JP4662038B2 - 変速機のクラッチ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機のクラッチ構造に関するものである。
従来、自動車等の車両の変速機において、複数のクラッチプレートと複数のクラッチディスクとを交互に配設した多板クラッチと、複数のクラッチプレートが内嵌状にスプライン係合した周壁部を有する入力側のクラッチドラムと、複数のクラッチディスクが外嵌状にスプライン係合した周壁部を有する出力側のクラッチハブと、多板クラッチを締結方向へ押圧可能なクラッチピストンとを備え、クラッチピストンを作動させる油圧を調節することで多板クラッチの締結力を制御する変速機のクラッチ構造が実用に供されている。
例えば、特許文献1の自動変速機用油圧クラッチでは、クラッチドラムの外周壁部に複数のクラッチプレートが内嵌状にスプライン係合され、クラッチドラムの外周壁部と内周壁部との間にクラッチピストンが軸方向へ摺動自在に嵌合され、そのクラッチピストンの反多板クラッチ側に油圧作動室が設けられている。また、クラッチドラムの外周壁部と内周壁部との間において、クラッチピストンの多板クラッチ側にキャンセルピストンが嵌合され、キャンセルピストンとクラッチピストンとの間にキャンセル室が設けられている。
キャンセルピストンによりキャンセル室とクラッチ収容室とが仕切られ、キャンセル室と油圧作動室とはクラッチピストンの両側に設けられ、このキャンセル室に潤滑油を供給することにより、遠心力により発生する油圧であってクラッチピストンに作用する油圧をバランスさせることが可能になる。尚、キャンセル室にはクラッチピストンを反多板クラッチ側へ付勢する復帰バネが装着されている。
ところで、変速機のクラッチ構造において、クラッチ収容室に潤滑油を供給し、その潤滑油で多板クラッチを冷却するようにした構造が周知である。この種のクラッチ構造では、一般に、クラッチドラムの回転軸心側からクラッチ収容室に潤滑油を供給する為の潤滑油路が設けられ、この潤滑油がクラッチドラムの回転に伴って回転して、遠心力を発生してクラッチ収容室側へ移動し、クラッチドラムの回転数が大きい程、多板クラッチに供給される潤滑油の量が多くなる。
特開平11−182579号公報
クラッチ収容室に潤滑油を供給可能に構成したクラッチ構造では、車両走行中のクラッチ開放時、つまり、多板クラッチが非締結状態の場合、クラッチプレートとクラッチディスクとに相対回転が生じるが、その際に、クラッチ収容室に供給された潤滑油の量が多い場合には、前記相対回転による潤滑油の引きずり抵抗(粘性抵抗)が大きくなり、クラッチハブの制動力が大きくなって燃費が悪くなる。そこで、クラッチドラムが高速回転しているときでも、クラッチ収容室に供給される潤滑油の量を少なくするように構成することは可能である。
一方、アイドリング時の燃費改善、走行レンジでアイドル停車時でのエンジン負荷の軽減、発進時のショック防止、を実現するために、例えば前進クラッチにおいて、多板クラッチを完全に開放するのではなく滑らせるように微係合状態とする、所謂ニュートラルアイドル制御が広く適用されている。しかし、こうした微係合状態では多板クラッチが発熱して高温化し、長時間放置すると損傷することになり、それ故、多板クラッチの積極的な冷却が必要になる。しかし、微係合状態では、クラッチドラムの回転数が小さいため、クラッチ収容室に供給される潤滑油の量が少なくなり、多板クラッチの冷却性を高めることができない。前記のように、クラッチドラムが高速回転しているときでも、クラッチ収容室に供給される潤滑油の量を少なくするように構成した場合には、尚更である。
他方、本願発明者は、キャンセルピストンに開口を形成し、その開口からキャンセル室の潤滑油をクラッチ収容室に積極的に供給することを提案した。しかし、クラッチドラムの高速回転時には、前記開口からクラッチ収容室により多くの量の潤滑油が供給され、クラッチ開放時の潤滑油による引きずり抵抗の増大を助長することになり、また、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為のキャンセル室の機能を維持できない虞も生じる。
本発明の目的は、変速機のクラッチ構造において、多板クラッチの冷却性を高めること、多板クラッチのクラッチプレートとクラッチディスクとの相対回転による潤滑油の引きずり抵抗を抑制すること、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室の機能を確実に維持すること、等である。
