JPH11173343A - 自動変速機の油圧締結装置 - Google Patents

自動変速機の油圧締結装置

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JPH11173343A
JPH11173343A JP9341174A JP34117497A JPH11173343A JP H11173343 A JPH11173343 A JP H11173343A JP 9341174 A JP9341174 A JP 9341174A JP 34117497 A JP34117497 A JP 34117497A JP H11173343 A JPH11173343 A JP H11173343A
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groove
hydraulic
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Yoichi Ikeda
揚一 池田
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/3023Constructional features of the final output mechanisms the final output mechanisms comprising elements moved by fluid pressure
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸方向寸法の短縮化と加工工数及び部品点数
の低減を図りながら、相対回転部材を介して軸方向油路
と油室との油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結
装置を提供すること。 【解決手段】 クラッチドラム14の内面に環状の摺動
ブッシュ22を圧入し、径方向油路を、ドラムサポート
13に形成した全周溝18bと、摺動ブッシュ22に形
成した第1油穴18cと、クラッチドラム14に形成し
た第2油穴18dを有し、全周溝18bと第1油穴18
cと第2油穴18dとは互いに連通する構成とし、全周
溝18bを、溝底が軸方向油路18aと連通し、全周に
わたる溝開口が第1油穴18cと第2油穴18dに連通
する溝とし、摺動ブッシュ22の内面を、全周溝18b
の両側外周面に面接触させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の変速
機構に適用される油圧締結による多板クラッチや多板ブ
レーキ等の自動変速機の油圧締結装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の油圧締結による多板クラッ
チや多板ブレーキでは、締結時にピストン油室に締結圧
の作動油が導かれ、解放時に作動油がドレーンされる
が、この解放時においてもピストン油室に作動油が溜っ
たままであり、高速で回転した場合、回転中心軸から離
れるほど大きくなる遠心油圧が発生し、解放状態を保つ
べきクラッチやブレーキが遠心油圧により締結してしま
うことがある。
【0003】そこで、ピストンに対しピストン油室側か
ら作用する遠心油圧による力を打ち消すべく、ピストン
を挟んでピストン油室と対向する位置に遠心油圧キャン
セル室を形成し、このキャンセル室に油を溜めておくキ
ャンセル室付きの油圧締結装置が自動変速機の変速機構
に採用されている。
【0004】このキャンセル室には、締結時にピストン
ストロークに従って作動油を抜き、解放時にピストンス
トロークに従って作動油を入れる油路が連通されている
が、従来、このキャンセル油路は、図4や図5に示すよ
うに、ピストンが摺動する部材に形成され、ピストンと
仕切プレートにより画成される遠心油圧キャンセル室に
直接連通する油穴による構成となってる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャンセル油路構成は、油路と遠心油圧キャンセル
室とが直接連通する部分には適用することができても、
互いに相対回転する2つの部材を介して遠心油圧キャン
セル室と連通する部分においては、相対回転時に油の受
け渡しを行なう2つの油穴が一致しないことになり、こ
れをそのまま適用することができない。
【0006】一方、互いに相対回転する2つの部材を介
して油室と連通する部分での油路構成は、図1及び図3
のクラッチ締結油路に示すように、トランスミッション
ケースに固定されたドラムサポートに全周溝を形成し、
ドラムサポートとは相対回転可能なクラッチドラムに油
穴を形成し、該油穴の内側開口端を全周溝と連通させ外
側開口端をクラッチ油室と連通させ、全周溝の両側外周
