JP2008309317A - 発進装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外摩擦板や内摩擦板に切欠き部を設けて軸方向の肥大化、制御性の悪化、耐久性の悪化等を招くことなく、摩擦板の冷却性能を向上することが可能な発進装置を提供する。
【解決手段】ハブ部材29の内周側に形成された第2油空間S2に供給し、さらにバイパス油路A1,A2を介してドラム部材22の外周側に形成された第1油空間S1にも冷却油を供給する。摩擦板21が回転した際に、該摩擦板21の内摩擦板21bに貼付された摩擦材50の溝により、ハブ部材29の貫通油孔29a及びドラム部材22の貫通油孔22aを介して、慣性によって第1油空間S1から第2油空間S2へ、及び第2油空間S2から第1油空間S1へ、それぞれ摩擦板21を介して冷却油が流れる。これにより、外摩擦板や内摩擦板に切欠き部等を設けなくても摩擦板21への冷却油の流れが良好になり、発進装置1の冷却性能が向上する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輌用の自動変速機などに用いて好適な発進装置に係り、詳しくは、発進時等にスリップ制御される多板式クラッチを冷却油によって冷却する発進装置に関する。
一般に、例えば自動変速機等を搭載すると共に内燃エンジンを駆動源とする車輌にあっては、発進時において駆動車輪の回転(自動変速機構の回転)が停止状態でかつエンジンが回転状態であるため、それらの差回転を吸収しつつ駆動力を伝達する発進装置が必要である。このような発進装置として、トルクコンバータ等の流体伝動装置を用いたものが主流であったが、近年、上記自動変速機のコンパクト化の要求等によって、多板式の発進クラッチを用いて油圧制御により解放状態、スリップ状態、係合状態を制御することで、上記差回転を吸収しつつ駆動力の伝達を可能にする発進装置が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、このような発進クラッチは、特に発進時や車庫入れ時等の低速状態を維持する際に長時間のスリップ制御を強いられる場合があるため、摩擦板に大きな発熱が生じ、摩擦板の焼付け等を防止するために効率の良い冷却が求められる。このため、上記特許文献1の発進装置にあっては、発進クラッチの摩擦板における摩擦材が貼付された部分が突出するように、隣り合う摩擦材間に切欠き部を形成し、その切欠き部を冷却油の通り道とすることで、冷却油の循環を促進し、摩擦板の冷却効率の向上を図っている。
特開2004−308894号公報
しかしながら、上記特許文献1の発進クラッチのように、摩擦板に複数の切欠き部を設けると、摩擦材が貼付けられた部分を支持する支持部分に応力が集中し、強度不足を招く虞があるため、摩擦板の板厚を厚くすることによって強度を確保する必要があり、つまり軸方向寸法が延びて、発進クラッチが軸方向に肥大化してしまうという問題がある。また、摩擦板に複数の切欠き部を設けると、上記支持部分の剛性不足に起因して摩擦板の平面度を悪化させ、スリップ制御の制御性の悪化を招く虞もあり、さらに、上記支持部分に熱が集中し、いわゆるヒートスポットの発生を招いて耐久性を悪化させてしまう虞もある。
そこで本発明は、軸方向の肥大化、制御性の悪化、耐久性の悪化等を招くことなく、摩擦板の冷却性能を向上することが可能な発進装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、駆動源の出力軸と自動変速機構の入力軸との間に介在された多板式クラッチ(21)の係合制御によって車輌の発進制御を行い得ると共に、該多板式クラッチ(21)を内包するケース(15)内に冷却油が供給・排出されることにより該多板式クラッチ(21)が冷却される発進装置(1)において、
前記多板式クラッチ(21)は、交互に配置される外摩擦板(21a)及び内摩擦板(21b)と、それら外摩擦板(21a)及び内摩擦板(21b)の各間に介在されるように、該外摩擦板(21a)及び該内摩擦板(21b)の一方に貼付された摩擦材(50)と、を有し、
前記駆動源の出力軸と前記自動変速機構の入力軸との一方に接続され、前記外摩擦板(21a)がスプライン係合されるドラム部材(22)と、
