油穴18dの軸方向の短径とほぼ一致する径を持つ丸穴としている。
【0030】
次に、作用効果を説明する。
【0031】
[キャンセル油路構造の製造時]
多板クラッチ12の遠心油圧キャンセル室に連通するキャンセル油路18は、板材からプレス成形により製造されたクラッチドラム14に摺動ブッシュ22を圧入して一体とし、これをドラムサポート13に組み付けることで、3つの部材間で互いに連通する軸方向油路18aと径方向油路(全周溝18b,第1油穴18c,第2油穴18d)によるキャンセル油路18が形成される。
【0032】
この遠心油圧キャンセル室15へのキャンセル油路構造の場合、摺動ブッシュ22により相対回転部分でのシール性を確保しているため、摺動ブッシュ22の軸方向幅程度の長さ余裕があれば十分に油の受け渡し油路を形成することができ、シールリング27,28により相対回転部分でのシール性を確保するクラッチ油室16へのクラッチ油路構造に比べて軸方向寸法の短縮化が図られる。
【0033】
特に、実施の形態1で示したように、遠心油圧キャンセル室15を有する多板クラッチ12の場合、クラッチ油室16へのクラッチ油路構造をそのまま遠心油圧キャンセル室15へのキャンセル油路構造に適用した場合、4つのシールリングを軸方向に並べるだけの軸方向長さを必要とし、自動変速機のコンパクト化を妨げる一因となってしまう。
【0034】
また、上記クラッチドラム14に対する摺動ブッシュ22の圧入時、周方向の3か所程度に形成される第1油穴18cと第2油穴18dとの周方向位置合わせを要するが、第2油穴18dを長穴にしているため、多少の周方向位置ずれがあっても第1油穴18cとの穴位置が一致することになり、圧入工程での周方向位置合わせ作業の簡略化が図られる。
【0035】
さらに、クラッチ油室16へのクラッチ油路構造の場合、2つのシール溝をドラムサポート13に形成した上でここに2つのシールリングを装着する必要があるのに対し、遠心油圧キャンセル室15へのキャンセル油路構造の場合、シール溝の形成を必要としないし、且つ、1つの摺動ブッシュ22を追加するだけで良い。
【0036】
加えて、ドラムサポート13には、軸方向油路18aと、その溝底が軸方向油路18aに到達する深さを有する全周溝18bとを形成しておくだけで良い。すなわち、クラッチ油室16へのクラッチ油路構造の場合、全周溝の溝底が軸方向油路に到達する深さがないことで、軸方向油路と全周溝とをつなぐ径方向油穴を形成する必要があるのに対し、遠心油圧キャンセル室15へのキャンセル油路構造の場合、径方向油穴の形成を必要としない。
【0037】
[遠心油圧キャンセル室に対する油の受け渡し作用]
多板クラッチ12の解放時、クラッチピストン17がリターンスプリング23の付勢力により図1の右方向にストロークすると、遠心油圧キャンセル室15の容積が拡大し、室内圧の低下に伴い、軸方向油路18a→全周溝18b→第1油穴18c→第2油穴18dを経過して遠心油圧キャンセル室15へ作動油が入れられる。
【0038】
また、多板クラッチ12の締結時、クラッチピストン17がクラッチ油室16への締結圧供給に伴う力により図1の左方向にストロークすると、遠心油圧キャンセル室15の容積が縮小し、室内圧の上昇に伴い、遠心油圧キャンセル室15から第2油穴18d→第1油穴18c→全周溝18bを経過して軸方向油路18aに作動油が排除される。
【0039】
上記遠心油圧キャンセル室15に対する油の受け渡し作用において、固定のドラムサポート13と回転するクラッチドラム14との相対回転部分からの油の漏れを防止する必要があるが、摺動ブッシュ22の内面とドラムサポート13の全周溝18bの両側外周面との面接触により油の漏れが防止される。
【0040】
また、第1油穴18cと第2油穴18dの軸方向穴径H1は、全周溝18bの軸方向溝幅H2より大きく設定されているため、遠心油圧キャンセル室15からの油の抜き抵抗が大きくなり、多板クラッチ12の解放状態で遠心油圧キャンセル室15に充填されている油が流出することなく、遠心油圧のキャンセル作用が確実に達成される。
【0041】
(その他の実施の形態)
実施の形態1では、自動変速機の遠心油圧キャンセル室を有する多板クラッチへの適用例を示したが、遠心油圧キャンセル室を有する多板ブレーキに適用することもできるし、また、遠心油圧キャンセル室を持たない油圧締結装置の締結油路構成に適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、軸方向油路が形成された第1部材と、該第1部材とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置された第2部材と、互いに回転摺動している第1部材と第2部材を径方向油路を介して連通させることで軸方向油路と油室との間の油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置において、第2部材の内面に環状の摺動ブッシュを圧入し、径方向油路を、第1部材に形成した全周溝と、摺動ブッシュに形成した第1油穴と、第2部材に形成した第2油穴を有し、全周溝と第1油穴と第2油穴とは互いに連通する構成とし、全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周にわたる溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、摺動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接触させたため、軸方向寸法の短縮化と加工工数及び部品点数の低減を図りながら、相対回転部材を介して軸方向油路と油室との油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置を提供することができるという効果が得られる。
