JPWO2017141346A1 - 多板クラッチ - Google Patents

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Abstract

軸に沿う方向に押圧力を行使可能な駆動機構と組み合わせて使用される多板クラッチは前記軸の周りに回転可能な第1の回転体にそれぞれ結合した一以上のコアプレートと、前記コアプレートと前記軸の方向に交互に配列され、前記軸の周りに回転可能な第2の回転体にそれぞれ結合し、前記駆動機構から前記押圧力を受けて前記軸に沿う方向に移動して前記コアプレートに摩擦的に接して前記第1の回転体を前記第2の回転体に対して制動する一以上のリアクションプレートと、前記各コアプレートにおいて前記リアクションプレートに接する面にそれぞれ固定され、それぞれ炭素繊維よりなり互いに直交するように編まれた経糸と緯糸とを含む、一以上の摩擦材と、前記各リアクションプレートにおいて前記コアプレートに接する面にそれぞれ形成された複数の有底溝と、を備える。

Description

本開示は、炭素繊維よりなる摩擦材を含む多板クラッチに関し、特にそれぞれ炭素繊維よりなり互いに織り合わされた経糸と緯糸よりなる摩擦材を含む湿式多板クラッチに関する。
自動車のドライブトレインを構成する幾つかの装置には、トルクの伝達を調節し、あるいは差動を制限する目的で、しばしば多板クラッチが利用される。これらの装置には潤滑油が封入されており、通常、この潤滑油を利用して多板クラッチは湿式の形式で運用される。十分な締結力が付与されたときには多板クラッチは大きな制動力を発揮するが、潤滑油はクラッチプレート間の滑動を促すので、締結力が減じられたときにはその程度に応じて制動力が減じられ、以ってトルクの伝達を連続的に調節することができ、あるいは差動の程度を調節することができる。
潤滑油が介在するとはいえ、頻繁にクラッチプレート間に滑りが発生するので、各クラッチプレートの磨耗は避けられない。磨耗粉は潤滑油の全体に広がり、これを劣化させる。また潤滑油に懸濁された磨耗粉は、装置の他の構成要素に溜り、その動作を妨げかねない。
クラッチの焼き付きを防ぐ等の目的のため、通常、多板クラッチの一方の群のプレートには摩擦材が接着されている。一般的に利用されるのは、パルプあるいは合成繊維よりなるペーパー摩擦材であり、繊維間の空孔は潤滑油を保持して潤滑性を維持するのに寄与する。さらに減摩材として、カーボン粉末をかかる空孔に担持せしめる場合もある。特許文献1は、関連する技術を開示する。
日本国特許出願公開平11−201183号
炭素繊維よりなる摩擦材の磨耗特性について検討したところ、本発明者らは、緯糸に比して経糸の磨耗が著しいことを見出した。磨耗の偏りは多板クラッチの諸特性に不利であり、例えば焼き付きが起こりやすくなる。本発明者らは、経糸の磨耗が著しい問題の原因を究明し、以って以下の解決手段に想到した。
軸に沿う方向に押圧力を行使可能な駆動機構と組み合わせて使用される多板クラッチは前記軸の周りに回転可能な第1の回転体にそれぞれ結合した一以上のコアプレートと、前記コアプレートと前記軸の方向に交互に配列され、前記軸の周りに回転可能な第2の回転体にそれぞれ結合し、前記駆動機構から前記押圧力を受けて前記軸に沿う方向に移動して前記コアプレートに摩擦的に接して前記第1の回転体を前記第2の回転体に対して制動する一以上のリアクションプレートと、前記各コアプレートにおいて前記リアクションプレートに接する面にそれぞれ固定され、それぞれ炭素繊維よりなり互いに直交するように編まれた経糸と緯糸とを含む、一以上の摩擦材と、前記各リアクションプレートにおいて前記コアプレートに接する面にそれぞれ形成された複数の有底溝と、を備える。
図1は、多板クラッチを備えたファイナルドライブの縦断面図である。 図2は、摩擦材を備えたコアプレートの平面図である。 図3は、有底溝を備えたリアクションプレートの平面図である。 図4は、摩擦材の表面の模式的な平面図である。 図5Aは、第1の実施例によるリアクションプレートの表面の模式的な平面図である。 図5Bは、第2の実施例によるリアクションプレートの表面の模式的な平面図である。 図5Cは、第3の実施例によるリアクションプレートの表面の模式的な平面図である。 図5Dは、第4の実施例によるリアクションプレートの表面の模式的な平面図である。 図6Aは、一の例によるリアクションプレートの断面図である。 図6Bは、他の例によるリアクションプレートの断面図である。