前記駆動源の出力軸と前記自動変速機構の入力軸との他方に接続され、前記内摩擦板(21b)がスプライン係合されるハブ部材(29)と、
前記ドラム部材(22)の外周側に形成され、前記冷却油が充填されるように供給される第1油空間(S1)と、
前記ハブ部材(29)の内周側に形成され、前記冷却油が充填されるように供給される第2油空間(S2)と、を備え、
前記ドラム部材(22)及び前記ハブ部材(29)に、それぞれ前記第1油空間(S1)と前記多板式クラッチ(21)との間、前記第2油空間(S2)と前記多板式クラッチ(21)との間を連通する貫通油孔(22a,29a)を有し、
前記摩擦材(50)に、前記多板式クラッチ(21)の中心からの放射方向(XD)に対して回転方向(ω1)前方側に傾向した前方傾向溝(50a,50c)と、前記放射方向(XD)に対して回転方向後方側に傾向した後方傾向溝(50b)とを備える溝形状を形成し、前記第1油空間(S1)と前記第2油空間(S2)との冷却油を、前記貫通油孔(22a,29a)を介して、前記前方傾向溝(50a,50c)及び前記後方傾向溝(50b)により受入れる、
ことを特徴とする発進装置(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図2及び図4参照)、前記摩擦材(50)の溝形状を、格子状に形成してなる、
請求項1記載の発進装置(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図3参照)、前記多板式クラッチ(21)を迂回して前記第1油空間(S1)及び前記第2油空間(S2)を連通し、それら前記第1油空間(S1)及び前記第2油空間(S2)の一方に供給されてくる冷却油を他方まで導くバイパス油路(A1,A2)を備えてなる、
請求項1または2記載の発進装置(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図3参照)、前記多板式クラッチ(21)の外摩擦板(21a)及び内摩擦板(21b)をピストン部材(23)によって軸方向に押圧し得る油圧アクチュエータ(20)を備え、
前記ピストン部材(23)は、前記バイパス油路(A1)を構成する貫通孔(23a)を備えてなる、
請求項3記載の発進装置(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図3参照)、前記ハブ部材(29)は、前記バイパス油路(A2)を構成する貫通孔(29b)を備えてなる、
請求項3または4記載の発進装置(1)にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図3参照)、前記第1油空間(S1)、前記多板式クラッチ(21)、及び前記第2油空間(S2)、の軸方向側方側に並設され、前記ドラム部材(22)から前記多板式クラッチ(21)を介して前記ハブ部材(29)に伝達された前記駆動源の回転を前記自動変速機構の入力軸に振動吸収しつつ伝達するダンパ装置(30)を備え、
前記冷却油は、前記第2油空間(S2)の内周側から供給されると共に、前記ダンパ装置(30)の前記多板式クラッチ(21)とは軸方向反対側の内周側から排出されてなる、
請求項1ないし5のいずれか記載の発進装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、ドラム部材の外周側の第1油空間及びハブ部材の内周側の第2油空間に冷却油を供給し、ドラム部材及びハブ部材の貫通油孔が第1油空間と多板式クラッチとの間、第2油空間と多板式クラッチとの間を冷却油が流れるように連通し、摩擦材が貼付けられた外摩擦板又は内摩擦板が回転した際に、前方傾向溝が外周側の第1油空間からの冷却油を迎え入れ(受入れ)ると共に後方傾向溝が内周側の第2油空間からの冷却油を迎え入れ(受入れ)るので、特に多板式クラッチがスリップ係合ないし係合された状態にあって、該多板式クラッチを通過するように第1油空間から第2油空間へ、及び第2油空間から第1油空間へ冷却油が流れるようにすることができる。これにより、外摩擦板や内摩擦板に切欠き部等を設けることなく摩擦材への冷却油の流れを良好にすることができ、つまり軸方向の肥大化、制御性の悪化、耐久性の悪化等を招くことなく、発進装置の冷却性能を向上させることができる。