面に2つのシール溝を形成し、シール溝に相対摺動部か
らの油漏れを防止するシールリングを装着する構成とな
る。
【0007】しかしながら、この油路構成は、油の抜き
応答を良くするために幅の広い全周溝を形成し、しか
も、全周溝の両側には2つのシール溝が形成されること
により軸方向寸法が長くなる。また、2つのシール溝加
工等により加工工数が増大するし、さらに、2つのシー
ルリングを用いることで部品点数が多くなるという問題
がある。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、軸方向
寸法の短縮化と加工工数及び部品点数の低減を図りなが
ら、相対回転部材を介して軸方向油路と油室との油の受
け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、軸方向油路が形成された
第1部材と、該第1部材とは相対回転可能で変速機軸の
外側に配置された第2部材と、互いに回転摺動している
第1部材と第2部材を径方向油路を介して連通させるこ
とで軸方向油路と油室との間の油の受け渡しを行なう自
動変速機の油圧締結装置において、前記第2部材の内面
に環状の摺動ブッシュを圧入し、前記径方向油路を、第
1部材に形成した全周溝と、摺動ブッシュに形成した第
1油穴と、第2部材に形成した第2油穴を有し、全周溝
と第1油穴と第2油穴とは互いに連通する構成とし、前
記全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周にわたる
溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、前記摺
動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接触させ
たことを特徴とする。
【0010】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、請求項1記載の自動変速機の油圧締結装置
において、前記第1油穴と第2油穴の軸方向穴径を、全
周溝の軸方向溝幅より大きく設定したことを特徴とす
る。
【0011】(解決手段3)上記課題の解決手段3(請
求項3)は、請求項1または請求項2記載の自動変速機
の油圧締結装置において、前記第2油穴を、周方向径を
長径とする長穴とし、前記第1油穴を、第2油穴の軸方
向の短径とほぼ一致する径を持つ丸穴としたことを特徴
とする。
【0012】(解決手段4)上記課題の解決手段4(請
求項4)は、請求項1ないし請求項3記載の自動変速機
の油圧締結装置において、前記全周溝を、その溝底が軸
方向油路に到達する深さを有する溝としたことを特徴と
する。
【0013】(解決手段5)上記課題の解決手段5(請
求項5)は、請求項1ないし請求項4記載の自動変速機
の油圧締結装置において、前記第1部材をトランスミッ
ションケースに固定されたドラムサポートとし、第2部
材を多板クラッチのクラッチドラムとし、油室をクラッ
チ油室とはクラッチピストンを挟んで対向配置された遠
心油圧キャンセル室としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1〜請求項5に記載の発明に対応する自動変速機
の油圧締結装置である。
【0015】まず、構成を説明する。
【0016】図1は実施の形態1の自動変速機の油圧締
結装置を示す断面図、図2は実施の形態1の自動変速機
の油圧締結装置の油穴と全周溝との関係を示す部分展開
図、図3は実施の形態1の油圧締結装置が適用された自
動変速機の変速機構を示す断面である。
【0017】図3において、1はトランスミッションケ
ース、2は入力軸、3はサンギヤ、4はピニオンギヤ、
5はピニオンキャリヤ、6はリングギヤ、7は出力ギヤ
軸、8は多板ブレーキ、9はブレーキ油室、10はブレ
ーキピストン、11はブレーキ油路、12は多板クラッ
チ、13はドラムサポート(第1部材)、14はクラッ
チドラム(第2部材)、15は遠心油圧キャンセル室
(油室)、16はクラッチ油室、17はクラッチピスト
ン、18はキャンセル油路、19はクラッチ油路、20
は仕切プレート、21はベアリングである。
【0018】前記トランスミッションケース1は、内部
にプラネタリーギヤユニットや多板ブレーキ8や多板ク
ラッチ12等の締結要素が収納されている。
【0019】前記入力軸2は、図外のトルクコンバータ
から入力されるエンジン回転駆動力をサンギヤ3に伝達
する。
【0020】前記ピニオンギヤ4を支持するピニオンキ
ャリヤ5には、ベアリング21に支持されている出力ギ
ヤ軸7が連結されている。
【0021】前記多板ブレーキ8は、トランスミッショ
ンケース1とクラッチドラム14との間に介装され、ブ
レーキ油路11からブレーキ油室9へライン圧を供給す