請求項1の変速機のクラッチ構造は、複数のクラッチプレートと複数のクラッチディスクとを交互に配設した多板クラッチと、複数のクラッチプレートがスプライン係合した外周壁部を有するクラッチドラムと、クラッチドラムの外周壁部と内周壁部との間に軸方向へ摺動自在に嵌合され且つ多板クラッチを締結方向へ押圧可能なクラッチピストンとを備え、クラッチピストンを作動させる油圧を調節することで多板クラッチの締結力を制御する変速機のクラッチ構造において、前記クラッチピストンの多板クラッチ側に設けられ、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室と、前記多板クラッチを収容するクラッチ収容室と遠心バランス室とを仕切る仕切り板部材と、前記仕切り板部材のうち多板クラッチに臨む部位に、前記クラッチ収容室と遠心バランス室とを連通するように形成されたオリフィスと、前記オリフィスの開口率を、前記クラッチドラムの回転数が大きくなる程小さくするように調節するオリフィス調節手段とを備え、前記オリフィス調節手段は、前記仕切り板部材のうちオリフィスよりも径方向内側の略環状部分に径方向に可動に装着されたC形の弾性閉塞部材を有し、この弾性閉塞部材が所定遠心力以上の遠心力により拡径側へ弾性変形してオリフィスを閉塞するように構成されたものである。
この変速機のクラッチ構造では、クラッチピストンにより、多板クラッチが締結方向へ押圧され締結状態になると、クラッチドラムに入力された駆動力が多板クラッチを介して伝達され出力される。クラッチピストンの多板クラッチ側に遠心バランス室が設けられ、仕切り板部材によりクラッチ収容室と遠心バランス室とが仕切られている。クラッチピストンを作動させる油圧の作動油圧室をクラッチピストンの反多板クラッチ側に設け、遠心バランス室と油圧作動室とをクラッチピストンの両側に設けるようにして、遠心バランス室に潤滑油を供給することで、遠心力により発生する油圧であってクラッチピストンに作用する油圧がバランスする。従って、遠心力により発生する油圧に影響を受けずに、多板クラッチの締結力が制御され、特に、多板クラッチの締結力を小さくする微締結状態(所謂ニュートラルアイドル状態)が簡単に確実に作り出される。
ここで、クラッチ収容室に潤滑油を供給し、その潤滑油で多板クラッチを冷却するために、潤滑油がクラッチドラムの回転に伴って回転して、遠心力を発生してクラッチ収容室側へ移動し、クラッチドラムの回転数が大きい程、クラッチ収容室に供給される潤滑油の量が多くなるように構成する。そして、仕切り板部材のうち多板クラッチに臨む部位に、クラッチ収容室と遠心バランス室とを連通するオリフィスが形成され、オリフィス調節手段により、クラッチドラムの回転数が大きくなる程、オリフィスの開口率が小さくなるように調節される。
従って、ニュートラルアイドル状態等、クラッチドラムの回転数が小さいときには、オリフィスの開口率が大きくなって、遠心バランス室の潤滑油がオリフィスを通ってクラッチ収容室の多板クラッチに供給され易くなるため、多板クラッチの冷却性が高められる。クラッチドラムの回転数が大きいときには、オリフィスの開口率が小さくなって、遠心バランス室の潤滑油がオリフィスを通ってクラッチ収容室に供給されにくくなるため、多板クラッチのクラッチプレートとクラッチディスクとの相対回転が生じている場合、その相対回転による潤滑油の引きずり抵抗(粘性抵抗)が抑制され、また、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室の機能が確実に維持される。
ここで、請求項1の発明に次の構成を適宜採用可能である。
前記複数のクラッチディスクがスプライン係合した周壁部を有するクラッチハブを備え、前記オリフィスは、前記遠心バランス室の潤滑油をクラッチハブとクラッチディスクのスプライン係合部に向けて噴射可能に形成される(請求項2)。
前記スプライン係合部におけるクラッチハブ又はクラッチディスクの所定のスプライン係合歯を欠歯させる(請求項3)。
