JP2006300266A - 自動変速機の湿式クラッチ装置 - Google Patents

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顕一 森岡
Yuichi Nishida
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Abstract

【課題】 自動変速機において、効率よく油をクラッチ係合部に供給できる湿式クラッチ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ピストン22が前進することでクラッチ係合部20を押圧する湿式クラッチ装置10であって、サンギヤシャフト16の外周面に設けられた潤滑油流出口29と、ピストン22の内周面に開口する開口部50と、ピストン22のクラッチ係合部20に対向する位置に設けられた放出口52と、ピストン22内において開口部50および放出口52を連結する油路54とを含み、ピストン22とクラッチ係合部20とが隔離された状態である元位置およびピストン22とクラッチ係合部20とが押圧されている状態である押圧終了位置では流出口29と開口部50との間が閉じられるが、ピストン22の前進過程では流出口29と開口部50との間が連通させられて放出口52からクラッチ係合部20に潤滑油が供給される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等の自動変速機などに使用される湿式クラッチに関し、特にクラッチの摩擦板に潤滑油を供給するための湿式クラッチの冷却機構に関する。
内周側にクラッチ係合部を有するクラッチドラムの内部にそのクラッチドラムとともに油室を形成するピストンが設けられ、そのピストンが回転部材であるシャフトの外周面を摺動することで前記クラッチ係合部を押圧するクラッチ装置が知られている。このようなクラッチ装置のクラッチ係合部は互いに重ねられて相対回転させられる複数の摩擦板および摩擦プレートから構成され、クラッチ係合作動時には大きな摩擦負荷が加えられることから、そのクラッチ係合部への潤滑油の供給が耐久性を確保する上で重要である。
特許文献1に記載されているクラッチ装置は、ピストンの元位置では未だ押圧が開始されていないクラッチ係合部に対する潤滑油の供給量の増加が行われないが、ピストンの前進に従って、そのクラッチ係合部への潤滑油の供給が増加されるように構成されたクラッチ装置が提案されている。しかしながら、上記特許文献1のクラッチ装置では、ピストンが前進完了してクラッチ係合部の係合が終了しその摩擦がなくなった状態でも潤滑油の供給が増加されたままであるので、そのクラッチ係合部へ不要に潤滑油が供給されることになり、他の潤滑部位への有効な潤滑油の供給ができない可能性があった。
これに対し、特許文献2に記載されているクラッチ装置は、クラッチ装置内のピストン内にバルブ付油路を設け、作動油が油路に供給されると、係合初期圧ではバルブが閉じ、係合中期ではバルブが開いてクラッチ係合部に油が供給されて冷却され、係合後期ではバルブが閉じるように構成されたクラッチ装置が提案されている。このクラッチ装置は、前述の特許文献1のクラッチ装置における、ピストンの前進終了後にも潤滑油の供給が継続されるという問題を解消している。しかし、特許文献2のクラッチ装置においては、ピストン内の油圧がある一定の圧に達しない限り潤滑油が供給されないため、クラッチ係合部内の摩擦板および摩擦プレートが互いに密接された状態になってから初めて潤滑油が供給されることになり、摩擦箇所内部まで潤滑油が行き渡りにくい可能性があった。
特開平8−200393号公報 特開2001−165196号公報
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、効率よく潤滑油を係合前の摩擦板および摩擦プレートで構成されるクラッチ係合部に供給でき、しかも係合完了時には潤滑油の供給量の増加を停止し有効に活用できるクラッチ装置を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、内周側にクラッチ係合部を有するクラッチドラムと、そのクラッチドラムの中央部から突設されたシャフトと、そのクラッチドラムの内周面とそのシャフトの外周面とに摺動可能に嵌め入れられてそのクラッチドラムおよびシャフトとともに油室を形成するピストンとが設けられ、そのピストンが前進することで前記クラッチ係合部を押圧する