図1ないし6Bを参照して以下に幾つかの例示的な実施形態を説明する。各図において、Fは車両の前方を、Aは後方を、Rは右方を、そしてLは左方を表す。
以下の説明および請求の範囲を通じて、特段の説明がなければ、軸はクラッチの中心軸の意味である。また前後左右を区別することがあるが、これらは説明の便宜のために過ぎず、実施形態を制限するものではない。
本実施形態による多板クラッチは、トランスミッション、トルクマネージャあるいはリミテッドスリップデフ(LSD)のごとき、ドライブトレインを構成する装置に好適に利用できるが、もちろんこれらに限られない。
図1に例示したファイナルドライブ1は、多板クラッチが利用される一例である。ファイナルドライブ1は、プロペラシャフトから伝達されたトルクを一対のリアアクスルに差動的に分配する。そのケーシング10は、その内部に単一のチャンバ15を画し、かかるチャンバ15内に、デファレンシャルギア組3、多板クラッチ5、およびクラッチを制御する駆動機構7を内包する。前方において入力シャフト21がプロペラシャフトと結合してトルクを受容し、デファレンシャルギア組3が介在して両側から一対のリアアクスルへトルクを出力する。多板クラッチ5はデファレンシャルギア組3の差動を制限する。
入力シャフト21は、受容したトルクをギアを介してデファレンシャルギア組3へ伝達する。デファレンシャルギア組3は、概して、入力されたトルクにより軸X周りに回転するケース33と、これと共に回転する複数のピニオンギア35とを備え、ピニオンギア35にそれぞれ噛合した一対のサイドギア37,39へ、トルクを差動的に出力する。各サイドギア37,39は右および左リアアクスルに結合する。
チャンバ15には潤滑油が注入され、またシール部材13が入力シャフト21周りやアクスル周りを液密的に封ずることにより、潤滑油が内部に封じられる。潤滑油は、ケース33や各ギアの回転に伴いチャンバ15内を循環し、多板クラッチ5を含めた各要素を潤滑する。
多板クラッチ5と駆動機構7は、デファレンシャルギア組3に同軸に支持され、互いに軸方向に隣り合っている。多板クラッチ5は軸X周りに回転可能だが駆動機構7は回り止めされており、また駆動機構7は軸Xに沿う方向に多板クラッチ5に押圧力を及ぼす。
多板クラッチ5は、複数のクラッチ板51,61を備え、インナクラッチ板51とアウタクラッチ板61とは交互に配列されている。インナクラッチ板51はサイドギア39に駆動的に結合し、アウタクラッチ板61はケース33に駆動的に結合している。駆動機構7より押圧力が作用したときには、クラッチ板51,61が互いに接し、さらに摩擦的に互いを制動することにより、サイドギア39をケース33に対して制動する。すなわち多板クラッチ5はデファレンシャルギア組3の差動を制限する。
以下に説明する例においては、インナクラッチ板51は摩擦材を備えたコアプレートであり、アウタクラッチ板61はリアクションプレートであるが、この関係は逆であってもよい。
図2を参照するに、インナクラッチ板51は、低炭素鋼のごとき剛直な素材よりなる比較的に薄い板であって、その全体は概して円環状である。円環の中心は、軸Xに略一致している。円環の内周からは複数のキー55が径方向に内方に突出しており、かかるキー55はサイドギア39が備えるスプラインに係合する。以ってインナクラッチ板51はサイドギア39に駆動的に結合し、また軸Xに沿う方向には移動可能である。
インナクラッチ板51の、通常には両面は、アウタクラッチ板61に対向する面53であって、これらの面53にはそれぞれ一以上の摩擦板57が接着により固定されている。各摩擦板57は一体の円環状であってもよく、あるいは図示のごとく複数枚の摩擦板57が円環状に面53上に並べられていてもよい。摩擦板57はインナクラッチ板51の両面53より僅かに突出しているので、アウタクラッチ板61に直接に接するのはこれらの摩擦板57である。