請求項1の変速機のクラッチ構造によれば、特に、前記オリフィスとオリフィス調節手段を設けたので、クラッチ収容室に潤滑油を供給し、その潤滑油で多板クラッチを冷却するために、潤滑油がクラッチドラムの回転に伴って回転して、遠心力を発生してクラッチ収容室側へ移動し、クラッチドラムの回転数が大きい程、クラッチ収容室に供給される潤滑油の量が多くなるように構成し、ニュートラルアイドル状態等、クラッチドラムの回転数が小さいときには、オリフィスの開口率が大きくなって、遠心バランス室の潤滑油がオリフィスを通ってクラッチ収容室に供給され易くなるため、多板クラッチの冷却性を高めることができる。クラッチドラムの回転数が大きいときには、オリフィスの開口率が小さくなって、遠心バランス室の潤滑油がオリフィスを通ってクラッチ収容室に供給されにくくなるため、車両走行中のクラッチ開放時、つまり、多板クラッチが非締結状態の場合、クラッチプレートとクラッチディスクとの相対回転が生じた際に、その相対回転による潤滑油の引きずり抵抗を抑制して、制動力を小さくして燃費を改善でき、また、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室の機能を確実に維持できる。
しかも、オリフィス調節手段は、仕切り板部材のうちオリフィスよりも径方向内側の略環状部分に径方向に可動に装着されたC形の弾性閉塞部材を有し、この弾性閉塞部材が所定遠心力以上の遠心力により拡径側へ弾性変形してオリフィスを閉塞するように構成したので、オリフィス調節手段の構造を簡単化して、クラッチドラムの回転バランスを殆ど損なわせることもなく、クラッチドラムの回転数が大きくなる程オリフィスの開口率を小さくするように確実に調節することができる。
請求項2の変速機のクラッチ構造によれば、複数のクラッチディスクがスプライン係合した周壁部を有するクラッチハブを備え、オリフィスを、遠心バランス室の潤滑油をクラッチハブとクラッチディスクのスプライン係合部に向けて噴射可能に形成したので、多板クラッチのうち仕切り板部材に対して近い側から遠のく側へ潤滑油が供給され易くなり、多板クラッチの効果的な冷却が可能になり、冷却性を一層高めることが可能になる。
請求項3の変速機のクラッチ構造によれば、スプライン係合部におけるクラッチハブ又はクラッチディスクの所定のスプライン係合歯を欠歯させるので、多板クラッチのうち仕切り板部材に対して近い側から遠のく側へ潤滑油がより一層供給され易くなる。
本発明の変速機のクラッチ構造は、複数のクラッチプレートと複数のクラッチディスクとを交互に配設した多板クラッチと、複数のクラッチプレートがスプライン係合した外周壁部を有するクラッチドラムと、クラッチドラムの外周壁部と内周壁部との間に軸方向へ摺動自在に嵌合され且つ多板クラッチを締結方向へ押圧可能なクラッチピストンとを備え、クラッチピストンを作動させる油圧を調節することで多板クラッチの締結力を制御する変速機のクラッチ構造であり、前記クラッチピストンの多板クラッチ側に設けられ、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室と、前記多板クラッチを収容するクラッチ収容室と遠心バランス室とを仕切る仕切り板部材と、前記仕切り板部材のうち多板クラッチに臨む部位に、前記クラッチ収容室と遠心バランス室とを連通するように形成されたオリフィスと、前記オリフィスの開口率を、前記クラッチドラムの回転数が大きくなる程小さくするように調節するオリフィス調節手段とを備えたものである。
図1、図2に示すように、変速機のクラッチ構造1(クラッチ装置1)は、ケーシン2、入力軸3、クラッチドラム4、クラッチハブ5、多板クラッチ7、クラッチ収容室8、クラッチピストン9、復帰バネ10、油圧作動室11、仕切り板部材12(シールプレート12又は遠心バランスピストン12ともいう)、遠心バランス室13を備え、駆動力は、入力軸3に入力され、この入力軸3と一体的に回転駆動されるクラッチドラム4から締結状態の多板クラッチ7を介してクラッチハブ5に伝達され、このクラッチハブ5が回転駆動され出力される。尚、以下、図1に示す前方を前方として説明する。
ケーシン2には、厚肉筒状のクラッチサポート20が一体的に形成され、このクラッチサポート20に、入力軸3が内嵌され軸受け21a〜21cを介して回転自在に支持されると共に、クラッチドラム4が3組の環状シール部材22を介して外嵌され回転自在に支持されている。ケーシン2の内部には、外部の油圧回路を含む油圧制御ユニット(図示略)から供給された油圧を、クラッチピストン9を作動させる油圧作動室11に供給する為の油圧通路23a〜23cが形成されている。
入力軸3には鍔部25が一体的に形成され、その鍔部25がクラッチサポート20の後側に位置し、鍔部25の外周部にクラッチドラム4の内周壁部31の後端部が接合され、入力軸3の鍔部25の後側部位に仕切り板部材12が外嵌され固定されている。入力軸3には、軸心部分に潤滑油路26aが形成され、その潤滑油路26aから、入力軸3とクラッチサポート20の間、遠心バランス室13、入力軸3とクラッチハブ5の間に潤滑油を供給する潤滑油路26b〜26dが形成され、鍔部25に遠心バランス室13から入力軸3とクラッチサポート20の間に潤滑油を供給する潤滑油路26eが形成されている。