請求項2に係る本発明によると、摩擦材の溝形状を、格子状に形成しているので、複数の平行な直線溝を互いに交差した2方向に対して形成するだけの簡単な構成により、前方傾向溝と後方傾向溝とを有する摩擦材の溝形状を得ることができ、摩擦材への冷却油の流れを良好にすることができる。
請求項3に係る本発明によると、バイパス油路が第1油空間及び第2油空間の一方に供給されてくる冷却油を他方まで多板式クラッチを迂回して導くので、該多板式クラッチの外周側及び内周側の両方に供給されてきた冷却油を導くことができる。これにより、第1油空間及び第2油空間の一方のみに冷却油を供給する場合に比して、内外周両側の冷却油の温度を下げることができ、発進装置の冷却性能をさらに向上させることができる。
請求項4に係る本発明によると、ピストン部材に貫通孔を形成するだけの簡単な構成によってバイパス油路を構成することができる。
請求項5に係る本発明によると、ハブ部材に貫通孔を形成するだけの簡単な構成によってバイパス油路を構成することができる。
請求項6に係る本発明によると、冷却油は、第2油空間の内周側から供給されると共に、ダンパ装置の多板式クラッチとは軸方向反対側の内周側から排出されるので、つまり摩擦板を冷却した後の冷却油を軸方向に流して排出する流路を構成することができる。これにより、多板式クラッチを冷却した後の冷却油が第1油空間や第2油空間に滞留してしまうことを防止することができ、第1油空間や第2油空間の冷却油の温度を下げることができて、発進装置の冷却性能を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1及び図2に沿って説明する。図1は本実施の形態に係る発進装置を示す側面断面図、図2は摩擦材を示す背面図、図3は発進装置の冷却油の流れを示す側面断面図、図4は摩擦材を示す拡大図である。なお、図1に示す発進装置1においては、説明の便宜上、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)タイプの車輌において前後方向に搭載されたものとして、図中右方側を「前方側」、左方側を「後方側」というが、勿論これに限らず、例えばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプの車輌のように左右方向に搭載されるものであっても構わず、つまり搭載される車輌の駆動方式を限定するものではない。
発進装置1は、例えば図示を省略した自動変速機構及び油圧制御装置と共に自動変速機を構成するものであって、図1に示すように、大まかにエンジン(不図示)の出力軸(クランク軸)に接続される入力部材11と、自動変速機構の入力軸(不図示)に接続される出力部材40とを備えており、ハウジングケース(ケース)15内にあって、それら入力部材11と出力部材40とを接続する伝達経路上に発進クラッチC及びダンパ装置30を備えている。
入力部材11は、大まかに、前方側の略々中心部分に配置されたフランジ部材12と該フランジ部材12の外周側に固着されたフロントカバー13とにより構成されている。該フランジ部材12は、エンジン(不図示)の出力軸に嵌合するセンターピース12aと、該センターピース12aより外周側にフランジ状に延設されたフランジ部12bとが形成されており、該フランジ部12bの外縁にフロントカバー13が固着されている。
該フロントカバー13は、該フランジ部12bに接続されて発進装置1の前面側を形成する前方円板部13aと、該前方円板部13aより後方側に屈曲形成されて外周部分を形成する外周円筒部13bと、該外周円筒部13bよりさらに外周側に屈曲形成されてリヤカバー16に固着される接続部13cとによって構成されている。なお、フロントカバー13の前方円板部13aの前面側には、例えばエンジンの出力軸のフランジ状部分(フライホイール)との組付けを調整するための複数のセットブロック(不図示)が、エンジンの種類等に合わせた位置に固着され、つまりフロントカバー13は、上記センターピース12aにより軸中心位置合わせが行われつつセットブロックを介してエンジンの出力軸に接続される。
フロントカバー13の接続部13cに固着されたリヤカバー16は、内周側に中空スリーブ状のスリーブ部材17が固着されており、該スリーブ部材17が図示を省略した自動変速機構のミッションケースに対して回転自在に支持されている。即ち、フランジ部材12、フロントカバー13、リヤカバー16、及びスリーブ部材17により、詳しくは後述する発進クラッチC及びダンパ装置30を内包するハウジングケース15を構成すると共に、該ハウジングケース15全体がエンジンの出力軸に連結されて、エンジンの出力回転と同回転で回転するように構成されている。
