JP3225921B2 - ドラムクラッチの液路構造 - Google Patents

ドラムクラッチの液路構造

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JP3225921B2 JP15119198A JP15119198A JP3225921B2 JP 3225921 B2 JP3225921 B2 JP 3225921B2 JP 15119198 A JP15119198 A JP 15119198A JP 15119198 A JP15119198 A JP 15119198A JP 3225921 B2 JP3225921 B2 JP 3225921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転シャフトを相
対回転自在に収容した中空の回転シャフトの外周に、ク
ラッチサポートとクラッチドラムとを設け、該クラッチ
ドラムに内蔵されたクラッチピストンに対して前記クラ
ッチサポート内に形成された液路を流通する流体を供給
することにより前記クラッチピストンを動作させるよう
にしたドラムクラッチの液路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のドラムクラッチ20の液
路構造を例示し、自動変速機のトランスミッションを側
面から示した一部断面図である。これは、回転シャフト
34を相対回転自在に収容した中空の回転シャフト35
の外周に、クラッチサポート29を突き当てて位置決め
したクラッチドラム21を設け、このクラッチドラム2
1にクラッチピストン25を内蔵したものである。
【0003】クラッチドラム21の内周面には複数のク
ラッチプレート22が設けられ、これらのクラッチプレ
ート22をクラッチハブ23の外周面に設けられた複数
のクラッチプレート24と交互に配してクラッチ要素を
構成する。クラッチ要素の締結または開放は、油圧で作
動するクラッチピストン25の軸方向移動により行われ
る。
【0004】クラッチピストン25に作用するオイル
は、クラッチサポート29内に形成された油路40,4
1を流通し、クラッチドラム21を径方向に貫通する油
路42を経て該クラッチドラム21内のシリンダ室43
に供給され、また、クラッチドラム21内に供給された
オイルは、油路42を経てクラッチサポート29内に形
成された油路41から排出される。
【0005】クラッチサポート29内の油路40から供
給される油圧が上昇すると、クラッチピストン25に加
わる圧力も上昇する。この場合、クラッチピストン25
が図面左方向にクラッチプレート22,24を押圧して
クラッチ要素を締結させるから、クラッチドラム21と
クラッチハブ23とは一体に回転できる。これに対し
て、クラッチサポート29内に形成された油路40,4
1から供給される油圧が減少すると、クラッチピストン
25に加わる圧力も減少する。この場合、クラッチピス
トン25が図面右方向に移動してクラッチ要素の締結を
開放させるから、クラッチドラム21とクラッチハブ2
3とは相対回転できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の油路構造にあっては、クラッチサポート29内
の油路40,41を流通するオイルは、直接クラッチド
ラム21を径方向に貫通する油路42を経てクラッチピ
ストン25に作用するため、クラッチドラム21をクラ
ッチサポート29の外周で支持しなければならず、クラ
ッチドラム21の外径寸法が大型化するという問題があ
った。
【0007】このため、本願第一発明であるドラムクラ
ッチの液路構造は、クラッチサポート内に形成された液
路を流通する流体が、前記中空回転シャフトを径方向に
貫通する第一の液路を経て該中空回転シャフトおよび前
記回転シャフト間に形成された環状隙間に流入し、該環
状隙間から前記中空回転シャフトを径方向に貫通する第
二の液路と前記クラッチドラムを径方向に貫通する第三
の液路とを経て該クラッチドラム内の前記クラッチピス
トンに作用するように構成して、ドラムクラッチの締結
または開放に必要な流体を供給するための液路構造を変
更することより、クラッチドラムを中空回転シャフトで
直接支持させることができ、クラッチドラムの外径を小
径化することを目的とする。
【0008】ところで、クラッチドラム21の軸方向に
対する位置決めは、クラッチサポート29の突き当てに
より行われ、クラッチドラム21と、クラッチサポート
29との相対回転は、クラッチドラム21と、クラッチ
サポート29の突き当て部29aとの間に設けたスラス
トベアリング18によって確保される。この場合、スラ
ストベアリング18を潤滑するには、回転シャフト34
に形成された油路7を流通するオイルを径方向に形成し