クラッチドラム4は、外周壁部30と、内周壁部31と、前端壁部32とを有する。外周壁部30のうちの後側約2/3部分が、残り約1/3部分よりも僅かに大径のプレート装着部に形成され、このプレート装着部に多板クラッチ7の複数(例えば、5枚)のリング板状のクラッチプレート45が軸方向へ移動可能に内嵌状にスプライン係合され、そのために、外周壁部30の内面部と各クラッチプレート45の外周部には、夫々、複数のスプライン係合歯30a,45aが形成されている。
内周壁部31の後端部は外周壁部30の前後方向中央部の内側に位置し、前端壁部32は内周壁部31の前端側部分に一体的に且つ前後に厚肉に形成され、この前端壁部32の外周部が外周壁部30の前端部に結合されている。前端壁部32と内周壁部31には、クラッチサポート20の油圧通路23b,23cから油圧作動室11の第1,第2油圧作動室11a,11bに油圧を供給する為の油圧通路33a,33bが形成されている。
クラッチハブ5は、周壁部40と、筒状部41とを有し、周壁部40の後端内周部と筒状部41の前端外周部とが結合され、筒状部41が出力側の部材(図示略)に連結されている。周壁部40はクラッチドラム4の外周壁部30の約3/5程度の径を有し、この周壁部40に多板クラッチ7の複数(例えば、4枚)のリング板状のクラッチディスク46が軸方向へ移動可能に外嵌状にスプライン係合され、そのために、周壁部40の外面部と各クラッチディスク46の内周部には、夫々、複数のスプライン係合歯40a,46aが形成されている(図7参照)。
多板クラッチ7は、複数のクラッチプレート45と、複数のクラッチディスク46と、リテーニングプレート47とを有し、この多板クラッチ7を収容する空間がクラッチ収容室8である。複数クラッチプレート45と複数のクラッチディスク46は、それらの前端と後端とにクラッチプレート45が位置するように前後方向に交互に配設され、前記のように、クラッチドラム45とクラッチプレート46は、クラッチドラム4の外周壁部30とクラッチハブ5の周壁部40に夫々スプライン係合されている。
リテーニングプレート47は前後方向に厚肉のリング板状に形成され、後端のクラッチプレート45の後側に当接状に配設されている。リテーニングプレート47の外周部がクラッチドラム4の外周壁部30にスプライン係合して、後側へ移動不能に外周壁部30に固定され規制部材48で規制され、リテーニングプレート47の内周部がクラッチハブ5の周壁部40の後端部に固定された環状部材49に相対回転可能に係合している。
クラッチピストン9は、クラッチドラム4の外周壁部30と内周壁部31との間に軸方向へ摺動自在に嵌合され、シール部材50により、クラッチピストン9と外周壁部30の間と、クラッチピストン9と内周壁部31の間がシールされている。クラッチピストン9は、その外周近傍部において少し前側へ膨出した第1ピストン部9aと、残りの第2ピストン部9bを有し、このクラッチピストン9の外周部に後方へ突出する筒状の押圧部9cが形成され、この押圧部9cの後端部がクラッチプレート45と接触して多板クラッチ7を押圧する。
シール部材50は、第1ピストン部9aの前面側に装着された塊状の第1シール部50aと、第2ピストン部9bの前面側に装着されたシート状の第2シール部50bとを有する。第1シール部50aは、クラッチドラム4の外周壁部30と前端壁部32の後側突出部32aとの間に前後方向へ移動可能に嵌合され、この第1シール部50aと外周壁部30と前端壁部32とで囲まれた部分が第1油圧作動室11aに形成され、第1シール部50aと第2シール部50bと前端壁部32と内周壁部31とで囲まれた部分が第2油圧作動室11bに形成されている。
仕切り板部材12は、後端壁部55、筒状部56、前端壁部57を一体形成してなり、筒状部56の後端部に後端壁部55の外周部が繋がり、筒状部56の前端部に前端壁部57の内周部が繋がった形状をなす。後端壁部55が入力軸3に外嵌状に固定され、仕切り板部材12はクラッチドラム4とクラッチハブ5及び多板クラッチ7に対して所定の隙間を空けて配置されている。前端壁部57は多板クラッチ7の前側に位置し、その前端壁部57の外周部に環状シール部材58を介してクラッチピストン9の環状の押圧部9cが軸方向へ移動可能に外嵌されている。