上記フランジ部材12及びフロントカバー13の前方円板部13aの背面側にあって、フロントカバー13の外周円筒部13bの内周側に軸方向にオーバーラップする位置には、発進クラッチCが配置されている。該発進クラッチCは、大まかに、外摩擦板21a及び内摩擦板21bからなる摩擦板(多板式クラッチ)21と、該外摩擦板21aがスプライン係合されるドラム部材22と、該内摩擦板21bがスプライン係合されるハブ部材29と、該摩擦板21を押圧する油圧アクチュエータ20とによって構成されている。
上記ドラム部材22は、ドラム状に形成された部材となっており、前方側において上記フロントカバー13の内側面に固着されている。該ドラム部材22は、内周面に、上記外摩擦板21aとスプライン係合するスプライン22sが形成されている。また、該ドラム部材22の外周側と、フロントカバー13の外周円筒部13bとの間には、油(冷却油)が充填される第1油空間S1が形成されている。また、上記ドラム部材22のスプライン22sの谷部分には、該ドラム部材22の外周側と内周側とを連通するように貫通油孔22aが形成されている。なお、上記フロントカバー13の外周円筒部13bの径寸法は、ドラム部材22の径寸法に対して第1油空間S1の大きさが適宜な大きさになるように設定されている。
上記ドラム部材22のスプライン22sと係合する外摩擦板21aは、複数枚の摩擦板からなり、複数枚の摩擦板からなる内摩擦板21bと交互に配置され、これら外摩擦板21aと内摩擦板21bとによって摩擦板21を構成している。そして、各内摩擦板21bの両側面には、両隣にある外摩擦板21aに対向するように摩擦材50が貼付されている。
上記摩擦材50は、図2に示すように、内摩擦板21bの前方側及び後方側の両面に貼付される中空円板状の部材であり、外摩擦板21aと対向する側の面には、格子状の溝形状が形成されている。この格子状の溝形状は、例えば溝の切削加工を行う際、複数の平行な直線溝を互いに交差した2方向に対して加工するだけで足り、簡単に形成することができる。
このように該摩擦材50に形成された格子状の溝形状は、前方傾向溝50a、後方傾向溝50b、外周連通溝50c、及び放射方向溝50dに区分することができる。即ち、上記前方傾向溝50aは、発進クラッチCの回転中心Xからの放射方向XDに対して、回転方向ω1の前方側に傾向した直線状となる溝であり、外摩擦板21aと内摩擦板21bとが係合(接触)した際、油の回転慣性力に基づき、摩擦材50の外周面50e側の開口部が回転方向前方側に向いて油を迎え入れ(受入れ)、摩擦材50の内周面50f側の開口部へと導く溝である。
上記後方傾向溝50bは、発進クラッチCの回転中心Xからの放射方向XDに対して、回転方向ω1の後方側に傾向した直線状となる溝であり、外摩擦板21aと内摩擦板21bとが係合(接触)した際、油の回転慣性力に基づき、摩擦材50の内周面50f側の開口部が回転方向前方側に向いて油を迎え入れ(受入れ)、摩擦材50の外周面50e側の開口部へと導く溝である。
上記外周連通溝50cは、発進クラッチCの回転中心Xからの放射方向XDに対して、回転方向ω1の前方側に90度傾向した、つまり接線方向の直線状となる溝であり、外摩擦板21aと内摩擦板21bとが係合(接触)した際、油の回転慣性力に基づき、外周面50e側の開口部が回転方向前方側に向いて油を迎え入れ(受入れ)、この油を迎え入れ(受入れ)る開口部よりも回転方向後方側となる外周面50e側の開口部へと導く溝である。なお、本明細書中において、該外周連通溝50cは、放射方向XDに対して垂直であるが、回転方向ω1の前方側に向いて油を迎え入れ(受入れ)る開口部を外周面50e側に有しているので、説明の便宜上、上記前方傾向溝として定義する。
上記放射方向溝50dは、発進クラッチCの回転中心Xからの放射方向XDに対して略々同方向となる直線状となる溝であり、外周面50e側及び内周面50f側に略々放射方向XDに沿った開口部を有する溝である。