湿式クラッチ装置であって、(a)前記シャフトの外周面に設けられた潤滑油流出口と、(b)前記ピストンの前記シャフトと接する内周面に開口する開口部と、(c)前記ピストンの前記クラッチ係合部に対向する位置に設けられた放出口と、(d)前記ピストン内において前記開口部および放出口を連結する油路とを含み、(e)前記ピストンと前記クラッチ係合部とが隔離された状態である元位置および前記ピストンと前記クラッチ係合部とが押圧された状態である押圧終了位置では前記流出口と前記開口部との間が閉じられるが、そのピストンの前進過程ではその流出口と開口部との間が連通させられて前記放出口から前記クラッチ係合部に潤滑油が供給されることを特徴とする。
このようにすれば、ピストンが前進を始める初期段階において、ピストンがクラッチ係合部を押圧する前に予め潤滑油を供給することができ、クラッチ係合部を構成する摩擦板および摩擦プレートの摩擦箇所内部まで潤滑油が行き渡らせられ、効果的な冷却が可能となる。
また、好適には、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の自動変速機の湿式クラッチ装置において、前記開口部は、前記流出口の軸心方向寸法よりも大きい幅寸法を有する環状溝からなることを特徴とする。このようにすれば、ピストンの移動中から押圧終了までの間、開口部から作動油が連続的に供給され続け、効率よくクラッチ係合部を冷却することができるとともに、ピストンがクラッチドラムと相対回転したとしても同様の作用効果が継続的に得られる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明が適用されたクラッチ装置10を含む自動変速機12の一部を示す断面図である。
自動変速機12は、軸心C周りに回転するサンギヤSおよびリングギヤRとそれらと噛み合う遊星歯車Pを自転および公転可能に支持するキャリアCAとからなる遊星歯車装置14と、キャリアCAとサンギヤSとの間に設けられたクラッチ装置10とを備えている。
サンギヤシャフト16は、段付円筒部材であり、クラッチ装置10の図示しないケースによってスラスト軸受けおよびベアリング等を介して相対回転可能に直接的間接的に支持されている。また、サンギヤシャフト16は、大径部16aと、遊星歯車装置14の一部であるサンギヤSが備えられた小径部16cと、大径部16aと小径部16cとを連結する段付部16bとからなる。サンギヤシャフト16には、大径部16aの内周面から段付部16bの遊星歯車装置14側の端面を連絡する第1油孔28が設けられている。また、小径部16cには、その内周面から外周面を連絡する第2油孔29が設けられている。
クラッチ装置10は、たとえば入力軸として回転するサンギヤシャフト16の外側に嵌め着けられて一体的に回転するクラッチドラム18と、クラッチ係合部20を押圧するためにそのクラッチドラム18内に摺動可能に勘合されたピストン22と、クラッチ係合部20からピストン22を元位置に戻すためのリターンスプリング24をピストン22との間で受け止めるばね受板26とを有している。
クラッチドラム18は、環状の底部18aと、その底部18aの外周縁から軸心Cに平行に伸びる小径筒部18bと、その小径筒部18bの端面に鍔部18cを介して連結された大径筒部18dとを一体的に有する軸方向の一方に開口する有底円筒状部材である。
底部18aは、サンギヤシャフト16の大径部16aの外周面に溶接により接合されている。小径筒部18bは、底部18aの外周縁に連結され、軸心Cと平行に遊星歯車装置14側に向けて伸びており、小径筒部18bの端面には軸心Cに垂直で外向きの方向に鍔部18cが設けられている。大径筒部18dは、小径筒部18bの端面に設けられた鍔部18cの外周縁に接続され、軸心Cと平行に遊星歯車装置14に向けて伸びている。大径筒部18dの内周面には、クラッチ係合部20を構成する一方の摩擦プレート30の外周部が複数枚スプライン嵌合されている。クラッチ係合部20は、上記複数枚の摩擦プレート30とその複数枚の摩擦プレート30の間に介在させられる他方の複数枚の摩擦板34とから構成される。この複数枚の摩擦板34の内周部は、クラッチハブ36の外周面にスプライン嵌合されている。このクラッチハブ36は、遊星歯車装置14のキャリヤCAに連結されているので、キャリヤCAと一体回転させられる。