この仕切り板部材12とクラッチピストン9と入力軸3とで囲まれた部分が遠心バランス室13に形成されている。遠心バランス室13は、クラッチピストン9の多板クラッチ7側に設けられ、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為のものであり、この遠心バランス室13とクラッチ収容室8とが仕切り板部材12で仕切られている。遠心バランス室13において、仕切り板部材12の後端壁部55の外周付近部とクラッチピストン9の内周付近部との間に復帰バネ10が装着され、この復帰バネ10によりクラッチピストン9が前方へ、つまり多板クラッチ7の締結を解除する方向へ付勢されている。復帰バネ10については、環状或いは非環状の1又は複数の皿バネやコイルバネ等の種々のバネを適用可能である。尚、仕切り板部材12の後端壁部55には複数の潤滑油通路口59が形成されている。
さて、この変速機のクラッチ構造1には、仕切り板部材12のうち多板クラッチ7に臨む部位に、クラッチ収容室8と遠心バランス室13とを連通するように形成されたオリフィス60と、このオリフィス60の開口率を、クラッチドラム4の回転数が大きくなる程小さくするように調節するオリフィス調節機構61が設けられている。次に、このオリフィス60とオリフィス調節機構61について詳細に説明する。
図1〜図6に示すように、オリフィス60は、数mm〜数10mmの直径で、仕切り板部材12の前端壁部57に1箇所、遠心バランス室13の潤滑油をクラッチハブ5のスプライン係合歯40aとクラッチディスク46のスプライン係合歯46aとのスプライン係合部に向けて噴射可能に形成されている。本実施例では、オリフィス60は、前記スプライン係合部の略前側に設けられ、それ故、オリフィス60は前後方向向きに形成されて、前記スプライン係合部へ向けての潤滑油の噴射が可能になる。
ここで、図7に示すように、前記スプライン係合部におけるクラッチディスク46の所定の1又は複数のスプライン係合歯46aが欠歯されており、そのクラッチディスク46の欠歯部46bにより潤滑油通路口46cが形成されている。
図3〜図6に示すように、オリフィス調節機構61は、仕切り板部材12のうちオリフィス60よりも径方向内側の略環状部分に径方向に可動に装着されたC形のバネ鋼からなる弾性閉塞部材62を有し、この弾性閉塞部材62が所定遠心力以上の遠心力により拡径側へ弾性変形してオリフィス60を閉塞するように構成されている。弾性閉塞部材62は、例えば、周方向に約345度に亙って設けられている。
仕切り板部材12の後端壁部57の後面部に、仕切り板部材12の軸心を中心とする略環状のC形溝63が形成され、このC形溝63に弾性閉塞部材62が後側から嵌合され装着され、この弾性閉塞部材62がC形溝63から外れないように、弾性閉塞部材62及びC形溝63の後側を覆う環状のカバー部材64が後端壁部57の後面に接合されている。C形溝63の径方向幅は弾性閉塞部材62の径方向幅の約2倍の幅を有し、このC形溝63のうち径方向外側部分にオリフィス60が臨んでいる。少なくとも弾性閉塞部材62が遠心力を受けない状態で、弾性閉塞部材62の復帰バネ力で弾性閉塞部材62の略全てがC形溝63の内周側壁面に当接して、オリフィス60の開口率が100%になり、オリフィス60は全開状態になる。カバー部材64のうちオリフィス60の後側部分には、径方向外側から切欠いた切欠き部64aが形成されている。
C形溝63の周方向両端の1対の端壁部63aは、オリフィス60に対して周方向へ少し(例えば、仕切り板部材12の軸心を中心として15度〜30度程度)ずれた位置にあり、それ故、このC形溝63が装着された弾性閉塞部材62のうちオリフィス60に近い方の一端部が、オリフィス60に対して周方向へ少しずれた位置にある。従って、弾性閉塞部材62が所定遠心力以上の遠心力を受けると、その両端部が開くように拡径側へ弾性変形し、少なくとも弾性閉塞部材62の両端付近部は、C形溝63の外周側壁面に当接するまで移動するが、この弾性閉塞部材62の一端付近部により、オリフィス60の開口率が0%になり、オリフィス60は全閉状態になる。
この変速機のクラッチ構造1の作用・効果について説明する。
油圧作動室11に油圧が供給されずに、復帰バネ10によりクラッチピストン9が復帰状態のとき、多板クラッチ7は非締結状態になる。油圧作動室11に油圧が供給され、クラッチピストン9により、多板クラッチ7が締結方向へ押圧され締結状態になると、入力軸3からクラッチドラム4に入力された駆動力が多板クラッチ7を介してクラッチハブ5に伝達され出力される。