た潤滑油路8からスラストベアリング18の内側に位置
して中空回転シャフト35を径方向に貫通する潤滑油路
9を経て供給することが一般的である。
【0009】しかしながら、クラッチドラムの外径を小
径化するため、上記構成を用いた場合、中空回転シャフ
トおよび回転シャフト間に形成された環状隙間をクラッ
チ作動油用油路として用いており、スラストベアリング
と回転シャフトの油路との間にクラッチ作動油路が位置
するから、図4のような潤滑油路9を形成することがで
きないことがある。
【0010】このため、本願第二乃至第四発明は、クラ
ッチドラムと、クラッチサポートの突き当て部との間に
スラストベアリングを有し、該スラストベアリングを潤
滑するための潤滑液を供給する潤滑液供給手段を具える
ことにより、該回転シャフト内に形成した液路とスラス
トベアリングとの間にクラッチ作動油路が位置する構成
であっても、前記スラストベアリングの潤滑を確保する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、第一発明であるドラムクラッチの液路構造は、回転
シャフトを相対回転自在に収容した中空の回転シャフト
の外周に、クラッチサポートとクラッチドラムとを設
け、該クラッチドラムに内蔵されたクラッチピストンに
対して前記クラッチサポート内に形成された液路を流通
する流体を供給することにより前記クラッチピストンを
動作させるようにしたドラムクラッチにおいて、前記ク
ラッチサポート内に形成された液路を流通する流体は、
前記中空回転シャフトを径方向に貫通する第一の液路を
経て該中空回転シャフトおよび前記回転シャフト間に形
成された環状隙間に流入し、該環状隙間から前記中空回
転シャフトを径方向に貫通する第二の液路と前記クラッ
チドラムを径方向に貫通する第三の液路とを経て該クラ
ッチドラム内の前記クラッチピストンに作用するように
したことを特徴とするものである。
【0012】第二発明の液路構造は、第一発明におい
て、前記クラッチドラムの軸方向の位置決めをクラッチ
サポートにより行い、前記クラッチドラムと、前記クラ
ッチサポートの突き当て部との間にスラストベアリング
を有し、該スラストベアリングを潤滑するための潤滑液
を供給する潤滑液供給手段を具えることを特徴とするも
のである。
【0013】第三発明の液路構造は、第二発明におい
て、前記潤滑液供給手段が、前記中空回転シャフトを径
方向に貫通する第一の液路と、前記中空回転シャフトを
径方向に貫通する第二の液路とをそれぞれ軸方向にシー
ルするために中空回転シャフトの外周に環状シール部材
を設け、前記スラストベアリング側の環状シール部材を
前記クラッチピストンに作用するクラッチ作動液の一部
が漏れる寸法に設定することを特徴とするものである。
【0014】第四発明の液路構造は、第二発明におい
て、前記潤滑液供給手段が、前記クラッチサポート内に
形成された潤滑液路から分岐し、前記クラッチサポート
の突き当て部に開口する液路であることを特徴とするも
のである。
【0015】
【発明の効果】上述したように、第一発明であるドラム
クラッチの液路構造は、前記クラッチサポート内に形成
された液路を流通する流体が、前記中空回転シャフトを
径方向に貫通する第一の液路を経て該中空回転シャフト
および前記回転シャフト間に形成された環状隙間に流入
し、該環状隙間から前記中空回転シャフトを径方向に貫
通する第二の液路と前記クラッチドラムを径方向に貫通
する第三の液路とを経て該クラッチドラム内の前記クラ
ッチピストンに作用するように液路構造を改良したこと
により、前記クラッチドラムを前記中空回転シャフトで
直接支持することができ、前記クラッチドラムの外径寸
法を前記クラッチサポートで支持していた寸法分だけ小
径化することができる。また、前記中空回転シャフトお
よび前記回転シャフト間に形成された環状隙間を、前記
ドラムクラッチの締結または開放に必要な流体を供給す
るための液路の一部として用いることから、該クラッチ
作動用液路を簡単に形成することができる。
【0016】第二発明の液路構造によれば、第一発明に
おいて、前記クラッチドラムと、前記クラッチサポート
の突き当て部との間にスラストベアリングを有し、該ス
ラストベアリングを潤滑するための潤滑液を供給する潤
滑液供給手段を具えるから、前記中空回転シャフトおよ
び前記回転シャフト間に形成された環状隙間を前記ドラ
ムクラッチの締結または開放に必要な流体を供給するた
めの液路の一部として用いるために前記回転シャフト内
に形成した液路とスラストベアリングとの間にクラッチ
作動油路が位置する構成であっても、前記スラストベア
リングの潤滑を確保することができる。
【0017】第三発明の液路構造によれば、第二発明に
おいて、前記潤滑液供給手段が、前記中空回転シャフト