一方、上記ハブ部材29は、中空部分を有するカップ状に形成された部材であり、後方側において後述するダンパ装置30のドライブプレート31に接続されている。該ハブ部材29は、外周面に、上記内摩擦板21bとスプライン係合するスプライン29sが形成されている。また、該ハブ部材29の内周側部分における内摩擦板21bと軸方向にオーバーラップした部分には、後述するピストン部材23とによって略々囲まれる部分に、油が充填される第2油空間S2が形成されている。また、上記ハブ部材29のスプライン29sの谷部分には、該ハブ部材29の外周側と内周側とを連通するように貫通油孔29aが形成されている。更に、該ハブ部材29のスプライン29sと、ドライブプレート31との接続部分との間には、周方向に複数の貫通孔29bが形成され、上記第1油空間S1と第2油空間S2とを摩擦板21を迂回して連通するバイパス油路A2(図3参照)を構成している。
一方、上記摩擦板21の略々内周側には、上記油圧制御装置から供給される係合圧に基づいて該摩擦板21を押圧する油圧アクチュエータ20が配置されている。該油圧アクチュエータ20は、上記フランジ部材12のフランジ部12bの背面側に形成されたシリンダ部26と、ピストン部材23と、リターンプレート24と、リターンスプリング25とを有しており、該シリンダ部26と該ピストン部材23との間が2本のシールリング45,46によってシールされることにより、油室27を形成している。そして、該油室27には、自動変速機構の入力軸を介して油圧制御装置に接続された油路a1,a2を介して、該油圧制御装置により調圧制御された係合圧が作用するように構成されている。
上記リターンプレート24は、上記フランジ部材12に対してスナップリング28により後方側への移動が規制されており、該リターンプレート24の前方側に配置されたピストン部材23との間に、リターンスプリング25が縮設されている。
上記ピストン部材23は、該油室27の係合圧の作用とリターンスプリング25の付勢力に基づき上記フランジ部12のシリンダ部26に対向して前後方向に摺動し得るようにに配置されており、ピストン部材23の外周部分には、上記摩擦板21に対向配置された押圧部23bを有している。該押圧部23bは、外周端部にスプラインが形成され、このスプラインが上記ドラム部材22のスプライン22sにスプライン係合し、つまり、ピストン部材23は、上記ドラム部材22、外摩擦板21a、及びフロントカバー13と共にエンジンの出力回転と同回転で回転するように構成されている。また、上記ピストン部材23の押圧部23bの内周側部分には、周方向に複数の貫通孔23aが形成されており、該貫通孔23a及び上記貫通油孔22aを介して上記第1油空間S1と第2油空間S2とを摩擦板21を迂回して連通するバイパス油路A1(図3参照)を構成している。
一方、上記ダンパ装置30は、発進クラッチCの後方側に配置されており、大まかに、2枚のドライブプレート31,32と、ドリブンプレート33と、連結プレート36と、ダンパ34及びダンパ35とを備えて構成されている。ドライブプレート31は、上記発進クラッチCの内摩擦板21bにスプライン係合したハブ部材29に、締結ピン38によって締結されていると共に、もう一方のドライブプレート32に締結ピン37によって締結されている。それら一体的に締結されたドライブプレート31,32は、出力部材40に回転自在に位置決め支持されていると共に、同じく出力部材40に回転自在に支持されたドリブンプレート33を挟持しており、それら両プレートの異なる径の部分に形成された長穴形状の収納空間にコイルスプリングからなるダンパ34及び2重のコイルスプリングからなるダンパ35が配置されている。
該ドリブンプレート33の外周側には、連結プレート36がスプライン嵌合しており、該連結プレート36の内周側は、締結ピン39によって出力部材40に締結されている。該出力部材40は、スラストベアリング41,42によりフランジ部材12及びスリーブ部材17によって軸方向に対して位置決め支持されていると共に、内周側に形成されたスプライン40sが自動変速機構の入力軸(不図示)に形成されたスプラインにスプライン係合し、かつ外周側後端が不図示のミッションケースに固定された中空シャフト(不図示)にインロー嵌合しており、つまり自動変速機構の入力軸及び中空シャフトにより支持されていると共に、該自動変速機構の入力軸に回転方向に対して連結されている。