クラッチピストン9の多板クラッチ7側に遠心バランス室13が設けられ、仕切り板部材12によりクラッチ収容室8と遠心バランス室13とが仕切られて、遠心バランス室13に潤滑油が供給され、遠心バランス室13と油圧作動室11とがクラッチピストン9の両側に設けられ、遠心力により発生する油圧であってクラッチピストン9に作用する油圧がバランスする。従って、遠心力により発生する油圧に影響を受けずに、多板クラッチ7の締結力が制御され、特に、多板クラッチ7の締結力を小さくする微締結状態(所謂ニュートラルアイドル状態)を簡単に確実に作り出すことができる。
ここで、クラッチ収容室8に潤滑油を供給し、その潤滑油で多板クラッチ7を冷却するために、潤滑油がクラッチドラム4の回転に伴って回転して、遠心力を発生してクラッチ収容室8側へ移動し、クラッチドラム4の回転数が大きい程、クラッチ収容室8に供給される潤滑油の量が多くなるが、仕切り板部材12のうち多板クラッチ7に臨む部位に、クラッチ収容室8と遠心バランス室13とを連通するオリフィス60を形成し、オリフィス調節機構61により、クラッチドラム4の回転数が大きくなる程、オリフィス60の開口率が小さくなるように調節することができる。
従って、ニュートラルアイドル状態等、クラッチドラム4の回転数が小さいときには、オリフィス60の開口率が大きくなって、遠心バランス室13の潤滑油がオリフィス60を通ってクラッチ収容室8に供給され易くなるため、多板クラッチ7の冷却性を高めることができる。クラッチドラム4の回転数が大きいときには、オリフィス60の開口率が小さくなって、遠心バランス室13の潤滑油がオリフィス60を通ってクラッチ収容室8に供給されにくくなるため、車両走行中のクラッチ開放時、つまり、多板クラッチ7が非締結状態の場合、クラッチプレート45とクラッチディスク46との相対回転が生じた際に、その相対回転による潤滑油の引きずり抵抗を抑制して、クラッチハブ5の制動力を小さくして燃費を改善することができ、また、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室13の機能を確実に維持することができる。
オリフィス60を、遠心バランス室13の潤滑油をクラッチハブ5とクラッチディスク46のスプライン係合部に向けて噴射可能に形成し、更に、このスプライン係合部におけるクラッチディスク46の所定のスプライン係合歯46aを欠歯させたので、多板クラッチ7のうち仕切り板部材12に対して近い側から遠のく側へ潤滑油が供給され易くなり、多板クラッチ7の効果的な冷却が可能になり、冷却性を一層高めることが可能になる。
オリフィス調節機構61は、仕切り板部材12のうちオリフィス60よりも径方向内側の略環状部分に径方向に可動に装着されたC形の弾性閉塞部材62を有し、この弾性閉塞部材62が所定遠心力以上の遠心力により拡径側へ弾性変形してオリフィス60を閉塞するように構成したので、オリフィス調節機構61の構造を簡単化して、クラッチドラム4の回転バランスを殆ど損なわせることもなく、クラッチドラム4の回転数が大きくなる程オリフィス60の開口率を小さくするように確実に調節することができる。
前記クラッチ構造1を次のように部分的に変更してもよい。
1]図8に示すように、このオリフィス60Aは、遠心バランス室13からクラッチ収容室8に向かって仕切り板部材12の軸心側へ傾斜する傾斜状に形成されている。これにより、オリフィス60Aから遠心バランス室13の潤滑油を前記スプライン係合部に向けてより確実に噴射可能になり、オリフィス60Aを前記オリフィス60よりも径方向外側の位置に設けた場合でも、上記効果を発揮させ、しかも、遠心力による高い圧力の潤滑油をオリフィス60Aから確実に噴射させることが可能になる。
2]図9に示すように、このオリフィス60Bとオリフィス調節機構61Bは、前記オリフィス60とオリフィス調節機構61と前後対称に設けられ、仕切り板部材12の後端壁部57の前面部にC形溝63Bが形成され、このC形溝63Bに弾性閉塞部材62Bが前側から嵌合され装着され、この弾性閉塞部材62BがC形溝63Bから外れないように、弾性閉塞部材62B及びC形溝63Bの前側を覆うカバー部材64Bが後端壁部57の前面に接合されている。特に、オリフィス60Bを閉塞した状態のカバー部材64Bに、遠心力による潤滑油の高い油圧が作用しても、その油圧を頑丈な仕切り板部材12で受け止めることができるため、カバー部材64Bについては、弾性閉塞部材62Bを小型に構成することが可能になる。