を径方向に貫通する第一の液路と、前記中空回転シャフ
トを径方向に貫通する第二の液路とをそれぞれ軸方向に
シールするために中空回転シャフトの外周に環状シール
部材を設け、前記スラストベアリング側の環状シール部
材を前記クラッチピストンに作用するクラッチ作動液の
一部が漏れる寸法に設定するから、ドラムクラッチを構
成する個々の部品を加工したり、部品点数を増やすこと
なく、簡単な構成で前記潤滑液供給手段を実現すること
ができる。
【0018】第四発明の液路構造によれば、第二発明に
おいて、前記潤滑液供給手段が、前記クラッチサポート
内に形成された潤滑液路から分岐し、前記クラッチサポ
ートの突き当て部に開口する液路であるから、前記クラ
ッチピストンに作用する流体の流量に与える影響を最小
限に抑え、充分な量の潤滑液を供給することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明であるドラムクラッ
チの液路構造を、添付した図面に基づき詳細に説明す
る。
【0020】図1は、本実施形態を搭載した自動変速機
を側面から示した断面図である。自動変速機30は、ト
ルクコンバータ31からインプットシャフト32を経て
入力されたエンジン回転をトランスミッション33で変
速し、アウトプットシャフト34に出力することによ
り、車輪(図示せず)に好適な出力回転を伝達する。
【0021】図2は、トランスミッション33の一部を
構成するドラムクラッチ10を示した拡大断面図であ
る。本実施形態のドラムクラッチ10は、回転シャフト
であるアウトプットシャフト34を相対回転自在に収容
した中空のシャフト35の外周に、スラストベアリング
18を介してクラッチサポート19を突き当てて位置決
めしたクラッチドラム11を設け、このクラッチドラム
11は中空シャフト35で直接支持される。なお、中空
シャフト35は、図1に示す如く、符号を付記せぬ遊星
歯車機構のサンギアが一体に成形されている回転シャフ
トである。
【0022】クラッチドラム11の内周面には複数のク
ラッチプレート12が設けられ、これらのクラッチプレ
ート12をクラッチハブ13の外周面に設けられた複数
のクラッチプレート14と交互に配してクラッチ要素を
構成する。またクラッチドラム11は、クラッチピスト
ン15を内蔵してシリンダ室6を構成し、クラッチピス
トン15をスプリングリテーナ17で支持したリターン
スプリング16によってクラッチドラム11の底面側に
付勢する。クラッチ要素の締結または開放は、クラッチ
ピストン15の軸方向移動により行われ、このクラッチ
ピストン15に対してクラッチサポート19内に形成さ
れた油路1を流通するオイルを供給することによりクラ
ッチピストン15を動作させる。
【0023】ここで、第一実施形態の構成および作用を
説明する。
【0024】クラッチサポート19内には、コントロー
ルバルブユニット36からのオイルを元圧とする油路1
が形成され、中空回転シャフト35を径方向に貫通する
第一の油路2に供給される。この第一の油路2は、アウ
トプットシャフト34および中空回転シャフト35間に
形成された環状隙間3に開口する。また、中空回転シャ
フト35には環状隙間3から径方向に貫通する第二の油
路4が形成され、この第二の油路4は、クラッチドラム
11を径方向に貫通する第三の油路5に開口する。
【0025】つまり、クラッチサポート19内の油路1
を流通するオイルはコントロールバルブユニット36か
ら供給され、中空回転シャフト35を径方向に貫通する
第一の油路2を経てアウトプットシャフト34および中
空回転シャフト35間に形成された環状隙間3に流入
し、該環状隙間3から中空回転シャフト35を径方向に
貫通する第二の油路4とクラッチドラム11を径方向に
貫通する第三の油路5とを経てシリンダ室6に流入し、
クラッチドラム11内のクラッチピストン15に作用す
る。
【0026】クラッチサポート19内の油路1から供給
される油圧が上昇すると、クラッチピストン15に加わ
る圧力も上昇する。この場合、クラッチピストン15が
リターンスプリング16の付勢力に抗して図面左方向に
クラッチプレート12,14を押圧してクラッチ要素を
締結させるから、クラッチドラム11とクラッチハブ1
3とは一体に回転できる。これに対して、クラッチサポ
ート19内に形成された油路1から供給される油圧が減
少すると、クラッチピストン15に加わる圧力も減少す
る。この場合、クラッチピストン15がリターンスプリ
ング16の付勢力で図面右方向に移動してクラッチ要素
の締結を開放させるから、クラッチドラム11とクラッ
チハブ13とは相対回転できる。
【0027】従って、第一実施形態のようにドラムクラ
ッチの油路構造を改良したことにより、クラッチドラム
10の外径寸法をクラッチサポート19で支持するとき