ることでブレーキピストン10が締結作動し、クラッチ
ドラム14をトランスミッションケース1へ固定させ
る。尚、クラッチドラム14は隣接して配置されている
図外のプラネタリーギヤユニットのピニオンキャリヤに
連結されている。
【0022】前記多板クラッチ12は、リングギヤ6と
クラッチドラム14との間に介装され、クラッチ油路1
9からクラッチ油室16へライン圧を供給することでク
ラッチピストン17が締結作動し、リングギヤ6とクラ
ッチドラム14とを一体に固定して回転させる。
【0023】この多板クラッチ12のクラッチドラム1
4は、クラッチピストン17を摺動可能に設けるべく断
面コ字状にプレス成形され、クラッチドラム14の折り
曲げ端部とクラッチピストン17のクラッチプレート側
端部を仕切プレート20により画成することで遠心油圧
キャンセル室15が形成され、この遠心油圧キャンセル
室15とクラッチ油室16とは、クラッチピストン17
を挟んで対向配置される。この遠心油圧キャンセル室1
5には油の受け渡しを行なうキャンセル油路18が連通
している。
【0024】図1及び図2において、13はドラムサポ
ート、14はクラッチドラム、15は遠心油圧キャンセ
ル室、16はクラッチ油室、17はクラッチピストン、
18はキャンセル油路、19はクラッチ油路、20は仕
切プレート、22は摺動ブッシュ、23はリターンスプ
リング、24はスナップリング、25,26はピストン
シール、27,28はシールリングである。
【0025】前記ドラムサポート13は、トランスミッ
ションケース1に固定され、このドラムサポート13に
は軸方向油路18aと、その溝底が軸方向油路18aに
到達する深さを有する全周溝18bが形成されている。
【0026】前記摺動ブッシュ22は、環状であり、ク
ラッチドラム14の内面に圧入固定されていて、この摺
動ブッシュ22には第1油穴18cが形成されている。
【0027】前記クラッチドラム14は、ドラムサポー
ト13とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置されて
いて、このクラッチドラム14には第2油穴18dが形
成されている。
【0028】前記全周溝18bと第1油穴18cと第2
油穴18dにより互いに連通する径方向油路が構成さ
れ、全周溝18bの溝底は軸方向油路18aと直接連通
し、全周にわたる溝開口が第1油穴18cと第2油穴1
8dに連通する溝とされる。そして、摺動ブッシュ22
の内面は、全周溝18bの両側外周面に面接触させてい
る。
【0029】また、第1油穴18cと第2油穴18dの
軸方向穴径H1は、全周溝18bの軸方向溝幅H2より
大きく設定され、さらに、図2に示すように、第2油穴
18dを、周方向径を長径とする長穴とし、第1油穴1
8cを、第2油穴18dの軸方向の短径とほぼ一致する
径を持つ丸穴としている。
【0030】次に、作用効果を説明する。
【0031】[キャンセル油路構造の製造時]多板クラ
ッチ12の遠心油圧キャンセル室に連通するキャンセル
油路18は、板材からプレス成形により製造されたクラ
ッチドラム14に摺動ブッシュ22を圧入して一体と
し、これをドラムサポート13に組み付けることで、3
つの部材間で互いに連通する軸方向油路18aと径方向
油路(全周溝18b,第1油穴18c,第2油穴18
d)によるキャンセル油路18が形成される。
【0032】この遠心油圧キャンセル室15へのキャン
セル油路構造の場合、摺動ブッシュ22により相対回転
部分でのシール性を確保しているため、摺動ブッシュ2
2の軸方向幅程度の長さ余裕があれば十分に油の受け渡
し油路を形成することができ、シールリング27,28
により相対回転部分でのシール性を確保するクラッチ油
室16へのクラッチ油路構造に比べて軸方向寸法の短縮
化が図られる。
【0033】特に、実施の形態1で示したように、遠心
油圧キャンセル室15を有する多板クラッチ12の場
合、クラッチ油室16へのクラッチ油路構造をそのまま
遠心油圧キャンセル室15へのキャンセル油路構造に適
用した場合、4つのシールリングを軸方向に並べるだけ
の軸方向長さを必要とし、自動変速機のコンパクト化を
妨げる一因となってしまう。
【0034】また、上記クラッチドラム14に対する摺
動ブッシュ22の圧入時、周方向の3か所程度に形成さ
れる第1油穴18cと第2油穴18dとの周方向位置合
わせを要するが、第2油穴18dを長穴にしているた
め、多少の周方向位置ずれがあっても第1油穴18cと
の穴位置が一致することになり、圧入工程での周方向位
置合わせ作業の簡略化が図られる。
【0035】さらに、クラッチ油室16へのクラッチ油
路構造の場合、2つのシール溝をドラムサポート13に
形成した上でここに2つのシールリングを装着する必要
があるのに対し、遠心油圧キャンセル室15へのキャン