ピストン22は、サンギヤシャフト16の小径部16cの外周面に摺動可能に嵌合された円還状の底板部22aと、その底板部22aの外周縁から軸心Cと平行で遊星歯車装置14側に伸びる円筒部22bと、摩擦プレート30および摩擦板34を押圧するためにその円筒部22bから外周側へ伸びるフランジ状の押圧部22cとからなる。
ばね受板26は、有底円筒形状部材であり、ばね受板26の開口部がピストン22の開口部と向き合うように、ピストン22の円筒部22bとサンギヤシャフト16との間に嵌め入れられている。また、ばね受板26は、環状の底部26aと、その底部26aの外周縁から軸心Cに平行で遊星歯車装置14とは逆方向に延びる円筒部26bと、その円筒部26bの開口部に連結され径方向外向きで軸心Cに垂直に設けられた鍔部26cとからなる。ばね受板26は、サンギヤシャフト16に装着されたスナップリング42に当接させられているので、ばね受板26はピストン22から隔離する方向への移動が阻止され、ピストン22がリターンスプリング24によって元位置へ向かって付勢されている。
また、ピストン22の底板部22aはサンギヤシャフト16に対してオイルシール77と油密されるとともに摺動可能とされており、クラッチドラム18の小径筒部18bとピストン22の円筒部22bとがオイルシール44により油密とされている。これより、ピストン22の底板部22a、クラッチドラム18およびサンギヤシャフト16とで囲まれた空間がピストン22を駆動するために油密なピストン油室40を形成している。
一方、ピストン油室40の背面においては、ピストン22の円筒部22bとばね受板26の鍔部26cとがオイルシール46により油密とされており、それらピストン22、ばね受板26およびサンギヤ16で囲まれた、補償油室48が形成される。
また、ピストン22内には、サンギヤシャフト16の外周面に接する底板部22aの内周面に開口する開口部50が設けられ、クラッチ係合部20に対向する位置に放出口52が設けられ、開口部50と放出口52とを連結する油路54が設けられている。開口部50は、ピストン22がクラッチ係合部20を押圧する前から押圧が終了するまでの間、開口部50とサンギヤシャフト16の第2油孔29とが連結され続けるように、サンギヤシャフト16の第2油孔29の軸心方向寸法よりも大きい幅寸法を有する環状溝が設けられている。
以上のように構成された自動変速機12において、クラッチ装置10の作動について説明する。図1はピストン22がリターンスプリング24によって元位置に位置させられているクラッチ非係合時の状態を示している。このクラッチ非係合時において一体的に連結されているサンギヤシャフト16およびクラッチドラム18とそれに摺動可能に嵌合するピストン22とがともに回転させられると、ピストン油室40には、油孔28から流れ込んだ作動油の遠心力に起因する遠心油圧が発生する。この遠心油圧に対し、サンギヤシャフト16の小径部16cに設けられた第2油孔29から供給される作動油が補償油室48に供給され、補償油室48内の作動油にも同様の油圧が発生させられ、ピストン油室40内の遠心油圧に基づいてピストン22に発生する推力が相殺される。すなわち、補償油室48が遠心油圧キャンセル室として機能する。また、この図1に示されるピストン22の元位置では開口部50が第2油孔29と連通されないため潤滑油が放出口52から供給されない。
図2はクラッチ装置10内のピストン22がクラッチ係合部20を押圧するために前進をしている状態を説明する断面図である。ピストン油室40にサンギヤシャフト16の大径部16aに形成された第1油孔28を経由して作動油が供給されるとピストン22はその作動油に押されてクラッチ係合部20へ向かって前進を開始する。
このとき、ピストン22が元位置から所定距離前進すると、サンギヤシャフト16の小径部16cの第2油孔29とピストン22の開口部50とが連通し、第2油孔29から開口部50に作動油が供給される。供給された作動油は、油路54を経由しピストン22の押圧部22c付近にある放出口52からクラッチ係合部20へ向かって放出される。この放出された作動油が潤滑油として機能し、クラッチ係合部20を構成する複数枚の摩擦プレート30および摩擦板34はその係合に先立って作動油が予め供給される。
このように、ピストン22が前進を開始すると、ピストン22がクラッチ係合部20を押圧する前に予め潤滑油を供給することができ、クラッチ係合部20を構成する摩擦板34および摩擦プレート30の摩擦箇所内部まで潤滑油が行き渡らせられ、効果的な冷却が可能となる。