の寸法分だけ従来の外径寸法に比べて小径化することが
できる。また、アウトプットシャフト34および中空回
転シャフト35間に形成された環状隙間3を、ドラムク
ラッチ10の締結または開放に必要なオイルを供給する
ための油路の一部として用いることから、該クラッチ作
動用液路を簡単に形成することができる。
【0028】ところで、クラッチドラム11の軸方向に
対する位置決めは、クラッチサポート19の突き当てに
より行われ、クラッチドラム11と、クラッチサポート
19との相対回転は、クラッチドラム11と、クラッチ
サポート19の突き当て部19aとの間に設けたスラス
トベアリング18によって確保される。この場合、スラ
ストベアリング18を潤滑するには従来、図4に示すよ
うに、アウトプットシャフト34に形成された油路7を
流通するオイルを径方向に形成した潤滑油路8から中空
回転シャフト35を径方向に貫通する潤滑油路9を経て
供給することが一般的である。
【0029】しかしながら、クラッチドラムの外径を小
径化するため、本発明による油路構造を用いた場合、ア
ウトプットシャフト34および中空回転シャフト35間
に形成された環状隙間3をクラッチ作動油用油路として
用いており、スラストベアリング18とアウトプットシ
ャフト34の油路7との間にクラッチ作動油路が位置す
るから、図4のような従来技術による潤滑油路9を形成
することができないことがある。
【0030】そこで、本発明では、上記した場合をも考
慮して、クラッチドラム11と、クラッチサポート19
の突き当て部19aとの間にスラストベアリング18を
有し、このスラストベアリング18を潤滑するための潤
滑油を供給する潤滑油供給手段を具えることが好まし
い。
【0031】本発明の第二実施形態では、前記潤滑液供
給手段が、中空回転シャフト35を径方向に貫通する第
一の液路2と、中空回転シャフト35を径方向に貫通す
る第二の液路4とをそれぞれ軸方向にシールするために
中空回転シャフト35の外周にシールリングS1 ,S2
およびS3 ,S4 を設け、スラストベアリング18側の
シールリングをクラッチピストン15に作用するクラッ
チ作動液の一部が漏れる寸法に設定するものである。こ
の場合、クラッチ作動油の一部を潤滑油として使用する
ことができるから、ドラムクラッチを構成する個々の部
品を加工したり、部品点数を増やすことなく、簡単な構
成で前記潤滑液供給手段を実現することができる。
【0032】具体的には、図2を参照すると、中空回転
シャフト35を径方向に貫通する第一の液路2を軸方向
にシールするために設けた2個のシールリングS3 ,S
4 と、中空回転シャフト35を径方向に貫通する第二の
液路4とを軸方向にシールするために設けた2個のシー
ルリングS1 ,S2 との中から、スラストベアリング1
8側のシールリングS2 ,S3 を潤滑に必要な量のオイ
ルが漏れる寸法に設定する。なお、上記の寸法設定は、
シールリングS2 ,S3 の両方に行うのではなく、シー
ルリングS2 ,S3 のうちの少なくとも一方のみを設定
してもよい。
【0033】図3は、他の潤滑液供給手段を具えた第三
実施形態であって、トランスミッション33の一部を構
成するクラッチドラムを示した拡大断面図である。
【0034】第三実施形態の油路構造によれば、前記潤
滑液供給手段が、クラッチサポート19内に形成された
潤滑油路1r1から分岐し、クラッチサポート19の突き
当て部19aに開口する潤滑油路1r2である。この場合
は、油路7の潤滑油を油路8,9、さらに、潤滑油路1
r1,1r2を経て使用することができるから、クラッチピ
ストン15に作用するオイルの流量に与える影響を最小
限に抑え、充分な量の潤滑油を供給することができる。
【0035】従って、第二および第三実施形態によれ
ば、クラッチドラム11と、クラッチサポート19の突
き当て部19aとの間にスラストベアリング18を有
し、このスラストベアリング18を潤滑するための潤滑
油を供給する潤滑油供給手段を具えるから、中空回転シ
ャフト35およびアウトプットシャフト34間に形成さ
れた環状隙間3をドラムクラッチ11の締結または開放
に必要なオイルを供給するための油路の一部として用い
るためにアウトプットシャフト34内に形成した油路7
とスラストベアリング18との間にクラッチ作動油路が
位置する構成であっても、スラストベアリング18の潤
滑を確保することができる。
【0036】上述したように、本発明であるドラムクラ
ッチの油路構造は、クラッチサポート19内に形成され
た油路1を流通するオイルが、中空回転シャフト35を
径方向に貫通する第一の油路2を経てアウトプットシャ
フト34および中空回転シャフト35間に形成された環
状隙間3に流入し、該環状隙間3から中空回転シャフト