セル油路構造の場合、シール溝の形成を必要としない
し、且つ、1つの摺動ブッシュ22を追加するだけで良
い。
【0036】加えて、ドラムサポート13には、軸方向
油路18aと、その溝底が軸方向油路18aに到達する
深さを有する全周溝18bとを形成しておくだけで良
い。すなわち、クラッチ油室16へのクラッチ油路構造
の場合、全周溝の溝底が軸方向油路に到達する深さがな
いことで、軸方向油路と全周溝とをつなぐ径方向油穴を
形成する必要があるのに対し、遠心油圧キャンセル室1
5へのキャンセル油路構造の場合、径方向油穴の形成を
必要としない。
【0037】[遠心油圧キャンセル室に対する油の受け
渡し作用]多板クラッチ12の解放時、クラッチピスト
ン17がリターンスプリング23の付勢力により図1の
右方向にストロークすると、遠心油圧キャンセル室15
の容積が拡大し、室内圧の低下に伴い、軸方向油路18
a→全周溝18b→第1油穴18c→第2油穴18dを
経過して遠心油圧キャンセル室15へ作動油が入れられ
る。
【0038】また、多板クラッチ12の締結時、クラッ
チピストン17がクラッチ油室16への締結圧供給に伴
う力により図1の左方向にストロークすると、遠心油圧
キャンセル室15の容積が縮小し、室内圧の上昇に伴
い、遠心油圧キャンセル室15から第2油穴18d→第
1油穴18c→全周溝18bを経過して軸方向油路18
aに作動油が排除される。
【0039】上記遠心油圧キャンセル室15に対する油
の受け渡し作用において、固定のドラムサポート13と
回転するクラッチドラム14との相対回転部分からの油
の漏れを防止する必要があるが、摺動ブッシュ22の内
面とドラムサポート13の全周溝18bの両側外周面と
の面接触により油の漏れが防止される。
【0040】また、第1油穴18cと第2油穴18dの
軸方向穴径H1は、全周溝18bの軸方向溝幅H2より
大きく設定されているため、遠心油圧キャンセル室15
からの油の抜き抵抗が大きくなり、多板クラッチ12の
解放状態で遠心油圧キャンセル室15に充填されている
油が流出することなく、遠心油圧のキャンセル作用が確
実に達成される。
【0041】(その他の実施の形態)実施の形態1で
は、自動変速機の遠心油圧キャンセル室を有する多板ク
ラッチへの適用例を示したが、遠心油圧キャンセル室を
有する多板ブレーキに適用することもできるし、また、
遠心油圧キャンセル室を持たない油圧締結装置の締結油
路構成に適用することもできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、軸方向
油路が形成された第1部材と、該第1部材とは相対回転
可能で変速機軸の外側に配置された第2部材と、互いに
回転摺動している第1部材と第2部材を径方向油路を介
して連通させることで軸方向油路と油室との間の油の受
け渡しを行なう自動変速機の油圧締結装置において、第
2部材の内面に環状の摺動ブッシュを圧入し、径方向油
路を、第1部材に形成した全周溝と、摺動ブッシュに形
成した第1油穴と、第2部材に形成した第2油穴を有
し、全周溝と第1油穴と第2油穴とは互いに連通する構
成とし、全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周に
わたる溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、
摺動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接触さ
せたため、軸方向寸法の短縮化と加工工数及び部品点数
の低減を図りながら、相対回転部材を介して軸方向油路
と油室との油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧締結
装置を提供することができるという効果が得られる。
【0043】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の自動変速機の油圧締結装置において、第1油穴と
第2油穴の軸方向穴径を、全周溝の軸方向溝幅より大き
く設定したため、上記効果に加え、油室からの油の抜き
抵抗が大きくなり、油室に充填されている油の流出を抑
えることができる。
【0044】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の自動変速機の油圧締結装置におい
て、第2油穴を、周方向径を長径とする長穴とし、第1
油穴を、第2油穴の軸方向の短径とほぼ一致する径を持
つ丸穴としたため、請求項1または請求項2記載の発明
の効果に加え、第2部材に対し摺動ブッシュを圧入する
際に油穴の周方向位置合わせ作業の簡略化を図ることが
できる。
【0045】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項3記載の自動変速機の油圧締結装置におい