【0043】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の自動変速機の油圧締結装置において、第1油穴と第2油穴の軸方向穴径を、全周溝の軸方向溝幅より大きく設定したため、上記効果に加え、油室からの油の抜き抵抗が大きくなり、油室に充填されている油の流出を抑えることができる。
【0044】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の自動変速機の油圧締結装置において、第2油穴を、周方向径を長径とする長穴とし、第1油穴を、第2油穴の軸方向の短径とほぼ一致する径を持つ丸穴としたため、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、第2部材に対し摺動ブッシュを圧入する際に油穴の周方向位置合わせ作業の簡略化を図ることができる。
【0045】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1ないし請求項3記載の自動変速機の油圧締結装置において、全周溝を、その溝底が軸方向油路に到達する深さを有する溝としたため、請求項1ないし請求項3記載の発明の効果に加え、第1部材に軸方向油路と全周溝を形成するだけ良く、加工工数が低減される。
【0046】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1ないし請求項4記載の自動変速機の油圧締結装置において、第1部材をトランスミッションケースに固定されたドラムサポートとし、第2部材を多板クラッチのクラッチドラムとし、油室をクラッチ油室とはクラッチピストンを挟んで対向配置された遠心油圧キャンセル室としたため、クラッチ油室へのクラッチ油路構造をそのまま遠心油圧キャンセル室へのキャンセル油路構造に適用した場合に比べ軸方向寸法が短縮され、自動変速機のコンパクト化に有用な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置を示す断面図である。
【図2】実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置の油穴と全周溝との関係を示す部分展開図である。
【図3】実施の形態1の油圧締結装置が適用された自動変速機の変速機構を示す断面である。
【図4】従来の自動変速機の油圧締結装置の一例を示す断面図である。
【図5】従来の自動変速機の油圧締結装置の他例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッションケース
2 入力軸
3 サンギヤ
4 ピニオンギヤ
5 ピニオンキャリヤ
6 リングギヤ
7 出力ギヤ軸
8 多板ブレーキ
9 ブレーキ油室
10 ブレーキピストン
11 ブレーキ油路
12 多板クラッチ
13 ドラムサポート(第1部材)
14 クラッチドラム(第2部材)
15 遠心油圧キャンセル室(油室)
16 クラッチ油室
17 クラッチピストン
18 キャンセル油路
18a 軸方向油路
18b 全周溝
18c 第1油穴
18d 第2油穴
19 クラッチ油路
20 仕切プレート
21 ベアリング
22 摺動ブッシュ
23 リターンスプリング
24 スナップリング
25,26 ピストンシール
27,28 シールリング

Claims (5)

  1. 軸方向油路が形成された第1部材と、該第1部材とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置された第2部材と、互いに回転摺動している第1部材と第2部材を径方向油路を介して連通させることで軸方向油路と油室との間の油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置において、
    前記第2部材の内面に環状の摺動ブッシュを圧入し、
    前記径方向油路を、第1部材に形成した全周溝と、摺動ブッシュに形成した第1油穴と、第2部材に形成した第2油穴を有し、全周溝と第1油穴と第2油穴とは互いに連通する構成とし、
    前記全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周にわたる溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、
    前記摺動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接触させたことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
  2. 請求項1記載の自動変速機の油圧締結装置において、
    前記第1油穴と第2油穴の軸方向穴径を、全周溝の軸方向溝幅より大きく設定したことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の自動変速機の油圧締結装置において、
    前記第2油穴を、周方向径を長径とする長穴とし、
    前記第1油穴を、第2油穴の軸方向の短径とほぼ一致する径を持つ丸穴としたことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
  4. 請求項1ないし請求項3記載の自動変速機の油圧締結装置において、
    前記全周溝を、その溝底が軸方向油路に到達する深さを有する溝としたことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
  5. 請求項1ないし請求項4記載の自動変速機の油圧締結装置において、
    前記第1部材をトランスミッションケースに固定されたドラムサポートとし、第2部材を多板クラッチのクラッチドラムとし、油室をクラッチ油室とはクラッチピストンを挟んで対向配置された遠心油圧キャンセル室としたことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
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