以上説明した発進装置1において、入力部材11にエンジンからの駆動力(回転)が伝達されると、フロントカバー13及び発進クラッチCの摩擦板21の外摩擦板21aがエンジンの出力軸と一体的に回転する。また、自動変速機構の入力軸の中心部分には、自動変速機の油圧制御装置に接続された油路が形成されており、該油路に発進クラッチCの係合圧が供給されると、油路a1,a2を介して該係合圧が油圧アクチュエータ20の油室27に供給される。油圧アクチュエータ20の油室27に、上記油圧制御装置から係合圧が供給されると、リターンスプリング25の付勢力に反してピストン部材23が後方側に押圧駆動され、即ちピストン部材23が摩擦板21を徐々に押圧し、該摩擦板21がスリップしつつ徐々に係合され、つまり発進クラッチCが係合していく。すると、ハブ部材29に連結されているドライブプレート31,32にエンジンからの駆動回転が伝達され、ドライブプレート31,32とドリブンプレート33との間のダンパ34,35によりトルク変動を吸収しつつ、ドリブンプレート33に駆動回転を伝達し、出力部材40を介して自動変速機構の入力軸に駆動力を伝達する。そして、更に係合圧が強くされ、発進クラッチCが完全に係合した状態になると、入力部材11と出力部材40とが略々一体状態となり、つまりエンジンの出力軸と自動変速機構の入力軸とが略々直結状態とされる。また、油室27の係合圧がドレーン(排出)されると、リターンスプリング25の付勢力によって、ピストン部材23が前方側に押戻され、つまり発進クラッチCが解放される。上記発進クラッチCは、例えばトルクコンバータを備えた自動変速機におけるクリープ状態の場合と同じように、(発進・停止を繰り返す)渋滞区間走行時や車庫入れの際にもスリップ状態とされるため、該発進クラッチCは長時間にわたってスリップ状態とされる場合がある。この場合、摩擦板21には、大きな発熱が生じる。
次に、本発明の要部となる摩擦板21の冷却について、図3及び図4に沿って説明する。
上記自動変速機構の入力軸と中空シャフトとの間には、油圧制御装置に接続された油路が形成されており、出力部材40の内周側(スプライン40s)及び油路a3を通って、ハウジングケース15の内部空間15aに連通されている(図1参照)。即ち、上記自動変速機構の入力軸と中空シャフトとの間の油路より油が供給されると、油路a3を介して該内部空間15aに油が供給される。
即ち、図3に示すように、油路a3からスラストベアリング42を介して油が供給されると、第2油空間S2に供給されると共に、ハブ部材29の貫通孔29bを通るバイパス油路A2及びピストン部材23の貫通孔23aを通るバイパス油路A1を介して発進クラッチCの外周側となる第1油空間S1にも供給される。該第1油空間S1及び第2油空間S2に供給された油は、ドラム部材22の貫通油孔22a及びハブ部材29の貫通油孔29aを介して摩擦板21の内外周側に導入される。
そして、図4に示すように、上記摩擦材50の前方傾向溝50aによって、摩擦板21が回転方向ω1で回転した際に、該前方傾向溝50a内に留まっていた油が慣性力により矢印によって示す方向(即ち、外周側から内周側)へ流れ、摩擦板21の外周側、つまり上記第1油空間S1の油を前方傾向溝50a内に取り込み(受入れ)、該前方傾向溝50a内の油を摩擦板21の内周側、つまり上記第2油空間S2に放出する。また、外周連通溝50cは、摩擦板21が回転方向ω1で回転した際、外周側から該溝内に油を取り込み(受入れ)、回転方向ω1の後方側となる外周側に油を放出する。
更に、上記摩擦材50の後方傾向溝50bによって、摩擦板21が回転方向ω1で回転した際に、該後方傾向溝50b内に留まっていた油が慣性力により矢印によって示す方向(即ち、内周側から外周側)へ流れ、摩擦板21の内周側、つまり上記第2油空間S2の油を後方傾向溝50b内に取り込み(受入れ)、該後方傾向溝50b内の油を摩擦板21の外周側、つまり上記第1油空間S1に放出する。
これにより、図3に示すように、油圧制御装置から第1油空間S1及び第2油空間S2に供給された油が、摩擦板21の外周側から内周側、内周側から外周側に出入りする形となって、摩擦板21の溝形状を通過し、つまり良好な流れを形成して摩擦板21を冷却する。