て、全周溝を、その溝底が軸方向油路に到達する深さを
有する溝としたため、請求項1ないし請求項3記載の発
明の効果に加え、第1部材に軸方向油路と全周溝を形成
するだけ良く、加工工数が低減される。
【0046】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項4記載の自動変速機の油圧締結装置におい
て、第1部材をトランスミッションケースに固定された
ドラムサポートとし、第2部材を多板クラッチのクラッ
チドラムとし、油室をクラッチ油室とはクラッチピスト
ンを挟んで対向配置された遠心油圧キャンセル室とした
ため、クラッチ油室へのクラッチ油路構造をそのまま遠
心油圧キャンセル室へのキャンセル油路構造に適用した
場合に比べ軸方向寸法が短縮され、自動変速機のコンパ
クト化に有用な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置を示
す断面図である。
【図2】実施の形態1の自動変速機の油圧締結装置の油
穴と全周溝との関係を示す部分展開図である。
【図3】実施の形態1の油圧締結装置が適用された自動
変速機の変速機構を示す断面である。
【図4】従来の自動変速機の油圧締結装置の一例を示す
断面図である。
【図5】従来の自動変速機の油圧締結装置の他例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッションケース 2 入力軸 3 サンギヤ 4 ピニオンギヤ 5 ピニオンキャリヤ 6 リングギヤ 7 出力ギヤ軸 8 多板ブレーキ 9 ブレーキ油室 10 ブレーキピストン 11 ブレーキ油路 12 多板クラッチ 13 ドラムサポート(第1部材) 14 クラッチドラム(第2部材) 15 遠心油圧キャンセル室(油室) 16 クラッチ油室 17 クラッチピストン 18 キャンセル油路 18a 軸方向油路 18b 全周溝 18c 第1油穴 18d 第2油穴 19 クラッチ油路 20 仕切プレート 21 ベアリング 22 摺動ブッシュ 23 リターンスプリング 24 スナップリング 25,26 ピストンシール 27,28 シールリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向油路が形成された第1部材と、該
    第1部材とは相対回転可能で変速機軸の外側に配置され
    た第2部材と、互いに回転摺動している第1部材と第2
    部材を径方向油路を介して連通させることで軸方向油路
    と油室との間の油の受け渡しを行なう自動変速機の油圧
    締結装置において、 前記第2部材の内面に環状の摺動ブッシュを圧入し、 前記径方向油路を、第1部材に形成した全周溝と、摺動
    ブッシュに形成した第1油穴と、第2部材に形成した第
    2油穴を有し、全周溝と第1油穴と第2油穴とは互いに
    連通する構成とし、 前記全周溝を、溝底が軸方向油路と連通し、全周にわた
    る溝開口が第1油穴と第2油穴に連通する溝とし、 前記摺動ブッシュの内面を、全周溝の両側外周面に面接
    触させたことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の油圧締結装
    置において、 前記第1油穴と第2油穴の軸方向穴径を、全周溝の軸方
    向溝幅より大きく設定したことを特徴とする自動変速機
    の油圧締結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動変速
    機の油圧締結装置において、 前記第2油穴を、周方向径を長径とする長穴とし、 前記第1油穴を、第2油穴の軸方向の短径とほぼ一致す
    る径を持つ丸穴としたことを特徴とする自動変速機の油
    圧締結装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の自動変速
    機の油圧締結装置において、 前記全周溝を、その溝底が軸方向油路に到達する深さを
    有する溝としたことを特徴とする自動変速機の油圧締結
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4記載の自動変速
    機の油圧締結装置において、 前記第1部材をトランスミッションケースに固定された
    ドラムサポートとし、第2部材を多板クラッチのクラッ
    チドラムとし、油室をクラッチ油室とはクラッチピスト
    ンを挟んで対向配置された遠心油圧キャンセル室とした
    ことを特徴とする自動変速機の油圧締結装置。
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