35を径方向に貫通する第二の油路4とクラッチドラム
11を径方向に貫通する第三の油路5とを経て該クラッ
チドラム11内のクラッチピストン15に作用するよう
に油路構造を改良したことにより、クラッチドラム11
を中空回転シャフト35で直接支持することができ、ク
ラッチドラム11の外径寸法をクラッチサポート19で
支持していた寸法分だけ小径化することができる。ま
た、アウトプットシャフト34および中空回転シャフト
35間に形成された環状隙間3を、ドラムクラッチ10
の締結または開放に必要なオイルを供給するための油路
の一部として用いることから、該クラッチ作動用油路を
簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態を搭載した自動変速機を側面から
示した断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態であって、図1における
自動変速機のトランスミッションの一部を構成するドラ
ムクラッチを示した拡大断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態であって、自動変速機
のトランスミッションの一部を構成するクラッチドラム
を示した拡大断面図である。
【図4】 従来のドラムクラッチの液路構造を例示し、
自動変速機のトランスミッションを側面から示した一部
断面図である。
【符号の説明】
1 油路(クラッチサポート) 1r1 潤滑油路(クラッチサポート) 1r2 潤滑油路(クラッチサポート) 2 第一の油路(中空回転シャフト) 3 環状隙間 4 第二の油路(中空回転シャフト) 5 第三の油路(クラッチドラム) 6 シリンダ室 7,8 油路(アウトプットシャフト) 9 潤滑油路(中空回転シャフト) 10 ドラムクラッチ 11 クラッチドラム 12 クラッチプレート 13 クラッチハブ 14 クラッチプレート 15 クラッチピストン 16 リターンスプリング 17 スプリングリテーナ 18 スラストベアリング 19 クラッチサポート 19a 突き当て部(クラッチサポート) 30 自動変速機 31 トルクコンバータ 32 インプットシャフト 33 トランスミッション 34 アウトプットシャフト 35 中空回転シャフト 36 コントロールバルブユニット S1 ,S2 ,S3 ,S4 シールリング

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転シャフトを相対回転自在に収容した
    中空の回転シャフトの外周に、クラッチサポートとクラ
    ッチドラムとを設け、該クラッチドラムに内蔵されたク
    ラッチピストンに対して前記クラッチサポート内に形成
    された液路を流通する流体を供給することにより前記ク
    ラッチピストンを動作させるようにしたドラムクラッチ
    において、 前記クラッチサポート内に形成された液路を流通する流
    体は、前記中空回転シャフトを径方向に貫通する第一の
    液路を経て該中空回転シャフトおよび前記回転シャフト
    間に形成された環状隙間に流入し、該環状隙間から前記
    中空回転シャフトを径方向に貫通する第二の液路と前記
    クラッチドラムを径方向に貫通する第三の液路とを経て
    該クラッチドラム内の前記クラッチピストンに作用する
    ようにしたことを特徴とするドラムクラッチの液路構
    造。
  2. 【請求項2】 前記クラッチドラムの軸方向の位置決め
    をクラッチサポートにより行い、前記クラッチドラム
    と、前記クラッチサポートの突き当て部との間にスラス
    トベアリングを有し、該スラストベアリングを潤滑する
    ための潤滑液を供給する潤滑液供給手段を具えることを
    特徴とする請求項1に記載のドラムクラッチの液路構
    造。
  3. 【請求項3】 前記潤滑液供給手段は、前記中空回転シ
    ャフトを径方向に貫通する第一の液路と、前記中空回転
    シャフトを径方向に貫通する第二の液路とをそれぞれ軸
    方向にシールするために中空回転シャフトの外周に環状
    シール部材を設け、前記スラストベアリング側の環状シ
    ール部材を前記クラッチピストンに作用するクラッチ作
    動液の一部が漏れる寸法に設定することを特徴とする請
    求項2に記載のドラムクラッチの液路構造。
  4. 【請求項4】 前記潤滑液供給手段は、前記クラッチサ
    ポート内に形成された潤滑液路から分岐し、前記クラッ
    チサポートの突き当て部に開口する液路であることを特
    徴とする請求項2に記載のドラムクラッチの液路構造。
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