また、ピストン22の開口部50には、サンギヤシャフト16の第2油孔29の軸心方向寸法よりも大きい幅寸法を有する環状溝が設けられているため、ピストン22の移動開始後から押圧終了直前までの移動ストロークの間、サンギヤシャフト16の第2油孔29と開口部50が連結され続けるため、作動油を連続的にクラッチ係合部20に供給し続けることができる。
図3はピストン22がさらに前進し、ピストン22がクラッチ係合部20を押圧している状態を説明する断面図である。ピストン22の押圧部22cがクラッチ係合部20を押圧すると、クラッチ係合部20のピストン22の押圧部22cとは反対側では、クラッチドラム18の大径筒部18dに装着され摩擦プレート30および摩擦板34の移動を阻止するスナップリング56が設けられているので、そのクラッチ係合部20を構成する複数の摩擦プレート30および摩擦板34は互いに係合させられる。また、摩擦プレート30および摩擦板34が係合されると、それら摩擦プレート30および摩擦板34が一体的に回転を始め、クラッチハブ36を通して遊星歯車装置14のキャリアCAに回転が伝達されサンギヤSおよびリングギヤRとともに一体的に回転する。
このピストン22の前進終了状態では、サンギヤシャフト16の第2油孔29はピストン22の底板部22aの内周面によって遮断され作動油の供給が停止する。なお、クラッチ係合後においては、摩擦プレート30および摩擦板34が一体的に回転し、クラッチ係合部20内には摩擦熱がほとんど発生しないため、クラッチ係合部20に作動油が供給されなくても摩擦プレート30および摩擦板34の焼き付きおよび劣化は見られない。
このように、作動油はクラッチ装置10の押圧後において、サンギヤシャフト16に設けられた第2油孔29をピストン22の底板部22aの内周面で遮断し、作動油を潤滑油或いは冷却油として他の部位に利用することが可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は本発明が適用された自動変速機68の一部であるクラッチ装置70を示す断面図である。
クラッチ装置70は、図示しないケースにスラスト軸受けおよびベアリング等を介して回転可能に支持されているシャフト72の外周面に嵌合されてそれと相対回転可能に設けられたクラッチドラム74と、そのクラッチドラム74内に設けられたクラッチ係合部20を押圧するためにそのクラッチドラム74に摺動可能に勘合されたピストン76と、クラッチ係合部20とピストン76とを隔離する方向に付勢するリターンスプリング78をピストン76との間で受け止めるばね受板80とを有している。
シャフト72の内部には作動油をクラッチ装置70内に供給するための第1油孔82が設けられている。また、第1油孔82の両脇には第1油孔82から供給される作動油の漏れを阻止するオイルシール86が設けられている。
クラッチドラム74は、シャフト72の外周面に嵌合されている円筒形状の内周壁部74aと、その内周壁部74aの端面に接続されシャフト72の軸心に垂直で軸心に対し外向きに伸びる環状の底板部74bと、その底板部74bの外周縁から開口部方向へ向けて軸心と平行に伸びる円筒形状の外周壁部74cとからなる二重円筒状部材である。
内周壁部74aは作動油をクラッチ装置70内へ供給する第2油孔88とシャフト72の第1油孔82から供給された作動油をクラッチ装置70内へ供給する第3油孔90とを有する。また、外周壁部74cの開口付近の内周面には、クラッチ係合部20を構成する複数枚の摩擦プレート30の外周部がスプライン嵌合されている。クラッチ係合部20は、上記複数枚の摩擦プレート30とその複数枚の摩擦プレート30の間に介在させられる他方の複数枚の摩擦板34とから構成される。この複数枚の摩擦板34の内周部は、クラッチハブ92の外周面にスプライン嵌合されている。
ピストン76は、クラッチドラム74の内周壁部74aと外周壁部74cとの
間に摺動可能に嵌合されている。ピストン76はクラッチドラム74の内周壁部74aにリング94を介して嵌合されている内周壁部76aと、その内周壁部76aの端面から軸心に対して垂直に外向きの方向へ伸びる円還形状の底板部76bと、その底板部76bの外周縁から軸心と平行に開口方向に向けて伸びるとともにクラッチドラム74の外周壁部74cとリング96を介して摺動可能に嵌合されている外周壁部76cと、その外周壁部76cの端面に突設され摩擦プレート30および摩擦板34を押圧する押圧部76dとからなる。
また、ピストン76の外周壁部76cの内周側には遠心力によって流出される作動油を溜める環状の油溜まり102が設けられ、その溜められた作動油をクラッチ係合部20へ向けて放出する放出口104が設けられている。