なお、図4に示す摩擦材50の放射方向溝50dにおいては、該摩擦板21が回転方向ω1で回転した際にも、外周側となる第1油空間S1において遠心油圧が発生するため、該放射方向溝50d内の油に遠心力が作用しても油の移動は僅かとなる。しかし、該放射溝50dが配置される位置には、上記外周連通溝50cが配置される構成となっているので、該放射方向溝50dによる油の移動が少ない状態となっても、該外周連通溝50cを移動する油により摩擦板21が冷却され、ヒートスポットの発生を防いでいる。
このように摩擦板21の冷却・潤滑を行った油は、図3に示すように、第1油空間S1及び第2油空間S2から、ダンパ装置30の外周側、或いはダンパ装置30内を通過し、ダンパ装置30を冷却・潤滑を行って、該ダンパ装置30の後方側へ流れる。該ダンパ装置30の後方側へ流れてきた油は、内周側へと流れ、スラストベアリング41を介して中空シャフトとスリーブ部材17との間に形成された油路a4に排出され、上記油圧制御装置の下方に設けられたオイルパンに導かれる。なお、上記油圧制御装置は、不図示のオイルクーラーに接続されており、各部を冷却して温まった油は、該オイルクーラーによって温度を下げられてから、再び送り出されるように構成されている。
以上のように、本実施の形態に係る発進装置1は、ドラム部材22の外周側の第1油空間S1及びハブ部材29の内周側の第2油空間S2に冷却油を供給し、ドラム部材22及びハブ部材29の貫通油孔22a,29aが第1油空間S1と摩擦板21との間、第2油空間S2と摩擦板21との間を冷却油が流れるように連通し、摩擦材50が貼付けられた外摩擦板21a又は内摩擦板21bが回転した際に、前方傾向溝50aが外周側の第1油空間S1からの冷却油を迎え入れ(受入れ)ると共に後方傾向溝50bが内周側の第2油空間S2からの冷却油を迎え入れ(受入れ)るので、特に摩擦板21がスリップ係合ないし係合された状態にあって、該摩擦板21を通過するように第1油空間S1から第2油空間S2へ、及び第2油空間S2から第1油空間S1へ冷却油が流れるようにすることができる。これにより、外摩擦板や内摩擦板に切欠き部等を設けることなく摩擦材50への冷却油の流れを良好にすることができ、つまり軸方向の肥大化、制御性の悪化、耐久性の悪化等を招くことがなく、発進装置1の冷却性能を向上させることができる。
また、摩擦材50の溝形状を、格子状に形成しているので、複数の平行な直線溝を互いに交差した2方向に対して形成するだけの簡単な構成により、前方傾向溝50aと後方傾向溝50bとを有する摩擦材50の溝形状を得ることができ、摩擦材50への冷却油の流れを良好にすることができる。
また、バイパス油路A1,A2が第1油空間S1及び第2油空間S2の一方に供給されてくる冷却油を他方まで摩擦板21を迂回して導くので、該摩擦板21の外周側及び内周側の両方に供給されてきた冷却油を導くことができる。これにより、第1油空間S1及び第2油空間S2の一方のみに冷却油を供給する場合に比して、内外周両側の冷却油の温度を下げることができ、発進装置1の冷却性能をさらに向上させることができる。
また、ピストン部材23に貫通孔23aを形成するだけの簡単な構成によってバイパス油路A1を構成することができる。
また、ハブ部材29に貫通孔29bを形成するだけの簡単な構成によってバイパス油路A2を構成することができる。
また、冷却油は、第2油空間S2の内周側から供給されると共に、ダンパ装置30の摩擦板21とは軸方向反対側の内周側から排出されるので、つまり摩擦板21を冷却した後の冷却油を軸方向に流して排出する流路を構成することができる。これにより、摩擦板21を冷却した後の冷却油が第1油空間S1や第2油空間S2に滞留してしまうことを防止することができ、第1油空間S1や第2油空間S2の冷却油の温度を下げることができて、発進装置1の冷却性能を向上させることができる。
なお、以上説明した本実施の形態においては、溝形状を格子状とし、上記放射方向溝50dも配置されるものとして説明したが、例えば複数のV字状となるような配置によって溝形状が構成されていてもよく、つまり摩擦板に、前方傾向溝及び後方傾向溝を有するものであればどのような発進装置であっても適用可能である。
また、以上説明した本実施の形態においては、冷却油の流れを、発進クラッチCの内周側から供給され、該発進クラッチC及びダンパ装置30を通過し、該ダンパ装置30の背面側を通って内周側に流れていくように説明したが、例えば冷却油が、ダンパ装置30の背面側の内周部分から供給され、該ダンパ装置30及び発進クラッチCを通過し、発進クラッチCの内周側に流れる、つまり冷却油の流れが逆方向となっても本発明を適用することが可能である。