図4を参照するに、摩擦板57はそれぞれ炭素繊維よりなる。炭素繊維よりなる経糸F1は数十本から数百本の程度で平行に束ねられて繊維束をなし、同様に炭素繊維よりなる緯糸F2も繊維束をなす。これらの繊維束は互いに直交するように編まれ、以って摩擦板57が構成されている。これらの繊維束の幅wbは、それぞれ例えば1mm以上10mm以下である。
摩擦板57はまた、特定の方向になるように向けられてインナクラッチ板51に固定される。すなわち、図4の例では、基準点となる摩擦板57の中央において、経糸F1は軸Xに関して径方向に平行であり、緯糸F2は周方向Cに平行である。ただし基準点から周方向Cに離れるに従ってそれぞれ平行からずれてくるので、摩擦板57の全体を見れば、緯糸F2は周方向Cに対して例えば0から45度の角をなし、経糸F1は周方向Cに対して例えば45から90度の角をなす。また基準点は摩擦板57の中央に限らず例えば端であることもありうる。
図3を参照するに、アウタクラッチ板61も低炭素鋼のごとき剛直な素材よりなる比較的に薄い板であって、その全体は概して円環状である。円環の中心は、軸Xに略一致している。円環の外周からは複数のタブ65が径方向に外方に突出しており、かかるタブ65はケース33が備えるキー溝に係合する。以ってアウタクラッチ板61はケース33に駆動的に結合し、また軸Xに沿う方向には移動可能である。
経糸F1間や緯糸F2間の隙間は、潤滑油を保持することができ、アウタクラッチ板61が摩擦板57に接したときに、かかる潤滑油は界面に供給されて界面を潤滑する。アウタクラッチ板61は摩擦板57に対して周方向Cにのみ相対的に移動するので、これに平行な緯糸F2は潤滑油を連続的に供給し続けることができるが、これに略直交する経糸F1は極めて速やかに潤滑油を保持できなくなる。その結果、経糸F1は局所的な油膜切れを起こして磨耗してしまう。
上述のごとき問題を克服するべく、アウタクラッチ板61は経糸F1に潤滑油を供給する手段を備える。かかる手段は、例えば、アウタクラッチ板61においてインナクラッチ板51に接する面63にそれぞれ形成された、U溝、V溝、矩形溝、あるいは自由形状溝のごとき有底溝67である。有底溝67は潤滑油を保持することができ、且つ、経糸F1間や緯糸F2間の隙間よりも多量に潤滑油を保持することができる。有底溝67は、アウタクラッチ板61に対して相対運動することにより、界面に潤滑油を供給する。
図5Aを参照するに、一例によれば、有底溝67はアウタクラッチ板61の面63の全体を平行に走る直線状の溝である。アウタクラッチ板61がインナクラッチ板51に対して周方向Cに相対運動するとき、少なくとも1回転につき2回、有底溝67は経糸F1に平行になり(緯糸F2に直交する)、また1回転につき2回、経糸F1に直交する(緯糸F2に平行になる)。かかる過程において、経糸F1、緯糸F2、および有底溝67の間で潤滑油が交換され、経糸F1は潤滑油の供給を受けることができる。それゆえ摩擦板57は局所的な油膜切れを起こしにくく、偏った磨耗を防ぐことができる。
このような有底溝67は、研削、旋削、あるいは機械加工の何れによっても形成することができる。例えば研削によれば、比較的に粗い砥粒よりなる砥石車を回転させておき、かかる砥石車下にアウタクラッチ板61を一方向にくぐらせることにより、平行な直線状の有底溝67を形成することができる。研削は製作効率が高い点で有利である。かかる方法によれば、断面を表す図6Bに示すごとく、通常には隣接する有底溝67同士は接し、アウタクラッチ板61の面63はテクスチャ69を有する粗面となる。あるいは図6Aに示すごとく、隣接する有底溝67は一定の程度離れていてもよい。そのような有底溝67を形成するには、機械加工が適しているだろう。
有底溝67は数μmの程度の深さを持てば上述の効果を奏しうるが、浅すぎれば効果が限定的であるので、好ましくは深さ1μm以上である。あるいは算術平均粗さRaが0.4μm以上1.3μm以下である。さらにあるいは最大高さRyが4.5μm以上13.0μm以下である。また溝が密であるほうが効果が高まるが溝の幅が小さくなれば効果が限定的となるので、有底溝67のピッチpないし幅wは、好ましくは5μm以上2mm以下であり、より好ましくは5μm以上100μm以下である。