ばね受板80はクラッチドラム74の内周壁部74aの外周面に装着されたスナップリング98に当接させられ、ばね受板80の開口部への前進が阻止されるようになっている。また、リターンスプリング78は、ばね受板80とピストン76の底板部76bの間を介在させられピストン76の押圧部76dとクラッチ係合部20とを隔離させるように付勢されている。
また、クラッチドラム74内には、ピストン76がリング94および96を介して摺動可能に嵌め入れられているため、クラッチドラム74の底板部74bとピストン76の底板部76bとの間には油密な油室100が設けられている。
シャフト72の第1油孔82から作動油が供給されると、作動油は第3油孔90を通り油室100に供給される。供給された油が回転されると遠心力により油室100には遠心油圧が発生し、ピストン76の押圧部76dがクラッチ係合部20を押圧する押圧力が変化する。また、クラッチドラム74の開口部側では、クラッチドラム74の外周壁部74cの内周面に固定されて摩擦プレート30および摩擦板34の移動を阻止するスナップリング106が設けられているので、ピストン76の押圧部76dによりクラッチ係合部20が押圧されるとクラッチ係合部20を構成する複数枚の摩擦プレート30および摩擦板34は互いに係合させられる。
上述のように構成されるクラッチ装置70において、クラッチドラム74が回転されるとクラッチドラム74の内周壁部74aに設けられている第2油孔88から遠心力によって作動油が供給される。この作動油がさらに遠心力によってピストン76の大径筒部76cの油溜まり102に作動油が溜められ、遠心力によって遠心油圧が発生する。この遠心油圧が発生することにより放出口104からクラッチ係合部20へ向けて作動油が潤滑油として供給され、摩擦プレート30および摩擦板34が冷却され、摩擦プレート30および摩擦板34の焼き付きおよび劣化が防がれる。
このように、クラッチ装置70においてピストン76に油溜まり102および放出口104を設けることにより、遠心力によって油溜まり102に溜められた潤滑油が放出口104から放出されクラッチ係合部20全体に渡って潤滑油を供給することができ、効率よく摩擦プレートおよび摩擦板34を冷却することが可能となる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された自動変速機の一部であるクラッチ装置の非係合時の状態を説明する断面図である。 図1のクラッチ装置のピストンが前進している状態を説明する断面図である。 図1のクラッチ装置のピストンが押圧している状態を説明する断面図である。 本発明の他の実施例であるクラッチ装置を説明する断面図である。
符号の説明
10:クラッチ装置 12:自動変速機 16:サンギヤシャフト 18:クラッチドラム 20:クラッチ係合部 22:ピストン 29:第2油孔 摩擦プレート30 34:摩擦板 40:ピストン油室 50:開口部 52:放出口 54:油路

Claims (2)

  1. 内周側にクラッチ係合部を有するクラッチドラムと、該クラッチドラムの中央部から突設されたシャフトと、該クラッチドラムの内周面と該シャフトの外周面とに摺動可能に嵌め入れられて該クラッチドラムおよびシャフトとともに油室を形成するピストンとが設けられ、該ピストンが前進することで前記クラッチ係合部を押圧する湿式クラッチ装置であって、
    前記シャフトの外周面に設けられた潤滑油流出口と、
    前記ピストンの前記シャフトと接する内周面に開口する開口部と、
    前記ピストンの前記クラッチ係合部に対向する位置に設けられた放出口と、
    前記ピストン内において前記開口部および放出口を連結する油路とを含み、
    前記ピストンと前記クラッチ係合部とが隔離された状態である元位置および前記ピストンと前記クラッチ係合部とが押圧された状態である押圧終了位置では前記流出口と前記開口部との間が閉じられるが、該ピストンの前進過程では該流出口と開口部との間が連通させられて前記放出口から前記クラッチ係合部に潤滑油が供給されることを特徴とする自動変速機の湿式クラッチ装置。
  2. 前記開口部は、前記流出口の軸心方向寸法よりも大きい幅寸法を有する環状溝からなることを特徴とする請求項1の自動変速機の湿式クラッチ装置。
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