3]図10に示すように、この多板クラッチ7Cにおいては、クラッチハブ5Cの所定の1又は複数のスプライン係合歯40aが欠歯されており、そのクラッチハブ5Cの欠歯部40bにより潤滑油通路口40cが形成されている。つまり、多板クラッチ7Cのうち仕切り板部材12に近い側から遠のく側へ潤滑油が供給され易くなり、多板クラッチ7Cの効果的な冷却が可能になり、冷却性を一層高めることが可能になる。
4]尚、オリフィスを仕切り板部材12に複数箇所設けてもよい。例えば、複数のオリフィスを周方向へ等間隔おきに設けてもよい。この場合、弾性閉塞部材については共通の部材に構成することができる。
次に、実施例1に関連する参考実施例について説明する。
図11〜図17に示すように、変速機のクラッチ構造70は、実施例1の変速機のクラッチ構造1のオリフィス調節機構を変更したものであり、その他は実施例1と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。このクラッチ構造70のオリフィス調節機構71は、仕切り板部材12のうちオリフィス60よりも径方向内側の部位に径方向に可動に装着された金属製の閉塞部材72と、この閉塞部材72を径方向内側へ付勢する付勢部材73(バネ部材73)とを有し、この閉塞部材72が所定遠心力以上の遠心力により付勢部材73の付勢力に抗して径方向外側へ移動してオリフィス60を閉塞するように構成されている。
仕切り板部材12の後端壁部57の後面部に、第1凹部74aと第1凹部74aに繋がる第2凹部74bが形成され、この第1,第2凹部74a,74bは全体で後面視L形に形成されている。第1凹部74aは後面視矩形に形成され、この第1凹部74aに矩形厚板状の閉塞部材72が後側から嵌合され装着され、この閉塞部材72が第1凹部74aから外れないように、閉塞部材72及び第1凹部74aの後側を覆う矩形板状のカバー部材75が後端壁部57の後面に接合されている。
第1凹部74aの径方向幅は閉塞部材72の径方向幅の約2倍弱の幅を有し、この第1凹部74aのうち径方向外側部分にオリフィス60が臨んでいる。閉塞部材72に径方向外側から切欠いた切欠き部72aが形成され、少なくとも閉塞部材72が遠心力を受けない状態で、付勢バネ73の付勢力で閉塞部材72が第1凹部74aの内周側壁面に当接して、オリフィス60と閉塞部材72の切欠き部72aとが一致して、オリフィス60の開口率が100%になり、オリフィス60は全開状態になる。カバー部材75のうちオリフィス60の後側部分には、径方向外側から切欠いた切欠き部75aが形成されている。
第2凹部74bは第1凹部74aの径方向外側部分から接線方向に延び、この第2凹部74bに細長い板状のバネ鋼からなる付勢部材73(バネ部材73)が配設され、その付勢部材73の基端部が第2凹部74bから仕切り板部材12に挿入状に固定され、付勢部材73の先端部が第1凹部74aに突出し、その付勢部材73の先端部が閉塞部材72の径方向外端部に当接して、閉塞部材72を径方向内側へ付勢している。閉塞部材72が所定遠心力以上の遠心力を受けると、閉塞部材72は付勢部材73の付勢力に抗して第1凹部74aの外周側壁面に当接するまで移動するが、この閉塞部材72により、オリフィス60の開口率が0%になり、オリフィス60は全閉状態になる。
このクラッチ構造1Dによれば、オリフィス調節機構71の構造を小型化して、クラッチドラム4の回転数が大きくなる程オリフィス60の開口率を小さくするように確実に調節することができる。その他は実施例1と同様の作用・効果を奏する。
尚、前記クラッチ構造1Dを次のように部分的に変更してもよい。
1]図18に示すように、このオリフィス調節機構71Aにおいては、閉塞部材72Aがカバー部材75Aに径方向移へ動自在にガイドされ、且つ、付勢部材73Aが閉塞部材72Aを径方向内側へ付勢可能に、閉塞部材72Aと付勢部材73Aとカバー部材75Aが予め一体的に組付けられており、このカバー部材75Aが仕切り板部材12の後端壁部57の後面に接合されている。これにより、仕切り板部材12を簡単化でき、この仕切り板部材12への閉塞部材72A及び付勢部材73A及びカバー部材75Aを組付ける組付け性を改善することができる。尚、閉塞部材72A、付勢部材73A、カバー部材75Aの機能と基本的な構成は参考実施例のものと同様である。