既に述べた通り、有底溝67のピッチpないし幅wも、摩擦板57における繊維束の幅wbも、好ましい範囲から任意にその値を選択することができる。そこで有底溝67のピッチpないし幅wを、繊維束の幅wbに対して相対的な値として決めてもよい。繊維束の幅に比して有底溝67の分布が粗である程、繊維束は潤滑油を供給される頻度が減り、密であるほどその効果が期待できる。そこで例えば有底溝のピッチpないし幅wは繊維束の幅wbより小とすることができる。特に経糸F1の繊維束の幅に注目してピッチpないし幅wを規定することができる。
有底溝67は、また、図5Bに示すごとく周方向Cに沿った互いに同心な円弧状ないし円状であってもよい。かかる有底溝67は常に経糸F1に略直交し、緯糸F2に略平行であるが、有底溝67を介して経糸F1に潤滑油が常に供給されるので、同様に局所的な磨耗を防ぐことができる。
かかる円弧ないし円の中心は、軸Xに一致していてもよく、あるいは軸Xからある程度ずれていてもよい。アウタクラッチ板61が摩擦板57に対して相対的に回転するとき、円弧ないし円が軸Xと同心な場合は、有底溝67は摩擦板57に対して常に同一の位置を走るが、異心の場合は、摩擦板57に対して位置を変えながら走る。潤滑油を界面にまんべんなく行き渡らせるには後者のほうが有利である。円弧状ないし円状の有底溝67は、旋削により容易に形成することができる。旋削も製作効率が高い点で有利である。
あるいは有底溝67は、図5Cに示すごとく、互いに一定の角度をもって交わる直線ないし曲線よりなるものであってもよい。さらにまた有底溝67は、図5Dに示すごとく、適宜に選択された中心から延びる放射状ないし渦状であってもよい。放射ないし渦の中心は、軸Xに一致していてもよく、あるいは軸Xからある程度ずれていてもよい。これらは製作のためのコストが高くなる点では不利だが、遠心力を利用して潤滑油の循環を促すことができる点では有利である。
好適な実施形態により本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記開示内容に基づき、当該技術分野の通常の技術を有する者が、実施形態の修正ないし変形により本発明を実施することが可能である。
局部的な磨耗を防ぐことができる多板クラッチが提供される。

Claims (8)

  1. 軸に沿う方向に押圧力を行使可能な駆動機構と組み合わせて使用される多板クラッチであって、
    前記軸の周りに回転可能な第1の回転体にそれぞれ結合した一以上のコアプレートと、
    前記コアプレートと前記軸の方向に交互に配列され、前記軸の周りに回転可能な第2の回転体にそれぞれ結合し、前記駆動機構から前記押圧力を受けて前記軸に沿う方向に移動して前記コアプレートに摩擦的に接して前記第1の回転体を前記第2の回転体に対して制動する一以上のリアクションプレートと、
    前記各コアプレートにおいて前記リアクションプレートに接する面にそれぞれ固定され、それぞれ炭素繊維よりなり互いに直交するように編まれた経糸束と緯糸束とを含む、一以上の摩擦材と、
    前記各リアクションプレートにおいて前記コアプレートに接する面にそれぞれ形成された複数の有底溝と、
    を備えた多板クラッチ。
  2. 請求項1の多板クラッチであって、前記有底溝の間のピッチは前記経糸束の幅より小である、多板クラッチ。
  3. 請求項1の多板クラッチであって、前記有底溝は前記コアプレートに接する前記面の全体において互いに平行な直線である、多板クラッチ。
  4. 請求項1の多板クラッチであって、前記有底溝は互いに同心な円弧ないし円である、多板クラッチ。
  5. 請求項1の多板クラッチであって、前記有底溝は前記軸に関して径方向に向けられた放射線である、多板クラッチ。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項の多板クラッチであって、前記有底溝は深さ1μm以上である、多板クラッチ。
  7. 請求項1ないし5の何れか1項の多板クラッチであって、前記有底溝は幅5μm以上2mm以下である、多板クラッチ。
  8. 請求項1ないし5の何れか1項の多板クラッチであって、前記軸に関して周方向に対して前記経糸が45から90度の角をなすべく、前記摩擦材は向けられている、多板クラッチ。
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