また、以上説明した本実施の形態においては、ドラム部材22をフロントカバー13に固着し、ハブ部材29をダンパ装置30に接続するように説明したが、例えばドラム部材をダンパ装置に接続し、ハブ部材をフロントカバーに固着してもよく、つまりドラム部材及びハブ部材は、一方が駆動源の出力軸に対して接続され、他方が自動変速機構の入力軸に対して接続されていればどのような発進装置であっても適用可能である。
本実施の形態に係る発進装置を示す側面断面図。 摩擦材を示す背面図。 発進装置の冷却油の流れを示す側面断面図。 摩擦材を示す拡大図。
符号の説明
1 発進装置
15 ケース(ハウジングケース)
20 油圧アクチュエータ
21 多板式クラッチ(摩擦板)
21a 外摩擦板
21b 内摩擦板
22 ドラム部材
22a,29a 貫通油孔
23a,29b 貫通孔
23 ピストン部材
29 ハブ部材
30 ダンパ装置
50 摩擦材
50a,50c 前方傾向溝(外周連通溝)
50b 後方傾向溝
A1,A2 バイパス油路
S1 第1油空間
S2 第2油空間
XD 放射方向
ω1 回転方向

Claims (6)

  1. 駆動源の出力軸と自動変速機構の入力軸との間に介在された多板式クラッチの係合制御によって車輌の発進制御を行い得ると共に、該多板式クラッチを内包するケース内に冷却油が供給・排出されることにより該多板式クラッチが冷却される発進装置において、
    前記多板式クラッチは、交互に配置される外摩擦板及び内摩擦板と、それら外摩擦板及び内摩擦板の各間に介在されるように、該外摩擦板及び該内摩擦板の一方に貼付された摩擦材と、を有し、
    前記駆動源の出力軸と前記自動変速機構の入力軸との一方に接続され、前記外摩擦板がスプライン係合されるドラム部材と、
    前記駆動源の出力軸と前記自動変速機構の入力軸との他方に接続され、前記内摩擦板がスプライン係合されるハブ部材と、
    前記ドラム部材の外周側に形成され、前記冷却油が充填されるように供給される第1油空間と、
    前記ハブ部材の内周側に形成され、前記冷却油が充填されるように供給される第2油空間と、を備え、
    前記ドラム部材及び前記ハブ部材に、それぞれ前記第1油空間と前記多板式クラッチとの間、前記第2油空間と前記多板式クラッチとの間を連通する貫通油孔を有し、
    前記摩擦材に、前記多板式クラッチの中心からの放射方向に対して回転方向前方側に傾向した前方傾向溝と、前記放射方向に対して回転方向後方側に傾向した後方傾向溝とを備える溝形状を形成し、前記第1油空間と前記第2油空間との冷却油を、前記貫通油孔を介して、前記前方傾向溝及び前記後方傾向溝により受入れる、
    ことを特徴とする発進装置。
  2. 前記摩擦材の溝形状を、格子状に形成してなる、
    請求項1記載の発進装置。
  3. 前記多板式クラッチを迂回して前記第1油空間及び前記第2油空間を連通し、それら前記第1油空間及び前記第2油空間の一方に供給されてくる冷却油を他方まで導くバイパス油路を備えてなる、
    請求項1または2記載の発進装置。
  4. 前記多板式クラッチの外摩擦板及び内摩擦板をピストン部材によって軸方向に押圧し得る油圧アクチュエータを備え、
    前記ピストン部材は、前記バイパス油路を構成する貫通孔を備えてなる、
    請求項3記載の発進装置。
  5. 前記ハブ部材は、前記バイパス油路を構成する貫通孔を備えてなる、
    請求項3または4記載の発進装置。
  6. 前記第1油空間、前記多板式クラッチ、及び前記第2油空間、の軸方向側方側に並設され、前記ドラム部材から前記多板式クラッチを介して前記ハブ部材に伝達された前記駆動源の回転を前記自動変速機構の入力軸に振動吸収しつつ伝達するダンパ装置を備え、
    前記冷却油は、前記第2油空間の内周側から供給されると共に、前記ダンパ装置の前記多板式クラッチとは軸方向反対側の内周側から排出されてなる、
    請求項1ないし5のいずれか記載の発進装置。
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