2]図19に示すように、このオリフィス調節機構71Bにおいては、第1凹部74aに閉塞部材72Bとカバー部材75Bの両方が嵌合され装着されている。これにより、仕切り板部材12からクラッチ収容室8側へのカバー部材75Bの出っ張りを無くし、クラッチ収容室8の潤滑油による仕切り板部材12の回転抵抗を低減することができる。
3]オリフィス及び閉塞部材及び付勢部材及びカバー部材を仕切り板部材12に複数箇所設けてもよい。例えば、これらを周方向へ等間隔おきに設けてもよい。
4]実施例1と同様に、閉塞部材とカバー部材を遠心バランス室13側に設けてもよい。
その他、本発明を逸脱しない範囲において、実施例に開示した事項以外の種々の変更を付加して実施可能であり、また、本発明の変速機のクラッチ構造は、種々の自動車や自動車以外の種々の車両、種々の原動機に適用可能である。
実施例1の変速機のクラッチ構造(オリフィス開放状態)の縦断面図である。 変速機のクラッチ構造(オリフィス閉塞状態)の縦断面図である。 仕切り板部材とオリフィス調節機構(オリフィス開放状態)の後面図である。 仕切り板部材とオリフィス調節機構(オリフィス閉塞状態)の後面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 多板クラッチの正面図である。 変更形態の仕切り板部材とオリフィス調節機構の縦断面図である。 変更形態の仕切り板部材とオリフィス調節機構の縦断面図である。 変更形態の仕切り板部材とオリフィス調節機構の後面図である。 参考実施例の変速機のクラッチ構造(オリフィス開放状態)の縦断面図である。 変速機のクラッチ構造(オリフィス閉塞状態)の縦断面図である。 仕切り板部材とオリフィス調節機構(オリフィス開放状態)の後面図である。 仕切り板部材とオリフィス調節機構(オリフィス閉塞状態)の後面図である。 図13のXV−XV線断面図である。 図13のXVI −XVI 線断面図である。 図14のXVII−XVII線断面図である。 変更形態の仕切り板部材とオリフィス調節機構の縦断面図である。 変更形態の仕切り板部材とオリフィス調節機構の後面図である。
1,70 クラッチ構造
4 クラッチドラム
5 クラッチハブ
7,7C 多板クラッチ
8 クラッチ収容室
9 クラッチピストン
12 仕切り板部材
13 遠心バランス室
30 外周壁部
31 内周壁部
45 クラッチプレート
46 クラッチディスク
60,60A,60B オリフィス
61,61B,71,71A,71B オリフィス調節機構
62,62B 弾性閉塞部材
72,72A,72B 閉塞部材
73,73A 付勢部材

Claims (3)

  1. 複数のクラッチプレートと複数のクラッチディスクとを交互に配設した多板クラッチと、複数のクラッチプレートがスプライン係合した外周壁部を有するクラッチドラムと、クラッチドラムの外周壁部と内周壁部との間に軸方向へ摺動自在に嵌合され且つ多板クラッチを締結方向へ押圧可能なクラッチピストンとを備え、クラッチピストンを作動させる油圧を調節することで多板クラッチの締結力を制御する変速機のクラッチ構造において、
    前記クラッチピストンの多板クラッチ側に設けられ、遠心力により発生する油圧をバランスさせる為の遠心バランス室と、
    前記多板クラッチを収容するクラッチ収容室と遠心バランス室とを仕切る仕切り板部材と、
    前記仕切り板部材のうち多板クラッチに臨む部位に、前記クラッチ収容室と遠心バランス室とを連通するように形成されたオリフィスと、
    前記オリフィスの開口率を、前記クラッチドラムの回転数が大きくなる程小さくするように調節するオリフィス調節手段とを備え
    前記オリフィス調節手段は、前記仕切り板部材のうちオリフィスよりも径方向内側の略環状部分に径方向に可動に装着されたC形の弾性閉塞部材を有し、この弾性閉塞部材が所定遠心力以上の遠心力により拡径側へ弾性変形してオリフィスを閉塞するように構成されたことを特徴とする変速機のクラッチ構造。
  2. 前記複数のクラッチディスクがスプライン係合した周壁部を有するクラッチハブを備え、
    前記オリフィスは、前記遠心バランス室の潤滑油をクラッチハブとクラッチディスクのスプライン係合部に向けて噴射可能に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の変速機のクラッチ構造。
  3. 前記スプライン係合部におけるクラッチハブ又はクラッチディスクの所定のスプライン係合歯を欠歯させたことを特徴とする請求項2に記載の変速機のクラッチ構造。
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